こんにちは、ライターの齋藤惠です。想像したくはないことですが、これまでお腹の中ですくすく育ってきた赤ちゃんでも、いざ分娩となるとさまざまなトラブルに見舞われるケースが想定されます。その事例の一つとして挙げられるのが『胎児仮死』です。●『胎児仮死』とは?現代では一般的に“胎児機能不全” と呼ばれています。日本産科婦人科学会の資料によると、**********胎児機能不全とは,妊娠中あるいは分娩中に胎児の状態を評価する臨床検査において「正常ではない所見」が存在し,胎児の健康に問題がある,あるいは将来問題が生じるかもしれないと判断された場合をいう**********と定義されています。具体的に「正常ではない所見」とは、赤ちゃんの心拍数などから呼吸や循環機能に問題が生じていると判断された場合を指します。この状態になると赤ちゃんは低酸素状態 となり、どんどん弱ってしまいます。●考えられる原因は?日本子ども家庭総合研究所の資料では、以下のような原因を挙げています。**********1.母体因子1)妊娠高血圧症候群、糖尿病、腎炎、SLE、抗リン脂質抗体症候群などの合併症2)母体低酸素症(心疾患、喘息、無呼吸、重症貧血、喫煙)3)母体低血圧(仰臥位低血圧症候群、大量出血、硬膜外麻酔など)4)薬物:陣痛促進剤、降圧剤、ステロイドなど2.胎児因子子宮内胎児発育遅延、染色体異常、中枢神経系などの胎児奇形、多胎妊娠、双胎間輸血症候群、胎内感染など3.胎盤因子絨毛羊膜炎、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離、妊娠糖尿病、過期妊娠4.臍帯因子臍帯脱出、臍帯巻絡、臍帯過捻転、臍帯真結節、臍帯長の異常、臍帯付着部異常(辺縁付着、卵膜付着など)5.子宮因子過強陣痛、子宮破裂**********●対策『胎児機能不全(胎児仮死)』と判断されたら、そのときの状態と原因によって医師が対策を行います。分娩中であれば、胎児に酸素を送り込んで子宮内環境の改善を図ります。薬物療法に頼らなければいけないと判断された場合には、子宮収縮抑制剤 などを投与します。その他、母体の体位変換、陣痛促進剤中止、人工羊水の注入など、赤ちゃんの命を救うためにさまざまな対策をおこないます。●ママにできること『胎児機能不全(胎児仮死)』を防ぐためには、やはり普段の妊婦検診によって、原因となるリスクをできるだけ予防・軽減することが重要になってきます。特に、母体因子の中に記載されている妊娠高血圧症候群や糖尿病の症状がある方は、主治医の指示に従って生活習慣の改善や治療に努めてください 。また、言うまでもないことですが、喫煙は厳禁です。さらに、重度の貧血や低血圧と診断された場合にも、「もとからそういう体質だから」と油断せず、主治医から指示を仰ぐようにしましょう。『胎児仮死』という言葉は、その字を見るだけで不安をあおるような印象がありますが、分娩による赤ちゃんの安全を守るためにも、ママならぜひ頭に入れておいた方が良いでしょう。原因や対策をしっかり知識として取り入れて、後は赤ちゃん自身の生命力を信じて、分娩に臨んでください!【参考リンク】・胎児機能不全 | 日本産科婦人科学会(PDF)()・胎児機能不全:その診断と対策 | 日本子ども家庭総合研究所(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年04月25日こんにちは、齋藤惠です。お産にはとにかく「痛い」「苦しい」というイメージがついてまわるもの。特に初産の方で、先輩ママから「陣痛がつらくて死ぬかと思った……」などと怖ろしげな言葉ばかり聞いてしまい、必要以上に不安を感じていらっしゃるプレママも多いのではないでしょうか?しかし、女性が命を産み落とす瞬間は、本当に美しくて尊いもの。大変なことには変わりないですが、産む前から恐怖を感じて身構えなくてもいいんですよ。陣痛だって、そのしくみを知って、事前に心の準備をしておけば、何も知らない状態よりも幾分かリラックスしてお産に臨むことができます。●“陣痛”ではなく、“神通”という考えバースコーディネーター・大葉ナナコさんの『ナチュラルなお産』という著書には、陣痛について、次のような記載があります。**********「“陣痛”は痛みという字があるため、よいイメージを持つ人が少ないようですが、昔は、神に通じる“神通”と書いた時代があったそうです。日本人は自然界で起こること全部を、風神、雷神などのように“神”と呼ぶ民族文化がありますが、出産のときに体の中に沸き起こる風や波のようなものも、自然現象と同じような捉え方をして、“神通”と呼んだのでしょう」**********この文を読んだときに私は、今の“陣痛”という字よりも、命の尊さや出産の神秘性を表現している“神通” という字の方が本来の意味に合っているな、と感じました。皆さんはどう思われますか?お産による痛みは、妊婦さんを傷つけたり苦しめたりするためにあるのではありません。新しい命を宿した体が今まさに全てのエネルギーを外に向かって出そうとして起こる、とても自然な現象なのです。プレママの皆さんにはぜひとも、お産を前にして「痛みに耐えなきゃ!」 というプレッシャーから自分自身を解放してほしいと思います。●陣痛では、死にません(笑)陣痛とは子宮収縮のこと。自然な陣痛であれば90秒以上子宮収縮が続くことはありません。そしてどんなに強い陣痛の波がやってきても、間には90秒以上休みが入ります。陣痛によって「死ぬ思いをした」という妊婦さんは多くいらっしゃるようですが、大丈夫。皆さん出産直後から授乳などしっかり子育てをされています。女性の体は陣痛に耐えられるようにできているのです 。陣痛の波が強ければ強いほど、休息時間に分泌されるリラックスホルモン・エンドルフィンの効果が強くなります。このホルモンは天然の麻酔薬としての働きがあり、精神安定を促し疲労回復の作用があります。ママが陣痛とリラックスの波を交互に繰り返すことによって、赤ちゃんも健康に生まれてきてくれるのです。●陣痛が遠のいても焦らないで予定日までに一定間隔の陣痛がこなくて焦ってしまう場合もあるでしょう。しかし、お産とはもともと自然任せにすべきもの。いつでも予定調和とはいきません。陣痛が弱くなってきたら、焦らずに今まで通りの生活をして気長にその時を待ちましょう 。ここで気分が不安定になってしまっては、ますますホルモンの分泌が滞ってしまいます。また、一人で悶々と悩まずにご主人や家族、友人と一緒に過ごすことも、とてもよいリラックス効果となるのでおすすめです。楽しい時間を過ごしているうちに、いつのまにか陣痛が強くなってきた!ということはよくある話なんだとか。陣痛を必要以上に怖がらないでください 。その先には愛しいわが子に会えるという、かけがえのない喜びが待っています。お産はとてもハッピーな行為なのですから、前向きな気持ちで楽しみに、そのときを待ってみましょう!【参考文献】・『ナチュラルなお産―体と心にやさしい』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年04月18日こんにちは、齋藤惠です。多くの産婦人科や病院では、立ち会い出産を推奨する傾向にあるようですが、実際のところ、妊婦さんの中には旦那さんの立ち会いをためらう方もいらっしゃるようです。そこで今回は、“立ち会い出産はした方が良いのか”という疑問について、パパとママそれぞれの視点からあらためて考え直してみました。これからご出産される妊婦さんの参考になれば幸いです。●立ち会いをするカップルは53%バースコーディネーター・大葉ナナコ氏の著書によると、初めての子どもの出産にパートナーが立ち会いをするカップルは53%。実に半数以上のカップルが立ち会いをしている ことになります。ラマーズ法が日本に普及した90年代に、近代化以降初めて分娩室に男性が入って立ち会いを始めたそうなのですが、そのころはまだ妊婦の足元からお産のシーンを眺めるだけの“見学出産”のような状態だったそうです。しかし、そこから徐々に、旦那さんが汗を拭いてくれたり、抱きしめて体をさすってくれたりと、妻をリラックスさせる大切な役割を担ってくれるようになりました。この変化によって、立ち会い出産を希望するカップルが増えたのだと思われます。●パパとママであるより先に、男と女だから……一方で、お産のときに夫が分娩室の中にいると緊張してしまい、かえってリラックスの妨げとなってしまうという妊婦さんもいます。立ち会い出産が当たり前となった今でも、すべての妊婦さんが希望するわけではありません 。その理由については「理性を失った姿を見られるのが嫌だ」「出産を見られることで夫との関係性が変わってしまうことが怖い」など、女性としての自分を失いたくないという心情がうかがえます。ママであっても女性ですから、当然の気持ちですよね。また、旦那さんの側からしても、出産のシーンは大きな感動とともに、それなりにショッキングな映像を目にすることになります。『出産の際、奥さんがあまりにも痛そうで、男の自分からすれば「このまま死んでしまうんじゃないか……」と思うような光景だった。同じ思いをさせるのがかわいそうで、長い間「2人目が欲しい」と言い出せなかった』私の知り合いの男性からこんな話を聞くと、立ち会い出産は良いことばかりとは限らないようです。●立ち会いは絶対ではない! 夫婦で話し合って決めて女性なら誰でも、赤ちゃんが産まれる部位を見られることは、少なからず恥ずかしいものでしょう。出産に夫婦そろって臨むのはとても理想的なことですが、必ず立ち会うべきと決めてかからず、立ち会いをしないことに罪悪感を持たず、夫婦で話し合って2人の気持ちに従ってください。たとえ旦那さんが立ち会いたいと思っていても、仕事の都合などで間に合わないことが大いに想定されます。しかし、出産に立ち合えなかったからと言って、その後なにかが不利になるわけではありません。あくまでも自然な流れでお産に臨むことを第一に考えましょう 。【参考文献】・『体と心にやさしい ナチュラルなお産』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年04月11日【ママからのご相談】妊娠3か月のプレママです。最近つわりがひどくて、きちんと歯磨きができていません。虫歯以外にも、きちんと歯を磨かないと何かトラブルが起きますか?●A. 虫歯以外にも口臭や口内炎、歯周病のリスクも高まりますし、早産の危険性もあります。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。つわりでつらい時期は食べたくても食べられませんし、歯ブラシを口に入れただけでも吐き気がしてしまう場合もありますからおつらいですよね。しかし、妊娠中でつわりのつらい時期とはいえ、やはりきちんと歯を磨かないとさまざまなトラブルが起こります。特に妊婦さんは、お腹の赤ちゃんに影響する場合もある のです。そこで今回は、妊娠中に起こる口腔内のトラブルについてご紹介します。●どんなものがある? 妊娠中に起こる口腔トラブルとは?妊娠中に起こる代表的な口腔トラブルには次のようなものがあります。・歯周病・虫歯・ドライマウス・口臭・歯肉炎・口内炎●なぜ? 妊娠中に口腔トラブルが増える理由妊婦さんは出産までに一度は歯科検診を受けるように推奨されており、各自治体から妊婦歯科検診が無料で受けられる受診券が配布されます。これは、妊娠中には口腔トラブルが起こりやすいと言われているためです。では、妊娠中に口腔トラブルが起こりやすいのはどうしてなのでしょうか。日本口腔保健協会によると、妊娠により増加する女性ホルモンにより、女性ホルモンを好む歯周病菌が繁殖しやすい状態 になるためとのことです。また、つわりで何度も吐くと、歯磨きをするタイミングを逃してしまいますし、食事が思うように取れないと唾液の分泌が低下し虫歯や口臭などの口腔トラブルが増えてしまうのです。ご紹介した虫歯や口臭といったトラブルは、妊婦さんでなくても歯磨きをきちんとしていない方にはよく起こるトラブルですが、特に妊婦さんが注意したいのが歯周病です。妊娠中に歯周病にかかっていると、早産や低出生体重児を出産する可能性が高くなる ことがすでに明らかにされています。日本の疫学調査では、歯周病でない妊婦と比べると約5倍も早産のリスクが高かったというデータもあります。●妊娠中の口腔トラブルを予防するには?妊娠中の口腔トラブルを予防するためのポイントは次の通りです。●(1)一日一回でもいいので時間をかけて丁寧に歯磨きをするつわりがひどく毎食後に歯磨きができない場合には、一日一回でいいので、体調のいいときにゆっくり丁寧に歯磨きしましょう。大きなヘッドの歯ブラシは避け、なるべく小さめのものを選ぶと吐き気を防ぐことができます 。●(2)一日三回歯磨きできないときは洗口液を利用する一日一回は歯ブラシでの歯磨きをしたら、他の二回は洗口液(マウスウォッシュ)を使ってうがいをするだけでも口の中の汚れを落としたり、細菌の繁殖をある程度抑えたりすることができます。●(3)妊娠中に一度は妊婦歯科検診を受ける歯科医師や歯科衛生士が、虫歯や歯の磨き残しのチェック・アドバイスをしてくれますので、つわりがつらい場合は、少し落ち着いた妊娠中期ごろ に妊婦歯科検診を受診ましょう。