『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ウォレスとグルミット』といった“マスターピース”の登場から10年以上。CGアニメ隆盛のいま、2017年から2018年上半期は、注目のストップモーション・アニメが続々と公開されている。静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かして撮影し、連続で投影することによってその物体がまるで動いているかのように見せる映画の撮影技法、ストップモーション・アニメ。昨年度の米アカデミー賞長編アニメ賞&視覚効果賞ノミネート作『KUBO/クボ 二本弦の秘密』が日本でも話題を呼んだばかりだが、今年はアカデミー賞短編アニメ賞に日本人の桑畑かほるが夫マックス・ポーターと共同監督を務めた『Negative Space』(原題)がノミネートされたことで、さらに注目を集めている。■Negative Space予告さらに、『ぼくの名前はズッキーニ』『村田朋泰特集ー夢の記憶装置』、5月にはウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』とストップモーション・アニメが続々と公開される。映像作家・村田朋泰の特集上映!3月17日(土)より順次公開村田朋泰の新作『松が枝を結び』の完成を記念し、『村田朋泰特集ー夢の記憶装置』が公開に。村田氏といえば、NHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」や、「Mr.Children」のMV「HERO」などを手がけ、細やかで情感あふれる造形と、奇天烈で、温かさと哀しさが同居する唯一無二の世界観で多くの人々を魅了し続けている映像作家。コマ撮りで風や雨などの自然現象や繊細な動きを表現する制作手法は、映画監督・山下敦弘に「変態」とまで言わしめるほどの徹底ぶり。このたびの特集上映では、最新作のほか、15年におよぶキャリアのなかから選りすぐりの7作品を一挙上映する。『KUBO』と賞レースを席巻『ぼくの名前はズッキーニ』2月10日(土)より公開その村田氏も絶賛コメントを寄せているのが、昨年度の第89回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネート作『ぼくの名前はズッキーニ』。アナログで素朴な味わいと、ティム・バートンを思わせる個性あふれるキャラクターに加え、孤独な子どもたちが織りなすドラマの素晴らしさが最大の魅力。新たなストップモーション・アニメの傑作がまた1つ、日本に上陸する。ベルリン映画祭オープニングを飾る!『犬ヶ島』5月公開さらに、満を持して登場するのが、ウェス・アンダーソン監督による『犬ヶ島』。日本の架空の都市・“メガ崎市”を舞台に、“犬インフルエンザ”の大流行によって犬たちが隔離された島を描く長編ストップモーション・アニメで、声優陣には超豪華ハリウッド俳優ほか、「RADWIMPS」の野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら日本人キャストも多数起用。第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品に決定しており、コンペティション部門に出品されている話題作だ。いずれの作品もアナログとオリジナリティにこだわり、膨大な時間と情熱をかけ、人の手で作り上げられたものばかり。リアルな世界を追求するCGを用いたアニメとはまた異なり、独特の味わいや温もり、制作者の息遣いのようなものまで感じられるのが、ストップモーション・アニメの一番の魅力だろう。子どもから大人までが楽しめる、ストップモーション・アニメは、いま必見だ!(text:cinemacafe.net)
2018年02月11日●山田涼介以外すべてCGのシーンも全世界で発行部数累計7000万部を突破した、荒川弘の人気漫画『鋼の錬金術師』。満を持して実写化となり、世界190カ国以上で公開も予定されている。物語を引っ張るのは、主人公のエドを演じる、Hey! Say! JUMPの山田涼介。マイナビニュースでは、特集「映画『鋼の練金術師』エドの精神」を行い、エドというキャラクター、エドを演じる山田涼介の魅力、そしてハガレンの世界観についてインタビューを行ってきた。前回に引き続き、曽利文彦監督にインタビュー。「CGがすごい」と言われる同作だが、実は観客が思っている以上に最新の技術が組み込まれていた。イタリアの街をドローンで撮影し、実際の撮影カットとCGで作り上げたカットを組み合わせ、自由にカメラワークを動かす……驚きの技術について話を聞いた。○練習なしで決める山田涼介――CGの撮影はどのように行われていたんですか?たとえば、エドが街の中で建物の屋根を走って下に飛び降りるシーンは、日本でブルーバックの屋根のセットを作って撮影しました。セットと言っても、実際に25mダッシュしたあとに、7m下まで跳ばないといけないので、すごく怖いんですよ。足がすくむくらいの高さですから、普通は練習しますよね。でも山田くんは一切練習なしで走り出し、一発でOKを取りました。現場に入って、パーッと見て「さあやりましょう!」と。「いやいや、何度か練習を!」と言ったんですが、「いいです、回してください」といきなり走って、跳んで、「OK!!」(笑)。本当にすごいですよ、彼は。こんな人、今まで見たことがないです。この屋根を走るシーンは、山田くん以外全てCGです。イタリアロケを行ったヴォルテッラという街の一角を全てドローンでスキャニング撮影して、そのデータを元に制作したCGの背景です。一度、コンピューター上に背景を構築してしまうと、あとから自由にカメラワークできますから、セットの屋根を走る山田くんの映像に合せて、あとからイタリアの街のヴァーチャル風景を制作し合成しました。『アベンジャーズ』などの作品も、NYの街の中で大暴れするシーンでは、まったく同様の手法で背景をCGで作り上げています。この技術によって、撮影することなく、自由なカメラワークにより、背景を作り出すことができます。ドローンの進化によって、街をスキャンしていく撮影が短時間で可能になりました。ただ、そうは言っても撮影はけっして簡単ではありません。街を無人化していただいて、何時間もかけて壁面も屋根もくまなく撮影しなければならず、非常に手間暇のかかるものです。今まで日本映画でこの技術を本格的に活用している作品はないので、いよいよ新しい時代に入ってきたことは間違いないと思います。今後、色々な日本映画の中で、同様の手法がどんどん使われることになると思います。●ハリウッドでも最難度のVFX○イタリアにも原作ファンが――ここまでCGだったとは、観ていても全然気が付かなくて驚きました。イタリアの街の人が『ハガレン』ファンだったという話もうかがいましたが。撮影を行ったヴォルテッラという美しい街は、これまでもハリウッド映画などで撮影が行われた場所です。ロケハンを行っているときに撮影の窓口の方に「『FULLMETAL ALCHEMIST』だ」とタイトルを口にしたところ、「ええ~!!」って、ものすごいリアクションだったんですよ。「イタリアでもアニメを放送していて、自分は大ファンで、全部見ている。ちょっと待ってろ」と言うからどうしたのかなと思っていたら、いきなり市長に紹介されて。「それほど有名な作品ということであればぜひこの街で撮影してくれ。なんでも協力する」と言ってくれました(笑)。その街の教会で説明を受けたのですが、そこは何百年か前に本当にアルケミストが儀式を行っていた場所だと言うんです。錬金術師のマークが壁に多く彫り込んであって、日本に帰って調べてみたら、確かにそのマークは錬金術師のマークでした。いたるところにキメラの彫刻もあって、運命的に「ここで撮影しよう」と決断すると共にとても運命的なものを感じました。山田くんもそういう話を聞いて、非常に気合いが入っていました。実際、ヴォルテッラでは本当に生活道路を3日間全面封鎖してくれて、通りに面した小学校でも子供たちは裏口から出入りしてくれて、市長が言った通り、なんでも協力してくれました。担当者が大ファンだったという運命的な出会いに、やはり原作の力を改めて認識し、「荒川先生、すごいな」と思いました。○山田涼介の天才的なセンス――山田さんもイタリアでの撮影と、セットを組んでの撮影が入り混じっていると思いますが、どのカットをどこで撮るかは、事前に考えられるんですか?撮影前にほぼ全シーンの絵コンテを描いて撮影に臨みました。アクションのシーンは「イタリア」「東京のスタジオ」「東京の屋外」と、カットによって入り乱れていまし、順番もバラバラに撮っていくので、キャストもスタッフも混乱するため、すべてが絵コンテ頼りになります。今まで、異なる場所での撮影を混ぜて編集すると、カット変わりにどうしても違和感がありましたが、この映画ではそうしたストレスを感じることはありません。確信をもって、技術を信頼して進んではいますが、イメージ通り仕上がるかどうか、という不安は自分自身にも常につきまといます。そのため、山田くんを含め皆さんには初めて経験する手法も多く、疑問や不安を常に強いてしまったと思います。山田くんのオートメールと呼ばれる鋼の右腕も、グリーンのタイツのような布をつけただけで撮影しています。そんな感じで「顔だけかっこよく決めてください」と言われても、相当不安だと思います(笑)。例えばスタンドインの水石亜飛夢くんがフルCGキャラクターのアルを演じているシーン。山田くんの目線は2m20cmのアルの顔にありますが、実際の水石くんの顔はかなり下にあります。普通どうしても声が出ている水石くんの顔のところを見てしまいますが、山田くんは天才的なセンスで、そこに存在しないアルの顔を見ているがごとく普通に演技ができてしまう。アクションでも、水石くんの頭よりもかなり上を殴らなければいけないんですよ。山田涼介の勘の良さで、ちゃんとアルの頭に拳が届いています。撮影はこういった変則的なことの繰り返しでした。――人とCGのキャラクターが絡むというのも、大変そうですよね。兄弟喧嘩のシーンがあるのですが、このシーンはハリウッドでも最難度のVFXだと思いますただ単に演技をするのではなく、CGキャラクターと生身の人間がくんずほぐれつのアクションを繰り広げるので、これをごく自然なシーンに見せるのは、今までの技術では到底無理でした。日本のCG技術がここまで来たという象徴的なシーンとなりました。黙っていれば、観客の方はアルがCGだとは気づかないと思います。仕上がったシーンを見て、自分たちですら鳥肌が立ちました。ひとつのターニングポイントを迎えたと思います。日本映画はこれから先がますます面白くなってくると思います。※曽利監督インタビュー、最終回(12月17日公開予定)は山田涼介さんのオーラについて伺っていきます。■曽利文彦監督大阪府出身。1997年、USC(南カリフォルニア大学大学院)映画学科在学中、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』に、CGアニメーターとして参加し、帰国後にVFXスーパーバイザーとして、『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(00)など数々の映画やTVドラマを手掛ける。2002年に『ピンポン』で映画監督デビューを果たす。主な監督作に『ICHI』(08)、『あしたのジョー』(11)などがある。
