現在長男は6歳、次男は2歳です。2人ともよく話すタイプで、常に騒がしいわが家なのですが、長男が次男にすごく冷たい言葉を投げかけたのを聞いて、私はびっくり。しかし、その原因は何と私だったのです! 私自身の考え方を改めるきっかけになった体験談です。 私の言い方そのままじゃん…私は「なんて冷たい言い方!」と衝撃を受けると同時に、先日私自身が長男に向けた言葉とほぼ同じことに気が付きました。数日前に長男に「絵本を読んで」と言われた私。ちょうど仕事から帰ったばかりで、夕飯の準備など慌ただしい時間でした。次男もおなかが空いてぐずっていたので、私もイライラ。 私は長男に向かって「今、夕飯作ってるのに、見てわかんないの? 」と言ってしまったのです。言った直後に「もっと違う言い方をすればよかった」と思い、「ごはんできたら読むから待ってね」と言い直しましたが、長男は不服そうに自分で本を読んでいました。 自分の話し方を見直す私の口調を長男がまねしてしまうことはそれまでにもよくありましたが、悪い意味の言葉は今回が初めてだったので、自分の言葉づかいを改めなければと強く思いました。私のせいで次男は大好きな長男から冷たい言葉を掛けられ、悲しかったと思います。 長男は保育園に通っていますが、5歳児クラスになったころから、荒っぽい言葉を覚えてくるように。長男が「うるせえ」「ちげえよ」と言っているのを聞いて、私はショックを受けたことがあります。言葉を覚える時期には、周囲の影響は甚大。まずは私が変わらなければいけないと痛感しました。 今は子どもたちに使ってほしくない言葉は使わず、きれいな日本語を使うよう努力しています。しかし時には感情的になって、不適切な口調になってしまうことも。そのときはすぐに謝り、今の言葉は使ってはいけない言葉だったと伝えるようにしています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/しおみなおこ著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこ
2022年01月08日現在3歳の娘を育てています。まだ娘が1歳のとき、2人でスーパーに買い物に行ったときのこと。そこで出会った知らないおばさんから衝撃的なお叱りを受けました。予想外すぎるその内容に、私はただただ、あぜんとしてしまいました……。 スーパーで出会った知らないおばさんスーパーではいつも娘をカートの椅子に座らせて、おしゃべりしながら買い物をしていました。おしゃべりといっても娘はまだ1歳になりたて。もちろん会話ができるわけではなく、ほとんど私が一方的に娘に話しかけたり、娘が指さすものに対して私がリアクションしたりする形でした。 その日もいつものように私が娘に話しかけながらスーパーを歩いていると、突然知らないおばさんから声をかけられました。しかも「ちょっとあなた!」と怒っているような声です。内心「え? 何!?」と驚きながら「はい」と返事をしました。 突然のお怒り! その意外過ぎる理由振り向くと声をかけてきたおばさんは見るからにお怒りです。「気づかないうちに何かしちゃったかな?」とドキドキしていると、「ずっと聞いてたけど、何その言葉!」とおばさんは続けます。「えーっと……?」と私が理解できないでいると、おばさんは言葉を続けてきます。 「赤ちゃんはね、大人と同じ言葉で話してもわからないの! 靴は『くっく』! 外は『おんも』! ちゃんと赤ちゃんにわかる言葉で話しかけないと言葉が遅れるわよ!」と言われました。こう言われてすぐには頭が追い付かず、唖然としてしまいました。 そして最後、おばさんは捨て台詞のように「それから子どもはちゃんと自分の足で歩かせなさい!」と言って去って行ったのです。 ただただ唖然…確かに私は娘が小さいときから赤ちゃん言葉を使ったことがありません。大人と話すのと同じような言葉で話しかけてきましたが、まさかそのことを注意されるとは思ってもいませんでした。ただ私にとってあまりにも予想外な指摘だったので、叱責に対しての怒りはわかず、ただただあぜんとしてしまいました。 ちなみにこのとき1歳だった娘はハイハイ真っただ中。まだ自分で歩くことはできませんでしたので、おばさんの背中を見ながら「まだ歩けないんですよ……」と心の中でつぶやきました。 知らない人から一方的な育児アドバイスをもらうことは多々ありましたが、この指摘はかなり印象的でした。これを受けて私が言葉づかいを変えることはありませんでしたが、それでも娘は同年代のなかでもかなりおしゃべりな子に成長しました。「世の中にはいろいろな人がいるなぁ」と思った体験談です。 監修/助産師 松田玲子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年01月03日絵日記ブロガー「みーすけ」さんの連載【ねこたぬのはじめて育児】の110話は、ママとそまくんのエピソード! ある日、ママがヨーグルトを食べていると、そまくんが「ヨーグルト食べたい! 」と言い出すのですが……!?"理不尽だな"と思った出来事 そまくんいつもヨーグルト食べてるから、勘違いしちゃった!子どもって反論できないから、理不尽を受け入れるしかなくてかわいそう(涙)。 確かに、これは理不尽ですね。でも、ママも忙しいので間違えるときもありますよね。そういうときは、ちゃんと謝れば、そまくんもきっと分かってくれるはずです! 著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2022年01月02日低学年の頃は素直だったのに、学年が上がるにつれて親に反抗して生意気な態度をとるようになった――。これって反抗期!?思春期に「親がうざい」と感じるようになるのは、親御さん自身も経験があるはず。でも実際にわが子の反抗的な態度を目の当たりにすると不安になりますよね。今回は「子どもが反抗期に突入したときに親が心がけておきたいこと」について、とことん考えます。反抗期はいつから?「親がうざい!」のメカニズム反抗期なんてまだまだ先のこと――。そう思っていたのに、いつのまにかわが子がそっけない態度をとるようになって困惑していませんか?反抗期と聞くと中学2年生前後の思春期をイメージしますが、じつは小学校中学年くらいから「前思春期」が始まっているのです。学校心理士スーパーバイザーとして子どもの心のケアに従事している医学博士の芳川玲子氏は、「これまでと違う姿に保護者は不安になるかもしれませんが、子どもは、生理的な発達にともなう変調、対人関係の難しさ、自我の形成にともなうしんどさなど、大変さを同時に抱えています」と話します。第二次性徴が始まる10歳前後は、ホルモンの分泌が盛んになり、成長に体力がとられて疲れやだるさから体内バランスが崩れやすくなります。さらに心理面でも、自我が芽生えて不安定に。ですから、親の干渉がうっとうしくなるのも、この時期の子どもにとっては当たり前のことなのです。■10歳の壁俗に言う「10歳の壁」とは、小学3、4年生になった子どもたちがぶつかる学習面での壁を指します。勉強がぐんと難しくなる時期であり、抽象的なことが理解できないとそこでつまずいてしまうのです。さらに学習面以外でも、10歳を境にして心身ともにさまざまな変化が訪れます。