いつも子どもたちが「じいじ、ばあばと遊びたい!」と言うと、快く遊んでくれる義父母。義父母と子どもたちが楽しく過ごしている時間はうれしくて、ありがたい気持ちでいっぱい。しかし、ひとつ気になることが。義母は子どもたちと遊んだら、一緒にお片づけまでしてくれるのですが、義父はというと……。 義父と息子が過ごす楽しい時間義父が仕事から帰ってくると、息子はすぐに「じいじ、遊ぼうー!」と言ってじいじの腕を引っ張ってリビングに連れていきます。なんでもさせてくれるやさしいじいじなので、息子も楽しいのでしょう。 息子は義父に戦いごっこやボール遊び、ブロック遊びなど、いろいろなことをお願いして、ケラケラ笑いながら遊んでいます。息子がじいじと楽しそうに遊ぶ姿はほほえましいですし、夕方の忙しい時間や夕食後に子どもの面倒を見てもらえることはありがたく、助かっていました。 お片づけになると逃げる義父夕食前やお風呂までの時間を楽しく過ごした義父と息子に、いよいよお片づけの時間を告げるときがきます。私が「もうお片づけをし始めてー」と言うと、義父はそそくさと自室に戻っていくのです。すると、息子は逃げていく義父を追いかけることが楽しくなり、片づけることを忘れてしまいます。 しばらくしてもう一度、義父と息子に声をかけますが、義父は息子に「◯◯ちゃん、お片づけしないといけないよー」と言うだけ。息子の教育のためにも、義父に最後の片づけまで一緒におこなってほしいのですが……。結局、息子だけを呼んで、私と2人で散乱したおもちゃを片づけることが毎回でした。 孫のひと言で義父に変化が!?義父は毎回のように一緒にお片づけをしてくれることはなく、ついに息子も「じいじはなんでお片づけしないの?」と聞いてくるようになりました。夫から義父にお願いするように頼んでも、「父さんは片づけられない人だから」と言うだけ。それでは子どもたちに示しがつきません。 ある日、いつものように義父と息子が遊んで、私がダメ元でお片づけをするように伝えると、案の定、義父は逃げてしまい、息子は義父を追いかけていました。私が諦めかけていたとき、娘が義父の自室に向かって「じいじ! ◯◯ちゃんとお片づけして!」と言ったのです。義父は苦笑いしながら戻ってきて、その日は初めて息子と娘も一緒に、みんなでお片づけをしてくれました。 娘のひと言をきっかけに、義父は孫たちと遊んだあと、毎回ではないですが、一緒にお片づけをしてくれるようになりました。子どもたちもじいじにおもちゃをしまう場所を教えるなどして、楽しみながらお片づけをしています。たまに孫から注意される義父ではありますが、子どもたちにやさしく接してくれる義父の存在には感謝です。 著者:松村まや2016年生まれの女の子、2018年生まれの男の子の2児の毋で、職業はフリーライター。夫と子ども2人との4人暮らし。趣味は好きな音楽を聴くことや、休日に家族でおいしいテイクアウトグルメを見つけること。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年02月08日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、あさ子の連絡先をブロックしたのに、後日状況を知らない友人・さえ菜があさ子を家に連れて来てしまいました。 『叱らない育児』は「子どもが何をしても叱らなくていい」と誤解し、公共の場で子どもが騒いでも、迷惑をかけても注意しないあさ子。 叱らない育児は『子どもをただ放っておく育児方法』じゃないこと、命の危険がある行動は強く叱ったほうがいいと思っていることなどをあさ子に伝え、一旦その場は縁を切ることなく終了。2年間、たまに会ったりして交流を続けていました。 その後、みやこさんが新築を建てたということで、あさ子が遊びに来たいと連絡が。以前家に双子が来た際、暴れたりおもちゃを壊されたりした嫌な思い出が蘇ります。双子を連れてこないという話でしたが、当日……!? え、なんで?あさ子が無断で双子を連れてきた! 約束の土曜日、あさ子だけ来ると思っていたら、まさかの双子連れ! 「旦那が仕事になっちゃったから~」と連絡なしで連れて来てしました。しかも全員ずぶ濡れ! 玄関でタオルを渡すと、あさ子は子どもではなく自分だけ拭いていて、ビショビショの子どもたちは玄関を水浸しにしています……。 子どもを叱らないことをポリシーにしていたあさ子と、イタズラ放題の双子たち。この3人が揃って新築に来てしまった! 突然子どもを連れて行くことになったのであれば、事前に一言、断っておくのが礼儀だと思いますが、そこはあさ子。連絡一つ入れることなく訪問してしまいます。悪い予感しかしませんね。以前のように、物を壊されたり、娘に危害を加えられたりしないといいのですが……。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月08日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、あさ子の連絡先をブロックしたのに、後日状況を知らない友人・さえ菜があさ子を家に連れて来てしまいました。 『叱らない育児』は「子どもが何をしても叱らなくていい」と誤解し、公共の場で子どもが騒いでも、迷惑をかけても注意しないあさ子。みやこさんは、これからも友人関係を続けるなら、ある「条件」を守ってほしいと言います。 「子どもたちが他の子に、遊んでたおもちゃを取られたり、叩かれて大泣きしても、その子のお母さんが我関せずで、何もしなかったらどう思う?」 「何それ! そんなこと子どもたちにされたら許せない!」 「でもそれ、同じようなこと、あんた南さんにやってたから」 ここまで言われて、ようやく自分がしてきたことに気づいたあさ子。しかし「でも叱らない育児が……」と言い訳するあさ子に、みやこさんは……? 育児において「叱る」ことは不可欠……そう伝えると 「叱らない育児は『子どもをただ放っておく育児方法』じゃないよ」 「私個人の意見としては、ケガしたり、させられたり、命の危険がある行動は強く叱ったほうがいいと思う。子どもが間違った行動をしているのに、何もしないのは、放置しているのと変わらない」 「それでもやっぱり大切なのは、周りの人への配慮や振る舞いだと思うの」 みやこさんは、『叱らない育児』を否定するわけではなく、あさ子のやり方や考え方が間違っていることを丁寧に説明し、伝えました。「でも」「だって」と言い訳を繰り返すあさ子に、みやこさんの思いは伝わるのでしょうか。伝わらないようでは、ここで友人関係は終了です。 子育てでは人に迷惑をかけてしまうことがあります。子どもは親の思い通りにコントロールできないので、泣いたり騒いだりしてしまうことももちろんあります。でもそのとき、周りの人たちへ配慮ができるかどうか。きちんとした対応ができるかは親次第。あさ子もそのことに気づけるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月07日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの新築祝いに来た友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、あさ子の連絡先をブロックしたのに、後日状況を知らない友人・さえ菜があさ子を家に連れて来てしまいました。 子どもが何をしても叱らない理由は『叱らない育児』を実践しているからだというあさ子。「子どもが何をしても叱らなくていい」育児法だと誤解し、公共の場で子どもが騒いでも迷惑をかけても注意しません。 「ダメなとことかあればできるだけ直すからお願い!」 みやこさんは、これからも友人でいるなら、ある「条件」を守ってほしいと言います。それにはまず、あさ子自身が間違いに気づく必要があります。 「そんなことされたら許せない!」あんた、同じことやってるよ 「公共の場では一般的なルールがある。子どもと一緒にいたら、それを守れない時があるけど、大切なのは周りの人を思いやる気持ちや態度だよ」 そう前置きしたうえで、あさ子にハッキリ伝えます。 「児童館で会った南さんは、タイミングが合わないんじゃない。高確率で避けられてる。なんでだと思う?」 「うちの子がうるさいから?」 「子どもたちが他の子に、遊んでたおもちゃを取られたり、叩かれて大泣きしても、その子のお母さんが我関せずで、何もしなかったらどう思う?」 やはり何もわかっていなかったあさ子。みやこさんの質問に、「何それ! そんなこと子どもたちにされたら許せない!」と答えます。 「でもそれ、同じようなこと、あんた南さんにやってたから」 ここまで言われて、ようやく自分がしてきた過ちに気づいたあさ子。しかし「でも叱らない育児が……」と言い訳するのでした。ママさんに避けられていることにも気づかず、子どもを叱らない、子どもが迷惑をかけても知らんぷりという育児を続けているようでは、友人関係を続けてくれる人はいなくなってしまいそうです。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月06日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、あさ子の連絡先をブロックしたのに、後日状況を知らない友人・さえ菜があさ子を家に連れて来てしまいました。 子どもが何をしても叱らない理由は『叱らない育児』を実践しているからだというあさ子。「子どもが何をしても叱らなくていい」育児法だと誤解し、公共の場で子どもが騒いでも迷惑をかけても注意しません。 後日、双子を連れて友人の結婚式に参列。双子は写真撮影に乱入したり、スピーチ中に走り回ってやりたい放題! しかし、あさ子は注意しません。 暴れる双子を見てくれていた友人・ゆうみさんが「あんた母親だよね? なんで、子どもたちを放置してんの?」、「子どもたちは悪くない。悪いのは叱らないあんたでしょう」と注意すると、独身のゆうみにはわからないと言い返し反省しません。 指摘してくれる友人の言葉はあさ子には届かず、ただ自分は悪くないと思っていたのです。ママ友が一人もいなくなっちゃう!懇願されても…… 結婚式に参列したあと、ホテルで過ごしていると、みやこから出産の報告が! 「育児のこと、相談してみよう!」と思い、先日来たときに相談するつもりが、「みやこにはどうせわからない」と突っぱねてしまったそう。 児童館で再会したママに相談しようと思ったものの、すぐに帰られてしまい、ママ友が1人もいないと言います。あさ子は気づいていないようですが、おそらく逃げられた様子。 「ダメなとことかあればできるだけ直すからお願い!」 あさ子なりに変わろうとしているのかもしれない…… みやこさんは、これからも友人関係を築いていくために「条件」があると言います。この考えが受け入れられないなら、もう会ったりするのやめよう、ときっぱり伝えました。 公共の場で子どもが人に迷惑をかけても、誰かを傷つけても、子どもを叱らないあさ子。相手にも謝らないその態度や考え方に気づいた人たちは、あさ子から離れていってしまっても仕方がありませんね。子どもたちのためにも、自分の見直すべきところに早く気づいてほしいものです。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月05日新型コロナウイルスの影響で外出が制限されるなか、2歳の娘と私は図書館に行く頻度が増えました。図書館に行き、借りる本を選んでいる時間が娘と私の毎週末の楽しみに。ある日いつものように図書館に行くと、本が平置きされている特設コーナーでたまたま気になるタイトルのビジネス書を発見した私。さっそく借りてみたところ、娘の予想外の行動により本を弁償しすることになったのです……。図書館で借りたビジネス書に異変が!2歳の娘は図書館がお気に入り。「どこに行く?」と私が聞くと、2回に1回は「図書館!」と答える娘。図書館に行って絵本を借りては、寝る前に読み聞かせをするのが日課です。普段は子ども向けの絵本ばかり借りている私ですが、特設コーナーにあったビジネス書のタイトルが気になり、借りてみることに。 その夜、子どもに絵本の読み聞かせをするついでに借りたビジネス書のページをぱらぱらめくっていたときです。私はある異変に気が付きました。なんと、ビジネス書の一部に色鉛筆でぐるぐると書きなぐった跡があるのです。まさかと思いリビングを見回すと、同じ色の色鉛筆が床の上に転がっていました。 落書きしたのは、娘…?「この落書きは〇〇ちゃん(娘の名前)がやったの?」と娘に尋ねると、顔が無表情になりました。その後、娘は少しうなずいたように見えましたが、何も言わずに布団に顔をうずめると静かに泣き始めたのです。 それでも伝えるべきことは伝えなければいけないと思った私は、「図書館で借りた本はみんなの本だから、落書きをしないでね」と娘に言いました。娘は布団に顔をうずめたまま、泣きながら眠ってしまいました。 「弁償」という思わぬ出費私が図書館の職員に本の落書きについて説明すると、弁償する必要があるとのこと。図書館の職員からは「古本でも構わないので同じ本を購入してきてほしい」と言われました。 このビジネス書はつい3週間ほど前に発売されたばかりの新しい本。古本はあまり出回っていませんでした。数冊ほど古本が売りに出されていましたが、新書で買うのとほぼ変わらない値段です。もちろん弁償は当然だと思っていますが、思わぬ出費につい落胆してしまいました。 娘が図書館で借りてきた本に落書きをしてからは、触れてほしくないものは手が届かない場所に保管することにしました。そして、「図書館で借りた本を大切に扱うように」と繰り返し娘に伝えています。一応、「うん」と真面目な顔で大きくうなずく娘。それ以来娘は本に落書きをしなくなったので、彼女なりに理解してくれたのだなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:武田 ゆうか2歳女児の母。1987年生まれのミレニアル世代。小さいころから本と歌が好き。就職活動に失敗し、それまで無縁だったIT業界で社会人生活をスタート。20代で結婚し、子どもを授かるも、夫のモラハラに苦しんでいる。
