顔見知りがいない中で始まった小学校生活小学校低学年頃の長男ハルは、幼少期に悩まされた多動もすっかり落ち着いてきていました。元々マイペースで争いが苦手な性格だったこともあって、クラスメイトなど周囲とのトラブルは、ほぼなかったように思います。しかし、ハルの様子を見ていて「初めてのこと」には周囲と比べて順応しづらいところがあると感じていました。母として今でも申し訳なかったと思う点は、ハルが通っていた幼稚園が小学校の学区外だったため、「入学時点で知っているお友達がほとんどいなかった」ことです。ハルの周囲には学区内にある園に通っていたお子さんが多く、小学校へ上がっても知り合い同士で友達関係ができあがるのが早かったように思います。しかし先生からは、「子ども同士なのだからすぐに仲良くなれますよ!」と言われていました。Upload By 安田ふくこ「周りの子たちの話題やノリに、ついていけますように。仲間外れにされたり、つらい思いを抱えませんように……」ハルを見守っていて、私の中でその思いが消えることはありませんでした。「勉強よりも何よりも、ハルには友だちと楽しく過ごしてほしい!」私はそんなことばかり考えていました。小学校中学年になり、「ギャングエイジ」の子どもたちとトラブル発生。先生に相談したけれど⋯⋯小3~小4頃になってくると、いわゆる「ギャングエイジ」に差し掛かります。もちろんそうではないお子さんもいましたが、ハルの周囲にはヤンチャで頭の回転が速いタイプのクラスメイトたちが急に増え、ハルはだんだんとそういう子どもたちに翻弄されるようになっていきました。Upload By 安田ふくこ一時期、下校時にハルが同じ班の気の強い女子数名にランドセルを持たされたり、強く言い返せない性格を見抜かれ、ヤンチャな男子から「おい雑魚(ザコ)!」などと呼ばれたりしたことがありました。特に、ランドセルの件は連日のように続いていて、様子を見ていてもつらそうでした。当時の担任の先生に相談しましたが「ランドセルを持てと言われて”嫌だ“と意思表示もせず、持ってしまうハル君も悪いですよね?」などと一蹴されてしまいました。頭がガーンと真っ白になった私は「嫌だと言えないハルも悪いんだろうか?」と何も言えずに引き下がってしまったのですが……。Upload By 安田ふくこあとで「嫌なことをされても拒否できるならこんなに悩まない」、「“嫌だ”と言えば、もっと嫌なことをされるかもしれなかった」とハルから聞きました。そういった防衛本能で、「自分がひととき我慢すれば良いのだから」とただ黙ってランドセルを持っていた。だけど、どうしてもつらい気持ちになる……と。大人の私ですら、その頃はまだ人からショッキングなことを言われても毅然として反論できないところがあったので、ハルのその気持ちが痛いほど分かりました。ましてや子ども。心にそんな思いを抱い込んでしまう可能性があることくらい、大人が少し想像したら分かりそうなものなのに。その時の担任の先生には理解してもらえず、私は二度と、その先生に腹を割って相談することはありませんでした。嫌なことを嫌と言えない……コミュニケーションの不器用さに悩む後日、このトラブルの渦中にいた子どもたちの保護者の一人に相談したところ、すぐに分かってもらえて謝罪され、子どもたちの行為は収まりました。ですが、このことがきっかけで、私は「ハルには、他人から何か理不尽なことを言われたりされたりしても、その場で瞬時に言い返せなかったり、拒否の態度を取れなかったりするところがある」と知ることができました。理不尽に従うことなどないのに、瞬時には機転がきかず、何も分からないまま振り回されてしまう……。そんなハルのコミュニケーションの不器用さを、今後どうしたら良いのだろう?と、私自身も悩むようになっていくのでした。夫は相変わらず「ハルのことを病気や障害扱いするな!ただハルが、周囲より気弱ってだけだろう。病気や障害とかじゃない。お前は考え過ぎだよ!」とよく言っていましたが……。私は「病気扱いとかそういうわけじゃなくて!もしも発達の遅れや特性なら、適切にサポートしてあげたいっていう話よ」と、何とかあまり夫を刺激せずに理解してもらおうと、こちらも試行錯誤の日々でした。弟と一緒に受けたWISC検査で、発達障害があることを知ってハルが小4になった頃、ハルの弟・次男ツトム(当時年長)が、小学校入学前にWISC検査を受けることになりました。次男ツトムは長男ハルとは異なり、こだわりがとても強く、不眠や癇癪もありました。そのため、発達障害の知識がそれほどなかった私でも、就学前に一度発達外来で診察してもらおうと考えていました。どうみても圧倒的に視野が狭く、興味のあることにのみ過集中で多弁な次男ツトムに関しては、さすがの夫でも「検査や診察なんてするな!」とは言わなかったのでした。ちょうどその頃、私はハルの担任の先生から「ハルの会話のキャッチボールのしづらさ」を指摘されていました。「非常に穏やかで真面目なお子さんですが、こちらが言ったことやくみ取ってほしいことに対し、あまりそぐわない返事を、空気が読めずに言うのです」と。このような経緯もあり、私は「この機会に、ハルも検査を受けてみたほうが良いのでは?」と考え、次男ツトムと一緒にハルにもWISC検査を受けてもらうことにしました。そうしたキッカケがなければ、当時小4のハルが検査や診察を受けることはなかったかもしれません。WISC検査を受けた結果、ハルには各発達指標の数値に大きな「差」が見られました。さらに、医師からASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)と診断されたのです。Upload By 安田ふくここれには私も、そして夫も、少なからずショックを受けました。ですが一方で、ハルを育てている中でずっと感じていた周囲との微妙なズレの理由が、ようやく理解できたような気持ちもありました。そのため、私はすぐに「前を向こう。この子に合った接し方や伝え方とは何だろう?」と、考え始めたのでした。執筆/安田ふくこ(監修:藤井先生より)ハルさんの学校での様子を受けて、発達外来を受診されたことで、ハルさんの特性の理解ができるきっかけになったのですね。WISC検査で数値に大きな「差」があっても、発達障害に直結するものではありません。しかし、特性の理解のために補助的に検査を行うことはよくあります。知識的な言葉は持ち合わせていても、理由や説明が苦手など、検査中の行動を観察することも可能です。検査の結果は補助的ではありますが、お子さんへの接し方を振り返り、集団生活での支援を学校と共有する上で、必要になることがあります。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年02月07日障害者手帳には3種類ある「障害者手帳」とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類の手帳の総称です。身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に基づき、身体の機能に一定以上の障害があると認定された方に交付される手帳です。障害の種類や程度によって1級から7級の等級が定められています。療育手帳は、知的障害(知的発達症)があると判定された方に交付される手帳です。自治体によって名称が異なる場合があり、例えば東京都や横浜市では愛の手帳、青森県や名古屋市では愛護手帳という名称で療育手帳が発行されています。知的障害の程度によって手帳の等級が判定されますが、判定基準および等級に応じた支援サービスの内容などは、各自治体によって運用が異なっています。精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることが認定された方に交付される手帳です。手帳の交付は精神疾患(機能障害)の状態と能力障害(活動制限)の状態から総合的に判断され、その程度によって1級から3級に等級が定められています。参考:障害者手帳|厚生労働省上記のいずれの障害者手帳も、取得することでさまざまな支援や福祉サービスをうけることができますが、手帳の等級(障害の重さの程度)などによって、その内容は変わります。このコラムでは、・障害者手帳取得のメリット、デメリット・障害者手帳がない場合に、将来受けられる支援や合理的配慮についてなど、障害者手帳についてのギモンから、将来に役立つかもしれない情報まで専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。【専門家が回答】障害者手帳取得にはメリットがある?分かりやすく解説!ここからは障害者支援制度に詳しい行政書士の渡部伸先生に、障害者手帳取得についての質問にお答えいただきます。(質問)子どもに知的障害(知的発達症)があり、「療育手帳」を取得できる可能性があると言われました。取得のメリットやデメリットを知りたいです。また、取得できないのはどういう場合でしょうか。取得できないと療育が受けられないのではないかと不安です。(回答)療育手帳を取得することには、さまざまなメリットがあります。たとえば、働く場面での選択肢が広がります。企業などで働くことを希望する際に、一般の人と同じ方法での採用が難しい場合、障害者雇用の枠で働くという可能性が生まれます。障害者雇用で働くためには、手帳があることが条件となります。またそれ以外の場面でも、医療費の助成や公共交通機関の割引、NHKや携帯電話料金などの割引、映画館などレジャー・スポーツ施設の割引、所得税など税金の控除など、多くの経済的なメリットもあります。これらは、手帳の等級や自治体などで異なる場合があります。デメリットは基本的にはありません。周囲に手帳を持っていることを知られたくない、といった心理的な負担を感じる人はいるかもしれませんが、サービスを利用するとき以外、他人に持っていることを知られることはありませんし、普段はしまっておけば大丈夫です。療育手帳が取得できるかどうかは、18歳未満の場合、児童相談所でIQや日常生活の動作などから総合的に判定されます。なお療育についてですが、療育を行っている公的機関や民間の障害児通所支援などを利用する際には、「受給者証」が必要になります。こちらは手帳とは別の制度なので、療育手帳がないと受けられないものではありません。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どもが療育手帳(愛の手帳)を取得していましたが、更新できず返納しました。発達障害がある場合、精神障害者保健福祉手帳は取得できますか?取得の目安の年齢があれば知りたいです。また、取得するとどんなメリットがあるでしょうか?(回答)発達障害がある場合は、精神障害者保健福祉手帳の対象となる可能性があります。目安の年齢は特にありません。最初に精神科を受診してから6ヶ月経過していれば申請可能です。医師の診断書など必要な書類をそろえて、役所の障害福祉窓口で申請します。精神障害者保健福祉手帳は、ほかの障害者手帳と異なり、取得後も2年ごとに更新する必要があります。メリットですが、療育手帳や身体障害者手帳と比較すると、受けられる支援は限られる場合があります。例えば、各自治体で行っている重度心身障害者への医療費助成は、重度の身体障害者手帳や療育手帳の所持者はほとんどの自治体で対象となりますが、精神障害者保健福祉手帳の所持者は1級のみ、あるいは対象外としている自治体もあります。そのほか各種の割引や減免など、手帳の等級や自治体などによって受けられるサービスもあります。障害者雇用については、2018年から精神障害者も対象となっていますので、将来の進路の選択肢が広がるという意味で、大きなメリットがあると思います。Upload By 発達障害のキホン(質問)障害者手帳がなくても、将来的に、高校や大学などの受験や、就職する際など、支援や合理的配慮を求めることはできるのでしょうか?(回答)合理的配慮とは、障害のある人が教育や就業、その他社会生活において障害のない人と平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や困りごとに合わせて行われる配慮のことで、行政や学校・企業などの事業者には、この合理的配慮を可能な限り提供することが求められています。この合理的配慮の対象となる障害者は、障害者手帳を持っている人に限定されません。手帳がなくても、障害により日常生活に困難のある方も含まれます。受験に際して合理的配慮を求めるためには、医師の診断書や個別の教育支援計画、学校内で行ってきた支援の実績など「配慮の必要性」を示したうえで、事前に申請をする必要があります。具体的な配慮の内容としては、集中しやすいように別室受験やイヤーマフの持参、拡大文字の問題冊子の配布など、本人の困りごとに応じた支援を依頼することができます。ただし、学校などによって対応できることは異なるようです。就業の場においては、募集や採用の時点で、本人や支援者などから必要な配慮についての意思表明を行います。そのうえで本人と企業の間でどのような配慮ができるかを相談、検討し、合意したうえで配慮を行います。就業の場合は受験と異なり継続的な支援になりますので、定期的な見直し、改善が行われることになります。Upload By 発達障害のキホン障害者手帳についての関連コラムはこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年02月04日気をつけて【浮気性な男性】の特徴3つ付き合っている彼女がいるのに、他の女性に近づいてくる男性は要注意です。今回は「浮気性な男性」の特徴を紹介します。写真を撮られるのを嫌がる彼女がいる男性は、写真を撮られることで不安を感じることがあります。特に、写真が証拠として残ってしまうことや、SNSにアップされることを心配しているのかもしれません。もし彼がツーショット写真を避けたり、デートの様子をSNSに載せるのを嫌がったりする場合は、彼に何か隠している可能性があります。ただし、写真が苦手である場合もあるので、注意が必要です。休日はLINEの返信が遅い休日や仕事が終わった後は、彼と一緒に過ごす時間が多いはずです。ですから、彼のLINEの返信が急に減ることがある場合は、彼が彼女と一緒にいる可能性があります。さらに、寝ていたり気づかなかったりといった曖昧な理由で返信が遅い場合は、彼女がいる可能性が高いでしょう。普段からLINEをあまりしない男性ならまだしも、返信のペースが変わるようなら要注意です。外出しないことが多い彼が外でデートを提案せず、いつもおうちデートをしたがる場合は要注意です。これは、彼が他の人に見られることや彼女にバレることを恐れている可能性があります。また、彼がいつもあなたの家に来る場合は、彼女がいる可能性が高いです。自分の家の詳細を知られたくないため、または彼の家に彼女の形跡があるため、彼はあなたの家に呼びたくないのかもしれません。見極めが大事今回紹介した男性の行動には要注意です。彼が言葉を濁したり曖昧な態度を取る場合は裏がある可能性があります。(Grapps編集部)