2017年12月15日アイドルグループ・嵐の二宮和也が17日、都内で行われた「サロンパス」新CM発表会に登場した。新CM「Mr.CG」登場編、「Mr.CG」展開編は19日より全国で放映される。イメージキャラクターを務める二宮は、同CMに出演し今年で5年目をむかえる。新CMでは、謎のCGキャラクターが登場。様々なCMやパッケージによくいる”CGキャラクターの男性”が、二宮にサロンパスCM出演を迫るという内容になっている。発表会にも、CGキャラが三次元になった全身タイツ姿のキャラクター登場し、二宮は「サロンパスが必要なくらい怪我をしそうな気がする」と警戒する様子。軽妙なやりとりを繰り広げつつ、「どこにいる? いやいや、しゃべってる奴はどこにいるんですか?」と裏側を感じさせるような発言も繰り出し、Mr.CGを慌てさせていた。今後のCM出演を懇願するMr.CGと二宮は、サロンパスの効能をどちらがうまく表現できるか対決することに。1人全身を使って効能を表すMr.CGに対し、二宮はMr.CGに後ろからピタリとくっついて「剥がれにくい丸角、からのしなやかな張り心地」を表現して見せた。映画『タイタニック』のポーズのようにしっかりくっつき、Mr.CGのお腹にがっしり手を回した二宮たちの姿に報道陣のフラッシュが止まらないものの、二宮は「写真を撮っていただきたんですけど、CGマンのお腹がすごい揺れてるんですよ」と苦笑。最終的には見事二宮が勝利したが、うずくまって嘆くMr.CGに、二宮は「勝者より目立つことってあります?」と疑問を投げかけていた。同キャラクターは敗北したものの、5月18日の「サロンパスの日」イベントでバイトとして登場することが決定した。イベントには二宮の姿がラッピングされたオープンバスが登場することが明かされたが、そのビジュアルを見た二宮は「ちょっと待って! これCGの人いません!? きったねえやり方してくるなあ」と悔しげな様子に。しかし、最終的には「これ(バス)見て、あの人なんだっていうのがいたらテンション上がりません?」とポジティブに捉えていた。
2017年04月17日2016年サマーシーズン、並み居る大作をおしのけて全米興収ベストテンに5週にわたり君臨、あれよあれよという間に世界興行収入1億ドルを突破したR15+指定のCGアニメ『ソーセージ・パーティー』。その大ヒットを受け、日本でも11月4日(金)より緊急公開が決定した本作から、衝撃の予告編映像と超意味深なポスタービジュアルが解禁となった。舞台は、郊外にあるスーパーマーケット “ショップウェル”。ここで、ソーセージのフランク(声:セス・ローゲン)をはじめ食材たちは、お客様に選ばれ、買われることを夢見て毎日陳列されている。彼らはみな、“きっと外の世界は「楽園」に違いない”と信じて疑わない。そして、フランクはパンである恋人のブレンダと結ばれ(合体し)、ホットドッグになる運命(?)だと信じていた。やがて、ついに夢が叶う日が!2人揃ってお客様がカートにイン。しかし、テンションMAXではしゃぐ2人を乗せたカートにアクシデントが発生し、スーパーマーケットに取り残されてしまう。夢に破れ絶望するフランクとブレンダだったが、実は命拾いしたことに気付く…。なぜなら彼らは、“食材”だから!「食われてタマるか!」運命に抗う彼らの闘いがはじまる…。主人公はなんと、ソーセージ。彼ら食材たちの反撃をキュート(?)かつシュールなCGアニメで描く、「決して、お子さんとは見ないでください」という注意書き付きの“大人のための”衝撃作。15歳以上が鑑賞可という「R15+」の映倫指定マークとともに、「子どもは見ちゃダメ!」という言葉から始まる予告編。主役はソーセージやパンなど、人間たちに選ばれ、買われることを夢見るスーパーマーケットの陳列棚の食材たち。映像では、彼らが人間たちに食べられてしまうことを知ったときの衝撃と反撃が描かれる。そして、1本のソーセージが笑顔で気をつけ! をしているように見えるポスターには、「新たなヒーローがたちあがる!」とのコピーが…。主演と製作を務めたのは、『40歳の童貞男』『ネイバーズ』や『カンフー・パンダ』シリーズなど、俳優・脚本家・監督・製作者としてハリウッドで大活躍するセス・ローゲン。監督は人気アニメ「きかんしゃトーマス」のグレッグ・ティアナンと『マダガスカル3』のコンラッド・ヴァーノン、音楽は『美女と野獣』など数々のディズニー作品でアカデミー賞に輝く、まさかのアラン・メンケン。そのほか、『ゴーストバスターズ』のクリステン・ウィグ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル、『スプリング・ブレイカーズ』のジェームズ・フランコ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエドワード・ノートン、『五日物語 3つの王国と3人の女』のサルマ・ハエックら豪華な布陣が声を担当する。食欲の秋、大人の心をワシ掴みにするCGアニメに注目だ!『ソーセージ・パーティー』は11月4日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月30日タレントのタモリを模したCGキャラクターが17日、テレビ朝日系大型音楽特番『30周年記念特別番組 MUSIC STATION ウルトラFES 2016』(19日12:00~21:48)のPRで、東京・新宿駅前のアルタビジョンに登場した。タモリが、フジテレビ系『笑っていいとも!』で32年にわたって通ってきたアルタに、今回は、CGキャラクター・ダンシングタモリとなって"凱旋(がいせん)"。多くの人が行き来するスポットで、キレキレのダンスを披露している。この映像は、19日20時までの3日間限定で上映される。このダンシングタモリは、同特番の本番で、三代目J Soul Brothersとコラボレーション。さらに、スマートフォンにダンシングタモリを取り込めるARダンシングタモリ企画も実施される。
2016年09月17日ジョン・ファヴロー監督がメガホンを取ったディズニー映画『ジャングル・ブック』(公開中)のCG制作スタッフがこのほど、同作の映像の裏側を明かした。本作は、ジャングルの動物に育てられた少年モーグリ(ニール・セディ)と、彼を取りまく動物たちとの絆や葛藤を描く物語。壮大なジャングルや表情豊かな動物たちなどモーグリを除いた全てがCGで表現された映像美などが話題を呼び、全世界興収10億ドル(約1,000億円)に迫っており日本でもヒットを記録している。本作のCG制作には、2億4,000万時間分のレンダリングが必要だった。仮にこの処理を1台のPCで行うと、数千年かかるという。動物たちをはじめ画面に現れる背景環境、隅々にあるコケや雑草やツタを一つずつ丁寧に描き、照明を当てるこの気の遠くなるような作業に、800人以上のスタッフが関わった。主要なCG制作を担当した、MPC(Moving Pictures Company)のビジュアル・エフェクト効果アドバイザーのアダム・ヴァルデズは「通常の方法とは異なり、撮影のほとんどをブルースクリーンで行い、世界観の全てを当てはめていくことに悩みました」と話し、夜も眠れぬ日々を過ごしたと吐露する。ではなぜ、そこまでほぼ全てをCGにすることにこだわったのか。アダムは、あえて本物のジャングルで撮らなかった理由として、ジョン監督がアニメーション映画の撮影プロセスで撮りたいと考えていたこと、子役を使った撮影では1日に撮影できる時間が限られること、過酷なジャングルで高い緊張感に満ちた中で制作し続けるのは難しいこと、どのシーンも同じような雰囲気になってしまうのを避けることの4点を挙げ、「実用的な理由や制作のプロセスを積み上げていき、最終的に得たいイメージを考えると、ロケ撮影をせずにもっと違うところに努力を集中させた方がよい、という結論になった」と振り返る。また、この難問をクリアできた秘訣(ひけつ)は、周到な準備にあったという。アダムは、「VFXスーパーバイザーのロバート・レガート、撮影監督のビル・ポープ、照明監督のボビー・フィンリーらが、この作品のチャレンジを理解してくれて、撮影前にたっぷりと時間をとり、最終的に出来上がる画を皆が理解して、それらに忠実に撮影を行った」と明言。「取りあえず撮影して、後から問題を見つけようとしたら、この映画はこんなにも観客を引き付けなかったでしょう」と苦労の末の自信を見せながら語った。(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2016年08月21日世界的人気を誇るRPGシリーズ最新作「FINAL FANTASY XV」と同じ世界、時間、キャラクターで描く、もうひとつの物語となるフルCG長編映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』。