2023年02月05日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た高校の友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、その日のうちにあさ子の連絡先をブロックしたみやこさん。しかし後日、友人のさえ菜が、あさ子を連れて家に来てしまいます。 あさ子に「どうして子どもたちを叱らないの?」と質問すると、『叱らない育児』を実践しているというのです。 『叱らない育児』は「子どもが何をしても叱らなくていいもの」と誤解したあさ子は後日、双子を連れて新幹線で友人の結婚式へ。 その道中、車内の通路で子どもたちが暴れまわっても、駅員に注意されても子どもを注意せず、ただムッとするばかり。そしていざ、結婚式に参列しますが、そこでも一波乱が……! 子どもが大暴走!それでもあさ子は叱らなくて…… 結婚式に参列した双子は、相変わらずやりたい放題! 新郎新婦の写真撮影に乱入したり、友人スピーチ中に会場を走り回ったり……しかし、あさ子は注意しません。暴れまわる双子は、友人のゆうみさんが見てくれていました。 そして結婚式終了後、ゆうみに呼び止められます。 「あんたってさ、たっくんとりっくんの母親だよね?」 「え、何言ってんの? 当たり前じゃん…」 「それならなんで、子どもたちを放置してんの?」「子どもたちは悪くない。悪いのは叱らないあんたでしょう」 子どもたちを叱らないことを「放置」と言われ、「独身のゆうみには育児のこととか、わからないでしょ!」と言い返すあさ子。一日中双子を見てくれていたのに、感謝の言葉どころか、ひどい言い様です。。 「周りに迷惑かけるようなことは、きっちり叱ってあげなよ。このままだといつか、周りからみんないなくなるよ」 「叱らない育児」を盾に、子どもがいくら悪いことをしても一切注意せず、謝ることもしなかったあさ子。見かねた友人が「きっちり叱ってあげなよ」と助言しますが、果たして「叱らない育児って最高!」だと思っているあさ子に、どれだけ思いは伝わるのでしょうか。 子どもたちの面倒を見て、あさ子たちの言動を指摘してくれた友人を、「独身だからわからない」と突き放したあさ子。このままでは、本当に友達が1人もいなくなってしまいそうですね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月04日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た高校の友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に呆れ、その日のうちにあさ子の連絡先をブロックしたみやこさん。しかし後日、友人のさえ菜が、あさ子を連れて家に来てしまいます。 あさ子に「どうして子どもたちを叱らないの?」と質問すると、『叱らない育児』を実践しているというのです。 まともに調べもせずに「子どもを叱らなくていいんだ♪」と誤解したあさ子は翌日、児童館へ。そこには初めて会うママさんと、2歳のアイちゃんがいました。 しばらくすると、アイちゃんが遊んでいたおもちゃを双子が取り合い、アイちゃんを泣かせてしまいますが、あさ子は双子の暴力を止めず、「自分の気持ちを正直に言えてえらい」と息子たちを褒め始めたのです! アイちゃんもママさんも、思いがけないあさ子の言葉に言葉を失ってしまいます。さらに、双子の暴力が止まらず……!? わが子が人を傷つけても謝罪さえせず…… 息子が他の子の髪の毛を引っ張っているときも止めずに「アイちゃんと遊びたかったのねぇ」と悠長に声をかけるあさ子。非常識すぎる行動に驚いた親子は、逃げるように児童館をあとにしました。 そんな親子の心情などつゆ知らず、『叱らない育児』が自分にとってすごくラクだと気づいたあさ子は後日、双子を連れて新幹線で友人の結婚式へ向かいます。 しかし、車内の通路で子どもたちは暴れまわり、駅員に「他のお客様のご迷惑になるので、お子さまを席に座らせていただけますか?」と注意されますが、「座るように言っても聞かないんですよ。そのうち飽きると思うので」と言い返して、注意もせず、放っておくあさ子。 「お母さん、子どもたちをちゃんと叱ってあげてください」 係員にぴしゃりと言われてしまい、「なによ!」とムッとしていると、さらに「ときどきいるんだよな~ああいう子どもを野放しにする親」という嫌味が耳に入りました。 「私、周りのみんなに“ダメな親”って思われてる……?!」 これは「叱らない育児」なんだから!子どもたちを叱ったら、暴れてもっと大変なんだから!そう心の中でつぶやくあさ子。 どんな育児の考え方や子育て方針であれ、人に迷惑をかける行為は許されることではありません。まして、迷惑行為を放置するなどもってのほか。この非常識な言動を非常識だと気づかないあさ子……注意してくれる人がいても、あさ子自身が聞く耳を持たないのであれば、伝わりません。 親は子に「やってはいけないこと」をしっかり教える必要があるということに、あさ子が早く気づけるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月03日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た高校の友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に、友人関係を続ける自信を無くしたみやこさん。その日のうちにあさ子の連絡先をブロックしました。 しかし後日、友人のさえ菜が、あさ子を連れて家に来てしまいます。そこで、あさ子に「どうして子どもたちを叱らないの?」とストレートに質問したところ、母親から『叱らない育児』という育児法を聞き、ネットでちょこっと見ただけで実践しているとのこと。 叱らない育児の詳しい方法などを調べもせずに、「子どもを叱らなくていいんだ♪」と誤解したあさ子。翌日、児童館へ行き、ある親子に迷惑をかけることに……。 勘違いしたあさ子、児童館で大迷惑! 児童館で初めて会ったママと娘のアイちゃん。 アイちゃんが遊んでいたおもちゃをあさ子の双子が取り合い始め、アイちゃんは泣いてしまいました。 「アイちゃんが使い終わってから遊ぼうね」「人が遊んでいる物はいきなり取っちゃだめだよ、“貸して”って言おうね」 普通、この状況であればこのように親が子どもへ声かけして、奪ったおもちゃをアイちゃんに返すシチュエーションですが、勘違いあさ子は双子の暴走を止めもせず、「自分の気持ちを正直に言えてえらい」と自分の息子たちを褒め始めました。 「うちの子たち、どうしてもおもちゃ欲しかったみたいなの~悪気はないんだー。貸してくれてありがとう」 一方的におもちゃを奪われ、泣いていたアイちゃんもママさんも、思いがけないあさ子の言葉に言葉を失ってしまいます。子どもが泣かされ、その親から謝られなかったら、嫌な気持ちになりますよね。あさ子が早く、相手の気持ちを考えた行動ができるようになることを祈るばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年02月02日Twitterで大人気! きくまき(@kikumaki00)さんの育児マンガをご紹介します。パパが娘さんに交通ルールを教えていると、「進んでもいい」というフレーズを言い間違えてしまいます。しかし、娘さんの言い間違いがあまりにもかわいすぎて、パパとママは……!?何万回でも聞きたい♡わが子の言い間違い 娘さんの言い間違いかわいいですね♡ パパとママがデレデレになってしまう気持ちがよくわかります! きくまきさんのマンガは、このほかにもTwitterやアメブロでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
2023年01月31日念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。みやこさんの出産祝いに来た高校の友人・あさ子とその家族の非常識すぎる行動に、友人関係を続ける自信を無くしたみやこさん。その日のうちにあさ子の連絡先をブロックしました。 しかし後日、友人のさえ菜が、あさ子を連れて家に来てしまいます。あさ子は「この間のことはごめんなさい」と、今回は驚くほど素直に謝罪をしました。 まるで、怒っているみやこさんが悪者のような雰囲気にたまらず、「私がなんで怒ってたか、わかってる?」と確認しますが、まったくわかっていない様子。 あさ子が子どもたちを叱らなくなった、驚きの事実が明らかに……! 実母から聞いた『叱らない育児』、ろくに調べず実践 「うちの子たち、全然言うこと聞かないの」 自分の思い通りにならないと暴れたり、叩いてくる双子たちに悩んでいたというあさ子。最初は怒鳴ったり、無理やり止めようとしていたけれど、さらに状況は悪化するばかり。 学校の校長をする父には「お前の教育の仕方が悪いせいだ」と責められて、疲れ切っていたとき、母親から初めて聞いたのが『叱らない育児』でした。 本来の『叱らない育児』は、子どもが何をしようと叱らなくてもいい、という意味ではありません。してはいけないことをしたときはしっかりと伝えて、親が感情的に怒らないようにする、という考え方ですが、あさ子の場合ろくに調べることもせず、都合がいい部分だけを真に受けて、取り入れてしまったようです。 子育てにはさまざまな方針や考え方がありますが、子どもたちにも大きく影響することですので、慎重にしっかりと検討していきたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あおばワーママで2児の母。毎日なんとかなるさ精神で生きています。精神安定剤はココア。主にブログとインスタを中心にマンガを投稿中。
2023年01月28日私は夫と結婚してから6・7年、「靴をそろえる」ということを口が酸っぱくなるほど夫に言い続けてきました。しかし育った環境のせいなのか、夫が靴をそろえられるようになる気配は一向にありません。私があきらめかけていたある日、ちょっとした事件が起きたのです。 私が一番大切にしているしつけ私が息子たちへのしつけのなかで特に厳しく言っているのが、「靴をそろえること」です。なぜなら靴がそろっていなければまず見た目が悪いし、乱雑に置かれた靴が次に家に入ってくる人の邪魔になるかもしれないからです。 逆に家族の誰かが出かけようとしたときに靴が散乱していたら自分の靴が履きにくく、その人をイライラさせたり、時間のロスに繋がったりする可能性もあります。そのため私は靴をそろえるというしつけだけは絶対に譲りません。 夫が靴をそろえられない理由とは一方で、夫は靴をそろえるのをよく忘れてしまいます。夫の実家は昔ながらの家で土間があり、その土間を家族用の玄関として使っています。そのため靴をそろえなくても正面玄関から入ってくる来客には見えないようになっており、夫の実家では靴をそろえる習慣がなかったのです。 それゆえ私は結婚してから6・7年、夫に靴をそろえるようずーっと言い続けていたのですが、夫はすぐ忘れてしまうのか、なかなかそろえられるようにならず、私は半ばあきらめていました。 夫が脱ぎ捨てた靴が原因で…そんなある日、ちょっとした事件が起きたのです。前日の夜に帰宅した夫はいつものごとく仕事用の革靴をそろえていませんでした。その日は休日だったため、息子たちは意気揚々と公園に行こうとしていました。 息子たちが靴を履いて立ち上がったまではよかったのですが、まだよちよち歩きの次男が、夫が乱雑に脱ぎ捨てていた革靴につまずいて転んでしまったのです。次男は泣いてしまいました。するとその様子を見ていた長男が、「お父ちゃん、靴はちゃんとそろえないと邪魔になっちゃうんだよ」と夫を諭してくれたのです。 本来であれば大人が率先して息子たちにお手本を見せるべきところなのに、逆に夫が息子たちに教えられる形となってしまいました。夫は息子たちに謝り「これからはお父ちゃんも靴をそろえるようにするよ」と約束してくれました。それ以降、夫が靴をそろえ忘れる回数はグッと減ったのです。大人が子どもから学ぶこともあるのだなあと実感した出来事でした。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:今岡めい6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2023年01月26日息子がまだ未就学児だったころ、近所のよく遊びに行く公園で、ある親子と仲良くなった私たち。しかし、ある出来事がきっかけで、その親子とは疎遠になってしまいました。そんな私の残念な体験をお話しします。ママ友を作って親子で一緒に遊びたかった私息子が2歳だったころ。当時私はまだママ友が少なかったため、ママ友を作って子どもと一緒に遊べたらいいなぁと思い、よく児童館や公園に遊びに通っていました。ある日近所の公園に行き息子が砂遊びをしていると、近くに同い歳ぐらいの男の子が近寄ってきて2人で遊び始めました。 その子のママと話していると、子どもの年齢がやはり同じ2歳で、さらに車や電車など好きなものが一緒なことがわかり、親子共に意気投合。その場で連絡先を交換し、また遊ぶ約束もしました。 息子が突然泣き出した理由親だけでなく子ども同士も仲良くなれそうだったので、とてもうれしかったのをよく覚えています。そんなある日、別の日に同じ公園で待ち合わせをし、前回と同じように砂場で遊んでいたときのことです。そのお友だちが息子の車のおもちゃを一部折って壊してしまい、息子は泣き出しました。 おもちゃは100円均一で購入したものだし仕方がないかなと思い、その子やママ友にも特に何も言わず、息子をなだめてその場は収まりました。 またおもちゃを壊された息子。すると…しかし別の日に遊んでいたとき、またその子が息子の別の車のおもちゃを壊してしまったのです。前回と同じく100円均一のものでしたが、息子が好きでよく遊んでいた物。さすがにこれは息子がかわいそうだと思いママ友にそのことを伝えると……。 「そうなの? それ壊れやすいよね〜! でも100円だしまた買えば大丈夫! うちもしょっちゅう壊れるよ〜」と笑って返されました。そういう問題じゃないと思いつつも、その日はもう帰る時間帯だったのでお互い帰宅することに。 その後、息子が幼稚園に入園し、何かと忙しく結局そのママ友と連絡を取り合うことも減っていきました。たとえ100円の物だとしても、息子にとってはお気に入りの大切にしていたおもちゃ。壊されたときは悲しい気持ちだったと思います。もちろん、おもちゃを壊した子も2歳ですし、悪気はなく仕方がなかったと思っています。 ただ、息子にママ友から「ごめんね」と言ってくれると思っていたので、ママ友の今回の返答に少しモヤモヤしたのは事実です。とはいえ、私自身もちゃんと自分の思っていること、息子が大切にしていたおもちゃであることなどをママ友にちゃんと伝えるべきだったなと反省した出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:竹の内 由紀4歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。