2024年01月24日見逃し注意!浮気している男の言動浮気は誰もが嫌な経験ですよね。そのため、浮気をしている可能性のある男性に対しては敏感になりがちです。今回は、彼が浮気しているかもしれない男性の言動を紹介します。「浮気してないよね?」と言ってくるもし彼が急に自分の浮気を疑い始めたら要注意です。人は自分がいいことをしていると、それが返ってくると考えがちです。他人の浮気を疑い始めることは、自分自身が浮気をしている可能性を意味しています。忙しくて会わなくなった彼が「忙しい」と言って会う機会が減ってきた場合、浮気をしている可能性があります。もちろん、本当に仕事が忙しい場合もありますが、彼が忙しいときはあなたと一緒にいたいと思うはずです。忙しいからこそ、自分のプライベートな時間を共有したいと思うものです。強く束縛するようになった突然、彼が強く束縛するようになった場合も要注意です。これは、彼が自分自身の浮気を心配している可能性があります。彼が急に束縛するようになった場合は、疑ってみることをおすすめします。節約するようになったお金を節約するようになった場合も注意が必要です。デートや贅沢な食事にお金がかかることはよく知られています。もし彼がデート代を節約して、浮気相手にお金を使っている可能性があるのなら危険です。大きな買い物をしていないのに突然節約を始めた場合は、要注意です。直感を信じて複数の行動が当てはまるほど、浮気の可能性は高まります。彼の行動には注意し、自分の直感を信じることが大切です。(愛カツ編集部)
2024年01月22日相変わらず課題の提出を忘れがちなコウですUpload By 丸山さとこ息子のコウは中学2年生です。ADHDがあるコウは、学校の課題提出を忘れがちです。高校進学のための内申点を上げたければ提出物は避けて通れず、親子ともども頭を悩ませています。先日の個人面談でも「課題の提出状況に波がある」と先生から指摘されていました。コウ自身も「成績をあげたい。そのためには提出物だよね」と言っており意欲はあるようですが、はたから見ていると『どうも具体性に欠けているな』と感じるところがあります。個人面談からの帰り道でコウに「3学期は提出物忘れずに出せそう?」と聞くと、彼はニコニコしながら「頑張ります!」と言いました。やはり気持ちばかりで具体性がありません。思わず「あ~、これは出ませんな~」と笑ってしまうと、コウは「なんで?」と不思議そうだったので例え話をしてみました。Upload By 丸山さとこ「仮に、お母さんがお弁当をよくつくり忘れているとしてね。コウが『お弁当つくれる?』って言ったら、お母さんが『頑張ります!』って言うの。どうかな?」そう聞くと、コウは「え~、不安しかない!」と目を丸くしました。そんな彼に「だよね。お母さんもさっきそんな気持ちになったよ」と共感しつつ、さらに想像してもらいました。Upload By 丸山さとこ「じゃあさ、『〇日〇曜日ね。何時に家出るの?』『寝坊したときに備えて、冷凍のおかずたくさん買っておくね』って言うのはどう?」そう聞いてみると、コウは「これなら大丈夫そう!」と満足そうに頷き「やっぱり『頑張ります』だけじゃダメかも」と納得してくれました。『対策をとる』ということを改めて考えてみましたそうして改めて提出物対策を話し合うと、コウは「必ずやらなきゃいけないことは具体的な対策を複数とったほうがいいね」と言いました。『メモとペンをポケットに入れる』『帰ったらその日のメモをちぎってホワイトボードに貼る』など、基本的な対策を改めて試してみるとした上で、「僕は今まで『頑張る!』だけだったから上手くいかなかったのかも」と過去の自分を振り返っていました。Upload By 丸山さとこ「対策は100点にできる」Upload By 丸山さとこ「『具体的に何をどう頑張るか』を決めると、上手くいってもいかなくてもそこから次を考えることができるんだよね」としみじみ言うコウ。私が「PDSAサイクルのP(Plan・計画)を立てようってことなのだろうね」と返すと、「テスト対策も同じだね」と頷きました。そして「絶対に忘れ物をしないとか、絶対に100点を取るとかは難しいけど、対策は100点にできるってことだよね!」と名言めいたことを言い、「……これは既に有名塾講師の先生が言ってるような気がする!」と予想していました(笑)。具体的な対策をとる習慣が身につくにはまだまだ時間がかかりそうですが、「対策の100点を目指そう!」をテーマに頑張っているコウを応援していきたいと思いました。執筆/丸山さとこ(監修:鈴木先生より)お子さんがADHDと診断されているのであれば、ある程度の不注意は投薬でコントロールが可能です。現在は薬物治療ができる時代に入っていますので、選択肢の一つとして検討してみても良いかもしれませんね。忘れ物や不注意などADHDの傾向があるお子さんは、小児神経の専門医に相談してみるのが改善への近道です。できるまでに時間がかかることで自尊心が低下していくこともありますので、お子さんの自尊心を守るためにも、早めにまずはかかりつけ医への相談をお勧めします。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年01月22日要注意!浮気男の特徴あるある素敵に見えた男性が、実は浮気性だった…なんて悲しい結末は避けたいですよね。今回は、浮気性な男性の特徴を4つ紹介します。趣味がほとんどない生活においてストレスはつきものです。それを解消するためには、趣味やリラックス方法が必要ですよね。浮気性な男性は、ストレスの解消方法を持っていないことが多いです。そのため、女性関係でストレスを発散しやすくなってしまいます。また、人は複数のつながりを持つことで心のバランスを保てます。周りの人とのつながりが少なく孤立している男性は、女性関係への依存度が高くなるでしょう。甘い言葉をよく使う遊び慣れている男性ほど、女性が喜ぶ甘言の引き出しが豊富です。彼らは女性を虜にするために、甘い言葉を使う傾向があります。また、自分の衝動を抑えるためにも、女性を手に入れることに執着し、甘い言葉を並べることがあります。彼の言葉に魅了されたとき、不安を感じることもあるかもしれませんね。浮気に肯定的な意見を持っている浮気性な男性は、浮気に関して否定的な意見を持ちません。「浮気はされる側も悪い」「浮気する男の気持ちも分かる」といった意見を述べることがあります。これは、自身を擁護するための発言とも捉えられます。また、他人の浮気を疑うことも多く、本来「浮気する」という発想がない人はパートナーを疑いません。早い段階で浮気性を見抜く方法早い段階で浮気性を見抜くためには、今回紹介した特徴を覚えておくことが重要です。さりげない質問や会話の中で、彼の考え方や行動を確認してみてください。(愛カツ編集部)
2024年01月20日コロナ禍での休校がきっかけで見通し不安、昼夜逆転、家庭内暴力が始まった息子小学校1年生のときADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けた息子は、小学校までは通常学級に所属していました。小学5年生の年度末にコロナ禍のため休校になったことをきっかけに、「いつから学校に行けるの?」と先の見通しが立たずパニックとなり、昼夜逆転生活がスタート。そして同時に他害が始まりました。できる限りのサポートをと向き合いましたが、暴力を抑えられず家族だけでは対応が難しい状況となり、きょうだいへの影響も大きかったことから、6年生になってすぐ半年ほど小児精神科への入院も経験しました。9月から小学校に復帰したのですが、マスク生活など今までの生活様式が一変してしまい、パニック症状が悪化しました。小学6年生の2学期に、小学校の先生、進学予定の中学校の先生と私たち保護者とで話し合う機会を持ちました。中学校の通常学級では教科ごとに先生が変わるので、息子へ細かなフォローアップができる特別支援学級が良いのではという意見がでました。息子に相談したところ、息子自身も特別支援学級がいいとなり、中学入学と同時に、特別支援学級(情緒学級)に転籍しました。これで息子も落ち着いた学校生活を送れるかと思ったのですが、環境の変化に弱いため特別支援学級の環境に馴染めず、孤独を感じたようです。授業内容もすでに習ったものであったそうで、勉強好きだった息子は学習意欲が低下。そして再び不登校となってしまいました。中学で再び不登校に。一日中ゲーム、子ども部屋はゴミ部屋に……。不登校後は昼夜逆転に戻り、一日中ゲームで遊んでいたり、近所のスーパーで買い物したものを食べたりしていたようです。片づけができないので、部屋はゴミ部屋状態でした。Upload By ユーザー体験談家庭内暴力もひどくなりました。夫はテレワーク中で、息子の暴力行為を目の当たりにしたためメンタルの調子を崩し、息子へ向き合うことができなくなりました。私一人で息子と話し合い、児童相談所との相談もしました。児童相談所より「自宅での療育が困難」と判断された息子。一時的に児童養護施設でお世話になることになったのですが、そこでも暴れてしまい受け入れ先がなくなってしまいました。そのため、以前から契約していたショートステイ施設でロングステイさせてもらい、しばらくは、そこから中学校へ週2、3日、半日登校するという生活になりました。そこで生活リズムを作ってもらえればと思ったのですが、ここでも昼夜逆転を直すことは難しく、相変わらず荒れた生活を送っているようだった息子。どうすればいいのか……私は悩みに悩みました。「息子の生活リズムが整えられるような施設はないでしょうか」児童相談所へ何度も相談し、全力で息子に合う施設はないか探しました。ですが、暴力行為のある息子は、県内の施設全てで受け入れを拒否され、行き場がありませんでした。しかし、ようやく県外の医療併設型児童養護施設が一枠あいていることが分かりました。ここへ入所することになると、施設内の学校へ通うことになります。息子のこれからの人生を考え、義務教育期間中に生活改善をしておきたいと思っていた私は、藁にも縋る思いで、施設入所への準備を始めました。「目標を立てて一緒に頑張ろう」最初息子は施設への入所を嫌がりました。ですが、日にちをかけて話し合い、「今のままでは、地元の中学に通い続けることが難しいよ。生活習慣を整えて中学3年生の4月からこちらに戻れるよう、目標を立てて一緒に頑張ろう」と、息子と一緒に目標を立てました。そして、息子とともに施設を見学し、本人も生活の乱れを自覚していて、なんとか立て直したいと思っていることから施設入所を承諾。中学1年生の1月から入所し、施設に併設されている中学へ通うようになりました。私は祈るような気持ちで見送りました。ここからが息子の踏ん張りどころなのです。Upload By ユーザー体験談一方、通っていた中学校の先生には都度報告、相談をしていたのですが、この施設入所については、先生方からはなかなか理解してもらえませんでした。「週に数日でも中学校に通えているのに、施設にいれるのですか?」「家庭で子どもの療育はできないのですか」「お子さんは見捨てられたと思わないでしょうか……」でも、どうすればいいのでしょうか。今のままでは息子の生活を立て直すことが難しいのです。私は先生に一生懸命説明しました。息子が納得したうえで入所することを。Upload By ユーザー体験談夫のメンタルが弱っている中、私自身の精神状態もかなり危うい状態でしたが、義務教育期間中に息子の生活リズムを整えなければ、彼は大人になってもずっとひきこもる可能性もあるかもしれない……。できるだけ早期に、息子の生活や精神面を整え、将来自立できるようにサポートしたい、それがかなう環境を息子に用意してやりたいという思いでいっぱいでした。その思いが、なんとか私を支えていたと思います。努力した息子は、生活習慣を整え目標通り退所。地元の中学へ入所中、息子は長期休暇などを利用して定期的に試験外泊し、寝る時間など自宅でのルールを取り決め実施しました。また、試験外泊の際は、地元の中学の先生と面談、また先生も息子の施設や施設内学校の訪問もしてくださり、施設と学校同士で情報共有してくださり、本当に感謝しています。そして息子は、目標通り中学2年生の終業式後に退所し自宅に戻ってきました。そして、中学3年生の4月から、地元の中学へ転入、特別支援学級へ再び通い始めました。