幼さゆえの万能感が次第に薄れて、現実が見えてくることも内面的変化のひとつ。それにより、自分と他人を比較してコンプレックスや自我が芽生え、感情が複雑化していきます。親御さん自身も、その時期は意識が自分ばかりに向いていませんでしたか?その感情は子どもが大人に向かって成長している証なのです。法政大学文学部心理学科教授の渡辺弥生氏が述べるように、「10歳の壁」ではなく「10歳の飛躍」ととらえてみると、この時期の子どもを温かい目で見守ってあげられるかもしれません。■「親がうざい!」のメカニズム脳科学者の中野信子氏は、著書『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』のなかで反抗期のメカニズムを詳しく解説しています。子どもの「親がうざい!」という感情には、神経細胞が関わっているようです。一般的に、脳のなかでは、神経細胞(ニューロンといいます)が枝のような突起を伸ばし、情報を伝えるためのネットワークをつくって成長します。このとき、逆にネットワークから、いらない部分を刈り込むことも成長には必要なのです。(引用元:中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.)親から「○○してはダメ!」「こうしなさい」と行動を修正される(= いらない部分を刈り込まれる)ことで、子どもの脳のなかではどんどん情報が整理されていきます。つまり、親のアドバイスは子どもの成長に欠かせないということ。しかし、小言を言われた側の子どもは、せっかく成長したネットワークが、親に勝手に “刈り込まれる” と感じてしまうので、「親がうざい!」という気持ちになるのです。わが子に「うざい!」と言われて、「そんなつもりはないのに……」と必要以上に落ち込んで傷つかなくても大丈夫。中野氏が指摘するように、「うざい」のは「脳が引き起こしている感情のひとつ」なのです。反抗期にありがちな子どもの言動妙にイライラしたり、すぐ不機嫌になったりと、これまでとは明らかに違う「複雑さ」を抱えるようになるのが反抗期です。前出の芳川氏、渡辺氏、産婦人科医の高橋幸子氏などの専門家の意見を参考に、反抗期にありがちな子どもの言動をいくつか挙げてみます。反抗期にありがちな子どもの言動「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などの日常のあいさつを自分からしなくなった。学校での出来事を話さなくなった。親が聞いても「別に」とそっけない態度……。「うるさいな!」「いまやろうと思ってたのに!」など強い言葉で言い返してくる。自分の部屋にこもるように。一緒にテレビを観るなど親子で同じ空間にいる頻度が減った。父親とあまり話さなくなり、避けるようになった。片づけや整理整頓がおろそかに。「片づけなさい!」と注意するとムッとされる。親のちょっとしたミスに対して揚げ足をとるようになった。ドアを思いきり閉めたり、物を投げたり、荒っぽい動作が目立つようになった。 「ちょっと前まではあんなに素直でかわいかったのに……」「お母さん、お母さん、とまとわりついてきてくれた頃が懐かしい……」親としては少し切なくなりますが、この変化こそが子どもがまっすぐに成長している証でもあるのです。次項では、反抗期の子どもへの対処法や親の心構えについて考えていきます。子どもの反抗期。親の心構えと対処法3つ反抗期は成長の証だとわかってはいても、子どもに生意気な態度をとられると、ついカッとなってしまったり落ち込んだりしてしまいますよね。こんなとき、親はどのように気持ちを切り替え、どのように対処したらいいのでしょうか。「反抗期に親が対応を誤ると、子どもがうまく自立できず、あとあと大きな問題に発展することもある」と話すのは、子どもの心理に詳しい東京成徳大学教授の田村節子氏です。田村氏によると、反抗期とは、「蚕でいえば、いままで幼虫だったのが自分のまわりに “まゆ” をつくっているような状態」なのだそう。“まゆ” という壁で親と距離をとって、自分なりに決断をする機会を少しずつ増やすなどして、じっくり自分をつくっていくのがちょうどこの時期。そして自分をつくり終えて、殻を破って出てくるのです。ただし、その途中で親が間違った行動をとると、子どもがうまく自立できなくなるので注意しなければなりません。反抗期への対処法1:子どもが望む距離感を心がける先に述べたように、子どもの反抗を「自立への第一歩を踏み出した!」と考えるようにしましょう。実際に、反抗期は子どもから大人へ成長するための通過点です。わが子がちゃんと育っていることが実感できるなんて、「反抗期ってありがたい!」と考えてみませんか。無理に子どもに干渉せずに、どんと構えて適度な距離を保ちましょう。先ほどの “まゆ” の例えに照らし合わせて、蚕がまゆのなかでじっくり自分をつくろうとしているのに、外から無理矢理糸を切ったり、中身を出したりしてしまったら成長しません。強引に対応すると、子どもはますます親を拒絶するようになり、反抗期を終えても親との心の距離は広がったままになってしまいます。反抗期への対処法2:干渉はしない。でも「関心」は向ける年頃の子どもに過剰な干渉はNGだということは理解できても、どの程度放っておくべきかわかりませんよね。前出の渡辺氏によると、「関心を向けてくる相手を追っ払ってひとりになることと、関心がまったく向けられず、ほったらかしにされてひとりでいることは全然違う」のだそう。親は子どもが心配なときにだけ「大丈夫なの?」「ちゃんとやってるの?」としつこく声をかけてしまいがちですが、それは子どもの心をますます閉ざすことにつながります。できれば子どもが頑張っているときや、楽しそうに過ごしているときこそ、「集中して勉強してるね」「そのマンガ、おもしろそうだね」と声をかけてあげましょう。子どもに関心を寄せていることを伝えるのが大切です。反抗期への対処法3:「あまのじゃく」を逆手にとる教育評論家の石田勝紀氏もまた、「反抗期ではなく “自立の一歩” ととらえるべき」と指摘しています。いままで反抗したくてもできない状況だったけど、自我が芽生えてようやく親の指示や命令に反抗できるようになったのは、まぎれもない成長です。それでもつい「反抗期」と呼んでしまうのは、「子どもは親の言うことを聞くべき」という思考にとらわれているから。まずはその考えを改めて、「親が言うことと逆のことをしたがる=あまのじゃく」な子どもの性質を利用して対処しましょう。「勉強しなさい!」「ゲームはやめなさい!」と注意してさらに状況が悪化した経験がある人も多いはず。このように親の理想と逆方向に向かう原理を応用して、試しに「勉強なんかしないで遊びに行こう」と誘ってみるなど、あえて「やってほしくないこと」を言ってみてください。きっと思わぬ反応が返ってくるでしょう。***子どもの反抗期は、私たちが考えるほど深刻な問題ではありません。それどころか、わが子の成長を目の当たりにできる「嬉しい出来事」でもあるのです。親がしっかりと子どもに向き合い、関心を寄せ続けてあげることで、子どもの心はまっすぐ育ちます。反抗的なわが子がどんなに心配でも、「干渉せずに見守る」ことだけは忘れずに。(参考)『AERA with Kids特別編集自己肯定感を高める本』,2020年2月,朝日新聞出版.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳をもっと面白がるべき理由STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「親がうざい!」と感じるのは成長の証?脳科学者・中野信子先生がひもとく、子どもの「イヤな気持ち」の仕組みmsn|「クソババア」暴言を吐く反抗期の子を枯らす親の間違った行動ベネッセ教育情報サイト|反抗期の子どもには、どう声をかけたらいいの?実は聴いているからこその「伝え方」東洋経済オンライン|今日もわが子が「思い通りに動かない」理由3つ「観察」を超えて「監視」することの悪影響
