住宅ローンは多くの人にとって初めてのローンです。審査に通るかが不安ですよね。なかなか通らずに苦戦している人もいるかもしれません。今回は住宅ローン審査について、基準や項目を中心に、審査に通りやすくするためのポイントも含めてご紹介します。■住宅ローン審査の基準・項目住宅ローン審査ではどのような基準や項目が見られているのでしょうか。国土交通省が行った「平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査」では、日本全国の金融機関を対象に、「融資を行う際に考慮する項目」について質問しています。以下は、同調査に対して回答のあった1,407の金融機関のうち、50%以上が「融資を行う際に考慮する」としている項目です。それぞれ解説していきましょう。【完済時年齢・借入時年齢】年齢に関する審査基準については、借入時の年齢が20歳以上65歳未満かつ完済時の年齢が80歳未満、というケースが一般的です。ただし、上記の基準を満たしていれば必ずしも容易に借入できるというわけではありません。たとえば50歳で、返済期間30年のローンを申し込もうとした場合、ほとんどの返済期間が定年後に当たることになり、審査に通りにくくなることが考えられます。返済期間を短くするなどして対処しなければならないこともあるため注意しましょう。【返済負担率・年収】収入に関する基準については、年収そのものよりも返済負担率を見られます。返済負担率とは、1年間の住宅ローン返済額を年収で割った数値のことです。返済負担率の数値が低いほうが返済の負担が軽いことを意味しますので、金融機関は「安心して貸し出せる」ということになります。具体的な返済負担率の基準としては、多くの場合、年収によって25~35%以内に定められています。たとえばある銀行では、年収2,500,000円未満の場合は返済負担率25%以下、年収2,500,000円以上4,000,000円未満の場合は返済負担率30%以下、年収4,000,000円以上の場合は返済負担率35%以下で貸出する、という基準が設けられています。収入が高いから安心、ということではなく、返済期間や借入額との関係もよく考慮してローンの組み立てを考えましょう。【勤続年数と雇用形態】就業状況については、安定して継続的に収入があることが証明できるかがポイントです。雇用形態については一般的に、会社員より公務員、自営業より会社員のほうが「安定している」とみなされる傾向にあります。派遣社員や契約社員は融資対象外とすることが多いようです。また会社のなかでも、中小企業より大企業に勤めているほうが、金融機関の安心度は高めです。勤続年数は長いほど審査に有利になります。基準としては、勤続年数1年以上としている金融機関が多くみられます。3年以上であればより安心でしょう。たとえば大企業に勤めていてもさまざまな会社を転々としている場合は、中小企業で長期間務めている場合よりも審査で不利になる可能性があります。なお自営業の場合も、事業継続年数3年以上が目安です。【健康状態】健康状態は、住宅ローン借入の際に条件となる団体信用生命保険(団信)の加入とかかわっています。団信とは、住宅ローンの返済中に、ローンの契約者が死亡したり高度障害になったりした場合に、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を支払う制度です。団信は生命保険であるため、健康状態が悪いと加入できないことがあります。たとえばがんや糖尿病、高血圧、肝炎である場合や、精神系の病気で通院している場合などは団信への加入が困難です。もし健康状態に不安のある場合は、引受条件緩和型の団信(ワイド団信)を取り扱っている金融機関を当たってみましょう。通常より金利は高くなりますが、病気を持っていても一定範囲内で加入できることがあります。さらに一部ですが、住宅ローンの借入に団信の加入が不要な金融機関もあります。このような金融機関の住宅ローンの場合は、連帯保証人が必要だったり、既存の生命保険でカバーする必要があったりします。なお夫婦で住宅ローンを組む場合は、健康状態の良好なほうの名義でローン審査を出す方法も有効です。【融資率】融資率とは、購入を予定している住宅の価格に対する借入金の割合です。融資率が少ないほうが頭金が多いということですから、審査では有利になります。融資率80%未満がひとつの目安になるでしょう。【カードローンなどの他の債務の状況や返済履歴】カードローンや自動車ローンなど他の借金がある場合は、審査で不利になる可能性があります。これは、先述した基準のひとつである返済負担率が、住宅ローンだけでなくほかの借入に対する返済額も合わせて計算されるためです。借入額が減らされてしまうこともあるため、他のローンはすべて返済してから住宅ローンを組むようにしましょう。またカードローンや自動車ローンなどで返済が滞った履歴があった場合も審査で不利になります。さらに各種ローンだけでなく、クレジットカードや公共料金、家賃、奨学金の支払い遅延・未払いの履歴もチェックされます。なおDVDやCDをレンタルした際の返却の遅延などについても履歴に残るため、小さなことでも注意が必要です。【国籍】多くの金融機関では、「日本国籍を持っていること」もしくは「日本の永住権を持っていること」が住宅ローン借入者の条件となっています。もし永住権を持っていなくても、日本人である配偶者が連帯保証人になれば、住宅ローンを借入れられることがあります。その場合、在留期間や日本での勤続年数などの条件が付加されることが一般的です。【金融機関の営業エリア】地方銀行の場合、その銀行の営業エリア内に居住していること、あるいは勤務地があることが住宅ローン審査の条件になることがあります。地方銀行でローンを組む場合は、居住地や勤務地が営業エリアに含まれている銀行を選びましょう。なお、全国展開の銀行に住宅ローンを申し込めばこの心配はありません。【連帯保証】住宅ローンの場合、基本的には連帯保証人は不要で、信用保証会社を利用することが一般的です。ただし、以下の場合は連帯保証人を求められることがありますので、万が一のときのために準備をしておきましょう。・夫婦などで収入合算をする場合・土地や建物が共有名義の場合(共有者が連帯債務者)・ペアローン、親子リレーローンなど複数の債務者形式となる場合・親名義の土地に住宅を建てる場合・自営業者の場合・審査の内容がよくない場合【担保評価】以上の借入者に関する条件のほか、購入する住宅の評価も住宅ローン借入の条件になります。これは、購入予定である不動産が住宅ローンの担保になるためです。住宅ローンを借入れた際、金融機関はその土地と建物に抵当権を設定します。それによって、万が一ローン借入者が支払いをできなくなっても、金融機関は貸出分を回収できる仕組みです。このため、その土地や建物を売ったときの価値、つまり担保評価が住宅ローン借入の条件として重要になります。担保評価額以上の借入を申し込んでしまうと、審査に通るのが困難になるでしょう。担保額は、築年数や土地・建物の面積、立地などによって決まります。たとえば中古物件の場合、築年数が20年以上になると、担保としてほとんど評価されなくなってしまうこともあります。また施工会社も担保評価にかかわることがあるため注意が必要です。大手住宅メーカーに施行を頼んだ場合と、無名の工務店などに施行を頼んだ場合では、前者のほうが審査で有利になる可能性があります。さらに権利状況や法規上の問題についても注意しておきましょう。住宅ローンの借入者が必ずしも物件の保有者と一致するとは限らないため、物件を購入した場合の名義が誰になるのかははっきりさせておく必要があります。また中古物件の場合は、現行の建築基準法や都市計画法の規制に抵触しないかどうかチェックしておきましょう。■住宅ローン審査にかかる日数は?住宅ローン審査にかかる日数は、事前審査に1日~1週間程度、本審査に3~10日程度であることが一般的です。ただし、先述した審査項目に照らし合わせて、金融機関側に疑問が出てきた場合は審査が長引くことがあります。その際には追加の書類を求められることもあるため心づもりをしておきましょう。追加提出を求められる書類には、国民健康保険の支払証明書や、預金通帳残高などがあります。もし審査項目に対して不安な要素がある場合は、引っかかりそうな項目に関する書類を事前に添付したり、説明書きをつけたりするとよいでしょう。なお審査が遅れているからといって審査に落ちるとは限りません。審査が長引いているのはむしろ審査が進んでいる証拠です。落ち着いて審査が終わるのを待ちましょう。■仮審査(事前審査)と本審査の違い仮審査(事前審査)は、購入予定の物件価格や工事請負金額が決まってきたタイミングで、銀行などの金融機関が行う審査のことをいいます。これに対して本審査とは、事前審査終了後に、信用保証会社がさらに詳細に行う審査のことです。事前審査を受けずに本審査、ということはできません。なお「仮」審査という名前はついていますが、仮審査もちゃんとした住宅ローン審査プロセスのひとつです。したがって、「どこの審査に受かるかわからないから、とにかくたくさんの銀行に申し込んでみよう」というのはよくありません。たとえばA銀行とB銀行に仮審査を申し込んだ場合、A銀行の住宅ローン審査に出したという履歴はB銀行で参照されます。すると、「この申請者はA銀行の審査に落ちたからうちのB銀行に審査を申し込んだのだろう。A銀行で落ちたということは何か問題があるに違いない」という印象を持たれてしまって、審査で不利になる可能性があります。仮審査を出すのは多くても3行程度にとどめておきましょう。■個人信用情報を取り寄せてみると安心自分の金融履歴に不安がある場合は、個人信用情報を取り寄せてみましょう。個人信用情報とは、クレジットやローンなどの申し込みや契約に関する情報のことです。個人信用情報をチェックすることで、住宅ローンの審査に出す前に、審査で不利になる可能性のある点をあぶり出しておけます。日本にはCIC、KSC、JICCの3つの個人信用情報センターがあります。機関によって収集情報に若干の差があることもあるため、すべての機関から信用情報を取り寄せることをおすすめします。もし信用情報履歴に問題があった場合、対処方法は2つあります。1つは、履歴が更新されるのを待つことです。信用情報は5年~10年に1度更新されます。たとえ信用に関する問題が履歴として残っていても、5年経てばその履歴は更新され、なかったことになります。住宅ローンを申し込む際には、履歴がクリアーな状態になるまで待つのもひとつの手です。2つ目の方法は、審査書類を提出する際に、「支払遅延、未払いなどになってしまった理由と、今後の予防方法」を説明する文書を添付することです。支払遅延や未払いなどが故意でない場合は、きちんと説明すれば事情をわかってもらえることもあります。説明文書があれば金融機関の心証も変わりますので、実践してみてはいかがでしょうか。なお個人信用情報はインターネット、郵送、窓口などで開示の申し込みができます。手数料は500円~1000円程度です。■まとめ今回は、住宅ローンの審査について審査項目や項目ごとのポイントを中心にご紹介しました。いかがでしたか。住宅ローンの借入を検討している場合は、今回ご紹介した内容を参考に、可能な限り通るよう対策を整えておいてください。また事前に個人信用情報を取り寄せ、審査に響く可能性のあるポイントを自覚しておくことも重要です。念願のマイホームを無事手に入れられるよう、住宅ローン審査に万全に備えてくださいね。