先生方は、息子が戻ってくるまでに2年かけて、特別支援学級での指導の仕方について中学校と教育委員会と話し合い、改革をしてくださっていました。特別支援学級の生徒は30名程度いたのですが、息子は通常学級と同じ内容の授業を受けることができるクラスになりました。そのため、勉強好きな息子は不登校にはならず、通い続けることができ、なんと中学3年は皆勤賞。定期テストも通常学級と同じテストを受け、学外で行っている受験対策用の模試や9月以降は実力テストのみ交流学級で受験するようになりました。これは、息子の受験対策として、大勢の生徒に囲まれて試験をうけられるよう学校側が計画してくださいました。Upload By ユーザー体験談志望校受験に向けて頑張っている息子を支えていきたい家に戻ってきてからの息子は前向きで、障害受容もしっかりとできており、先日精神障害者福祉手帳3級を取得しました。息子は幼少期からの夢「設計士、建築士」への道を希望しています。学習能力は高いのですが、情緒が安定しないため公立高校への進学は断念し、丁寧に対応してくれる私立の専修学校・建築科を単願志望しています。一時期、家庭崩壊の一歩手前だったわが家ですが、息子は今、将来の夢に向けて前向きに勉強に取り組んでいます。悩んでいた数年前が嘘のように、落ち着いた生活を送れています。夫のメンタルも回復し、私自身の精神状態も成長した息子の姿が心の支えとなり回復してきました。息子はこれからどんどん成長していくと思います。自分のやりたいことに向かって、これからも頑張る息子を、私は支え続けたいと思います。イラスト/海乃けだま※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。(監修:鈴木先生より)自閉スペクトラム症のあるお子さんの対応には、ペアトレの基本である「傾聴と承認」が重要です。息子さんはまだ中学生なので児童相談所ではなく本来ならば小児科の神経外来を受診して相談すべきでしたが、該当するような小児科が近所にはなかったものと推測します。児童相談所は医療ではないので診断はできません。基本的にはかかりつけ医に相談して専門医へ紹介してもらうのが筋でしょう。中学校の先生がおっしゃるように、週に数日でも中学へ通えているならば一般的には施設に入れる必要はないと思われます。児童精神科医と小児神経科医との考えには多少ずれがありますが、医療へつなげることも忘れてはいけないことだと思います。そこには必ず答えがあるはずです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年01月19日まずは利用可能な放課後等デイサービスの情報を集める!住んでいる地域によって放課後等デイサービスの数も種類もさまざまだと思いますが、私の住む地域には、近所に特別支援学校があるので、放課後等デイサービスの数は比較的多いほうだと思います。でも多いからこそ、どの施設を選べば良いのか分からず悩むことになりました。そもそも、どこにどのような施設があるのか?まずは情報を集める必要がありました。児童発達支援センターや、市役所の子ども課などで近辺の放課後等デイサービスのパンフレットや資料を集め、何十軒とある施設の中から行きたい場所を選ぼうとしたのですが、全ての施設を見学する時間も余裕もありませんし、どの施設がわが子に合うのか?どのような雰囲気なのか?は紙面上の情報だけでは全く分かりませんでした。Upload By みん数ある放課後等デイサービスの中からわが子に合う施設を選ぶポイントは?そこで、私はインターネットやSNSなどで気になる施設の情報を調べてみることにしました。写真やブログなどを見ることで、少しですがどんな施設なのかを知ることができました。また、すでに放課後等デイサービスへ子どもを通わせているママ友たちに話を聞いて情報を共有し、Pを通所させたいと思う施設をある程度ピックアップしていきました。それから、施設に直接電話をかけ見学の予約を入れようとしたのですが、施設によっては見学できたとしてもすぐには空きがなく、利用できるのは半年~1年は待たないといけないところや、希望する日数や曜日は定員がいっぱいで利用ができないところもありました。そうやって地道に電話をかけ続け吟味した結果、私はPが利用できそうな施設を4ヶ所見学することにしました。見学の時は学校と家からの距離、送迎の有無、安全面を重点的に確認しました。Pは施設で起こったことなどを私に話すことができないので、防犯カメラはついているか?ワンフロアでたくさんの人の目がある場所で過ごせるか?またP本人や利用者の誰かがパニックになった時にクールダウンができるような場所があるか?脱走できてしまいそうな窓やドアはないか?などを確認しました。見学の時は、同時に利用者の様子も見ることができたので、全体的な年齢層や障害の程度、どのようなことをして過ごしているのかも分かり、イメージしやすかったです。そしてPの障害の程度や特性などを施設側へ説明し、Pがどのような子か、ある程度理解していただいたうえで、契約する放課後等デイサービスを決めました。Upload By みん受給者証のひと月の上限日数をどのように利用するのかを考えるわが家の場合は受給者証のひと月の利用上限が23日なので、週に4〜5日放課後等デイサービスを利用することができます。23日全てを同じ施設で過ごすのではなく、預かり型の施設と療育特化型の施設の2ヶ所と契約をすることにしました。なぜなら1ヶ所だけだと、もしもその施設がPに合わなかった時や何かのトラブルがあって辞めないといけなくなった時、また施設自体が突然移転や閉鎖になった時に困るかもしれないので、2ヶ所に分けて通わせたほうが良いと思ったのと、違う施設を利用することで、療育もレスパイトもどちらも取り入れることができると思ったからです。Upload By みん現在Pは、この曜日はどちらの放課後等デイサービスへ行くのかも理解していて、両方の施設で楽しく過ごすことができています。私もスタッフの皆さんと連絡帳や面談、送迎時にPの支援に関することを話し、それらの情報を特別支援学校とも共有していただいているので、安心して預けることができています。預かり型、療育特化型、どちらにもたくさんのメリットがあるので、その話はまた次回詳しく書けたらと思います。執筆/みん(監修:初川先生より)Pくんが利用する放課後等デイサービスの選び方、実際利用してみての感想などのシェアをありがとうございます。就学後の生活を組み立てるにあたって、放課後等デイサービスについて情報を知りたい、何から検討を始めたらよいか悩ましいと考えている方にとってはとても参考になるお話でした。地域によって放課後等デイサービスの数や種類はだいぶ異なります。またどのような障害をお持ちのお子さんが利用する事業所かということもさまざまなので、まずはお住まいのエリアで情報収集をと思います。Pくんが利用しているところは、スタッフの方との連絡がスムーズで学校とも情報共有していただいているとのこと、そしてPくんが楽しく過ごせていること、何よりです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年01月15日活発で身軽すぎて失敗が多いのが心配Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイわが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族全員が個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。次女リスミーは、勉強、遊び、お家の手伝いなど、なにをやらせても身軽でハイスピードな子どもでした。リスミーは、活発に屋外で遊ぶことが好きな子どもでしたが、高いところや危ないことが好きで、洋服をよく汚したり、破いたりしていました。自宅のブロック塀をよじ登ろうとして手を滑らせ、前歯を折ったこともあります。ズボンやパンツに穴をあけることが多かったので「リスミーのお尻には歯が生えてるの?」とよく聞いたものでした。お手伝いをしてくれるのはいいのですが、私も多動なタイプなので一緒に家事をすると、いつの間にかスピード競争みたいになります。2人で餃子をつくるのにはまった時には、つい勢いあまって、毎週100個もつくってしまい、食べきれずに何度も腐らせてしまいました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ学習スタイルが独特。用意された机ではやらず、意外なところで勉強していた次女リスミーは、家庭学習のスタイルもユニークでした。ある日、私が台所で食事をつくっていると、頭の上のほうから「24+48は72だよね?」という声がします。声のしたほうを見ると、なんとリスミーが冷蔵庫の上に座って宿題を解いているではないですか。危ないので急いで下ろして注意しようとすると、リスミーは気配を察して、あっという間に逃げました。あまりの素早さに捕まえることも注意することもできません。宿題を済ませるのは早かったのですが、間違いや勘違いが多い子どもでした。リスミー専用の学習机は用意してあるのですが、本人はここで勉強することはなく、物置きのようにしか使いませんでした。なんとか落ち着かせる方法はないかと、いつも考えていましたが、よいアイディアが浮かびませんでした。ボールにぎにぎの工夫は卒業。集中力アップのために新しい工夫にチャレンジをUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ小学生の頃、授業中に走り回っていたリスミーは、担任の先生の計らいで、ボールをニギニギしながら勉強することで集中力がアップし、授業中に走り回ることはなくなりました。ところが中学に上がる頃には本人が飽きてしまったのか、ボールにぎにぎの工夫が効かなくなってきました。授業中に走り回ることはしませんでしたが、おそらく無意識のうちに椅子や机をガタガタ鳴らすことが増えるようになりました。注意すると止めることができるのですが、すぐにまた始まってしまいます。すると、成績が伸び悩むようになってきました。リスミーを含め、わが家の4人の子どもたちを通わせていたインターナショナルスクールで、私も職員として働いていましたので、リスミーの学校での様子はよく分かっていました。そこで同僚のA先生になにかよい工夫がないか相談しました。A先生は、アメリカ本土の小学校で長年勤務してきた、発達凸凹の工夫に詳しい方であり、なおかつ発達凸凹の当事者だったのです。A先生は「アメリカの学校では脚ブランコというものを使っているよ」とアドバイス。ネット通販で脚ブランコを取り寄せてくれました。アメリカから取り寄せたツールをやってみると、ドンピシャの学習効果で大変身!Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイA先生の取り寄せてくれた脚ブランコは、椅子の下に取りつけることで、脚でブランコをこぐものです。日本とアメリカの学習机とイスはサイズや構造が異なっているため、取りつけの際には金具を自作しなければなりませんでした。A先生と一緒になんとか取りつけてリスミーに試してみました。結果は大成功。リスミーは脚でブランコをこぎながら、勉強に集中することができるようになり、再び成績がぐんぐん伸び始めました。その後は成長につれて、リスミーの多動も徐々に落ち着いていったのでした。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:室伏先生より)リスミーさんの、小中学生の頃のご様子や集中力アップのための工夫について、具体的に共有してくださりありがとうございました。ご両親からするととっても心配も多かったでしょうけれど、ズボンの穴や、餃子づくり、冷蔵庫の上での学習のエピソード、可愛らしく拝見させていただきました!脚ブランコというのは、私も存じ上げませんでしたので参考になりました。学校では導入がなかなか難しい場合もあるかと思いますが、ご家庭などでも導入してみるとハマるお子さんも多いかもしれませんね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年01月13日「経過観察」ではなく具体的なアドバイスを!多職種連携の現場から26年以上、小児科医としてお子さんたちを診てきた本田真美(ほんだまなみ)先生。医療はもちろん、教育や福祉・行政などのさまざまな分野の専門家が互いに協力し合う多職種連携の推進を目指し、クリニックの院長として、「日本小児診療多職種研究会」の理事として取り組まれています。――2016年に開院された「みくりキッズくりにっく(東京都世田谷区)」では、まさに多職種連携を実践されていますね。本田先生:そうですね。「子どもの専門家集団」を掲げ、医師と看護師、事務のほか、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師、保育士、幼稚園教諭、音楽療法士、管理栄養士、児童支援員という計13職種、70人以上の専門家 が在籍しています。――発達・小児神経外来とは別に、「発達サポート外来」を設置されていますが、どのような診療をされているのでしょうか。本田先生:専門の療法士が、心理療法、理学療法、作業療法、言語療法の面からアセスメントを行い、お子さんに合わせたプログラムを提供しています。発達障害や脳性まひ、染色体異常などのお子さんが多いですね。毎月1日~5日に翌月の初診予約を受け付けていて月に30人ほどの初診のお子さんを診ていますが、希望者はその4~5倍もいるのが現状です。私たちは、お子さんや保護者の方の困りごとに対して「もう少し様子を見ましょう」という経過観察ではなく、具体的で分かりやすいアドバイスをすること、保護者の方がご家庭で安心してお子さんに向き合えるようサポートすることを心がけています。