乳がんとは乳がんは乳房内にできる悪性の腫瘍です。「乳管」という母乳(乳汁)を運ぶ器官から発生する「乳管がん」が多いですが、母乳をつくる「小葉(しょうよう)」から発生する「小葉がん」もあります。乳がんは「非浸潤(ひしんじゅん)がん」と「浸潤(しんじゅん)がん」に分けられます。非浸潤がんは、がん細胞が発生した場所にとどまっていますが、浸潤がんになると、がん細胞が増殖して乳房の周りの組織に入りこみ、血管やリンパ管を通って全身に移行します。乳がんになりやすい人とは?日本では乳がんが増えており、2016年には9万人の女性が乳がんにかかったといわれています。乳がんによる死亡数も増加傾向にあり、2016年は約1万4千人となりました。乳がんは30歳代から増え始め、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えますが、どの年代でも発症する可能性はあります。乳がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが深くかかわっています。エストロゲンの分泌量が多い期間が長く続くほど、乳がんの発症リスクが高く、「初潮の年齢が早い」「妊娠や出産の経験がない」「閉経が遅い」という人は注意が必要です。また、遺伝的な要因もあるとされ、乳がんにかかった家族がいる人も発症のリスクが高まります。乳がんの症状とは?検診の流れは?乳がんの症状乳がんのおもな症状は乳房にできる「しこり」です。このほか、「ひきつれる」「乳房や乳首がえくぼのようにくぼむ」「湿疹」「ただれ」「乳頭の先から血の混じった分泌液がでる」といった症状もあります。乳がんのセルフチェック乳がんは自分で発見できる可能性が高いため、月に1回は乳房のセルフチェックをしましょう。乳房の表面を指4本でさわってしこりがないか確認したり、鏡の前に立って目で乳房の様子を観察したりします。生理前は乳房が張りやすいため、生理が始まって1週間後くらいに行います。乳がんの定期検診を受けよう乳がんは早期に発見できれば、ほとんどが治るといわれています。普段からセルフチェックをするだけでなく、2年に1回は定期検診を受けましょう。検診では、乳房を見てさわって診断する「視触診」、乳房に超音波をあてる「超音波検査(エコー)」、乳房専用のX線装置を使う「マンモグラフィ検査」が行われます。マンモグラフィ検査によって、乳腺内に石灰化(カルシウムの沈着)があるかどうかを確認できます。石灰化の原因にはさまざまなものがあり、石灰化が良性なものか、がん細胞によるものなのかを精密検査で調べることになります。乳がんの精密検査の内容は?マンモグラフィや超音波検査でがんが疑われる場合には、精密検査をします。乳がんが疑われる箇所に細い針を刺して細胞を採取する「細胞診」、やや太めの針で組織の一部を採る「組織診」などがあります。乳がんの診断乳がんは進行の程度によって病期(ステージ)が決められています。「しこりの大きさはどれくらいか」「周囲のリンパ節(せつ)に転移しているか」「乳房から離れた臓器に転移しているか」という要素を総合的に判断し、ステージ0からステージ4までに分類されます。ステージ0はがん細胞が乳管内にとどまっている極めて早期の「非浸潤がん」で、ステージ4は肺や脳、骨などの臓器に転移している状態です。乳がんの治療法乳がんは治療法がどんどん進歩しており、しこりの大きさが2cm以下でリンパ節への転移がないステージ1ならば、約90%の人が治るとされています。早期がんの場合には、乳房温存手術で乳房を部分的に残せる場合が多いようです。また、治療後に妊娠・出産をしても乳がんが再発しやすくなることはありませんし、赤ちゃんに何か異常がでる可能性が高くなるということもありません。乳がんの治療は手術、放射線治療、薬物療法の中から、患者の希望やステージにあった方法を選んで組み合わせて行います。手術乳がんの治療は手術でしこりを取り除くのが基本です。手術法は「乳房温存術」と「胸筋温存乳房切除術」に大きく分けられます。「乳房温存術」はしこりと乳房の一部分、リンパ節を切除します。乳房を残せるため、最近では手術の6割がこの方法で行われているようです。「胸筋温存乳房切除術」は胸の筋肉を残し、乳房とリンパ節を切除する方法で、「全摘」「乳房切除」とも呼ばれます。手術と同時に「センチネルリンパ節生検」という検査を行うことがあります。センチネルリンパ節とは、乳房からがん細胞が転移する際に、最初にたどりつくリンパ節のことです。検査でそこへの転移がないとわかれば、乳房周囲のリンパ節を切除する「リンパ節郭清(かくせい)」を行わず、リンパ節を残すことができます。乳がんの手術を行うと、「腕や肩を動かしにくくなる」「腕や手がむくむ」といった症状があらわれることがあります。「手術の傷あとをみるのがこわい」「乳房の形が変わってつらい」など、精神的なショックや苦痛を感じる女性も多いようです。手術で乳房が失われた場合、患者の脂肪・筋肉またはシリコンなどの人工物を使って新たに乳房を形成する「乳房再建術」を希望することもできます。放射線治療温存した乳房やリンパ節でがんが再発するのを防ぐため、その部分に放射線を照射して、がん細胞の増殖を抑えます。副作用として皮膚の炎症や食欲不振、肺炎のような症状がでることがあります。薬物療法薬物療法は、手術前にがんを小さくしたり、手術で取りきれなかったがん細胞の増殖を抑えたりするために行います。他の臓器への遠隔転移がある場合や再発した際には、延命や症状を緩和するのが目的です。「ホルモン療法」、抗がん剤を使う「化学療法」、がん細胞にピンポイントで作用する「分子標的治療」があり、がん細胞の特徴によって分類される「サブタイプ分類」をもとに、どの薬剤を使うか決めていきます。女性ホルモンのエストロゲンの影響で増殖が活発になるがん細胞に対しては、ホルモン療法でエストロゲンの働きや生成を妨げます。使われるホルモン剤はLH-RHアゴニスト製剤や抗エストロゲン薬で、副作用として更年期障害のような症状がでる場合があります。化学療法は、抗がん剤を使って全身にちらばっているがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする療法です。作用が異なるいくつかの抗がん剤を組み合わせると、がん細胞をより効果的に攻撃できます。抗がん剤は正常な細胞も傷つけてしまうため、白血球の減少による感染症、脱毛、吐き気などの強い副作用を伴います。分子標的治療は、がんの増殖にかかわっている特有の因子の働きを薬で阻害する治療法です。乳がんには、HER2(ハーツー)というタンパク質の働きを妨げる「トラスツズマブ」という抗がん剤が使われます。正常な細胞にはほとんど影響を与えないため、副作用は一般的に軽度ですが、発熱や悪寒があらわれることがあります。乳がんを治療しない選択はできる?乳がんの女性の多くは、たとえ部分的であっても自分の乳房が切り取られてしまうことや、抗がん剤の強い副作用などに心も身体も苦しみます。治療がうまくいったようにみえても、数年後に再発するのではないかと不安に感じながら暮らす人もいるでしょう。そんななか、最近では乳がんの治療をしない女性もいるそうです。乳がんを治療しないと決めた女性たち乳がんと診断されても、手術、放射線治療、薬物療法の3大治療を行わない「無治療」を選択した女性は少なからずおり、ネット上ではそうした女性のブログがいくつか公開されています。緩和ケアを受けて痛みをやわらげている人や代替療法を行っている人もいますが、無治療を数年間続けたのち3大治療を開始したというケースも多いようです。彼女たちが治療しない選択をした理由は「がんが悪いものだとは思えず、共存しようと思った」「抗がん剤に抵抗を感じた」「手術で乳房をなくしたくなかった」「延命するのが自然ではないと思った」など人によってさまざまです。乳がんを治療しないとどうなる?乳がんの無治療で有名な女性に吉野実香さんという方がいます。2009年にステージ3で余命2年と宣告された吉野さんは、「副作用に苦しんで、再発におびえるくらいならこのまま普通に生活して自分らしく最期を迎えたい」という思いから無治療を選択しました。彼女のブログは多くの人に読まれる人気ブログとなり、テレビにも出演するなど、彼女の生き方は大きな反響を呼びました。吉野さんは2017年6月現在、月に1回ホスピスに通い、モルヒネで痛みを抑えていると言います。がん細胞が皮膚から飛びだし、大量に出血するといった症状とも付き合いながら、自分で納得して選んだ生き方を貫いています。吉野さんのように、自分のライフスタイルを優先して無治療を選択することは不可能ではありませんが、がんの進行が早まるなどデメリットが多くあることは否めません。もしも治療しないと決めた場合は、がんの進行の程度を常に診てもらえて、悩みをすぐに相談できる主治医は見つけておくべきでしょう。乳がんと向き合う方法を考えようもしも自分が乳がんだとわかったら、どんな女性でも「今後どうなってしまうのだろう」と不安に感じるでしょう。治療の方法にも悩むかもしれませんが、決断を焦らないでくださいね。乳がんは比較的進行が遅いがんだといわれています。がんに関する情報をしっかりと収集し、主治医以外の医師の意見もセカンドオピニオンとして聞くなどし、自分が本当に納得できる方法を見つけましょう。現在のがん医療は、患者の生活の質(QOL)を維持・向上すること、つまり、がんに伴う心や身体の苦痛をやわらげ、その人らしく暮らせるようケアすることを重視しています。「抗がん剤は使いたくない」など特定の治療法を避ける人から無治療を選択する人まで、がんとの向き合い方は人によってさまざま。「自分は何を大切にしたいか」ということを考え、医師に伝えていってくださいね。ままのて限定!無料相談でプレゼントがもらえる万が一がんにかかってしまった場合、できるだけ治療に専念したいですよね。がん保険や医療保険のなかには、女性特有のがんに備えることができるものもありますよ。「保険見直しラボ」や「保険見直し本舗」では、がん保険をはじめとする保険選びの相談をすることができます。それぞれにメリットがあるので、どちらも利用してみて最終的に自分に合ったほうを継続しても良いですね。特選グルメギフトが選べる!保険見直しラボ「保険見直しラボ」は、自宅や勤務先、近所の喫茶店などどこでも来てくれるので、遠出できない妊婦さんや子どものいるママでも安心です。ままのてのキャンペーンページから無料相談予約をし、面談後にアンケートに回答すると、選べる特選グルメギフトが必ずもらえます。面談日程は最短10分で決まるので、気軽に申し込むことができますよ。・店舗来店不要。自宅や勤務先・近所の喫茶店などどこにでも来てもらえる。・平均業界歴12年以上のベテランコンサルタントに相談できる。・約30の保険会社から、一番お得な保険プランを比較検討できる。・何度相談しても無料なので、納得がいくまで検討することができる。ストローボトルがもらえる!保険見直し本舗「保険見直し本舗」では、手続きから加入後のアフターフォローまでしっかりサポート。今、キャンペーンページからの相談予約で子どもに嬉しい「SKIP HOPのストローボトル」がもらえます。無理な勧誘はなく、現在加入している保険がぴったりの場合は、継続をおすすめされることもありますよ。・取扱保険会社の数は業界No.1。たくさんの保険の中からぴったりのものを提案。・すべてのサービスを無料で利用でき、保険料も高くならないので安心。・多くの店舗にキッズスペース完備。自宅で相談も可能。