このほど、本作の日本版の声優に、俳優・綾野剛と女優・忽那汐里が決定。大の“FF”ファンという綾野さんは、本作で声優“初挑戦”を果たす。9月30日(金)に発売されるPlayStation4とXbox One 向け新作ゲーム「FINAL FANTASY XV」と、同じ世界観を共有する本作。世界最高水準のCG技術をフルに盛り込み、新作のアクション映画を見る感覚で、「FINAL FANTASY XV」の世界を楽しめる作品となっている。ゲーム本編では、ルシス王国の王子・ノクティス視点で物語が進行するが、本作では、ノクティスの父である国王レギスの視点で進行し、レギスとノクティス、父と子の絆がそれぞれ描かれることになる。そんな本作で、物語のカギを握るニックス役として、主演作『日本で一番悪い奴ら』の公開を控え、同作で「ニューヨーク・アジア映画祭」ライジング・スター賞を授賞するなど、今年も大活躍の綾野さんが声優に初挑戦。また、同じくルナフレーナ役を、『海難1890』『女が眠る時』と海外合作作品でも存在感を発揮する忽那さんが演じることになった。収録日を迎える前、細かな確認を関係者と重ね、声が枯れるほど練習したという綾野さん。収録前日には、のどに鍼まで打ったそうで、初めてとは思えないほどのパフォーマンスを見せていたという。収録では、シーンごとの世界観、登場する全てのキャラクターの設定を確認するなど、綾野さん自身でもニックスのオーラを身にまとい、役になりきっていた。声優 “初挑戦”に、「『自分に務まるのか』という思いがあった」と語る綾野さん。「関係者の皆さんとコミュニケーションを取りながらキャラを創っていくというのは、映画やドラマでもよくありますが、表情や感情に合わせてキャラを創っていくという難しさを感じました。それと同時に、声優の凄みを感じました」と苦労をのぞかせつつも、「やり遂げられたのは、『FINAL FANTASY』が大好きだからこそ」と明かす。「僕らの年代って『FINAL FANTASY』でいろいろなことが形成されたと思うんです。もはや血や骨みたいなものです」と、自身も熱烈なファンのひとりであるだけに、「『FINAL FANTASY』を家で見るのではなく映画館で観るということはまずないことだと思います。友情・憂い・悲しみなどの様々な感情や、誰かを守りたい、何かを成したい、未来へ繋げたいという気持ちは、綺麗ごとかもしれないけど、大切なことだと思います。そうした意思が本作には表現されています。そこを皆様には体感していただきたいです」と、本作をアピールした。また、事前打ち合わせの段階で、すでに年季の入った台本を手にしていたという忽那さん。常に最良の回答を追い求めるように、とてもストイックに“ステレオタイプなお姫様”ではない難しいキャラクターを作り出していた。忽那さんが持つ鋭い感性の視点からくる表現力、博愛精神、そして奥底にある女性が憧れる芯の強さがキャラクターとマッチし、見事にルナフレーナを表現、丁寧に収録を進めていたという。忽那さんも「声だけの長編作品は経験がなかった」という本作。しかし、「ゲームの映画化」という点には興味が湧いたそうで、「映像をはじめてみたとき、見た目だけでなく、髪の毛の揺れや洋服の動きなど、違和感を探すほうが難しいくらいものすごい作品だなと思いました」と感想を語る。さらに、「私の演じたルナフレーナは、お姫様で、控えめで、強さもあって。自分の信念や使命は貫き通すというキャラクターだなと感じました。セリフは、普段絶対に使わないセリフばかりなので、見ている方に対して丁寧な伝え方ができるように心がけました」とキャラクターについて解説する忽那さん。「『FINAL FANTASY』を実際にしたことがあってもなくても、すぐ本作の世界に惹きこまれ、ひとつの映像作品として楽しむことができるはず」と本作に太鼓判を押しつつ、「ファンの方にとっては、懐かしいキャラクターが出てきたりしてビビッと感じることもあると思います」と、気になる情報も明かしてくれた。『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は7月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日凸版印刷は、近畿日本ツーリスト(KNT)と共同で群馬県富岡市の平成27年度富岡製糸場CG映像ガイド構築事業における実証実験を3月26日、27日に実施した。富岡市は世界文化遺産登録、国宝・国指定史跡・重要文化財である富岡製糸場において、来訪者および観光客の利便性・快適性を高め、その魅力や集客力をさらに向上させるため、眼鏡型ウェアラブル端末を活用して、当時の情景や歴史を感じながら場内を回遊できる「富岡製糸場CG映像ガイドツアー」の取り組みをスタート。今回、凸版印刷が同事業におけるVR(バーチャルリアリティ)作成業務およびガイドツアーのシステム開発を受託、KNTが観光ガイド業務を受託している。富岡製糸場内に6カ所(プロローグ、西置繭所、東置繭所、検査人館、繰糸所、首長館、エピローグ)の鑑賞ポイントを設定し、操業当時の製糸場内の様子や、VR映像で再現した工女が建物内を歩く様子、360度映像、古写真、錦絵などのコンテンツを、ポイントごとにスマートグラスで鑑賞していく。現場に訪れることで得られる臨場感ある体験と、VR映像体験を眼鏡型ウェアラブル端末により融合し、新しい観光のかたちを提供する。また、音声解説にも対応しており、多言語音声により急増する訪日観光客も楽しむことができる。今回、採用されているガイドツアーのシステムは同社が提供する「ストリートミュージアム」の仕組みを、ガイドツアー向けにカスタマイズしたもの。これは、観光客に対し、訪れた産業遺産や城跡などが華やいでいた頃の姿を高精細なVR映像として提供。観光客は、鑑賞位置や視野に合わせたVR映像が鑑賞できるため、訪れた場所ならではの感動を得られるという。凸版印刷は、企業向け「ストリートミュージアム」のカスタマイズ提供を積極的に拡販。ガイドツアー用途だけではなく、集客イベントや観光アプリへのサービス提供など、さまざまなシーンでの活用を目指す。
2016年03月28日東京都・秋葉原の秋葉原コンベンションホールは、デジタルでのアニメ制作ワークフローを紹介するセミナーとして"アニメ「ブブキ・ブランキ」メイキング"を開催する。開催日時は5月22日14:30~18:00。受講無料。同セミナーは、アニメ・映像制作に携わる人、または制作に3DCGツールの導入を検討中の人を対象に、AUTODESK製品を中核とするデジタルでのアニメ制作ワークフローを紹介するもの。Tooの主催により、アニメ制作ワークフローセミナーの第17弾として開催される。今回は、サンジゲンからスペシャルゲストが招かれ、2016年3月現在放送中のアニメ「ブブキ・ブランキ」のメイキングを中心とした、アニメ制作に関するエピソードやCG制作ワークフローが紹介される。セミナーの受講は無料だが、同セミナーWebページより事前申込が必要となる。定員400名、応募者多数の場合は抽選。
2016年03月28日練馬区立区民・産業プラザにて「アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2016」が開催され、数多くのアニメ関係者が参加した。同フォーラムはペーパーレス作画をテーマにした初の大規模フォーラムとして1年前に発足したもの。今回のACTFでは作画のデジタル化とフローの改革に取り組んだ制作プロダクションから担当者が登壇し、実際の作品事例を通してデジタル作画に関する講演を行った。本稿では株式会社サンジゲンによる講演「あえてやるんだ!TVPaint作画の可能性」をレポートする。サンジゲンは3DCGでアニメーションを制作するクリエイター集団。「うーさーのその日暮らし」や「蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐」など多数の人気作を手がけており、現在は3DCGでセルルックのアニメ「ブブキ・ブランキ」を制作している。そんなサンジゲンからはデジタル作画部チーフの茶之原氏、撮影部部長の山田氏、プロデューサーの佐藤氏の3名が登壇。現場におけるTVPaintを用いた作画について語った。TVPaintはフランス生まれの作画ソフト。25年の歴史を持つ老舗で、絵コンテから撮影まで柔軟性に優れたツールである。ベクター非対応ではあるが、手描きのアニメには親和性が高いという。ではこのソフトを活用してアニメを制作すると、どんなメリット・デメリットがあるのか。最初の実例は「うーさーのその日暮らし夢幻編」。昨年夏に放送されたショートアニメで、第12話を同社デジタル作画部が手がけた。全作画工程(レイアウト・原画・動画)をTVPaintで作画し、仕上げもデジタル作画部がTVPaintで担当。演出チェックもTVPaintで行っているという。唯一撮影のみAfter Effectsが用いられている。講演では実際の画面を見ながらソフトの細かい使い方のデモが行われた。TVPaintを使用するにあたり、1ヶ月間はソフトの調査研究にあてることに。作業期間は1ヶ月半。作画スタッフは演出を含めて4名。総動画枚数は900枚だった。レイアウトから原画、動画、仕上げまですべてTVPaintを使ったことで全体の流れをつかむことができ、デジタルの得意不得意が体感できたという。次の課題は、これを一般のアニメのフローに反映できるのかという点。そこで次に実践したのが「日本アニメ(ーター)見本市」に出品されたシュートアニメ「ヒストリー機関」である。吉浦康裕監督による第29作目で、サンジゲンではTVPaintによる動画の一部を担当した。ここでわかったデジタル作画のメリットは、正確な動画制作ができること。タップ割に合わせたいところを自動でセンタリングできるため、タップのズレを防ぐことができるのだ。