----------いかがでしたか。今回は、妊娠中に起こるさまざまな口腔トラブルについてご紹介しました。ママに虫歯があるとお子さんも虫歯になる確率が高くなるというデータもありますので、妊娠中も出産後も適切な口腔ケアを毎日行うことが大切です。【参考リンク】・女性のお口の健康 | 一般財団法人日本口腔保健協会()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年04月08日こんにちは、ママライターのacoです。多くの妊婦さんが妊娠初期に経験する“つわり”。妊娠6週ごろから始まり、10週をピークに16週前後におさまることが多いと言われています。「妊娠がわかった途端、喜びに浸る間もなくつわりが始まっていた」 という人もいらっしゃるのでは?心の準備ができぬまま症状に悩まされるのはつらいですよね。しかも一口につわりと言っても、「全く食べ物を受けつけない」「においがダメ」「食べていないと気持ち悪い」など症状はさまざまです。そこで今回は、それぞれの症状に合わせた食事対策 をご紹介したいと思います。●つわりの症状と食事対策つわりの主な症状と言えば吐き気ですが、食べ物を見ただけで気持ち悪くなる吐きづわり、空腹になるとムカムカする食べづわりなど、人によりさまざまな症状があります。また、「妊娠するたびに違う症状が出る 」という人もいます。上田玲子氏監修の『安産&つわり撃退! 毎日の食事』では、症状を以下の4つに分類しています。●(1)とにかく何も食べられない食べ物を見ただけで気持ち悪くなるケース。何を食べても結局吐いてしまい、水しか飲めなかったという人も。【食事対策】無理に食べる必要はありませんが、体重が急激に減ったり水分もとれなかったりするようであれば病院を受診しましょう。ジュースやスープ、市販のゼリー飲料など、固形物以外のものを試してもよいでしょう 。●(2)特定のものしか食べられないムカムカしたり吐いたりはするものの、特定のものなら食べられるというケース。フルーツなど食べやすいものが多いですが、中にはジャンクフードが食べたくなるという人も。【食事対策】栄養バランスを気遣うのはつわりが終わってからでも大丈夫 。今は食べられるものを食べましょう。とはいえジャンクフードの食べ過ぎは体重増加につながるため、少量をゆっくり食べるのがおすすめ。●(3)食べていないと気持ち悪い何か口にしていないと、ムカムカしたり食欲が増したりするケース。起床時がつらい という人が多いようです。間食が増えるので、体重増加に注意が必要です。【食事対策】スナック菓子など高カロリーのものはなるべく控え、カロリーの低いおやつを中心にとるようにしましょう。●(4)においがダメにおいで気持ち悪くなるケース。調理のにおいだけでなく、スーパーへの買い物すらつらいことも。食べ物以外に整髪料や洗剤のにおいがダメになる人もいます。【食事対策】電子レンジを活用してなるべく簡単な調理にするか、この時期だけは市販の惣菜で済ませてしまうのもありでしょう。買い物が困難な場合は、家族に頼んだり宅配を利用したりする方法も。●ホルモンバランスの影響もつわりは体内のホルモンバランスが崩れることで起きるという説もあります。ビタミンBにはホルモンバランスを整える働きがあるため積極的に取り入れましょう。ビタミンBは鮭や鯖などの魚介類、豚肉、大豆製品、緑黄色野菜 に多く含まれますが、なかなか食事から摂取できないという方は、サプリメントを活用するのもひとつの方法です。妊娠初期に必要な葉酸もビタミンB群のひとつです。妊婦さん用の葉酸サプリメントには、葉酸以外のビタミンB群が含まれているものも多いので、ぜひ試してみましょう。----------いかがでしたか?つわりの時期はどうしても偏食になりがちなので、お腹の赤ちゃんに栄養が足りているのか不安に感じる人もいると思います。でもこのつらい症状は一時的なもの。栄養バランスはつわりが終わってから考えればいいと割り切って、なるべく負担のない方法で乗り切ってくださいね。【参考文献】・『安産&つわり撃退! 毎日の食事』上田玲子・監修●ライター/aco(フリーライター)
2016年04月05日【ママからのご相談】妊娠9か月に入った妊婦です。おなかがどんどん大きくなって、出産が間近であることをひしひしと感じています。今回これが初めての妊娠なのですが、当然出産も初めてで不安だらけです。少しでも安産で産みたいと考えているのですが、 何か安産のコツみたいなものはあるのでしょうか?●A. お産が始まる前までに体力づくりをし、心身の状態を整えておきましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。妊婦さんにとって出産は得体の知れない大仕事。本当に不安でいっぱいになりますよね。しかし、心配することはありません。いざ陣痛が始まってしまえば必ず赤ちゃんは産まれます。その痛みに立ち向かうための準備や心構えがあれば、少しでもお産を楽にすることができます。●安産のために妊娠中からできること●(1)体重を増やしすぎない妊娠中に太りすぎて産道に脂肪が付くと、難産の原因 となります。また、体重増加により体を動かすことが困難となり、お産のための体力が備えられなくなってしまうので、適切な体重増加を心がけましょう。●(2)体を冷やさない温かい飲み物を飲んだり、体を冷やさない格好をしたりして、妊娠中から体を温めるようにしましょう。体を温めることにより、赤ちゃんにも質の良い血液が循環されます。特に足や腰、お尻 は冷やさないようにしましょう。●(3)安産体操をする分娩の際に使う筋肉を妊娠中からほぐし鍛えておくことで、お産をスムーズにすることができます。●(4)お産に耐えるための体力づくりウォーキングやマタニティスイミングなどで積極的に体を動かし、お産直前まで体をスムーズに動かせるようにしておきましょう。●(5)お産の流れのイメージトレーニング母親教室などでお産の流れ を把握しておき、分娩までのいきみ逃し・痛み逃しの呼吸法、分娩の際のいきみ方の練習や予習をしておきましょう。●陣痛が始まってからお産を進めるためにできること●(1)リラックスできる環境を整えるお産は、リラックスしている状態が進みやすく、体に力が入っていると必要以上に痛みを感じてしまいます。陣痛がきたら、まずは入院するまでのあいだ自宅でできるだけリラックスすること、入院した後もリラックスできるアイテムや環境を整えることをおすすめします。事前に、入院する際に用意しておくものをリストアップ しておき、入院が決まったら家族に準備してもらうのもOK。●(2)なるべく体を動かす赤ちゃんが骨盤の中を回旋するのを助けるために、つらいですが陣痛がきたらなるべく歩く、階段を下る、骨盤を左右に動かすなどして体を動かしましょう。横にはならず、あぐらをかいて座って陣痛に耐える方が赤ちゃんは回旋しやすくなります。●(3)体を温める体が冷えているとお産がすすまないので、体を温めましょう。破水していなければ、入院前に半身浴したり足湯をしたりするのもおすすめです。産後はしばらく湯船につかれませんし、自宅のお風呂につかることでリラックス効果 も望めます。●(4)なるべく食事をとるお産が長くなってくると体力の消耗も激しくなり、痛みが強くなると吐き気を伴います。痛みが軽いうちに少しでも食べられるものを食べておくといいです。簡単に栄養をとることができるドリンクやゼリーを準備しておくのもいいでしょう。●(5)呼吸は深く痛みと戦うあいだ、大切なのは呼吸です。ママが呼吸をきちんとしていないと、赤ちゃんも苦しい状態になってしまいます。痛みが激しくなってきたら、「ハッハッ」と短い呼吸にならないようにだけ気をつけて、痛みに合わせて息を長く吐くこと だけを考えましょう。長く吐けば、必ず深く吸う動作を無意識にすることができます。●お産はリラックスをすることが肝心。あとは、とにかく体力勝負いかがでしたか?産婦人科の助産師さんは、『お産は体力勝負です。初めから体力の予備力が少ない人はお産の進みも悪く、ダラダラと経過してしまいます。お産直前の時期は1日3時間平気で歩けるくらいの体力があれば、どんなお産でも乗り越えられる』と言っています。臨月に入ってから急に体力づくりをすることは難しいので、妊娠中期くらい から妊娠経過が順調なら体力を落とさないことを意識しましょう。そのためには適切な体重管理が大きなポイントとなります。また、いざ陣痛がくると痛みに抗おうと心まで乱されてしまいがちですが、冷静にリラックスすることがお産を進ませる鍵となります。筆者も初産で、3,000gの長女を入院から4時間ほどで産むスピード出産を経験しました。その要因として、妊娠中、入院前の過ごし方、分娩までの過ごし方として、上記でご紹介したことを実践していた通りにできたことが大きく影響しているだろうなと考えています。赤ちゃんが元気に産まれてきてくれれば、みな“安産”であることは間違いないのですが、なるべくママの苦しみは軽い方がベターなので、ぜひとも今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。【参考リンク】・助産師からの一言アドバイス | 鈴木産婦人科()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月04日妊娠後期は、体重管理に特に気を付けたい時期です。おなかが大きくなってくると、動きにくくなるため、1日の運動量が減り、エネルギーの消費量が少なくなるので、それまでと同じ食事を続けていると、あっという間に体重が増えてしまいます。とはいえ、8~9カ月の頃は子宮に胃が圧迫されて、食べられないという人も多いと思います。一番気をつけなくてはいけないのが、臨月に入ってから。胎児が骨盤内に降りることで、圧迫から解消され、ごはんが美味しく食べられるようになります。ここで一気に体重を増やしてしまう人が多いので要注意。体重の増やしすぎは難産や産後の回復の遅れ、妊娠高血圧症候群などの深刻なトラブルに繋がる可能性もありますので、注意しましょう。みんなどうだった? 妊娠後期の「食事」の体験談妊娠後期は浮腫がひどかったので、食事に気をつけ、ラーメンを我慢したりしていました。(27歳)血糖値が高く、妊娠後期に妊娠糖尿病だったので、温野菜など野菜のおかずを食べるように心がけました。(37歳)小魚アーモンドでカルシウムを補給し、オレンジジュースでビタミンを補給していましたが、妊娠後期に、ジュースではダメと医師に注意されました。(37歳)妊娠後期のむくみ解消のため、小豆をよくとるようにしていました。(37歳)妊娠後期、妊娠中毒症で減塩食を食べていたら夫に「俺はそんなまずそうなもん食べられへんわ~」と言われてカチンと来ました。無事に赤ちゃんを産むために頑張っているのに、呑気で他人事のように聞こえました。(36歳)ずっと便秘で、特に妊娠後期は痔になってしまいました。ヨーグルト、プルーン、アーモンド色々試したけれど全く効かず、産婦人科でお薬をもらっていました。もともと便秘がちで、野菜をたくさん摂ったり、ヨーグルトを食べて努力していましたが、妊娠後期から1週間以上出ないことが多くなりました。先生に相談して便を軟らかく出しやすくするマグネシウムの薬を処方してもらいました。体重が増えて注意されたので、食事に注意していたら体重が少し減りました。減ったら減ったでまた注意されました。(32歳)体重管理について運動と食事制限はしているかと言われたのでどちらもしていると答えたら、働いている妊婦は運動しない方がいいと言われた。(30歳)妊娠高血圧症にかかってしまった時、食事に気をつけるように言われて、自分なりに注意した生活をしていたのに結局良くならなくて、具体的なアドバイスを全くしてくれなかったのに、ひどく怒られました。(38歳)健診を受けている病院で血糖値が基準値より1低いとのことで妊娠糖尿病扱いでした。毎日、毎食後の血糖値測定と食事療法を命じられましたが、出産する病院ではそんな必要は全く無いとのことでした。医師によって違うものだと思いました。(32歳)妊娠中にかかっていた病院で助産婦に、妊娠中の体重管理のためか、食事について、麺類一切禁止、ジュース、果汁100%のジュースもだめ、果糖があるからフルーツもすべてだめ、お菓子ももちろん禁止、その他いろいろ、びっくりするほど厳しい食事制限を言われました。当時は初めての妊娠で神経質だったので不安でしたし、ストレスでした。結局体重もあまり増加しませんでした。また、予定日より1ヶ月早かったのに、2500グラムを超えたから、すぐにでも生まれたほうが良い、小さく産んだほうが良い、と言われました。誰に言っても、おかしい、と言われましたが、かなり厳しい感じの助産師さんで、アドバイスされることでますます不安で、妊婦にとってはかなりストレスでした。もっと大きく産んであげたかったことと、のびのびとした気持ちで妊娠期間を過ごせなかったことを後悔しました。(37歳)食事の制限は特にしなかったかわりに、なるべく歩くようにした。(30歳)妊婦の時は、野菜を中心に食べる。ストレスにならないよう「これだけ」とご褒美を量制限して食べる。