2017年03月16日地球温暖化を緩和させるためにさまざまなエコ活動が見られますが、その活動を住宅に応用したものが「省エネ住宅」です。しかし「実際に住人にはどのようなメリットがあるのかいまいちよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は省エネ住宅について詳しくご紹介します。■省エネ住宅って?そもそも省エネ住宅とはどのような住宅なのでしょうか。簡単に言うと、消費エネルギーを極力抑えた家のこと。家庭では冷暖房や給湯器などさまざまなものにエネルギーを使っていて、日本で1年に発生する二酸化炭素は12億トンにものぼると言われています。そして、そのうちの1割が住宅から出ていると言われているのです。こうした点から、消費エネルギーの削減とともに二酸化炭素の排出量を減らすことが省エネ住宅の目的となっています。また、単純にエネルギー消費を抑えれば良いのではなく、省エネでありながら快適であるという点が省エネ住宅におけるポイントとなります。「快適な住宅」とは、真冬や真夏でも過ごしやすい家のこと。中でも、部屋の暖かさを逃さない「断熱」、外からの熱気を入れない「日射遮蔽」が快適さを決めるカギとなります。断熱と日射遮蔽の機能が高い家であれば、冷暖房に頼る必要がなくなり、自然と消費エネルギーの削減にもつながるためです。家の中ではさまざまなことにエネルギーを消費しますが、全体の30%を冷暖房が占めていると言われています。そのためこの部分を改善することで大幅な省エネも見込めるのです。■省エネ住宅で利用される自然エネルギー省エネ住宅において欠かせないのが「自然エネルギー」というもの。あまり聞きなれない言葉ですが、太陽光や風、水の力を活用したエネルギーのこと。これらを二酸化炭素の原因となる電気やガス、石油などのエネルギーの代わりに使うことで省エネにつながります。自然エネルギーは、主に「太陽熱」「風」「地熱」の3つが重宝されています。以下でそれぞれのエネルギーの活用法を見てみましょう。【太陽エネルギーの活用】太陽エネルギーは主に太陽光発電に活用されていて、屋根や庭に太陽光パネルを設置して電気に変換するという方法が採用されています。実際につくられた電気は家庭で使うことができるほか、余ったら電力会社に買い取ってもらうこともできます。また、太陽光とオール電化を併用すれば、節約にもつながるでしょう。つくられた太陽光熱は、冬と夏で異なる活用法が考えられます。例えば冬は、外気を専用のダクトで取り込んで屋根に設置したガラスで暖め、それを床下に送って放出することで家を暖めることができます。夜は外気の取り込みを中止して、床下に貯めた暖かい空気を放出すれば家中が暖かいまま夜を過ごすこともできるでしょう。一方、夏には暑い空気が家に溜まらないように屋外に熱気を放出することもできます。さらに、放出した空気や太陽熱を活用してお湯を沸かす仕組みにしておけば、お風呂や給湯などに活用することもできます。【地熱エネルギーの活用】地熱エネルギーとは、日本の豊かな地熱資源を活用したもの。地下5メートルの地中は一年中安定した温度を保っているため、太陽光発電や風力発電のように天気に左右されることがないという強みを持ったエネルギーです。地中熱の活用法にはいくつかありますが、ひとつめは「空気循環」、ふたつめは「熱伝導」です。空気循環には「クールチューブ方式」と「ヒートポンプ方式」があります。クールチューブ方式は建物の外から地中にかけて管を埋め、地中から建物内にもその管を通すというもの。夏に30度の外気を管に通すと、15度ほどの地中で冷やされます。そしてそれを屋内に持ち込んで室内を冷やすという仕組みです。しかしこの方法にはデメリットもあります。高温多湿な地中で冷やすため結露が生じカビが生えてしまうのです。そこで採用されるのが「ヒートポンプ方式」。管の中には外気ではなく気体の冷媒を通して熱を取り除くことで結露を防ぐことができるのです。また、熱伝導に利用する場合は「伝導型地中熱利用方法」というものが採用されています。床下システムというものを設置しておき、春から夏にかけて暖められた地中熱を冬まで持ち越します。そして冬になると床下に暖気を送り込み家を暖めるという仕組みです。そのほかにも、風車の回転を利用した風力エネルギーや、水の力を利用した水力エネルギーなどが挙げられます。■省エネ住宅の設計ポイント実際に省エネ住宅の建設を考える際に、どんなところに気をつけたら良いのでしょうか。住宅が省エネ住宅に該当するかどうかを判断するには「住宅の省エネルギー基準」というものが基準とされていて、一般的にはこれを満たすと省エネ住宅とみなされています。これは1980年に制定されて以来、法律の改正に合わせて強化されていて、2013年の改正時からは外皮性能と住宅全体で使用するエネルギー量の二面から住宅の省エネルギー性能が評価されるようになりました。また、この基準は日本全国を8地域に分け、エリアごとに基準値を定めています。さらに、省エネ基準を上回る基準として「住宅事業建築主の判断の基準」、「低炭素建築物の認定基準」というものもあります。これらの基準を満たすためには高度な設計が求められますが、以下のような点に気をつけておくと良いでしょう。【断熱】まず大切なのが断熱を意識することです。床、外壁、天井、屋根など外気に接している部分を断熱材で隙間なく包みましょう。室内から熱を逃さず温度を下げないことが大切です。もし断熱材に隙間があると熱が室外へと逃げてしまうだけでなく、逆に外から熱が侵入しやすくなってしまいます。すると室内の温度を一定に保つことが難しくなり、結果的に結露ができやすくなってしまうのです。特に大切なのが、窓など開口部の断熱。冬の暖房時に室外へ出てしまう熱の5割が開口部から、夏の冷房時に外から侵入する熱の7割が開口部からと言われていることからも、断熱のキーポイントであることが窺えます。二重窓にしたり複層ガラスの窓にしたりすることも効果的です。【遮熱】次に大切なのが遮熱です。断熱が進むと今度は熱を外に出すことが難しくなってしまうため、直射日光による熱が入り込むのを避ける必要があるのです。遮熱をすると冷暖房の効きが良くなるというメリットがあります。遮熱の具体的な方法には、窓の内外にブラインドや遮熱ガラス、ひさしなどを設置して太陽熱を遮断する方法が考えられます。ブラインドなどは、窓の内側より外側につける方が効果がぐんと上がります。【換気】そして換気も非常に重要です。絶えず空気が流れる環境をつくっておくことで部屋間の温度を一定に保つことができるようになり、快適性が向上するだけでなく結露予防にもなります。■省エネ住宅のメリット省エネ住宅にすると快適な住まいが手に入ることがわかりましたが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で見てみましょう。【コストが削減できる】まずは省エネが実現することによってコスト削減につながるという点がもっとも大きなメリットだと言えるでしょう。住宅の環境が整うことによって冷暖房に使う費用を削減することができます。さらに太陽光発電などでつくった電気を売ればお金をつくることも可能です。【家の中の寒暖差が少ない】前述の通り、省エネ住宅には断熱材が使われていて、家の中の温度差を少なくするように努めています。機密性にも優れているため、外の寒さや気温の変化に影響を受けることが少なくなります。家の中の部屋間の温度差も少なくなるので、高齢者やペット、赤ちゃんにとっても住みやすい住宅が実現します。【空気がきれい】省エネ住宅は気密性にも優れていますが、一方で空気が外へ出て行きにくくなり淀んでしまうというデメリットも考えられます。そこで現在の省エネ住宅では、室内の空気を効率よく換気するシステムを採用。計画的に空気を循環し、いつでも家の中の空気をきれいに保つことができるようになりました。【遮音性、耐久性が高い】気密性の高さゆえに、外からの騒音をシャットアウトするとともに、家の中で発生した音も外に漏れにくいつくりにもなっています。結果、遮音性の高さも兼ね備えた住宅になります。また、断熱性が高く結露を防いでくれるのも省エネ住宅のポイントのひとつ。そのため構造部に腐食が出ることもなく家自体の耐久性も向上します。【環境にやさしい】そして忘れてはならないのが、本来の目的である地球にやさしい家であるという点。自然エネルギーを駆使しているので、問題となっている二酸化炭素や有害物質の排出量を抑えることに成功し、人間だけでなく、環境にもやさしい住宅が実現します。■省エネ住宅のデメリット良いところだらけのように思える省エネ住宅ですが、デメリットもあるのでしょうか。実は使うエネルギーやつくりが通常とは異なっているために初期費用が高くなってしまうのです。例えばオール電化にする場合、自然エネルギーを使った設計にすることからも、一般的にガスの設備に比べると費用は高く設定されています。新築で省エネ住宅にする際はもちろん、リフォームで省エネ住宅を実現する場合でもコストは高くついてしまうでしょう。そのため、窓などの開口部だけに絞ってリフォームをするなど部分的なリフォームからはじめるという方も多く見られます。しかし、初期費用が高いからと言って省エネ住宅を諦める必要はありません。日本では省エネ住宅の普及に力を入れていることからも省エネ住宅に対する補助を拡大しています。実際に以下のような補助があるので、一度検討してみると良いでしょう。【エコキュート補助金】給湯に使用するエネルギーは、家庭で消費するエネルギー量の3分の1を占めていると言われています。そのためエコキュートは省エネ効果の高い給湯器として国から認定され、補助金の交付対象になっています。しかし、国の補助はすでに終了していて、全国一律の補助は存在していません。現在は自治体ごとに補助を行なっていて、補助金額も自治体によって異なります。また、自治体によっては補助を終了しているところもあるので注意が必要です。補助を希望する場合は、まず自治体が補助を行なっているかどうか確認しましょう。さらに補助は先着順となっているため、見つけたら早めに申し込んでおくと良いでしょう。【省エネリフォーム減税】また、省エネ機能が向上するリフォームを行う場合は税の控除が受けられます。例えばすべての窓に二重サッシやペアガラスを取り付けるなどの断熱リフォームと、天井裏に断熱材を設置するなどのリフォームを行った場合などが対象となります。減税には主に、「ローン型減税」、「投資型減税」、「固定資産税の減税」の3つがあり、状況に応じて併用することも可能です。ローン型減税の場合は5年以上の住宅ローンを借りて一定の省エネリフォームをした場合に利用することができ、一方の投資型減税の場合は住宅ローンの借り入れがなくても利用することができるもの。太陽光発電も設置する場合は控除額が増額されます。また、リフォーム完了の翌年にかかる固定資産税を3分の1減額することも可能となります。もし省エネリフォームを検討している場合は、これらを上手に使って賢く省エネ住宅をつくりましょう。■まとめいかがでしたか?省エネ住宅は環境にやさしいだけでなく人間にとっても快適で住みやすい家を実現してくれるものであることがわかりました。初期費用が高いというネックは補助金を活用しながら解決すれば、通常のリフォームと大差ない費用で行うことも可能です。家での時間をより心地よいものにするためにも一度検討してみるのも良いでしょう。
2017年03月01日新築住宅や中古住宅の購入、リフォームの際には、国の補助金を申請できます。申請者の収入や申請住宅の設備などについて要件があるため、細かくチェックしましょう。補助金額は30万円ほどのものから200万円を超えるものまで幅広くあります。なかでも近年は三世代同居に対応した住宅(二世帯住宅)への補助が厚くなっている傾向にあります。■新築住宅購入で利用できる補助金一覧新築住宅を購入する際に利用できる補助金には以下のものがあります。【すまい給付金】消費税率引き上げの負担を軽減するため、引き上げ後の税率が適用される住宅を購入する人を対象に現金を給付する制度です。平成26年4月から平成33年12月まで実施されます。不動産登記上の持分があれば配偶者でも給付金を受け取れる点、住宅ローン減税と併用可能な点がポイントです。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。一般的な要件のほかに、以下の独自の要件があります。1.収入が一定以下であること。・8%時:収入額の目安が510万円以下・10%時:収入額の目安が775万円以下2.住宅ローンを利用しない場合は、年齢が50才以上であること。さらに10%時には、収入額の目安が650万円以下であること。3.引き上げ後の消費税率が適用される住宅であること。4.床面積が50平方メートル以上の住宅であること。5.住宅ローンの利用がない場合は、フラット35Sの基準を満たす住宅であること。フラット35Sの基準は以下のいずれかに該当することです。1.耐震性に優れた住宅(耐震等級2以上の住宅または免震建築物)2.省エネルギー性に優れた住宅(一次エネルギー消費量等級4以上または断熱等性能等級4または省エネルギー対策等級4)3.バリアフリー性に優れた住宅(等級3)4.耐久性・可変性に優れた住宅(劣化対策等級3、維持管理対策等級2等)給付額は、住宅取得者の収入によって決まる給付基礎額と、不動産登記上の持分割合で、以下の計算式により決定します。給付額=給付基礎額×持分割合補助金額上限は、消費税率8%の場合最大30万円、10%の場合最大50万円です。手続き時期は入居後随時(入居後1年3カ月以内)です。【住宅ストック循環支援事業】エコ住宅への建て替えに対して補助金を申請できる事業です。建設業者や宅建業者が補助金を申請し、給付を受けます。業者が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.耐震性のない住宅を除却すること。2.エコ住宅に建て替えること。補助金額は30万円~50万円です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地域型住宅グリーン化事業】地域における木造住宅の生産体制を強化する目的で実施されている補助金事業です。三世代住宅(二世帯住宅)への対応に対して補助金が加算される点がポイントです。施行事業者などからなるグループが補助金を申請し、給付を受けます。補助金は住宅所有者に還元されます。以下のいずれかの要件を満たす必要があります。なお、いずれも木造建築が条件です。1.長寿命型(長期優良住宅の認定を受けたもの)2.高度省エネ型(認定低炭素住宅の認定を受けたもの)3.高度省エネ型(性能向上計画認定住宅の認定を受けたもの)4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅の認定を受けたもの)補助金額は以下のとおりです。1.