2023年10月04日「CO・OP共済」を取り扱う、コープ共済連(日本コープ共済生活協同組合連合会 代表理事理事長・和田 寿昭)は、2017年3月14日より、ママのための情報サイト「mamaomoi(ママオモイ)」を運営しています。前回発表したランキングがご好評につき、2022年7月~9月に掲載した中から、多く方に読まれた人気記事ランキング上位3つをご紹介いたします。■mamaomoiとは子育てに関する情報を「知る」「学ぶ」「作る」「遊ぶ」「使う」の5つのカテゴリーに分け、ママ・パパの悩みに焦点を当てた健康コラムやくらしのアイデア、子どもと一緒に作って遊べるクラフトのご紹介など、様々な記事を掲載しています。そのほかにも、育児の合間でホッと一息つける育児漫画や開運占いなど、お楽しみコンテンツも充実しています。コープ共済連は、mamaomoiでの情報提供を通じて、子育て世帯を応援しています。■2022年7月~9月の人気記事ランキングTOP3を発表!!!mamaomoi最新人気記事ランキングmamaomoiは、こちらからご覧いただけます。URL: mamaomoi●第3位キャンプから帰宅したらマダニが付いているのに気づきました。対処方法は?「マダニ」という虫を見たことありますか?マダニはキャンプを行うような山林や草むらに多く生息し、動物や人に取り付いて、数日間吸血します。マダニに咬まれてしまったとき、自分で取ろうとすると、虫体の一部が残ってしまったり、傷の炎症を起こすことがあり要注意です。本記事を読んで、正しい知識をもって対処しましょう!URL: キャンプから帰宅したらマダニが付いているのに気づきました。対処方法は?(記事はこちらから)キャンプから帰宅したらマダニが付いているのに気づきました。対処方法は?●第2位乳がん検診で「石灰化あり」と指摘され、心配です。「石灰化」には良性のものと悪性のものがあり、必ずしも乳がんだとは限りません。精密検査の必要性など、ぜひ本記事にてご確認ください。乳がんの早期発見・早期診断・早期治療が、あなたとあなたのご家族を守ります。URL: ※コープ共済連では、ピンクリボン運動に取り組んでおり、乳がん検診や定期的な自己検診をおすすめしています。乳がん検診で「石灰化あり」と指摘され、心配です。(記事はこちらから)乳がん検診で「石灰化あり」と指摘され、心配です。●第1位赤ちゃんの夜泣き、対処方法が知りたいです赤ちゃんの激しい夜泣き。「もしかしたら子どもの体調が悪いかもしれない・・・」と不安になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。「夜泣きのタイミングにできること」と「日々の生活で見直すこと」の2本立てで夜泣きへの対処方法をご紹介していますので、夜間の頻繁な激しい夜泣きでヘトヘトなママ・パパ必見の記事です!URL: 赤ちゃんの夜泣き、対処方法が知りたいです(記事はこちらから)赤ちゃんの夜泣き、対処方法が知りたいです【コープ共済連のご紹介】コープ共済連はCO・OP共済を取り扱う、主に宅配・店舗事業を行う各地域の生協と、日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)が共同して設立した共済事業を専業とする連合会です。CO・OP共済は「自分たちに必要な保障商品を自分たちで開発し、育てること」を軸に、組合員の皆様の声を元に商品開発を行い、保障内容をより良く改定してきました。特に、《たすけあい》ジュニアコース・大人向けコースなど、子ども、女性の保障分野の加入者が多く、子育て世帯よりご支持いただいています。おかげさまで、公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会が2021年12月22日に発表した、2021年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果発表、生命保険部門にて通算6度目となる顧客満足度第1位の評価をいただくことができました。今後も組合員の皆様のくらしに寄り添った共済としてご満足いただけるよう、努めてまいります。CO・OP共済キャラクター「コーすけ」が誕生10周年をむかえました 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月13日不妊治療を経て授かった第二子妊娠中、安定期に入ったころ、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出しました。クリニックを受診すると、右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けるように言われました。安心して出産に臨めるようにと、精密検査を受けることにしたのですが……。 「右にも左にもシコリがあります」なかなか思うように妊娠できなかった私ですが、3年の不妊治療を経て、第二子を授かることができました。それまでに3度の流産もあり、不安な日々を送っていました。安定期に入り、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出し、クリニックを受診。すると右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けてほしいと言われたのです……。 翌週に精密検査を受けたところ「おそらく良性の可能性が高いけど、安心して出産に臨めるように細胞検査をしましょう」と言われました。 2週間後に検査結果を聞きに行ったら、右は良性。左は悪性。すぐに全摘をして産後は抗がん剤治療が必要かもしれないと言われました。「なんで今このタイミングなんだろう。おなかの子におっぱいがあげられなくなってしまう……。せっかく妊娠したのに手術なんてして、おなかの子は大丈夫なのか……」と不安で涙が止まりませんでした。 次女の誕生そして妊娠28週で手術をして左胸は全摘しました。赤ちゃんも一緒に頑張ってくれて、手術は無事に終わりました。病理検査の結果、産後2週間で抗がん剤治療をして、それが終わったらホルモン治療を10年することに決まりました。その後妊娠39週4日で、無事に女の子を出産しました。 わが子は破水せず卵膜に包まれたまま生まれました。これは「幸帽児(こうぼうじ)」と呼ばれ、8万人〜10万人の確率で生まれると言われている非常に珍しいパターンだそうです。日本でも海外でもとても縁起がいいと言われていて、幸福に恵まれると言われているようです。私は娘が「お母さんは病気になったけれど、私は大丈夫だよ!」と言ってくれているような気がしてなりませんでした。その後娘は右だけになってしまった私のおっぱいを2週間だけ飲み、その後は育児用ミルクで元気いっぱい育っています。 かわいいわが子2人のために乳がんが判明したときは「なんでよりによって今なんだろう……」と何度も泣きました。しかし私の治療計画だと、ホルモン治療で生理を先10年止めないといけなかったので、乳がんが先に見つかっていたら第二子には会えなかったかもしれません。おなかに赤ちゃんがいたから、この子のためにも頑張らないといけない!と思い、手術も乗り越えられた気がします。母乳をあげられた期間はとても短く切なさも感じましたが、育児用ミルクを次女にあげるうれしそうな長女の姿を見ると、これもよかった! と思うようになりました。 現在は抗がん剤治療中で育児と治療の両立に苦戦していますが、かわいいわが子2人のために周りに助けてもらいながら頑張っています。まさか自分が38歳で妊娠中に乳がんになるとは思いませんでした。定期検診は本当に大切なのだなと実感しています。 著者:幸20才(前夫との子)、0才(現在の夫との子)の2児の母。現在育児休暇中(看護師)。今の夫と結婚してなかなか子どもに恵まれず、不妊治療するも、流産し、3度目の正直で43才でやっと授かり出産。
2022年08月31日こんにちは。「ババア、育児をする」のババアです。 産後、月経量が多くなり、生理痛もツラく、悩んだ結果、新しい手を打とうかと、ミレーナを装着しました。ミレーナとの出会いからその後の経過までをお話しします。前回は、ミレーナ装着後1年10ヶ月で、久々に生理痛を経験したことについてお話ししました。 そして今回は、ついにミレーナ2年目検診が済みましたッ!あっという間に2年です。簡単にですが、2年目検診の様子をご報告します。 ※ミレーナをオススメする!というわけではありません。あくまでも個人の体験談ですから、詳しいことは産婦人科にご相談!要約すると、何も問題なかった!また来年ね!ってだけです!一応、気になったことをこまかく振り返っておきますと…●子宮筋腫について もともと妊娠中からあった、小さな子宮筋腫。ミレーナ装着時には1cmだったのに、今回の検査では2cmに成長していました! 2年で倍の大きさ…。ちょっとびっくりしたけど、まだ2cmではどうこうすることもなく。毎年のミレーナ定期検診で観察していけばいいかな?って感じでした。子宮筋腫を持つ女性はけっこう多いですよね。大きくなりすぎて不妊の原因となったり、頻尿になったり、便秘になったり…。そういったことがあれば治療の可能性も出てくるかもしれないけど、私の場合はもう妊娠を希望していないので様子見だそうです。●ミレーナの様子についてちゃんと2年経っても正しい位置におさまっていましたし、問題ナシ!知らぬ間に取れてた…なんてこともないとは言い切れませんからねッ!!!●少し前に感じたズキッとした痛みについて 前回、生理痛が久々に再来した…という話を書きましたが、それとは別に、下腹部にズキッとした痛みを感じた日がありました。おそらく生理中でもなかったのですが、何なんだろう?と思い先生に聞いてみたら「排卵痛かもね〜」とのこと。今まで私は排卵痛を意識したことがほぼなかったので意外でした。これは推測ですが、生理痛がなくなったことで下腹部の痛みに敏感になり、排卵痛にも気づけるようになったとか?? 正直、あの生理痛の過激な痛みが毎月来ていたころなら気づかなかったかも…。何にせよ、排卵痛のようなものを時折感じるようになったみたいです。もちろんちょっと痛いかも?くらいなので、まったく生活に支障はないですが!!!●子宮頸がん・乳がん検診について今回も子宮頸がんの検査を一緒に受けてきました。自治体で安く受けられる機会があればそちらの方がお安く済むかと思いますが、年に一度必ず婦人科を受診するきっかけがあるというのはやはりありがたいです。乳がんについては、少し前に自治体で検査を受けられたので行ってきました~~。ミレーナのおかげで、やっぱりちゃんと婦人系のガンの検査を受けるきっかけができていると感じます!!! これも大きな効果。 というわけで、ミレーナ装着2年目検診は諸々の検査も含め約5000円。いつもはこの後に検査結果を聞きに再診するのですが、コロナの影響でそれはオンラインで済むようになりました。その受診料を含めても1万円以下かと。毎年数千円ずつ検査にかかっていくわけですが、浮いた生理用品代+サニタリーショーツ代などなどを考えれば全然問題ナシです!!! 何か異常がない限りは「順調」以外のネタもない感じですので、とりあえず、ミレーナ関連記事はこれで一旦おしまい。2024年には今つけているミレーナを外し、再装着の予定です(めっちゃ未来感ありますね…)。 ミレーナ記事について、いろいろな声をいただき、本当に嬉しい限りです。つらい生理に対するアプローチ方法はひとつではないし、「我慢するのはおかしい!」なんて、決めつけもいけませんね。でも、私の記事でミレーナに関心を持ち、実際に装着して快適に暮らしてらっしゃる方がいる……と思うだけで嬉しい気持ちでいっぱいです!!! ありがとうございました! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:イラストレーター ババア3歳児を育てているババア。一応、管理栄養士である。ブログ「ババア、育児をする」では、ミレーナ体験のほか、管理栄養士としての食事のアレコレや育児のオススメ情報、くだらない日記なども公開中。
2020年10月18日こんにちは。「ババア、育児をする」のババアです。 産後、月経量が多くなり、生理痛もてツラく、悩んだ結果、新しい手を打とうかと、ミレーナを装着しました。ミレーナとの出会いからその後の経過までをお話しします。前回は、ミレーナ装着後5ヶ月目の様子についてお話ししました。 今回は、ミレーナ装着後6ヶ月の検診に行ってきた様子をご報告します。 ※ミレーナをオススメする!というわけではありません。あくまでも個人の体験談ですから、詳しいことは産婦人科にご相談!図にしてみて、どんどん生理が軽くなってきたんだな〜というのが、今回よくわかりました。もちろん、ここまでくるには「ダラダラ出血」で、地味に面倒なことも多かったのですが、それもやっぱり、先生が言った通り「過ぎてみればなんてことない」って感じです。 結論!激痛や大出血であれば忘れられない経過報告になるわけですが、ダラダラ少量出血は過ぎてしまえばなんてことないッ!!(もちろん当時はナプキン代が地味にかかったりして面倒でしたが) そして、「とにかく汚れないのがありがたい」ということ。これはもう人それぞれだと思いますが、下着や服を汚さないように上手にできる人もいれば、私のように気をつけていても汚してしまった…という経験が多い人もいるでしょう。 そして、血で汚れた服や下着を洗う時の情けなさと言ったら!! お気に入りだった下着が血で汚れてしまい、どれだけ洗ってもきれいにならず、泣く泣く捨てたことも覚えています。 私は生理が重いのをなんとかしたくてミレーナを装着したわけですが、こうして半年経ってみて、「こんなに産婦人科に定期的に通ったのも初めてだなあ…」と思いました。それは思わぬ効果というか、そのおかげでこれまで以上に産婦人科に行くことへのハードルが下がり、気軽に相談できるようになったのです。 乳がん検診も授乳中でできていなかったのが気がかりだったのですが、ミレーナの通院がなければわざわざ予約しなかったかも(自治体からの助成は40歳からだったりして、こうして個人的に予約しないとなかなか機会がないもので…。職場の検診などでも、30代の乳がん検診は有料オプションですしね〜)。 先生も最初こそ「2人目産まなきゃ!!」なんて強烈(?)キャラでしたが、割となんでも相談しやすい雰囲気の方です。そもそもミレーナを扱っている病院はそう多くないし、話しやすい先生に当たったことはラッキーだったのもしれません。 生理のことや婦人科系の病気のこと、気軽に話せるかかりつけ医というのは本当に大切なんだなと思った次第ですッ!! 私は30代でようやくここまでたどり着きましたが、正直、こんなに生理が重いのは正常じゃないって子どもの頃に教えて欲しかったです。いや、教えて欲しかったというか、私が相談すべきだった。そして、相談できる場所があるべきだった。というのが正しいでしょうか? 私は娘にとって、相談しやすい母親でありたいなぁと思ったのでした。そんなミレーナ6ヶ月後でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:イラストレーター ババア3歳児を育てているババア。一応、管理栄養士である。ブログ「ババア、育児をする」では、ミレーナ体験のほか、管理栄養士としての食事のアレコレや育児のオススメ情報、くだらない日記なども公開中。