2023年01月24日息子のイヤイヤ期を経験するまでは「とにかく泣き叫ぶ」「どうしようもない」という印象でした。しかし、実際にはイヤイヤの理由はいつも明確で、うまく対処できれば回避できるように感じました。個人差が大きいとは思いますが、うちのイヤイヤパターンとその対処法をお伝えします。 集中していることを中断させられるとき2歳の息子がおもちゃで遊んでいるときや動画を見ているとき、無理にやめさせようとすると「まだ遊んでるの!!」と本気で怒られます。言うこと聞かないな〜とイライラしていましたが、突然やめさせられるのは自分だって嫌だよなと思うようになりました。 そこで、早いうちから「もうそろそろやめようか〜」「お片づけできる?」と何度も声をかけるようにしました。すると、声かけのあと数分待てば自分のタイミングでスッとやめてくれるようになったのです。私自身に根気強く声かけできる心の余裕、子どものタイミングを待てる時間の余裕があることが重要となるため、セルフコントロールを心がけています。 欲しい物が手に入らないときスーパーでお菓子、ジュースを手当たり次第に欲しがる息子。「ダメだよ」と言うとイヤイヤもヒートアップし、収拾がつかなくなって逃げるようにスーパーを出ることも。 そこで、欲しがる物をひとつ買ってあげるようにしています。そうすれば1つ目から否定する必要はなくなり、2つ目を持ってきたときは「どちらかひとつだよ。どっちがいい?」と聞くように。息子も本当に欲しい物を考えてくれるようになりました。 たまに、気をそらす作戦として「これ持てる? 重いかな〜?」と牛乳パックなどの少し重めの物を渡すことも。「持てるよ! ほら!」と本人も楽しくなって、物欲から気をそらすことができました。 自分が行きたい道に行けないとき保育園から家への帰り道は、ひとりで歩くときの3倍の時間がかかります。家とは真逆の方向を指差して「こっち! こっち行く!」と言うことは日常茶飯事。ある程度の回り道であれば行くのも手ですが、できれば最短ルートで帰りたい……。 そんなとき私は、「あっちはブーブーがいっぱいで、ガシャーンてなるよ(危ないよ、という意味)!」「ほら、こっちに行くとバスが見えるよ!」「今日はパパが早く帰ってくるから、早く帰らなきゃ!」とたくさんの言葉を身振り手振りでオーバーに伝えるようにしています。まだ息子が言葉を理解していない時期から続けており、意味は理解できずとも「何かただならぬ理由がありそうだ......」という顔をしてついてきてくれるようになりました。 わが家での対処法をお伝えしましたが、もちろんうまくいく日ばかりではありません。何をしてもだめで、「も〜!!!」とイライラが爆発してしまうことも。それでも、自我形成に重要とされるこのイヤイヤ期の息子の感情を否定することなく、かつ自分も疲れずに楽しく受け流していけたらいいなと思っています。 イラストレーター/まっふ監修/助産師 松田玲子著者:高橋さちこ2歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年01月24日保育士の中田馨さんが、ついやってしまいがちなことだけど実はNGなしつけについて教えてくれました。しつけのOK・NGや親の思いを伝える3つのステップをマンガでわかりやすく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが親の言うことを聞いてくれないとき、または言うことを聞いてほしいときに使いがちな「しつけアプリ」。「なかなか寝てくれないときに使います」なんて、ママから聞くことがあります。このしつけアプリを登場させると、子どもが言うことを聞いてくれて効果てきめんです。今回は、しつけアプリの使い方についてお話しします。 しつけアプリは使ってOK? それともNG?しつけアプリが登場するまで、私も親から「食べ物を残すともったいないオバケが出るよ」や、「そんなことしていると、オニがくるよ」なんて言われた経験があります。特に節分のあとなどは、オニの効果はてきめんでした。 つまり、しつけアプリが登場する以前も、私たち親世代が子どものときから、オニやオバケを使ってしつけされていたのです。なので、子育ての場面でしつけアプリを使ってもOK。ただ、その頻度を気を付けてほしいと思います。 例えば、節分のオニは、毎年2月3日だけに登場します。全国各地のお祭りで出てくるオニも、そのお祭りのときだけ出てきますね。ですので、しつけアプリは、日常的に使うのではなく、「ここぞ!」と言うときだけ使ってほしいのです。 しつけアプリは脅しになってしまうしつけアプリも、節分のオニも、日常的に何度も使うことによって、子どもを脅すことにつながります。今年も節分に、私の保育所にはオニがやってきました。 0・1・2歳は、中身が「かおり先生」と気付くことなく泣いたり怯えたりします。そして、節分のあと「オニさんこない?」と心配する子、写真を見ただけで「怖い」と泣く子がいました。1回の登場だけで、これだけ子どもの心に響いているのです。ですので、年中行事としての節分はこれで終了。これ以上、大人がオニを話題には出しません。それは、子どもの心を傷つけることにつながるからです。 しつけアプリも同じです。何度も繰り返し使い「オニ」と言う言葉を出しただけで怯える場合は、一旦「オニ」の単語やしつけアプリを出すことは休憩しましょう。しつけアプリの代わりに、子どもの心を傷つけずに大人の思いを伝えられるといいですね。 しつけアプリだと親の本来の思いが伝わらない例えば、寝てほしいときに「寝ないと、オニさんがくるよ」としつけアプリを使うとします。親としては「夜はたっぷり寝て、また朝スッキリ起きてほしい」という思いから、しつけアプリを使っているでしょう。 でも、子どもの立場で言うと「オニがくるから寝ないといけない」という気持ちになります。すると、本来の親の思いが伝わりません。また、子どもが成長するとともに、しつけアプリが怖くなくなり効果が薄れてきます。今はしつけアプリに怖がって寝てくれるかもしれませんが、子育ては継続していくものです。今だけ手軽にできる方法を取るのではなく、将来のことも見据えて、しつけアプリに頼らずに子どもに思いを伝える方法を見つけていくことが結果的に子育てをラクにしてくれます。 親の思いを伝える3つのステップでは、どうすればしつけアプリに頼らず、親の思いを子どもに伝えることができるでしょう? これには3つのステップがあります。 1.子どもの気持ちに共感するおそらく、親の言うことを聞いてくれないのは、子どもが今何かをしている(したい)のではないでしょうか? ですので、例えば「ブロックで遊びたいのね」と子どもの気持ちに共感します。でも「ごはんの時間なので片づけてほしい」というこのママの思いを伝えるために、次のステップに進みます。 2.ママの思いをママが主語で伝える「お片付けしなさい」と言うのではなく、「もうすぐごはんだから、お片付けしてくれると、ママうれしいな」と伝えるのです。このとき「ママと一緒に片づけよう!」と提案してももちろんOKです。 3.しばらく待つママの思いを伝えたなら、子どもの様子を見ながら待ちましょう。子どもは、もうすぐごはんで、ママが片づけてほしいことは知っています。なので、子どもが動き出すまで待つのです。 実は、私たち大人は子どもを待つ事がなかなかできません。なぜなら、子どもの時間と大人の時間の流れが違うからです。子どもは普通電車で、大人は新幹線と思って待ってみましょう。待っても動かない場合は、1と2を再度言ってみましょう。子どもが動いてくれたなら「ありがとう、ママとっても助かったわ」とうれしい気持ちを伝えます。 この3つのステップを日々の生活の中で繰り返し使っていると、親の思いを伝えたあとの子どもの行動が、だんだん早くなってきます。すぐに効果が出るものではなく、ある程度の根気がいりますが、試してみてください。 作画/山口がたこ 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年01月20日「うちの子は集中力がない」と悩んでいませんか?「集中して宿題をやりなさい!」と言っても、聞いているのか聞いていないのか……。テレビやおもちゃに気をとられて、なかなか食事が終わらない……。そんな悩みを抱えるご家庭も少なくないのではないでしょうか。もし、ちょっとしたことで、子どもの集中力を高められるとしたら、試したいと思いませんか?今回は、子どもの集中力をいますぐ上げる簡単な方法を3つご紹介します。お子さんは「集中タイプ」「拡散タイプ」どっち?集中力について、一般社団法人教育デザインラボ代表理事で教育家の石田勝紀氏は、「人間は『集中タイプ』と『拡散タイプ』の2つに分かれている」とし、以下のように説明しています。集中タイプ集中タイプは切り替えが早く「思考の世界やイメージの世界に没頭すること」ができる。そして「一般的に勉強がよくできるタイプ」が多い。また、短時間で勉強をこなす必要があるため、部活動などで “頑張っている” 子どもにも集中タイプは多い。一部には先天的に集中力をもつ子もいる。 拡散タイプ拡散タイプは、まわりが気になって集中できないため、「学んでも身につきにくい傾向がある」。しかし裏を返せば、このタイプはまわりをよく見ているため、「よく気がつく」「気配りができる」「人の気持ちがよくわかる」という長所もある。集中力がないからと叱りすぎず、見守ってあげることが大切。お子さんはどちらのタイプだと思いますか?もしお子さんが「拡散タイプ」傾向が強かったとしてもご安心を。石田氏によると、「なかなか集中モードに入れず、どうしても気が散ってしまうタイプの人も多い」とのことですし、集中力はつくり出せるようですよ!次にご紹介するのは、集中力を高めることができる簡単な方法です。さっそく、見ていきましょう。集中力を高める方法1:水を飲むなんと、水を飲むと集中力がアップします!イースト・ロンドン大学心理学部とウェストミンスター大学心理学部の研究から、「知的作業に集中する前に約0.5リットルの水を飲んだ人は、飲まなかった人と比べて、14%反応時間が速くなる」ということが証明されたのです。そして子どもの場合は、水を飲むことによって「集中力」だけでなく「記憶力」も向上することがわかりました。逆に、水分不足になると脳の働きが悪くなることもわかっています。コネチカット大学のローレンス・アームストロング氏らが発表した研究では、「体内の水分量がわずか1.5%減少しただけでも、集中力や学習能力、反応速度などの認知能力テストの成績がマイナスになる」との研究結果が出ているのです。脳の80%は水分でできているため、わずかな水分不足でも、脳のパフォーマンスが落ちてしまうとのこと。であれば、お子さんが水分不足を感じる前に、水を飲ませたほうがよさそうです。東北大学加齢医学研究所所長で脳医学者の川島隆太氏も、子どもの集中力を上げるには「のどが渇く前にこまめに水分を補給する習慣」をつけるべきだと話しています。勉強に取り掛かる前、習い事の前など、まずは水分補給を。水を飲むだけで集中力がアップするだなんて、簡単な方法だと思いませんか?集中力を高める方法2:(親が)話しかけない親が子どもに話しかけないだけでも集中力が上がります。たとえば、宿題がまだ終わってないのに、遊びに夢中のわが子……。そんなとき、「先に宿題をやってからにしなさい!」と叱っていませんか?じつは、この声かけはNG。どんなことをやっているにせよ、時間を忘れて集中しているという点に目を向けましょう。集中力は学習のためだけではなく、「夢中になってひとつのことに没頭できる力」だと、帝京短期大学生活科学科元教授の宍戸洲美氏は指摘します。「好きなことだと夢中になれる」ということが、特に幼児期から小学生の子どもにとっては、とても大切なのだそう。脳科学者の西剛志氏も、子どもの集中力の育ちを妨げる「親のNG行為」として、子どもが集中しているときに親がその集中を断ち切ってしまうことを挙げています。ひとり遊びをしている子どもに、「おもしろそうだね」などと話しかけるのもよくありません。西氏は、せっかく子どもが集中しているのに、親が話しかけることで、子どもの「脳の集中」が途切れてしまうと話します。とはいえ、つい口を出したくなってしまう親御さんも少なくないのでは?積み木や木のおもちゃなどの「童具」を使い、長年、子どもの創造教育・知的障害児教育に力を入れている童具館の館長・和久洋三氏は、「集中力を豊かにするためには、子どもの好きなことをたっぷりやらせて」とアドバイス。そこで、次のような親の心得についても語っています。(集中力をつけるためには)やっぱり大人たちが待ってあげることそれを見て見守って、待ってあげるそうすると子どもは(集中力は)しぜんと深化していく(中略)「待つ」ことは「受け入れる」こと子どもを受け入れる受け入れて待ってあげると子どもは安心してやりたいことに没頭できる(引用元:YouTube|【童具館公式】和久洋三のYouTubeチャンネル|【子どもの集中力を育むために】待つ・見守ることの大切さ※動画内のテロップを引用)また、和久氏は親御さんに向けて、「見守ることのおもしろさを感じてほしい!」とも述べています。和久氏によると、「次に何をさせようか」と考えながら見守るのはNGとのこと。そうではなく、「この子は何をしているんだろう?」という目線で見守ってほしいと提案しています。すると、「こういうふうに考えるのか」「こんなこともするのね」といったことが見えてくるそうです。子どもが何かに熱中しているときは、親は口を挟まず、「いまは集中力を養う時間だ」と、温かく見守ってあげましょう。集中力を高める方法3:ぼーっとするぼーっとするだけで、集中力が上がります。噓のような本当の話です。ハーバード・メディカル・スクール精神医学臨床准教授のスリニ・ピレイ氏は、このぼーっとする時間を「非集中」と呼んでいます。「集中」と「非集中」を懐中電灯の2種類のスイッチと考えてほしい。「集中」は目の前の道を照らし出す狭くて細い光。「非集中」は遠くまで届いてあたりを広く照らし出す光。(中略)ふたつをうまく使い分ければ、電池が長持ちするうえ、暗闇でもずっと効率的に道が探せるのだ。(引用元:ダイヤモンド・オンライン|ハーバード×脳科学でついに判明!頭がよくなる「○○スイッチ」とは?)脳を疲れさせる「集中」スイッチをオフにして、ぼーっとしているあいだに、脳はエネルギーチャージ!その時間があるからこそ、また集中力が発揮できるというわけなのです。とはいえ、「非集中」のあいだにも脳は働いているようです。この無意識下で脳が活動している「デフォルト・モード・ネットワーク」を、精神科医の樺沢紫苑氏は「脳のスタンバイ状態」と説明しています。デフォルト・モード・ネットワークが活発に稼働しているときは、経験や記憶を整理・統合したり、状況を分析したりしているとのこと。加えて樺沢氏は、ぼーっとする時間が足りないと、脳の機能が低下すると指摘しています。デフォルトモード・ネットワークが稼働する時間が少ないと、前頭前野の物事を深く考える機能が低下します。結果として、注意力、集中力、思考力、判断力、記憶力、ひらめきなどの想像力などがすべて低下し、脳の老化も進みやすくなります。(引用元:樺沢紫苑(2018),『学びを結果に変えるアウトプット大全』, サンクチュアリ出版.)ぼーっとしているときに、アイデアがふと湧くことがあるのは、このデフォルトモード・ネットワークが働いているおかげだったのですね。脳のエネルギーチャージと集中力・創造力アップを一気に叶える、ぼーっとする時間。お子さんを見ていて「集中力が切れているかな?」と感じるときは、ぼーっとする時間を意識的につくってあげましょう。***「水を飲む」「子どもが集中しているときは話しかけない」「ぼーっとする時間をつくる」――3つとも、すぐにできることばかり。ぜひ今日から試してみてください。1か月後には、お子さんの集中力がびっくりするほどアップしているかもしれませんよ!(参考)樺沢紫苑(2018),『学びを結果に変えるアウトプット大全』, サンクチュアリ出版.東洋経済オンライン|子どもの集中力はこうやって作り出せる! 気が散りやすい子を変える簡単な「仕掛け」WIRED|水を飲むと脳が活性化する:研究結果Frontiers|Subjective thirst moderates changes in speed of responding associated with water consumptionActive Brain CLUB|水分摂取で集中力がアップする!?STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもの脳が集中力を発揮するメカニズム。脳がホッとする時間も必要ですSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|集中力がない、聞き分けがない、内気。子どもの性格の「困った」はどうする?YouTube|【子どもの集中力を育むために】待つ・見守ることの大切さダイヤモンド・オンライン|「ぼーっとする時間」が子どもに何より大事な1つの理由ダイヤモンド・オンライン|ハーバード×脳科学でついに判明!頭がよくなる「○○スイッチ」とは?