長寿命型:100万円2.高度省エネ型(認定低炭素住宅):100万円3.高度省エネ型(性能向上計画認定住宅):100万円4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅):165万円さらに地域材を利用した場合は20万円を上限に補助金額が加算、三世代同居に対応した場合は30万円を上限に加算されます。手続き時期は4月~6月頃です。【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業】住宅における年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロとなる住宅(ZEH)に対して出される補助金です。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること。《ZEHの定義》(1)住宅の外皮性能が地域区分ごとに定められた強化外皮基準以上であること。(2)設計一次エネルギー消費量が再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減されていること。(3)太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムを導入すること。(4)設計一次エネルギー消費量が、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減されていること。2.申請する住宅はSII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行う住宅であること。3.導入する設備は本事業の要件を満たすものであること。4.要件を満たすエネルギー計測装置を導入すること。補助金額は以下のとおりです。1.交付要件を満たす住宅:125万円2.交付要件を満たし、寒冷地特別外皮強化仕様である住宅:150万円3.設計一次エネルギー消費量が、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上削減されている住宅:125万円さらに蓄電システムを導入する場合には、補助金額が以下のとおり加算されます。1.蓄電システムの補助金額:蓄電容量1kWh当たり5万円2.蓄電システムの補助金額上限:補助対象経費の3分1のまたは50万円のいずれか低い金額手続きは年度内に随時行えます。【民生用燃料電池導入支援事業】家庭用燃料電池システム「エネファーム」を住宅に導入する場合、その購入費用の一部を支援してもらえる補助金制度です。一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.申請者は燃料電池システムを購入し、実際に使用する人であること。2.設置予定の燃料電池システムが、「FCA(燃料電池普及促進協会)が指定した燃料電池システム(補助対象システム)」であること。3.「補助対象システム」を6年間以上継続して使用できること。4.他の国庫補助金と重複して補助を受けない(受けていない)こと。5.補助対象システムの設置などに関するFCAへの情報提供に同意できること。6.個人(個人事業主を除く)が申請する場合、排出削減事業への参加を表明できること。住宅所有者が直接申請し、給付を受けるタイプの補助金です。補助金額は、補助の対象となるエネファームの機器価格と工事費の合計価格(補助対象経費)の大きさによって以下のとおり変わります。1.合計価格が基準価格以下の場合固体高分子形(PEFC):15万円固体酸化物形(SOFC):19万円2.合計価格が基準価格を上回り、裾切価格以下の場合固体高分子形(PEFC):7万円固体酸化物形(SOFC):9万円さらに設置対象の燃料種別がLPガスの場合や、補助対象システムが寒冷地仕様の場合は、3万円ずつ補助金額が追加されます。基準価格は、固体高分子形(PEFC)は127万円、固体酸化物形(SOFC)は157万円です。また裾切価格は、固体高分子形(PEFC)は142万円、固体酸化物形(SOFC)は169万円と定められています。なお基準価格や裾切価格は、使用や燃料種別によって変動するため、詳細については個別に確認が必要です。手続きは年度内に随時行えます。【地方公共団体の補助金事業】国だけでなく、都道府県や市町村でも、さまざまな補助金事業が実施されています。お住まいの地域で受けられる補助金がないかチェックしてみましょう。■中古住宅購入で利用できる補助金一覧中古住宅を購入する際に利用できる補助金には以下のものがあります。【すまい給付金】すまい給付金は中古住宅の購入も対象になります。ただし給付の対象となる中古住宅は、売主が宅地建物取引業者である中古住宅(中古再販住宅)だけである点に注意が必要です。これは売主が個人の場合には、同給付金の根拠となる消費税が課税されないためです。おもな要件は新築住宅購入の場合と同様です。【住宅ストック循環支援事業】良質な既存住宅の流通を促進する目的から、中古住宅の購入の際にも同事業の補助金を申請できます。新築住宅を購入する場合とは要件が異なるため気をつけましょう。宅建業者やインスペクション事業者が補助金を申請し、給付を受けます。業者が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は以下のとおりです。1.若者(40歳未満)が既存住宅を購入すること。2.売買に際して、インスペクションを実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入すること。インスペクションとは、専門家が第三者的な立場から、住宅の劣化状況や欠陥の有無などをチェックすることを指します。補助金額は以下のとおりです。1.インスペクション5万円2.リフォーム工事内容に応じて定める額(定額)上限はインスペクションとエコリフォームの合計で50万円(耐震改修を行う場合は65万円)です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地方公共団体の補助金事業】中古住宅を購入する場合も、都道府県や市町村の補助金が利用できることがあります。積極的に問い合わせてみましょう。■住宅リフォームで利用できる補助金一覧住宅リフォームで利用できる補助金には以下のものがあります。【住宅ストック循環支援事業】エコリフォームを行う場合は、同事業の申請が可能です。リフォーム会社が補助金を申請し、給付を受けます。リフォーム会社が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は以下のとおりです。1.エコリフォームを実施すること2.リフォーム後に耐震性が確保されること補助金額は、リフォーム工事内容に応じて定める額(定額)が支給されます。上限は30万円(耐震改修を行う場合は45万円)です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地域型住宅グリーン化事業】新築住宅の購入だけでなく、リフォームを行う場合も要件を満たせば同事業の補助金を申請できます。補助金の受け取り方法や補助金額などは新築住宅購入の項目における「4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅)」と同様です。要件はゼロ・エネルギー住宅に認定された木造の住宅であることです。【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業】新築住宅の購入だけでなく、リフォームの場合も同事業を利用できます。なお補助金額など要件以外の内容は新築住宅購入の場合と同様です。一般的な要件以外に、以下の独自の要件が定められています。1.既築住宅は住宅全体の断熱改修を含み、導入する設備は原則としてすべて新たに導入すること。【民生用燃料電池導入支援事業】リフォームでも同事業を利用できます。詳細は新築住宅購入の場合と同様です。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。【住宅省エネリノベーション促進事業】住宅の省エネ化を促進するための補助金事業です。一般的な要件のほかに、補助対象となる製品について以下のとおり独自の要件があります。1.住宅の省エネルギー改修(省エネリノベーション)に有効な高性能建材・設備としてSIIの定める要件を満たした製品であること。2.未使用品であること。補助金額は以下のとおりです。1.高性能建材(ガラス・窓・断熱材):補助対象費用の3分の1以内、上限150万円2.蓄電システム:5万円/kWh、上限額は補助対象費用3分の1または50万円のいずれか低い金額3.高効率給湯機:補助対象費用の3分の1以内、上限15万円手続きは年度内に随時行えます。【長期優良住宅化リフォーム推進事業】既存住宅の長寿命化を目的とした補助金事業です。三世代同居のためのリフォームは補助金がアップします。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。あるいはリフォーム会社が補助金を申請して給付を受け、その補助金を住宅所有者に還元することも可能です。要件は以下のとおりです。1.リフォーム工事前にインスペクションを行うとともに、工事後に維持保全計画を作成すること。2.下記性能項目のいずれかの性能向上に資するリフォーム工事または三世代同居改修工事を行うこと。劣化対策、耐震性、省エネルギー対策、維持管理・更新の容易性、高齢者等対策(共同住宅のみ)、可変性(共同住宅のみ)、三世代同居改修工事3.リフォーム工事後に少なくとも劣化対策と耐震性の基準を満たすこと。補助金額は、リフォーム工事に必要な費用の合計額の3分の1以内、上限は100万円が基本です。ただし三世代同居改修工事を実施する場合は150万円が上限となります。なお認定長期優良住宅とする場合はプラス100万円が上限になります。手続きは年度内に随時行えます。【市町村の補助金事業】住宅リフォームについても、都道府県や市町村の補助金を受けられる場合があります。ぜひ調べてみてください。■まとめいかがでしたか?補助金にはそれぞれに要件や特徴があることがわかったかと思います。住宅の購入やリフォームにはお金がかかりますが、補助金事業を賢く利用して、費用を抑えたいところですよね。住宅の購入やリフォームを検討する場合には、利用できる補助金がないかどうか、ぜひチェックしてみてください。
2017年02月24日こんにちは、FPライターのyossyです。家を購入する際、多くの人は住宅ローンを利用するかと思います。でも、住宅ローンの種類について理解している人は、意外と少ないものです。『フラット35』って何?銀行のローンと何が違うの?といった疑問を抱えている人も多いでしょう。ここでは、住宅ローンの種類について解説します。●(1)銀行ローン最もメジャーなのが銀行で借りる住宅ローンでしょう。各銀行がそれぞれの特色をもって商品を展開しているので、金利や諸費用、繰り上げ返済のしやすさなど、条件にバリエーションがあります 。物件を購入する不動産会社と提携しているローンがあることも。手続きがスムーズになったり、金利がお得になったりするケースもあるため、まずは提携ローンについて確認しておくといいですね。金利のタイプは、主に次の3種類があります。・変動金利型(半年ごとに適用金利が見直され、5年ごとに返済額が見直される)・固定期間選択型(一定期間金利が固定され、その後は原則変動金利に)・全期間固定型(完済するまで金利が一定に保たれる)なお、『団体信用生命保険』(返済途中で死亡、もしくは高度障害になった場合、残高を保険会社に支払ってもらえる)への加入は必須となっています。自分にとってベストな選択肢を選びたいと思う人は、バリエーションの多い銀行ローンの情報を集めて検討してみるといいでしょう。●(2)フラット35住宅金融支援機構と民間金融機関とが連携して融資を行うのが、『フラット35』です。基本的に商品は全国共通ですが、金利や手数料、手続き等の条件は、取り扱う金融機関によって変わります。・金利は全期間固定型のみ・保証料・保証人が不要・繰り上げ返済手数料無料・団体信用生命保険は任意加入といった特徴があります。団体信用生命保険への加入が必須だと、場合によっては病気等の理由で加入ができないこともあるでしょう。フラット35は団体信用生命保険への加入が任意なので、銀行ローンよりもより幅広い人に向けて門戸が開かれている といえるでしょう。●(3)財形住宅融資財形貯蓄制度を1年以上利用しており、残高が50万円以上ある人は、財形住宅融資を利用できる場合もあります。たとえば、・満70歳未満である・勤務先から住宅に関する援助を受けられるなどの条件を満たす必要があるため、検討している人はよくご確認を。返済しているあいだ、5年ごとに適用金利が見直されます(5年固定金利制)。一定の条件を満たした場合、子どもがいる世帯は当初5年の金利が年0.2%引き下げられる優遇制度 があります(平成30年3月の申し込みまで)。他の住宅ローンと併用できる、といったメリットも。