サンジゲンが得意とするCGとTVPaintとの相性は良好で、紙でやると動画がおざなりになりがちな部分も、TVPaintなら3Dの動きに合わせて原画が描けるのでずっとコントロールがしやすいというメリットがある。吉浦監督もこのクオリティには満足したとのことで、仕上げからも補正の必要がないと喜ばれたという。そして、話は最新作の「ブブキ・ブランキ」へ。サンジゲン初の元請オリジナルTVシリーズとしてスタートした同作品には、茶之原氏が各話のデジタル作画監督として参加している。同作品の最大の特徴はCG制作ながらセル画のような見え方をする"セルルック"であること。この場合、色と線は別々に出力されるため、TVPaintには線だけ読み込ませることにした。ブブキ・ブランキは3D作画に見えるところが2Dだったり、その逆だったりもする。たとえば3Dモデリングが大変な食事のカットなどもデジタル作画が用いられているのだ。ここで課題になるのは、様々な角度へのオーダーに対して臨機応変に対応できるかどうか、そして社外アニメーターとの連携をどう構築するかということである。フリーランスや他のスタジオと連携をとっているものの、まだまだ試行錯誤の段階。TVシリーズである以上、外部の力を借りないとカット数的に不可能なので、連携は不可欠だ。TVPaintを用いたデジタル作画がより広まることで、スムーズな制作が可能になっていくだろう。現在は少しずつ浸透しつつあるデジタル作画だが、サンジゲンにしても道のりは楽なものではなかった。2014年10月にデジタル作画部が設立され、実験部署として稼動し始めたものの、手描きからの移行スタッフは1名のみ。「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐ DC」でCG描き足しと特効をデジタル作画部が担当したものの、行き当たりばったりでデータ管理ミスが発生するなど運用はうまくいかなかった。ここから学んだのは、紙がデジタル作画の工程に入るとメリットがなくなるということ。それ以降、徹底的に紙作画と差別化を図り、デジタル作画の強みを生かした使い方を目指してきた。転機となったのは「日本アニメ(ーター)見本市」の「おばけちゃん」で、原作の絵を生かす方法としてデジタル作画を提案。全体の6割の作画工程をデジタルで完結させ、受け渡しミスが起きないようデータの管理を徹底した。ワークフロー自体を変化させてしまう故に様々な課題も残るデジタル作画だが、1年半かけて実践してきたサンジゲン・デジタル作画部の3名は「デジタル作画は可能性を広げるための技術」と高く評価している。
2016年03月27日2016年4月より放送開始となるTVアニメ『はいふり』だが、本作の原案は「ガールズ&パンツァー」で考証・スーパーバイザーを務めた鈴木貴昭氏、CGグラフィック制作・撮影・編集はグラフィニカが担当。さらにEDテーマが春奈るなの「Ripple Effect」に決定した。また、4月2日(土)には、横須賀市にある世界三大記念艦「三笠」内の講堂にて先行上映会を実施。原案・鈴木貴昭氏に加え、岬明乃役のキャストも登壇予定となっている。先行上映会への参加方法など詳細は公式サイトをチェックしてほしい。TVアニメ『はいふり』は、2016年4月9日(土)24:00よりBS11・TOKYO MXほかにて放送開始予定。放送局などの詳細も公式サイトにて。(C) AIS/海上安全整備局
2016年02月27日俳優・山田孝之が、映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開)で演じる蛭間一郎のCG未完成映像が23日、特別公開された。本作は、『石膏ボーイズ』(放送中)などを手がけるLIDENFILMSの制作で2014年にTVアニメ化もされた同名コミックを原作として、準備に約2年を費やしたSFアクション。2599年の人口激増により貧富の差が激しくなった日本を舞台に、火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」とそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いを描く。メガホンを取るのは三池崇史監督。重要な役割を担う宇宙船"バグズ2号"のセット製作には約1億円を投じ、3カ月間をかけて原作の世界観を忠実に再現している。CG未完成の映像では、蛭間が強靭(きょうじん)な生命力を持つ最悪の敵・テラフォーマーと死闘を展開。バグズ2号の乗組員たちはこの敵に対抗すべく、テラフォーマーの遺伝子を研究し、昆虫の特性を人間に投入する特別な手術"バグズオペレーション"を受けている。蛭間は、映像内でバグズオペレーションによって手にした"ネムリユスリカ"の能力を最大限に発揮。ネムリユスリカは、水分の足りない環境に置かれると仮死状態になり、防御形成を取るのが特徴で、どんな環境に置かれても死なず、水分が与えられると復活する昆虫だ。山田は、「実際の生活で、例えば車で事故に遭って危険な瞬間に"グッ"と変身できればいいですけど」と前置きし、「すぐ水分を飛ばすこともできないし、事故の後には既に"仮死状態"になっているから、身体からたまたま血が出たりすれば良いですが、周りに水分がなかったら"仮死状態"のまま」「死んではないけど、復活もできないのでなんか微妙ですよね(笑)」と現実的なツッコミを入れた。(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
2016年02月23日●アニメの「CGっぽさ」、その違和感の理由を解剖意思を持つ武器「ブブキ」と謎の人型巨大生命体「ブランキ」を中心に展開される重厚なSFファンタジーアニメ『ブブキ・ブランキ』。3DCGを用いた制作を得意とするアニメスタジオ「サンジゲン」の設立10周年を記念したオリジナルTVアニメが話題を呼んでいる。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の副監督や、『キルラキル』の演出などを手がけた小松田大全氏を監督に起用し、キャラクターデザインをコザキユースケ氏、シリーズ構成・脚本をイシイジロウ氏、北島行徳氏が手がけるなど制作陣の豪華さにも目がいくが、特筆すべきはフルCGにも関わらずセル画のような感覚で違和感なく鑑賞できる「セルルック」技術の高さだ。そこにはいったいどんな技術が使われているのか。そして、CGアニメとデジタル作画は日本のアニメ業界をどう変えていくのか。サンジゲン代表の松浦裕暁氏に聞いた。○「CGっぽい」とはどういうことなのか――本日はよろしくお願いします。まずは『ブブキ・ブランキ』のお話から聞かせてください。本作はフルCGでありながら、セル画に見える表現、いわゆる「セルルック」で制作された作品ですよね。見ていてCGっぽさを感じなかったので驚きました。そこでふと疑問に思ったのですが、私たちがアニメのCGから感じる「CGっぽさ」というのは何なのでしょうか。松浦:「CGっぽさ」というのは、子どもの頃から僕たちが刷り込まれてきた日本のアニメとの違いからくる違和感です。具体的にいうと、まずは「形」。CGでいうモデリングですね。セルアニメでは一枚一枚を手描きで作っていくため、完璧に同じ絵は二度と描けません。しかし、CGではすべてのカットに同じモデリングが使えて、ポンっとボタンを押せばつねに同じキャラクターが出せます。形としてはCGの方が正確なはずなのですが、僕たちは一枚一枚異なる形の絵を何枚も重ねて表現している日本のアニメに慣れ親しんできたので、CGの方がおかしいと感じるのです。――なるほど。背景がCGでもそれほど違和感がないのに、キャラクターには違和感を覚えるのはそういうわけですか。松浦:もう一つの理由は「動き」です。日本のアニメは1秒間に24コマで絵を動かしているのですが、手描きの場合、そこまで秒間のコマ数は増やしておらず、実際には1秒間に8コマくらいで描かれています。ところが、CGではコンピュータで計算して動きをつけられるので、ボタンを押せば1秒24コマの絵がすぐにできるのです。この動きのなめらかさが「CGっぽさ」を生んでいるのです。――これも面白いですね。本来であれば、1秒間に24コマでぬるぬる動く方が映像表現としてはリッチといえるわけですが、私たちは日本のアニメで8コマ/秒の動きに慣れてしまっているわけですね。松浦:そうです。だから日本のアニメ以外、たとえばディズニーなんかだとぬるぬる動いても違和感はないですよね。それはディズニーがそういう文化を作ることに成功しているからです。本当は日本もディズニーのようにしたかったのでしょうけど、コストや人手不足などいろいろな問題で8コマ/秒が定着したのでしょう。(c)Quadrangle / BBKBRNK Partners●3DCGの"落とし穴"を回避した『ブブキ・ブランキ』――いわゆる「CGっぽさ」の正体はよくわかりました。しかし『ブブキ・ブランキ』からはCGっぽさをそれほど感じません。その理由は?松浦:一つにはお客さんが育ったということがあります。我々が本格的にTVシリーズを始めたのは2011年で、その頃はまだ「違和感がある」と言われていました。それでも続けているうちに、お客さんが慣れてくれたのでしょう。余談ですが、僕はアニメをぜんぜん見ていなかった人間で、東京にきて最初に入った会社でアニメが原作のゲームを作ることになってから勉強しました。最初はどのアニメのキャラクターもぜんぶ同じに見えましたが、だんだんわかるようになってきました。「慣れ」の問題は大きいんですよ。――それはありそうですね。しかし、『ブブキ・ブランキ』は「慣れ」でカバーしている範囲を超えて、明らかにこれまでのセルルックアニメよりもセル画に近い印象を受けるのですが。松浦:それはふたつ目の理由で、モデリングの動かし方に個性が出せるようになったからです。セルアニメだと原画担当が違うとタッチも微妙に変わったりしますよね。CGだとそういう個性を出すのが難しかったのですが、最近はできるようになってきたのです。――CGで個性を出すというと?松浦:3DCGを使ったアニメにはよくやりがちな落とし穴があります。