外食、忘年会等の前の食事、例えば、夜、食事会であれば、その前の昼ごはんなどで栄養のあるものをしっかりおなかいっぱい食べ、その次の食事でカロリーを調整する。毎回の健診での目標体重を決め、それをこえないように1週間で調整する。(25歳)飲み物はお茶か水。食べ過ぎた次の日はなるべく低カロリーの食事にする。(33歳)自宅では和食中心の献立にして、イベントでの食事は食べたいものを食べるようにしていました。(33歳)家での食事は炭水化物を抜き、外食は食べ過ぎてしまうのでなるべく外食はしない様に心がけました。その分イベントの時には豪華に食事をしました。(35歳)なるべく外食はせず自宅で食事をするようにし、減塩のものを使用していました。集まりがある際は自分のペースで食べるようにし、ローカロリーなものを食べるようにしました。(31歳)子供と食事をシェアしたり、塩分控えめの野菜を沢山とれる食事を選ぶようにした。(36歳)妊娠後期に一気に体重が増えだしたため、外食を控えたり、家での食事は家族に協力してもらった。(33歳)旦那の家に行くと、出された食事はすべて食べないといけない気がして常に満腹でした。(29歳)とにかく我慢しました。赤ちゃんの事を考えて塩分控えめ、野菜中心に食事しました。(23歳)運動を毎日して、たくさん食べてしまったあとは野菜や煮物中心の質素な食事を心がけました。(37歳)妊娠中はレコーディングダイエット表で日々体重を管理し、増えすぎたら食事や運動など気をつけた。(40歳)予定日に近づくにつれて、あと数日で生まれるからと食事を気にせず食べたいものを食べてしまっていました。結果、予定日を1週間も過ぎたので体重は一気に増えてしまいました。(25歳)妊娠中、1番気になったのは、食事のことです。あとでもっとちゃんと調べて、気にしていればと思ったりしました。(25歳)いつもなら炭水化物を抜いたりするのですが、バランスの良い食事を心がけていたので、ダイエットらしい事は全くしませんでした。体重管理のために気をつけたのは、お野菜を多くとる事、お肉は霜降り肉より赤身をえらぶ事、そのくらいです。(40歳)パーティーでは、おしゃべりしてゆっくり食べることを心がけて大食いを防いでいます。水分をたくさんとることも心がけています。それでも外食では好きな物を食べたいので、普段の家での食事をヘルシーにして調整するようにしています。(32歳)妊娠中は油ものを控えたり、野菜中心の食事を摂るようにしていました。(29歳)年配の方にはどんどん食べたほうが良いんだと言われるのが分かっていたので、逢う日が決まっている時はその前後は食事を少なめにしておきました。(36歳)なるべく和食中心にしました。旦那様と一緒の食事にすると時間が不規則で量も増えるので、あえて自分の食事は決まった時間帯に食べる様にしました。(35歳)つわりが終わったのが、7ヶ月頃で、そのあとはお腹が大きくなり胃が圧迫され食欲が全く出ず、妊娠中食事が苦痛でした。(29歳)食欲抑制によるストレスのことを考えると摂取量の制限は好ましくなかったので、バランスのとれた食事をするよう常に心掛けていました。そうすると自然に一定の体重が保たれました。(30歳)妊娠中の食事を紹介するレシピ本のページに「常備したい食材」として載っていたので、ひじき・切り干し大根などの乾物、ほうれん草、小松菜、かぼちゃをメニューに取り入れました。(29歳)妊娠7ヶ月くらいからお通じが5日に1回程度になり、便秘が気になるようになったので、毎日プルーンやシリアルを食べ、ヘルシーな食事のレシピなどを取り入れたら改善しました。妊娠中の食事であまり刺激のあるものはよくないと聞いていたので、辛いものは避けていました。(24歳)アスパラやヒジキなどは妊娠中に必要な葉酸やミネラル、ビタミンなどがたくさん含まれていると聞いたので、食事に取り入れるようにしていました。(33歳)妊娠中に鉄分不足と診断されたことがあったため、ひじきを食べて不足分の鉄分を補給していました。(29歳)妊娠中期から軽い貧血になったため、ひじき、ほうれん草、あさり、小松菜、赤身の牛肉など鉄分の多い食品をとるよう心がけていました。(28歳)ひじきやほうれん草やヨーグルトなど、妊娠中に食べた方がいいと言われているものをできるだけ食べるようにしていました。(41歳)葉酸、鉄分、カルシウム等、妊娠中特に必要な栄養素を摂取するために、ほうれん草や牛乳をできるだけとるようにしていました。(29歳)葉酸を摂取する為にほうれん草をしっかり食べるようにしていました。あとは、妊娠中はコレステロール値が高くなるので、血液がサラサラになるのを期待して玉ねぎを食事の献立にできるだけ取り入れました。(34歳)妊娠中は葉酸がいいと聞いたので、ほうれん草と小松菜をしっかりと摂れる食事メニューを心がけました。(25歳)ほうれん草やプルーンをよく食べました。妊娠中は貧血になりやすいと聞いていたので、鉄分の多いものを取るようにしていました。(28歳)もともと貧血だったので、妊娠中はほうれん草や小松菜などの鉄分の多い野菜で意識的に鉄分を多く摂取できるようにしました。(29歳)お酒を飲むのを控えました。あとは、ケーキや焼肉など食べ放題メニューも妊娠中は避けていました。(42歳)結婚記念日に、もうしばらくは行けないからと思い出のレストランに食事をしに行きました。予定していた日に主人が熱を出し、延期になりましたが、私が妊娠中であることが分かると、クッションを持ってきてくださったり、メニューの変更をしていただいたりと心遣いをしてくださり、大変助かりました。(29歳)妊娠中はなるべく動いて、食事に注意しました。野菜中心の食事、主食のご飯をひかえました。(35歳)人生ではじめての食事管理、体重管理に、ダイエットのつらさをしりました。妊婦になると妊娠前と同じように食べると太ってしまうし、他人から体重のことで注意を受けるなんて、本当にストレスです。体重制限について、私はBMIが18以下だったので、12kgまで増えても大丈夫と言われました。ですが、前回の健診より500g以上増えていたら注意されて、500gなんて服やその時の食事で変わるのでかなりストレスでした。元から肥満で中毒症や糖尿病などに気を付けなければいけない方や、一気に体重が増えるのは良くないので増えすぎたら注意されるのは当たり前ですが、たかだか500gを少し超えたぐらいで色々言うのは、現在妊婦さんが体重を気にしすぎて、赤ちゃんが小さく産まれたりする事があるという事実に繋がってるのではないのかと思いました。(22歳)妊娠高血圧症候群の症状が多少出ていたため病院で食事の栄養指導をうけました。産後の食事も栄養指導を思い出しバランスよく作っています。妊娠初期から血圧は高めだったのですが、第一子の出産直前に妊娠高血圧症候群と診断され、出産後の病院食はとても薄味で何だかとても切なかったです。さらに食事に関する指導もありました。塩分などはこれまであまり気にしていませんでしたが、やはり食事に気をかけることは重要だと思いました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日さらにおなかが目立ちはじめるこの頃になると他の人が見ても気づくくらいのおなかに。妊婦さんとしての自覚も強くなってきます。乳房が大きくなる赤ちゃんにおっぱいをあげるための乳腺が発達し、乳房が大きくなります。食欲が出てくるつわりが治まった反動もありますが、とにかくお腹が空く時期。食べ物の好みも極端に変わり、今まで嫌いだったものが大好きになったりします。妊娠5ヶ月に起こる症状妊婦さんの心と体をいたわる愛情ホルモンがたっぷり!集中力がなくなり、忘れっぽくなるれっぽくなったりするのは黄体ホルモンの影響。妊婦さんがのんびり過ごせるように分泌される「愛情ホルモン」ともいわれています。視力が落ちたり、乾きやすくなる視力が落ちやすい妊娠中に眼鏡を作ってはダメ。出産後、その眼鏡では度が合わなくなってしまいます。早ければ胎動を感じる人も活発に動くので、胎動を感じる人もいますが、まだ焦らなくて大丈夫。妊娠5ヶ月にやること・気をつけること鉄分、カルシウムを積極的に摂る妊娠すると、鉄分やカルシウムなどの必要量が大幅に増えます。ところが、現代人はもともとこれらの栄養素を十分摂っていないので、妊娠により極端な不足状態に。なので、妊娠してから貧血と診断される人が多いのです。彼とのスキンシップもOK性生活を再開してもOK。ただし、激しい行為は避け、感染症を防ぐためにもコンドームは必ず着用し、おなかのはりを感じたら中断しましょう。体重増加をマメにチェック食欲が出てくるので、急激な体重増加には気をつけて。ただし、以前は「プラス10kgまで」と言われていましたが、今は非妊時の妊婦さんの体重によって目標体重を設定。痩せ型の人ならプラス9~12kg、普通の人ならプラス7~12kg、肥満気味の人は医師と相談、という数値が目安です。医師のOKが出たら運動もマタニティビクスやヨガなど、無理をしない範囲での運動ならOK。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日こんにちは、ママライターのacoです。近頃、赤ちゃんに小頭症を引き起こすジカ熱の母子感染が問題となっています。ニュースなどで取り上げられる機会も増えたため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、実は私たちの身近にも、 妊婦さんが感染すると赤ちゃんに脳障害や聴力障害、流産・死産を引き起こすウイルスがあります。それは『サイトメガロウイルス 』と呼ばれるものです。サイトメガロウイルスはまだ認知度が低いこともあり、知らなかったがために予防できず、結果的に赤ちゃんに症状が出てしまったケースがたくさんあります。そのため、少しでも多くの方に知っていただきたいという思いから、今回はサイトメガロウイルスの危険性や予防策についてお伝えします。●お腹の赤ちゃんに感染すると、障がいを引き起こすリスクもサイトメガロウイルスは、唾液や尿、母乳に含まれていることが多く、ほとんどの人が幼少期に親や他の子どもとの接触により自然に感染し、免疫を持っています。しかし最近では清潔志向の高まりも影響し、免疫のない成人女性が増えています 。こういった女性が妊娠して初めてサイトメガロウイルスに感染した場合や、妊娠中に免疫力がひどく低下した場合は、お腹の赤ちゃんに感染するリスクがあります。赤ちゃんに感染すると脳障害や聴力障害、流産・死産などを引き起こす ことがありますが、症状や障がいの程度はさまざまです。また、症状が見られるのは感染した赤ちゃん全てではなく、約10~30%と言われています。一般的に2人目のお子さんを妊娠中に、食事やオムツ替えなど上のお子さんのお世話を通して感染するケースが多いようです。●自分に免疫があるかどうかは、血液検査でわかります自分がサイトメガロウイルスに対して免疫を持っているかどうかは、血液検査をして抗体の有無を調べることでわかります。しかしこの抗体検査は、妊婦健診の中に含まれていません。日本産科婦人科学会において特に推奨されていないことが理由ですが、これにならって厚生労働省も現段階では「やらなくてもいい検査」と位置づけています。それゆえに、積極的に検査をすすめている産科施設は全体の1割程度 にとどまっています。そのため、妊娠されている方でもし自分にサイトメガロウイルスの抗体があるかどうかを知りたい場合は、妊婦健診の際、かかりつけの産院に抗体検査を希望する旨を伝えましょう。またこれから妊娠を考えている方も、事前に抗体検査をして、自分に免疫があるかを調べておくと安心できると思います。●具体的な予防策血液検査をして、もし抗体がないことがわかった場合は、予防が重要です。とはいえ、サイトメガロウイルスを予防できるワクチンは現状まだない ため、一番の予防策は妊娠中に感染しないよう注意することです。【具体的な予防策】(1)おむつ交換や子どもの食事、鼻水やよだれを拭いた後などは、石鹸と流水で20秒間手を洗いましょう。(2)子どもと食器を共用することは避け、子どもが残した食べ物なども食べないようにしましょう。(3)子どものよだれやおしっこがついてしまったおもちゃや家具などは、きれいに拭き取りましょう。サイトメガロウイルスは、石鹸やアルコール、次亜塩素酸などに弱い ので、単に水拭きではなくこういったものが入った清掃用品を使うといいでしょう。また、乾燥にも弱いので、布団類は天日で十分に乾燥させると安心です。(4)妊娠中の夫婦生活の際には、必ずコンドームを使用しましょう。パートナーから感染する可能性もあるためです。----------いかがでしたか?サイトメガロウイルスについて、私自身は偶然耳にする機会があったため抗体検査や予防の重要性を知ることができましたが、身近にあるウイルスだからこそ、知らなければ防げないものですよね。今回お伝えしたことで、少しでも多くの方に知っていただけるきっかけとなれば幸いです。【参考リンク】・サイトメガロウイルス | 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月29日こんにちは。