----------住宅ローンの仕組みは何かと複雑ですが、大きな額を借り入れるケースが多いからこそ、ベストな選択をしたいですね。ぜひ参考にしてみてください。【参考リンク】・住宅・マイホーム購入におけるローンの種類 | SUUMO ()・いまさら聞けない住宅ローンの種類 | ミサワ分譲ナビ()・【フラット35】とは | 長期固定金利住宅ローン【フラット35】()・財形住宅融資 | 住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年02月08日DIY住宅を扱うUR都市機構とLIMIAのコラボレーション企画として、2017年3月よりDIYリノベーション連載企画をスタートします!有名DIYクリエイターも参加してマンションの1室をDIYでフルリノベするという、前代未聞の注目連載。お楽しみに!!そしてその物件の入居者も同時募集中ということで、気になる方は是非問い合わせてください!築31年のマンションの1室をフルDIYリノベーション!!東京都江東区木場にある築31年の大型マンションの1室をLIMIA編集部、人気のDIYクリエイター、UR-DIY部の方々で協力してフルDIYリノベーションを予定!各種DIYアイテムやプロ用資材を使用し、お部屋丸ごとリノベーションを行い、その様子を連載企画としてLIMIAでご紹介します。施工内容(予定)・壁の撤去・壁の塗装・木目調フロアカーペット張り・カーペット貼り・壁紙貼り・モールディング(天井)・バスルーム床加工・カウンター造作・タイル張り・棚造作・電気工事(スイッチ移設・追加等※DIYでは行いません。)など※あくまで現段階での予定です。このプロジェクトに参加予定の人気DIYクリエイターこのプロジェクトに参加してくれるのは、今雑誌やテレビでも話題のDIYクリエイター、SWAROさんとRuntenさん。もちろん我がLIMIAでも定期的に注目のDIYアイデアを紹介してくれている人気のお二人なのだ!SWAROさんのページさんのページ生活イメージと間取りはこんな感じです。夫婦2人で過ごしても良し、お子さんがいらっしゃる家族の空間としても十分なスペース。当プロジェクトの詳細や入居希望者用の内覧等に関するお問合せ専用窓口は後日開設いたしますので、興味がある方はこのページをチェックしてくださいね。DIY住宅の魅力はこちらの記事をチェック!壁、壊してもいいの!? "原状回復義務不要"のDIY賃貸で自分暮らしを思いっきりカスタム!ー UR DIY住宅 ー
2017年01月18日あなたは賃貸マンションやアパートを探すとき、どのような手段で物件を探されていますか?いまや情報収集はインターネットで行うことが当たり前の時代になっています。しかし、いまだにインターネットで探すことなく、いきなり不動産会社を訪れ、探している人は多いのです。なぜインターネットで探さず、いきなり不動産会社に飛び込むのか?「日々の仕事が忙しく探している暇がない」といった理由であればまだいいのですが、なかには間違った認識を持っているためにインターネットで探さないという人もいます。それは、「インターネットに載っている物件は決まらないあまりもの物件だ」「住みたい地域にある地元の不動産屋さんの方が優良物件を持っているのではないか」といった認識です。実はこれ、大間違い!すぐにでも捨ててしまってください。まずはインターネットで探し、物件の数や家賃相場などを調べてから不動産会社に紹介を受けることをおすすめします。それはなぜなのか?きょうは、不動産会社に10年勤務している私が実体験をもとにその理由を説明いたします。■まずはインターネットで物件を探したほうがいい理由どうしてわたしがインターネットで物件を探すべきだと主張するのか?それは、探しているエリアにどれくらいの数の物件が存在しているのか、家賃相場はいくらなのかを予め頭に入れておかなければ、不動産会社の言いなりになってしまう可能性が高いからです。言いなりとは、簡単に言ってしまえば不動産会社にとって都合の良い物件を紹介されてしまうということです。お客さんが探している条件にマッチした物件があっても、その物件は紹介されず、他の物件が紹介されてしまう、という現実があります。そのため、ある程度インターネットで調べ、情報収集をしていれば、おかしい対応をしている不動産会社の対応に違和感があるはずなのです。■不動産会社が条件にマッチした物件紹介をしない理由それは、お客さんからは見えないところに秘密があります。マンションやアパートを所有しているオーナーさんが、不動産会社に対し、成功報酬という名目の、謝礼金を渡しているというところにあります。つまり、「空室の部屋を決めてくれたら、謝礼金をお渡ししますよ」といったものです。このお金は家賃の2~3か月分に相当する額であることが多く、不動産会社にとってはそれが大きな収入源となっています。つまり、募集案件にこの謝礼金が多くついていればいるほど不動産会社は積極的に紹介をしたがりますし、一層力を入れて頑張るというわけです。必要以上に強く薦める物件がある場合は、そういった裏事情がある物件かもしれないと少し疑ってみるのもいいかもしれません。■インターネット上の物件は売れ残った物件ではない!冒頭で、「インターネットに載っている情報は決まらないあまりもの物件だ」「住みたい地域にある地元の不動産屋さんの方が優良物件を持っているのではないか」といった認識は間違いだとお話ししました。これ、売買物件であれば一部あっていますが、賃貸については全く当てはまりません。売買物件は、良い物件ほど広く情報を開示せず、自社が抱えるお客さんに紹介する傾向にあります。理由は、1件の成約に対する報酬が賃貸よりも多く、他社で決められてしまうことが命取りになるためです。それで、情報開示をあまりしたがりません。よって、インターネットに載っている物件ほど、なかなか決まらないあまりもの物件であるという考えは一部あっているということです。一方、賃貸物件はたくさんの人に知ってもらい、1日も早く決めたほうが不動産会社にとってもオーナーにとってもメリットなので、優良物件でも広く情報開示をする傾向にあります。また、地元の不動産会社の方がその地域の物件をたくさん持っているということもありません。自社所有物件をたくさん抱えている不動産会社であれば別ですが、仲介しているだけであれば、どこの不動産会社でも同じ数の物件紹介は受けられるのです。*以上のことから、賃貸で優良物件に住みたいと思うならば、積極的にインターネットで調べることをおすすめします。何も調べずに不動産会社を訪れることは、不動産会社の言いなりになるのも同然ですから、気を付けるようにしましょう。(文/根本愛)
2016年10月31日そろそろ秋の転勤に向けて、住み替えを考えている人は多いのではないでしょうか?賃貸マンションや賃貸アパートを探す際、住みたい「エリア」と「家賃の予算」を定め、仲介業者に問い合わせをしたり、来店したりしますよね。そして、見てみたい物件があれば内見をお願いすると思いますが、この内見、どこを見てチェックしていますか?恐らく、「室内は綺麗であるか」「どこに何を置けるのか」ではないでしょうか?その他の設備や条件などについてはあまり気にせず、申込みや契約を行う人がわりといます。しかし、はたして、室内が綺麗で、エリアと家賃があえば、それでオッケーとしても大丈夫なのでしょうか?今回は、賃貸契約時に確認しないと後悔するポイントをお伝えしたいと思います。■賃貸契約者の3人に1人が後悔している!私は仲介業者の人間ですが、日々の業務の中で感じていることは、入居を決めた人のだいたい3人に1人は、賃貸マンションやアパートに対し、不満を持っているということです。それは、入居を決める際に、設備やその他条件などをしっかり見ていなかったことが原因としてあげられます。では、実際にはどこに不満を思っているのか。例えば、こんな不満を耳にします。「エアコンがついていなかった」「エアコンをつけようと思ったら室外機へ通じる穴がなかった」「ペットアレルギーなのに、マンションがペット可であった」「都市ガスが希望だったのに、プロパンガスだった」「シャワー付きだと思っていたのについていなかった」「TVモニター付インターホンだと思ったら、ただのインターホンだった」あげれば限りなくあるのですが、実はどれもこれも内見時に確認はできます。仲介業者に聞けば、簡単に確認できてしまうものばかりです。賃貸だからといって、入居前のチェックや確認を怠ると、引っ越した後に後悔をすることになりますが、引っ越した後ではもう後に引けません。■現状有姿のままで引き渡す時は注意が必要賃貸マンションやアパートを借りる際、契約書や重要事項説明書を渡されると思います。その中で、よく目にする言葉に「現状有姿」といったものがあります。「現状有姿」とは、不動産売買取引でも、中古物件を取引する場合によく使われる言葉で、「室内を修理せず、また設備もありのままの現状で引き渡す」という意味です。入居開始後、「エアコンがついていなかった」と気づいたとしても、この「現状有姿引き渡し」の記述があった場合、入居開始後に「エアコンがついていない」と文句を言うことは出来ないということになります。もし契約前に「エアコンがついていない」ことを気付いていたら、他の物件を選ぶということもできたはずですし、大家さんに「エアコンをつけてほしい」と交渉をすることもできたはずです。■仲介業者は入居者へちゃんと説明しているもし入居者が勘違いや誤解をして入居した際は、仲介業者に責任があるのではないか、と思いませんか?もちろん仲介業者としては、重要事項説明をする義務がある為、入居者が内容をしっかりと理解したうえで、契約を結ばなければなりません。それを怠れば、「宅建業法違反」になってしまうからです。それでもトラブルが絶えないのは、仲介業者がちゃんと説明をしているにも関わらず、入居者がちゃんと聞いていないからだと考えられます。重要事項説明は時間を要しますし、ただ文章を読み上げる儀式のようなものに思われがちですが、重要事項説明はトラブルを回避するために、国が定めた法律に基づく重要な行為であることをご存知ですか?仲介業者が重要行為だと認識しているほど、入居者が認識していないことが多く、それがトラブルの一番の原因になっていると思われます。入居者が、重要事項説明書に署名・押印をした時点で、「入居にあたり十分な説明を受けました」という証明になりますから、しっかり内容を理解せずに押印するのはやめましょう。引っ越しをしてしまってから、「こんなはずではなかった」と、再度引っ越しをすることは、経済的な負担がのしかかります。■賃貸はすぐ契約解除すると違約金が発生!しかも、これは契約内容によりますが、失敗したからといってすぐに契約解除を申し出るということも経済的な負担が掛ることをご存知ですか?なぜ、契約解除が経済的負担になるのかというと、「違約金」支払の対象となってしまう可能性があるからです。ほとんどの賃貸借契約では、「1年以内の退去は違約金対象」となっています。違約金は通常、賃料の1~2か月分が多いのですが、ここはよく見落とされるところです。引っ越し費用は2倍、礼金も支払済で、しかも違約金まで発生してしまっては、泣きっ面に蜂状態ですから。賃貸マンションの契約をする際は、室内と設備チェックはもちろんのこと、「現状有姿」であるのか、「違約金」は発生しないのかをちゃんとチェックするようにしましょう。(文/根本愛)