2021年12月28日わが子が生後8カ月のころ、離乳食をあげると必ずといっていいほど「ぶうううう!」と、口から食べ物を飛ばしました。遊び食べは対応に困ってしまううえに、定着すると大変です。今回は、私が実践した遊び食べ対処法をご紹介します。 1.赤ちゃんと食事の時間を一緒にしたわが子は、ひとりで食事をするときと家族みんなで食事をするときで反応が違います。周りも食事をしていると「もっと!」と手を伸ばしてきて食欲旺盛ですが、ひとりのときは、おもちゃなどに気を取られてしまいます。 一緒に食べることで「ごはんの時間」であるという認識がつき、あまり遊ばなくなりました。わが子の食事の時間は少し早めですが、なるべくみんな一緒に食べられるように努力しました。 2.食べ物で遊んでも怒らないようにした私がもう1つ実践していたのは「怒らない」ということです。食事のときに限らず、私が驚いたり怒ったりすると、わが子は反応してくれたことがうれしくて「きゃはは!」と笑って喜んでしまいます。 そこで、わが子が食べ物で遊んでも怒らず、静かに見守ることにしました。食べ物を「ぶううう!」と飛ばされると、思わず注意したくなりますが、顔に米粒がついても静かに食べてくれるまで待つことが日課になりました。 3.食事の時間が合わないときは食べるまねをしたなるべく一緒の時間に食事をするようにしていましたが、大人の食事の時間とズレてしまうこともありました。そんなときは食べるまねをするだけでも、わが子は興味を持って静かに見てくれました。 間髪入れずに食べ物を差し出すと、うまく食べてくれました。「おいしいね~」「もぐもぐ」「あ~ん」と、声をかけながら進めることも効果的でした! わが子の遊び食べに困った私が実践した対処法についてご紹介しました。離乳食を食べてくれないと心配になりますが、赤ちゃんのペースに合わせてじっくりゆっくり進めていけるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談しながら、お子さまの成長に合ったご対応をお願いいたします。 原案/今井さくら作画/やましたともこ
2021年12月28日「ニシカタ体験談」第90話。3歳の娘さん、えみりんとのエピソード! ある日の夜、そろそろ寝る準備をしようと、娘さんに声をかけたニシカタさん。しかし、「もっと遊びたい」と渋られてしまいます。困ったニシカタさんはポロッとある言葉を呟くのですが、娘さんからは意外な返答が返ってきて……!? 娘の純粋さが眩し過ぎて……!! 汚れたママには受け止めきれないよぉ……っ!純粋ってプライスレス……。尊すぎるお宝。 そして、そのうちえみりんからも失われていくんだろうなぁ。まぁそれが成長なんですけどね。だからこそ今をより大切に、目と脳裏に焼き付けておきたいです。 子どものほうから親に無償の愛をくれるので、私も甘えてその愛を確認しようとしちゃいます。よくないですよね〜〜。大人の恋愛でもそうですが、相手の愛を確認しようとする前に、自分が愛さないと。 必死な顔で「ママのこと好きだもん! 」なんて、うれしすぎて鼻血が出るのも頷けます(笑)。無償の愛を与えてくれるえみりんちゃんに、ママからもたくさん「大好き」って伝えて欲しいです! 著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2021年12月22日わが子が通う幼稚園では、つけて行ってもいいヘアアクセサリーの種類や形状など、子どもの身支度についてルールがあります。内履きは無地のものを履くようにとのこと。そんな幼稚園からのお願いについて考えさせられる出来事がありました。 大好きなアナ雪の内履きを購入する幼稚園に通うわが子の内履きがサイズアウトしたため、靴屋へ向かいました。足が大きくなり内履きが履きにくかったためか、幼稚園の中で内履きを履きたがらない様子が見受けられたとのことです。 靴屋で内履きを見ていると、わが子の大好きなアナ雪の絵がプリントされた内履きが、無地のものよりも安く売られているのを発見。内履きは無地を準備してほしいという幼稚園のお願いを思い出したのですが、お迎え時に他の子も履いていたという理由で、アナ雪の内履きを購入しました。 これでよかったのか…とモヤモヤアナ雪の内履きを購入してもらったわが子はとても喜び、内履きを履きたがらない様子もなくなり、アナ雪の内履きを大切にしている様子が伺えました。また、幼稚園の先生から、内履きについて注意を受けるようなことはこともありませんでした。 「わが子は喜んでいるし、内履きも履くようになったし、キャラクターがプリントしてあるくらい大した問題ではないのではないか……」と思いアナ雪の内履きを履かせていましたが、これでよかったのかという疑問がずっと心の中に残っていました。 カチューシャをつけていきたいとごねるある日、幼稚園から帰ってきたわが子が「幼稚園にカチューシャとかつけていきたいの」と私に話しました。幼稚園にはカチューシャをつけていってはいけないことになっていると話したのですが、他の子がつけていたことを理由に納得できない様子。 そこで、カチューシャをつけて幼稚園バスの集合場所で先生に聞いてみることにしようということで話は収まりました。翌日、わが子はカチューシャをつけてバスの集合場所へ。 「いけないよ」と言われ、カチューシャを外す幼稚園のバスが到着し、先生がバスの中から出てきました。私はすかさず「カチューシャはつけていいですか?」と尋ねると、先生は「つけてはいけないんですよ……」とのこと。このやり取りを見たわが子はしぶしぶカチューシャを外し、不満が残った様子で幼稚園バスに乗り込んでいきました。 その後、わが子がカチューシャをつけていきたいと言うようなことはありませんでしたが、周囲のマネをしたがるようなことが何度かありました。 幼稚園のルールやお願いに対し、私がこれくらい大丈夫と勝手に判断してしまったことで、マネをしたがるわが子のように、周囲にも何らかの影響を与えてしまったかもしれないと反省。また、それはわが子にも「ルールを守らなくていい」と言っているような面もあることに気づきました。これからは自分が見本となって、わが子のルールを守る力を育んでいきたいと反省した出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKOイラストレーター/みいの著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年12月22日わが家は夫が休みの土日のどちらかは、お昼ごはんを済ませてから義実家へ遊びに行くことが多いです。