保育士ライターのyossyです。医学の進歩によって近年は妊産婦の死亡例は減っていますが、やはり出産は命がけ。残念ながら、妊産婦さんが命を落としてしまうこともあります。2010年時点で、最も多い死亡原因は分娩後の出血。次いで『産科的塞栓(そくせん)』です。産科的塞栓には、肺血栓塞栓症や羊水塞栓症が含まれます。ここでは、羊水塞栓症について詳しくご紹介しましょう。『羊水塞栓症(ようすいそくせんしょう)』 というのは、羊水に含まれる赤ちゃんの成分が母親の血液中に入ってしまうことによって起きる疾患です。●発症例は少ないが、発症すると死亡率60~80%羊水塞栓症の症状の出方はさまざまで、診断が困難だとも言われていますが、主な症状は次の通りです。・血圧低下・呼吸困難・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)・胸痛・大量出血日本産科婦人科学会によれば、『発症頻度は2~3万分娩に1例とも報告されているが、母体死亡率は60~80% 』だといいます。発症することはまれですが、発症してしまうと死亡率が高い非常に怖い疾患なのです。●羊水のなかにある胎児成分が原因羊水塞栓症が起こってしまう原因は、羊水のなかの胎児成分(胎便や胎脂、うぶ毛など)が母親の血液中に入ってしまう ことです。肺毛細管がそれらの成分によってつまってしまうことや、アナフィラキシーショックを引き起こすことによって発症します。●破水後に起こるケースが多い羊水塞栓症を発症するのは、破水後であるケースが多いといいます。日本産科婦人科学会が提示している、「ハイリスク例・誘因」は以下のようなケースです。【羊水塞栓症のハイリスク例・誘因】・帝王切開・軟産道裂傷・常位胎盤早期剝離・前置胎盤・経産婦・分娩誘発・過強陣痛(とくに破水後)・遷延分娩・羊水混濁・分娩前後の発熱・アレルギーやアトピーを持っている・妊娠中の人工流産、羊水穿刺、人工羊水の子宮内注入ご覧いただいた通り、多くの妊婦さんが当てはまる項目です。発症するのはごくまれのため、極端に怖がるのはかえって良くない でしょう。しかし、不安がある場合は、医師・看護師・助産師に相談し、できるだけ疑問を解決しておくことをオススメします。----------『羊水塞栓症』という言葉を初めて目にした人も多いかもしれません。状態が急変した場合は自分で症状を伝えることができませんが、状態はさまざまです。少しでも何か異変を感じた場合には、我慢せずにすぐに医師や看護師に伝えるようにしましょう。【参考リンク】・羊水塞栓症によるDIC | 日本産科婦人科学会(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月27日こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。先日娘の1歳の誕生日を無事に迎え、そのせいか最近はよく妊娠中のことを思い出します。わたしはいわゆる“食べづわり”でした。なにか食べていないと気持ち悪いという症状が妊娠初期にあり、 朝から晩まで食べもののことで頭がいっぱいで、仕事中はこっそりグミなどを食べてしのいだ思い出があります。妊娠中期になれば治まるのかなと思っていましたが、それ以上続き、体重が2週間で4kgも増加 してしまい、産科医に注意された苦い思い出も。そうかといって食事の量を減らしても、赤ちゃんに影響が出るのでは……と、悩む日々が続きました。同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか。今回は厚生労働省のデータを参考に、妊娠中のヘルシーな栄養のとり方をご紹介したいと思います。●ポイントは、主食・主菜・副菜が整った食事をとること!厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、非妊娠時の1日に必要なエネルギーは約2,000kcalであるとされています。妊娠初期はそれにプラス50kcal、中期は250kcal、後期に入るとなんと450kcalも余分に摂取するのが望ましいそうです。だからといって、あれこれ好きなものだけ食べる、というのはNGです。食べたものは血液と一緒に赤ちゃんに送られる ので、あまりにも高カロリー、高タンパクであるものは考えものです。ヘルシーかつ必要な栄養をとるポイントは、主食・主菜・副菜というベースがきちんと整った食事をとること。これに気を付けていれば、自然とバランスよく妊娠中に必要な栄養がとれるとされています。●ヘルシーで栄養をバランスよくとるためのポイント7つ●(1)主菜でしっかりタンパク質を!赤ちゃんの血液や筋肉の発達に必要なのがタンパク質です。主菜としてオススメなのが、タンパク質が多く含まれている肉や魚 です。特に牛肉や豚肉はヒレ、鶏肉はささみ、魚は白身のほうが脂肪分が少ないので、より安心ですね。●(2)エネルギー源の主食はしっかりとる体を動かすエネルギー源として必要なのが炭水化物です。パンや麺類に比べ、ごはんは塩分が少ないのでごはんを基本とした献立を立てるとよいでしょう。●(3)塩分・脂肪分・糖分のとり過ぎには注意!甘いものや脂っこいもの、しょっぱいものがどうしても欲しくなるころ。でも肥満やトラブルになる原因なので、とり過ぎには十分注意を!特に塩分のとり過ぎは、塩分を代謝する腎臓の働きに影響し妊娠高血圧症候群のリスクが高まる ので、一日の塩分量を意識することがポイントです。●(4)葉酸は妊婦さんの心強い味方“葉酸”と聞くと、赤ちゃんの障害のリスクを下げることができるという認識をしている方が多いのではないでしょうか。実はそれ以外にも、ママの貧血や動脈硬化の予防になる という働きも報告されています。ほうれん草やブロッコリー、納豆にも豊富に含まれているので、サラダや副菜としてもとり入れやすいですね。●(5)カルシウムや鉄をたっぷり含んだ食材を選んで年輩の方から、「出産すると歯が1本抜ける」という言葉を一度は聞いたことがありませんか?妊娠中にママが摂取した栄養の中で、特に赤ちゃん優先に使われるのがカルシウムや鉄です。乳製品や牛肉の赤身、レバーや青菜を積極的にとり、ママ自身もしっかり補うようにしましょう!●(6)ビタミン・ミネラル・食物繊維も忘れないで妊娠中はホルモンの影響や赤ちゃんの成長に合わせて子宮がどんどん大きくなり、腸の働きが低下し便秘になってしまう ことも。根菜や昆布などの海藻類は食物繊維がたっぷりなのでオススメ。また、野菜や果物もバランスよくとり入れて、ビタミンとミネラルも補いましょう。●(7)水分補給を心がけてへその緒を通じて赤ちゃんへ栄養や酸素を送るのは、ママの血液。水分を意識してとらないと、血流がスムーズにいかないこともあるそう。こまめにしっかりとって、血液の循環をよくすることを心がけましょう。目安は1日1~1.5Lとされています。----------妊娠中のママの体は絶えず変化し、さまざまな症状やリスクと向き合わなければいけません。現代のわたしたちの生活では、一食で全てをバランスよくとはなかなか難しいのかもしれませんが、一日三食のバランスを考えることは難しくありません。健康な妊婦生活が送れるように、ヘルシーかつ必要な栄養がしっかりとれるような食事を心がけてくださいね!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月23日【ママからのご相談】現在妊娠3か月です。待望の妊娠がわかって大喜びしているのですが、まだ体に大きな変化はなく、少しでも妊婦さんらしいことをしたいなーと考えています。そこでスーパーのマタニティコーナーに行ってみたところ、いろいろな種類のマタニティグッズがあったのですが、どれを買えばいいのか、何が必要なのかわからず何も購入できていません。マタニティ用の下着や腹帯、マタニティウェアなどはどんなものを選べばいいのでしょうか。●A. 長いようで短い妊婦生活。マタニティグッズは、なるべく産後も使えるものを選ぶようにしましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。まだまだ見た目ではわからない妊娠初期でも、マタニティグッズを買ったり身に着けたりしていると「妊婦さんになれたんだ」と晴れやかな気持ちになることができますね。しかし、妊娠期間は長いようでとても短い一時的なもの。せっかくなら、産後も長く使えるものを選んで、良い買い物をしたいですね。また、モノを増やしたくない妊婦さんは家の中にあるものでマタニティグッズを代用することをおすすめします。●マタニティグッズってどんなものがあるの?●マタニティインナーマタニティ用のブラジャーやショーツ、肌着など。ブラジャー、ショーツともに妊娠するとサイズが変わるので購入する妊婦さんも多い です。ブラジャーは、ノンワイヤーで締め付けないタイプのものや授乳ができるものもあります。ショーツは、大きくなったおなかを包むタイプのもので、ヒップのサイズも妊婦さん仕様になっています。ブラジャーとショーツがセット売りになっているものもあります。●腹帯おなかを保温したり、おなかを支えたりしてくれます。おなかを下から支えて腰に巻き付けるベルトタイプや腹巻タイプもあります。保温目的として妊娠初期から着用する妊婦さんもいますが、妊娠5か月で戌の日の祝いのタイミングから着用することも多いようです。ベルトタイプのものは、骨盤の動きを制限することで腰痛や尿漏れへの対策もすることができます。産後の骨盤ダイエットと兼用できるタイプのものもあります 。●マタニティウェア妊婦さん用のアパレル用品。ゆったりとしたデザインで授乳ができるタイプのものも多く売られています。●先輩ママのマタニティグッズ体験談3つ●マタニティグッズを多くそろえた結果、タンスの肥やしに『マタニティグッズは結構そろえていました。マタニティ用のブラジャーは妊娠がわかってすぐから使用しました。妊娠中ずっとおっぱいが張って痛かったので妊娠前のブラジャーはつけられませんでした。ショーツもおなかを包んでくれるタイプのものを買いましたが、臨月のころには破れてしまっていました。マタニティウェアはズボンを中心に買っていました。妊婦さん用なだけあって履き心地はよく、産まれる直前までボトムスには困りませんでしたが、産後は使っていません 。次の妊娠の予定もなくタンスの肥やしになっているので誰かにあげようかな、と考えています』(30代/男の子ママ)●ほとんど買わなかった『わたしはマタニティ関連のグッズはほとんど買っていません。妊娠生活に使っていたマタニティグッズは産婦人科に入院準備として用意するよう言われていたマタニティ用のパジャマとサイズに合わせたブラトップだけ。パジャマは妊娠中も楽な格好で寝られて、産後も授乳できるパジャマは大活躍でした。ブラジャーは産後も授乳で使えそうなブラトップを数枚買って、それをしばらく着用しています。お洋服も長めのワンピースやトップスで十分だったので妊婦用は買いませんでした。ボトムスは総ゴムのものを履いたりヘアゴムを通して自分でウェストを延長させたりして、なんとか乗り切りました 。腹帯関係は買わず、手持ちの毛糸のパンツをはいていました』(30代/女の子ママ)●必要に応じて購入『マタニティインナーはブラジャーのみ購入。産後も使おうと授乳できるタイプのものをしてましたが、産後はまたサイズが変わってしまい、結局買いなおしました。腹帯は腹巻タイプのものとベルトタイプのもの両方持っています。1人目のときは腹巻タイプのものしか買わなかったのですが、2人目妊娠時腰痛がひどかったのでベルトタイプのものを購入。マタニティウェアは高価なので買わないつもりでしたが、1人目の時妊娠前の服をムリして着ていたらおなかの部分が伸びてしまって結局産後着られなくなってしまったので、妊娠期間中用の安い洋服を何着か買って、それをローテーションで着ていました 』(20代/男の子2人のママ)●マタニティグッズの必要性はママによって異なるいかがでしたか?マタニティグッズは、ママの体型や体調の変化、価値観によって必要・不必要なものが決まります。ぜひご自身の生活にプラスになるものを選んで、快適なマタニティライフをお過ごしくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月21日【女性からのご相談】現在妊娠しており、もうすぐ妊娠5か月になります。つわりはおさまり、体調はだいぶ安定してきました。私が住んでいる市では、妊婦の歯科検診が公費で受けられるようなのですが、やはり受けておくべきでしょうか?妊娠中ではありますが、 フルタイムで仕事をしているためなかなか時間がとれず、どうしても優先順位が下がってしまいます。●A. 妊娠中の歯茎トラブルは早産につながることも。ぜひ歯科検診へ!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。フルタイムでお仕事をしていらっしゃるためスケジュールの調整が難しいかもしれませんが、ぜひとも歯科検診を受けていただきたいと思います。なぜなら、妊娠と歯茎トラブルは一見何の関係もないように思えますが、実は早産や低出生体重児を産むリスクにつながることもある からです。