2016年09月15日賃貸マンションや賃貸アパートを契約する際、だいたい敷金や礼金が必要になりますよね。「預かり敷金」という言葉があることからもわかるように、敷金は入居時に管理会社や大家さんに預けるお金。ほとんどの場合、退去するときの原状回復費用に充てられます。一方、礼金とは、大家さんに支払う「謝礼金」のことです。これを仕方なく支払っている人は多いはず。しかし、実は賃貸マンション契約金を賃料1ヶ月分安くする秘策が、この「礼金」に隠されているのです!■礼金は「なしにして」と言えば削れる礼金が謝礼金である以上、大家さんにとっては臨時収入、いわゆるボーナスのようなもの。私たちは、当たり前のように「支払わなければならない」と思っていますよね。でも、「なしにしてくれませんか?」とひとこと相談すれば、意外にすんなりと「なし」になってしまうことも多いのです。大家さんにとって礼金は、大切な「収入」。そのため、交渉も難しいのではないかと思われがちですが、なぜすんなり削れてしまうのでしょうか?■礼金なしでも大家さんは損をしない!礼金が削れるとしたら、そのぶん大家さんの収入が減るように思えますが、実は収入は減っていないのです。損もしていません。そのカギは、「募集報酬」というものにあります。初めて聞く方も多いと思いますが、募集報酬とは大家さんが仲介業者さんに向けたもの。「入居者を決めてくれたら、賃料の2ヶ月分を御礼としてあげるよ」という内容の、いわゆる謝礼金のことです。たとえば、1部屋の空室の入居者募集をする際、大家さんは仲介業者(お客さんにマンションやアパートを紹介する業者)へ、この募集報酬を支払っています。つまり募集報酬は、仲介業者にとっては利益というわけですね。■大切な礼金が意外と簡単に削れる理由では、お客さんから「礼金をまけてほしい」といわれた場合、仲介業者はどのような行動に出るのか。その際には、「募集報酬を1ヶ月分削るかわりに、礼金を1ヶ月分削ってほしい」という交渉を大家さんにしています。募集報酬を1ヶ月分削って、礼金を1ヶ月削るということを、大家さん目線で見てみましょう。もともとの条件は、大家さんの支出が募集報酬2ヶ月分、収入が礼金1ヶ月分です。そこに礼金1ヶ月分カットの交渉が入ることにより、支出が募集報酬1ヶ月分、収入は礼金が0ヶ月分(つまりゼロ)となります。もうおわかりだと思いますが、大家さんにとっての支出はどちらの条件も家賃1ヶ月分になるのです。つまり、礼金1ヶ月分を削っても、大家さんにとっての家賃1ヶ月分の支出はもともとの条件と変わらないため、礼金はすんなり削れる場合が多いというわけですね。■仲介業者はどうやって儲けているのかただ、ここでひとつの疑問が沸いてきます。募集報酬を削る交渉を大家さんにするということは、同時に仲介業者の利益も削れるということですよね。いったい仲介業者は、どこで儲けているのでしょうか。これ、実は契約時に入居者が支払う、鍵交換費用・火災保険加入費用・保証会社加入費用などで儲けているのです。街中を歩いていると、仲介業者が店頭に出している「仲介手数料無料」もしくは「仲介手数料半額」という看板でよく目にします。「仲介手数料」とは、マンションなどを紹介して成約したら、賃料の1ヶ月分~半月分を、入居者からもらえるというもの。この「仲介手数料」が仲介業者にとっての目に見える利益であり、「鍵交換費用・火災保険加入費用・保証会社加入費用」が目に見えない利益となります。仲介業者は、目に見える利益をカットしたほうが、お客さん対してのメリットを大きくアピールできます。そのるため、最近は「仲介手数料無料」が一般的になりつつありますが、それでは仲介業者も商売として成り立ちません。ですから、目に見えないところでちゃんと利益をとっているわけです。*このように、礼金は思っている以上に簡単にカットできてしまう場合があるのです。礼金カット交渉により、大家さんへの影響はほぼなく、仲介業者への影響も少ないといわれています。入居者にとってはメリットしかありませんから、「礼金をまけてほしい」と仲介業者にダメもとでいってみるといいでしょう。ただし、すべての紹介ケースに該当するものではありませんので、あらかじめご了承ください。(文/根本愛)
2016年08月26日●連載の目次は こちら から●住宅ローンのマッピングが頭に入って、金利の大枠についても把握した。そうなると、残すは「住宅ローンの返済期間を、どう決めるか?」という問題だ。引き続き、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの浅井秀一さんに、お話を伺った。■住宅ローンは60歳~65歳で完済が理想多くの住宅ローンの最長返済期間は35年で設定されている。しかし、仮に40歳で住宅を購入し35年返済を選ぶと、完済は75歳。ローンの残りを一括返済するために退職金を使ってしまうと、最悪の場合、その後は年金だけで生活することにもなりかねない「住宅ローンの返済は、定年を迎える60歳~65歳くらいまでに終わらせる計画を立てるのが理想です」(浅井さん)■返済期間の設定で違ってくる返済総額返済期間を長くすれば月々の返済額が減るので、さしあたっての生活は楽。けれども、返済期間を短くできれば、下記のごとく返済総額は少なくなる。 ■金利上昇リスク軽減の効果もまた、下図の「変動金利型」や「固定金利選択型」のローンの場合は、返済期間が短いほど、将来的な金利上昇リスクを抑えることができる。■「とりあえず35年で」はNG!「今の生活を大切にしたいから、長期間で返済にする」「リスクを軽減したいから、ちょっと返済は頑張ってみる」など、人によって選択は違ってくるだろう。「35年借りられるなら、とりあえずそれで」というのではなく、返済期間は自分のライフサイクルや価値観を反映しながら、選びたいものだ。次回は、「フラット35」の賢い利用方法について、住宅ローンのプロに聞いてみよう。
2016年08月16日●連載の目次は こちら から●本特集のタイトルは、「住宅ローンの基礎知識特集」。出だし3本はトピック的な話を扱ったが、「そもそも、わが家の場合、住宅ローンはどこで借りられるの?」というベーシックな話も知りたいところだ。今回はそうした話題について、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの浅井秀一さんにお話を伺った。■住宅ローンを扱っている金融機関の特徴を知ろう住宅ローンを扱っている金融機関は数あれど、そもそも審査に通らなければ住宅ローンは借りることができない。まずは予備知識として、金融機関の大まかな特徴を知っておこう。つまり、大別すると、住宅ローンは「民間の住宅ローン」と「フラット35」(住宅金融支援機構と民間金融機関とのコラボレーション・タイプのローン)とに分けられる。 ■民間住宅ローンを借りられる人は、どんな人?民間住宅ローンの主な貸し出し口は、銀行。ひとくちに「銀行」といっても、その性質には違いがある。細かい違いをチェックしてみよう。■「フラット35」「フラット50」を借りられる人は、どんな人?「フラット35」の主軸である住宅金融支援機構は、資本金は全額政府が出資している国の機関だ。「日本のインフラとして、住宅を整える」という使命を持つ「フラット35」は、民間の住宅ローンよりも、住宅そのもの、つまり「物件」に対しての要件が厳しい。ちなみに私は、中古の一軒家を購入した際、物件要件がクリアできずに「フラット35」を借りることができなかった。ただし、その分、「人」に対して基準は緩やかという特徴がある。住宅ローンを貸し出してくれる金融機関のマッピングは、これで大まかにわかっただろう。次回は、住宅ローンの難所、「金利」についてです。
2016年08月14日●連載の目次は こちら から●2016年の夏は、住宅ローンを組むのならチャンス! でも、家を買うなら、最初に必ず把握しておいてほしいことがある。それは、「自分は、いくらの住宅ローンだったら、払い続けられるのか?」ということ。「住宅購入で失敗しないための最大の秘訣は、借入金額の設定です」と言うのは、ファイナンシャルプランナーの浅井秀一さん。詳しく話を伺おう。■払える金額以上の金額を、借りられてしまう現実今回、最も伝えたいことは、「借りられる金額」と、「払い続けられる金額」は違うということだ。この部分は、本当に声を大にして言いたい。通常、住宅ローンを借りる際は「年収の○%」という感じで、年収に対して借りることができる限度額が決まる。たとえば、理想の物件に出会ったとする。「ちょっと頑張れば、ローンは何とか払えそう」と思った。そんなときこそ、「本当に大丈夫? 35年間、『ちょっと頑張る』を続けられるの?」と、自問自答してみてほしいのだ。最近では、住居費(住宅ローン+維持コスト)が年収の半分を占めてしまう借入ケースもあると言われている。たとえば、手取りが30万円なら、住居費が15万円を占めるというわけだ。残り15万円ですべての生活を賄っていけるだろうか? こんなふうに、具体的な金額に落とし込んで考えてみてほしい。そうしないと、「返済し続けられないローン」を組んでしまうということが起こり得る。 ■「現在の家計」をもとに「借りられる額」を算出そこで、現在の家計から、年間で無理なく支払っていける額を算出してみよう。まずはそれを算出するために、ザックリとしたイメージとして、この公式を頭に入れよう。■(1)まずは、「購入後の住居費の上限」を把握するでは、無理なく払える住宅ローン金額は、どうやったら割り出せるのだろう? 最初のステップとして、「購入後の住居費の上限」を確認することが必要だ。ここでは、「家賃9万円で、年間の貯蓄から30万円を減らせる場合」で計算してみる。まず、毎月の家賃を12倍して、年間の家賃総額を出す。これに、「やりくり可能な金額」をプラス。やりくり可能な金額とは、いわゆる「ちょっと頑張る、でも無理はしない」額のこと。目安としては、年収の5%以内が無難だ。最後に、住宅ローンを組むことで税金が毎年戻ってくる「住宅ローン控除額」も足す。住宅ローン控除は最大で「借入金額×1%」(ただし、支払っている年間の所得税+住民税の一部が上限だ)。■(2)「住宅維持コスト」を差し引く上記の例では、年間170万円が購入後の住居費の上限だ。しかし、これがすべて住宅ローンの返済額に充当できるわけではない。マイホームの取得後は、固定資産税などの税金もかかるし、マンションなら管理費や修繕積立金の負担も重い。「フラット35」という住宅ローンを借りる場合は、団体信用生命保険の特約料も毎年かかってくる。下の表は、「フラット35」を借りて新築マンションを購入する場合の一例だが、合計すると年間のコストは40万円にも上ることがわかるだろう。 ■(3)無理なく支払える住宅ローンの金額は、上記の「(1)−(2)」最後に、(1)で計算した「購入後の住居費の上限」から、(2)の「住宅維持コスト」を差し引けば、「無理なく支払える住宅ローンの金額」が把握できる。この例では年間130万円(170万円−40万円)だ。返済期間によっても変わってくるが、返済額がこの程度に収まる範囲で、借入金額を設定することが大切だ。■「ローン借入額」は、本気を出して考えるべきこと!家を買うには物件価格のほかに、登録免許税など「取得するための諸費用」もかかる。また、引越しをするのだから、エアコンや家具、カーテンといった「家具・家電・新調インテリア」類の出費も0円という訳にはいかないだろう。だからといって、ローンの借入額限界まで借りてしまうと、それこそ「住宅ローン返済に追われる人生」になりかねない。 どうか、覚えておいて欲しい。「住宅ローン借入額の設定は、本気を出す価値がある、大切な問題だ」ということを。ここが、読者の皆さんに伝わったのなら、本特集の意義はあったと思えるほどだ。そのためには、本を読んでみたり(今回取材した浅井さんの著書『図解わかる 住宅ローン』」(新星出版社)は本当におすすめだ)、信頼のおけるファイナンシャルプランナーに試算してもらったりしてもよいだろう。ところで、住宅ローンの負担感は、夫婦でローンを組むことで軽減できる。次回は、最近増えている「共働き夫婦」の住宅ローンについて考えてみよう。
2016年08月12日「住宅ローンの取材なら、いい時期に来ましたね」と話すのは、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの浅井秀一さん。2016年の夏は、住宅ローンを借りるのであればチャンスだと言う。初めてマイホームを買う人はもちろん、借り換えをする人も、この機会にぜひ住宅ローンについて考えてみては?■35年の固定金利が1%で借りられる時代に浅井さんの著者『図解わかる住宅ローン』(新星出版社)は、普通の人でも手にとりやすい内容ながら、クオリティの高さから「(お金のプロである)ファイナンシャルプランナーが資料として使っている」と言われるほど。そんな「プロが頼る、住宅ローンのプロ」である浅井さんはこう言う。「住宅ローンは『最後の借り換えブーム』と言われて久しいですが、日銀のマイナス金利で、2016年8月に再度、下がりました。今なら全期間、固定金利1%でも借りられますよ」全期間1%!? それはスゴイ!!■1%の金利なら、利息はかなり少なくて済むしかし、なかにはピンと来ない人もいるだろう。「そもそも、全期間1%で借りられることが、そんなにすごいことなの?」と疑問に思う人がいるかもしれない。住宅ローンに初めて接する人ならば、なおさらだ。そこで、少し私の体験をお話ししよう。「家は、生涯でいちばん大きな買い物」とよく言われている(ちなみに2番目に大きな買い物は、生命保険)。ひと昔前なら、「3,500万円の物件を買ったのであれば、総支払額は倍(7,000万円)くらい」と言われていた。その原因となるのが、「金利」だ。私が家を買った10年前(2006年頃)の住宅ローンの金利はおよそ3%。たとえば35年返済で3,000万円を借りた場合、下記の通り、11.5万円の返済額のうち、当初は3分の2近く(約7万5,000円)の利息を支払っていたのだ(涙)。もし、金利が1%なら、同じ金額を借りたとしても、利息は2万5,000円。返済額も少なくなる一方で、元本部分への充当額は増えてくれる。 ■10年固定金利で借りるなら、どこの銀行がおすすめ?では、どこの金融機関で住宅ローンを借りるのがよいのだろうか?「三菱東京UFJ銀行が、勝負をかけてきましたね。10年固定で金利0.5%です。11年目以降も、そのときの基準金利から1.6%引いてもらえます」(浅井さん)■長期間の固定金利なら…「長期間の固定金利が希望ならば、ソニー銀行に注目です。20年超の返済期間はすべて0.954%。ソニー銀行は手数料が安く、保証料も不要ですので、0.954%は実質金利です。この夏、最も魅力的な住宅ローンと言えるでしょう」(浅井さん)ただし、ソニー銀行は、自己資金が10%未満の場合や、借り換えで利用する場合は、金利が若干高くなる(+0.05%)。また、ローン実行までに通常は1ヶ月半ほど時間がかかるため、新規で物件を取得する場合は、そこがネックとなるだろう。けれども、借り換えであれば時間的な問題はない。「昨年、一昨年借りた人でも、これだけ金利が下がっているのですから、固定金利型を中心に、借り換え効果がある人は、たくさんいると思います」(浅井さん)■金利が0.3%~0.5%下がるなら、借り換え効果が出る可能性も!一般的には、現在と借り換え後のローンの金利差が1%以上あれば借り換え効果が期待できると言われている。しかし、ローンがまだたくさん残っていて、残りの返済期間も長い場合は「0.3%~0.5%」の金利差でも十分なメリットが期待できるだろう。●「0.3%~0.5%」の金利差でも借り換え効果が出る住宅ローンの目安1.ローンの残高が2,000万円程度以上ある2.残りの返済期間が20年以上あるこれよりもローン残高が少なく、返済期間が短い場合は、もう少し金利差がほしいが、それでも借り換え効果が出る人は多いだろう。この記事を読んで「これだけ金利が低いなら、マイホームの購入を検当してみようかな?」と、少しでも思った人は次回の記事もぜひ読んでほしい。次回は、「住宅購入で失敗しないための最大の秘訣」です。