そのたびに義母は息子たちへとお菓子を買っておいてくれます。しかし先日、お昼ごはんを一緒に食べようとお弁当を買って遊びに行ったとき、お菓子のことで義母とギクシャクしてしまい……。 お昼ごはんの前にお菓子を出した義母義実家へ着いてお弁当を食べようとしていたら、義母が台所からある物を持ってきました。「はい、◯◯くん、◯◯くん、ばぁばが買ってきたお菓子よ! いっぱいごはん食べたらお菓子を食べていいからね〜!」とお菓子を持ってきたのです。 たしかに、いつも遊びに行くとすぐに買ってくれたお菓子を持ってくるのですが、この日のように、ごはんの前に息子たちに見せてしまうとは誤算でした。それを見るなり、息子たちは「お菓子食べる!」と言ってお昼ごはんを食べたがりません。 お菓子はごはんのあと!嫌な雰囲気に…私はごはんをたくさん食べないとお菓子はあげないと決めているので、「ごはんの前にお菓子はだめ!」と息子たちに言いました。3歳になる長男はわかってくれましたが、このごろ「我」が強くなってきた次男はお菓子が食べたいとギャーギャー泣き出しました。つられて長男もグズグズな雰囲気に。 義母はそんなふうになるとは思わずお菓子を渡したのでしょうが、私はどうしてごはんの前に見せるんだろう……とイライラしてしまいました。お菓子を買ってくれるのはありがたいのですが、せめてごはんを食べたあとに出してほしかったのです。 お菓子を見せたら全部食べると思った義母義母は申し訳なさそうな顔をして「ごめんねー、お菓子を見せたらごはんをいっぱい食べるかと思ってたんだけど……」と言いました。たしかにその考えはわかりますが、子どもたちはまだ幼いのでお菓子を見たらすぐに食べたがってしまいます。「すみません、お菓子を最初に見せたらごはんを食べたがらないんですよね……」と私も謝りました。 そんなこんなでその日は子どもたちもなんとか機嫌を直し、ごはんを少しだけ食べてからお菓子を食べたのですが、義母にはもう少し配慮してほしかったなと思いました。 その後も義母とは良好な関係が続いていますが、今回のことのようにちょっとだけギクシャクした雰囲気になることがあります。ごはんを食べるまでお菓子は隠していてほしかった私と、お菓子を出せば頑張って食べると思っていた義母。どちらの考えが正解というわけではありませんが、これからもちょっとしたことでも会話を重ねながら良好な関係を続けていきたいと思っています。 著者:森下ミメカ3歳男児と1歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年12月20日「〇〇ちゃんが仲間に入れてくれないの」「〇〇君が急に叩いてきた」などと、お子さまから言われたことはありませんか?それまで楽しそうに園や学校に通っていたのに、なぜ急に……と心配になってしまいますよね。もしかしたら、子どもたちどうしは翌日には仲直りをしているかもしれません。しかし、「これって、いじめ?」と感じたことのある親御さんも少なくないのではないでしょうか。今回のテーマは「いじめ問題」です。何歳からいじめが起こるのか、なぜ子どもは誰かをいじめてしまうのか、などを考えてみました。増え続ける「いじめ」と「ネットいじめ」文部科学省が毎年実施している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、いじめの認知件数は2014年度から増え続け、2019年度には612,496件と過去最多となりました。しかし、このいじめ認知件数の増加について、単純にいじめが増えただけではないと見ている専門家もいるようです。『こども六法』著者でいじめ問題に詳しい、教育研究者の山崎聡一郎氏は、いじめ認知件数の増加を以下のように分析しています。「かつては、いじめの定義が狭かったほか、明らかにいじめと見なされる行為があっても学校は報告しないということがたくさんありました。この反省から、今は被害を受けた子が嫌だと感じたらいじめと見なす、という広い定義になっています。そういう定義で文科省が調査し、報告しなさいと言うので学校側も軽微ないじめを積極的に報告するようになり(軽いいじめも見逃さないようにしているから)、認知件数が増えているのです」(引用元:東洋経済オンライン|いじめに気づく大人、気づかない大人の決定的差)※太字は編集部で施したとはいえ、いじめが増加していることは事実です。2020年度はコロナ禍の影響で子どもどうしの接触が減ったため、いじめ認知件数は減少していますが、「パソコンや携帯電話等で誹謗・中傷や嫌なことをされる」などのインターネットを介したトラブル件数はむしろ増えているのです。「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を見てみると、「ネットいじめ」は18,870件と過去最多を更新しています。2020年11月には東京都町田市の小学6年生がネットいじめを苦に自殺――このニュースは各メディアで大きく取り上げられました。文部科学省の資料では、2019年度は6名だった小学生の自殺件数に対し、2020年度は14名。小学生の自殺が増えています。いじめが低年齢化してきているのでしょうか?幼稚園・保育園からいじめは行なわれる!「そんなに早い年齢から?」と思う方もいるかもしれませんが、なんと、いじめは、幼稚園・保育園に通う園児のあいだでも起こっています。東京都教職員研修センターの調査(1997年)によると、1995年頃までは「幼児期は発達的に見て人間関係が未熟な段階なので、幼児間のトラブルも発達には必要な経験であり、小学生および中学生の時期に見られるようないじめはない」と考えられていました。しかし、この調査の結果、約6割の幼児が「いじめられたことがある」と回答したことで、「幼児期にもいじめがある」と認識されたのです。幼児期のいじめ暴力を振るう仲間外れにする悪口を言う物を隠す 幼児期は身体面・言語面での発達の個人差が大きいため、入園して半年が過ぎたあたりから、子どもたちのあいだには力関係が発生します。とはいえ、「幼児期の子どもは成長著しいので、優位な立場に立つ幼児が短期間で交代することも多く、『いじめっ子』と『いじめられっ子』が頻繁に入れ替わることもよくある」とのこと。また児童精神科医の故・佐々木正美氏も「幼児期にもいじめはある」と述べています。そして、子どものまわりで「いじめ」が発覚したら、第一に「親子関係を見直すべき」だとしています。詳しくは後述しますが、子どものいじめは「親の関わり」が大きく関係しているのです。いじめのピークは小学2年生!小学校に入学すると、いじめ問題はさらに深刻化してきます。文部科学省の調査によると、2020年度にいじめ認知件数が一番多かったのは小学2年生(84,298件)で、小学1年生(81,746件)、小学3年生(78,586件)と続きます。ちなみに2009年度までは、中学1年生のいじめ認知件数が最多でした。約10年で「いじめのピーク」が低年齢化しているのは、なぜなのでしょう?『不登校新聞』編集長の石井志昂氏は、その理由をふたつ挙げています。