2020年08月23日上の子が卒乳したタイミングで、初めて市の乳がん検診を受けました。その1カ月後、2人目の妊娠が判明。それと同時に乳がん検診の結果が届き、要検査をすすめられました。今回は、私が体験した妊娠中でも受けることができる検査などについてお伝えします。 卒乳と同時に乳がん検診前から一度は乳がん検診を受けておきたいと思っていましたが、上の子が授乳中ということもあり時期を考えていました。1歳半で卒乳したとき、ちょうど市の乳がん検診が受けられる年だったので、念のために受けることに。 30代のため触診・超音波検査のみでしたが、超音波検査でなんと「しこりの可能性がある」と診断を受けたのです。早めに病院を受診し、再検査をするようにすすめられました。 妊娠初期に精密検査をすることに要検査の通知が届いたときは妊娠8週。妊娠初期の流産のリスクを少しでも減らすために、妊娠12週を過ぎてからの検査をすすめられました。そして妊娠13週で受診し、妊娠初期のため超音波検査と触診をおこなうと、2〜3個のしこりが確認されたのです……。 しかし今のところ、針を刺して細胞の検査をする必要まではないとの診断でした。触って増えている感じがしたり、固くなっているようなら再受診してくださいとアドバイスを受けました。 通常は経過観察の場合、1年後に再受診なのですが、妊娠中のため乳腺の発達とともに進行が急速に進むおそれがあり、念のため半年ごとに経過観察をおこなうことになりました。 妊娠後期に2回目の検査妊娠9カ月のとき乳腺外科を再受診し、1回目と同様に超音波検査と触診のみをおこないました。結果は前回よりしこりの数が1〜2個増えていましたが、妊娠後期なので乳腺が発達していることが関係しているかもしれないとの診断でした。 今後出産を経て授乳していくと小さくなっていく場合もあるようで、また半年後に受診することになりました。 出産からその後の授乳期は…経過観察中だからといって日常生活で特に気をつけることも変わったこともなく、無事に妊娠38週で2人目を出産! 出産時も出産後の入院中も変わりはなく、普段通りの生活でした。 母乳育児においても赤ちゃんに影響はなく、母乳もよく飲んで順調に成長しています。出産して半年が経ったので、また乳腺外科を再受診しようと思っています。 妊娠中でしたので、不安になったりおなかの子に影響はないか心配でした。しかし再受診したことで、妊娠中でも赤ちゃんへの影響はないことがわかり一安心。やはり不安を抱き続けるよりも、しっかり検査することで悪化を防いだり、早期発見に繋がったりするのだと思います。要検査になったときは動揺しましたが、今は早めに自分の体について知ることができてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年05月27日我が家のママンは4年前に乳がんを患い、無事手術を終えた現在も再発のリスクを下げるため治療を続けています。ただ、この治療には副作用がありまして…。そんな時、娘のアリッサがママンにとった行動とは?毎日錠剤を飲むことで、ホルモン依存性の乳がんの増殖を促す女性ホルモン(エストロゲン)をおさえているのです。ママンの場合は錠剤だけでは足りず、3ヶ月に1度リュープリン注射という強い薬を打たなければなりません。この薬は女性ホルモンに強く作用するので、副作用として更年期障害に似た副作用が出てしまいます。倦怠感、ホットフラッシュ、頭痛、気分が落ち込み、等など…。体調によりますが、2〜3日は家事もままならない状態になるのです。そんな時、ママンに小さな救いの手が差し伸べられました。感情で涙を流す動物は人間だけと言われています。涙を流すことはストレス発散にも繋がり、精神のバランスを保つのだそう。感情を押し殺して、なかなか人に弱いところを見せないママンですが、この日はアリッサの一言に救われました。最近は子供の成長とともに、逆に私達が救われることが増えた気がします。そして我々は年齢とともに、涙腺がゆるみがちです(笑)。
2019年08月30日断乳のタイミングに関しては我が家では大らかな考えで、次男ムッチは2歳半までおっぱいを吸っていました。でも末っ子アリッサの時は少し事情が違ったのです…。最後の子なので、アリッサも飽きるまで吸わせてやろうと思っていたのですけれど…今から4年前に突然のガン宣告。ママン当時はまだ30代半ばでした。 アリッサは当時1歳半。片言な言葉しか喋れませんでしたが、ママンの話はよく理解してくれているように見えました。「いたいのいたいのとんでいけ」幼いアリッサの当時の言葉が今も心に焼き付いています。この日を最後におっぱいを要求しなくなりました。当時のことを思い出すと「寂しい思いをさせたかな?」と思うこともありますが、今は元気になったママンに甘えてもらうことで埋め合わせをさせてもらっています。
2019年05月10日上の子が卒乳したタイミングで、初めて市の乳がん検診を受けました。その1カ月後、2人目の妊娠が判明。それと同時に乳がん検診の結果が届き、要検査をすすめられました。今回は、私が体験した妊娠中でも受けることができる検査などについてお伝えします。 卒乳と同時に乳がん検診前から一度は乳がん検診を受けておきたいと思っていましたが、上の子が授乳中ということもあり時期を考えていました。1歳半で卒乳したとき、ちょうど市の乳がん検診が受けられる年だったので、念のために受けることに。 30代のため触診・超音波検査のみでしたが、超音波検査でなんと「しこりの可能性がある」と診断を受けたのです。早めに病院を受診し、再検査をするようにすすめられました。 妊娠初期に精密検査をすることに要検査の通知が届いたときは妊娠8週。妊娠初期の流産のリスクを少しでも減らすために、妊娠12週を過ぎてからの検査をすすめられました。そして妊娠13週で受診し、妊娠初期のため超音波検査と触診をおこなうと、2〜3個のしこりが確認されたのです……。 しかし今のところ、針を刺して細胞の検査をする必要まではないとの診断でした。触って増えている感じがしたり、固くなっているようなら再受診してくださいとアドバイスを受けました。 通常は経過観察の場合、1年後に再受診なのですが、妊娠中のため乳腺の発達とともに進行が急速に進むおそれがあり、念のため半年ごとに経過観察をおこなうことになりました。 妊娠後期に2回目の検査妊娠9カ月のとき乳腺外科を再受診し、1回目と同様に超音波検査と触診のみをおこないました。結果は前回よりしこりの数が1〜2個増えていましたが、妊娠後期なので乳腺が発達していることが関係しているかもしれないとの診断でした。 今後出産を経て授乳していくと小さくなっていく場合もあるようで、また半年後に受診することになりました。 出産からその後の授乳期は…経過観察中だからといって日常生活で特に気をつけることも変わったこともなく、無事に妊娠38週で2人目を出産! 出産時も出産後の入院中も変わりはなく、普段通りの生活でした。 母乳育児においても赤ちゃんに影響はなく、母乳もよく飲んで順調に成長しています。出産して半年が経ったので、また乳腺外科を再受診しようと思っています。 妊娠中でしたので、不安になったりおなかの子に影響はないか心配でした。しかし再受診したことで、妊娠中でも赤ちゃんへの影響はないことがわかり一安心。やはり不安を抱き続けるよりも、しっかり検査することで悪化を防いだり、早期発見に繋がったりするのだと思います。要検査になったときは動揺しましたが、今は早めに自分の体について知ることができてよかったと思っています。著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月04日「訪れるどんな子どもにも、楽しんでもらえるように」。仕事体験テーマパーク・カンドゥーでのスタッフ研修Upload By 発達ナビ編集部仕事体験テーマパーク「カンドゥー」は、3歳から15歳のお子さんが、モデルや警察官、パイロットをはじめ、約30種類の仕事を体験できる施設。日々、たくさんのお子さんが遊びに来ますが、その中には障害や病気のある子もいます。また特別支援学校や特別支援学級の校外学習の場として利用されることもあります。こうした中、「訪れる子どもたちに楽しんでもらいたい」と考えながらも、障害特性ゆえの困りごとに対して、どんな関わり・サポートをすればよいのかわからずに悩むスタッフも少なくありませんでした。そこで、発達障害をより深く理解し、多様な子どもたちが安心・安全に楽しめるような関わり方を身につけられるよう、スタッフ向けの研修を実施しました。研修には、現場で実際にお子さんたちと接するスタッフを中心に約50名が参加。講義だけでなく、グループワークやロールプレイを通して、「こんなとき、どんな風に関わったらいいのか」を体感していきました。2018年7月に研修が行われてから約半年後となる12月下旬、編集部は再びカンドゥーを訪れ、カンドゥーの安武覚さん(イオンモールキッズドリーム合同会社職務執行者副社長)と研修を受けたスタッフを取材しました。Upload By 発達ナビ編集部「私自身にとって、発達障害はとても身近に存在しています。1年数か月前にカンドゥーに着任したとき、“どんな子どもたちも無理なく楽しめる場にしたい”と強く思い、研修を企画しました」と語る、安武さん。カンドゥーでは、複数の子どもたちがグループとなり、一緒にお仕事を体験します。ですが、発達障害がある子にとって一斉指示を聞いて行動することの難しさや、パニックになってしまった場合に、「もっとソフト面で対応できることがあるのではないか」と考えたのがきっかけでした。Upload By 発達ナビ編集部では、実際に研修を行って、スタッフはどんなふうに受け止め、意識やサービスはどのように変わったのでしょうか?そこで、研修に参加したスタッフに話を伺いました。「研修を受ける前までは、“ハンディ”があるお子さんにどう対応したらいいのか戸惑うこともありました。でも研修で、“ハンディではなく特性”があるんだ、と考えられるようになりました」という添野さん。「暗いところが苦手、初めての場所が苦手など、お子さんによって感じ方や苦手なことは違います。研修をきっかけに、お子さん一人ひとりの状況を見て『なにか苦手なことがありますか?』など、お子さんや保護者の方に確認することが増えました。以前は、マニュアルにないことをやってもいいのかな?と迷う場合もありましたが、そういう迷いがなくなりました。たとえば、ファッションショーのお仕事ではお子さんに衣装を選んでもらいますが、お話するのが得意ではないお子さんの場合、着たい衣装を口では伝えるのが難しかったので、指差しで選択しやすいような環境をつくり、希望を伝えてもらうなどしました」大家さんも、研修を受けて、自信をもって対応ができるようになったと言います。「私は、ラジオ局のスタッフをすることも多いのですが、ラジオ番組の台本は文章量も多く、言葉遣いも丁寧です。文字を読んだり、音読するのが難しいお子さんの場合は、無理に台本通りに読んでもらわず、簡単なセリフにアレンジしたり、(スタッフが台本の)文字を指さしながら、ゆっくり読んでもらったりします。一言でもセリフが言えると、ラジオ番組の様子を録音したCDに声が残るので、記念にもなりますから」また、お話が苦手なお子さんへ、スタッフがどのように声かけするかによって、一緒に参加しているほかのお子さんの受け止め方も変わるとも感じているそう。「みんなが大らかに楽しめるよう、引っ張っていけるスタッフでありたいと思います」安武さんはこのようなスタッフの様子に、驚いたそう。「スタッフは、決められたタイムスケジュールの中で進行し、各企業の理念や魅力も伝えるというミッションがあります。その中で、一人ひとりに寄り添おうと自発的に考えられる柔軟性を持っていることに改めて気づかされました。研修を受ける前から持っていた寄り添う姿勢を、 “自発的に動いていいんだ”“お子さんそれぞれのちがいに寄り添っていいんだ”と、研修を受けたことで背中を押すことができたのではないかと感じました」ただ、スタッフ全員が研修を受けられたわけではないし、個人差もあるという安武さん。研修の内容を他のスタッフにシェアしたり、こんなときはどうすればいいの?とスタッフの間で聞く機会が増えたりという変化が生まれ、少しずつ変わってきているという実感があるそうです。