2023年01月20日保育士の中田馨さんが、子どもの支度や切り替えの際の声かけについてのNGや、おすすめの方法について教えてくれました。外出時の支度や、生活におけるさまざまな場面での切り替え。子どもがなかなか支度をしてくれなくてついつい怒ってしまう……というパパやママも多いのではないでしょうか? お悩みの方はぜひ、参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。 子どもと生活していると、「この時間がホントに大変!」と思うのが、お出かけの支度や、生活の節目の切り替え時。子どもは、大人の思うようにはなかなか動いてくれません。特に長い休み明けは、余計に大変に思ってしまうかも! そんなときに、普段から使える子どもが動きやすくなる声かけのポイントをお話しします。 「早くして」は言わないように心がけよう!時間がないときに思わず言ってしまう言葉のNo. 1は「早くして」かもしれませんね。早くしなくてもよい場面でも、口癖のように「早くして」と言っているかもしれません。私の経験上、この「早くして」を言って「子どもが素早く準備ができた!」「子どもが機嫌よく出発できた!」ということはありません。 つまり、逆なんですね。大人が「早くして」と言うと、子どもは焦ります。焦るので早くしようとするのですがうまくいきません。うまくいかないのでまた「早くしてって言ってるでしょう!」と大人に言われるんです。どうしてこんなに詳しくわかるのかというと、私も自分の子に言っていたからなんです。 大人は新幹線、子どもは普通電車出かけるときは口癖のように「早くして」と言っていたある日の事。いつものように「早くして」と言うと、「僕なりに、早く準備をしている!!」と逆に息子から言われたんです。その時に「はっ!!」と気づきました。 私たち大人は人生経験が豊富にあります。要領よく準備することもできるんです。例えば、大人が新幹線の速さで準備ができるなら、子どもは普通電車のスピードなんです。息子にそれを言われたときから、私は「早くして」を言わないようにしました。あまりにも日常になっていた「早くして」ですから、言わないようにするには努力が必要でしたが、言わなくなるのが習慣になってきたら、私もイライラが少なくなってきたのです。 皆さんも、「早くして」という言葉を言わないようにしてみてください。では、何と言えばいいのか? それは次にお話しします。 子どもにも都合があることを知る私たち大人は、あまり気づいていないかも知れませんが、実は子どもにも「都合」があるんです。「今は、ブロックで遊んでるねん」「絵本が面白いねん」という、大切な都合がね。その、大切なことをしているときに、「もう出かけるよ。片づけて準備して」と言われたらどうでしょう? 「え? まだ終わってないけど??」と思うはず。大人もTVドラマを見ている途中に「スーパー行きたいんだけど、車出してくれる?」と言われたら「え? 今すぐ? なんで?」と思いますよね。 「早くして!」と言わないでいいようにするためには、出かけたい、片づけてほしいなど、親の目標時間の前から予告があるといいですね。「目標の時間の前」は何分前がいいのかというと、それは子どもの年齢や性格、今遊んでいる物にもよるでしょう。 例えばブロックで遊んでいたら、10分後。絵本を読んでいたらその絵本を読み終えるころ。「絵本を読んだら、出かけるよ」など、予告の声かけをしてみましょう。 「早くして」に代わる言葉はある?とはいえ、早くしてほしいときにのんびりしていると、やっぱり「早くしてよ!!」と思うものです。「早くしてほしいな」と思うときには、別の言葉で言い換えてみましょう。 言い換えの言葉はいくつかあります。「ママ(パパ)が少し手伝ってもいいかな?」「よし! 少しスピードアップしてみよう!」「ママ(パパ)と競争するぞ~よーいドン!(協奏曲を歌う)」「自分で片づけるなんて、さすがだなあ~!」などなど。 その場にあった言葉で、準備や片づけに向けて子どもがやる気になるように励ましたりほめたりしてみましょう。もちろん「早くして」という日もあります。絶対言ってはいけない言葉ではなく、別の言葉に言い換えできないかを声かけ前に考える時間を取れるとよいですね。思わず「早くして」と言ってしまったら、「(早くして)ほしいな~ママからのお願い!」と語尾につけるだけで、子どもに伝わる印象も変わりますね。 子どもと一緒に支度するときや、生活の切り替えの時の声かけは、親主導にしつつも、親主導になりすぎず、子ども目線に立つことも大切ですね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年01月16日わが家には3歳の娘がいます。2歳のころ、義実家へ行くと、娘は夫にべったりくっついていました。その様子を見た義父が、「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言いました。その言葉を聞いて私はなんだかとても悲しくなってしまったのです。なぜなら……。夫の育児は……私の夫は仕事が忙しく、平日に帰宅するのは娘が寝たあと。そのため、平日の家事と育児はすべて私がしています。夫は娘とは週末しか会えないのでとてもかわいがっています。夫は娘がかわいいからと厳しいことは言わず、娘の言いなりです。娘は食事中に椅子に座って食べられるようになってきたのに、「パパの膝で食べる」と夫に甘えたり、食事前に娘が「お菓子食べたい」と言うと与えたりして、ごはんが食べられなくなることがあります。 娘は夫がいると喜びます。そして私も夫がいると家事ができるので助かるけれど、嫌われたくないからと、娘の言いなりになるのはやめてほしいなと感じていました。2歳ごろの娘は、保育園では自分で食べられるのに家では自分で食べなかったり、知らない人が来ると固まってしまったりと、できないことが多くて母親である私自身は娘に厳しくするべきか、やさしくするべきか子育て方針にひとりで思い悩んでいました。 義実家でパパにべったり娘が2歳ごろに家族で夫の実家に帰省したときのことです。娘はたまにしか会えなくて、やさしいパパにべったり。そんな様子を見て、義父が「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言っていました。 夫も「○○ちゃんはパパが好きだもんね~」とお気楽な様子。普段子育てやしつけはすべて私がおこなっていて、夫は甘やかしているだけなのにと、その言葉を聞いて私はなんだか悲しくなってしまいました。 改心してくれた夫義実家へ行ってから3カ月後、2人目の出産を機に里帰りをした私と娘。私の両親は娘にダメなことはしっかりと教えてくれました。祖父母に厳しく教えられた娘は、突然いろいろなことができるように。食わずぎらいだったのに、新しい食材にどんどん挑戦するようになりました。また、食事中は歩きまわっていたのですが、座って食べられるように。さらに、あいさつもよくできるようになりました。 そんな娘の成長を目の当たりにした夫は、甘やかしてばかりではダメだと気づいたようで、最近ではとてもやさしい口調ですが、「○○のときはこうしようね」や「こういうときに○○したら危ないよ! 」などと少しずつしつけに参加してくれるように。娘自身も複数の大人から同じことを言われると、ダメなことといいことの区別がつきやすいようでした。 義実家に行ったとき、夫にべったりの娘を見て悲しい気持ちになりましたし、義父の何気ないひと言にも私は結構傷ついてしまいました。育児もしつけも私任せなのに、と。ただ、最近は夫も少しずつしつけに参加してくれるようになり、少しホッとしています。今後は甘やかすばかりではなく、娘が成長できるように夫婦で見守っていきたいと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:本田 ひな2児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
2023年01月13日わが子がお友だちとケンカしている様子を見て、みなさんはどのように対応しますか?ケンカの度合いにもよりますが、おそらくほとんどの人がすぐに止めに入るはず。そして、「大ごとになる前に止めることができてよかった」「放っておいたら取り返しのつかないことになっていた」と、ホッとする人も多いかもしれません。しかし、はたしてそれは正しいのでしょうか。今回は、ケンカがもたらす子どもの成長について考えていきます。子どものケンカは「大きな成長のチャンス」「子どものケンカは厄介なものではなく、むしろ学びの大きな成長のチャンス」と語るのは、保育コミュニケーション協会で代表を務める松原美里氏です。松原氏によると、「おもちゃを取り合ったりケンカをしたり仲直りをしたりすることで、子どもは相手にも気持ちや事情があることを知り、自分の気持ちとの折り合いの付け方や、一緒に共同作業をする楽しさを学ぶ」とのこと。親が先走ってケンカを止めてしまうと、これらの経験の機会が奪われてしまうというわけです。また、幼児教育の専門家である立石美津子氏は、「親同士の人間関係を優先し、『ごめんね』『いいよ』の言葉だけを子どもに強要し、『シャンシャン、めでたしめでたし』としないことが大事」だと指摘します。立石氏によると、「頭ごなしに否定して謝罪や譲歩を強いると、その場では言う通りにしても子どもは納得できず、同じことを繰り返す」のだそうです。さらに、筑波大学附属小学校前副校長の田中博史氏は、「いまの親は子どもにかかわりすぎる傾向にある」と苦言を呈したうえで、次のように述べています。他の子どもやその親とのトラブルを避けようとするあまり、どうしても子どもを「安全圏」に入れてしまう。だから親が見ているまえでは「事件」は起きません。でも、そのまま体だけが成長して親が制御できなくなったときに、親が見ていないところで子どもが誰かと摩擦を起こす「事件」が起きてしまったら……?いじめなど深刻な問題を起こしてしまうということになりかねないのです。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもを大きく成長させる、人間関係における失敗。親が知るべき「子どもとの距離感」)田中氏が言うように、親が見ている前で幼い子どもどうしがぶつかり合う経験は、ある程度必要なのです。では実際に、子どものケンカについて、大人としてどのような対応を心がけるべきなのでしょうか。次項で詳しく解説していきます。【未就学児のケンカ】解決法を子ども自身に考えさせて未就学児の場合、お友だちと遊ぶときは親が同伴していることが多く、子どもどうしのケンカを親が目にすることは日常茶飯事。そしてケンカのとき、大人はつい、泣いている子をなぐさめ、泣いていない子を責めがちではないでしょうか。しかし専門家によると、その対応はNGなのだとか。教育・子育て心理アドバイザーの雨宮奈月氏いわく、「同じ境遇でも『すぐに泣いてしまう子』『我慢強い子』『その場で泣けない子』がいる」とのこと。また、親がすぐに自分の子を責めると、親子の信頼関係を損ねる恐れもあるのだそう。とっさに叱る前に、まずは子どもの話を聞いて、気持ちに寄り添うことを心がけましょう。そのときに気をつけたいのが、ケンカ自体を怒るのではなく、ケンカの原因や内容に焦点を当てて、解決策を子ども自身に考えさせるようにすることだと雨宮氏は言います。そもそもケンカは、自分の主張と相手の主張が違うことが起因であり、ケンカを通して自分中心の考えから一歩進んで、ルールやマナー、コミュニケーションのとり方を学ぶよいきっかけになるからです。そこで、立石氏が提案する「共感→理由→選択肢」の順序で声かけをしてみませんか。たとえば、お友だちが使っているおもちゃを奪い取ったように見えたとき、「それで遊びたいんだね(共感)。でもいきなり取るとびっくりするから(理由)、口で『かして』ってお願いしてみようか?それとも終わるまで待っていようか?(選択肢)」と、どう行動すればいいのかをいくつか提案して、子ども自身に考えさせるのがよいと立石氏は言います。白梅学園大学子ども学研究科教授の増田修治氏は、「3歳から小学校低学年くらいまでのケンカ体験は重要」と述べており、ケンカにより心や体の痛みを体験しながら力加減を学んでいくことを前提としたうえで、「ケンカにもルールと教育が必要」と断言しています。そのルールとは、「目を突かない」「噛まない」「股間やおなかを狙わない」「爪を立てない」といった大きな怪我につながる攻撃をしないことだけでなく、「容姿など克服できないコンプレックスをあげつらう」といった、相手の心に深い傷を負わせてしまう言動を控えることも含みます。何度も言い聞かせるだけでなく、やられた相手がどう思うか、自分自身に置き換えて考えさせることを心がけましょう。また、一定数いる「攻撃的な子」に対しては、どのような対応が必要なのでしょうか。「お互いに言い分があるのが『けんか』。一方的な攻撃が『暴力』」と増田氏が述べるように、はっきりした理由もなく、「なんとなくムカつく」という自分の感情で一方的に相手を攻撃することはケンカではありません。増田氏によると、「ムカつく」「ウザい」を連発する子どもたちは、親から「〇〇しなさい」と命令されて育った傾向があるのだそう。価値観を受け入れてもらった経験がないため、他者の価値観を受け入れることが難しく、短絡的な言動に現れてしまうのです。暴言や暴力には、「自分の感情をうまく言葉にできない」という問題が隠されていることもあります。大人が「こういう理由で叩いちゃったのかな?」と言語化のサポートをすることで、感情をコントロールできるようになるそうです。一方、臨床心理士の福谷徹氏は、すぐに手が出てしまう子に対して、「外部機関や組織を通して、コミュニケーションのとり方やルール、友だちとの助け合いなどを体感し、改善に向かわせるのがおすすめ」とアドバイスしています。