●妊娠中に起こる口腔環境の変化4つ妊婦さんの口の中の環境は、妊娠をしていないときと比べ大きく変わっています。助産師であるSOLANINさんの著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』では、次のような変化があると記されています。●(1)歯周病菌が増える妊娠すると増える女性ホルモンは、歯周病菌の好物でもあるため、妊婦さんの口の中には歯周病菌が増えます 。それにより歯茎がはれたり出血しやすくなったりします。●(2)だ液の分泌量が減るだ液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。●(3)だ液の酸を中和する力が落ちる妊娠中は口の中が酸性のままの状態になりやすいです。さらにつわりで歯磨きが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることもあるため、虫歯のリスクが上がります 。●(4)歯肉の免疫力が低下する体だけでなく歯肉も免疫力が低下するため、歯周病菌や虫歯菌に攻撃されやすくなります。----------思った以上に口の中のトラブルに見舞われやすいことがわかりますよね。実は私も第一子妊娠中に歯科検診を受けたところ、生まれて初めての虫歯が見つかり、がっかりした経験があります。●重い歯周病は、早産や低出生体重児が産まれる原因に妊婦さんが歯周病を重症化させてしまうと、そうでない妊婦さんよりも早産や低出生体重児を産むリスクが何と5.9倍も高くなる といわれています。口の中に歯周病菌が増えると免疫のバランスが崩れ、血液中に『サイトカイン 』という物質が放出されるようになります。このサイトカインが増えるにつれ、子宮が収縮しやすくなり、早産などの原因となるわけです。----------いかがでしたか?妊娠中の歯科検診、お腹の赤ちゃんのためにも大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。受診のタイミングとしては、つわりがおさまった妊娠4か月ごろがおすすめです。妊娠後期になるとお腹が大きくなるので、診察の際あおむけになると苦しくなったり気分が悪くなったりする可能性があります。もし治療が必要であればそれまでに完了できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月19日こんにちは、ママライターの木村華子です。2015年11月、健康ポータルサイト『カラダノート』を運営する株式会社プラスアールは、656名のママたちに対して行った「出産時の病院・産院選びについての調査」の結果を公開しました。その結果は以下のとおりです。・産婦人科病院・医院で出産したママ……67%・総合病院で出産したママ……31%・助産院で出産したママ……1%・その他……1%ほとんどのプレママが、産婦人科病院・医院か、あるいは総合病院をチョイスしている様子。実際、この二つのはざまで「どっちがいいの!?」とお悩みの方も少なくはないでしょう。今回は、産婦人科病院と総合病院での出産を経験した私による、双方のメリット・デメリットを紹介します。●産婦人科病院・医院での出産の感想!3度の出産のうち、1人目・3人目をそれぞれ別の産婦人科病院で経験しました。2つの病院に共通していたのは、「食事がおいしい!」 ということ。いきなり出産とは関係のないメリットを紹介してしまいましたが、お見舞いの方が来ているときや授乳をしているとき以外、なにもすることのない入院生活では、“食事の楽しみ”は結構重要なポジションにあったと感じています。食事のケース以外でも、双方の病院ではどちらもお産に直接関係ない“プラスアルファ” な内容が充実していました。例えば1つ目の病院では、産後のママへのマッサージやエステ、ベビーマッサージ教室のサービスが付いていましたし、2つ目の病院では、懇切丁寧な授乳指導や、出産を終えたママへのプレゼント(シルバーのネックレスをいただきました)などなど……、お産にプレミアム感をもたせてくれるサービスがありました。さらに、地域に根ざしている産婦人科病院・医院は、妊婦検診や分娩に関しての評判も耳に入って来やすく、先輩ママたちの口コミ情報から、より信頼できる産院を選べるというメリットもあります。●産婦人科病院・医院で出産をするメリット・デメリット【メリット】・食事がおいしい・病院ごとにさまざまなサービスが充実 している・口コミ情報が出回りやすく、評判を見比べて選べる【デメリット】・分娩時に緊急事態が起こった場合、対応できない●総合病院での出産の感想!3度の出産のうち、2人目を総合病院で出産しました。なぜ、このときだけ総合病院を選択したのか、その理由は自分でもよくわかりません。“なんとなく”です。ただ、当時私がなんとなく行ったこの判断によって、わが家の次男は命拾いをすることになります。次男を出産するとき、“常位胎盤早期剥離”というトラブルが起こりました。お腹の赤ちゃんだけでなく、母体の命にも関わる病気です。「前回の陣痛と感じが違うな……」と思いながら病院に足を運ぶと、すぐさま緊急帝王切開がスタート。迅速な対応によって、母子ともに無事出産を終えることができました。入院中、「緊急帝王切開に対応できない個人病院を選んでいた場合、総合病院に搬送されてからの手術になっていた。もしもそうなっていたら、赤ちゃんは助からなかっただろう 」と聞かされて、心底ゾッとしたのを覚えています。たった一回の“なんとなく”の判断でしたが、その判断によって総合病院でのメリットを最大限に実感できた体験でした。●総合病院で出産をするメリット・デメリット【メリット】・分娩時のトラブルにも迅速に対応 できる・合併症や分娩時のリスクが伴う出産で、産科以外の医師によるケアが必要になった場合、提携している総合病院の方がスムーズ・NICU(新生児集中治療室)があるなど、最新の設備や整っているケースが多い【デメリット】・検診での待ち時間が長い・先生が毎回違う・産婦人科病院・医院に比べ、食事はチープになりがち・シャワーやトイレなどの施設は、産婦人科病院・医院の方が使いやすくキレイだった●“プレミアム感”と“安心感”、どっちを優先する?「結局、どっちがイイの!?」と聞かれれば、個人的にオススメなのは断然、産婦人科病院・医院です。入院中の楽しさや快適さは、総合病院よりも産婦人科病院・医院に軍配が上がります。ただし、“なんのトラブルも起こらなければ” という言葉も付け加える必要があるでしょう……。「お産は病気ではない!」「出産で死ぬことなんてない!」という意見を目にしたこともありますが、この言葉は正解ではありません。お産で病気になることはありますし、ケースによっては命を落としてしまう可能性 だってあるのです。次男の妊娠中、陣痛が始まる瞬間まで、私はなんの問題もない健康的な妊婦でした。1人目を産んだときと同じように、今回も自然分娩で赤ちゃんを産むんだ、と、当日まで思っていたのですが、それでもトラブルは起こったのです。つまり……、入院中のサービスや、お産のプレミアム感を取るなら、産婦人科病院・医院。医療技術や安心感を優先してお考えなのであれば、総合病院での出産を選択すると良いのではないでしょうか。どこに重きを置くかはママの状態や考え方によって異なります。出産という人生の一大イベントは、ぜひご自身にマッチした選択でかなえてください。【参考リンク】・助産院での出産も検討したが病院を選んだ方は28% 助産院を選んだ方は1% | 株式会社プラスアール()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年03月16日こんにちは。保育士ライターのyossyです。妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多いそもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。●まずは医師に相談し、規則正しい生活をでは、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。・患部を清潔にする・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする・栄養バランスに気を付けた食生活を送る・適度に運動する・便秘を解消する特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。便秘が内痔核の原因になっていることも。妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえることが多いので、悪化する前に早めに相談しておくことをオススメします。痔や脱肛といった症状を相談するのは気が引けるかもしれませんが、根本的な問題を解決せずに放っておくと、どんどん症状が悪化することがあります。多くの妊産婦が通る道 なので、不安に思ったらすぐに病院で相談するといいでしょう。【参考リンク】・脱肛 | プレママタウン()・痔核・脱肛について | 林医院()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月16日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「妊婦の悩みを丸ごと解決してくれる」と人気を集めているマタニティヨガ。実際にはどんな効果が期待できるのか、何に注意すればいいのかをご紹介しましょう。●妊婦にうれしい“マタニティヨガ”の効果4つ●(1)妊娠中の運動不足解消に早産の危険があるなど、妊娠に伴う重度な体調不良がある場合を除き、妊娠そのものは病気ではありません。日常生活はもちろんのこと、適度な運動は妊娠期間から出産までを安全に楽しく過ごすための重要なポイントです。だからといって、妊娠前にほとんど運動をしていなかった人が突然水泳を始めたりするのはやりすぎ。そこでおすすめなのがマタニティヨガ 。ゆったりとした動きなのに優しい全身エクササイズになります。なにより、妊婦のために無理のない内容になっているので安心です 。●(2)妊婦独特の肩こりや腰痛対策にヨガは体を伸ばしたり縮めたりすることで、緊張をほぐしてくれます。これが妊娠によって体型や体重に変化を起こしている妊婦の悩みのタネである肩こりや腰痛によく効きます 。また、ヨガによって体内の循環も活発になるため、むくみ対策にも効果が期待できます。●(3)出産に備えて体を柔軟に出産は特にアクロバティックなものではありませんが、それでも、股関節をはじめとした体の節々が固まっていると、出産時や産後に関節の痛みやズレで悩まされることがあります。マタニティヨガで体の柔軟性をアップしておくことは、出産時の負担を減らし、産後の股関節の開きや歪みを修正しやすい状態に保つことにもつながります。マタニティヨガが、産後ダイエットの基礎にもなるわけです 。●(4)イライラ解消でつわり対策にもつわりは多くの妊婦にとって避けられない関門です。原因がはっきりしていないため、医者にかかりにくく、特効薬もありません。ただ、つわりの原因の一つだと考えられているのが、精神的なストレスです。マタニティヨガは体だけでなく心のストレッチ効果もあります 。気持ちよく体を動かすことで、心もリラックス。イライラが解消できて、つわりが軽くなったという報告もあります。●妊婦専用のヨガを無理なくマタニティヨガは普通のヨガとは大きく異なります。お腹に負担がかからないように工夫されているだけでなく、普段あまり運動をしていない人でも続けやすいように簡単なポーズや動きが中心になっています 。妊娠中の運動は、母体だけでなく胎児にも影響を与えます。ヨガはヨガでも必ずマタニティヨガを選び、さらにその時々の体調と相談しながら、無理をしないように楽しみましょう。●まとめ妊婦のためのエクササイズの中には、ブラブラと散歩をする程度の軽いものから、プールでのエクササイズといった上級者向けのものまでいろいろあります。各自の運動能力や体調に合わせて選ぶのが最適ですが、多くの産婦人科医が「妊婦に適している」と推薦するのがマタニティヨガです。病院内で行われているクラスなら、ケアもあって安心。マタニティヨガなら、妊娠中の体と心のストレッチでリラックスしたマタニティライフを楽しめそうですね。【参考リンク】・マタニティヨガ | 瀬島産婦人科病院()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月08日【女性からのご相談】最近、ニュースでジカ熱という病気が流行し始めていることを知り、気になっています。昨年はエボラ出血熱やデング熱がよく話題になっていましたが、ジカ熱は日本でも流行するのでしょうか。予防や対策があれば教えてください。●A. 海外から持ち込まれ流行する可能性は否定できません。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。