2019年度も、研修などの機会をつくり、ソフト面での配慮をより充実させていきたいと、語ってくださいました。一人ひとり違う個性を、認め合える企業へ。ミュゼプラチナムの社員研修Upload By 発達ナビ編集部2018年度、ミュゼプラチナムにおいて、社員向け研修を複数回実施しました。研修の対象は、ブロック長やマネージャー、店長など、現場をまとめるリーダー的な社員。研修では、発達障害についての知識を深めるだけでなく、障害の有無に関わらず、相手の立場に立って考えることの大切さを感じられるワークなども行いました。そして、さまざまなお客さまへの関わりかたや、スタッフ同士のコミュニケーション、チームワークについて考え、学ぶ機会として研修を活用いただきました。Upload By 発達ナビ編集部ミュゼプラチナムは全国で177店舗の美容脱毛専門サロンを展開、社員数は4,200人以上。障害者雇用にも積極的で、さまざまな障害がある90人以上のスタッフが全国の店舗で働いています。研修を企画した柳沼さんは、「障害の有無に関わらず、人は一人ひとり違うのだということを意識し、『なんでできないの?』と相手に矢印を向けるのではなく、『相手に伝わるためには自分はどういう風に話したり伝えたりすればいいのか』と自分に矢印を向けてほしいと考え、研修を導入した」と言います。Upload By 発達ナビ編集部渋谷店の店長をつとめていたときに研修を受けたという杉村さん(現在は本社勤務)は、「お客さまへのお話の仕方、接し方などを指導するときに、こうしなさいと一方的に伝えるのではなく、『自分がお客さまだったらどう思う?』とスタッフ自身に考えてもらえるようにしました。信頼関係が築けるようになると、私の伝えたいことを理解してもらえるようになり、スタッフが結果を出せるようになってきました。もともとスタッフ自身に吸収力があったので、自信がついてどんどん伸びていけたのだと思います。それを見て、店舗の他のスタッフも『すごいね、どう伝えたの?』と関心を持ってくれたり、意識してくれるようになりました。その相乗効果で、店舗のチームワークがぐっとアップしたと感じました」。チームワークが上がった店舗では、スタッフ同士でも相手をねぎらう言葉が飛び交うようになったのだそう。スタッフはインカムをつけて業務を行っていますが、インカム越しに頻繁に「ありがとう」を言うようになり、店舗のよい雰囲気はお客さまにも自然と伝わっていったそうで、お褒めの言葉をいただくことも増えました。お客さまやスタッフに対しても、「一方的に自分の思いや考えを押しつけるのではなく、相手の立場に立って考える」。これは、ミュゼプラチナムが創業当時から大切にしてきたことです。社員数も増えていく中、その信念に改めて立ち戻ろうと導入した研修は、その狙い通りに参加した社員一人ひとりの中に浸透したようです。どんな人も、「ちがい」を認め合い、相手の立場を考えて行動できるようになったら、社会の中にある障害は、きっとなくなっていく――こうした取り組みがあちこちで行われるようになったら、どんな人も、より暮らしやすい社会につながっていくのではないかと感じられました。Upload By 発達ナビ編集部ミュゼプラチナムは、多くの女性に支えられている企業だからこそ、もっと女性が活躍できる社会にするための活動を行っています。ピンクリボン活動や、女性特有疾病の理解・予防を促すセミナーの開催などを、ミュゼハッピープロジェクト(MUSEE Happy Project)」として実施しています。その一環として行っている「乳がん啓発」では、各地で啓発イベントを行うほか、全国の店舗で乳がん検診体験を実施しています(毎月1回、店舗を巡回して実施)。通いなれた店舗で超音波検診を体験することで検診へのハードルも下がり、早期発見にもつながります。また、子宮頸がん啓発のための冊子も作成し、無料配布しているそうです。2019年よりテスト的にスタートする洋服のリサイクルは、店舗にリサイクルボックスを設置。実施店舗を順次増やしていく予定だそう。障害者雇用においても、働きやすい職場環境づくりなどこれまでの取り組みが評価され、東京都産業労働局が主催する「平成30年度障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞したそうです。社会に必要なこと・大切なことを積極的に取り組んでいこうという会社の姿勢があるからこそ、社員研修でのスタッフへの浸透も早く、チームワーク向上にも役立ったのではないかと、改めて感じました。参考:ミュゼプラチナムのCSR | ミュゼプラチナム2019年、障害のない社会を目指しての取り組みを、もっと進化させていきますLITALICOは、「障害は社会にある」と考え、どんな人も暮らしやすい社会となるよう、さまざまな企業の皆さまとともに取り組みを行っています。これからも研修や商品・サービス開発、イベント実施など、より幅広い企業の皆さまとのさまざまな取り組みを通して、一人ひとりのちがいを認め合い、支え合える「障害のない社会」を実現していきたいと考えています。2019年3月26日(火)には、「子育てフェスタ」も開催。専門家による講演やワークショップのほか、発達が気になるお子さんの生活に役立つ商品やサービスに取り組む企業の皆さまのブースなども予定しています。仕事体験テーマパーク「カンドゥー」の体験プログラムも「子育てフェスタ」に出張予定です!発達の気になるお子さんたちにも分かりやすく参加しやすい体験プログラムを特別にご用意いただくことになりました。ぜひご来場ください!撮影/近藤 誠、鈴木江美子
2019年01月28日10月1日は「乳がん検診の日」。実は年々乳がんにかかる人は増加傾向にあるんです。育児に追われてつい、自分のことは後回しになってしまっているママも多いのでは? そこで今回は「乳がん」に関する意識調査を実施しました。ほとんどのママが乳がんには関心があるものの、その実態を知らないママが多かったよう。乳がんへの関心度や、実際に検診を受けたかなどを発表します。 約9割が乳がんに関心あり! 「乳がんについて関心がありますか?」という問いに対し、全体の95.1%にのぼる1,427名が「とて も関心がある」「まあ関心がある」と回答し、乳がんに対する関心が非常に高いことが判明しました。 現在、生活の変化に伴い乳がんにかかる人は国内で年々増加傾向にあり、生涯で11人に1人という高い確率で乳がんにかかる可能性がある*といわれています。しかし、この事実を知っている人の割合は4割に留まっており、乳がんに対する関心が高い一方、がんリスクの高さに対する認識は低いことが伺えます。*国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計より 妊娠判明前に乳がん検診を受診したママは約4割に留まる 妊娠判明前後の乳がん検診の受診率を調査したところ、全体の44.6%が妊娠判明前に「乳がん検診を 受けたことがある」と回答しました。妊娠判明前に検診を受けたことがある方へ、出産後も継続して検診を受けているか質問したところ、77.1%が「妊娠・出産後にも継続して検診を受けている」「今後受 診を予定している」と回答し、すでに一度乳がん検診を受けている方の定期健診の意識の高さが伺えました。 忙しいしお金もかかる……約4割のママが乳がん検診に消極的! 妊娠前に検診を受けたことがなく、妊娠・出産後も検診を受ける予定がないと回答した方へその理由を尋ねると、多忙なことや金銭的な負担が主な理由として挙げられました。乳がんは、30~64歳の女性のがん死亡原因の第1位であり、30代から乳がんと診断される人が増え始める*といわれていますが、その年代に差し掛かっても子育てが忙しく、検診を受けることができないというママたちの現状があるようです。*国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計より 自身のことは後回し……ママが健康管理できない理由 自身の健康への関心が妊娠・出産前より気を使わなくなったと回答した方へその理由を尋ねたところ、 多忙から自身の健康管理の優先順位が下がってしまったとの意見が多く寄せられました。家事や子育てに日々奮闘しているママですが、家族の太陽であるママにはいつでも元気でいてほしいと家族みんなが願っているはず。愛する家族の笑顔を守るためにも、まずママが自分自身の体をいたわってあげられるような家族のサポートや環境づくりも大切といえそうです。 子ども優先の生活で、自分のことは気にかける余裕がない時期。「乳がん」検査には関心があるけど、乳がんにかかる割合がいかに高いかまで知らなかったママも多かったよう。ママが病気になってしまったら、子どもを守ることができません。受ける予定がなかったママも、ぜひ、これきっかけに検診を受けてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年9月6日~9月7日 調査件数:1,501件
2018年09月21日毎日の生活に追われてしまって、セルフケアがなおざりになっていませんか?セルフケアといっても、美容に関することだけではありません。自身の体の健康について、どれだけ目を向けているでしょうか。女性特有の疾患で、忘れてはいけないのが「乳がん」。授乳中のママも必見、知っておきたい乳がん検診のアレコレをお伝えします。乳がんについて、どれだけ知っていますか?最近特に耳にする機会が多い「乳がん」。近年では、成人女性の実に14人に1人の割合で罹患するという調査結果が出ています。乳がんとは、乳房の中にある乳腺にできるがんです。子宮から分泌される女性ホルモンの一種「エストロゲン」が影響して、乳腺に発生するといわれています。しかもその罹患率は、平均初産年齢の30歳を期にぐっと上昇。「がんは更年期以降にかかる病気」ととらえられがちですが、働き盛り・子育て真っ最中の女性がまさに気をつけるべき疾患なのです。「授乳中は乳がんにならないから大丈夫」はウソ「授乳中は乳がんにならない」という話、聞いたことがありませんか?その噂の根拠を探ると、「妊娠・授乳中はエストロゲンの分泌が低くなるため、乳がんが発生しにくい」といわれていることに起因しているようです。ですが、それは「発生」の話。妊娠前に乳がんが発生していた場合、妊娠・授乳中は母乳を作るために体内の血流やリンパの流れがよくなるため、がん細胞も活性化され、急激に進行してしまうおそれがあるのです。妊娠前から、月に1回のセルフチェックと年に1回の定期健診を行って、その危険がないことを確認することが大切です。「妊娠中・授乳中は乳がん検診を受けられない」は本当?厚生省の検診率を上げる動きのおかげで、自治体から乳がん検診のチケットやクーポンが配布される地域が増えてきました。ところが、『妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は受診できません』と記述されていることが大半のようです。それは、妊娠・授乳中は、マンモグラフィーによる胎児の被ばくの可能性や、授乳のために乳腺が太く複雑に発達してがんが発見しづらいから。とはいえ、マンモグラフィーをエコーに切り替えたり、視触診だったりと、検査自体が受けられないわけではないのです。「母乳や乳首の分泌物に血が混ざっている」「しこりがあるような……」など、もし違和感を覚えたら、速やかに医療機関に受診しましょう。気になる検査とそのお値段は受けるのが大事!と言われても、二の足を踏む原因となるのが、その場所と診察料。まず、どこで受けたらいいのでしょうか。方法はおおまかに分けて3種。「市区町村が行う住民検診」か「健康保険組合で行う職場検診」、「自分ら行く個人検診」です。「住民検診」や「職場検診」では、指定の専門医に赴いたり、健康診断の一環になっていたりするうえ、お知らせも来るので行きやすいですよね。自発的に検査を受ける「個人検診」の場合、基本的に自分で医療機関を探して行くことになります。認定NPO乳房健康研究会の HPや、認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動の HPで、検査のできる最寄りの医療機関を検索できます。そして気になる、お値段。個人検診の場合、自由診療になるため、基本的には保険が適応されません。問診、マンモグラフィーとエコー、その後のケアというコースで、大体1万2000円~2万円が相場だそうです。ただ、なんらかの自覚症状によって検査を受けることになった場合には保険が適応されたり、お住まいの自治体や健康保険によっては補助が受けられる場合もあるので、自己負担は上記より低くなることも。それと、知っておきたいのが、マンモグラフィーに関しては、30代以降に受けることが推奨されている点。というのも、血縁者にがん経験者がいない20代の場合、早い段階で繰り返し検査を受けることで、将来的にX線被ばくによるがんの発生のリスクの方が高まってしまうからなのです。その場合、前述のとおり、ほかの検査方法にシフトして受けることができるのでご安心を。これを1年に1回、毎回同じ医療機関で受診することが勧められています。早期発見が生存率を上げる若いほど進行が早い「がん」。乳がんも例外ではありません。しかも授乳中は特に注意が必要です。授乳中はおっぱいが柔らかくなるうえ、毎日こまめに触るもの。「あれ?」と思うことがあったら、乳腺炎かもと自己判断したり、億劫がって放置したりせず、産婦人科や母乳外来、乳腺外来等を受診しましょう。私も授乳中だった頃、左胸の脇の近くにしこりができ、乳がんを気にしてかかりつけの産婦人科に行ったことがありました。行くまでは食欲が落ちるほど不安でしたが、結果、先生の診察と助産師さんのチェックを経て、乳腺炎の一歩手前であることがわかり、ほっと肩を撫で下ろしたものです。不安解消のためにも、医療機関の受診は一番の近道となります。ママは何かと自分のことはなおざりになりがちですが、大切な家族のためにも、自分の体もしっかりケアしてあげてくださいね。