ひとつは、「学校側が軽微ないじめも報告するようになったから」。前述したように、2016年度から文部科学省の「いじめ調査の定義」が変わったため、それまでは「悪ふざけ・冷やかし」ととらえられていた事例なども報告の対象となったのです。そしてもうひとつの理由は「子どもたちのストレスが増加したから」。不登校の子どもたちを長年見てきた「フリースペースたまりば」代表の西野博之氏は、子どもたちのストレスの原因を「子どもを追い詰めるほどの早期教育」だと分析しています。親が子育ての完璧さを求め、その成果を子ども自身に対して要求する。大人が不安だから、子どもは大人に弱音を吐き出せず、つらい感情も抱えこんでてしまう。そしてストレスのはけ口は自分より弱い子どもにぶつける。(引用元:AERA dot.|主犯格がストーカーのように監視親の“教育虐待”が原因?いじめ低年齢化の実態)西野氏によると、これが「いじめが再生産される構図」とのこと。いまの早期教育はかつてないほどに低年齢化しているため、現代の子どもたちは親世代が子どもだったときと比べて、かなりのストレスをため込んでいるのです。いじめ問題の根本にあるのは「子どもの欲求不満」次に、いじめっ子のストレスの原因を考えてみましょう。前出の佐々木氏は、いじめ問題の根本にあるのは「子どもの欲求不満」だと断言しています。欲求不満の度が大きくなったとき、幼い子どもは他の子どもに乱暴をしたり、いじめたりします。そして、そういう子どもは、攻撃的になると同時に赤ちゃん返りをします。自分がちょっとなにかされると「痛い、痛い」と言って大騒ぎをするくせに、他の子どもには激しく攻撃をするのです。(引用元:HugKum|幼児から起こる「いじめ」問題。原因の多くは、子どもの過度な欲求不満です。【子育ての道を照らす佐々木正美さんの教え】)佐々木氏は著書『「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本』のなかでも、子どもの欲求不満について指摘しています。子どもが他者に攻撃的な態度をとったならば、その子の「欲求不満のタネ」はいったいどこにあるのかを考えるとよいのだそう。佐々木氏、家庭教育アドバイザーの柳川由紀氏、心理カウンセラーの大崎清美氏のアドバイスを参考にしてみましょう。【欲求不満のタネ1】親に話を聞いてもらえない「ママ、見て!」という呼びかけに対し、「忙しいんだから、あっちへ行って」「はいはい、あとでね」などの返事をしていると、子どもは「自分の話を聞いてもらえない」と感じます。また、子どもが「ママ、見て」と言っているのにもかかわらず、「走らないで!」「ちゃんと前を見て歩いて!」など、子どもの言葉を無視し、子どもの行動を否定するのもよくありません。話を聞いてもらえず、親から否定的な言葉を言われた子どもは、「自分の存在そのものを認めてもらえていない」と感じるようになってしまいます。そして、存在を認めてもらえないというイライラが他者に向かってしまうのです。【欲求不満のタネ2】親からの期待が重すぎる親からの期待が大きすぎるような場合も、子どもは欲求不満になります。「100点とれるように頑張って!」「〇〇君がかけっこで1番になったら、ママ嬉しいな」など、子どもにプレッシャーをかけるような言動は危険です。親の期待通りの結果が出ているうちはいいですが、成績が悪かったり、習い事などで思ったような結果が出なかったりしたときは、「ダメな子だと思われてしまう」「自分は愛されていない」という気持ちになってしまいます。そして、その満たされない気持ちが怒りに代わり、自分より弱い相手に向かうのです。子どもに対して過剰な期待をしていないか、一度よく考えてみましょう。「こんなこともできないの?」「あなたってダメな子ね」といった、人格を否定するような言葉もNGです。【欲求不満のタネ3】親が過干渉親が過干渉の場合、子どもは自由に行動できないためストレスを感じます。「自分は完璧ではない、不完全な存在だ」「完璧でないから親から認めてもらえない」と、自分のことを嫌悪するようになるのです。そして、その不安や寂しさを紛らわすために、誰かをいじめるようになります。いじめは悪いことだとわかっていても、いじめをやめられなくなる子もいるのだとか……。また過干渉な親の子どもは、問題解決力が育ちません。なんでも親が先回りしてサポートしてしまうので、考える力が育たないのです。すると、物事がうまくいかないときや、失敗をしてしまったときに、誰かに責任転嫁をするようになります。【欲求不満のタネ4】両親の仲が悪い母親と父親がけんかばかりしている家庭で育った子どもは、大きなストレスを抱えるようになります。本来であれば、家は家族がリラックスできる場所のはず。しかし、夫婦仲が悪い家庭は家族のコミュニケーションが希薄なため、子どもにとって居心地が悪い空間となってしまいます。自分の家なのにリラックスできないのですから、子どもは気持ちが安定しません。すると、両親のけんかを見て、「ママとパパの仲が悪いのは自分のせいだ」と自分を責めたり、「次に怒られるのは自分かもしれない」と不安になったりするのです。そして家のなかでため込んだイライラを発散するために、誰かをいじめるようになります。いじめっ子・いじめられっ子、どちらも「欲求不満が強い子」「欲求不満のタネ」を4つ挙げましたが、どうやら「欲求不満のタネ」をもつ子どもが「いじめっ子」になるとは限らないようです。欲求不満の子どもついて佐々木氏は、「自分を守るために攻撃的になって『いじめる人間』になるか、もしくは自信をなくして萎縮してしまい『いじめられやすい人間』になってしまう。こういった両者が、いじめ、いじめられるの関係になる」と分析。また大崎氏も、アトランティック大学・コンコーディア大学・ウプサラ大学が行なった共同研究の結果を挙げ、精神的に不安定な状態の子どもは、「いじめっ子になるだけでなく、いじめられっ子になる、つまりいじめの加害者、被害者のどちらにもなる恐れがある」と指摘しています。では、子どもを欲求不満にしないために、親はどんなことに気をつけたらいいのでしょう?それは「子どもの話をよく聞くこと」「子どもとふれあう時間をつくること」です。佐々木氏は、子どもをひざに乗せてたっぷり話を聞くだけで、子どもの気持ちは安定すると話しています。ゆっくりお風呂につかりながら、いろいろな話をするのもよいそうです。子どもの話の聞き方については、以下のインタビュー記事にも詳しい説明があります。『言葉ひとつで子どもが変わる やる気を引き出す言葉 引き出さない言葉』著者で、ビジネスコーチの石川尚子氏が「子どもの自己肯定感を育む聞き方テクニック」を教えてくれました。ぜひ読んでみてください。『子どもに揺るぎないパワーを与える、親が子どもの話を「聴く」ということ』***親御さんのなかに、「いじめっ子」「いじめられっ子」だった方はいるでしょうか。筆者は後者でしたが、大人になったいまでも嫌な記憶として残っています。当時中学2年生だったことは覚えているものの、いじめのきっかけは思い出せません。ですが、「欲求不満のタネ」についてはいくつか心当たりがあります。「子どもの話を聞くこと」は簡単なようでなかなか難しい――。でも、時間を見つけてしっかり子どもに向き合っていきたいものですね。