子どもは成長するに従い、親以外の外部からの指導・助言をよく聞くようになります。チームワークが求められる習い事や、地域のイベントに積極的に参加させて、親はその場では余計な口出しをせずに見守るといいでしょう。【小学生のケンカ】子どもの交友関係に口出しをしない!小学生になると、親の目の前でケンカが繰り広げられる機会はぐっと減ります。学校から帰ってきたわが子からケンカの報告を受けると心配してしまいますが、親の声かけ次第で、お子さんの気持ちを前向きにさせることも可能です。一番避けたいのは、子どもの交友関係に口を出すこと。帝京短期大学元教授の宍戸洲美氏は、「自分が嫌だと思ったり間違っていると感じたりしたときに、『いやだ』『そういうことはやめて』と、子ども自身の言葉で相手に伝えられるようになること」が望ましいと述べています。「そんな子と遊ばないで」と相手の子を否定したり、逆に「あなたにも悪いところがあったんじゃない?」とわが子を責めたりするのではなく、対処の仕方を子ども自身に考えさせることを心がけましょう。宍戸氏は、「お父さんならこうやって乗り越えるかな」「お母さんも昔同じような経験をしたよ」と “ヒントを与えてあげる” のもよいとしていますよ。そして心配なのが、「いじめ」に発展しているかもしれない状況です。子育て研究所代表で教育コンサルタントの佐藤理香氏によると、「けんかは対等な立場、いじめはいじめる側が一方的に強い立場」という大きな違いがあるとのこと。ケンカはお互いに傷つくことが多く、いじめはいじめられたほうばかり心身が傷つく、ケンカはどちらかが止めれば終わるのに、いじめはいじめるほうが止めない限り続くと言うのです――。そして佐藤氏は、「子どものいじめが怖いのは、いじめていた子がいつの間にか “いじめられっこ” になること。ちょっとしたきっかけで、周囲の反応や立場が変わり、現実を受け止めきれずに不登校になることも」と指摘します。エスカレートしていくと、本人や親の手には負えないほど深刻な状況に発展することもあるため、子どもの表情や言動を注意深く観察するようにしましょう。以前より笑顔が少なくなった、学校の話をしなくなった、部屋にこもりがちになった、原因不明の体調不良が増えた……など、いつもとは違う様子に気づいたら、学校に相談しましょう。***ケンカは子どもの社会性や協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力を鍛えるチャンスだと思って、すぐに止めるのではなく、様子を見守り、話を聞き、解決策を一緒に考えてみてください。きっとお子さんの意外な一面を知ることができたり、成長を感じたりできるはずです。(参考)All About|子どもの喧嘩を仲裁するには?幼児の社会性を育むためにPHPのびのび子育て 2021年6月号, PHP研究所.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもを大きく成長させる、人間関係における失敗。親が知るべき「子どもとの距離感」たまひよ|子どもがお友達とケンカ!怒るべき?怒らないべき?加藤紀子(2020),『子育てベスト100』, ダイヤモンド社.ママテナ|子どものケンカ。その効果的な対処法は?あんふぁんweb|感情をコントロールできない暴力幼児が増えている︎ベネッセ 教育情報サイト|すぐに手が出る息子。どうしたらいい?[うちの子、どう接したらいいの?]STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?ウーマンエキサイト|小学校前に知っておいて!子どもの「いじめとケンカ」の違い
2023年01月11日2歳差の兄弟を育てています。長男は外で遊ぶのが大好きな子で常に元気いっぱい! 次男は手先が器用で家の中で遊ぶのが得意でした。だから、次男のほうが大人しい性格だと思われることが多かったのですが、そうではありませんでした……。おもちゃの取り合いで喧嘩長男が4歳、次男が2歳のとき、長男は常に顔のどこかしらに傷があったような気がします。幼稚園に送っていくと、長男の顔を見た先生に「どうしたの!?」と言われることもよくありました。それに対して当時年少の長男はひと言、「弟にやられた」。 一緒に遊んでいて使いたいおもちゃが重なってしまったりすると、次男はとにかく手が出るのが早く、勝てないと長男の顔をひっかいてしまうのです。言い聞かせてもまだ2歳なので、なかなかうまくいきませんでした。 わからなくても話してみようといっても次男だけが悪いというわけでもなく、長男のほうも次男を「まだ赤ちゃんだから言ってもわからないだろう」という風に、おもちゃを黙って持って行ってしまったりする様子が見られました。そこで私は長男に、次男はまだわからないかもしれないけれど、「使ってもいい?」「このおもちゃどうしたいの?」などお話ししてみようと提案してみました。 長男はすぐに実践してくれて、弟に対して話しかけながら遊んでくれるように。次男は相変わらず手が出てしまうこともありましたが、徐々に2人で遊ぶのがうまくなっていきました。 それから数年後…思いがけない効果が!それから数年が経ち、兄弟はすっかり仲が良くなり、次男が長男に怪我をさせることもなくなりました。長男とそんな話をしたこともすっかり忘れていたのですが、長男の担任の先生から思いがけない話を聞きました。 クラスでお友だちが発表しているとき、うまく続きが言えない子がいると、長男が「それからどうしたの?」と話しかけるというのです。先生はとても喜んでいて、「どうしたらそんな風に育てられるんですか?」と聞かれ、次男がうまく話せない時期のことを思い出しました。 恐らく本人はもうそのころのことは憶えていないと思うのですが、「聞いてみる」ということが長男のなかで定着しているのだなあと感じてとてもうれしくなりました。兄弟喧嘩は本当に心配でしたが、成長していくうえで必要なステップだったのだと今は思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:田丸あかね現在、小学校2年生と幼稚園年長の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年01月10日「泣き出した子どもをママが抱っこしたら、とたんに泣き止んだ」という光景を見たことがありませんか?子どもはママの抱っこに安心感を得て、「もう大丈夫だ」と感じるのでしょう。そんな親子間の心のつながりが、子どもの成長に影響を与えることがわかってきました。この心のつながりこそが、今回のコラムテーマである「アタッチメント」です。それでは、「アタッチメントとはなにか」「アタッチメント形成のためにできること」について、詳しくご紹介していきましょう。アタッチメントは「親と子の感情的な絆」そもそも、アタッチメントとはどんなものなのでしょう?発達心理学が専門の森口佑介氏(京都大学大学院准教授)はアタッチメントを「親子の絆」と定義し、アタッチメントの大切さを以下のように説明しています。子どもが赤ちゃんのときには、なにをするにも親の助けが必要です。あるいは、なにか嫌なことがあったときにお母さんが抱っこしてくれるなどすれば安心できる。そういう親子のやり取りのなかで、子どもは親との感情的な絆を深めていきます。そして、このアタッチメントこそ、子どもがよりよい人生を歩んでいける人間になるための「礎」なのです。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|困難に立ち向かえる自信のある子の育て方。何より大切なのは親子間の「アタッチメント」) ※太字は編集部で施した「親子の絆」について、もっと詳しく!↓↓↓『困難に立ち向かえる自信のある子の育て方。何より大切なのは親子間の「アタッチメント」』また、アタッチメントを「子どもが特定の人に示す愛着感情」「特定の人との精神的な絆」と定義している、公認心理士の佐藤めぐみ氏によると、幼児期にありがちな問題解決にもアタッチメントが効果的なのだそう。なんと、「アタッチメントの育み方次第で、気質的には引っ込み思案で幼稚園や保育所で不安を感じるような子どもであっても、しっかり元気に登園できるようになる」と言うのです。引っ込み思案な気質をもつ子どもが保育園・幼稚園で過ごす場合、そうでない子どもと比べて、より多くのエネルギーが必要になります。たとえばお迎え時、「抱っこして!」とせがんできたり、手をつないできたりと、子どもが普段より甘えてくることがありませんか?そんなときこそアタッチメントの出番だと、佐藤氏は述べています。このように子どもの成長における大切な要素として、近年注目されているアタッチメント。次項では、アタッチメントが形成されている子と、そうでない子の違いについて見てみましょう。「アタッチメント」は子どもの人生を左右する!どうやらアタッチメントは、子どもの人生を左右するようです。ベネッセ教育総合研究所と東京大学発達保育実践政策学センター(Cedep)の共同研究では、「アタッチメントが子どもの成長においてとても重要」「0歳からのアタッチメントが、非認知スキルともいわれる『学びに向かう力』の育成につながっていく」ということが明らかになりました。教育心理学者の遠藤利彦氏(東京大学大学院教授)も、「アタッチメントこそが、子どもの精神的発達におけるキーワードであり、人生にも大きな影響を及ぼすことがわかってきた」と述べています。では、親とのアタッチメントが形成されなかった子どもはどうなってしまうのでしょう?前出の森口氏は、アタッチメントが不十分な子どもについて次のように指摘しています。しかし、親とのあいだのアタッチメント形成が不十分な子どもの場合は、「親やまわりの人は自分を助けてくれることなんてない」「自分なんて親やまわりの人から愛されない存在だ」という認識があるために、自信を持つことができず、ちょっとした困難にも立ち向かうことができません。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|困難に立ち向かえる自信のある子の育て方。何より大切なのは親子間の「アタッチメント」) ※太字は編集部で施したアタッチメントの形成次第で、自分に自信をもつことができなくなってしまうのですね。森口氏の著書『自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学』にも、アタッチメントは「子どもの好奇心やチャレンジ精神の向上にも深く関わっており、人生を左右するほど大事なもの」だと書かれています。また、親によるスマホネグレクトとアタッチメントの関係を問題視しているのは、心理学者の諸富祥彦氏(明治大学文学部教授)です。諸富氏によると、スマホネグレクトとは「スマホ依存症」の親がスマホばかり見ていることで引き起こされるネグレクトのことだそう。家族の大切な対話の場である食事中にも、親はスマホばかり見ているのですから、「お父さん、お母さんは自分のことを大事に思ってくれている」という実感を子どもは得にくくなる。そのため、いわゆる愛着、専門用語ではアタッチメントといいますが、親子間における心の絆の形成が弱くなるのです。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「スマホ依存の親」と「衝動がコントロールできない子ども」の意外な関係)いかがですか?人間形成において、アタッチメントがいかに重要な役割を果たすか、理解できたのではないでしょうか。続けて、アタッチメント形成のポイントについてご紹介します。アタッチメントを育むために親ができること■子どもが望むなら、とことん甘えさせてOK! (佐藤めぐみ氏)佐藤氏は、親が「子どもが甘えたがっているときにその気持ちをしっかり受け止める」と、子どもは翌日も元気に登園するためのエネルギーをチャージできると話します。子どもに「甘え行動」が出たときには、しっかり甘えさせてあげてください。「膝のうえに子どもを乗せて絵本を読む」「一緒にお風呂に入って遊ぶ」など、子どもが望むならとことん甘えさせてあげましょう。アタッチメントこそが「子育てのすべてを支える土台」だと佐藤氏は断言していますよ。「エネルギーチャージ」について、もっと詳しく!↓↓↓『「登園時、毎朝大泣き」問題は、親がコレをしてあげると解決できる!』■「ママ」「パパ」と呼ばれたら返事をしましょう(諸富祥彦氏)諸富氏は、子どもが「ママ」「パパ」と呼んでいるのに親がスマホに夢中で、返事をしなかったり、上の空だったりすると、子どもは常に不安を抱えることになってしまうと指摘します。そして、スマホネグレクトをされ続けて情緒が不安定になった子どもは、感情コントロールが効きにくくなってしまうとのこと。さらに「親から愛されている人間として穏やかに育つということも難しくなる」とも……。ですから、諸富氏が言うように、親子間のアタッチメント形成には、「ママ」と呼べば「なに?」と返してくれるという心のレスポンスが欠かせないのです。もし、「私はスマホに依存しているかもしれない」と思うのであれば、「子どもの前ではスマホを触らない」「トイレの個室など、子どもと離れたときにだけスマホをチェックする」といった対策をしてみてもいいかもしれません。「スマホネグレクト」について、もっと詳しく!↓↓↓『「スマホ依存の親」と「衝動がコントロールできない子ども」の意外な関係』■「ポジティブな養育行動」でアタッチメントが育まれる(李知苑氏)ベネッセ教育総合研究所の李知苑氏は、アタッチメント形成における大事なこととして、4つの「ポジティブな養育行動」を挙げています。ポジティブな養育行動をすることで、親子間のアタッチメントは形成されていきますよ。