2016年10月01日現在、日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。乳がんによる死亡者数も年々増加しており、2015年の死亡者数は13,584人にのぼっています。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しましたが、 不安を持ちながらもなかなか検診に行くことができていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診に行く頻度は?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●乳がん検診に行く頻度は?・1位:1年に1回……46%(144人)・2位:行ったことがない……30%(93人)・3位:2年に1回……15%(47人)・4位:3年に1回以下……6%(20人)・5位:半年に1回……2%(7人)・6位:3か月に1回……1%(3人)※有効回答者数:314人/集計期間:2016年9月27日〜2016年9月28日(パピマミ調べ)●1年に1回受けるという人が半数近く『2年もあいちゃうといざというとき手遅れになる気がして、1年に1回は受けるようにしています』(40代女性/主婦)『2年に1回だと受けたかどうか忘れそうだから、毎年決まった時期に受けるようにしているんです』(50代女性/編集者)一般的には2年に1回の検診でいい とされている乳がん検診。検診で“乳がんの疑いあり”とされた人でも、結果的にがんではなかった“偽陽性”ということがあり、これは若い人ほど多いと言われています。疑いありとされれば、不安をかかえたり体に負担をかける生体検査が必要になったりすることがあるため、必要以上に検診を受けることはむしろデメリットであるとされることもあります。しかし、早期に発見するほど治癒する可能性は高まる ため、年に1回は受けておきたいとする人が多いのではないでしょうか。●検診を受けたことがない人は約3割『基本的には40代ぐらいから受けるものみたいだし、まだいいかなと思ってますね』(20代女性/大学生)『そろそろ受けないといけないと思いつつ、後回しになってしまって……。がんが見つかるのが怖くて逃げている気もします』(40代女性/パート)厚生労働省の定める指針では、乳がん検診は40歳以上の人を対象に2年に1回の受診が推進されています。そのため、20〜30代の女性であればまだ一度も受けたことがない という人が大半を占めるかもしれません。しかし、小林麻央さんは34歳の若さで乳がんを患い、闘病生活を強いられています。乳がんは自分で触れて異変に気づくこともあるため、まだ若いとしても、症状の知識を持ちセルフチェックを行う習慣 を身につけておくのがいいのではないでしょうか。●3か月〜半年に1回のペースで受ける人も『うちは母親が若くして乳がんになったから、用心のために受けるようにしています』(30代女性/事務職)35歳未満で乳がんにかかることを若年性乳がんと言いますが、この場合、検診を受ける機会のないまま発覚するため、進行した状態であることも少なくありません。これは遺伝的な要因 もあり、家族をはじめ親族に乳がん患者がいる場合、若くして発症する可能性が高いと言われています。若年性乳がんは進行度が早いこともあり、不安を感じる場合は検診を受ける意識を高めることも有用と言えるでしょう。また、若いことから乳房の全摘出を避ける傾向 にあり、再発の可能性も高くなっています。----------いかがでしたか?若いときの検診についてはその有効性が疑問視されることもありますが、検査のデメリットと乳がんの発症を見逃すことを比べれば、受けておきたいものと言えるはず。日本において、多くの命を奪っている病気には違いありません。自治体の補助 を受けることもできるため、うまく活用して油断することのないようにしたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】乳がん検診に行く頻度は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月30日小林麻央さんが乳がんにより闘病中であることが報じられ、世間に大きなショックを与えました。命の危険にさらされることはもちろん、場合によっては治療で乳房を失ってしまうこともあり、乳がんは女性にとって無視することのできない病気です。早期発見できれば治癒率は高いと言われる乳がん。検診を受けた方がいいと分かっていても、つい後回しにしてしまったり、いざ検査となると怖くなってしまったりすることもありますよね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?」 というアンケートを実施しましたので、みなさんの回答を見ていきたいと思います。●乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?・1位:30〜34歳……30%(145人)・2位:25〜29歳……19%(93人)・3位:35〜39歳……16%(75人)・4位:40〜44歳……15%(73人)・5位:20〜24歳……12%(59人)・6位:45〜49歳……3%(14人)・7位:10代……2%(8人)・8位:50〜54歳……1%(7人)・9位:60歳〜……1%(4人)・10位:54〜59歳……1%(3人)※有効回答者数:481人/集計期間:2016年9月23日〜2016年9月26日(パピマミ調べ)●半数近くの人が30歳前後で初めて受診『若いとがんの進行も早いと聞いて、若いからこそやらなければいけないと思い受診しました』(30代女性/主婦)『「あのときやっておけば良かった」と後悔しないように、できるだけ早く受けた方がいいと思います』(20代女性/事務職)もともと乳がんは40代後半から50代にかけて発症することが多い病気とされていましたが、近年、20代から30代の若い女性の発症率も高まっており、若いからといって安心できるものではありません。乳がんで闘病中の小林麻央さんも現在34歳ということで、同年代の女性にとっては決して他人事とは言えないはずです。芸能人が乳がんにかかったという報道を目にすることも増え、今回の結果からも、若いころから危機感を持っている女性が増えている ことが伺えます。●40歳前後での初受診が3割『検査と聞くとどうしても腰が重くなってしまって、後回しにしてしまいますね』(40代女性/主婦)『40過ぎるとまわりの人もみんな受け出して、私もそろそろかなと思って受けました。補助があるので、金銭的な負担もなくなるというのが大きいですね』(40代女性/パート)国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回の受診 が勧められており、40代を目安に積極的に受診する人が多いようです。40歳をすぎると自治体による費用負担があり、安価に検診を受けることができるため、それがきっかけとなるのでしょう。もし全額自己負担となると、マンモグラフィ検査と超音波検査で1万円を超える費用 が必要となるため、40歳未満での検診に気後れする人もいるはずです。●10代から20代前半で受けたという人も『私の母親が若くして乳がんになったので、自分もその可能性があると思って受けました』(20代女性/大学生)家族に若くして乳がんになった人がいるなどの場合、遺伝性乳がんの可能性があり、発症リスクが高くなる と言われています。そのため、かなり早期から乳がん検診を受けることもムダとは言えないでしょう。しかし、若い人の場合、乳腺密度が高いこともあり、マンモグラフィ検診では病変を見つけにくい といったこともあります。早期の検診が自分に必要かどうかは、医師によく相談するようにしましょう。----------いかがでしたか?早期発見が自分の命を助けることになると頭では分かっていても、検査に痛みがあることや乳房という場所柄、あまり積極的に受けたいものとは言えない乳がん検診。本格的な検診ではなくても、セルフチェックでしこりやへこみがないか確認することはできます。小さな変化があったときにすぐに気づけるよう、危機感を持ち日頃から観察することが、結果として自分の命を守ることにつながる のではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年09月28日最近、芸能界では立て続けに“乳がん”を患う女性が出てきていますね。とくに小林麻央さんは30代前半でステージ4(他の臓器へがんが転移し、末期の状態)まで進行していたことが分かり、世間に大きな衝撃を与えました。これまで、なんとなく「乳がんは40歳から」というイメージがありましたが、小林麻央さんの件で早いうちから検診を受けようと思った人も少なくないはず。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに“乳がん検診を受けたきっかけ”について聞いてみました!●乳がん検診を受けたきっかけは?・1位:自発的に受けた……34%(50人)・2位:受けたことがない……28%(41人)・3位:人間ドックの項目に入っていた……13%(19人)・4位:芸能人が乳がんになったという報道を見て……8%(12人)・5位:身内や知人が乳がんになったのを見て……7%(11人)・6位:胸に違和感を感じたため……7%(10人)・7位:家族から勧められて……3%(5人)※有効回答者数:148人/集計期間:2016年9月22日〜2016年9月23日(パピマミ調べ)●「自発的に受けた」という人が最多『私が住んでいる自治体では、40歳から乳がん検診の通知があった のでそれで自発的に受けました。これからも毎年受けようと思っています』(42歳女性/2児のママ)『乳がんの怖さはテレビとかで見て知っていたので、ちょうど発症が多くなる40代に入ったのを機に受けました』(41歳女性/1児のママ)乳がん検診を受けたきっかけとして最多だったのは、『自発的に受けた』で34%(50人)という結果になりました。自発的に乳がん検診を受けた人の多くは40代以上のようです。乳がんは40代から50代前半に発症率がピークになると言われているため、やはり意識する人は多いみたいですね。自治体によっては40代以上の女性を対象に検診の通知を送るところもあり、それで受けるという人もいるようです。●「受けたことがない」という人は約3割『正直まだ受けたことはありません。40代からでいいかなって思ってるんですけど、小林麻央さんの件を見て焦ってはいます』(35歳女性/1児のママ)『なんとなく億劫だから検診を受けたことはありません。うちは親戚とかにがんになった人がいない ので、大丈夫だと思います』(45歳女性/3児のママ)乳がん検診を受けたことがないという人は約3割という結果に。概ね若い年代の人に多いようですが、中には40代に突入している人でも受けたことがないという人はいるようです。20代〜30代の女性に関しては、乳がん検診を受けるかどうかが任意のため、子育てや仕事に忙しい中で自発的に受けに行くということはなかなか難しいようです。しかし、乳がんはとにかく早期発見が大切なので、1日だけでもなんとか予定を空けて検診を受けてほしいものです。また、「がんは遺伝でなるもの」という認識の人もいますが、身内に発症者がいなくても罹患することはあります。40歳以上であれば必ず受けましょう。●周囲に影響されて受けたという人は約2割『小林麻央さんのニュースを見てから受けました。30代前半でも深刻な事態に陥る可能性があることを知ったので、不安になって受けに行ったという感じです』(35歳女性/子なし)『私は母が乳がんを患っていた ので、比較的若いうちから検診を受けてきました。1年に1回は必ず受けるようにしています』(36歳女性/2児のママ)芸能人が発症したというニュースや、身内に影響されて検診を受けたという人は約2割という結果になりました。小林麻央さんが若くしてステージ4まで乳がんが進行していたことは、やはり同じ年代の女性には大きな衝撃だったようです。実際、小林麻央さんが乳がんを公表してから、検診を受ける人が2〜3割ほど増えたとも言われています。また、身内に乳がんを患っていた人がいたことから、検診の重要性を感じて受けるようになったという人もいるようです。----------いかがでしたか?乳がんの発症率は年々増加傾向にあり、現在では12人に1人が罹患すると言われています。乳がんは進行ステージが進めば進むほど、生存確率が低くなります。治療には早期発見がカギとなりますので、まだ受けたことがないという方は手遅れになる前に一度検診を受けてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】乳がん検診を受けたきっかけは?()●文/パピマミ編集部