よく、個性か障害か……という話がありますが、キーワードになるのが社会適応力だと思います。となると、医療だけでは限界があって、発達が気になるお子さんやその家族を支えるのは、「医療」「教育」「福祉・行政」のトライアングルだということです。診断がついたり、薬を処方されたりすれば解決するわけではないということですね。だから私は、医療での多職種連携はもちろんのこと、担当領域に縛られることなく「さまざまな分野の専門家が互いに協力し合うこと」を目指しているのです。Upload By 発達ナビ編集部情報過多で保護者の方が大変な時代だからこそ――日々、発達が気になるお子さんの保護者の方から話を聞いていて、どのようなことを感じられていますか。本田先生:情報過多の時代だからこそ、目につきやすい子育てのマニュアルや療育法に頼りすぎてしまう傾向があるように思います。例えば、「発達障害のチェックリストには当てはまらないけど、園の先生に受診をすすめられたから」と来院される方がいます。そこで、例えば「トイトレが進まない」「夜眠れない」「毎日のルーティン」といったお子さんのエピソードをもとに詳しくお聞きしてみると、お子さんの発達の特性が見えてきて、アドバイスをすることができます。――インターネットで調べたりチェックリストを試してみたりすることで、逆にお子さんの特性が見えにくくなってしまうこともあるのですね。本田先生:そうですね。そして、すべてのお子さんに共通した正解があるわけではないので、「わが子が困っている背景や原因」を知り、「わが子に合うもの」を選択することが大切ですよね。ただ、保護者の方が自分で見つけるのは難しくなっているように思います。だからこそ、専門職である一人ひとりが広い視野と経験や知識をもとに多くの手札を持ち、お子さんに向き合う必要があると考えています。お子さん自身が「ヘルプを出せる」「交渉できる」ように――保護者の方には、お子さんとの関わりについてどのようなお話をされていますか。本田先生:お子さんが「ヘルプコール」と「交渉力」を身につけられるようにしましょうということでしょうか。まずは就学までに、「助けて」「やりたくない」と言えるように。そうすれば、嫌なときに暴れたり癇癪を起したりしなくても良くなり、お子さん自身が楽になるでしょう。当院でも、就学までのプログラムを大事にしています。就学後はさらに進んで、「交渉術」を学んでほしいと思います。例えば、学校での合理的配慮。もちろん学校の先生と保護者の方を中心に話し合いをされると思いますが、小学校高学年ぐらいになったらお子さん自身が自分に必要なもの・不要なものを意思表示できると、ミスマッチを防ぎやすくなりますね。これは、服薬にも当てはまります。医師が処方した薬を、保護者の方がお子さんに飲ませることが多いと思いますが、いずれはお子さん自身が用法容量の範囲内で「この薬は、この量だと調子が良いから飲みたい」と言えるように練習していってほしいのです。――お子さんのために、意思表示できる力を育むことが重要なのですね。子どもに関わるすべての人へ「第10回日本小児診療多職種研究会」1/22(月)正午まで参加登録受付中Upload By 発達ナビ編集部――日本小児診療多職種研究会の役割や、本田先生が会頭を務める「第10回日本小児診療多職種研究会」の見どころについて教えてください。本田先生:特に発達障害の領域において、ずいぶん前に医師ができることの限界を迎えていると思います。だからこそ、医療がトップにいて教育や福祉がそのサポートということではなく、お互いにリスペクトし合い同じ立ち位置でお子さんをみていくことが必要です。「日本小児診療多職種研究会」は、多職種が一斉に集い、同じ立場で意見交換できる唯一無二の研究会だと自負しています。私が会頭を務める「第10回日本小児診療多職種研究会」は、私自身が話を聞きたい皆さんにお声がけし、快諾いただき実現したものです。お子さんの障害や年齢、取り扱う課題が幅広く、お子さんに関わっている方々へヒントや視野を広げるチャンスをお届けできるはずです。「もっと知りたい!」という好奇心のある方は、あまり気負わずに参加してもらえたらうれしいですね。――ありがとうございました。会期2024年2月10日(土)~2月11日(日)プログラム(一部)・小児在宅医療における多職種の無限∞力・発達障害児の乳児期の発達特徴と早期介入・新生児から療育にわたる多職種連携ケアへの挑戦・構音訓練セミナー、感覚統合セミナー、エコーセミナー・ワークショップ「医療的ケア児のためのホスピタル・プレイセラピューテックな遊び、マイスヌーズレンを作ろう」・教育シンポジウム「こどもたちに伝えたい『自分のモノサシ』と おとなたちに伝えたい 『評価のモノサシ』」参加登録期間2023年9月25日(月)12時~2024年1月22日(月)12時※ボタンをクリックすると発達ナビのWebサイトから「第10回日本小児診療多職種研究会」のWebサイトに遷移します1998年東京慈恵会医科大学卒。国立成育医療センター(現国立成育医療研究センター)や都立多摩療育園(現都立府中療育センター)、都立東部療育センターなどを経て2016年に「みくりキッズくりにっく」を開院。日本小児科学会専門医、日本小児神経学会小児神経専門医など。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年01月12日「苦手なことが少し多いだけでみんなと変わらない」不注意と多動・衝動性を主な特徴とする、発達障害の概念の一つとされている『ADHD』。(厚生労働省e-ヘルスネットより引用)日常生活の小さなトラブルが、実はADHDのサインかもしれないと気づく瞬間。私たちはそんな繊細な日々の変化にどう向き合えば良いのでしょうか?ADHDのパートナーと結婚して7年目になるKさん(仮名)は、パートナーがADHDということに偏見の目を向けられたことから、実際には苦手なことが多いだけでみんなと変わらないことを知ってもらいたいと考えています。そこで今回のMOREDOORでは、Kさんの体験談を通じてパートナーがADHDであることに気づいたきっかけ、日々の生活での悩み、そしてそれらにどう対処しているのかと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?Kさん:大事な友人の結婚式の予定を忘れていたり、チェックイン時間に間に合わず連続して飛行機に乗り遅れたりなど、忘れ物やダブルブッキングが異常に多かったのを覚えています。また、Youtubeを見ているときに声を掛けても全く気付かなかったり、預金の引き出しをしてそのままATMに現金を置いてきてしまうこともありました。ADHDの症状の一つである「不注意さ」が垣間見えたことから、パートナーがADHDだと気づいたというKさん。ATMのお金は銀行に問い合わせて無事戻ってきたようですが、不安や心配は続いたようです。ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?Kさん:予定の管理ができないことです。また、全てを後回しにして期間内ギリギリに泣きついてきたり、忘れ物が多すぎることも悩みです。ーーそうしたお悩みについて、解決に向けてどんな工夫をしましたか?Kさん:予定の管理は、仕事も私用もスケジュール管理アプリにすべて入れ、一日の終わりに一緒に確認するようにしていました。後回し問題に関しては、〇〇までに〇〇しないと△△禁止(例:明後日までに〇〇さんに電話で確認しないと一週間ゲーム禁止)と約束して一緒に確認しています。忘れ物は、家を出る前に確認することができるよう、玄関ドアにホワイトボードで必要なものを書いて対策をしています。この取り組みをしてKさんは「最初は嫌がってもルーティン化してしまえば、本人だけでも気を付けられる項目が増えている」ということに気づいたそうです。ーーパートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?Kさん:一般的な夫婦のように持ちつ持たれつ仲良くしていきたいです。ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?Kさん:パートナーがADHDだと言うと「あー……」と腫れ物のように扱われることがあります。誰にでもその可能性があって、もしかしたら自分もそうかもしれないし、「苦手なことが少し多いだけでみんなと変わらない」ということを学校や家庭でも教えてほしいと思っています。またさまざまな人にADHDのテストを受けてほしいです。カップルセラピストは2人の関係をどう見る?パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか?日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決もサポートするカップルセラピストの吉田さんに話を聞きました。ーーKさんのお話をどう感じましたか?カップルセラピスト吉田さん:「ルーティン化してしまえば本人だけでも気を付けられる項目が増えている」ということですが、人はどうしても出来ていないことに目が向きがちなものです。「出来るようになっていることに目を向けられている」ってなかなか出来ることではないと思います。きっと、ここまで来るのに幾度となくぶつかり合ってこられたことでしょう。工夫をすることによって自分で出来るようになることは、一つの大きなゴールだと思います。いつもサポートするとなると、知らず知らずのうちに対等な関係性が築きづらくなることもしばしば。「なんで私がここまでしなきゃいけないの!」という思いで辛くなってしまうこともあります。失敗の多いADHDのパートナーにとって「あなたのおかげで助かってるよ」の言葉が心が楽になる魔法の言葉だったりするかもしれません。パートナーへの感謝をお互い伝えることが、「持ちつ持たれつ」の関係の秘訣ですよね。どこに目を向けるか持ちつ持たれつの関係のベースにあるのは、お互いの感謝を伝え合うことと。Kさんは大切な人の「苦手なことが少し多い」側面を認め、自分たちに合った新しい生活のアプローチを見つけていましたね。出来ていることに目を向ける、それがより良い関係を築くための一歩を踏み出すキッカケになるのかもしれません。みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?コメント・監修者:吉田 亜里咲 (よしだ ありさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2016年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、心療内科、就労支援を経て、2021年よりカナダで依存症ケアを学ぶ傍ら、発達障害児の訪問支援に従事。2023年に帰国後COBEYAにカップルセラピストとして参画。日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決をサポート。(MOREDOOR編集部)
2024年01月09日『ADHDだからということに捉われず、その人自身として受け入れて尊重する。』現代社会では、24万人もの人が20歳以降に発達障害と診断されています。(大人の発達障害ナビより引用)今回MOREDOORでは、ADHDの夫をもつ女性Cさん(仮名)に話を聞きました。彼女は、普通を押し付けすぎず、一人ひとりの特性が理解される“すべての人が生きやすい社会”を望んでいるようです。結婚して3年のCさんへのインタビューと、カップルセラピストのアドバイスから、パートナー間のコミュニケーションのあり方を考えていきます。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?Cさん:一緒に生活をしてから忘れ物の多さや、携帯やお財布など置いてきてしまった……ということの多さに何かおかしいなと思いました。特に旅行の準備などが苦手なようで手配なども全て私が行っています。調べてみるとADHDの特徴に当てはまることばかりで本人に聞きました。ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?Cさん:パートナーは気になることがあると話が聞こえなくなり、上の空になります。カフェで普通に話していても隣の席の人の会話に気を取られたりして会話にならないので、出かけてもあまり楽しくないなと思ってしまうことがあります。また、それゆえの忘れ物の多さや計画性のなさなどにも悩んでいます。ーーそのお悩みについて、解決に向けてどんな工夫をしていますか?Cさん:お店を出る時など私が必ず忘れ物チェックをしています。また旅行の準備は私が準備する時と同じタイミングで行うようにしています。ーーパートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?Cさん:ADHDということに捉われず、その人自身だからと受け入れて、お互いが快適に過ごせるよう尊重し合いたいです。ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?Cさん:仕事面でも、仕事が出来ない人だと思われ怒られることも多いようです。普通を押し付けすぎずに一人ひとりの特性が理解されたら良いなと思います。お互いに支え合って……「小さなことの積み重ねから、違和感に気が付いた」というCさん。パートナーの症状が気になり、検索をかけたことでADHDと判明したのだそう。