それは、一つのモデルをすべてのカットで使おうとすることです。モデラーが作ったモデルなんだから、これが正解だ。動きをつけるアニメーターは、一切形を変えてはいけない――そういうポリシーを持っているスタジオも多いのですが、僕らは違います。カット単位でモデルをデフォルメするし、どんどん変形させていきます。形は「正しい」はずなのになぜかキャラがかわいくない時には、アニメーター自身がモデルを直します。そのシーンでどうすれば良くなるのかは、アニメーターの方がモデラーよりもわかっているはずだからです。これをやらないと、形は正しいんだけど、いかにもCGという感じになってしまいます。自分がかわいいと思う表情や動きをアニメーター自身が作ることで、そこにセル画の原画担当のような個性が生まれるのです。――なるほど。しかしセル画らしくするだけなら、CGを使わずにこれまで通り2Dの作画をすればいいだけですよね。あえてCGを使ってセルルックにしているということは、CGだからこその良さがそこにあるからでしょうか。松浦:もちろんです。先ほどとは逆に、形が変わらないことがCGの武器になります。たとえば手描きの作画だと避ける方法の一つにスローモーションがあります。なぜ避けるかというと、1枚1枚手描きすると、どうしてもズレが目立ってしまって動きがビヨンビヨンしてしまうんですね。これは手描きである以上、仕方ないことなんです。しかし、CGなら簡単です。僕らは『009 RE:CYBORG』の加速装置でこの演出を使いました。それから『新劇場版 頭文字D』では、漫画の演出を再現するために大量の細かい縦線を加えて動かし続けました。これも手描きでは難しく、CGで計算してやっています。漫画家さんには独自のタッチがあって、それをアニメで再現するためにはCGが不可欠なことがあるのです。――たしかに、今までだと「漫画のあの効果をアニメ向けにどう演出するんだろう」と考えていたと思います。つまり漫画そのままの演出は無理だから、アニメ向けに「変換」しないといけなかったわけですよね。松浦:ええ。だから演出さんは喜んでいますね。今まで手描きアニメではできなかった演出をあきらめなくていいわけですから。不可能ではないけど大変だった演出も、CGのおかげでグッと手間を減らすことができるようになりました。たとえばCGならではの演出の一つにカメラワークがあります。CGなら簡単に回りこむカメラワークが使えるんですね。これは作画でも不可能ではありませんが、ものすごい手間がかかります。手描きだと僕たちにはできない演出です。でもCGならできるのです。後編では、松浦代表から見た日本のアニメ業界の現状、そして「これから」について語られる。乞うご期待。○ブブキ・ブランキ意思を持つ武器「ブブキ」と心を通わせる少年少女が、それぞれの願いを叶えるため、悪逆で老練な大人たちに立ち向かう、異能力戦隊バトルロマン。2016年1月9日より毎週土曜日夜10:00からTOKYO MX / AT-Xほかにて放送中。(c)Quadrangle / BBKBRNK Partners
2016年02月18日2015年12月にTVアニメ化が発表された『モブサイコ100』(原作:ONE/小学館「マンガワン」連載)のアニメPVが公式サイトにて公開され、アニメーションスタッフとメインキャラクター・影山茂夫(モブ)と霊幻新隆のキャストが発表された。本作のアニメ化にあたり、監督を立川譲氏、シリーズ構成を瀬古浩司氏、キャラクターデザインを亀田祥倫氏、音響監督を若林和弘氏、音楽を川井憲次氏、そしてアニメーション制作をボンズがそれぞれ担当する。■TVアニメ『モブサイコ100』おもなスタッフ【原作】ONE【監督】立川譲【シリーズ構成】瀬古浩司【キャラクターデザイン】亀田祥倫【音響監督】若林和弘【音楽】川井憲次【アニメーション制作】ボンズ注目のキャスト陣は、影山茂夫(モブ)役を伊藤節生、霊幻新隆役を櫻井孝宏がそれぞれ担当する。○TVアニメ『モブサイコ100』 ティザーPVTVアニメ『モブサイコ100』は、2016年放送開始予定。そのほか詳細はアニメ公式サイトにて。(C) ONE・小学館/「モブサイコ100」製作委員会
2016年02月10日デジタルハリウッド東京本校は、CG・映像を必要なパートだけ個別に学ぶことができるフリースタイルCGラーニング空間「CG GYM」を開設する。開設時期は2016年4月。「CG GYM」は、"CGを必要な部分だけ個別に学ぶ"をコンセプトに、目的に合わせて学習内容をカスタマイズできるCGの学び空間。3DCG表現はゲームや映画などのエンターテイメント分野では当たり前のように使用され、昨今では映像表現のみならず、プロダクトデザイン、プロジェクションマッピング、建築、医療、3Dプリンター、ドローンなどのマシン操縦にも使われ、あらゆる分野欠かせないものになっている。こうした活用法の拡大により、3DCGはあらゆる業種でそのスキルが求められるようになっていることが開設の背景となっている。「CG GYM」ではCG制作ツールであるMayaを、モデリング、アニメーション、レンダリング・ライティング、エフェクトのそれぞれの工程に分け、必要な部分だけを学習することができる。合わせて、CG合成や映像編集で使われるAfterEffects、粘土をこねるように3Dモデリングの造形(スカルプティング)ができるモデリングツールZBrushも学習することができるので、必要に応じて自由な組み合わせで学習が可能。また、目的別にあらかじめパッケージングした講座も用意されている。学習スタイルは、独自のeラーニングシステムを活用した反転学習スタイルを導入しており、自宅や外出先でも学習することができるようになっているということだ。講座ライナップは、モデリング講座、アニメーション講座、レンダリング講座、Mayaエフェクツ講座、Photoshop講座の受講期間は1講座につき1ヶ月で、受講料は各9万4,000円。AfterEffects・Premiere講座、ZBrush講座、デジタル原型師講座は1講座につき2ヶ月で、受講料は各12万8,000円。パッケージングした講座も開講され、CG GYMで展開する全ての講座を受講できる「マスターパック」は受講期間6ヶ月で、受講料は45万円。3DCGの映像制作工程が一通り学習できる「3DCGベーシックパック」は受講期間4ヶ月で、受講料は37万円。CGモデリングからテクスチャ(Photoshop)・ライティング・レンダリングスキルが習得できる「モデリングパック」は受講期間4ヶ月で、受講料は24万2,000円。VFXなどの視覚効果に必要なエフェクト技術を学習する「エフェクツパック」は受講期間4ヶ月で、受講料は24万2,000円となっている(いずれも税別)。また、オリジナル作品の制作指導を1ヶ月単位でセットできるオプションも用意されている(5万円/月)。また、開講記念として、2月から実施予定のデッサン講座(全5回)が無料でプレゼントされるキャンペーンが実施されている。キャンペーンの受付は2月20日まで。詳細は同校Webページにて。
2016年02月03日有名トップアスリートが世界初の試みとなるノーCGリアルアクションに挑んだ、かつてないスケールのアクションサスペンス大作『X-ミッション』。このほど本作のイメージソングに、音楽業界で最も勢いのある“究極の生命体バンド”「MAN WITH A MISSION」の「Give it Away」が決定した。本作で描かれる物語は、“極秘ミッション”。若きFBI捜査官ジョニー・ユタが潜入捜査した謎の犯罪集団の正体は、エクストリーム・スポーツを駆使する死をも恐れない特殊なスキルを持つ男たちだった――。かつてキアヌ・リーブス主演で大ヒットした『ハートブルー』を原案に、超特大の波に乗りまくるサーフィン、超高速で空を飛ぶウイングスーツ・フライング、超絶壁を滑走するスノーボード、超高低差を登りたおすフリー・ロッククライミング、超難関の道を爆走して飛躍するモトクロス・スタントなど、息をのむ危険極まりない“MG”(マジガチ)スタントを、映画史上初のノーCG撮影で実現した本作。これに挑むのは、エドガー・ラミレスやルーク・ブレイシーなど注目の俳優たちに加え、本物の世界トップクラスの超一流アスリートたち。ケタはずれの身体能力と運動神経、奇跡のスキルを活かした生身のアクション・シーンは、まさに未体験の領域ともいえる迫力だ。そんな本作に提供されたのが、頭はオオカミ、身体は人間という5匹組ロックバンド「MAN WITH A MISSION」による楽曲「Give it Away」。極限のアクションシーンにシンクロした激しくも疾走感あふれるサウンドは、劇中の“ハード”な世界観をよりいっそう盛り上げている。今回のコラボレーションは、“MAN WITH A MISSION=(使命を持った男)”というその名のとおり、ありとあらゆる極秘任務を難なく遂行してしまう能力を持った “究極の生命体”というバンドコンセプトが、本作の究極生身のアクションで任務をこなす熱き男たちが持つスピリットと合致。さらには、映画のタイトルとバンド名が“ミッション”でつながることもあり、実現した。映画のイメージソング決定を受け、ジャン・ケン・ジョニー(Gt, Vo, Raps)は、「高マル。ヒリツク。エクストリームスポーツノ興奮ト緊張ガ映像カラ襲イカカル。世界トップクラスノ超一流アスリート陣ガCGヲ一切使ワズニコレヲヤッテノケタト言ワレテド肝ヲ抜カレタ。人間ノ極限ヘノ挑戦ト可能性、加エテ大自然ノ偉大サト忘レテハイケナイ畏敬。1991年ノ名作『ハートブルー』ヲ原案ニシテトンデモネー常識破リノミッションガココニ!!!」と興奮気味にコメント。また、メガホンをとったエリクソン・コア監督からは、「『MAN WITH A MISSION』の映画『X-ミッション』とのイメージソング『Give It Away』は本当に素晴らしい曲だ!彼らのスピリット&エネルギーがこの映画のテーマとも共鳴している」という大絶賛の声が到着。映画と音楽の究極タッグを、スクリーンで目にするのが楽しみだ。