最近、メディアなどでもよく取り上げられる感染症のひとつであるジカ熱は、2016年2月にWHO(世界保健機関)により「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態 」を宣言されたばかりです。そこで今回は、今後、国際的に流行が拡大する可能性のあるジカ熱について、原因や治療法、予防法についてご紹介しましょう。●ジカ熱とは?厚生労働省のホームページによると、ジカ熱とはジカウイルス感染症のことで、ジカウイルスというウイルスを持った蚊に刺されることで感染し、発症する病気です。ジカウイルス感染症は1950年代に発見された感染症で、これまではアフリカやアジアの赤道付近といった限られた地域でのみ定期的に流行していました。しかし、最近は中南米でも流行が見られるようになり、2014年にはタイから帰国した日本人2人が発症 したことから大きな話題になりました。●ジカ熱の症状や治療、予防法は?ジカウイルス感染症の潜伏期間は約1週間〜10日で、感染しても症状が現れない人も8割程度いると言われています。しかし、症状が現れた場合には、軽度の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹、結膜炎、倦怠感といった風邪に似た症状が見られ、4〜5日で回復し、重症化することはまれ だとされています。そのため、ジカウイルスに感染していることに気づきにくいのが特徴です。ジカ熱の治療については特効薬がまだないため、現れた症状に対する治療(対症療法)を行うことになります。また、ワクチンによる予防接種などはありませんので、ウイルスの感染経路となる“蚊”に刺されないようにすることが予防法となります。たとえば、虫除けスプレーを使う、肌の露出を控えるために長袖長ズボンを着用する、などの対策が現実的です。●妊婦さんが注意したい理由ジカウイルス感染症、いわゆるジカ熱は、これまでご紹介してきた通り感染しても予後は良好で重症化することはまれなのですが、妊婦さんの場合には注意が必要です。ブラジル保健省は、妊婦さんがジカウイルスに感染すると胎児が小頭症になるリスクが見られる と報告しています。そのため、妊婦さんは現在流行している中南米への渡航はもちろん、できるだけ海外への不要不急の渡航は控えましょう。また、ジカ熱は蚊が媒介し感染が拡大する病気ですので、できるだけ蚊に刺されないように、虫除けスプレーを使う、長袖長ズボンを着用するなど、普段から虫除け対策をしっかり行いましょう。----------いかがでしたか。今回は、いま国際的にも流行が懸念されているジカ熱についてご紹介しました。2016年夏のオリンピックはジカ熱の流行地であるブラジルのリオデジャネイロですので、渡航者が増え、日本での感染者も増える可能性がありますので注意しましょう。また、国内での蚊の発生が多くなる夏場は虫除け対策を万全にしましょう。特に妊婦さんは、流行がおさまるまでは海外旅行などは控え、日常生活でもできるだけ肌の露出を避けるように心がけましょう。【参考リンク】・ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて | 厚生労働省()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年03月07日【パパからのご相談】妻が妊娠しています。だいぶおなかも大きくなってきて赤ちゃんが産まれるのが本当に楽しみです。しかし先日、妻がおなかに妊娠線ができてしまったことに気づき、かなり落ち込んでいるようです。僕はそんなに気にならないし妊娠したのだから仕方ない、 と思うのですがあまりに気にしているので気の毒です。これ以上妊娠線を増やさないために何かできるケアはあるのでしょうか?また、できた妊娠線は治るものなのでしょうか?●A. 妊娠線は、あきらめずにケアすることで薄くすることができます。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。妊娠線ができてしまったときのショックは、同じ女性としてよくわかります。ママになった証しなのだから仕方ない と頭ではわかっていても、「頑張ってケアをしたのに」「妊娠線ができない人だっているのに……」と必要以上に落ち込んでしまうものです。しかし、できてしまった妊娠線もママが根気強くケアすることで、これ以上増やさず、薄くすることが可能なのです。●妊娠線の原因妊娠線は、妊娠週数が進みおなかが大きくになるにつれ、皮膚がそのスピードについていけず断裂を起こすことで現れます。早い妊婦さんで6~7か月ごろからできてしまう ことがあるようです。妊娠線を作る要因として、(1)体質(肌の伸びやすさ、やわらかさ)(2)急激な体重増加(3)子宮の大きさ(羊水過多、多胎妊娠、赤ちゃんが大きいなど)(4)妊娠中のホルモンの関係(肌の弾力が失われる)ということが考えられます。(3)(4)はママの努力ではどうしようもないことなので、ママができるのは(1)と(2)のお肌のケアと、体重のコントロールです。●妊娠線を防ぐマタニティライフづくり●(a)お肌のケアお風呂ではゴシゴシと洗わず、油分を落とし過ぎない石鹸で洗うようにします。お風呂上りにすぐ、肌質に合った保湿クリームを塗りましょう。水分をふき取る前にクリームで水分を閉じ込めてしまう のがポイント。6か月以降は保湿性の高いオイルと組み合わせているママも。ある産婦人科のHPのコラムにも、「妊娠線の予防は、おなかの皮膚を水分を多く含む“うるおいお肌”に保つこと」とあります。妊娠線ができてしまってからも、お肌の新陳代謝を高め弾力性を保つためにケアを続けるようにしましょう。●(b)体重コントロール6~8か月ごろが、一番妊婦さんの体型が変化する時期だといわれています。妊娠経過も安定し、ついつい食欲が出てしまうのですが、急に体重が増えることは決していいことではない ので、体重管理・栄養管理をしっかり行いましょう。妊婦さんにダイエットは禁物なので、・体重を毎日同じ時間に計る・1日3食必ず食べ、朝食をどっさり食べる意識・外食は迷ったら和食をセレクト・おやつは控えめに。たくさん食べてしまった日は翌日以降で調整ということに気を付けて、健康的な体重増加に努めましょう。●妊娠線はあきらめも肝心いかがでしたか?今回ご紹介した方法を試しても、妊娠線ができてしまった・増えてしまったなんてこともあると思います。どれだけ努力してもできてしまうときはできてしまうのが妊娠線です。新しい妊娠線を発見したときは、とても「ママの勲章」なんて思えないものですが、きちんとその妊娠線の跡を受け入れられるときがきます。かわいい赤ちゃんに会えるまであと少し。ぜひ貴重なマタニティライフを満喫してくださいね。【参考リンク】・妊娠線 | プレママタウン()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月07日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。妊娠中のつわり、妊婦の誰もが通る道とはいえ、ひどいと起き上がることもできなくなってしまいます。それどころか、食べることも飲むこともできずに入院治療が必要になってしまうことさえあります。悪化させる前に、あの手この手でつわりを軽くする工夫をしてみましょう。●つわりを軽減する方法6つ以下では、妊婦が悩みがちな“つわり”をできるだけ軽減する方法をご紹介いたします。●(1)食べ物は冷やしてみる・凍らせてみる温かいご飯とお味噌汁。本来なら食欲をそそるはずのその湯気や香りがつわりのモトになることもあります。そんなときには、冷たくして食べてみましょう 。おいしさは劣るかもしれませんが、妊婦にとっては食べることこそが最重要課題です。また、“食べる”のは無理でも“舐める”ならできることがあります。ミカンやブドウなどの果物、ヨーグルトなどを製氷皿で凍らせて一口サイズにして舐めてみましょう。冷たさで味やニオイが気になりません。●(2)枕元にスナックを置いて、寝起き時の空腹対策行儀の悪い方法ではありますが、空腹時につわりが起きやすい ことから、寝起きのタイミングですぐに何かをつまみ食いできるようにしておくことも一つの対策です。クッキーやおせんべい、またはキャンディーやグミなどがおすすめです。冬ならばミカンを1つ置いておくのもいいでしょう。●(3)場所を変えれば気分も変わるつわりの原因には、精神的なストレスも関係しているといわれています。ただ、つわりに苦しんでいる最中には、いったい何がストレスになっているかがわからないこともあります。そこで、どこでもかまいません。いつもと違う場所へと出かけてみましょう 。落ち着けそうなら実家でもいいし、散歩でもいいし、友達とカラオケなどもいいでしょう。つわりがつらくて外出がイヤであれば、ベランダに出てみるだけでも気分転換になることがあります。●(4)自然の風にあたるたとえ外出ができなくても、ベランダに出る気力さえないとしても、窓を開けて外の風を室内に通しましょう 。室内にこもった空気を吸っていると、ささいなニオイが気になってつわりが悪化しやすくなります。窓やドアから入ってくる風を肌で感じるようにして呼吸してみてください。●(5)水分だけはちょこちょことこの際、カフェインたっぷりやアルコールでなければ、どんな水分でもかまいません。食べられなくても、水分だけは少しずつでも補給しましょう 。氷のひとかじりでもかまいません。それでも、おしっこの量や回数が減って、あまりに濃くなってきたら、医師の治療が必要です。●(6)つわり仲間と愚痴る同じようにつわりに苦しんでいる妊婦仲間と愚痴り合うと、「私だけじゃない」と安心できるため、つわりを乗り越えやすくなります。妊婦の集まりやママ友つながりで“つわり仲間”を探してみる のも一つのつわり対策です。●まとめとしてつわりは個人差が大きいため、周囲の理解を得にくいことがあります。そんなときに感じるストレスもつわりの悪化につながります。軽い症状のうちに、できる限りのつわり対策を試してみましょう。それでもつわりが悪化してつらいときには、“つわり”の治療を積極的に行っている医師や専門家に相談しましょう。【参考リンク】・つわり | 三宅婦人科内科医院()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年02月29日【ママからのご相談】こんにちは。先日妊娠していることが分かりましたが、出産に恐怖を感じています。というのも、わたしの姉が先月出産したのですが、難産で大変だったという話を母から聞かされました。それからというものの、出産が怖くて仕方ありません。安産のために普段から準備できることがあれば教えてください。●A. 妊娠中はできるだけリラックスして、神経質になりすぎないで!こんにちは。ママライターのなかやまあぽろです。ご妊娠おめでとうございます!ご相談者様のお母様も、第二のお孫さんの誕生を待ちわびているでしょうね。一般的に『安産』とは、母体にとってはもちろん、おなかの赤ちゃんにとっても苦しみが少ないお産のことを言うそうです。一方『難産』と一口に言っても、陣痛が長時間であったり、予測がつかない胎盤の早期剥離といった危険と隣り合わせのトラブルであったりと、さまざまなケースがあります。妊娠中から安産のために努力することはとてもいいことですが、神経を使ってストレスをためこんだら逆効果 です。出産まで、なるべくリラックスして過ごすことが安産への近道ですよ。今回は、産院の助産師の方のアドバイスを元に、安産につながるポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね!●安産のために普段から心がけたいポイント5つ●(1)仕事や家事のペースを落とす妊娠中はエネルギーや酸素の消費量が多くなり、体にかかる負担も大きく疲れやすくなる ものです。日ごとに体調が変わりやすくなるので、しっかり自分の体の声を聞いてください。気持ちも行動もゆっくりすることで、心と体がリラックスした状態が生まれやすいだとか。仕事や家事は妊娠前と同じペースでやろうと思わず、周りや旦那さまにできるだけ頼ってみてくださいね!●(2)妊婦健診を必ず受ける『飛びこみ出産』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。飛び込み出産とは、妊娠してから一度も妊婦健診を受けないまま出産に至るケースのことを指します。以前、このようなケースの妊婦さんが出産時に受け入れ先の産院がなく、死産してしまうという事件 がありました。飛びこみ出産は、母体にとっても産院にとってもリスクがとても大きいので、妊娠が分かったら早めにかかりつけ医を見つけましょう。ママがおなかを触ったりしても、赤ちゃんの様子は詳しく分かりません。気付かないうちに異変が起きている可能性もあります。トラブルを早期発見するために、必ず妊婦健診を受けるようにしましょう。また現在は一昔前より妊娠、出産をサポートする公費助成が幅広くあります。住んでいる自治体に確認して、妊婦健診費用受給券や出産育児一時金などをうまく利用することがポイントです。●(3)体重のコントロールをする急激な体重増加は妊娠高血圧や妊娠糖尿病などになることも。