ポジティブな養育行動1:子どもの不安を見逃さない子どもの不安や恐怖を見逃さず、気持ちを落ち着かせてあげると、子どもの心は安定します。たとえば、子どもがぐずったら「どうしたの?」と寄り添う。子どもが転んだときは、「痛かったね」と子どもの気持ちに共感してなぐさめるといったことです。ポジティブな養育行動2:子どもに愛情を伝える子どもに親の愛情を伝えましょう!愛情を伝えるには、スキンシップと声かけが一番。抱きしめる、「すごいね」「がんばったね」の声かけ、喜びをシェアすることなどが、ポジティブな養育行動になるそうです。ポジティブな養育行動3:子どもとコミュニケーションをとる遊びのなかで親子コミュニケーションをとることが、アタッチメントにはとても有効なのだそう。読み聞かせをする、子どもと一緒に好きな曲を歌う、ダンスをするなど、日常的にたくさんコミュニケーションをとりましょう。ポジティブな養育行動4:子どもを見守る姿勢を保つ「子どもがしたいことを最後まで見守る姿勢」を保つことです。子どもが好きなことがあれば、取り組める環境を整えてあげて、親は「安心の基地」として、失敗も含めてしっかりと見守ってあげましょう。ポイントはどれもとてもシンプルですが、意識して取り組むことで、よりよいアタッチメントが育まれていくでしょう。***アタッチメントはスキンシップとは違います。前出の遠藤氏も「ところ構わず、だれかれ構わずベタベタくっつくのではない」と語っています。大事なのは、「子どもが安心感に浸れるかどうか」。また、遠藤氏は、「子育てにたった一つの理想型はない」「個性を活かし、自分たちが置かれた状況を見据えながら、それぞれの形を創ってくべき」と付け加えます。 “自分たち親子の形” をつくるために、アタッチメントはとても重要な役割を果たすでしょう。(参考)森口佑介(2019),『自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学』, 講談社.東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(Cedep)・ベネッセ教育綜合研究所協働研究|乳幼児の生活と育ちに関する調査2017~2020ベネッセ教育情報サイト|乳幼児期に重要な「アタッチメント形成」とは?子どもが不安や恐れを感じたときの保護者のかかわり方DIAMOND SIGNAL|子どもの挑戦力を育む発達心理学のキーワード、「アタッチメント」とは何かAllAbout暮らし|3歳までにやってあげたい大切なこと アタッチメントとは?子どもが親とのアタッチメントを育む時期SHINGA FARM|私はいいママ?をはかる親子の「アタッチメント」とは?Benesseたまひよ|自粛生活の親のイライラや不安が子どもに与えた影響は?大切なのはアタッチメント【専門家】Benesseたまひよ|発達心理学で注目される「アタッチメント」を促す「温かく優しい雰囲気」の作り方を専門家に聞くじんぶん堂 powered by 好書好日|子育て・保育における理想とは「「1つの理想型」ではなく「そいれぞれのよいかたち」を模索するSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「スマホ依存の親」と「衝動がコントロールできない子ども」の意外な関係STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「登園時、毎朝大泣き」問題は、親がコレをしてあげると解決できる!「アタッチメント」でエネルギーチャージ!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|困難に立ち向かえる自信のある子の育て方。何より大切なのは親子間の「アタッチメント」
2023年01月05日わが家の義母はピアノの先生です。5歳の娘も義母にピアノを習っていて、週1回レッスンに通っています。娘は毎回楽しみながらも娘なりに一生懸命にピアノに向き合っていますが、傍から見た義母の熱の入れようは凄まじいものがあります。そんなとき、娘がピアノのレッスンを嫌がるようになり……。 娘レッスンを嫌がるようになるそれまで楽しく通っていたピアノのレッスン。家での練習も完璧とは言えないものの、娘なりに頑張っていました。しかしあるときから、行くのを渋るように。理由を聞いても娘ははっきり答えてくれません。 それでもなんとか気持ちを持ち上げて行かせつつ、義母にも娘の状態を相談していましたが、決定的な理由は見えませんでした。「もっとお友達と遊びたいのかな?それともレッスンが嫌?」と考えていたある日、レッスンの前に娘が大泣きで「行きたくない!」とはっきり伝えてきたのです。 嫌がった理由は義母これを見て驚いた私は、その日のレッスンをお休みし、娘が理由を話してくれるまで待ちました。するとその日の夜、娘はおずおずと「あのね、娘ちゃん間違えちゃうの。練習するのはいい子で、練習しないのは悪い子なんだって。間違えたら練習してないってことでしょ? だから娘ちゃんは悪い子なの。間違えると『悪い子!』ってすごく怒るからもうピアノやりたくない」と話してくれました。 これを聞いて「義母がそんなことを言っていたなんて!」と驚きました。娘には「ママは娘がいつもお家で練習してるのみてたもん! 絶対に悪い子なんかじゃない!」と強く伝え、私は義母に真相を確かめることにしたのです。 義母の主張に声を上げたのは私ではなく…その後、レッスンのない日に義実家へ行き、義母に娘が言っていたことを伝えました。すると義母は「え、私の何がいけないの?」と、何が悪いのかわかっていないという顔。「他の生徒にもそう教えてるんですか?」と聞くと、「えー、他の生徒にはそこまでしてないわよ。ピアノに関してはサラブレットなんだから厳しくしなきゃ」と当たり前のように言います。娘が嫌がっていることを伝えても「じょうずになるため」と聞いてくれません。 何を言っても聞いてくれない義母に、怒りが込み上げてきたとき、「だから俺もピアノ続かなかったんだよ」と夫が口をはさみました。夫は「いいの? そんなに厳しくしてると、俺みたいにすぐやめちゃうよ? もう嫌になってるみたいだしなー。これはもう時間の問題だ」と言いました。 夫の脅しに義母も考え直し…夫も義母に小さいころピアノを教わっていましたが、厳しすぎる指導に耐えられず、逃げてばかりおり、結局1年でやめてしまったそうです。夫は義母を脅すように「わが家としては娘が楽しく通えないピアノ教室なら、いつでもやめますけどねー」と言いました。 これで焦ったのか義母は「まあそうね、まだ始めたばかりだし、ちょっと厳しすぎたかもしれないかな」と言い、少なくとも「練習するのはいい子、練習しないのは悪い子」という言い方はしないと約束してくれました。 孫のピアノレッスンとなると、どうしても力が入ってしまう義母。「将来はピアニストに」と本気で思っているようです。その思いが暴走しすぎないように、近くにいる私たちがしっかりと見張り役になって、娘を義母の熱すぎる思いから守っていかなければと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/山口がたこ著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年01月04日わが家には2人の子どもがいます。2人目が私のおなかにいるころ、上の娘はイヤイヤ期のピーク。お出かけ中どうしようもなくて途方に暮れていると、ある女性に話しかけられました。今思い出しても心があたたまる、忘れられないエピソードを紹介します。 妊娠中のイヤイヤ期私が2人目の子どもを妊娠しているころ、当時2歳の娘は絵に描いたようなイヤイヤ期でした。服や靴を私が選んでしまったり着せようとしたりすると嫌がり、公園やスーパーでは寝転がり泣き叫び、お風呂も寝るのもイヤイヤで、私は毎日ヘトヘト。 妊娠中で抱っこや遊び相手がいつも通りにできず、娘にいろいろと我慢させてしまう場面が多かったため、余計にイヤイヤがひどくなってしまったのかもしれません。そんなある日の午前、やっとの思いで出かける準備をして、図書館へ出かけました。 図書館へおでかけその図書館は自宅から歩いて行ける距離にあり、敷地内にすべり台など遊具もあるためよく通っていました。娘はすべり台がお気に入りでしたが、その日は前日の雨で水たまりが多く、外で遊ぶことは難しそう。私は娘がそれに気づかないよう「あの絵本あるかなー」などと言いながら図書館内へ。 幼児用スペースで、絵本を読んだりおもちゃで遊んだりして過ごしました。そしてお昼ごはんの時間になり、「そろそろ帰ろうか」と声をかけると、「すべり台行く!」という娘。珍しくイヤと言わず外へ出ることができたので、すべり台さんありがとうと思っていた私は、水たまりがあることをすっかり忘れていました。 水たまりで遊んでいると…娘は外へ出ると、真っ先にすべり台へ向かい、そばにある大きな水たまりを見つけてしまいました。水たまりには落ち葉が浮いていて、それを追いかける娘。私は「おなかすいたな」「帰ってごはん食べよう」などと声をかけましたが、娘は手や足をべちゃべちゃに濡らしながら夢中で遊んでいました。 無理に連れていこうとすればイヤイヤとなるのは目に見えていて、妊娠中なので暴れる娘を抱っこして連れていくのも難しく、私はしかたなく娘を見守ることに。すると図書館へ向かって歩いていた年配の女性がこちらへ近づき、「お母さん、待ってあげてえらいね」と声をかけてくれたのです。 待つだけでえらいんだ「えらいね」と言われ、「そんなことないです、どうしようもないだけです」と答える私。女性は「ううん、えらいえらい」と言いながらニコニコと通り過ぎていきました。しばらくすると飽きたのか、「おうち帰る」と言って家に向かって歩き始めた娘。私は歩きながら、そうか、待っているだけでいいんだ、もうそれだけでえらいんだと思い、泣きそうになりました。 このときまで私は、いつも娘がどうしたらイヤイヤにならないか、早く次のことへ進めるのかばかりを考えていたように思います。スムーズに対処できなかったときは、だめなお母さんだなと自分を責めることも。しかしこの女性の言葉を聞いてから、工夫して対処するのも大事だけど、「子どもの気が済むまで待つ」というだけで十分がんばっているんだと思えるようになりました。 私は、声をかけてくれた女性も、子どもが小さいころに苦労したのかな、と思いました。あるいはそういう人をたくさん見てきたのかもしれません。このことがきっかけで、私は自分を責めることなく、娘のイヤイヤ期を乗り越えることができました。子育てで悩んだときは、このときのことを思い出すようにしています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:斉藤 ひかり7歳女児、4歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。
2023年01月04日私はごはんはみんなで食べるからおいしい、だからこそコミュニケーションを大切にしたいと考えています。そのため、家族でごはんを食べるときには、たくさん話していいんだよと子どもたちに伝えています。しかし、夫は口を開けば子どもたちに注意ばかり。とうとう、夫と喧嘩になってしまいました……。 今までの食卓の様子私と6歳、4歳、2歳、1歳の子どもたち4人でごはんを食べるときは、楽しく会話をしながら食べています。私1人で子どもたちを見ているので、てんやわんやなところはあります。けれど、6歳と4歳の娘2人がおふざけしながら会話をしていて、楽しい雰囲気です。 しかし、夫が早く帰宅した日や休日は、夫も一緒にごはんを食べるので、子どもたちは黙々とごはんを食べます。理由として夫は口を開けば会話ではなく、注意をするからです。例えば「ひじをつかない」「口を閉じて食べる」「お皿をもって食べる」などです。子どもたちは注意されるとむきになってしまうのか、注意された行為をやめられなくなり、そして夫がイライラするという悪循環が起こっていました。 喧嘩に発展食卓は楽しい場所であってほしいので、夫に「なんで注意ばっかりするの? 口を開いたら注意ばっかり。お行儀も大事だけど、楽しんで食べることが大事でしょ」とイラついて言ってしまいました。夫は「何で注意したらだめなの? 〇〇も注意してるじゃん」と反論してきたので、私の考えを話すことに。 私は日中子どもたちとずっと一緒にいるので、会話をたくさんしています。その中で「~したほうがいいよ。」という注意の仕方をしているということを伝え「パパの場合は楽しい会話もなしにただ注意をするだけだから、子どもたちはパパが口を開いたら注意されると思っているのかもよ?」と話しました。 夫の変化夫はなるほどと思った部分があったのか、まず食事のはじめには「今日は幼稚園で何をしたの?」など、子どもたちが話してくれるような話題を夫が提供するようになりました。 これは話し合いをして解決策としてうまれたもう一つの方法がります。それは、夫が気になったことは私に伝えて、私が子どもに伝えるという方法です。これによって子どもたちの夫へのむきになった行動がなくなり、夫のイライラも減りました。 夫が食卓にいて雰囲気がビシッとするのもいいことかもしれませんが、私はそれより子どもたちが楽しんでごはんを食べてほしいと思っています。夫の変化を紹介しましたが、夫と喧嘩をしたことで、お互い意見を言い合うことができ、食卓での子どもたちの笑顔が増えたように思います。喧嘩をすることでお互いまた成長しあえたらいいなと思った出来事でした。著者:松谷 えりなもうすぐ3歳になる息子と、年長・年少・1歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