2016年09月27日乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。33歳働き盛り、1児のママこれからご紹介する文は、私の友人の手記。彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。乳がん患者の手記から家族のために本当に大切なこと—————————–私は乳がん罹患者です。乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。そもそも、何故発見が遅れたのか…。自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。早期発見できれば治療法も選べます。家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。子どもを抱きしめられない切なさそれから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。大切な人たちを想うように、早めの検診を彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。自分の体の機微にも目を向けてみてください。そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。
2016年09月21日こんにちは。夏休みが終わってホッと一息ついている、フリーママライターの横山かおりです。ここ数年、テレビでよく見かける有名人の『乳がん』報道。乳がんになる人口は増加傾向にあり、とても人ごとだとは思えません。もしも自分の胸にしこりを見つけた場合、「乳がんかも!」と多くの人が考えるはず。でも、まずは落ち着いてくださいね。乳がん以外にも胸にしこりができる原因はある のです。今回は、都内乳腺外科に勤める40代の女性医師にお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次1 (1)線維腺腫2 (2)脂肪腫3 (3)葉状腫瘍●(1)線維腺腫筆者自身、20代前半のころに胸にしこりを見つけて、『線維腺腫(せんいせんしゅ) 』という診断をされました。それ以降は定期的に検診を受けています。では、線維腺腫とはどのようなものなのでしょうか?医師に聞いてみました。『10代〜20代の若い女性に多く見られる線維腺腫。腫瘍ではなく、炎症に近い“過形成”と考えられています。線維腺腫は原因がハッキリとは分かっていませんが、若い女性に多く見られることから女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのではないかと考えられています。しこりは弾力性があり、触るとコロコロとよく動く のが特徴。エコーで見てみると境界がハッキリしています。乳がんの場合は固く動かないしこりに、ギザギザとした境界です。はっきり診断するためには細胞診といってしこりに針を刺して悪性でないかどうかを調べます』線維腺腫は大きくても3センチほどで成長が止まるので、そのまま放置していても大丈夫です。でも「動くから大丈夫」と自己判断せず、しこりを見つけた場合はまず病院で診てもらいましょう。●(2)脂肪腫女性よりも男性にできることのほうが多いようですが、『脂肪腫(しぼうしゅ) 』というものの可能性があります。医師によると、『30代〜50代にできやすいものに脂肪腫があります。これは良性の腫瘍なので特に処置をする必要はありませんが、どんどん大きくなったり5センチをこえたりするものなどは手術で切除する場合があります。脂肪腫ができる原因はハッキリとは分かっていませんが、ストレスや遺伝が関係しているとも言われています』とのこと。なんとストレスでしこりができてしまうこともあるとは驚きです。脂肪腫は首や背中、肩まわりにできることが多いそうですよ。●(3)葉状腫瘍線維腺腫と見分けがつきにくいものに『葉状腫瘍(ようじょうしゅよう) 』というものがあります。医師によると、『30代〜50代の女性に多い葉状腫瘍。初期の段階では線維腺腫と区別がつきにくいこともあります。検査は線維腺腫と同様、エコーや細胞診をします。葉状腫瘍は急速に大きくなる ことが特徴で、“数か月で10cm以上”なんてこともあり得ます。葉状腫瘍の場合は基本的に切除することになりますが、再発しやすいので取り残しのないようにしなければなりません』とのことです。どんどん大きくなっていく腫瘍、乳がんとは違いますが恐ろしいですね。しこりに気づいてどんどん大きくなるようでしたら、すぐに専門医に相談しましょう。----------必ずしも“胸のしこり=乳がん”ではないので、しこりを見つけたとしても焦らず落ち着いて病院を受診しましょう。とにかく早期発見が大切。生理終了4〜5日目 くらいが、自分で触診するのに一番適している日にあたります。自分の胸に異常はないか、毎月きちんと触って調べるクセをつけたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年09月17日【ママからのご相談】最近ニュースでも話題に上っていますが、若い人の乳がんがとても気になっています。まだ子どもも小さいので人ごとではありません。自分で発見するためのポイントがあれば教えてください。●A. 毎月決まった日を設けて、見て触って確かめましょう。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。若年性でも乳がんは増加傾向にありますし、決して人ごとではないですよね。早期発見が何よりも大切です。今回は乳腺科の医師に乳がんの自己検査法について詳しく聞いてみましたのでご紹介します。mo●乳がんのリスクが高い人は要注意まず乳がんの基礎知識について先生に伺いました。『食生活の変化により、昔に比べて乳がんにかかる人が増えています』とのこと。食の欧米化により現代の女性は乳がんになりやすくなっているんですね。『乳がんになるリスクが高い人がいます。例として、・生理が12歳以前に始まった人・未婚、晩婚の人・初産年齢が30歳以上の人・30歳以上で未産婦の人・人工中絶回数が多い人・離乳が早かった人・50歳を過ぎても生理がある人・家族、親戚に乳がんになった人がいる人・慢性の乳腺の病気がある人などが挙げられます。転移していない早期の乳がんは95%以上が治ると言われていますので、早期発見が何よりも大切です 』とのことです。リスクが高い人は自己検査も毎月しっかりとするようにしましょう。●自己検査法とは乳がんの早期発見のために、自己検査をしたほうがいいとはよく聞きますが、いったい何をどうチェックすればいいのか聞いてみました。『自己検査を行うとき、生理のある人は生理終了後4〜10日くらいの間 にチェックするようにしましょう。ホルモンのバランスによって胸の状態が変わってきてしまいます。生理がない人は毎月決まった日 にチェックをするといいでしょう。チェックポイントとしては、・胸にしこりはないか?・胸がくぼんだり、皮膚にえくぼのようなものはないか?・乳首から分泌物がないか?・乳首にかゆみやただれはないか?などがあります』とのこと。詳しいチェック法は次項でご紹介します。●見て、触ってチェックしましょう自分でどのようにチェックしたらいいのかを詳しく聞いてみると、『まずは鏡の前で胸全体を出し、見てチェック しましょう。正面で両腕を上げた状態、側面、斜めなど角度を変えて見ていきます。胸のどこかにくぼんだりひきつれたり、色が変わっていたりただれたりしていないかをよくチェックしましょう。乳首の状態もいつもと同じか細かく見ましょう。次に触ってチェック していきます。片手を上げて、反対側の手で上げたほうの胸をチェックします。指の腹でやさしく乳首から外側へ円を描くようにして押さえながら触っていきます。鎖骨の下から脇の下まで広い範囲をチェックします。指先でつまむのではなく、平たく押すように触るのがポイントです。起きた状態で終わったら横になってもやってみましょう。腕の位置を変えながら慎重に検査すると、小さなしこりでも十分発見することができます。最後に分泌液をチェック します。乳首から血のような異常な液が出ないか、胸全体をしぼるようにして調べます。ブラジャーなどに血のようなものが付着していたら病院へ行きましょう』とのことです。見て、触って、体位を変えて触って、面倒だとは思いますが月1回だと思って頑張りましょう。----------毎月自己検査をすることで自分の通常の胸の様子を把握することができ、異常を早く発見できるといいます。そしてもしも異常があった場合、乳腺科もしくは外科を受診するようにしましょう。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年07月01日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻である小林麻央さん(33)が、『若年性乳がん』を患って話題を呼んでいますね。“若年性乳がん”を患う確率は、約2.5%程度とされており、決して可能性としては高くありません。しかし、現実に若年性乳がんを患っている人はいますし、次に自分が発症しないという保証はありません。そこで今回は、乳がんの怖さと発症しやすい人の特徴についてお話ししていきます。●乳がんの恐ろしさ小林麻央さんやプロレスラーの北斗晶さん、元『キャンディーズ』の田中好子さんなど、芸能界でも乳がんを患った人は少なくありません。乳がんはその性質上自分で発見することが難しく、日頃から自分で触診などをしていない限りは気づくことが困難だと言われています。そのため、乳がん発見のときにはすでに取り返しがつかないほど進行しているケースもあり、その点では“サイレントキラー” と言うこともできます。また、乳がんは手術してから10〜20年後に再発することもあり、「数年再発しなかったからもう大丈夫」と安心することはできません。実際に、田中好子さんは36歳のときに最初に乳がんを発症してから19年後の再発で亡くなっています。さらに、乳がんは骨や脳、肺や肝臓に遠隔転移する場合が多いとされていますが、一つでも転移が見つかれば“ステージⅣ”と分類され、5年後の生存率は約30%、10年後の生存率は10% とかなり低くなっています。乳がんにかかる女性は年間で約3万8千人に上ると言われ、毎年1万人が乳がんで亡くなっています。ちなみに、女性が最もかかりやすい“がん”は、乳がんだと言われています。●当てはまる人は要注意! “乳がん”になりやすい女性の特徴6つ(1)授乳経験がない人(2)肥満の人(標準体重より2割オーバーの人)(3)喫煙している人(4)12歳以下で初潮が合った人(5)55歳以上で閉経した人(6)35歳まで出産経験がない人/一回も出産経験がない人これらの項目に当てはまる人は、普通の人に比べて乳がんになる確率が高いと言われています。とくに(1)(4)(5)に当てはまる人は、2〜3倍 も発症率が高くなります。●乳がんになりやすい生活習慣●(1)運動不足運動不足な人は乳がんになりやすい傾向にあると言われています。定期的に体を動かすことで乳がんの予防・乳がん患者の死亡率を低下させることができると言われているので、日頃から少しでも運動するように心がけましょう 。●(2)タバコを吸っている乳がんに限った話ではありませんが、タバコには発がん性物質が大量に含まれています。乳がんの発症率は2倍以上 になるとも言われているので、タバコを吸っている人は今すぐ禁煙した方が身のためですよ。●(3)ストレスが多い日常生活においてストレスを抱えやすい人は乳がんの発症率が高い傾向にあると言われています。ストレス発散には、運動や趣味への没頭が効果的です 。●(4)お酒を大量に飲む日常的にアルコールをたくさん摂取する人も乳がんの発症率が高くなると言われています。「飲み過ぎてるなぁ」と心当たりがある人は、なるべく飲酒量を減らしていくようにしましょう 。●(5)食事は肉がメイン野菜よりも赤身肉を多く摂取する食生活を送っている人は乳がんになる確率が上昇します。乳がん発症率は30歳を境に上がるので、30歳以上でもお肉中心の食生活を送っているという人は、積極的に野菜を摂取するようにしましょう 。----------いかがでしたか?乳がんは女性なら誰でも発症しうる怖い病気です。毎年乳がん検査を受けたり、生活習慣を改善したりして乳がんを予防するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がんについて | 日本乳がんピンクリボン運動()●文章/パピマミ編集部