つわりが治まったら、食生活を見直して体重のコントロールを心がけ、安産につなげましょう!ママの食べた物が赤ちゃんの栄養になることを忘れないで。1日3食バランスよくとることから始めて、食事全体のバランスを考える といいそうです。簡単でいいので、食事のメニューをノートにメモしておくことがポイントです!●(4)体力がおちてしまう風邪などに感染しないように、対策を念入りに!妊娠中は、なるべく薬の服用を避けたほうがいいと言われています。特に外出する際は人ごみを避け、風邪やインフルエンザなどの感染対策を怠らないで、しっかりと体調管理をしましょう。また、外出している時間の長いパパから感染してしまう可能性もあります。パパにもマスクをしてもらう、予防接種を打ってもらうなどの対策 もお願いしましょう。●(5)安定期に入ったら、適度な運動をする安産に必要なのは、なんといっても体力。妊娠中はなにをするにも慎重になってしまいがちですが、安定期に入ってからは適度に体を動かして、体力を徐々につけていくことも肝心 です!無理のない程度にウォーキングしたり、早歩きをしたりと日常からすぐ始められます。また、ストレス解消にも一役買うので一石二鳥ですね!----------上記のどれも日常から心がけることによって、安産への道に少しずつ近づけることばかりです。出産は大昔から繰り返されてきたもの。女性には“産む力”がしっかり備わっているので、あまり怖がらないでご自分の力を信じてくださいね!【参考文献】・『安産のために今すぐできること』学研パブリッシング・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年02月27日【ママからのご相談】先日第2子の妊娠がわかりました。上の子は現在1歳1か月で、母乳で育ててきましたが、まだ卒乳していません。流産が心配なのでそろそろ授乳をやめた方がいいのかなと思っていますが、授乳にスキンシップの役割を感じていることもあり、なかなか踏み切れません。やはり妊娠中は上の子への授乳をやめるべきでしょうか?●A. 母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。小さいお子さんを育てながらの妊婦生活、なかなか休まる暇もないかと思いますが、休めるときに少しでもお体をいたわってあげてくださいね。さて、妊娠中の授乳についてのご相談ですが、切迫流産・早産の既往があるなど母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。妊娠中に授乳をすることのメリットもありますのでご紹介させていただきますね。●妊娠中の授乳にはこんなメリットも「妊娠中の授乳は流産につながるのでは?」と心配される方は結構いらっしゃいます。しかし、石井第一産科婦人科クリニック産婦人科の医師、石井廣重らの論文『妊娠中の授乳の予後について』によると、妊娠中の授乳が流産率を高めるわけではな い ことが証明されています。また、妊娠中に上のお子さんに授乳をすることのメリットもあるのです。『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』の著者である助産師SOLANIN氏は、本書の中で次のようなメリットがあると述べています。(1)上のお子さんの「ママをお腹の赤ちゃんにとられてしまう」という不安が軽減され、赤ちゃん返りが軽くなる(2)上のお子さんの強い吸啜力(吸う力)が、妊娠中の乳頭・乳輪のお手入れを軽減させる(3)授乳による免疫の効果により、上のお子さんが病気になった際、重症化・長期化しにくい(4)仮に2人目のお子さんが出生直後にうまく母乳が飲めなくても、上手に吸えるようになるまで母乳分泌の維持に貢献してくれる意外にも多くのメリットがあることがわかりますよね。●母体の問題により授乳ができない場合もしかしながら、妊娠中に授乳ができない場合もあります。それは、頸管無力症で切迫流産・早産の既往がある方、今回の妊娠で子宮頸管長が短くなっていたり絨毛羊膜炎などの病気と診断されたりした方、今回の妊娠が双子のため管理入院となる方、逆子が治りにくくお腹の張り止めの薬を処方されている方などです。あくまでも妊婦健診をきちんと受け、妊娠経過を見ながら授乳することが重要 ではありますが、上のお子さんとの時間を大切にしつつ、2人目のお子さんの出産に備えられるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著【参考リンク】・妊娠中の授乳の予後について | 一般社団法人関東連合産科婦人科学会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年02月24日【ママからのご相談】妊娠7か月のプレママです。私は、朝、無意識にベッドで伸びをする癖があるのですが、最近足がつることが多くなってきました。妊娠するまでは、足がつることはあまりなかったので、もしかして妊娠しているせいなのでしょうか。お腹が大きくなってきたので、足がつるとかなりつらいです。何か対策があれば教えてください。●A. 妊娠中は、お腹が大きくなることで、下半身が圧迫されて血流が悪くなります。そのせいで足がつりやすくなると言われています。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。足がつるというのは、ふくらはぎの筋肉のけいれんが原因です。“こむら返り”とも呼ばれるこの症状は、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。一時的に動けないほどの突然の強い痛みは、本当につらいですよね。ところで、妊娠中の女性は、普段よりも足がつりやすいと言われています。今回は、その理由と、対策についてご紹介します。●妊娠中に足がつりやすい理由足のつり、いわゆる『こむら返り』 は、ふくらはぎの筋肉がけいれんを起こしている状態です。何気なく足を伸ばしたときに突然つり、強い痛みを起こすのが特徴です。足がつる原因は、詳しく解明されていない部分もありますが、今のところ次のように考えられています。・運動による筋肉疲労・水分不足・ミネラル不足・お酒の飲み過ぎ・冷え性・骨盤の緩み妊婦さんの場合、お腹の赤ちゃんに栄養を供給しているので、母体はミネラル不足になりやすい 状態が続きます。また、お腹がだんだん大きくなる妊娠中期以降は、お腹が下半身を圧迫し、下半身の血行が悪くなり、体が冷えやすくなります。さらに、妊婦さんの体は、出産に向けて骨盤が緩んでいきます。そうすると、骨盤の坐骨から出ている筋肉や、ふくらはぎの筋肉に負荷がかかった状態になります。この状態を元に戻そうとして収縮します。これが足がつる原因です。●今からできる! 足の『つり』を予防する方法4つここでは、今からでもできる妊婦さんの足のつり予防法をご紹介します。●(1)ミネラルを摂取する筋肉を正常に動かすためには、カルシウムとマグネシウムのバランスが大切です。しかし、妊婦さんは、赤ちゃんに栄養素を供給しているのでこれらのミネラルは不足しがちです。カルシウムやマグネシウムの多い、海藻類や青魚(イワシ、サバ) をバランス良く摂取するようにしましょう。●(2)適度な運動妊娠中期以降、医師からの運動制限がなければ、無理のない範囲でウォーキングなどの適度な運動をしましょう。適度な運動は、新陳代謝をアップし、下半身の血流改善に期待 できます。ただし、運動が制限されている妊婦さんは、主治医に相談しましょう。●(3)伸びをするときの癖を直す体を伸ばすときに、足首も伸ばす方は多いですが、寝ているときに足がつると、痛みでなかなか起き上がれない場合もあるので、ベッドで伸びをするときは、足首を伸ばさないようにする のも予防法の一つです。●(4)骨盤ベルトや腹帯をつける下半身の筋肉の負荷を軽減させるために骨盤の位置や形を整える骨盤ベルトや腹帯をつけるのも方法の一つです。ただし、お腹が張りやすい方は向かない場合もあるので主治医に相談しましょう。----------いかがでしたか。今回は、妊婦さんによく起こる足のつりの原因と対策についてご紹介しました。妊娠中に足がよくつるようになったという方は、一次的な症状なので、出産後に落ち着くと考えられます。しかし、体からの不調のサインでもあるので、代謝をよくする足のマッサージをしたり、栄養バランスに気を配ったりして、できるだけ対策をしたいですね。【参考リンク】・こむら返り | 田中クリニック()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年02月23日こんにちは、齋藤惠です。妊娠中はちょっとした変化にも敏感になってしまうもの。異変を感じたら、すぐにかかりつけの産院や病院へ診てもらうようにしましょう。しかしながら、妊娠は病気ではありません。つわりや便秘、足のむくみや味覚の変化など、体の変化が大きく心配になりがちですが、あまり不安をため込みすぎるのもかえってよくありません。難しいですね。そこで今回は、大葉ナナコさんの著書『体と心にやさしいナチュラルなお産』から、妊婦さんに人気の自然療法を6つご紹介します。プレママの皆さんは、ぜひ日ごろのセルフケアにプラスして取り入れてみてください。●妊婦さんに人気の自然療法6つ●(1)ホメオパシードイツ発祥の『同種療法』 と言われる自然療法です。200年前にハーネマンという医者が唱えた、「症状を発生させる物質は、症状発生時には抑える効果を持つ」という法則を利用して治療を行うものです。英国ではとてもポピュラーで保険診療の対象にもなっているそう。●(2)漢方・東洋医学(中医学)東洋医学は、一人ひとりの体質を細かく見ていく医学で、視診・問診・脈診 などによって不調の原因を探します。漢方は体調不良の際に、生薬の効果で優しく体質改善の手助けをしてくれるので女性にはうれしいですね。つわりのときには『半夏』、冷え性なら『とうきしゃくやくさん』などはご存じの方もいらっしゃるかもしれません。●(3)アロマセラピー芳香療法やアロママッサージなど、香りの効能と植物の精油の持つ力を借りるアロマセラピーは、むくみ、食欲不振、イライラや不安、肩こり腰痛、リラックスのために用いられます。ただ、妊娠中は禁止されているエッセンシャルオイルもあります ので、施術は経験豊富なアロマセラピストか看護師、助産師など医学的知識が豊富な人の判断を仰ぎ、自己流に行うのは避けましょう。●(4)薬膳・食養生薬膳は、『医食同源=全ての食材には身体に良い働きかけや薬効がある』という考え方にそって、その時期の季節や体調に適切な食事を実践するものです。妊娠中の体調・体重管理のためにも食事はとても大切なので、プレママさんは参考になることが多そうですね。●(5)クレニオセイクラルワーク(頭蓋仙骨療法)聞きなれない言葉でしょうか?これはアメリカで生まれた手技療法の一種です。わずか5gほどの圧を手で与え、後頭骨や仙骨の働きを調節し、脳脊髄液の循環を改善すると言われています。逆子 などに効果があるそうです。●(6)母子整体最近はハイヒールを履く生活や歩かない生活などのせいで、骨格がゆがんでいる 女性が急増しています。そのため近年は、助産師が運営している母子整体研究会の骨盤ケアで、妊娠中の腰痛などを解消するプレママが増えているそうです。骨盤のゆがみを治して安全なお産の準備をしたいという方にオススメです。----------いかがでしょうか?試してみたい自然療法はありましたか?ただ、最初にも述べたように、明らかな体の不調を感じたときにはご自身で判断せずに必ず検診先の病院へ相談してくださいね。心にも体にも健康的なマタニティライフをお過ごしください!【参考文献】・『ナチュラルなお産―体と心にやさしい』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年02月22日妊娠中の体重管理で悩んでいるという妊婦さんは多いのではないでしょうか。体重管理は、お腹の赤ちゃんを無事に産むために、ある程度必要なこと。体重が増え過ぎないように気をつけていれば、産後のダイエットも比較的ラクにできます。私自身、妊婦時代は体重管理に気をつけて、7kg増に抑えた結果、産後13kg減らすことができ、妊娠前よりスリムになることができました。今回は、妊娠中の体重管理のポイントと注意点をお伝えします。■体重管理のポイント(1)間食はなるべくしない妊娠中はお腹が空きやすくなりますよね。しかし、妊娠中に必要な摂取カロリーは、非妊娠時のエネルギーに、妊娠初期でプラス50kcal、妊娠中期でプラス250kcal、妊娠後期でプラス500kcalだけなのです。もっとも必要カロリーが多い妊娠後期でも、たったおにぎり2つ分くらいのプラスです。意外と少ないと感じませんか?そのため、非妊娠時と同様に、間食はなるべく控えましょう。妊娠中、どうしてもお腹が空いた時は、普段の食生活で不足しがちな栄養素を取るために、果物やヨーグルトなどを間食として食べましょう。■体重管理のポイント(2)低カロリーで栄養豊富な野菜、キノコ類をたっぷりと野菜やキノコ類は、栄養豊富かつ低カロリーなので、たくさん食べても大丈夫。私は面倒くさがりなので、いつも野菜キノコ鍋をたくさん作ってそれを食べていました。野菜やキノコ類は食物繊維も豊富なので便秘改善にもなりますよ。■あくまで体重管理、妊娠中の過度なダイエットは赤ちゃんに悪影響体重管理が必要とはいえ、過度なダイエットは赤ちゃんに悪影響を及ぼします。2,500g以下の未熟児が産まれる原因のひとつとして挙げられるのが、妊娠中のダイエット。妊娠中、栄養が不足しているママは、栄養失調の赤ちゃんを産む傾向にあることが、研究結果でも発表されています。栄養失調の赤ちゃん(低出生体重児)は、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高いうえに、成長や発達が遅れる可能性があります。これはイギリスの疫学者、デビッド・バーカー氏によるバーカー説と呼ばれるもので、「胎児期に栄養失調状態にあると、成人後には糖尿病や高血圧などの生活習慣病を発症しやすい」という報告も発表されています。将来、赤ちゃんが肥満や糖尿病になりやすくなることは避けたいですよね。そのためにも、妊娠中の食事の栄養バランスには十分注意し、偏った食事でダイエットをすることは絶対にやめましょう。赤ちゃんを安全で健康に産んであげるために、適切な体重管理をしながら、お腹の中で栄養たっぷりに育ててあげてくださいね。