2023年01月02日1歳~1歳半のころ、子どもが食べこぼしやなんでも手づかみ食べをするので、毎回離乳食の際はイライラしていました。そこで、離乳食期間の「手づかみ食べ」に疲れきっていたときに私が実践した、イライラ解消法をお伝えします。 手づかみでなぜ怒られるかわからない個人差はあれど、子どもが離乳食に慣れてくると始まる「手づかみ食べ」。スプーンやフォークを使って、食べる前段階と言われていますが、この時期の子どもにとっては、何が手づかみOKでNGなのかなんてわかりません。それなのに私は、食べこぼしやなんでも手づかみ食べすることにイライラ……。 ある日、「もう手づかみで食べたいなら、ぜーんぶ手づかみにしちゃえ!」と半ば開き直って「手づかみオンリー」のメニューにしてみました。すると、とってもうれしそうにもぐもぐ食べていました。こうしてわが家に「おてての日」ができました。 巻くだけ、乗せるだけ、並べるだけ!手づかみメニューは、基本的におにぎりにコーンを乗せる、鮭を乗せる、刻んだ野菜を乗せるなど、極力簡単に作れる物にしました。おにぎりに具を入れずに乗せたのもそのためです。 飽きたらのり巻きにしてもいいし、おにぎりを食パンにしてもOK。見た目もきれいだし、小さいおにぎりやパンが並ぶことで、普段の食事との違いを感じることもできました。 「これはおてての日のごはんだっけ?」手づかみメニューの日を作ってからは、普段の食事のときに「これは“おてての日”のごはんだっけ? どうすればいいかなぁ~?」と声かけすると、ハッとしたようにスプーンを握る日が増えてきました。 自分から「ぷーひ!(スプーンの日)」と言ってスプーンを握ってくれることもあり、少しずつ「手で食べてもいい」「食器を使って食べる」メニューの区別もついてきたようです。 初めて「おてての日」をおこなったとき、子どもがとてもうれしそうにしていて、私もラクチンで、イライラも減ったのでよかったです。 作画/Michika著者:中浦明子
2022年12月30日保育士の中田馨さんが、じいじ・ばあばのついついやりがちなちょっと困ったことについて教えてくれました。年末年始も近づき帰省する人も多くなる時期になりますよね。久しぶりに会うじいじ・ばあばの実は困ってしまった孫への行動や言動ありませんか? こんにちは!保育士の中田馨です。新型コロナウイルスの影響で、なかなか帰省することがなかったかも知れませんが、今年は帰省する人も昨年より増えるかもしれませんね。そこで今回は、帰省するときに、じいじ、ばあばが孫にやりがちなNGな事例を紹介します。 孫が食べたことのないものを与える「孫のために美味しいものを!」という気持ちで、じいじやばあばが良かれと思って孫にまだ食べさせたことのない食べ物を与えてしまった…!!というエピソードをよく聞きます。一昔前までは、アレルギーを気にすることはほとんどなかったのですが、今はそうではありません。「まだ、この食べ物は、この子には早いから食べさせていない」「アレルギーの心配がある」などの事情がある場合があります。お孫さんが食べるものは、食べさせる前にパパやママに確認してくれると安心できますよね。お孫さんが帰省前に、「普段どんなおやつを食べているの?」「好物は何かな?」など聞いてくれるのも嬉しいものです。また、可能であればパパやママも普段食べている物や、用意してほしいものをあらかじめ知らせておくのもよいでしょう 子育てについて口を出す時代の変化とともに育児は変化しています。例えば、育児にスマホを活用するパパやママも多くいます。「小さい子が見ても大丈夫なものだろうか」と心配になる気持ちはとてもよく分かります。もちろん、スマホばかり見ていると、子どもの成長発達の面で心配なこともあります。しかし、「スマホばっかり見せて」と言ってしまうと、パパやママもきっとよい気分にはならないでしょう。「スマホばかり見せて…」という言葉ではなく、「じいちゃんと絵本読もうか」など、別のあそびに誘ってくれるような言葉がけだとパパやママも嬉しいですよね。お正月の帰省ですので、お正月ならではのあそびのコマまわしやかるた、坊主めくり、福笑い、すごろく、凧あげなど昔あそびをじいじやばあばに教わるチャンスですよ。 発達について口を出す例えばよくあるのが、「もう2歳なのに、まだオムツしているの?」「ちょっと言葉が遅いんじゃない?」といった質問。おばあちゃんとしては何気なく言ったつもりかもしれません。「お父さんは1歳半でトイレに行ってたわよ」「マメに連れて行けば、すぐにおむつは取れるわよ」などのおばあちゃんの育児経験からの助言は、ありがたい反面、パパやママの不安をあおってしまう可能性があります。子どもの成長発達には個人差があります。血がつながっている親子だって同じようには育ちません。今のお孫さんの姿を認めることが何よりも大切です。また、育児の考え方も30年前と今では変化している部分もあります。今、精一杯育児をしているパパやママのことを認めてあげてくださいね。 お互いの感謝が必要普段、お孫さんと関わることが少ない、おじいちゃんおばあちゃんです。しようとしていることは全て「お孫さんのために」と思ってしているはずです。その気持ちを受け止めることができるとよいですね。また、パパやママは当然のことながら、日々の子育てを一生懸命しています。帰省した時に見える「その時だけの姿」だけを評価するのは、やはりよくありませんね。その点を、大人全員が理解して、「ありがとう」の気持ちをお互いが持つことは、とても大切ですね。何より大切なのは、お孫さんが「おじいちゃん、おばあちゃんのお家に行って、とっても楽しかった!また行きたい!」と思う気持ちだと思います。 今回のテーマは「NGなこと」だったので、なんだか耳が痛いお話だったかもしれません。最後に、私自身が子どもの時、おじいちゃんの家に帰省した時のエピソードを一つ。おじいちゃん家の冷蔵庫には、必ずジュースが常備されていました。私の母は、普段ジュースを飲ませてくれなかったのですが、おじいちゃんの家にいる時だけは好きなだけ飲んでもOKでした。今思うと、母の「特別な日なのでOK」の決まりがきっとあったのでしょうね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年12月29日今回紹介するのは、「態度教育」を実践する神奈川県相模原市の「虹ヶ丘(にじがおか)幼稚園」です。挨拶や礼、姿勢を正すなど社会生活で基本となる“しつけ”を大切にする指導をおこなっています。また「ヨコミネ式教育法」を導入し、豊かな人間力の育成を目指すカリキュラムも注目。幼稚園生活の全体を通してさまざまな力を育てる虹ヶ丘幼稚園の教育法に迫ります。 虹ヶ丘幼稚園ってどんなところ?●小学校生活にも通じる「生活習慣」「善悪の区別」「立腰」の3つに重点を置いた態度教育●人間力(心の力・学ぶ力・体の力)を育てる「ヨコミネ式教育法」●三点倒立・跳び箱8段もお手の物!それぞれのレベルに合わせた運動カリキュラム●年間で1,000冊の絵本を読了する子どももいる「読書教育」 神奈川県相模原市にある虹ヶ丘幼稚園は、「人間としてどんなときにも生き抜いていける力をつけること」を教育理念に掲げ、「態度教育」や「ヨコミネ式教育」に力を入れています。 姿勢を正すことや自分の頭で考えることは、小学校生活ではもちろん、自立した社会人として生きるための”根っこ”になります。「絶対できる」を合言葉に、子どもひとりひとりに合った環境・課題を与え、可能性を伸ばす教育が特長です。 PICK UP!人生の根っことなる部分を育てる「態度教育」とは? 虹ヶ丘幼稚園では、「生活習慣」「善悪の区別」「立腰(りつよう)」を3本の柱として態度教育がおこなわれています。生活習慣ではしつけの基本となる部分を、善悪の区別では普段の生活の中から良し悪しの判断を、立腰では姿勢を正して過ごすということを学んでいきます。初めはなかなか指示通りにはできませんが、子どもたちは何度も繰り返すうちに自然と身についてくるのだそう。実際に態度教育をおこなっていくことで、子どもたちの気持ちの切り替えがうまくできるようになったり、ひとつの言葉を言うだけで背筋が伸びるようになったりと、目に見える効果も実感できるそうです。卒園児のパパやママからも「小学校に行っても、虹ヶ丘幼稚園で身につけたことがきちんとできている」と喜びの声をいただくこともあるのだとか。 PICK UP!活動を通して豊かな人間力をはぐくむ「ヨコミネ式教育法」 さらに同園では、人間力をはぐくむ「ヨコミネ式教育法(※)」を取り入れており、心の力・学ぶ力・体の力の3要素を伸ばすカリキュラムを実践しています。※ヨコミネ式教育法とは、横峯吉文氏が考案した「子どもの自ら学ぼうとする力」を大切にする教育法ヨコミネ式教育法では体の力が注目されがちですが、同園が特に重視しているのは「心の力」です。園でおこなっている運動や学習は、心の力を身につけるためのひとつの手段。読み・書き・計算・体操・かけっこ・音楽などさまざまなカリキュラムを毎日20分ずつおこない、持続力や集中力を身につけていきます。日々の活動でさまざまなことができるようになった子どもたちは、達成感を味わい「〇〇もやってみたい!」とますますやる気に。この積み重ねが、心の力につながるのです。 また、園児たちはヨコミネ式教育法の教材を使って、数字や文字の勉強もしています。自由遊びの時間には、足し算や引き算をして遊んでいる子もいるそう。普段から遊び感覚で学習に親しめる環境が整っています。 PICK UP!“絶対できる!”を合言葉に運動能力を高めていくカリキュラム 運動神経を司る小脳は、6歳ごろまでに9割完成すると言われています。知性の発達には運動が密接に関係しているとも考えられているため、虹ヶ丘幼稚園では体の力を伸ばすカリキュラムも重視。一人ひとりのレベルに合った課題を与え、「絶対できる」を合言葉に、子どもたちは難しい技にもチャレンジ! ヨコミネ式教育法では、三点倒立や跳び箱8段といったイメージが強いかもしれませんが、実は「かけっこ」が重要視されています。かけっこは、運動能力の基礎。走ることで姿勢が良くなり、脳の働きにもつながるそうです。 こんなところもステキ!1,000冊の絵本を読了する子どもも!「読書カリキュラム」 「本読みは理解力につながる」という考えから、園内の各教室には100冊以上の本を常備。文字が少ない赤ちゃん向けのものから長編の絵本まで、子どもたちが自分自身で読めるように多様な本が用意されています。子どもたちは本が大好きで、人気の本はボロボロになるほど読みこまれているのだそう。3歳児から文字を覚え、読書を続けることで次第に文字量の多い絵本に挑戦するようになっていくそうです。本の内容に感動したり、語彙が増えたりと、情緒面にも良い影響がもたらされます。また、読書記録をとっていることも、子どもたちの読書意欲をかき立てている取り組みのひとつ。なんと、3年で1,000冊もの絵本を読了する子もいるのだとか! 1,000冊を達成すると、理事長から表彰状と特別な竹のしおりが贈られるとあって、それを目標に読書に取り組んでいる子もいるそうです。態度教育やヨコミネ式教育法に基づいたカリキュラムに注力する虹ヶ丘幼稚園。幼稚園で身につけたことが小学校生活でも活かされ、子どもの成長を実感するママやパパも多いそうです。 「心の力」「体の力」「学ぶ力」を養うためのカリキュラムは、それぞれの活動が相互に働きあい、豊かな人間力を高めることに役立っています。子どもの可能性や「学びたい!」という意欲を引き出すことは、自立した社会人として生きるための”根っこ”を培う大切なステップとなるのではないでしょうか。
2022年12月28日3歳の娘と生後3カ月の息子を育てています。まだ娘が1歳のとき、2人でスーパーに買い物に行ったときのこと。そこで出会った知らないおばさんから衝撃的なお叱りを受けました。予想外すぎるその内容に、私はただただ、あぜんとしてしまいました……。 スーパーで出会った知らないおばさんスーパーではいつも娘をカートの椅子に座らせて、おしゃべりしながら買い物をしていました。おしゃべりといっても娘はまだ1歳になりたて。もちろん会話ができるわけではなく、ほとんど私が一方的に娘に話しかけたり、娘が指さすものに対して私がリアクションしたりする感じでした。 その日もいつものように私が娘に話しかけながらスーパーを歩いていると、突然知らないおばさんから声をかけられました。しかも「ちょっとあなた!」と怒っているような声です。内心「え? 何!?」と驚きながら「はい」と返事をしました。 突然のお怒り! その意外過ぎる理由振り向くと声をかけてきたおばさんは見るからにお怒りです。「気づかないうちに何かしちゃったかな?」とドキドキしていると、「ずっと聞いてたけど、何その言葉!」とおばさんは続けます。「えーっと……?」と私が理解できないでいると、おばさんは言葉を続けてきます。 「赤ちゃんはね、大人と同じ言葉で話してもわからないの! 靴は『くっく』! 外は『おんも』! ちゃんと赤ちゃんにわかる言葉で話しかけないと言葉が遅れるわよ!」と言われました。こう言われてすぐには頭が追いつかず、あぜんとしてしまいました。 そして最後、おばさんは捨て台詞のように「それから子どもはちゃんと自分の足で歩かせなさい!」と言って去って行ったのです。 ただただあぜん……確かに私は娘が小さいときから赤ちゃん言葉を使ったことがありません。大人と話すのと同じような言葉で話しかけてきましたが、まさかそのことを注意されるとは思ってもいませんでした。ただ私にとってあまりにも予想外な指摘だったので、叱責に対しての怒りはわかず、ただただあぜんとしてしまいました。 ちなみにこのとき1歳だった娘はハイハイ真っただ中。まだ自分で歩くことはできなかったので、おばさんの背中を見ながら「まだ歩けないんですよ……」と心の中でつぶやきました。 