『X-ミッション』は2月20日(土) より新宿ピカデリー、丸ノ内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月20日アニメ好きな人が楽しみながら実践できる「アニメヨガ」株式会社リットーミュージックは同社展開の新しいレーベルになる【立東舎】より、「喜屋武ちあきのアニメヨガ」を1月22日から発売する。同社はインプレスグループでミュージックに関連する出版事業を扱っており、「喜屋武ちあきのアニメヨガ」は現役で活躍するヨガインストラクターで、アニメ好きなタレントの喜屋武(きゃん)ちあきさんによって作られた。本の内容は?「喜屋武ちあきのアニメヨガ」はB5判・80ページで、定価は1,620円になる。同本の中身は【おそ松さん】のシェーの体勢や、【動戦士ガンダム】の「殴ってなぜ悪いかの体勢」さらに【エヴァンゲリオン新劇場版】の「2号機ビーストモードの体勢」を学べる。さらに【北斗の拳】のトキ登場の体勢、および【ルパン三世】のルパンダイブの体勢など、多くの人に良く知られている人気アニメに加えてマニアックなものまで、全40のバリエーション豊かなヨガのポーズを紹介している。アニメ好きでヨガに関心のある人は、楽しみながらリラックスできる数多くのヨガポーズをマスターできるだろう。喜屋武(きゃん)ちあきさんとは?1984年誕生。フィットワンに所属でヨガインストラクターの資格を持つ。芸能界でも秀でたアニメの知識を持っており、この豊かな知識を活用してアニメ番組などのMCで活躍したり、さらに男装ユニット“風男塾”で活動をして2014年に卒業した。そのうえ「作詞家」としても活躍する、豊かな才能を持つタレント兼ヨガインストラクターである。(画像はニュースリリースより)【参考】株式会社リットーミュージックニュースリリース株式会社リットーミュージック喜屋武(きゃん)ちあきさ
2015年12月29日国内最大級アニメ見放題サービス「dアニメストア」は、『僕だけがいない街』『無彩限のファントム・ワールド』など、2016年1月放送の『冬アニメ』から配信ラインナップ第1弾を発表した。2015年12月25日時点での配信ラインナップは全23作品。ラインナップは今後もさらに追加予定となっている。WEB最速配信、独占先行配信、見放題、HD画質も含む充実のラインナップで、放送外エリアの人も『冬アニメ』を思う存分楽しめる。配信ラインナップの詳細はdアニメストアの公式サイトにて。○2016年1月配信開始作品タイトル (12/25時点)『赤髪の白雪姫 2ndシーズン』『大家さんは思春期!』『おしえて! ギャル子ちゃん』『石膏ボーイズ』『ナースウィッチ小麦ちゃんR』『ブブキ・ブランキ』『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』『おじさんとマシュマロ』『血液型くん! 4』『最弱無敗の神装機竜』『てーきゅう 第7期』『魔法少女なんてもういいですから。』『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』『紅殻のパンドラ』『SUSHI POLICE』『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』『蒼の彼方のフォーリズム』『ノルン+ノネット』『僕だけがいない街』『無彩限のファントム・ワールド』『霊剣山 星屑たちの宴』『この素晴らしい世界に祝福を!』『ディバインゲート』(C)あきづき空太・白泉社 /「赤髪の白雪姫」製作委員会(C)2016 水瀬るるう・芳文社/製作委員会は思春期(C)2015 鈴木健也/KADOKAWA刊/ギャル子ちゃん製作委員会
2015年12月25日TISは12月10日、3次元CGアプリケーション構築用ライブラリ「CyberWalker SDK」関連事業を、2015年12月7日に設立した新会社「サイバーウォーカー」に2015年12月31日付で事業譲渡すると発表した。サイバーウォーカーは、TISが推進しているインキュベーション事業から、同事業を立ち上げた社員がMBO(Management buyout)により設立した新会社となる。今回、譲渡する事業は、3次元CGアプリケーション構築用ライブラリ「CyberWalker SDK」の保守・開発や、住宅建築プレゼンテーションソフト「3Dマイホームデザイナー」へのライセンス提供、ヘッドマウントディスプレイと組み合わせたVR(バーチャルリアリティ)型内装体験システムの提供などだ。「CyberWalker SDK」は、ニーズに合わせて特定業務向け3次元CGアプリケーションを開発できるソフトウェア開発キットで、メガソフトが販売している住宅建築プレゼンテーションソフト「3Dマイホームデザイナー」など、3次元データの管理、描写を行うエンジンとして利用されている。また、VR内装体験システムは、ヘッドマウントディスプレイによって目の前に3D空間を出現させ、センサーによって頭の動きに連動して視線を変えることで、「3D空間の中に自分が入り込んだ様な感覚が得られる」VR型の内装体験システムで、間取図・施工図などの平面図や完成イメージだけでは伝え難い空間的な広がりを、同システムを活用することで施主などに、より具体的なイメージを提案することが可能になる。
2015年12月11日1991年のパトリック・スウェイジとキアヌ・リーブス共演で贈る『ハートブルー』を原案として描かれた話題の前代未聞ノーCGアクション『X-ミッション』。この度プロも絶賛する本作の衝撃のエクストリーム予告動画が解禁された。若きFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)に、超一流アスリートチームに潜入せよとのミッションが下される。エクストリーム・スポーツのカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)が率いるこの集団には、重大な疑惑がかけられていた。その天才的なスポーツ・スキルを駆使し、前代未聞の方法で次々と犯罪に手を染めているというのだ。自らも元アスリートであるユタは、ボーディに度胸と才能を認められ、チームに招き入れられる。命を危険に晒しながら共に行動するうちに、ユタはボーディの究極の信念に心が奪われていく――。本作で描かれる物語は、“極秘ミッション”。若きFBI捜査官ユタが潜入捜査した謎の犯罪集団の正体は、エクストリーム・スポーツを駆使する、死をも恐れない特殊なスキルを持つ男たち。そんな本作の若きFBI捜査官ユタ役には『スパイ・レジェンド』にも出演しているオーストラリアの新鋭俳優ルーク、ボーディ役を『ボーン・アルティメイタム』、『タイタンの逆襲』のエドガー、さらにテリーサ・パーマー、デルロイ・リンドー、レイ・ウィンストンなど実力派俳優が集結している。また監督には、『ワイルド・スピード』でも知られるエリクソン・コアが務めている。アスリートたちに実際の現場で危険なスタントを要求した監督は「この映画で死者が毎日出なかったのが奇跡だった」「ハリウッドのトップスタントでさえ、この映画でやるようなことはできないよ」とふり返る。また4大陸、11か所のロケ地で撮影された本作は、監督自身、過去にこれ程の規模で映画を制作したことはなく、昨今のハリウッド映画において、こんなに多くのロケ地で撮影されるのは珍しいと言う。アスリートたちの意見を多く取り入れ、時には彼らの意見によって撮影場所を決めることが多かったと明かし、「“どこに行ったらこの撮影は上手くできるか”ということを常に念頭におき、撮影をしたんだ。これはほかの映画とは違う点なんだよ」と本作ならではのこだわりを語っている。今回到着した予告映像では、大金を空輸中の飛行機に忍び込んだ犯人たちが、奪ったドル札ブロックと共に飛行機からダイブし、上空で札束ブロックをぶちまけそのまま急降下するという冒頭から度胆を抜かれるシーンから始まる。見事、ボーディ率いる犯罪集団に潜入成功したユタは、彼らの神業とも言えるエクストリームなパフォーマンスを目撃することに。彼らの強盗、逃走手段は破りで、バイクに乗り高層ビルの上階から窓を突き破りパラシュートで脱出したかと思えば、優に時速100kmを超えエクストリーム・スポーツの中でも最も危険とも言われるウィングスーツを着て断崖絶壁から急降下…。さらに、超特大の波に乗りまくるサーフィン、超絶壁を滑走するスノーボード、超高低差を登りたおす命綱なしのフリー・ロッククライミングや超難関の道を爆走して飛躍するモトクロスシーンが登場する。ラストで崖から飛び降りた2人の運命は…。映画史上初のノーCG撮影で実現し、ケタはずれの身体能力と運動神経、奇跡のスキルを活かした生身のアクション・シーンの連続の本作。息をもつかせぬ展開、衝撃のシーンをまずはこちらから覗いてみて。『X-ミッション』は2016年2月20日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて2D/3D同時公開。(cinemacafe.net)
2015年12月04日「ぴあ」調査による2015年11月27日、28日のぴあ映画初日満足度ランキングは、決して死なない人類“亜人”の戦いを3部作で描く『亜人 -衝動-』がトップに輝いた。2位に世界的に有名なクリムトの絵画をめぐる実話を描いたヘレン・ミレン主演の感動ドラマ『黄金のアデーレ名画の帰還』、3位にK-POPグループ、2PMのジュノが映画初主演を務めた青春映画『二十歳』が入った。その他の写真1位の『亜人 -衝動-』は、桜井画門原作の大ヒットコミックを基に、新種の人類“亜人”と、それを追う日本国政府の戦いを、本格的なアクションと緻密な心理描写で描くバトルサスペンス。『シドニアの騎士』などを手掛けたポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を担当しており、出口調査では「画が綺麗で、戦闘シーンに迫力があった」「亜人の表現力がすごい。ショッキングなものが好きな人には楽しめると思う」「フルCGをつかっているからこその迫力が感じられた」など、映像を高く評価する観客が多かった。また「主人公の気持ちの変化、内面がよく表現されている」「原作が好きなので少し心配していたが、臨場感があって楽しめた」「原作に忠実」といった声も寄せられ、「3部作の最初の作品として良いスタートダッシュができている。次の展開に期待」など原作ファンも納得の作品になっているようだ。(本ランキングは、11/27(金)、28(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『亜人 -衝動-』公開中