(参考)佐々木正美 著, 若松亜紀 著(2013),『「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本』, PHP研究所.文部科学省|いじめ防止対策推進法文部科学省|令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果文部科学省|令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について東洋経済オンライン|いじめに気づく大人、気づかない大人の決定的差産経ニュース|ネットいじめ抑止で意見書小6自殺めぐり町田市議会文部科学省|令和2年 児童生徒の自殺者数に関する基礎資料集東京都教職員研修センター|都立教育研究所時代の研究報告書東京都教職員研修センター|第 1 章 いじめの心理と構造東洋経済オンライン|いじめのピークは「小2」低年齢化の衝撃の実態AERA dot.|主犯格がストーカーのように監視親の“教育虐待”が原因?いじめ低年齢化の実態HugKum|幼児から起こる「いじめ」問題。原因の多くは、子どもの過度な欲求不満です。【子育ての道を照らす佐々木正美さんの教え】マイベストプロ|いじめっ子の心理とは?原因は親や家庭環境に。親として考えるべき役割と接し方MAG2 NEWS|家ではいい子、外では攻撃的。いたずらな子どもにある「不満」とは?
2021年12月17日こ、これは誤算だった……!何でも不思議がる娘(2歳9ヶ月)のお願いにパパタジタジ!Instagramやブログにて、ご自身の育児体験談や家族の日常をギャグタッチのマンガで紹介している月光もりあ(@orenoatamanonaka)さんがある日本当に困ってしまったというエピソードをご紹介します!一瞬の判断が命取りになる育児トイレを覚えたての娘(2歳9ヶ月)は何でも気になるお年頃。まさかの質問に、何て答えたら良いか分からず、適当な返しをしてしまったら……。(※微下ネタ注意) こ、これはさすがに焦る!!なんで「しっぽ」なんて、小さい子の興味をそそる返しをしてしまったのでしょうか。最後も焦ってわけわからないことになっていますね(笑)。 著者:マンガ家・イラストレーター 月光もりあ
2021年12月02日子どもの自己肯定感を高めるためにあれこれ試してみたものの、気力と体力が削られるばかりで効果を感じられなかった――という経験はありませんか?「わが子の自己肯定感アップのために」と親が頑張ってみたところで、親自身がストレスを感じたり、プレッシャーに押しつぶされたりしては本末転倒です。じつは、子どもの自己肯定感は「親のある習慣」によってぐんと高めることができるのだそう。しかもそれはとても簡単で、いますぐに始められて、かつ親自身の自己肯定感も高まるというもの。今回は「子どもの自己肯定感が高まる、親の習慣」について考えてみます。自己肯定感が高い子どもの親がしている愛情習慣自己肯定感が高い子どもの親には、ある共通点があります。それは、ハグなどの “親子のスキンシップが習慣化している” という点、そして、「大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」といった “愛情を言葉にして伝える習慣がある” という点です。愛情習慣1:スキンシップ脳科学評論家の澤口俊之氏によると、「親からよくハグをされた子どもは、自尊心が高く心が強くなる」のだそう。スキンシップには、「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌を促す効果があり、親子間の愛情や人との信頼関係を深めてくれるのです。さらにオキシトシンは、幸福感を高め、不安感やストレスを軽減するという効果もあります。これらのことから、幼い頃のスキンシップは、子どもの自己肯定感を高める一因になっていると考えられているのです。そして「毎日のスキンシップで子どもの肌を十分に刺激し、皮膚感覚を活発化してあげると、子どもにも親自身にもたくさんのメリットがある」と桜美林大学リベラルアーツ学群教授の山口創氏が指摘するように、スキンシップには子どもだけでなく親にも大きな効果があると言えるでしょう。愛情習慣2:愛情を言葉で伝える「子どもは自己肯定感を自分ひとりで身につけることはできない」と話す発達心理学者の岩立京子氏は、「自己肯定感は、乳幼児期に無条件に愛されて受け入れられる体験を通して育まれるもの。そして子どもは、『親が自分をどう見ているのか』という判断基準から、自分自身の価値を決めていく傾向がある」と指摘します。親から自分のよい部分をほめられたり、「大好きだよ」「かわいいね」「あなたはママの宝物」など、自分の存在そのものを認められたりすることで、子どもは親の無条件の愛情を実感するようになります。それにより、自己肯定感がぐんぐん高まっていくのです。このように、「スキンシップ」と「愛情を伝える言葉」は、良好な親子関係を構築するだけでなく、子どもの自己肯定感を確実に育んでいきます。“たった7秒のハグ” でも、親の温もりと愛情は伝わるここでは「親子ハグ」を中心に、スキンシップについてより詳しく解説していきましょう。子どもは成長するにつれて、さまざまな問題に直面します。そのときに味わうプレッシャーやストレス、不安な気持ちを落ち着かせるにはスキンシップが一番。教育研究家の石川幸夫氏は、親との触れ合いを求めている子どもが増えている問題を指摘し、「子どもは親を必要として、かまってほしいサインを連発しているのに、それを無視し続けるのは危険」と警鐘を鳴らしています。求めているときに相手(親)が応えてくれるという安心感、そして親から無条件に愛されているという自信がつくことで、子どもの自己肯定感は育まれていきます。「忙しいから」「照れくさいから」などの理由で、子どもとの触れ合いを避けてしまうこともあるでしょう。しかし石川氏が提唱する「7秒ハグ」のように、たった7秒という短い時間でも、親の温もりと愛情を子どもに伝えることは可能です。また、「親子ハグ」によるメリットはまだまだあります。アサヒ飲料が実施した「親子のハグとカラダとココロの健康」に関する調査では、子どもにハグをしている親の約9割が、「自分の子どもの体と心が同年代の子どもに比べて健やかであり、親子関係も良好だと感じている」という結果に。ほかにも、親子ともに「よく眠れるようになる」「健康になる」「幸せな気分になる」「ストレスが軽減される」という嬉しい効果も実証されました。「親子スキンシップ」のポイント4つでは、親子のスキンシップはいつ、どんなタイミングですればいいのでしょう?■遊びのなかで楽しく触れ合うオキシトシンをたくさん分泌するコツは、楽しい雰囲気のなかで優しく触れ合うこと。お風呂上がりに歌を歌いながらクリームを塗ってあげたり、こちょこちょ遊びや手遊び歌などを取り入れたりすると、親子の楽しい触れ合いタイムになります。■読み聞かせは “抱っこしながら” がおすすめ読み聞かせが毎日の習慣になっているのなら、子どもを膝に乗せて抱っこしながらがおすすめ。物語に合わせてぎゅっと抱きしめたり、体をさすったりすれば、自然にスキンシップをとることができます。■スキンシップの効果は夕方以降にアップ!