2016年08月11日4人の子育てをしながら“賃貸DIY” を実践している、SNSでも人気急上昇中のsayo.さん。1)賃貸DIYのコツ、2)日用品や子どもアイテムのDIY整理術 …とご紹介してまいりましたが、最終回となる今回は キッチンまわりのDIYと、sayo.さん流・DIYライフを楽しむコツについてお届けします。▼sayo.さん家 プロフィール・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。・所在地:神奈川県横浜市・間取り:2LDK・住宅形態:賃貸団地・instagram: @xsayo.x ■小まめに「今やる」が生み出す暮らしのゆとりsayo.さん宅で、板壁とは逆サイド、もう一方の見どころがこのカウンターキッチン。オープンスペースだったキッチンを仕切るシェルフとして、入居時にDIYで作った夫婦の力作です。「内装業を営む夫が中心になって、作ってくれました。L字形に組むことで、地震のときも倒れにくい工夫をしています」シェルフは、キッチンカウンターとしての作業台だけではなく、リビング側とキッチン側、それぞれからアクセスできる大型収納としての役割も。コックピットのように必要なものが収められたキッチンは、作業がとてもスムーズ。ステンレスバーを格子に取り付け、上に木箱を置いて収納としてアレンジしたり、フックで小物を引っかけたり。雨の日には、室内干しのバーとしても役立つのだとか! ライフスタイルに合わせてフレキシブルに使えるのは、DIYならでは。ジャーのキャップを天面に固定し、スパイスキャニスターに。これなら片手でサッと開けられるうえ、調理中に手をひっかけて倒してしまう心配もゼロ。カウンター下にすっきり収まる、“ジョセフ ジョセフ”の入れ子のボウル&計量スプーン。場所をとらず、使い勝手もよいお気に入りの道具のひとつ。シンク上の吊り戸棚は、扉を外しオープンに。木目調の壁紙を貼ったことで、中に入れた古道具のバスケットやロッカーといった懐かしい雰囲気ともマッチ。ここでも収納にはお気に入りの道具を使うという、sayo.さんのテクニックが活かされています。【Point-3】趣味の作業も家事も、すき間時間を有効活用できるよう、すぐ取り出せる動線確保がポイント。 現在は1歳のお子さんと過ごしながら、専業主婦として暮らしているsayo.さん。とはいえ、その暮らしは決して「のんびり、ゆったり」ではないはずです。家族6人分の食事づくりやその買い出し、洗濯、掃除……ひとつひとつの量を思うと、目の回るような忙しさなのでは?「買い物は、午前中に子どもとのお散歩を兼ねて、近くのスーパーへ。たくさん買っても、まとめて配達してくれるサービスがあるので利用しています。夫が早く帰宅してくれる日は、車で買い出しに行くことも。洗濯物は……本当にたくさん(笑)。やるぞ、と決めて一気に片づける感じですね。家族がそれぞれ、自分のものは自分でしまうのがルールです。こうしたことで、『僕のシャツがない!』『私の靴下は!?』ということもなくなりました」リビングと隣の和室を区切る、アンティーク調の引き戸もなんとご主人によるDIY。「デザインを夫に伝え、イメージ通りに作ってもらいました」とのこと。すのこ板や、ワトコオイルを使い、低予算で雰囲気よく仕上げています。「これはさすがに時間がかかりましたが(笑)。でも家の気になる場所は、思い立ったらすぐに着手する方。インテリアの模様替えなども、小さな子どもがいても、触っちゃうかな? と頭で考えるより、先にやってみるタイプ。意外と大丈夫ですし、もしダメだったらまたすぐやり直してみればいい。だからリビングの配置は毎日のようにコロコロ変えて楽しんでいます」道具を出して筆を洗って…と、おっくうになりがちなペイント作業も、子どもがお昼寝したタイミングなど「今だ!」というときに、すぐ取り出しやすい場所に。目に触れながらも子どもは手が届かない場所を選び、麻袋にまとめることでディスプレイを兼ねています。小学一年生の娘さんが描いた家族。実はこの黒板も、そうめんの空き箱に黒板塗料を塗ったリメイク!賃貸だから、狭いから、子どもがまだ小さいから……そんなことは、言い訳なのかもしれません。インテリアの随所に感じるのは、とことん家づくりを楽しんでいるという様子と、家族への気遣いでした。「次は、家族みんなの靴がわかりやすくしまえるよう、玄関の収納を見直そうと思っています」と新たなDIYを予定しているsayo.さん。次はあれをやってみよう、この場所をもっと使いやすくしてみよう、とインテリアは現在進行形で変化し続けています。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月30日やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、3つのポイントにわけてその秘訣を伺うインテリア特集。今回は、SNSやライフスタイル誌でも人気上昇中、4人の子育てをしながら“賃貸DIY” を実践しているsayo.さん一家のご登場です。▼sayo.さん家 プロフィール・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。・所在地:神奈川県横浜市・間取り:2LDK・住宅形態:賃貸団地・instagram: @xsayo.x 公園や緑道など、敷地内の豊かな緑に恵まれ、世代を超えた交流ができる地域のコミュニティ、そしてなにより懐かしさを感じる建物の趣き……。今、子育て世代に「団地」の良さが再注目されています。反面、賃貸では「原状回復」が大原則。釘一本打てないその縛りにとらわれず、自由な発想で4人の子育てをしながらインテリアを楽しむsayo.さんに、賃貸DIYライフスタイルの3つのポイントを伺いました。■賃貸物件でも、DIYでやれることはたくさんある!古材風のフローリングに、シャビーな板壁。ここが団地内の一室とは思えない変貌を遂げた、sayo.さん宅のリビング空間。「床はもともと、賃貸特有の明るい色とツヤのフローリングでした。その質感があまり好みでなかったのに加え、小さな子どもがいると下の階への音も気になって……」そこで選んだのは、店舗用のクッションフロア。手軽にフローリングやタイルなどの雰囲気を楽しめると人気のDIY素材ですが、店舗用はさらに素材の厚みや質感のリアルさもアップ。雰囲気をガラリと変えるだけでなく、クッションの厚みのおかげで階下への衝撃も抑えられ、子育て中のヒヤヒヤも軽減されました。「最近のクッションフロアは、近くで見ても遜色ないリアルさでおすすめです」とsayo.さん。リビングの一角には、LoFtオリジナルDIY家具「スタックファニチャー」をリメイクしたキッズデスクが。リビングのテーブルでは消しゴムのカスや汚れも気になるので、宿題やお絵かきはここで。 【Point-1】部屋づくりでは、インテリア性だけでなく機能も重視して素材を選ぶことで、子育ての強い味方に。 板壁と天井との間には、「壁紙屋本舗」で購入した壁紙で打ちっぱなし風に。原状回復できるよう、下には「セリア」のリメイクシートを貼りました。ディスプレイしているお気に入りの絵本、実はテレビの配線を隠すのにも一役買っています。板壁はホームセンターで購入できる杉板材を使用したもの。釘や画びょうを刺してもOKの長押(なげし)と、床と壁との境にある幅木を使って固定しています。「もとは硬いコンクリートの壁で、画びょうすら刺せないんです。これなら気兼ねなく、雑貨を飾れます」インテリア性はもちろん、隣家への防音や、思いがけずつけてしまう傷や落書き……といった子育て世代のトラブル回避アイデアとしても役立ちそうです。廻縁にアイアンバーを取り付けたことで、ハンギングも楽しめます。次回は、sayo.さん家のふたつめのポイントとして、生活感の出てしまう日用品や子どものおもちゃのDIY整理術をご紹介します。取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月28日ご自宅への備えとしての火災保険は大切ですが、賃貸住宅のオーナーの方には、所有する賃貸物件に対する火災保険も大切な備えとなります。建物一棟を所有されているオーナーの方は、建物全体に対して火災保険をかける必要があります。また、分譲マンションの一室を所有されているオーナーの方は、専有部分のみの建物に火災保険をかける必要があります。一般的に、専有部分以外の共用部分に関しては、マンションの管理組合が火災保険をかけることになります。マンション管理組合が共用部分の火災保険をかけない場合は、自身の専有部分とともに共用部分の持分割合についても保険をかける必要があります。建物一棟を所有されているオーナーの方、分譲マンションの一室を所有されているオーナーの方、いずれも建物のみに火災保険をかける必要があり、家財に対しては、入居者自身が火災保険をかけることになります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月25日はじめに新築住宅の購入や、新しく賃貸住宅を契約される際、火災保険に入ることを検討されることと思います。実際どのくらいの補償が必要か、そのための火災保険料はいくらかかるのか、火災保険料の相場は気になるものです。しかし、火災保険料は「建物構造」や「建物所在地」などの条件によって異なり、相場について一概に言及することはできません。そこで、火災保険料の相場を知るための第一歩として、火災保険の保険料がどのような仕組みになっているのかをみていきましょう。火災保険料の仕組み火災保険の保険料は、「純保険料」と「付加保険料」から成り立っています。純保険料は「純保険料率」から、付加保険料は「付加保険料率」から算出されます。純保険料率は、事故が発生したときに保険会社が支払う保険金にあてられる部分です。付加保険料率は、保険会社が事業を営むための経費などにあてられる部分です。付加保険料率は、各保険会社によって異なりますが、純保険料率は、一般的に「損害保険料率算出機構」が算出する「参考純率」を参考に、各保険会社が算出します(保険会社が独自に純保険料率を算出することもできます)。純保険料率と付加保険料率を合わせたものが「保険料率」で、保険金額に対する保険料の割合を表します。もう少し詳しく、参考純率の仕組みについてみていきましょう。参考純率とは参考純率の基になるデータは、損害保険料率算出機構の会員である損害保険会社から報告される、個々の保険契約に関する契約条件などの契約データ、支払保険金や事故データなどの支払データです。同機構ではそれらのデータと、自然災害に関するシミュレーションなどを使用し、法令の改正なども考慮して参考純率を算出しています。住宅に関する火災保険の参考純率は、建物構造(M、T、H構造)と建物所在地(都道府県)により決まります。建物構造とは建物の損壊などの危険度は、建物の構造や材質などにより異なります。参考純率の算出にあたっては、以下の表(※)にある建物構造の区分を反映させています。例えば、所在地:東京都、保険金額:建物2,000万円、家財1,000万円とした場合、最も参考純率の高いH構造と、最も低いM構造では、約3.61倍の差があります。※契約者の最も多い東京都を例にしています。建物所在地気候や地理的条件などによる自然災害の危険度や、建物密集度による火災の危険度は、建物の所在地によって異なります。参考純率は建物の所在地を都道府県に区分することで、そうした違いを反映して算出されます。例えば、H構造で保険金額:建物2,000万円、家財1,000万円とした場合、建物所在地により、参考純率で約2.60倍の違いがあります。※契約者の最も多いH構造を例にしています。火災保険料の相場を知るために参考純率が高いほど保険料も高くなりますので、火災保険料の相場を知るために、「建物構造」と「建物所在地」を、まず確認しておきましょう。次に、各保険会社が提供している補償プランの内容をできる限り同一にして、各社の保険料を比較することも必要です。出典 : 損害保険料率算出機構「火災保険参考純率説明資料(平成26年7月現在)」「参考純率のあらまし」「火災保険・地震保険の概況」※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月25日建物を居住用のみに使用している場合、住宅物件となります。