その後、‟パートナーの苦手な部分は自分が補う”という意識をもって行動しているようです。カップルセラピストは2人の関係をこう見るパートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか?日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決もサポートするカップルセラピストの吉田さんに話を聞きました。ーーCさんのお話をどう感じましたか?カップルセラピスト吉田さん:プライベートでも、仕事面でも、苦手なことや失敗が多いと自信が持ちにくいことがあるかもしれません。その中でパートナーがADHDに捉われずに苦手な部分をサポートしてくれることで、きっと今まで失敗の陰に隠れて見えづらかった「素敵な魅力や得意なこと」に目を向けやすくなっているのではないでしょうか。どうしても失敗の回数が増えてくると相手を責めたくなってしまうのは自然なことです。でも責められると余計に委縮して失敗が増えてしまったりの悪循環も……。「お互いの苦手を補い、得意でサポートする」そんな良い循環が作れると心地いいですよね。良い循環を生み出す関係性ADHDのパートナーをもつと大変な面ばかりがクローズアップされがちですが、実際の当事者から寄せられたのは「ADHDだからということに捉われない」「その人自身だからと受け入れて、尊重し合いたい」といった前向きな言葉でした。ADHDといってもひとくくりにはできず、個人と個人として向き合う中で見えてくる解決策があり、それがお互いの魅力を引き出す良い関係性につながるのかもしれません。みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?コメント・監修者:吉田 亜里咲 (よしだ ありさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2016年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、心療内科、就労支援を経て、2021年よりカナダで依存症ケアを学ぶ傍ら、発達障害児の訪問支援に従事。2023年に帰国後COBEYAにカップルセラピストとして参画。日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決をサポート。(MOREDOOR編集部)
2024年01月08日『違いも受け入れ合い、誠実に向き合うことで、関係の発展に繋がる』現代社会では、24万人もの人が20歳以降に発達障害と診断されています。そんな中、発達障害(ADHD)のパートナーをもつ人は、どのように暮らしているのでしょうか。今回MOREDOORでは、発達障害を後ろ向きに捉えず、ADHDをもつ彼とさまざまな工夫の凝った生活を送るDさん(仮名)に、「日々の暮らし」をインタビュー。交際2年目となるDさんは、発達障害やそれに伴うメンタルヘルスで悩む人に対する偏見や差別が、少しでも減少してほしいと考えています。専門家であるカップルセラピストからのアドバイスも踏まえて、ご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?Dさん:パートナーとの共同生活で気づきました。例えば、家計管理が難しく、支出がコントロールできない瞬間や、計画を立てることが苦手な面が目立ちました。また、コミュニケーションでは、話題が逸れやすく、集中が続かない様子も見受けられました。こうした些細なことが積み重なり、彼がADHDかもしれないと考えるようになったのを覚えています。生活の中での細かい変化や、普段の行動パターンに気づいたことが、キッカケでした。ーー日常生活を送る上で、なにか悩みはありましたか?Dさん:パートナーは自分の感情を表現することが難しく、私が期待するコミュニケーションのスタイルと違いました。これが誤解や疎外感を生み、悩むことになりました。ーー解決に向けて、どんな工夫をしましたか?Dさん:まずは冷静になり、お互いの期待や感情について率直に話しました。感情表現が苦手な彼に対して、テキストや手紙を活用して気持ちを伝える方法を導入しました。また、お互いにコミュニケーションのスタイルや重要視する点に理解を深め、妥協点を見つける努力をしました。ーー独自の方法を編み出したんですね。何か気づいた点はありましたか?Dさん:気づいた点は、お互いに異なるコミュニケーションスタイルがあっても、受け入れ合い、誠実に向き合うことが関係の発展に繋がるということです。ーー素敵ですね。パートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?Dさん:信頼できて支え合える関係性がいいです。ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことはありますか?Dさん:教育制度において、個々の生徒の学習スタイルや興味に合わせた柔軟なカリキュラムの導入をしてほしいなと思います。そうすることで、より自分に合った進学や職業を見つけやすくなるだろうなと思うからです。また、メンタルヘルスへの理解を深め、社会全体での精神的な健康の重要性を広く認識する仕組みが整備されると、もっとメンタルヘルスの問題に苦しむ人たちへのサポートが充実して、偏見や差別が減少するかもしれないと思っています。カップルセラピストは2人の関係をこう見るパートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか?これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポートしてきたカップルセラピストの坂﨑さんに話を聞きました。ーーDさんのお話をどう感じましたか?カップルセラピスト坂﨑さん:素晴らしい対応をされていると思います。「冷静に」とさらっと言われていますが、それがカップル関係ではなかなかできない。冷静に話し合った先に、アイデア、工夫、実行が生まれてきますが、その前段階で「どうして自分のことを理解してくれないの」「相手がおかしくて、自分が正しい」という主張をし続けてしまうからです。実は、決してうまくいく方法がさっぱりわからないわけではなく、感情的なぶつかり合いが邪魔していることがほとんどです。教育制度にまで言及されているのでADHDの基本的な理解も学ばれた上で、お互いのコミュニケーションパターンを理解し工夫されているのだなと想像しました。例えば一方は「感情的交流がしたい。自分の気持ちをわかってほしい」もう一方は「現実的な解決が優先。解決すればこの衝突はなくなる」ということはカップルでよく起こることです。この理解と工夫まで辿り着けることは当たり前ではありません。お互いを思いやる気持ちが重要ADHDのパートナーをもつと大変な面ばかりがクローズアップされがちですが、実際の当事者から寄せられたのは「違いも受け入れ合い、誠実に向き合うことで、関係の発展に繋がる」といった前向きな言葉でした。ADHDのパートナーであっても、そうでなくても、お互いが冷静に向き合う中で見えてくる解決策があるのではないでしょうか。みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。(MOREDOOR編集部)
2024年01月07日『目に見えるだけが障害じゃないと知ってほしい。』24万人もの方が、20歳以降に発達障害と診断されている現代社会。(大人の発達障害ナビより引用)そんな中、発達障害(ADHD)のパートナーをもつ人は、日々の生活をどのように暮らしているのでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、ADHDのパートナーと結婚して10年目になるBさん(仮名)にインタビューを実施。Bさんの日々の暮らしと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。さまざまなところに違和感を覚え……ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?Bさん:生活面だと片付けられないところです。やったらやりっぱなしです。人間関係も広くは付き合わないし、飲み会も行きたがらない。金銭面もあったらあった分だけ使ってしまいます。コミュニケーションも一方的で人の話は聞かなくて……。そういったさまざまな面を見て「ADHDなのでは?」と気が付きました。ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?Bさん:やはり片付けられないことですね。ーー解決に向けてどんな工夫を?Bさん:その都度伝えて、パートナー自身に気づかせてました。ーーパートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?Bさん:今のまま仲がいい夫婦のままがいいです。ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?Bさん:まだADHDの認知度も低いので目に見えるだけが障害じゃないことを知って欲しいです。仲良し夫婦のままでいたい片付けが苦手なところや、コミュニケーションが苦手なところを見て、「パートナーがADHDなのでは」と気が付いたBさん。普段から相手をよく見ているからこそ、気が付けたのかもしれません。またADHDの症状は「怠慢、サボりだと勘違いされやすい」とも言われています。愛するパートナーの特性を上手に乗り越えてきたBさんだからこそ、世間の人にもっと知ってほしいと強く願っているようですね。カップルセラピストは2人の関係をどう見る?パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか?これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポートしてきたカップルセラピストの坂崎さんに話を聞きました。ーーBさんのお話をどう感じましたか?カップルセラピスト坂崎さん:結婚10年目で、「今のまま仲が良い夫婦のままがいい」と言えるのは素晴らしいと思います。その言葉が言えるまでになった背景には、「その都度伝えて、パートナー自身に気づかせる」という努力の賜物だと思いますし、辛かったことも葛藤もあったことでしょう。ADHDといっても、もちろん人それぞれで、共通点はあるものの、性格も違えば必要な対応も違っていきます。決定的に改善が難しいものもあれば、工夫次第で改善可能なことも多いです。片づけはその中でも、工夫してきたが諦めることやむなしと思っておられる部分なのかもしれませんが、その工夫をお互いの協力で見出していくことが重要ですね。向き合うことの大切さADHDのパートナーをもつと大変な面ばかりがクローズアップされがちです。しかし、実際のパートナーをもつ当事者Bさんからは、お互いに症状と向き合うことで、素敵な関係性を築けることが伝わってきました。ADHDといってもひとくくりにはできず、個人と個人として向き合う中で見えてくる解決策があるのではないでしょうか。みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?コメント・監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。(MOREDOOR編集部)
2024年01月05日Q:ADHDとASDの違いが知りたいです。同じような特性でも診断名が違うことなどあるのでしょうかA:ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもたちに対してADHD(注意欠如・多動症)の併存率が高いといわれています。併存としての特性があるかもしれないと考えて配慮することが必要です。Upload By 発達障害のキホンASD(自閉スペクトラム症)は、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期から見られ、日常生活に困難を生じる発達障害の一つです。知的障害(知的発達症)を伴うこともあります。幼少期に気づかれることが多いといわれていますが、症状の表れ方には個人差があるため就学期以降や成人期になってから社会生活において困難さを感じ、診断を受ける場合もあります。ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意、多動性、衝動性などの特性があり、日常生活に困難を生じる発達障害の一つです。特性の表れ方によって多動・衝動性の傾向が強いタイプ、不注意の傾向が強いタイプ、多動・衝動性と不注意が混在しているタイプなど主に3つに分けられ、これらの症状が12歳になる前に出現します。特性の多くは幼い子どもに見られる特徴と重なり、それらと区別することが難しいため、幼児期にADHD(注意欠如・多動症)であると診断することは難しく、就学期以降に診断されることが多いといわれています。また、個人差はありますが、年齢と共に多動性が弱まるなど、特性の表れ方が成長に伴って変化することもあります。ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもたちに対してADHD(注意欠如・多動症)やDCD(発達性協調運動症)や知的障害(知的発達症)が併存することが多いといわれています。特にADHD(注意欠如・多動症)の併存率が高いとされています。