2016年06月19日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、妻の小林麻央さんが進行性の“乳がん”を患っているということを報告して話題となっていますね。麻央さんはまだ33歳ですが、この年齢で進行性の乳がんが見つかることはかなりレアなケースなのだそうです。しかし、「なんだレアケースか」と安心するのは早計でしょう。実際に麻央さん自身も自分がまさかこの年でがんを患うとは予想していなかったと思いますし、誰が発症して誰が発症しない、というのは誰にも分からないからです。そこで今回は、乳がんのチェック方法についてお話ししていきます。●乳がんのセルフチェック方法乳がんはその性質上、外見からは目視しづらい です。そのため、鏡などで自分の体を注意深く観察したり、触ったりすることで発見につながることが多いです。日頃から意識してセルフチェックをするようにしましょう。具体的なやり方は以下の通りです。【乳がんのチェックポイント】・しこりがないか・乳房に変形がないか・乳房の大きさに左右差がないか・ただれがないか・ひきつれがないか・乳頭から血の混じった分泌物が出ていないか【乳がんチェックのコツ】(1)両腕を下げた状態で鏡に向かい、角度を変えながら乳頭や乳房に異変がないか観察する(2)乳房や乳頭を圧迫して異常な分泌物がないか調べる(3)乳房やわきの下にしこりがないか調べる(手で「の」の字を書くように )(4)両腕を上げて(1)同様に観察する(5)両腕を上げたまま(2)同様に調べる(6)両腕を上げたまま(3)同様に調べる(7)仰向けに寝そべって(3)同様に調べる----------特に道具もお金も必要ない方法なので、ぜひ今日からチェックしてみてください。もし気になる症状があるようなら、すぐに専門家に相談するようにしましょう。●妊娠中にできる乳がん検査の種類妊娠中はマンモグラフィー検査ができないことから、「妊娠中は乳がん検査ができない」というイメージを持っていませんか?妊娠期間中に異変を感じたものの、そのイメージのせいで放置していたらかなり進行してしまっていた……というケースもあるようです。しかし、実際には妊娠中でも行える乳がん検査はあります。“触診”と“超音波検査” です。触診は上述したセルフチェック方法のようなことを医師が的確にやってくれる診察です。超音波検査は、超音波を乳房に飛ばして乳腺の状態を見るものです。とくに若年者の乳腺に有効だと言われています。また、マンモグラフィーのようにX線を使うこともないので、被爆の危険性がありません。このように、妊娠中にも乳がん検査はできますが、妊娠中は乳腺が発達していることから検査の精度が落ちる場合もあるということにも留意が必要です。----------いかがでしたか?乳がんは発覚したときには“時すでに遅し”というケースが多いです。日頃からセルフチェックを怠らないようにし、気になる症状があればすぐに病院で相談するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がん検査・検診・診断の取り組み | AIC八重洲クリニック()●文章/パピマミ編集部
2016年06月10日皆さんは乳がん検診を受けたことがありますか? 私は30歳を過ぎて「子どもが成人するまでは、働ける健康体でいたい!」と自分の体のことが気になるようになってきました。病気を早く見つけ、問題のないうちに治療するためには検査が何よりも大事です。そこで前から気になっていた「マンモグラフィ」を受けることに! 「胸が潰されて痛そう」「何分かかるの?」そんなマンモグラフィの疑問を、実際の体験を基に解消していきましょう。■乳がん早期発見のための触診+マンモグラフィ乳房X線検査であるマンモグラフィの目的は、乳がんの早期発見です。これまでは目で診るほか、指で触ってしこりの有無や状態をチェックする触診が主でしたが、それだけでは早期発見が難しいこともあって、現在ではマンモグラフィと合わせた検診がすすめられています。マンモグラフィでは乳がんの初期症状のひとつである「石灰化」や腫瘍を発見することができます。石灰化とはカルシウムの沈着のこと。石灰化自体は体中どこにでもおこるもので、仮にどこかに石灰化があっても、それが「がん」になるわけではありません。ただし、乳がんについては、がんの初期症状に石灰化をともなう場合があるので、検診で確認しているというわけです。マンモグラフィでは、触診で発見できない小さな石灰化もはっきりと映るので、乳がんの早期発見に役立つのです。■マンモグラフィを受けてみた!私が予約したのは女性専用のクリニック。利用者も先生も全員女性なので検査自体もリラックスした雰囲気です。検査では上半身裸になります。そのまま検査装置の前に立ち、乳房を前に引っ張って検査台に乗せ、圧迫板で圧迫して撮影します。次に、角度を斜めに変えます。斜め方向に乳房を引っ張り、同じように圧迫板で圧迫して撮影。左右の乳房をそれぞれ撮影し終えたら、マンモグラフィは終了です。写真1枚撮影するのに1~2秒、検査室に入ってから検査終了まで10分もかかりませんでした。検査中はスタッフさんが「もうちょっと前に」「腕はここに」「動かないでくださいね」と手取り足取り教えてくれ、とてもスピーディ。あっという間に終わりました。 ■本当のところ、痛みってどれくらい?圧迫による胸の痛みについては、引っ張られているので確かに痛みはありますが、個人的に「あ、これで大丈夫なの?」と感じる程度でした。圧迫されている時間が数秒と短いことと、胸を圧迫する感覚がわかっていたことが理由だと思います(うつぶせ寝などで)。胸の圧迫は石灰化をはっきり映すために必要です。脂肪や血管が重なって石灰化が映らないための措置とスタッフさんから事前説明もあり、「どうして痛い思いをしなきゃならないの?」という疑問もきちんと解決してから受けることができるようです。また「胸が挟めないくらい小さいと受けられない?」と心配な人がいるかもしれませんが、実際は男性も検査することがあるため、心配は無用です。今回は触診とマンモグラフィを合わせた検査を受けてきました。触診では先生から自己検診の方法などもレクチャーされ、病気の早期発見の大切さを教わりました。女性特有の検査は「まだいいか」「恥ずかしい」と後回しにしてしまいがち。でも、家族にとってはあなたが健康でいることが何よりも大切です。普段のスケジュールに組み込み、検査を習慣化して自分の体を気遣ってあげましょう。それがきっと家族の喜びにつながるはずです。
2016年04月17日たんこんちは ボロボロゆかい
ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル
娘が3カ月ごろのことですが、初めての出産・子育てで分からないながらも夫と協力しながら育児をしていました。 現在は在宅や出張が多い職場に転職した夫ですが、以前は在宅などなく毎日お弁当が必要だったため、毎週末にまとめておかずを作り置きしていました。 そんなこと言われるなんて…ミルクで育てていたため、子供の世話を夫に任せて弁当のおかずを作ったり他の家事をしていると何気なく実母に話しました。すると母から「あんた夫くんにそんなことさせとるの?かわいそうに」と言われました。 夜泣きもひどく眠れてない状態だったため、夫が自分から世話すると言ってくれたので甘えてた部分もありましたが、まさか母にそんなことを言われると思っておらず何も言い返せませんでした。母からは以前「父さんはよう子供の世話してくれたんやでー」と聞いていたのでそんなことを言われるとは思いませんでした。 母にあのとき、こう言われたんだけどと聞いてみましたがまったく覚えていませんでした。 育児が落ち着いてきたころ、実家にいたときのことをよくよく思い出してみると、母はそこまで頑固ではないですが、家事・育児は女性がするものって考えが根底にあったように感じます。実際、実家では体調が悪いとき以外は母が家事をしていました。今では共働き家庭が多く、家事を分担していると言う方が多いと思うので二人目を育ててる今なら同じ言葉を言われても、今はこうなんやでと伝えられると思います。 作画/きょこ著者:斎木茉優 2児の母。ゲームが大好き。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月27日2024年3月生まれの男の子3,488名の名前から、人気の止め字ランキングTOP5を紹介します。2024年3月生まれの男の子には、どのような止め字が使われているのでしょうか。 かつては「郎」「太」「介」などが多かった男の子の止め字も、近年ではさまざまな意味を込めて、多様な漢字が使われるようになっています。翔2024年3月の止め字ランキング1位は「翔」でした。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の活躍もあり、ますますの人気を見せる漢字です。 2024年3月の人気の名前ランキングでは、5位「結翔」11位「陽翔」、32位「蒼翔」「咲翔」などがランクインしていました。 主なよみは「と」や「た」。2023年の人気の名前ランキング年間2位に入っていた「陽翔」は、「はると」「ひなと」「ひなた」「あきと」「ひろと」などのよみがありました。 斗2位にランクインした止め字は「斗」。主なよみは「と」でした。 「斗」は、少ない画数ながらも男の子らしいりりしさを感じさせます。また、北斗七星から派生して、星空に美しく輝く星をイメージさせる漢字です。 3月のランキングでは、7位「湊斗」16位「碧斗」32位「颯斗」などがランクインしていました。人止め字ランキング3位には「人」がランクイン。上位3位を「と止めネーム」でよく使われる止め字が占めるという結果になりました。 「人」は、人と人とのあたたかなつながりが生まれるようにという想いを込めて、使われることが多い止め字です。 3月のランキングでは、32位「悠人」49位「暖人」75位「叶人」「隼人」などが見られました。真4位にランクインした止め字は「真」でした。「真」という止め字の多くは「ま」とよみ、漢字の意味からも誠実さや正しさを感じます。 3月のランキングでは、9位「颯真」16位「悠真」22位「楓真」などがランクイン。どんな漢字とも相性がよく、常にランキング上位に複数見られる止め字です。空5位の止め字は「空」でした。3月のランキングでは、「蒼空」が3位にランク入り。そのほか、75位に「想空」が入っていました。 「空」という止め字は、スケールの大きさを感じさせます。 「空」は「ら」「く」「あ」など、よみのバリエーションの多さが特徴的な止め字で、蒼空(そら)、朔空(さく)、凌空(りく)、叶空 (とあ)、希空(のあ)など、オリジナリティのある名前が多く見られました。 数ある止め字の中でも、「と止めネーム」は絶えず人気がある名前です。2023年の1位である「はると」は、2018年以降毎年よみランキングの1位! これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:3,488件(男の子)
2024年04月27日うちの息子もこの春小学校に入学し、子どもは二人とも小学生になりました。そう、念願の…。お姉ちゃん念願の“弟とおててつないで登校”がついに叶う日がきた!!と、思っていたのですが…。■念願の弟の入学子どもたちも成長し、立派な自我が芽生え、最近では激しいケンカもするようになったうちの姉弟。しかしなんだかんだ仲良しで、娘は弟がかわいくてしょうがないし、息子はお姉ちゃんに憧れを抱いているようでした。そんな中での、息子の入学。息子はお姉ちゃんと一緒に学校へ行けるのを今か今かと待ち望んでいました。そして娘も、学校で弟と会えるのが楽しみで仕方ない様子でした。が、しかし…。そう、うちの息子は…寝起きが悪い…!!娘は声をかければスッと起きてくれるタイプなのですが、息子は正反対。どれだけ声をかけてもどれだけゆさぶってもたとえ体を起こされようが起きない!!仕方ないので、幼稚園のときは寝たままの息子を担いで階段をおり、なんとかリビングに運んでいたくらいのレベルだったのです…。 ■起きない息子すっかり自立し、自ら身支度をしてくれる娘に対して、ひたすら起きない息子…。なんとかリビングテーブルに座らせるも、朝食もゆっくり。次第に、真面目な娘も苛立ちはじめる…。「遅れるから、もう行くね!」そう言って、後ろ髪をひかれながらも登校していく娘。そんな中でやっと朝食を終え、ゆっくりトイレにこもり、着替える息子…。でも、まあ、全部ひとりでやってくれるので、とーーーーっても楽なのですが…。こうして今日も、母と二人、登校していく息子。こんな息子がお姉ちゃんと一緒に登校できるのは、もうちょっと先かもしれません。ちなみに、あまりの眠りの深さに何か疾患でも隠れているのかと心配していたのですが、休日になると…。オフの日になると、なぜかものすごく早起きな息子。オンとオフのクセが強いだけのようです。