戸建てやマンション、共同住宅の場合でも、居住用のみであれば、住宅物件となります。また、一つの建物内に、店舗や事務所などがある場合は、店舗併用住宅となり、一般物件となります。住宅物件と一般物件とでは、保険料は異なります。よって、火災保険の契約期間中に事業を始められたり、事業をやめられた場合には、火災保険の変更が必要になります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月25日はじめに住宅金融支援機構(以下、「機構」といいます)の「フラット35」や、各金融機関などの住宅ローンを利用する場合、火災保険への加入を促されます。フラット35の場合、火災保険への加入は必須です。また、金融機関も火災保険への加入を必要とするのが一般的です。以下、住宅ローンと火災保険についてみていきます。なぜ、火災保険への加入が必要か住宅ローンを組んで家を購入した場合、金融機関や機構は、ローン完済までの担保として、建物や土地に抵当権を設定します。もし、火災で建物が焼失した場合、建物の価値はゼロになってしまいます。そのため、金融機関は、債権の保全を図るために、住宅ローン申込者に対して火災保険の契約を求めます。一方、住宅ローン申込者にとっても、火災で建物が焼失しても住宅ローンの債務は残るため、そのリスクに備えられる火災保険への加入は必要といえます。住宅ローン向け火災保険フラット35など機構の住宅ローンを利用する場合は、火災保険(任意の火災保険または法律の規定による火災共済)に加入しなければなりません。以前は、機構の融資を利用する方のみが加入できる「特約火災保険」がありましたが、2016年3月31日をもって新規受付を終了しています。フラット35を申し込むにあたって必要とされる火災保険の補償対象は「建物」のみですが、建物に火災保険を掛けただけでは「家財」の損害は補償されませんので、家財の補償を得るためには、別途家財を補償対象とする火災保険にも加入しておく必要があります。金融機関の場合は、個々の金融機関で住宅ローン利用者専用の火災保険を用意しています。住宅ローン利用者専用の火災保険では、多くの場合、「家財」についてもセットで補償を付けることができます。保険料については、団体割引が適用されるため、一般の火災保険に比べてお手頃に設定されています。また、住宅ローンを利用するからといって、必ずしもその金融機関が用意した火災保険に加入しなければならないということはなく、一般の火災保険への加入も選択できます。火災保険の加入期間は火災保険への加入が必須の住宅ローンの場合、住宅ローン返済中に火災保険が満期になったときは、継続の手続きをするか、新しい火災保険に加入する必要があります。以前は、35年ローンを組んだ場合でも、1回の保険加入でローン完済までの期間をカバーすることも可能でしたが、2015年10月以降、長期契約の見直しが行われ、火災保険の契約期間(保険期間)が最長10年までになりました。そのため、住宅ローン完済までに火災保険が満期になったときには、継続の手続きをするか、新しい火災保険に加入する必要があります。機構のフラット35を利用した場合は、住宅ローン完済まで火災保険の契約を継続しないと、金銭消費貸借契約に違反することとなり、ローン残高(融資金残高)を一括して支払わなければならなくなりますので、注意が必要です。他の金融機関の住宅ローンを利用する場合も、上記のような契約条項がないか確認しておきましょう。なお、住宅ローン完済後も、火災などのリスクに備えるために火災保険への加入は必要です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月24日はじめに火災保険は、建物の用途により火災の危険度が異なることから、建物を「住宅のみ」に使用している(住宅物件)と、「住居と店舗を併用している住宅」(併用物件)や、「事務所」「病院」「旅館」などに使用している建物(一般物件)に分け、それぞれに対応する保険商品が用意されています。以下、住宅物件を対象とした火災保険についてみていきます。住宅火災保険住宅物件対象の火災保険は、保険の対象を「建物のみ」、「家財のみ」、「建物と家財」の3つのパターンから選択して契約することができます。ただし、「建物のみ」の契約ですと、家電製品や家具の損害は補償されません。持ち家の場合は「建物と家財」、賃貸住宅の場合は「家財のみ」を選択するのが一般的です。また、住宅物件対象の火災保険は、住宅に関するさまざまなリスクに幅広く備える「住宅総合保険」と、基本的な補償にしぼった「住宅火災保険」に大別されますが、現在は各損害保険会社からさまざまなタイプの火災保険が販売されていますので、加入の際は商品名だけで判断せず、補償の内容をよく確認するようにしましょう。住宅総合保険の補償内容住宅総合保険の主な補償内容は、以下の7つになります。住宅火災保険の多くは、このうち1と2を補償する保険になりますので、その分保険料を抑えることができます。火災、落雷、ガス爆発などの破裂・爆発風災・雹(ひょう)災・雪災漏水などによる水濡れ盗難台風や集中豪雨などによる水災建物外部からの物体(自動車など)の飛来・落下・衝突騒じょうなどによる暴行・破壊また、保険会社のプランによっては、1のみを基本補償として、2以降の補償を選択できるようにしているものもあります。戸建やマンションなど建物の構造や、建物の所在地(高台や低地、川の近くにあるなど)の違いなどによって備えるべきリスクが異なります。必要に応じて2以降の補償の選択を検討してみましょう。「家財のみ」の場合の補償内容「家財のみ」を対象とした火災保険の場合も、上記と同様の補償内容になります。基本補償にしぼるか、3以降の補償も必要なのかを検討して加入するプランを決めましょう。また、賃貸住宅に住んでいる方向けに「賃貸住居者専用の火災保険」を用意している保険会社もあります。この商品の特徴は、家財の損害に対する補償にプラスして、「借家人賠償責任補償保険(補償特約)」がセットされている点です。一般的に賃貸物件の場合、建物を対象とした保険は家主が加入していますが、借家人が失火などにより建物に損害を与えた場合、家主に対する法律上の損害賠償責任が発生します。それに備える補償が借家人賠償責任補償保険(補償特約)です。まとめ以上、住宅物件を対象とした火災保険についてみてきました。近年は台風以外の風災・雹(ひょう)災・雪災による支払保険金の増加などの理由により、火災保険の保険料は上昇傾向にあります。前述のように、建物の所在地や、建物の構造などを考慮して、必要な補償を選択することで保険料の節約を考えましょう。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月24日はじめに賃貸住宅の場合、建物については所有者である家主が火災保険を掛けますが、借家人が所有する家財に対しては借家人が火災保険を掛けることになります。家財に対する保険は、持ち家の場合と同じように、世帯主の年齢や家族構成などを参考に補償額を決めていきます。持ち家と賃貸住宅の火災保険の違いは、主に、失火に対する損害賠償責任に備えるかどうかになります。以下、失火による損害賠償責任の概略と賃貸住宅用火災保険の内容についてみていきます。失火に対する責任民法第709条(不法行為による損害賠償)に、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」と定められています。したがって、火災を起こして他人に損害を与えた場合、本来であれば不法行為に基づく損害賠償責任を負うことになります。しかし、「失火ノ責任ニ関スル法律(失火責任法)」には、「民法第七百九条ノ規定ハ失火ノ場合ニハ之ヲ適用セス但シ失火者ニ重大ナル過失アリタルトキハ此ノ限ニ在ラス」と定められています。この法律により、失火によって他人の家が延焼した場合でも、失火者に「重大な過失」がなければ、損害賠償責任を負わせないことになっています。この「失火責任法」だけをみると、借家人が失火を起こした場合に、建物の損害に対する家主への賠償責任を免れられるようにみえます。しかし、民法第415条に「債務不履行による損害賠償」の規定があります。一般的に賃貸住宅の賃貸借契約書には、「賃借物件を原状回復して返還する義務(債務)」が定められています。これらにより借家人には、家主に対して借りている戸室(建物部分)の損害を賠償する責任が発生します。借家人賠償責任保険(補償特約)「借家人賠償責任保険(補償特約)」は、失火などの偶然な事故により借りている戸室が損壊し、家主に対して民法第415条による損害賠償責任が発生した場合に備える保険(特約)です。賃貸住宅用火災保険を契約すると自動的にセットされます。一方、損害賠償に関する示談交渉サービスは、保険会社により付いている場合と付いていない場合があります。示談交渉サービスが付いている方が、安心といえるでしょう。また、偶然な事故により損害を受け、応急修理(部屋を住める状態に復旧)するために掛かった修理費用を補償する特約を用意している保険会社もあります。個人賠償責任保険(補償特約)失火責任法は、失火によって他人の家が延焼した場合でも、失火者に重大な過失がなければ損害賠償責任を負わせない法律ですが、ガス爆発などにより他人の家を損壊させた場合の賠償責任については免除する規定にはなっていません。このような場合に備える保険として、「個人賠償責任保険(補償特約)」があります。個人賠償責任保険(補償特約)は、ガス爆発などのような事故以外に、水漏れによって階下の住人の家財などに損害を与えた場合など、日常生活におけるさまざまな賠償事故に備える保険(特約)です。ただし、借りている部屋に対する損害賠償責任は補償の対象外になりますので、やはり借家人賠償責任保険(補償特約)によって備える必要があります。賃貸住宅に住む場合には、借家人賠償責任保険(補償特約)と個人賠償責任保険(補償特約)の2つがあるのが安心といえます。まとめ賃貸住宅用の火災保険の大きな特徴は、家財のみを対象とした保険に借家人賠償責任保険(補償特約)が自動セットされている点になります。個人賠償責任保険(補償特約)については、自動車保険など他の保険で既に契約している場合もあります。他の保険の契約内容を確認し、重複して契約することのないようにしましょう。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年05月18日クレディセゾンは2月15日、住宅購入時に発生する諸費用に対し、手持ち資金の準備ができる「セゾンのホームアシストローン」の取り扱いを開始した。○住宅購入時、手持ち資金が必要な手数料・保険料などに利用できる「セゾンのホームアシストローン」は、2009年より提供している「セゾンの住宅ローンパッケージ」として新たに加わった。同商品は住宅購入や建築、住宅ローン借換時の諸費用に対応しており、住宅ローンと同時に申し込むことができる。さらに同社以外の住宅ローンとの組み合わせも推進しているとのことだ。同商品を利用できる諸費用は、住宅ローンの融資事務手数料や保証料・火災(地震)保険料、固定資産税および都市計画税の初年度精算料・修繕積立基金。このほか、登記費用・印紙代、建築検査費用、外構費用等となっている。融資金額は10万円以上500万円以内(1万円単位)、融資期間は最長35年(1年単位)。商品プランは2種類。Aプランが長期プライムレート+2.5%、5万円(税別)、Bプランが長期プライムレート+1.5%、12万円(税別)となっている。融資金利の見直しは1年ごとに行われる(10月1日を基準日とし、同年12月の約定返済日より新利率を適用)。返済方法は元利均等返済、引落日は毎月4日(金融機関休業日の場合は翌営業日)。連帯保証人は原則不要となっている。
2016年02月17日UR都市機構と東京メトロは2月9日、UR都市機構が事業主体、東京メトロが運営管理を行う予定の東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)整備について、同日に起工式を行い、工事に着手すると発表した。新駅は日比谷線霞ケ関駅~神谷町駅間の国道1号と環状第2号線の交差点付近に位置し、相対式2面のホームを設置する。工事にあたっては日比谷線の既設トンネルに影響を与えないアンダーピニング工法を採用し、列車および乗客の安全を確保しながら工事を進め、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催前の供用開始、2022年度最終完成を目指す。2020年の供用開始時は、ホームおよび暫定の改札口を地下1階に設置し、2022年度の最終完成時には改札口を地下2階に移設する予定。