DSM-ⅣまではASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の診断があると、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を優先するとされていましたが、DSM-5以降からASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)のどちらもあるという診断が可能になっています。最近ではASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の重複が多いとされているので、併存としての特性があるかもしれないと考えて配慮することは必要だと思います。参照:Prevalence and cumulative incidence of autism spectrum disorders and the patterns of co-occurring neurodevelopmental disorders in a total population sample of 5-year-old children|Manabu Saito, Tomoya Hirota, Yui Sakamoto, Masaki Adachi, Michio Takahashi, Ayako Osato-Kaneda, Young Shin Kim, Bennett Leventhal, Amy Shui, Sumi Kato & Kazuhiko Nakamura(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月29日寝ぼけてなんていられない……目覚め直後のこだわりみなさんは朝起きてすぐ何をしますか?洗顔?歯磨き?目覚めのコーヒー?はたまたお弁当の準備……?私は『息子にママのスマホのアラームを止めさせること』です。アラームが鳴ったら私は即座に、ベッドに埋もれているスマホを手探りで探し出し、アラームを止めたがる娘を阻止しつつ息子に画面を提示します。起き損なって娘に先に止められちゃった日にゃあもう……息子は朝から大癇癪!!すねて寝室から出ようとしません。Upload By 海乃けだま性格真逆な兄娘への対応に追われる朝ごはんタイム朝一のこだわり地雷を回避し、ホッとするのもつかの間……次は朝ごはんタイムです。リビングについて早々、食欲大魔神の娘はすぐに食卓の椅子に座り、朝ごはんを催促しまくります(笑)。一方息子はリビングのおもちゃへ直行……食パン1枚食べ終わるのに30分かかる息子なのでおもちゃで遊ばせてあげる余裕なんてありません。ミニカーに手を伸ばす息子をなんとか阻止して食卓へ座らせ、何も言わずとも勝手にパクパク食べ進める娘と、声かけしないとすぐ食べる手が止まる息子に逐一声かけしながら登園の準備と自分の準備をします。Upload By 海乃けだま夫は自分の朝食を早々に済ませ、食器洗いや洗濯物、ゴミの日はゴミ出しなどの家事をやってくれてます。ちなみに息子より食べるのが早い娘ですが、息子の量の倍ほど食べるので、食べ終わるのは娘も息子もほぼ同時です。やることは毎日一緒なのに声かけしないと進まない登園準備毎回不思議なのですが朝どれだけ早起きしても、朝食を食べ終わる頃にはいつもなぜか登園10分前です(本当、なんでー?)。もうここからは時間との戦いです。娘は「お着替えしてー!」の一言で勝手に着替えてくれますが、息子はそうはいきません。「パジャマ脱いで!」「ズボン履いて!」「靴下履いて!」着替え一つとっても、その都度、その時の進行具合で何度も何度も声かけをせねばなりません(白目)。そして、着替えがようやく終わったと思ったら、歯磨き、うがい、ハンカチをポケットにしまうといった毎日の登園準備ルーティンを、一つ残らず声かけし続けます。幼稚園に出発する頃にはもうぐったりです……。Upload By 海乃けだま視覚支援で、ホワイトボードに準備の順番を描いていた時もありましたが、効果は一瞬。すぐに飽きてしまい、見ようともしなくなりました。時計で時間を伝えたり、タイマーを使って準備を終えられるよう声かけしたり、いろいろ試してはみましたが、ボーッとしてしまうことが多い息子には結局"声かけ"が必要で、今のところお手上げ状態です。また新たなこだわりの追加……息子には最近新たに追加されたこだわりがあります。それは「登園のチャイムを聞くこと」です。幼稚園の登園時間(保育開始時間)になると、下駄箱に設置されている時計からチャイムの音が鳴るのですが、それを息子はどうしても聞きたいようで……。ならばそれを利用してやろう!!と息子の手が止まるたびに「チャイム、聞くんやろ?」と言うと少し行動が速くなります(笑)。毎朝のルーティン、そして"こだわり"を効果的に使える方法を模索する日々です。執筆/海乃けだま(監修:森先生より)性格もペースも真逆なお子さんの朝の準備はバタバタで大変なことでしょう。本当に日々頑張られていますね。「準備リストをつくって視覚に訴える」「タイマーを使う」などなど、効果的な方法はいろいろとありますね。しかしそのどれも「必勝法」ではないので、結局は試行錯誤を繰り返しながら一人ひとりのその時期その時期の個性に合わせて支援していくしかないというのがもどかしいところです。海乃さんのように、「お子さんのこだわりを尊重しつつ、効果的に使う」というのがベストな方法ではないでしょうか。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月15日幼少期から不器用さがあった息子現在6歳の息子は、4歳でADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。息子は手先の不器用さがあり、できないと癇癪を起こしますが、できるように練習することも嫌がります。どうすればいいのか……長く頭を悩ませてきました。3歳頃、ボタンやファスナーをとめるのが難しく、園から自分でできるようにと言われたため、家で何度も練習させていました。また、折り紙や塗り絵、絵を描くことは自分からすることはほぼありませんでした。興味がないだけかと思っていましたが、手先を使う事が苦手だと自覚があったのかもしれません。おはしも上手く使えません。練習も嫌がり、いまだに習得できずにいます。年少時、初めての運動会のかけっこで2位だった時に大号泣。先生に抱っこされながら退場しました。そこから勝敗のこだわりが強くなりました。体にも不器用さがあるのか運動は苦手なのですが、1番にこだわりがある息子。体操教室に通っているのですが毎月のテストが一度でクリアできないと癇癪を起こします。でも練習するのは嫌みたいで、なんとも解決のしようがありません……。Upload By ユーザー体験談授業参観で寝そべって抵抗する姿に他の保護者がドン引き……小学校に入学すると勉強や集団行動が増え、息子は荒れることが多くなりました。小1の授業参観の時のことです。それぞれが育てた朝顔を観察し、花の絵と文章を書くのが課題でした。ですが息子の朝顔は花がすべて閉じてしまっており、咲いている花が1つもなかったのです。「咲いてる花を(私たちに)見せたかった!」「咲いてないから描けない!」と息子はずっと泣いていました。先生や私が「閉じてる花や葉っぱでもいいと思うよ」と伝えますが、本人の中では咲いている花を描きたかった(描くべきだ)と思っていたようで、考えは変わりませんでした。担任の先生は「こうやって書くよ」と葉っぱを少し描いてくれたものの、息子の気持ちは変わりません。そして、ついに校庭に寝そべって癇癪を起こしました。ああ、こうなってしまったか……と思いました。仕方ないと割り切ってはいますが、他の保護者のみなさんが、荒れる息子を見ないように気を遣ってくれているようで気になりました。家ではここまで騒ぐことはなかったので、対策が必要だと痛感しました。Upload By ユーザー体験談先生がすすめてくれた対策「暗号問題」でひらがなを攻略息子は手先の不器用さがあるので、ひらがなを書くことなどに苦手意識が強くありました。また、興味がないことはやりたくないという気持ちが強かったので、療育の先生や支援教室の先生と話し、興味のある「数字」と組み合わせたクイズ形式で学んでもらおうということになりました。クイズを解き、回答をひらがなで書いていくようにしたら、クイズに数字が入っていることや、解いていく快感があったのでしょうか。効果てきめんで嫌がらず、ひらがなを書いてくれるようになりました。また、絵は自由課題になると難しいので、何を描くか、どう描くか具体的に伝えてもらうことで、描けるようになりました。それでも嫌がるときは、見本を見て「この見本みたいに描いてみるといいよ」と伝えると、迷わず描けたようです。これで絵を描くことへのハードルが下がったようです。Upload By ユーザー体験談できなくても「まぁいいか」を目指して……!家でやった工夫運動は苦手だけどできないことは許せない、でも練習も嫌という息子。「まぁいいか」と思えるようになるか、練習してできるように頑張るか、どちらか一つでもできれば……と思いながらも、どうアプローチするのがよいのか難しく、頭を悩ませていました。まずは「まぁいいか」と思う場面がどのようなものか、見せる機会を増やす取り組みをしました。例えば、私と子どもでゲームをしたとき、「負けちゃったけどまぁいいか。もっとできるように練習しよう~」と口に出して言うようにしました。また、「ママが勝つと息子くんは泣くから、ママは負けるね」と宣言してみると、息子は「本気でやっていいよ。そうしないとつまらないから」と言うようになり、『ゲームは本気でやることが楽しいんだ』という視点を持てるようになったようです。ただ、実際負けたら泣きましたが……。声がけを意識するようになっても長く効果を感じることはなかったのですが、ここ最近は少しずつですが妥協して切り替えられることが増えてきたように思えます。先日は弟に負けても怒らず「弟くんの勝ちだね」と拍手してあげられ、成長を感じました。Upload By ユーザー体験談できなかったことができたときは「頑張って練習したからだね」「この前より上手になってるね」など言葉にして伝えるようにしていますが、苦手なことに向き合い、練習するという気持ちにはまだなれないようです。でもくじけずこのまま声がけを続けたいと思っています。「自分はそれでいい」と納得できるようによく息子は「自分はできない」とか「他の人より全然できない」と言いますが、自分は自分、それでいいんだと思えるようになったら、こんなに心強いことはありません。自分に必要なことは努力できる力、どうしても難しいことは、他の方法がないかさまざまな選択肢から選び取れる力がつけば、きっと人生を楽しく歩んでいってくれるのではないかと思います。私も息子にどのように伝えたらいいのか、試行錯誤していきたいと思っています。イラスト/海乃けだま※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。(監修:森先生より)こだわりが強いと、「正しいパターン」がたった一つしかないかのように感じてしまっていることがあります。現実には「正しいパターン」が無数にあるということを、まだ知らないのです。確かに図鑑や絵本でよく見る朝顔は「咲いている朝顔」です。でも、種も、芽も、葉っぱも、つぼみも、どれも「正しい朝顔の姿」です。勝負も同じ、物語なんかでは「主人公が勝つ」パターンが多いので、それが絶対の正解のように思ってしまいますが、実際は「弟が勝つ」のも楽しいゲームの遊び方としては「正解」です。「まぁいいか、これからもっと頑張ろう」というプラスな考え方も正解の一つだよ、と伝える今の教育方針は、とてもあたたかくて柔軟で素晴らしいですね。「これもみんなが喜ぶ結果につながるんだ、じゃあこれも正解なんだな」というように、これからも、お子さんの中での「正解」のパターンを増やしていけるといいのではないでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月13日ワークマンで『ALL1900円』で購入できる「快適な穿き心地」の多機能ボトムスを発見♡今回は、ワークマンの多機能ボトムスを4つ紹介します。使い勝手抜群のアイテムばかりなので、ボトムス選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?防寒対策にピッタリのウォームパンツ出典:ワークマン1つ目は「レディースストレッチウォームパンツ」です。裏起毛のボトムスで、寒い季節にピッタリの1着♪スッキリとしたシルエットのため、オフィスやお出かけコーデにも使えますよ。ストレッチ性があり、動きやすさも兼ね備えた優秀なボトムスです。お値段は、1,900円(税込)とのこと。ストレスフリーのグルカパンツ出典:ワークマン2つ目は「レディースストレッチグルカパンツ」です。ツータックデザインのボトムスで、楽ちんに着用できるのが魅力ですね。きちんと感もあるため、シーンを選ばずに使えるのも嬉しいポイント!撥水加工付きなので、急な雨でも対応できますよ。ベーシックで使いやすいストレッチデニム出典:ワークマン3つ目は、WEB限定アイテムの「レディースベーシックストレッチデニムパンツ」です。ベーシックなデザインで、使いやすいデニムになっています。STRETCHにSTYLISH、SUPERLIGHTに加えSUSTAINABLE、SOUVENIRWASHの多機能ボトムス♪5つのポケットがあるので、使い勝手がよいです。こちらもお値段は、1,900円(税込)となっています。型崩れしにくいストレッチパンツ出典:ワークマン最後は「レディースウィモーション360ストレッチパンツ」の登場です。型崩れしにくい生地を使っており、伸長回復率に優れたアイテム!2WAYストレッチ性があるので、動きやすいのも嬉しいです。シンプルなカラー展開のため、どの色味も着回しやすいのが◎ワークマンの多機能ボトムスは、どれも使い勝手抜群です。デザインもオシャレなので、デイリーユースにもピッタリ!コーデに取り入れやすいボトムスを探しているのなら、ワークマンの多機能アイテムをチェックしてみてくださいね。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※アカウント名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。