スキンシップ効果が上がるのは、朝よりも副交感神経が優位になる夕方以降です。副交感神経とは、食事中や睡眠中など体がゆったりとしているときに強く働く自律神経のこと。夕食後やお風呂上がりのリラックスしているタイミングであれば、たとえ短時間でも子どもにしっかりと愛情を伝えることができます。■「ちょい抱き」でも十分効果あり前出の山口氏がすすめる「帰宅後の “ちょい抱き” 」を習慣にするのもいいでしょう。先述のとおり、たった7秒のハグでも愛情は伝わります。「忙しいから」「手が離せないから」「恥ずかしいから」とスキンシップを避けているうちに、子どもは成長してしまい、ますます抱きしめることが困難になってしまいます。短い時間でも習慣化することが大切なのです。なぜ「大好きだよ」で自己肯定感が上がるのか次に、「親が子に愛情を伝えるとなぜ子どもの自己肯定感が上がるのか」について解説していきます。教育評論家の親野智可等氏によると、「学校の先生に『今日、ぼくの誕生日』とアピールしてくる子どもはけっこう多い」のだそうです。なぜなら、「誕生日は自分の存在を無条件に肯定してもらえる日」であり、「おめでとう」という言葉を通して、「自分の存在そのものをほめてもらえる日」だから。ここで重要なのが「無条件に」ということ。よい子にしていたから、テストで100点をとったから、かけっこで一番になったから、ではなく、ありのままのわが子を肯定してあげることに意味があるのです。世界中にクライアントをもつ子育てコーチのエロイーズ・リックマン氏は、「いつでも肯定的に子どもを受け入れ、子どもを変えようという意識を捨てて向き合えば、子どもは安心して新しいことに挑戦し、失敗し、思いきって難題にも挑むようになる」と述べています。「大好きだよ」「大切に思っているよ」「あなたがいてくれるだけで幸せ」など、親から伝わる無条件の肯定的な言葉によって、子どもは自らの価値や存在意義を肯定できるようになります。それが「自己肯定感が上がる」ことにつながっていくのです。日常生活で「子どもに愛情を伝える方法」4つそれでは、日常生活で取り入れやすい「子どもに愛情を伝える方法」をいくつか提案しましょう。■子どもが落ち込んでいるときこそ深い愛情を伝える子どもが落ち込んでいる様子を見るのはつらいものです。そんなときは、「どんなことがあっても、お母さんとお父さんはあなたの味方だよ」「○○ちゃんは私たちの宝物だよ」と、ありのままのわが子を肯定する言葉をかけてあげましょう。「自分は自分のままでいいんだ!」と、子どもの自信につながります。■「当たり前のこと」をあえて言葉にして伝える「ただいま!」と帰宅した子どもに対して、ただ「おかえり」とだけ言うのではなく、「今日も無事に帰ってきてくれてよかった」とひとことつけ加えてみると、子どもはより自分が大事にされていると実感できます。「いつも元気でいてくれてありがとう」「今日も○○ちゃんと一緒にいられて嬉しいな」なども、心のなかで思っているだけではなく、口に出して伝えることが大事です。■手紙やカードで愛情を伝える前出の親野氏は、「口では言いにくいことを手紙やカードに書いて伝えるのも効果的」と提案しています。文字に書いて手渡すことで、その言葉は子どもの人生を支える宝物になることもあります。長い人生で壁にぶつかったとき、親からもらった手紙を読み返して力が湧いた経験がある人もいるでしょう。離れていてもわが子を元気づけ、自信を与えることができるのは、「親からの無条件の愛情」を感じられる言葉だけなのです。■写真を見ながらだとスムーズに伝えられる子どもの自己肯定感を上げる取り組みとして注目されている「ほめ写プロジェクト」は、子どもが何かを頑張っている姿や、なにげない日常の写真を家に飾り、その写真を眺めながら子どもをほめることで、子ども自身が「自分は愛されている」「存在価値を認められている」という肯定的な感情を抱きやすくなるというもの。写真を見ながら「このときの○○君、頑張っていたね!」などと伝えると、より自然に子どもをほめることができます。母親は “優しく” 、父親は “元気に” スキンシップをとりましょう!オキシトシンは、子どもだけでなく親の側にも多くのメリットをもたらすことは先述のとおりですが、前出の山口氏によると、「母親の場合は、抱っこするなど子どもに優しく触れるとオキシトシンが分泌されるが、父親の場合は体を動かしながら元気に触れ合った方が分泌される」とのこと。また、『世界標準の子育て』著者でTLC for Kids代表の船津徹氏によると、「子どもは母親の顔を見ると精神が安定して脈拍や呼吸数が少なくなり、父親の顔を見ると『楽しい遊び』を期待して脈拍や呼吸数が増えることがわかっている」のだそうです。父親のスキンシップは、子どもの社会性を育みやすいという傾向があることからも、積極的にスキンシップをとるように心がけたいですね。おすすめなのが、肩車やお馬さんごっこなど、体遊びを兼ねたスキンシップ。お母さんとの優しいスキンシップに比べて、やや荒っぽいくらいの刺激的なスキンシップこそが、父親ならではの「親子スキンシップ」であり、楽しみながら続けられる愛情習慣なのです。***いまや「自己肯定感」と聞くと、プレッシャーや不安を感じてしまう保護者の方もいるようです。ですが、日々の親子の触れ合いのなかで、子どもの自己肯定感は自然と育まれます。みなさんがお子さんに抱いている愛情をしっかりと伝えるためにも、スキンシップと言葉がけを意識してみましょう。(参考)あそびのもり ONLINE|スキンシップは子育ての基本。肌の触れ合いは親も癒しますPHPのびのび子育て 2020年8月特別増刊号,PHP研究所.ほめ写プロジェクト|子どもの自己肯定感が低い原因は?親子で一緒に自己肯定感を高める方法PR TIMES|1日7秒のハグで、大切な人との絆を深めよう 12月14(金)より「Hotcott(R)#7秒ハグ」プロモーション本格始動アサヒ飲料|十六茶 親子のおもいやりプロジェクト東洋経済オンライン|「誕生日アピール」する子どもの切ない心理ダイヤモンドオンライン|自己肯定感の高い子の親がやっている、やらかした子どもに「大好きだよ」と伝える方法ニューズウィーク日本版|4割の子どもにできていない「健全な愛着形成」良い親子関係を作るコツとは?