2016年02月09日不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストは20日、同サイト内の住宅トレンドニュースサイト「HOME’S PRESS(ホームズプレス)」にて実施した、コンセプト賃貸物件に関する調査の結果を発表した。同社はこのたび、「自分らしさ」を取り入れた暮らし方が注目されていることを受け、それを実現する方法の一つである、趣味嗜好などひとつのコンセプトでつくられた「コンセプト賃貸」について調査を実施。まず、事前調査で「コンセプト賃貸」について「興味がある」と回答した420人を対象とし、「住んでみたいコンセプト賃貸の部屋」を複数回答で質問。その結果、1位が「カフェ風やバー風など内装にこだわった『オシャレ』をテーマにした部屋」(36.9%)、2位には「フランス風やカリフォルニア風など『海外の住まい』をテーマにした部屋」(29.3%)が挙がり、同社は「統一感のある雰囲気の部屋が人気であることが伺える」とコメントしている。以下には、3位に「オーディオ環境をテーマにした部屋」(25.7%)、4位に「料理をテーマにした部屋」(23.1%)、5位に「ペットをテーマにした部屋」(21.0%)が続いている。注目の一方、コンセプト賃貸の実際の需要はどうなのかを調査するため、もし好みのコンセプト賃貸があったら相場より高くても借りたいかどうかも質問。結果は、「相場より1万円以上でも借りたい」と「相場より多少高い程度なら借りたい」を合わせると54.3%となり、半数を超える人が相場より高くても借りたいと回答している。男女別に見ると、男性が59.1%だったのに対して、女性は49.3%と約10%の差があり、好みの部屋であっても費用をかけることに対しては女性の方が慎重であることが分かった。同調査は、2015年12月28日~30日の期間に、事前調査で「コンセプト賃貸」について説明をした上で、「コンセプト賃貸に興味があり、ほしい部屋があれば実際に住んでみたい」と回答した人を対象にインターネット調査よって実施。事前調査は4,628サンプル、本調査は420サンプルとなっている。
2016年01月21日オウチーノ総研はこのほど、「2015年、人気の高かった駅・沿線ランキング[賃貸/首都圏編]」を発表した。同ランキングは、賃貸サイト「O-uccino」の各駅・沿線ページのアクセス数が多い順に抽出された。調査期間は2015年1月1日~同年12月31日。1位となったのは、「人気駅ランキング」にもランクインした「荻窪駅」や「中野駅」を通る「JR中央線」。吉祥寺や高円寺、阿佐ヶ谷などの人気エリアと新宿、飯田橋、東京といった主要駅を結ぶ路線で、沿線の駅周辺には商店街や商業施設が充実している。また、一橋大学や上智大学、東京理科大学などの大学も多いため、賃貸ニーズが高く供給量も郡を抜いて多いのが特徴となっている。2位は「JR山手線」となった。沿線には慶応義塾大学や早稲田大学、立教大学などの大学が多数点在しており、家賃相場は高めだが家賃差も大きく、駅によってはリーズナブルに賃貸物件を借りられるという。通勤電車の混雑度の高さがネックとなっていたが、上野東京ラインの開通により緩和されたとのこと。3位の「JR総武線」と4位の「JR京浜東北線」は、都心から東京都下・神奈川県・埼玉県・千葉県の住宅地へと伸びており、幅広い条件から部屋を探せるのが特徴。5位の「小田急線」、6位の「東急東横線」、7位の「京王線」は、新宿や渋谷と東京都下・神奈川県の住宅街をつなぐ路線となっている。沿線には大学が多く、「小田急線」沿線には明治大学・中央大学・専修大学、「東急東横線」沿線には慶応義塾大学・横浜国立大学、「京王線」沿線には明治大学・法政大学などが点在。学生からの需要が高い。8位以下には、「人気駅ランキング」にも入った「三軒茶屋駅」を通る「東急田園都市線」のほか、池袋を始点とする「東武東上線」「西武池袋線」の2路線がランクインした。
2016年01月21日オウチーノ総研はこのほど、「2015年、人気の高かった駅・沿線ランキング[賃貸/首都圏編]」を発表した。同ランキングは、賃貸サイト「O-uccino」の各駅・沿線ページのアクセス数が多い順に抽出された。調査期間は2015年1月1日~同年12月31日。「駅ランキング」で1位となったのは、「荻窪駅」だった。同駅の周辺には閑静な住宅街が広がり、文化人も多く居住している。また、ラーメン激戦区としても有名とのこと。交通に関しては、JR中央線と東京メトロ丸ノ内線の2路線が通っており、丸ノ内線では新宿・東京方面への始発駅となっている。高円寺や吉祥寺、中野まで10分以内でアクセスでき、秋葉原などへも簡単に出られるため、趣味を充実させたい人に適した街となっている。また、赤坂見附や大手町、霞が関など都心に勤める社会人にとっても利便性が高いほか、東京女子大学や一橋大学、明治大学、成蹊大学や上智大学などへも20分以内で通学可能なため、学生ニーズも高い。駅前には商業施設や商店街、24時間営業のスーパーマーケットなどがあり、紅葉のライトアップで有名な日本庭園「大田黒公園」や区立図書館もある。上位3駅の中では3LDK以上の物件の家賃相場が最も安く、ファミリー層や子育て世帯にも適した環境となっている。続いて、2位は「目黒駅」となった。同駅にはJR山手線、東急目黒線、都営三田線、東京メトロ南北線の4路線が乗り入れており、交通利便性が高いのが特徴。また、公園や目黒川などの自然も多く、落ち着いた雰囲気が広がっている。駅前では2017年末に完成予定の大規模複合施設の開発が進んでおり、今後さらに注目を集める気配もある。第3位には、同ランキングで4年連続トップ3入りを果たしている「武蔵小杉駅」がランクイン。同駅がある神奈川県川崎市は2015年に「待機児童ゼロ」を達成。若年者人口も多いため財政状況が良く、地方公共団体の財政力を示す指標である「財政力指標」は政令指定都市の中で最上位となっている。駅の利便性を見ると、新宿や渋谷、品川、東京まで20分程度と、都心へのアクセスが良いのが特徴的。4位以下には、漫画『東京都北区赤羽』などで知られる「赤羽駅」(4位)や、江戸川区独自の「乳児養育手当」がある「西葛西駅」(第6位)、「平井駅」(第10位)などがランクインした。※写真と本文は関係ありません
2016年01月21日都市再生機構(UR都市機構)とイケア・ジャパンはこのほど、すでに神奈川・埼玉などで実施していた「イケアとURに住もう。」を、今年度からは東京、千葉エリアおよび関西エリアに拡大し、8団地14プランを新たに加えて各エリアにて入居者募集を開始した。「イケアとURに住もう。」は、URの提供する賃貸住宅とイケアのホームファニッシング商品を組み合わせ、モデルルームの提案やリデザイン住宅の提供などを行う取り組み。今回のリデザイン住宅では、高いデザイン性と機能性を兼ね備えたイケアの新キッチン「METOD/メトード」を配置。同キッチンは、環境への配慮と長く使えることを特徴としたほか、居住者自身が入居後にイケアストアで豊富なパーツを購入することで、引き出し内部のカスタマイズを自由に行えるようになっている。また、新たにホームファニッシングコンサルティングサービスもスタート。リデザイン住宅の入居者一人ひとりの生活やニーズにあわせて、イケアストアにて家具・カーテン・照明などの商品を具体的に提案する。リデザイン住宅の募集概要などは、「イケアとURに住もう。」のWebサイトで確認できる。
2016年01月13日りそなグループのりそな銀行と埼玉りそな銀行は22日、リバースモーゲージ型の住宅ローン「あんしん革命」の取扱いを開始した。○リバースモーゲージ型の住宅ローン「あんしん革命」の特徴毎月の支払いは利息のみ、豊かなセカンドライフを実現する生活設計が可能に元金の返済は、顧客が亡くなった際に、自宅の売却などにより一括で行う。手元資金を確保しながら、住宅の購入やリフォーム資金の調達が可能だれでも利用しやすい条件同商品の利用時に担保として差し入れる不動産(以下担保不動産)の評価額に下限は設定していない。担保不動産の対象地域も限定しておらず、全店にて取扱いが可能。また、担保不動産の評価額の50%までの借入が可能りそな銀行によると「当社で年金受取口座または給振口座を指定している人は、年2.975%(28日現在)の借入金利より0.1%優遇されます。また、当社で遺言信託を受託している人は借入金利より0.2%優遇されます。ただ、一定の耐震基準を満たした不動産が対象で、住宅金融支援機構の住宅融資保険の対象となる人に限られます」としている。
2015年12月28日みずほ銀行は9日、住宅を新たに購入する顧客向けに「みずほネット住宅ローン」の取扱いを開始した。○「みずほネット住宅ローン」限定の金利引き下げプランも用意「みずほネット住宅ローン」を利用する顧客は、申し込みから借り入れまで一切来店せずに手続きを完結することができる。このような利便性の向上に加えて、同商品限定の金利引き下げプランを用意することで競争力のある商品性を実現しているという。みずほ銀行によると「従来は借り換えを検討中のお客様にインターネット専用の住宅ローンを提供してきたが、今後は新たに住宅を購入するお客様もインターネット専用の住宅ローンを利用できることになる」としている。○「みずほネット住宅ローン」の特長申し込みから借り入れまで一切来店することなく手続きが完結24時間いつでも、無料で、インターネットで事前審査の申し込みを受け付けており、専用の担当者が電話やメールにて、顧客の手続きをサポートする。なお、みずほ銀行に口座を持っていない人も、同商品を申し込むことが可能インターネット住宅ローン専用の金利引き下げプランを用意同商品限定で利用できる、競争力のある専用の金利プラン(店頭表示金利より最大年率1.8%引き下げ)を用意している「8大疾病補償プラス」や「ライフステージ応援プラン」といった様々な付帯サービスの利用が可能病気やケガに備えて顧客をサポートするローン付帯保険「8大疾病補償プラス」も、来店することなく加入できる。また、住宅ローンを借り入れた後も、ライフプランに合わせて住宅ローンの返済を見直せる「ライフステージ応援プラン(返済額増減サービス)」の利用や、各種ローン商品のおトクな金利引き下げなど、店頭で住宅ローンを申し込む場合と同様に、様々なサービスを利用できる
2015年12月11日住宅不動産資産価値保全保証協会とハイアス・アンド・カンパニー環境事業グループはこのほど、20歳以上の男女1,059名を対象に実施した「住宅地盤に関する意識調査」の結果を発表した。まず、マイホーム建築前の人を対象に、「マイホーム検討の際、事前に建築予定地の地盤の強さを知りたいと思うか」と質問。その結果、92.9%が「思う」と回答し、地盤に関する関心の強さを示す消費者の心境が浮き彫りとなった。マイホームを建築済・建築中の人に対して、マイホーム検討時に住宅会社から「地盤調査・調査結果」「地盤改良工事」「地盤改良工法による施工不良のリスク」に関する説明があったのかを質問。地盤調査・調査結果について詳細な説明が「なかった」人は半数以上の55.8%、地盤改良工事に関する説明が「なかった」人は6割を超える61.3%、地盤改良工法による施工不良のリスクについて説明が「なかった」人が8割近い76.5%という結果となった。「地盤調査・調査結果」と「地盤改良工法による施工不良のリスク」に関しては、「なかった」「その他」と回答した人を対象に、住宅会社からどのような対応をしてほしかったのかを聞いた。「地盤調査・調査結果」では、「自身の土地の地盤調査結果についてはしっかり説明してほしい」(39.1%)と「できれば説明はしてほしい」(33.3%)を合わせた7割以上が説明を希望。また、「地盤改良工法による施工不良のリスク」でも、「しっかり説明してほしい」(36.8%)と「できれば説明はしてほしい」(37.8%)を合わせた7割以上が希望している。最後に、マイホームを建てる際に地盤改良が必要な場合に優先したい項目について質問。その結果、「品質」が他を大きく引き離して62.8%となり、重視されていることが分かった。同調査は、10月24日~11月4日の期間に同社が運営するWebサイトにて、選択式アンケートによって回答を得たもの。調査対象は、20歳以上のマイホーム建築前後、および建築中のインターネットユーザーで、有効回答数は1,059名(男性 712名、女性 347名)。内訳は、20代が121名、30代が197名、40代が245名、50代が247名、60代以上が249名、「建築済もしくは建築中である」が695名、「建築前である」が364名となっている。
2015年12月07日クラスコデザインスタジオはこのほど、同社が展開する全国リノベーションブランド「Renotta(リノッタ)」において、賃貸居室の新デザイン「STRAIGHT LIFE TYPE TRIANGLE」をリリースした。リノッタは、賃貸居室の一部屋一部屋に独自のコンセプトを設定し、住む人の個性に合うように、「一戸一絵のリノベーション」を行っている全国リノベーションブランド。リノベーション(全面的な改修)の力で築古の物件に新しい価値を付加し、永く愛される物件を作り出すことを目的としている。今回、新たに誕生した「STRAIGHT LIFE TYPE TRIANGLE」は、玄関から一直線に続くトンネルのようなアーチが印象的で、そこを進むと開放感溢れる窓外の景色が見えてくるデザインとなる。部屋はアースカラーでまとめられ、L型の広々としたキッチンカウンターも特徴。
2015年11月18日