「ダイエット魂」を断捨離。#痩せたい が奪ってきた私の時間
スマホの奥に広がる『DRESS』を今この瞬間読んでいる方々は、これまでの人生、「理想の人」については語り尽くしてきたのではないでしょうか。私も、そう。中学時代から始まって何十年と、「こういう人がMy理想」と言い募るままに、いつしかこんな歳になっていました(言いませんが)。
優しい人、面白い人、背が高い人、不良っぽい人、白いシャツが似合う人、稼ぐ人、いい匂いの人、価値観が合う人……など、まぁ思いつく限りの言葉を用いて、「理想の人」を表現してきた私たち。しかし今、そういった数々の条件が実はすべてどうでもいいことだったんだ、という事実に気づいてしまいました。
では人生を共にするにあたって何が最も大切なポイントなのか。私が見つけた解は「食の嗜好が合うかどうか」でした。
「痩せればもっと理想的な恋愛が待っている」となぜか信じて、しんどい20代を過ごしたかつての私に教えてあげたい。
「その法則、誰が決めた?恋愛して結婚したら、その後には無限に続く食生活のシェアが待っているんだぞ」と。
■痩せたい、でも食べたい。残したい、でも好かれたい。
「食こそすべて」という私なりの解を得たのは30代。ライフスタイルや食の雑誌の編集部に勤め、明けても暮れても「食べる」