2024年04月27日保育士の中田馨さんが、子どもがお友だちを叩いてしまったり、物を壊してしまったときの対応について教えてくれました。「どうしてお友だちを叩いてしまうの……」、「なぜうちの子はこんなに乱暴なの?」と悩んでいるパパやママもいるかもしれませんね。中田先生が子どもの行動や心理について詳しくお話ししてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。子育ては「楽しい!」「うれしい!」「すごい!」と思うことも多いですが、「あれ? どうすればいいのだろう?」と悩むこともあります。例えば、友だちを叩いたり、物を投げて壊したりする子どもの行動など。 そこで今回は、そういった少し乱暴に見える子どもの行動について考えてみましょう。 大切なことは、周りの大人が「そういう子」と思い込まないこと友だちを叩いたり、物を投げてしまうような行動は、成長の過程です。保育所の子どもたちを見ていても、多かれ少なかれどの子にもやってきます。子どもたちの様子を見ていると、それが大きく出て目立つ子と、それほど目立たない子がいるなと感じます。 みんなが通る道なので、「この子は乱暴なのではないか?」とは思わないでください。例えば、「あなたは、いつも乱暴ね!」なんて声かけをして、「乱暴な子」のレッテルをはらないでほしいなと思います。 とはいえ、何度注意しても何度も何度も同じことを繰り返されたら、「じゃあ、どうすればいいの??」と思ってしまいますよね。では、どうして子どもがそのような行動をするかを考えてみましょう。 友だちを叩いたり、物を投げたりするのはなぜ?あなたのお子さんは、なぜ友だちを叩いたり、物を投げたりすると思いますか? 理由はいろいろあるのではないかと思います。 「自分のおもちゃを友だちに急に取られた」「友だちのおもちゃが欲しくなった」という分かりやすいものもありますし、「投げてみたらおもしろかった!」なんて理由のこともあります。 以前に私の保育所で起きた出来事を例にお話しします。Aちゃん(1歳児)が何もしていないBちゃん(2歳児)を叩いたり、噛んだりすることが続きました。その理由は、これまで何度もBちゃんに自分が使っているおもちゃやあそびを取られたり、壊されたりしていたからです。その過去の記憶があるから、目の前をBちゃんが通っただけで「また、取られてしまう!」と思って自分の身を守るために叩いていたのです。 子どもの「今した行動」だけでなく、その前後や関係性にどういった思いがあったのかを見ることができると、子どもの行動が理解でき、大人の対応も変わってくるかもしれませんね。 どの月齢でも「あそび」や「良し」にしないこと私の保育所では、友だちを叩いたり、物を投げたりする行動をどの月齢でも「あそび」や「良いこと」と捉えないようにしています。 例えば0歳児を抱っこしているときに、大人のほっぺをペシペシ叩くことがありますね。こんなときは、「痛いよ。さすさすしてくれたらうれしいな」と子どもの手を持って一緒に「さすさす」します。物を投げたら「これは危ないから、ボールを投げてみよう」と、投げてもいい物と交換します。 ほっぺをペシペシされて笑顔で「痛い痛い~」と笑うと、赤ちゃんは「ペシペシしたら、ママ(パパ)が喜んでくれる! 楽しい!」と思ってしまいます。硬いおもちゃを投げて「じょうずに投げられたね!」と褒めたら、硬いおもちゃを投げてもいいと理解します。 子どもを叱る必要はなく、してもいい行動を伝える(教えてあげる)ようにできると良いですね。 感情的に怒らず、子どもの気持ちに寄り添いつつ「待つ」1歳児、2歳児になり、友だちと関わることが増えてくると、上記の方法では問題解決しなくなることもあります。 もし、友だちを叩いてしまったときには、まずは叩いたことに対して注意をして、子どもの行動を止め、声かけをします。「叩いたら痛い!」「叩いたら○○ちゃんがかわいそう」「叩くのはダメ!」など、お子さんへ伝わりやすい言葉でOKです。このときだけは、わざと大きめの声で叱ります。 そして、叩かれた友だちには、まず親が「痛かったねごめんね」とフォローを入れて、お子さんと向き合ってみましょう。このとき話しかける声は、できる限り静かな口調です。そして、叩いてしまった子どもには、まだ言葉でうまく伝えられない場合には、「どうして叩いたのかな?」「○○ちゃんのおもちゃが使いたかったの?」など子どもの気持ちを代弁します。「ママ(パパ)は、叩いたことがとっても悲しい」とママ(パパ)の気持ちも伝えましょう。そして、「○○ちゃんに謝ろうね」と一緒に謝ります。 今回は、とっても簡潔に書きましたが、子どもの気持ちはそんなに簡単に「謝る」方向には進みません。子どもの表情を観察しながらできる限り言葉数は少なく、「待つ」姿勢で声かけを行ってみましょう。もし、子どもが謝れなくても、そんなときもあるものですから大丈夫。代わりにママ(パパ)がしっかりと謝る姿を目の前で見せましょう。大切なのは、親が感情的に怒らないことです。 最後にお話しした方法は、少し親の「演技力」も必要になるかもしれません。感情的にならず、いかに簡単な言葉で子どもに伝わるように説明できるかも、子育てには大切かもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年04月27日『SNSを使うトラブル』もあれば、『SNSを一切使わない』ことによるトラブルもあります。今となっては当たり前の情報共有の手段であるグループLINEは便利ですが、それを『一切やらない!』という人がいました。 どうしよう…!部活と、学校の学年委員でご一緒していたNさんの連絡手段はガラケーで電話とメールのみ。さらには「写メはパケ代がかかるのでファックスでお願いします!」という人でした。 N家にパソコンはあるけれど、Nママはほとんど使えないということで、仕方なく連絡担当の人は部活の試合や役員の仕事の連絡事項を口頭やLINEの画面をコピペしてメールに打ち直していました。 結果的にNさんの相手に疲れた周囲は次第に離れていき、連絡も必要最低限になり、当たり障りない付き合いになっていきました。 ♢♢♢スマホを持っていないのは個人の自由のため、連絡手段が他の人と異なることはしょうがないことですが、当たり前に一人だけ別対応を望むというのも少し対応に悩んでしまいますよね。スマホを持っていない人と同様にファックスがそもそも家になかったり、使えない人もいます。お互いがなるべくモヤッとせずにしたいものですが、みなさんが同じ状況になった際、どのように対応しますか? 作画/miyuka 著者:華田桜子転勤族でほぼワンオペ状態で、年子の男子2人を育てたママ。
2024年04月27日「生理だと思ったら妊娠していた」という話はインターネットではよく見かけていましたが、「実際そんなことあるのかな?」と思っていた私。しかし、私自身がそのことを経験することになったのです。妊活中に起きたまさかの出来事をお話しします。 妊活中、周期通りに生理がきた3年ほど前の話です。当時妊活中だった私は、周期通りに生理がきて「今回も妊娠できなかった……」と落ち込んでしまいました。 ただ、生理にこれまでとの違いを感じたのです。私の場合、生理の1日目、2日目は経血量が多く、生理痛もあり、鎮痛薬を使うこともありました。しかし、そのときは「今回はいつもより経血量が少ないな。生理痛もちょっと軽めだな」と感じて……。ですが、いつも通り7日間出血があったので、「今回はたまたま軽めだったのかな」とあまり気にしていませんでした。 下腹部に痛みがあり病院へ生理が終わったころ、右の下腹部が急に痛くなりました。座っていても寝転んでみても痛みは治りません。今まで経験したことのない痛みだったため、心配になりかかりつけ医へ連絡したところ、「一度受診してください」とのこと。私と夫は痛みをこらえて病院へ行きました。 病院へ着いてから尿検査をし、診察室へ。婦人科の病気を今までしたことがあるか、最終月経、生理周期などを聞かれ、内診をしてもらいました。 尿検査で妊娠反応が陽性に!診察室へ再度入ると、医師から「尿検査で妊娠反応が陽性になっています」とまさかの言葉が! 私は、「生理がきたのに!?」と驚きを隠せませんでした。ただ、驚きとともに、とてもうれしかったことを覚えています。 医師に出血があったことを話すと、医師曰く「生理だと思っていたのは着床出血でしょう」とのこと。また、妊娠するとホルモンのバランスで卵巣が腫れてしまうこともあり、それが原因で下腹部が痛くなったのだろうとのことでした。 そして、腫れた卵巣がねじれる可能性があるため、しばらくは安静にするようにとの指示を受けたのです。 「生理だと思ったら妊娠していたなんて話、本当にあるの?」と疑っていた私ですが、まさか自分が同じ体験をするとは思っていませんでした。 今回は下腹部の痛みで病院への受診を決めましたが、痛みがなければずっと気がつかないまま過ごしていたのかもしれないなと感じます。体の異変を察知してすぐ受診して本当によかったなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/motj作画/ちゃこ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年04月27日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談をご紹介します。 1歳半健診で長男は、指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介され、病院で検査を受けることに。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によってこの先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気づいていませんでした。 そして検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気づけなかったと思います。受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/戸塚麻心作画/和田フミ江監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月27日長男が3歳の誕生日の日、デパートで誕生日プレゼントを長男と一緒に選んでいたときの話です。せっかくの誕生日が…普段おもちゃをほとんど買わないので、長男はあれこれとおもちゃをたくさん欲しがってしまいました。元々1つしか買わない予定だったので、どれにしようか一緒に選んでいたのですが、色々欲しがる長男は「どれか1つ」と言われだんだんヒステリックに怒り出しました。すると近くを通った長男と同じくらいの子を連れたお母さんとおばあちゃんらしき人がこっちを見ながら「あんなの嫌だ」と話しだしました。最初は何のことかわからなかったのですが、その後も「聞き分けが悪い子」や「恥ずかしいよね」など、こっちをちらちらと見ては話していました。 ◇ ◇ ◇ 私は息子に見知らぬ親子の会話が聞こえたらかわいそうだと思い、早くこの場を去りたく結局おもちゃを2つ買うことにしました。せっかくのプレゼント選びが嫌な気分になってしまいましたが、帰ってからは無事に明るい気持ちで誕生日を祝うことが出来ました。私は怒ってる子がいても温かい気持ちでいたいと思います。 作画/いずのすずみ著者:安藤麻里30代、5歳・11歳の男の子を育てる母。家事中も仕事中も独り言を話してます。
2024年04月27日第1子誕生のころの話です。妻の妊娠が判明した後、名前を決めるために2人であれこれ調べたりしてようやく2人ともが納得のいく名前が決まりました。しかし、後日、あることが判明したのです。妻が待望の第1子を妊娠!どんな名前にするか悩みまくり…1人目を授かったとき、名前を考えるために妻と書店やネットで毎日漢字や読み方を調べながら、名前の候補をいくつか挙げていました。そして最終的に、お互いが納得!という名前が決定し、子どもが生まれてくるのを今か今かと待っていました。 そんなある日のことです。久々に会う友人とお茶でもしようと出かけたら、なんとその友人も子どもを授かっていたのです。それだけでもびっくりしたのに、お互いの子どもの名前を何にしたかの話になり、子どもの名前を言い合うと、なんと漢字も読みも全く一緒の名前!これには本当にビックリしました。 毎日妻と本やネットで名前を調べて大変な思いをして決めたのに、まさか友人の子どもと全く同じ名前になるとは思ってもいませんでした。知り合いの名前と一緒になることはダメな訳ではないですが、特別な我が子なので、なるべくは人と被らない、あまり多くない名前にしたつもりではいたのです。名前を考えるときは、もう少し周りの人たちの情報を入手しておかないといけないなと思いました。 作画/きりぷち著者:平野太郎
2024年04月26日