2023年12月10日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?1カ月ほど予約を待ち、やっと心療内科を受診することに。 心療内科へ行くと、まず「木を描いてください」と言われました。これはバウムテストというもので、子どもの精神状態が反映される心理テストです。 予約していたものの、院内は混雑しており1時間以待つことに。そうこうしていると、やさしそうな先生がやってきてやっと、診てもらえるようになりました。 「おたくのお子さんは…」医師の診断は? 医師から「好きな遊びは?」と聞かれ、いとちゃんは「鬼ごっこ!」と答えるなど、何気ない会話が続きます。いとちゃんとの会話が終わると、次はママに質問が。普段のいとちゃんの様子を聞かれ、「かんしゃくがひどくて、あとは夜も眠りが浅いです」と話しました。 いとちゃん、そしてママの話を聞いた上での医師の診断は「発達など特に心配はいらないと思います」とのこと。「運動も得意そうで、むしろ発達は早いほうですね」とも言われたのです。「4歳くらいの子どもではかんしゃくを起こすし、そこまで心配しなくていい」という診断でした。また、発達検査についてはあまり必要がないとのことで、今回は見送ることに。 かんしゃくに対して使用できる漢方と、むずむず脚症候群への対処法として鉄剤を処方されました。先生から「今後、何か気づくことがあれば発達検査もできますので、ひとりで抱え込まず相談しに来てくださいね」と温かい言葉を声をかけてもらい、ホッとしたママでした。「ひとりで抱え込まないでください」というやさしい言葉をもらうだけでも、救われますよね。かんしゃくの頻度や落ち着きのなさの程度は人それぞれ異なり、悩んでしまう度合いも違います。「気にしすぎ?」「まだ我慢できる!」など自分だけで判断や解決しようとせず、病院を受診するのもひとつの手かもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)について心身の興奮状態を鎮めて、不安定な状態を改善させる働きがあると考えられています。子どもの夜泣き、ひきつけ、興奮、不眠、不安などの症状があるときに、処方されることが多いです。比較的甘い味なので、子どもでも飲みやすいと言われています。 ※むずむず脚症候群についてむずむず脚症候群は、夜間覚醒や不眠症を引き起こす痛みをともなう脚の感覚異常です。 足や手に不快感が現れ、症状を抑えるために、こすったり、叩いたりすることがあります。鉄分不足(貧血)、神経伝達物質の機能低下、全身疾患、薬剤の副作用、まれに遺伝性などが原因だと考えられています。子どもの場合、不快感や症状をうまく伝えられないため、ぐずってしまうことがあります。 ※むずむず脚症候群と鉄剤についてむずむず脚症候群の原因のひとつとして、鉄分の不足が挙げられます。そのため、鉄不足を解消するために鉄剤が処方されることがあります。鉄剤を飲む前には鉄欠乏があるか検査することがあり、鉄欠乏の診断は赤血球の大きさや大小不同を見たり、フェリチン値で診断したりします。症状が軽い場合は鉄分が豊富なレバー、ホウレンソウなどを積極的に取りいれ、マッサージをおこなうようにしましょう。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月06日皆さんは、「起立性調節障害」という言葉をご存知でしょうか?朝起きれなかったり、倦怠感を感じたりというような症状から”怠けている”と思われてしまうことも多いようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。本作品は、起立性調節障害をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、起立性調節障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品には起立性調節障害の症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医漫画のあらすじ毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。家でも怒られ……読者の感想は……『周囲に怠けと誤解されるのは辛いですね。』『もし主人公の立場に立ったら、辛く苦しく早く治したいと感じます。』『私も学生の頃、夜はなかなか眠れず、朝は起きるのが辛くて、授業中もずっと居眠りをしていたことがありました。これも病気の一つの可能性があることを初めて知りました』『自分でもなんとかしたいという気持ちがありながらも、体がついていかないという状況がとても苦しい。自分を責めないで!』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後は……学校で倒れてしまったことがきっかけで、病院を受診した佳純。そこで『起立性調節障害』だと診断されます。学校や家族が理解し協力してくれるようになり、少しずつ「起立性調節障害」と向き合うのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年11月27日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。夫は仕事で忙しく、引っ越し後周りに知り合いがいないため夜まで家に1人でいることが寂しいと感じています。ある日、妻はパニックになってしまい、病院へ行くと「うつ病」と診断されました。夫は妻を支えられるのは自分だけだと決心し、行動していくように……。「うつ病」の診断妻の顔色も良くなり……物欲も出て安心するも……妻の物欲が止まらなくなり……うつ病に診断される前に比べ、顔色もよくなり物欲も出始め一見良好に思えましたが雲行きが怪しい展開に。祥子の物欲にストップがかからなくなり高額のショッピングをしてしまっているようで……。読者の感想は……『少しずつ状況が改善していて良かったと思いきや最後の不穏な様子が気になりました。』『旦那さんが寄り添ってくれて良かったなと思いましが、表面的にはよくなっているように見えても、根本的には解決できていないようで、なかなか難しいなと思います。鬱の治療は長期的に考えた方が良さそうだと思いました。』『双極性障害は、本人も大変だと思うが、周りの家族の方が精神的にも、金銭的にも参ってしまうんじゃないかと思います。家族の方もケアがあるといいのですが……。』など、さまざまな声が寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすれば良いのかわからずだんだん負担に思うように。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部)
2023年11月25日皆さんは、「起立性調節障害」という言葉をご存知でしょうか?朝起きれなかったり、倦怠感を感じたりというような症状から”怠けている”と思われてしまうことも多いようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。本作品は、起立性調節障害をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、起立性調節障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品には起立性調節障害の症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医漫画のあらすじ毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。保健の先生に勧められ、病院に行くことになった主人公。母と病院へ行くと、『起立性調節障害』と診断されました。保健室の先生から……読者の感想は……『はじめて聞いた病気です。自分の責任ではないのに寝坊をしてしまい怒られてしまうなど大変だなと思いました。』『心構えの問題だと切り捨てずにしっかりと診断を受け病名が判明して良かったと思いました。』『他の人には分かりにくく、でも自分の中でモヤモヤする気持ちがすごく共感しました。』『起立性調節障害は起床時などに血圧が下がる人にも出やすい特徴があるということは知りませんでした。大変かも知れませんが、お医者さんの言う対処法が色々あるとのことでその可能性にかけて良くなればいいですね。』など、さまざまなコメントが集まりました。その後は……主人公の佳純は、朝起きられない症状を未然に防げるように食事や寝る環境づくりを工夫したことで、次第に改善していきます。しかし完治するわけではなく症状が重い日もあるため、しっかり休むことも必要だと気づき……。佳純は、学校の友人や教師、家族などの周りの理解とサポートに対し感謝しつつ、この病気と向き合っていくのでした。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年11月24日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった妻は、”双極性障害”と診断されました。夫は責任を感じ、妻を支えると決心します。しかし、妻の大量の買い物をきっかけに喧嘩してしまい……。出勤前に声をかけるも……仕事が手につかず……帰宅すると……そして、暗い部屋で自己嫌悪に陥り泣いている妻を見つけるのでした。読者の感想は……『祥子はこのままだと誰にも状況を相談できずにどんどん一人で塞ぎ込んでしまいそう』『本人はもちろんですが、感情の起伏に振り回されてしまう家族も大変だと思いました。』『仕事もあるのに、色々なことも考えないといけないから、ご主人もうつになってしまうかもしれない。』『もし私が妻の立場だったら、自己嫌悪に陥っている場合、症状を落ち着かせるためにも実家に帰るという選択をするかもしれません』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすればよいのかわからずだんだん負担に思うように。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月24日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった祥子は、寂しく感じていました。ある日、仕事や家事が手につかなくなった祥子は『双極性障害』だと診断されます。聡太は祥子を支えようと決意しますが、祥子は大量の買い物をするようになってしまいます。聡太が祥子に注意すると……。妻は人が変わったようで……祥子が手にとったコップの中身が聡太にかかり……。読者の感想は……『ただただ辛いですね。分かり合おうおしても難しいのがまた悲しいです。』『もし主人公の立場なら、自分のしてることに驚き、何でこんなことになったんだろうなと、悩むかもしれません。』『祥子も自分で感情をコントロールできなくなっていることをわかっているけど止められないんだと思う』『自分でも自分じゃなくなっていくのを感じているのにセーブできず大切な人を傷つけてしまうのが辛い。適切な治療があって良くなればなと思います。』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすればよいのかわからずだんだん負担に思うように。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月22日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった祥子は、寂しく感じていました。ある日、仕事や家事が手につかなくなった祥子は『双極性障害』だと診断されます……。急いで帰宅読者の感想は……『もし私が主人公の立場だったら、分かっているけど買ってしまう、その衝動を止められないと感じてしまうと思います。』『まわりが症状を理解しつつ、病院に連れて行って欲しい。』『私だったら、どうしたら自分の心の辛さを埋められるのか、その方法がわからなくなってしまうかも。主人公の場合はそれが買い物なのかもしれないですね』『度を超えてしまうと、家庭への負担も大きくなってしまうので、いろいろなストレスの発散方法を夫婦で考えなくてはいけないと思いました。』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすれば良いのかわからずだんだん負担に思うように。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月21日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった祥子は、寂しく感じていました。ある日、仕事や家事が手につかなくなった祥子はパニックになってしまい……。病院へ行くことにそして、祥子はパニック陥り……。読者の感想は……『祥子さん、うつ病の影響もあって今まで思っていたことが爆発してしまったんですね。