2015年11月30日日本エデンとロウタスが共同開発した、アニメキャラクターの瞳を再現することをテーマにしたユニークな「アニメコンタクト」が、3ラインナップで登場した。現在、日本のみならず世界に広がりをみせるコスプレ市場に向けて、2D(平面)でしか表現できなかったアニメの「瞳の輝き」をコンタクトレンズでデフォルメし、アニメキャラクターの「瞳」を3D(立体)として表現できる、まったく新しいコンセプトのコンタクトレンズ「アニメコンタクト」。パッケージデザインには今話題の美しすぎる版画家「石川真衣」が起用されている。ラインナップは、「うるるEYE」・「きらきらEYE」・「キラッとEYE」の3種類で、価格は各3,300円(税別)。その日の気分やシーン、コスプレキャラクターによっても使い分けすることが可能で、右目と左目で異なるタイプをつけることでも楽しみ方が広がる。現在は、公式オンラインショップのみの取り扱いとなっているが、今後は、クールジャパンの強力な商材として国内のみならず、世界市場へと展開していくという。
2015年10月27日ダニエル・クレイグを主演に迎えたシリーズ最新作『007 スペクター』から、恒例のビデオ・ブログ第6弾が到着!今回はサム・メンデス監督が追及する“CG不要”のリアルアクションの最新メイキング映像と、監督・スタッフのインタビューが収められていることが分かった。「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンド(ダニエル・クレイグ)は、その写真に隠された謎に迫るべく、M(レイフ・ファインズ)の制止を振り切り単独でメキシコ、ローマへと赴く。そこで、ボンドは悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルチア・スキア(モニカ・ベルッチ)と出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。そのころ、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビ(アンドリュー・スコット)がボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた――。前作『007 スカイフォール』に引き続き、サム・メンデス監督がメガホンをとる本作。その撮影現場から届く最新のビデオ・ブログは、早くも6本目。今回は、監督やスタッフのインタビューに合わせ、オーストリア、メキシコ、そしてモロッコなど世界各地で、緊張感のある撮影を行い、彼らがいかにアクション精度、リアリティにこだわったかを垣間見ることのできる必見映像となっている。<オーストリアでの雪山カーチェイス>まずは、一面雪に覆われたオーストリアでは、その美しい雪化粧とは対極的に、低空を滑空する黒いセスナ、雪山のワインディングロードではあり得ない激しいカーチェイスが展開する。ヘリコプターにカメラを搭載していることから、超低空の大迫力映像となることが容易に想像できる。セカンドユニット・ディレクターのアレクサンダー・ウィットは、このオーストリアでのシーンを「車3台と飛行機のスタントは初めての経験」と言いながらも、「見事なシーンに魅了されるはずです」と自信ありげに語っている。<メキシコでの死者の日を完全再現シーン>スペシャルエフェクトスーパーバイザー、クリス・コバルトは「メキシコでも大爆発や建物崩壊の場面など様々な撮影をしています」と語る。そして、建物の屋上を疾走し、何らかの任務を遂行しようとするダニエル演じるボンド。死者の日に賑わうメキシコの街での大追跡劇を期待させている。「ダニエルの屋上シーンも実際にメキシコシティで撮影した」というのは、ファーストアシスタントディレクターのマイケル・ラーマン。「広場と大通りの上空をヘリが飛ぶ場面も本物のヘリを使ったスタント撮影です」と続けている。また、一転して、ヘリコプターのアクションシーンでは、“バレルロール”と呼ばれる背面飛行が披露されている。このヘリコプターアクションは、これまでのアクション映画でもほとんど披露されることのない危険度の高い技であり、監督の信条とする“現実味”のあるアクションへのこだわりが垣間見えるシーンともなっている。<モロッコでの大爆破>「モロッコでの撮影も大がかりで、過去手がけた中で最大の爆発シーンです」と再びクリス・コバルト。運び込まれる大量の火薬、アクションの掛け声とともに爆破シーンの一端が紹介されている。メンデス監督が、「ボンド映画と私の信条は現実味のあるショットを積み重ねること」と語り、リアリティを追及するため、「スタント、アクション、爆発、今回もCGは使いません。究極のゴールは生のスタントでしか味わえない心の底からの興奮」と明かす本作。次々に映し出されていく、ボンドカーが駆け、飛行機、ヘリが飛び回り、燃える、『007』らしい“ド派手”でリアルなアクションシーンの裏側を、こちらから覗いてみて。『007 スペクター』は12月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月28日CGを活用したアニメーションの作成やアニメーション制作に必要となるソフトウェアの開発を手がけているPixar Animation Studiosは「USD Documentation : Open Source Announcement」において、同社の開発している「Universal Scene Descriptionソフトウェア (USD)」を2016年の夏までにオープンソース・ソフトウェアとして公開すると発表した。USDはCGアニメーションの開発やゲームなどの開発に使用されるデータフォーマットおよび関連ソフトウェア。Universal Scene Descriptionはもともと1998年に公開された映画「A Bug’s Life」の制作にあたって開発が始められた技術で、同社は20年にわたって同ソフトウェアの開発を継続してきた。今回同社がUniversal Scene Descriptionのオープンソース化に取り組む背景には、Universal Scene Descriptionを広く普及させ、さまざまなソフトウェアで利用できる基盤技術およびフォーマットとして業界標準にしたいという狙いがある。Pixar Animation StudiosはGitHubに同社名でアカウントを持っており(PixarAnimationStudios)、すでにOpenSubdivとjss-api-gemがオープンソース・ソフトウェアとして公開されている。どちらも修正Apache 2.0ライセンスの下で公開されており、Universal Scene Descriptionも同様の方法で公開されると見られる。
2015年08月17日バンタンゲームアカデミーは、コンテンツ制作に特化した無料の公開講座「CONTESNTS DESIGN PROGRAM」の1プログラムとして、TVアニメ『蒼穹のファフナーEXODUS』を題材としたメカニックCG講座を開講する。開講日時は2015年6月13日 17:30~19:00。会場は東京都・目黒のバンタンゲームアカデミー東京校。参加費は無料(ただし、事前申込が必要)。同校が実施する「CONTESNTS DESIGN PROGRAM」では、世界の最先端技術に触れる『テクノロジーイノベーションプログラム』と、日本のオタク文化を感じる『東京アイデンティティ』という2つの分野において、著名なクリエイターや研究者らによる無料の公開講演を定期的に実施。"先進性"と"独自性"という2つの切り口から「コンテンツ」を学び、またそれを発信していくことでコンテンツ分野の活性化も目指しているという。今回開講される講座は、本プログラムの中でも最先端の技術に触れる「テクノロジーイノベーションプログラム」として開催されるもの。TVアニメ『蒼穹のファフナー』を題材に、同作を担当した有限会社オレンジのCGアニメーター・吉本一貴氏、島本晋太郎氏、古市直樹氏をゲストに迎え、メカやロボットがどのようにCGで表現されているか、ロボット同士の戦闘シーンがどのような意図をもって制作されているかなどを聞く。詳細および参加申込は同校Webサイトまで。定員は20名で、応募者多数の場合は抽選となる。申込期限は6月11日12:00まで。