知らない人から一方的な育児アドバイスをもらうことは多々ありましたが、この指摘はかなり印象的でした。これを受けて私が言葉遣いを変えることはありませんでしたが、それでも娘は同年代のなかでもかなりおしゃべりな子に成長しました。「世の中にはいろいろな人がいるなぁ」と思った体験談です。 著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年12月27日娘が2歳になるころ、俗に言う「イヤイヤ期」がやってきました。なんでも自分でやりたい時期の娘に対して頭を抱えつつも、健やかな成長にうれしさもありました。そんな中、義母から言われたひと言についてのお話です。(※コロナ禍になる前の体験談です) イヤイヤのレベル買い物などで同じくらいの月齢の子を見かけると、同じくイヤイヤ期なんだろうなぁと感じる場面に何度か遭遇したことがあります。友人から、「大泣きしながら床に這いつくばって、どこだろうと寝転がって動かないよ!」という話を聞くこともありました。 娘の場合は人見知りもあったためか、外出先では比較的イヤの主張は控えめで、周りを見て落ち着けるタイプのようです。イヤイヤの言動が見られたときは、娘が伝えたいことを一度必ず受け止めて、一緒に解決するというコミュニケーションを大切にしながら成長を見守ってきました。 楽しかったバーベキューのあとに…ある日、義両親とバーベキューに出かけました。久しぶりの祖父母に緊張した様子の娘でしたが、遊具が設置された河川敷でおこない、ごはんもそっちのけで遊ぶほど楽しく過ごせました。 しかし楽しい時間も束の間、「イヤ!! 帰りたくない」と予想通りにこの日もイヤイヤの時間が来ました。珍しく這いつくばって動きません。最終的には無理やり連れて帰るしかないと思っていたとき、義母が来ました。「今がちょうどイヤイヤ期で、主張が激しくすみません」と伝えると……。 今と昔の育児の違い「(夫姉弟)はイヤイヤ期なんてなかったけどね〜」とひと言。帰宅後には義両親から「今はそんな風に言うの? 家でもこうなの?」「昔はイヤなんて言わせる前にお尻たたいて外に出してたよ」と、娘の成長や私の育児を比べるような話題に。 それから急に娘に対して厳しい対応に切り替わり、とても気が気でない状況でした。数カ月に1回会える程度の義両親に何がわかるんだと、私は夫に愚痴を言うことしかできませんでした。 イヤイヤ期も娘の喜ばしい成長過程だと思っていたので、義両親の言葉にはショックを受けました。その後、その場だけではない娘を見てもらため、写真共有アプリで文章を添えて娘の成長を頻繁に発信したり、イヤイヤ期の中でもできるようになったことを伝えました。今では、30年前とは時代も育児も変わっていることに、理解を示し接してくれています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/ムチコ著者:島野かすみ2歳女の子のママで、元ブライダル業界勤務。現在、第二子を妊娠中。激務の夫に頼らずワンオペ育児をこなし、自身の経験から家事・育児術などを執筆している。
2022年12月21日みなさんは、自分が反抗期だった頃のことを覚えているでしょうか。「あの頃は、親に反抗ばかりしていたな」という人もいるかもしれません。一方で、わが子のこととなると、「こんなに素直だけれど、本当に反抗期なんて来るのかしら……」と思っていませんか?今回は、「思春期と反抗期の違い」や「反抗期がある子とない子の違い」について、詳しく解説していきます。思春期は人生に一度誰にでも訪れる!反抗期は……?まずは、混同されがちな「思春期」と「反抗期」について考えてみましょう。■【思春期】人生に一度 “誰にでも” 必ず訪れる京都市こころの健康増進センターが作成した資料によると、思春期とは「子どもからおとなへと心身ともに大きく成長する時期」とのこと。どうやら、思春期は「心」と「身体」がどちらも急速に変化する時期のようです。同資料では、身体の変化のひとつ「第二次性徴」について以下のように説明されています。思春期におけるからだの成長スピードはとても速く、学童期まで慣れ親しんだ自分像は、あっという間に過去のものになってしまうほどです。新たなからだのイメージを自分のものとして受け入れられるようになるまで、不安や戸惑いを感じる子どもも少なくありません。(引用元:京都市こころの健康増進センター|思春期のこころをはぐくむためのガイド)みなさんにも、第二次性徴はあったはず。そう、思春期は人生に一度、誰にでも必ず訪れるのです。そして同資料では、「親に対してよそよそしくなる」「批判的な態度を示す」といった、思春期のあいだに訪れる心の変化を「一般的に反抗期と呼ぶ」と書かれています。■【反抗期】人生に2回訪れる(※個人差あり)和洋女子大学こども発達学科教授の大神優子氏は、反抗期は2回訪れると述べています。1回めは2歳前後のいわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる「第一次反抗期」。この第一次反抗期は、親に反抗するというよりも、心と体が未発達なのに「何でも自分でやりたい」という気持ちだけが強くなり、「やりたいのにできない」ことが引き金になっているとのこと。そして2回めは、中学生・高校生時期にピークを迎える「第二次反抗期」です。大人の言うことを素直に聞かなくなる、いつもイライラしていて「ウザい」「ダルい」と言ってばかり、親とあまり話さなくなるなど。大神氏によると、このような反抗的な態度は、早い子で小学校中学年くらいから始まり、高校生頃までには落ち着く傾向があるようです。ただし、「第二次反抗期」は、必ずしも全員に訪れるわけではありません。みなさんのまわりにも、「反抗期がなかった」という人がいませんか?次項では、「反抗期がないまま大人になった人」について考えてみます。反抗期がない子どももいる!?精神科医の菊池秀明氏によると、親離れや反抗期は「子どもが社会の中で親に頼らず同世代の仲間とともに自分の力を信じてやっていく、大人になっていくという過程の一部」なのだそう。そのうえで菊池氏は、親に反抗しない・できない子どもについて次のように危惧しています。むしろ、思春期になっても親に甘え続けてしまう。自分では何も決められない。親を恐れて全く反発できない。親や仲間に気を遣い過ぎて何も言えない。親や仲間の言いなりになってしまう。家や学校で良い子を演じてしまう。そのような子どものほうが、不登校や摂食障害などの問題を引き起こしてしまうことがあります。(引用元:公立学校共済組合 関東中央病院|反抗期について)しかし、昨今の親子関係に着目すると、反抗期がないことは一概に悪くないという見方もあるようです。京都女子大学教授で臨床心理学が専門の正木大貴氏は、「反抗期がない子どもが増えている」とし、その理由をふたつ挙げています。ひとつは、上記同様「反抗したくても、親のコントロールや押さえつける力が強い」から。この場合、正木氏が「大人になったときにどこかで爆発してしまう可能性がある」と注意を促すように、社会に出てから人間関係で苦労するケースもあるようです。ふたつめは、「子どもが親に対して反抗する必要がない」から。この場合、子どもに対して理解のある親が増えてきたという時代背景が関係しているようです。正木氏によると、最近では多様な趣味や生き方が広く知れ渡り、「いろんな価値観があっていいよね」と、子どもの意見を尊重する親御さんが増えているとのこと。その結果、「うちの親は比較的自由にやらせてくれる」「何を言っても否定せずに聞いてくれる」と、反抗する理由がなくなるというわけです。アンガーマネジメントの専門家である本田恵子氏もまた、「うちの子、反抗期がないけど大丈夫?」と心配になる親に向けて、「穏やかに育って反抗期がないという子どもも存在します。それは、子どもの欲求を上手に親が受け止めていた場合です」と話します。もちろん子どものわがままをすべて聞き入れて、子どもの言いなりになるという意味ではありません。大事なのは、わが子の話に耳を傾け、共感して受け止めてあげること。教育評論家の親野智可等氏も、思春期の子どもの話に共感することの大切さについて見解を述べています。まず、一番よくないのが「反抗期の子どもを “子ども扱い” する」ことなのだそう。いつまでも小さい子ども扱いして小言ばかり言ったり、正論を押しつけたり、すぐに励ましやアドバイスをしたりするのもNGです。親野氏によると、「まずは共感すること。『そうなの?それは嫌だよね』と共感してあげると話しやすくなり、親への信頼も高まる」のだそう。そして何より、親を信頼し、親の愛情を実感できている子は、自分を大切にするようになると言います。たとえ悪い誘惑があったときも、「大切にしてくれる親に心配かけたくない」という意識がはたらき、ブレーキがかかるようになるのです。子どもはしだいに、親の目が届かない世界に足を踏み入れていきます。だからこそ、親子の信頼関係をしっかり築き上げることで、安心して外の世界に送り出してあげることができるのではないでしょうか。「男の子の反抗期」と「女の子の反抗期」の違い最後に、「男の子の反抗期」と「女の子の反抗期」の違いについて解説していきます。「男の子は言動が荒々しくなる」「女の子はイライラして不機嫌になる」など、反抗期特有の言動は男女によって変わるケースもあるので、ぜひ参考にしてください。■【男の子の反抗期】ありがちな言動と解決法1. 口が悪くなる口を開けば「うっせー」「うぜー」「ムカつく」など、反抗的な言葉ばかり。うんざりしそうになりますが、心理カウンセラーで医学博士の芳川玲子氏によると、「ホルモンが不安定で、感情がコントロールできない」ことも一因なのだそう。「そういう時期なんだ」と割りきって、一歩離れて見守ってあげましょう。2. 部屋にこもりがち前はよくリビングで家族団らんの時間を過ごしていたのに、気づけば自分の部屋にこもってばかり……。心理学者の諸富祥彦氏は、「これまで過干渉気味だったのでは?」と指摘し、思春期に入った男の子は「部屋や自分の殻にこもり、コミュニケーションをしないことで親の干渉を遮断して、『自分』という新しい存在を一生懸命形成しようとしている」のだと言います。親子関係が新しいステージに入ったという自覚をもち、それまでとは違う距離感で関わっていきましょう。3. 出かけるときに行き先を教えてくれない「10歳くらいから、男の子は自分の力を試したい気持ちが強くなります」と芳川氏が言うように、この時期は親の手を離れて友だちどうしで遠出することが増えてきます。行き先や帰る時間を聞いてもはぐらかされたり、うっとうしそうにされたりすると、親として心配になりますよね。認知科学者の松井智子氏は、「まずは起こりうる危険を具体的に話して聞かせましょう。そのうえで、一度親御さん自身もその場所へ足を運び、お子さんと同じ風景を見て共感することも大事です」とアドバイスしています。■【女の子の反抗期】ありがちな言動と解決法1. 自分の容姿を人と比べるようになる産婦人科医の高橋幸子氏によると、反抗期の子どもは「周囲からどのように思われているのだろう」と他人からの評価にとても敏感になるため、容姿や体型などの外見的特徴を必要以上に気にするようです。「特に女の子によく見られますが、それは自我の順調な育ちです」とのことなので、スキンケアや脱毛、おしゃれのことなどは常識の範囲内で親が協力してあげると、子どもの安心感にもつながります。2. 注意するとふてくされるいままでは注意すると「ごめんなさい」と素直に答えてくれたのに、ふてくされたり、にらんできたり、かわいげのない態度をとるようになった……。諸富氏は、「学校や友だち関係で思い通りにならないことがあって、イライラしているのかも。心を許しているからこそ、親に甘えている」とし、過剰に反応せずに「あらあら」と流してOKとのこと。諸富氏によると、思春期の女の子の人間関係は毎日目まぐるしく変化し、感情のアップダウンが激しくなりがちなのだそう。わが子の機嫌に振り回されるのではなく、親として大きく構えておいたほうがよさそうです。3. だらしなくなる以前は元気で活発だったのに、いつの間にか「めんどくさい」「疲れてるからやらない」とダラダラ過ごす時間が増えてきた気がする……。親としては見過ごせませんが、芳川氏によると「第二次性徴が始まると、成長にエネルギーがもっていかれるので、どうしても疲れやすくなる」のだそう。「外では気を張ってちゃんとしているからこそ、家のなかではリラックスしているんだな」と解釈して、あまり口うるさく注意しないようにしましょう。***「反抗期なんてまだ先」と思っていても、気づけば思春期に差しかかり、お子さんの体も心もあっという間に成長してしいきます。嬉しくもあり、ちょっと淋しいお子さまの成長に寄り添えるように、充実した親子関係を築いていきたいですね。(参考)たまひよ|似ているようで違う、イヤイヤ期の反抗と、思春期の反抗京都市こころの健康増進センター|思春期のこころをはぐくむためのガイド公立学校共済組合 関東中央病院|反抗期についてYAHOO!JAPAN ニュース|「反抗期ない」若者増加か 専門家「親の考え方のゴリ押しが減少」SNSで発散する『隠れ反抗期』に注意STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!東洋経済オンライン|反抗期の子を絶望させる「親たちの最悪な対応」AERA with Kids 特別編集(2020),『自己肯定感を高める本』, 朝日新聞出版.諸富祥彦(2016),『反抗期乗り切りマニュアル』, 主婦の友社.
2022年12月19日子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々