いきなり言われた旦那さんもびっくりでしょう。』『双極性障害という言葉は知っていますが、具体的にどのような症状が出るものなのか知りませんでした。主人公のように、自分で制御できなくなってしまったら辛いだろうなとおもいます。ご主人が怒らずに心配してくれているようで良かったです。』『私も家族に理解してもらってなんとか乗り越えられてきました。みんないろんなことを抱えて生きているので、1人で抱え込むのではなく誰かに話して支え支えられてよくなる人が増えると良いと思いました。』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は祥子の症状に責任を感じつつも、どうすればよいのかわからなくなってしまいます。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月18日‟朝起きられない”原因が病気だとは想像もつきませんよね。しかし中には、起立性調節障害という病気が原因で、朝の起床に悩んでいる方もいるとのこと。そこで今回は、MOREDOORのオリジナル漫画「起立性調節障害って知ってますか?」より、ワンシーンをお届けします。※症状には個人差があります。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。症状改善のために……毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。寝付けなかったり、朝が異様に辛かったりした理由は“起立性調節障害”が原因でした。佳純は周囲の協力を得ながら、症状と向き合い……。自力で起き…朝ごはんは……変化させた習慣とは……水分を多めにとる!起立性障害の人は水分不足になりがち……と言う情報を得て、水分補給を意識するようになった佳純。こういったさまざまな工夫をすることで、症状は徐々に改善していきます。この漫画に読者は『日頃の何気ない習慣でいい方向に変えられるのだなと参考になりました。』『本当に周りに理解してもらえない中でとても努力されていたんだなと思いました。そして改善に向かっていて良かったです、家族の支えがあってこそだと感じました。』『生活を変える努力でここまで変わるんですね。色々と知らないことばかりで、健康的な生活や睡眠の事もとても参考になりました。私は全然夜寝れないので寝る前同じ事これからしてみます。』など、実にさまざまな意見が集まりました。小さなことから変えていく……水分補給などと言った、自分のできる身の回りの小さなことから意識していこうと決めた佳純。病気だから、と諦めずに向き合う姿勢は素晴らしいですよね。もし、あなたや身の回りの人が同じ病気だったら……、あなただったら、どうますか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年11月18日特別支援学級?通常学級?悩んだ就学問題現在6歳の息子は、4歳でADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。幼稚園へは楽しく通っていたものの、切り替えの苦手さ、こだわり、癇癪、見通し不安など問題が盛りだくさんだった息子。小学校入学にあたっては進学先に頭を悩ませていました。最初は小人数で指導してもらえる特別支援学級の方が息子も落ち着いて過ごせるのでは?と思っていましたが、住んでいる自治体には情緒学級がなかったため療育の先生、かかりつけ医の先生に相談しました。すると、息子は新しいことを学ぶのに喜びを感じるタイプであること、学校でみんなと学びたいという気持ちが強いことから、通常学級が好ましいとみなさん同意見でした。そこで通常学級に席を置きつつ通級指導教室で感情のコントロール方法を学ぶほうが合っているのではないかということになり、わが家の希望は通常学級+通級指導教室に決定しました。そして、年長の9月就学相談へ臨んだのですが……。Upload By ユーザー体験談「通級指導教室は必要ない」就学相談でこちらの希望は聞いてもらえず就学相談は自治体の就学科の担当者1名と私(母)、2名で行いました。最初に私が通常学級に所属しながら通級指導教室に通いたいと希望したところ、以前受けた知能検査結果を見ながら「知的な問題がないので、通級指導教室は必要ないと思います」とバッサリ。そして今では通常学級でもある程度配慮が受けられるからと熱く説明されました。・声かけ・座席配慮・答案用紙にバツをつけない・癇癪の時に別室などで対応するその他の要望もできる範囲で聞いてもらえるとのこと。私が圧倒されていると、さらに続けて特別支援学級や通級指導教室には予算に限りがあると説明され、あまり人数を増やしたくない……という雰囲気をひしひしと感じてしまった私。その後も「まだ入学まで半年あるから成長するかもしれませんよ?」「就学前健診で学校側から言われたら通級指導教室を考えればいいのでは?」などと言われたため、こちらの話す時間もほぼ取れず終了してしまいました。これで通常学級に通うことが決定してしまったのです。Upload By ユーザー体験談本当にこれでよかったの?悩んだ母は電話をとった!本当にこれでよかったのか……とても悩みました。就学前健診の時に再度学校側に相談することも考えましたが、今回の就学相談で療育の先生、かかりつけ医の先生から勧められていたことがちゃんと伝わっていたのかも自信がありませんでした。このままモヤモヤしていても仕方がありません。やっぱりもう一度伝えなければと思った私は、勇気を出して電話をすることにしました。緊張しながら「先日の就学相談では通常学級を進められたのですが、やはり通級指導教室にも入りたいと思っておりまして……。就学相談をもう一度お願いしたいのですが」と話したところ、「では二次面接をしましょう」とあっさり二次面接を受けられることになりました。今度はきちんと自分の思っていることを伝えようと面接に行くと、前回とは別の方が担当でした。面接ではすでに通級指導教室に行くことを決めていたかのように話がスムーズに進み、通級指導教室が無事決定。力んでいたので拍子抜けしましたが、電話をしてよかったと本当にほっとしました。楽しみにしていた小学校。でも入学式では奇声と大癇癪を起こしてしまい……入学までは学校生活に関する絵本を読み聞かせたり、幼稚園と学校の違いを話したり、小学校がどういうところかイメージがつくようにしていました。幼稚園のようにいつも先生がついてくれるわけではないこと、自分で自分のことをしたり、みんなと同じように行動することが増えること、遊べるのは休み時間だけ、授業中は席に座って話を聞くなど息子には難しいことが多い状況だと話していましたが、その時は「できるよ」「勉強楽しみ」など前向きな発言が多くありました。また学校を見学し、学校内の雰囲気も味わってもらいました。そして迎えた入学式当日。学校を楽しみにしていた息子でしたが、初めてのことへの不安から学校に着いた途端に不機嫌になってしまいました。受付が終わると親はホールへ、子どもは教室へと離れ離れになったためその後どうしていたかはわかりませんが、入場は泣きながら先生につき添われて入場、席に着きしばらくすると奇声を上げて癇癪を起こしてしまいました。初めて見るくらいの癇癪と奇声で、私もビックリするほどでした。Upload By ユーザー体験談先生がホールの外へ連れ出してくれたので私も外に出てつき添いましたが、癇癪は全くおさまりません。支援コーディネーターの方が居たので一緒に校内を散歩させてもらい、式が終わる頃ようやく落ち着きました。この時の私は疲労困憊。もう疲れと悲しみでいっぱいでした。不安にならないようにといろいろ準備をしましたが、息子には事前の対策は効果なかったようです。もし今就学前に戻れるなら、入学式のイメージや大勢の人の中に入るということをもっともっと具体的に本人に伝えてあげたりイメージできるように考えてあげればよかった……と思っています。困りごとが多い息子が楽しく過ごせる居場所へ入学後、通常学級で実際に受けられた配慮は、座席を1番前にしてもらうこと、支援員にほぼ専属でついてもらうこと、見通しを立てられるよう予定を伝えてもらうなどでした。それでも息子は勝敗や順番にこだわって泣きわめいたり、プリントを破いたり、ときには全く関係のない子を叩いてしまうことも……。そんな息子の行動のため、授業も度々止まってしまっていたようです。Upload By ユーザー体験談学ぶことは好きだけれど、息子に集団行動は難しかったようでした。本人はみんなと勉強したいと頑張ってはいましたが、それ以上の配慮を求められる状況ではなかったため、1年生の2学期から情緒学級のある学校へ転校しました。問題行動はまだありますが、幸いにも癇癪の頻度は減り、癇癪になっても自分で切り替えができるようになってきています。勉強はゆっくりになってしまい不満もあるようですが、一方で楽しいことも増えたようで、母としてはホッとしています。就学前は就学先について悩みましたが、入った後も引き続き試行錯誤中です。今は息子が楽しいと思うことが少しでも増えていってくれればと思い、これからも息子の学校生活をサポートしていけたらと思っています。イラスト/taeko※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。(監修:鈴木先生より)残念なことに、自治体や教育委員会は子どもファーストではなく定員・予算ファーストとなってしまう場合があるようです。神経発達症を診断できる小児科医が増えてきたためか、診断が増えると特別支援学級のニーズが高まり、受け皿が限られていることからこういう事例が増えています。しかし、あくまでも子どもファーストで教育する必要があるのではないでしょうか。理解のある市町村では特別支援学級の教室を増室して対応しています。残念ながら、その市町村の教育に関わる予算次第ということです。教員数も含めて市議会で議論する必要があります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年11月17日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった妻は、”双極性障害”と診断されました。夫は責任を感じ、妻を支えると決心します。しかし、妻と喧嘩になってしまい……。どうすれば……帰宅すると……そして、暗い部屋で自己嫌悪に陥り泣いている妻を見つけるのでした。読者の感想は……『妻も自分自身をどうすることも出来なくて悩んでるだろうな。葛藤と苦しみが伝わってきました。』『本人も辛いと思うし、周囲も大変だろうな』『双極性障害という言葉、聞いたことがあるけれどぼんやりとしたイメージしかなくて。誰でもなりうるからこそ、自分自身も常に自分の心の調子を見つめていきたいなと思わされました。』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすればよいのかわからず2人の関係は悪化。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月11日みなさんは『双極性障害』を知っていますか?不安やストレスをため込んでいるうちに、発症することもあるようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『波にゆられながら』をご紹介します。本作品は、双極性障害Ⅰ型をテーマに描かれたフィクション漫画です。少しでも多くの方に、双極性障害について考えるキッカケづくりを目指して制作されました。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。症状には個人差があります。あくまで一例としてお読み頂けますと幸いです。もし、本編の主人公と同じような症状で少しでも気になる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)漫画のあらすじ幸せの絶頂のはずだったのに……。27歳の夫・双島聡太と26歳の妻・双島祥子。ふたりは大学時代に出会い6年の交際の後に晴れて結婚をすることに。しかしふたりの歯車が少しずつずれ始めてしまいます。これはそんな夫婦のたたかいの物語。慣れない土地に1人で過ごすことが多かった妻は、”双極性障害”と診断されました。夫は責任を感じ、妻を支えると決心します。大量の買い物……読者の感想は……『お互いが辛い思いを抱いてしまっている。』『以前お付き合いしていた人が双極性障害で結構調べていたつもりだったけど、まだまだ知らないことだらけでした。1人の理解者になれるように、いろんなことを学ばなければいけないと痛感します。』『自分のせいだとわかっていても、身近にいる人に当たってしまう様子を見ていると非常に心苦しいです。本人にとっても、大切な人に迷惑をかけることが一番しんどいでしょう。』など、さまざまなコメントが寄せられました。その後2人は……聡太は責任を感じつつも、どうすれば良いのかわからずだんだん負担に思うように。その後、聡太は同期から「同じようにパートナーが双極性障害の人」と話す機会を得たり、一緒に病院へ付き添って直接医師からアドバイスをもらうことで、自分だけで抱え込まなくてよいのだと気づきます。そして徐々に妻の症状も緩和していき、「ありのままの妻を受け止める」ことができるようになっていくのでした……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■作画:長月よーこ■脚本/監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理師)(MOREDOOR編集部)
2023年11月10日