2015年06月02日ワコムは2月10日、「CGアーティスト森田悠揮ZBrushテクニックセミナー」をデジタルハリウッド駿河台ホールにて開催した。セミナーにはCGアーティスト森田悠揮氏とPixologic社COOのハイミ氏、マーケティング担当のトマ氏が登壇。オークの山田有祐氏が司会を務めた。森田氏の実演に会場が沸いたセミナーの様子をレポートする。○デジタルライブスカルプティングを披露同セミナーは、3Dモデリング制作を行っている人から3Dモデリング制作に興味がある人までの幅広い層を対象に行われた。「ZBrush」はゲームや映像作品の3Dモデリング制作に使われているデジタルスカルプティングソフトウェア。今回のセミナーに登壇した森田氏は、「CG Student Awards 2013」にて、世界第3位を受賞。セミナーでは、ZBrushとペンタブレットを使ったデジタルライブスカルプティングを披露した。また、実演と平行してZBrushの開発元であるPixologic社のハイミ氏とトマ氏がソフトウェアを解説し、質疑応答も実施。会場には液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズのフラッグシップモデル「Cintiq 27HD」を中心とした液晶ペンタブレットを展示し、その場で体験できるようになっており、セミナー終演後には、実際に試してみる参加者の姿も見られた。○「爬虫類っぽい」クリーチャーを作成セミナー冒頭で進行の山田氏が尋ねたところ、来場者の中でZBrushを使っているのは4~5割程度。森田氏はセミナーが行われる1時間半~2時間の間にクリーチャーの頭部を作ると話し、実演が開始された。森田氏が作るのは「爬虫類っぽい」クリーチャーということで、トカゲを意識しながら作ると説明。普段はクリーチャーであれば何の動物をベースに作るかを考え、大量の資料を見て、動物の構図を頭にたたき込んでからさっと作るようにしているとのこと。最初の段階では印象だけを重視しているので、ディテールにはあまり凝らずに進めるのだという。目の周りが決まるとそれ以外の部分も決まるということで、目の周りから重点的に作っていた。会場からの「自分で絵を描くのか」という質問に対しては、デッサンを本格的に習ったことはないが、デッサンは観察力をつけるためにあるため、観察力さえあればできなくても大丈夫だとの回答をしていた。○ZBrush 4R7をPixologic社が紹介森田氏による作業の中盤には、Pixologic社によるZBrushの説明が行われた。ZBrushの特徴は、紙とペンがあれば何かが描けるのと同じように、ZBrushがあれば経験がなくても制作を始められるということだ。「粘土をこねるように作業を進められる」と例えていた。産業分野ではゲーム、映画、マーケットデザインのイラストレーション、製品製作前のコンセプト段階でのアート、テレビコマーシャルなどさまざまな場面で使われており、利用者に合わせて幅広く活用できるという。ハイミ氏とトマ氏は、今回の来日で2月8日に行われたワンダーフェスティバルに参加し、「日本では漫画文化が強い」と実感したとのこと。このほどリリースされた「ZBrush 4R7」についても、いち早く詳細を紹介。ZBrushの特徴のひとつに「ZBrushだけですべての作業が完結できること」があるが、4R7ではそれがさらに強化されたという。○最終的な質感をイメージして作業を進行Pixologic社が「ZBrush 4R7」の説明をしている間に、森田氏の実演も進行。大まかな形が完成。続くディテールでは、質感を考えて作業を進めるという。今回のクリーチャーについては、ぬるっとした首の皮にし、ヒダや顔のシワをつけていた。最終的な質感をイメージしていると作業が早く進むのだという。その様子を見ていたハイミ氏は、球からアウトラインを作っていったことに注目し、「作業をやっていく中で調整を重ねてドラゴン(クリーチャー)ができあがっていった」と話した。トマ氏は作業の早さがZBrushならではであると強調。山田氏は、「デジタルでは、良くも悪くもとことんディテールを突き詰められる」とデジタルならではの特徴を読み取って説明していた。○液晶ペンタブレットは「アナログで制作しているみたい」セミナーの後半では、山田氏が事前アンケートの結果を紹介。会場にいるZBrushユーザーではペンタブレットを使っている人が多いという内容だった。それについて、最近液晶ペンタブレットを買ったという森田氏は、「アナログで制作しているみたいで慣れるとすごく使いやすい。5時間で慣れてしまった」と話した。購入したのは「Cintiq 13HD」だという。メインのディスプレイとミラーリングして使っているという山田氏は、「Cintiq 13HDなら原型を作る感覚のまま、フィギュアを作る感じに近いので良い選択だった」と振り返っていた。そしていよいよ森田氏のクリーチャーが完成。ハイミ氏は「2時間以内で作った作品ではハイクオリティ」と評価していた。森田氏はもともとはモデラー志望ではなく、いろいろなものを作っていたのだという。しかし、クリーチャーを作るのが楽しく、生き物が好きだったことから、現在ではクリーチャーの仕事が9割を占めるようになったそうだ。また森田氏は、日頃から使えそうな質感や造形を頭にストックしておくことの大切さを強調。現存の動物から使える要素を探して、イマジネーションに取り入れておく。実際の作業においては、シルエットが決まれば完成形も見えるため、ディテールにとらわれずに形を突き詰めて、最終的に良い物をつくることを心がけるように意識していると話し、セミナーは幕を閉じた。
2015年02月17日デジタルハリウッドは、映画「STAND BY ME ドラえもん」キャラクターCGのメイキングセミナーをデジタルハリウッド駿河台ホール(御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F)にて開催する。開催日時は2015年1月10日15:00~17:00。参加費は無料。同セミナーでは、これまでの「ドラえもん」作品の2D表現とは異なり、フル3DCGアニメーションによって描かれた映画『STAND BY ME ドラえもん』監督の八木氏、アートディレクターの花房氏、CGスーパーバイザーの鈴木氏が登壇し、国民的キャラクターをどのようにして3DCGで映像化したのか、CGの技術面や演出面から作品映像を交えながら解説を行うという。ちなみに、同セミナーはデジタルハリウッドの社会人・ダブルスクール対応コース「本科CG/VFX専攻」(2015年4月開講)の開講記念セミナーとして開催されるが、同スクールへの入学検討を検討している人だけでなく、3DCG・VFX技術・キャラクターCGに関心のある人、「ドラえもん」シリーズのファンまで幅広く参加することができるということだ。なお、参加に際してはWebページからの申し込みが必要になるとのこと。
2014年12月19日オンライン動画配信サービスHuluは、16日から新テレビCMを展開する。1998年に死去した映画評論家の淀川長治氏がCGで復活し、配信中、および今後配信予定の映画を紹介する。新CMに登場する淀川氏は、CGによりその表情や動作の特徴を捉えただけでなく、特殊技術を用いて生前の肉声を加工し、声も完全再現。約420分もの膨大な映画解説音声データから、言葉をつなぎあわせることで、その独特の語り口を現代に復活させたという。制作されたテレビCMは、「淀川長治 登場篇」、「淀川長治 ミュージカル篇」、「淀川長治 家族団らん篇」、「淀川長治 CG篇」「淀川長治 バック・トゥ・ザ・フューチャー篇」の5編で、順次公開される。いずれにも『E.T.』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ジュラシック・パーク』、『エクスペンダブルズ2』、『マンマ・ミーア!』、『怪盗グルーの月泥棒』、『バトルシップ』などの名作映画が登場し、各映画のワンシーンとともに、CG版淀川氏のコメントを楽しむことができる。
2014年12月16日「ヤングキング」(少年画報社刊)の人気連載で、シリーズ累計300万部を突破している人気コミック『マンガで分かる心療内科』のアニメ版『アニメで分かる心療内科』のキャスト情報が公開された。『アニメで分かる心療内科』は、うつ・ED・認知症からえっちなお悩みまで、分かりやすく解説する臨床心理士・療と、突飛な方向へ誤解しがちなナース・あすながお届けする最先端のメンタル治療!? 心療内科にて扱う症例をテーマに笑えて学べる異色の心療内科ギャグアニメとなる。注目のキャスト陣は、ゆうメンタルクリニックに勤務する臨床心理士・心内療を三木眞一郎、ゆうメンタルクリニックに勤務する女性看護師・官越あすなを遠藤ゆりか、あすなの姉で、三姉妹の長女の官越いやしを日笠陽子、あすなの姉で、いやしの妹・官越ひめるを内田真礼、三姉妹の祖父で官越好蔵を緒方賢一がそれぞれ担当。豪華キャスト陣が、個性的なキャラクターたちを演じる。また、先月の発表時はキャラクターの後ろ姿だけのキービジュアルだったが、今回そのキャラクターの全容が描かれたビジュアルも解禁されたので、こちらも要注目だ。『アニメで分かる心療内科』は2015年2月よりWEBアニメとして配信開始予定。(C)ゆうきゆう・ソウ/少年画報社・Mental Anime Project
2014年11月10日2014年4月~6月までTV放映されたCGアニメーション作品『シドニアの騎士』を製作したポリゴン・ピクチュアズは、アニメで実際に使用されていた3Dモデルを購入することができるTVアニメ公式3D素材販売サイト「シドニア堂」を11月5日~2015年10月30日までの期間限定でオープンした「シドニア堂」では、谷風長道、星白閑、科戸瀬イザナ、岐神海苔夫、仄姉妹といったキャラクターはもちろん、大型兵器「衛人」(もりと)各機や異生物ガウナ、「継衛」「一八式」「播種船シドニア」といったメカニックや武器・小道具」など、作品に登場する3Dモデルを世界中のファンアート制作者に向けて販売している。公式の3Dモデルを直接販売するのは、世界でも初の試みとなる。本ショップは、2015年10月30日までの期間限定オープンとなり、現在お試しとして「星白閑 制服バージョン(訓練生)」「谷風長道 制服バージョン(訓練生)」「科戸瀬イザナ 制服バージョン(訓練生)」の3Dモデルが無料でダウンロード可能。また、現在制作中のアニメ続編『シドニアの騎士 第九惑星戦役』の3Dモデルなどのアイテムも順次追加されていく予定だという。『シドニアの騎士』は、漫画誌『月刊アフタヌーン』(講談社刊)にて連載されている弐瓶勉氏によるコミックで、対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)と戦う人類の姿を描いた正道ロボットSF作品。2014年4月~6月にTVアニメーションとして放映され、世界50カ国以で放送・配信されている。また、第2期となるアニメの続編『シドニアの騎士 第九惑星戦役』が現在製作中。(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局
2014年11月07日