2014年10月25日「明日は妊婦検診だからデザートはやめておこうかな…」気を抜くとどんどん体重が増えるプレママ期間。日々体重計の数字と格闘しているママも多いと思います。とはいってもダイエットはNGなプレママ期の食事管理は多くのプレママが悩むところですよね。そこで今回は管理栄養士の斎藤智子先生監修のもと、プレママ期の食事管理のコツをお伝えします! ■コツ1:プラスで取るべきカロリーはちょっとだけ! 「妊娠中だからしっかり二人分食べてね!」筆者は妊娠中、このセリフを特に年配の方からよく言われました。確かに赤ちゃんの成長を助けるための栄養を取る必要はあるのですが決して二人分食べれば良い、ということはありません。プレママが妊娠前と比べてプラスでとるべきカロリーは初期で50kcal、中期で250kcal、後期で450kcalと言われています。後期でも450kcalいうことはご飯(140g)約2杯分です。意外と少なく感じませんか? 特に妊娠初期は必要カロリーも少ないので、つわりなどで食べられない場合は無理をする必要はありません。食べられる分を食べましょう。■コツ2:普段の食事にちょっとプラスプレママ期は体重やカロリーだけ気にしていればOK! とは言えません。特に普通の生活では摂取しづらい傾向にあるマグネシウムは40mg、鉄分は15mg、ヨウ素は110ugをプラスでとる必要があると言われています。例えば、普段の食事に納豆1カップ、手に卵がのる形にしてそこに入るくらいの無塩ナッツや、汁物にワカメひとつまみ追加するだけで補えますよ。このくらいなら意識するだけでできそうですよね。■コツ3:炭水化物で体重をコントロール栄養のプロではないプレママが毎回カロリーや栄養素の計算をして食事をとることは難しいですよね。実際に私がプレママ期だった時はひじきや納豆などを意識的に摂ることを心がけ、あとは普段通りの食事をし、炭水化物(お米・パン・麺類)の量を減らしたり増やしたりすることで体重管理をしました。結果、臨月では体重がプラス7キロ、血圧や血糖など全ての数値が正常値を維持することができました。プレママ期は食べ物の好みが変わったり、食欲が増したり、逆に減ったり…となかなか食事の管理に悩むことが多くなりますが、無理なく食べられるものを食べて、栄養価が高いものをちょっとプラスするだけ、そんな風に気軽に考えてみてはいかがでしょうか?
2014年06月19日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
子どもが2歳のころに住んでいたマンションでの出来事です。私は21時には子どもを寝かしつけていました。うちじゃないのに…しかし、下に住む人から「夜バタバタ子どもの走り回る音でうるさくてなかなか眠れません!静かにできませんか!」と注意をされました。21時には子どもを寝かせているのでうちではないはずだと伝えますが、その方は「じゃあ私の耳がおかしいのですか!」と怒ってきました。私は子どもと寝落ちすることが多く、旦那は遅く帰宅して、疲れて特にバタバタすることもなく寝てしまいます。やり場のない悔しい気持ちでどうしたものかと悩みました。 結局しばらくしてその方は引っ越ししていきました。モヤモヤした気持ちは残っていますが、私としてもやっていないものを直すわけにもいかないし、誤解だと説明しても理解してもらえず大変でした。引っ越ししてくれてホッとしました。 ◇ ◇ ◇ 子どもがいると、自分では気づかない足音や泣き声など子どもの生活音が聞こえてしまっていることもあります。心配なときは、防音マットやジョイントマットを敷いて防音対策をすると良いかもしれませんね。今回のママのように、身に覚えがない場合は、管理会社の方に間に入ってもらうのも良いかもしれませんね。どうかこのママがストレスを抱えず穏やかな気持ちで子育てができるように願います。 作画/さくら著者:原田あゆ30代、中2の息子と小3の娘がいます。現在は、専業主婦をしています。
2024年05月06日子どもが1歳を過ぎたころから意識していた「断乳」。本当は早く断乳させたいけれどなかなか決断できず、結果的に2歳11カ月まで授乳をしていました。断乳は母子ともに覚悟を決めなければいけません。果たしてどのように終局を迎えることができたのでしょうか。断乳を決断したきっかけや、断乳できた日のエピソードをご紹介します。 添い乳がやめられない! 断乳決断のきっかけは… ※添い寝授乳をする際には、赤ちゃんを圧迫しないよう十分注意し、赤ちゃんが寝入ったら必ずおっぱいを外すようにしましょう。 娘が生まれてすぐは混合授乳で育てていた私。しかし、生後3カ月ごろから娘は哺乳びんを拒否するようになり、完全母乳に移行しました。娘の育児で疲労困憊していたときに、友人が「添い乳がラクだよ」と教えてくれます。さっそく試すと、横になった状態で授乳できるので体が休まり、次第に疲れも軽減。そのうち娘は、自らおっぱいを探して吸ってくるように。 娘が1歳を過ぎたころ「断乳」を意識し始め、ネットで調べると断乳についての大変そうなエピソードが続々と目に入ってきました……。そのころ娘は、添い乳なしでは寝られなくなっていたため、きっと苦労するだろうと決断を先延ばしに。しかし娘が2歳半のころ、義実家で義母にビールをすすめられた際に授乳中であることを理由に断ると、まだ飲ませてるの?といった表情で苦笑い。私の母からも「3歳までにはやめたほうがいいんじゃない?」とアドバイスされ、だんだん恥ずかしくなっていきました。転機になったのは、保育園入園を控えた2歳11カ月のころです。面談中に私の服をめくる仕草をした娘を見て、まだ授乳していることを察した保育士さん。その際「おっぱいの卒業を頑張りましょう」と言ってもらったことで断乳を決意しました。その日の夜のお風呂上がりに「もうおっぱいはおしまい」と伝えると、少しぐずったものの、真剣な思いが伝わったのか「わかった」とつぶやく娘。しっかり寝てくれるか不安になりながらも、その夜から背中をトントンして寝かしつけました。すると、こちらの予想を裏切るように、ぐっすり寝てくれたのです。 その様子を見て、なかなか断乳できなかったのは、私自身の覚悟が固まらなかったからなのかもと感じました。断乳後はパパも寝かしつけできるようになり、育児の負担が軽くなりました。もちろんお酒もたしなめるように。断乳時期は比較的遅くなりましたが、結果的に2歳11カ月のわが子が自然に断乳できるタイミングだったのかもしれません。 作画/becomachi85 著者:伊藤さほ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月06日マキノさんは長女が1歳9カ月のとき、めでたく第2子を妊娠。妊娠中でありながらも、平日はほぼワンオペ育児をおこない、毎日がつわりとの闘いでした。娘を育児しながらの生活の妊娠生活は想像以上に大変で、抱っこをせがまれればその都度応じていたマキノさん。それが原因だったのか定かではないものの、一時は不正出血に悩まされていたのですが、医師のアドバイスを忠実に守っていると、いつの間にか解決されていました。そして、日が経つにつれ、おなかが大きくなりすぎてしまい、長女のお世話が難しくなってしまったマキノさんは実母の提案で里帰りの時期を早めることを決断します。しかし、いざ里帰りをすると、実母との躾の感覚のズレや自分のペースで生活ができないなど、新たな悩みが発生してしまったのです。悩んだ結果、マキノさんは出産を終えたら、すぐに自宅に帰ることを決断をしたのでした。 ママが心配していたこと。それは…? 今回が2人目の出産ということで、ずっと長女のくぅちゃんが心配だったマキノさん。 夫と実母を集めると、「出産時、くぅちゃんをどうするか」について話し合いをおこないました。 特にこのときの状況がコロナ禍だったことで心配事がたくさんあり、「どうしよう?」と悩むマキノさんたち。 すると、夫が口を開き……。 「出産の始まり方と俺の勤務状況でフローチャート作ろうか」 「私も同じこと思ってた」 マキノさんは即答で夫の意見に賛同したのでした。 ただでさえ、出産時は何が起こるかわからないのに、コロナ禍というイレギュラーな時期だったというのは精神的な部分で不安も多く、大変だったのではないかと思いました。とはいえ、夫がとても協力的でしっかりと出産をサポートしようとしているのが伝わってきたので、そういう点ではマキノさんもかなり心強かったのではないでしょうか。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター マキノ食べることが大好きな元気な姉弟、くうちゃん、へうくんの母親。真面目で優しいパパと、二人の子どもたちとの4人暮らしです。SNSで、日常の笑ったこと、泣いたこと、感じた事など、絵にしています。
2024年05月06日私と娘は近所のケーキ屋さんのケーキの大ファンです。オーナーパティシエが作るケーキは抜群においしく、接客している息子さんは笑顔の似合うイケメン! しかしファンになった理由はそれだけではありません。娘にはひどい好ききらいがあり、食べられないものばかり。悩んでいた私に、このケーキ屋さんが野菜やフルーツ、大豆製品などをおいしくアレンジしたケーキを作ってくれ、娘の好ききらいを克服してくれたのです。え?クレーマー?ある日、いつものように娘とお店に行くと、すぐ後に若い女性が来店。すると息子さんは顔をひきつらせ、女性に対し身構えている様子を見せました。 彼女は息子さんと同じマンションの住人のようです。彼女は迷惑をかけたお詫びにケーキをよこせと主張しているよう。 「ゴミを持っているのに同じエレベーターに乗ろうとするなんて失礼だ」「レディーファーストという言葉を知らないのか」とひとり大騒ぎです。 エレベーターでの顛末しかし息子さんによると、先にエレベーターに乗っていたのは彼のほうだとか。また、ゴミを持っていたのはたしかですが、臭いのある生ごみではなく紙ゴミだったので、髪や洋服に臭いがつくこともないはずです。 それを説明しても彼女は納得せず、そのうちにエレベーターのドアが閉まり、結果的に数秒間エレベーターに同乗することになったそう。それを根に持って、彼女はお店まで追いかけてきたのでした。 私は彼女が理不尽なことを言っているとしか思えません。それでも「彼女の意向を理解できなかった」と息子さんは申し訳なさそうな顔をしています。 そんな彼を利用してか、ケーキをたかりに来るのは今回が初めてではないのだそうです。 ワガママ女を成敗したのは…ことの成り行きを見守っていた私たち母娘。さすがに見逃せないと思った矢先、店内にいた初老の女性が先に口を開きました。 「それはあなたのワガママよ! レディーファーストは強要するものじゃないの。というか、あなたの振る舞いはとてもじゃないけどレディとは言えないけどね」 私と娘は拍手喝采! 彼女は何も言い返せずにいました。 「いちゃもんつけてケーキをタダでもらおうなんて、ドラマで見た悪者みたい」トドメをさしたのは娘のひと言。これをきっかけに、彼女は店を出ていきました。幸せな関わりあいを…大好きなケーキ屋を守ることができて、初老の女性も私もひと安心。息子さんも、やさしすぎるのは考えものです。彼女がいかに理不尽なことを言っていたかに加え、もうケーキを無料であげる必要はないと、しっかり伝えておきました。 お客様に寄り添う姿勢はもちろん、お客様からも深く愛されるこのお店が、ずっとここにあるといいなと願わずにいられません。そのためにも、これからもしっかり通うつもりです。 エレベーターの相乗りが発端になったこの話。たしかに男性の同乗やゴミを持った人を好ましく思わない人もいるでしょう。それなら、1台見送るなどして互いに嫌な思いをしない振る舞いをしたいですね。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月06日