2021年12月02日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。 祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2021年11月18日息子が1歳半のときトイトレを始めた私。トイトレを始めて2カ月で一度もおまるにおしっこをしてくれない息子に疲れて、一旦トレーニングをあきらめました。息子が2歳半になり、うんちやおしっこに関心が出てきた今、さっそく再スタート! しかし、今度は成長したからこそ難しくなった出来事が……。そんな奮闘の体験談です。 一度トイトレをあきらめた私は、息子がまだおしっこやうんちが出てもまったく反応がなかった1歳半のとき、「トイトレも習慣だ!」と出なくても毎日定時におまるに乗せました。しかし、息子をおまるに乗せてもまったくしない日が2カ月間続き、私は「まだ時期じゃないんだ」とあきらめたのです。 また、ママ友からも「時期がくれば、勝手におむつがはずれるから大丈夫!」と言われ、息子のペースに合わせようと心に決めました。それから1年、息子が排泄物に興味が出始め、トイトレを再開することにしました。 おまるを怖がる息子私がトイレに行くと必ずついてきて一緒に入り、「カカ(うんち)ピピ(おしっこ)!」と連呼する息子。息子もおまるや子ども用の便座を付けたトイレに座らせるのですが、怖いのか毎回ぐずりだして大泣き! 大好きなぬいぐるみやトイトレの絵本を使って気を紛らわせても、すぐにトイレから降りたがってしまうのです。そして、おまるやトイレに座らせようとすると走って逃げるように……。私は困り果ててしまいました。 場所を変えてみると…おまるやトイレを怖がる息子に悩んでいた私ですが、ちょうど同じ時期に息子に良い反応があることに気づいたのです。それは、「シャワーのとき、立っておしっこをすること」。 私は「男の子だから、別におしっこはおまるに座る必要ないんだ!」と思い、トイレではなく毎回シャワー室で立っておしっこをさせることにしてみました。すると、息子はまったく怖がることなく、シャワーのお湯を流して声をかけるとおしっこをしてくれるようになったのです! 今のところ、息子はトイレではなくお風呂でしかおしっこをしませんが、おまるやトイレに対する恐怖感がなくなるまではこの方法で試してみようと思っています。私の声かけと自分の意思で排泄ができるようになったことは、息子の大きな成長だと思います。これからも息子のペースで、できることからトイレトレをしていきたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年11月17日友だち関係や勉強のことなど、子どもたちはさまざまな悩みやストレスを抱えて生きています。漠然と「イヤ〜な気持ち」が湧いてきて、モヤモヤ。ときにイライラしたり、泣きたくなったりもするでしょう。子どもが悩んでいる姿を見るのは、親としてはつらいものですよね。だからつい元気を出してほしくて、「そんなことないよ。大丈夫だよ!」「気にしない気にしない」なんて、無理やりポジティブな声かけをしていませんか?でもその声かけは本当に正しいものでしょうか。そもそもなぜ、「イヤな気持ち」が起こるのでしょうか?今回は、脳科学者・中野信子先生のアドバイスを参考に、脳科学の観点から子どもたちの悩みを考えていきます。写真/川しまゆうこ子どもたちはどんなことに悩んでいる?コロナ禍以降、「新しい生活様式」に、あなたの子どもはうまく対応できていますか?「うちの子は、対応できていると思う」「悩んでいるようには見えない」など、子どもそれぞれの性格によっては、コロナ禍前と変わらない日常を送っているかもしれません。しかし、発達途中である子どもの心はとてもデリケート。国立研究開発法人 国立成育医療研究センターの調査(2020年)によると、なんと全体の7割以上の子ども(未就学児~高校生)に、何らかのストレス反応・症状があったそうです。全体の約5割の子どもが、「最近集中できない」と答えている全体の約2割の子どもが、友だちとの関係に何かしら悩みを抱えている小学1〜3年生の約2割が、「誰かと一緒にいても、自分はひとりぼっちだと感じる」と回答小学4~6年生の約4割が「自分はダメな人間または失敗者だと感じる、または自分自身あるいは家族をがっかりさせていると思う」と答えている このように、多くの子どもたちがストレスを感じています。もしかしたら、 “悩んでいるようには見えない” 子どももじつは悩みやストレスを抱えているかもしれません。もしそうならば、どうにかしてストレスをゼロにしてあげたいと思うのが親心だと思います。でも、それはちょっと待ってほしいのです。中野先生は、「悩みがなければ人間は生きていけない」と断言します。次項で詳しく説明しましょう。悩みがなければ、人は生きていけない悩みに対して、「こんなことで、くよくよ悩んでいる自分が情けない」と、自己否定してしまう人は少なくないはずです。しかし、「悩みがなければ人間はうまく生きていけません」と、中野先生は述べています。なぜなら、自分にとってイヤで、なにか困ったことがあるからこそ、「なんとかしなきゃ!」と思ってがんばることができるからです。これは「ねたみ」などの、マイナスな気持ちでも同じです。誰かのことがうらやましいから、「わたしもあの人みたいになりたい」という気持ちが生まれ、自分を変えていく力になります。(引用元:中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.)なるほど、「イヤな気持ちや悩みは、むしろあったほうがいい」のですね。ですから、「〇〇ちゃんの絵ばかり先生がほめていて悔しかった。イヤな気持ちだった」と言っていたら、「イヤな気持ちをもつことは悪いことじゃないよ。その悔しいという気持ちは、エネルギーになるよ」と伝えてあげるといいでしょう。「『イヤな気持ち』を自分の力に変えていくと、人生はもっと楽しくなる!」と中野先生も断言しているように、子どもが自分の気持ちを受け入れて、「悩みがあるからこそ、人生が豊かになるのだ」と考えられるようになるといいですね。「親がうざい!」と反抗する子どもにはどう対応する?そうはいっても、そのイヤな気持ちの矛先が親に向けられたときはどうしたらいいのでしょうか?そうなると、なかなか冷静ではいられないかもしれません。子どもが親に反抗してくるとき、子どもの頭のなかでは何が起こっているのでしょう?中野先生は子どもの反抗について、人間がもっている「物事を自分に都合よくとらえる性質」に原因があると解説します。』, フレーベル館.">よくよく思い起こすと、親はあなたをほめてくれたり、やさしい言葉をかけてくれたりしているはずです。でも人間は、いいことをたくさんいわれても、ひとつイヤなことをいわれたらその耳ざわりなひとことを、いつまでも覚えているものなのです。(引用元:同上)子どもが小学校中学年、高学年になってくると、「うるさいな」「わかってるよ」などと親に反抗的な態度をとることが増えてくるかもしれませんが、これは人間の性質上、仕方のないことなのです。そしてこの性質は、子どもの脳の成長プロセスにも関係しています。一般的に、脳のなかでは、神経細胞(ニューロンといいます)が枝のような突起を伸ばし、情報を伝えるためのネットワークをつくって成長します。このとき、逆にネットワークから、いらない部分を刈り込むことも成長には必要なのです。(引用元:同上)子どもの脳は、「〇〇をするのはダメ!」「こうしなさい」などと、親に行動を刈り込まれる、つまり親から行動を修正されることで、スムーズに情報を処理できるようになります。たとえば、「ひじをついて食事をするのはやめなさい」「脱いだ服は洗濯機に入れなさい」と親から言われることで、情報が整理されるというわけです。このような理由から、親のアドバイスは子どもの成長に必要なものと言えます。しかし、 “小言” を言われる側の子どもは、せっかく成長したネットワークを親が勝手に刈り込むことに抵抗を感じてしまい、「親がうざい!」となるのです。子どもに反抗的な態度をとられてイライラしそうになったときは、この脳の働きや人間の性質を思い出しましょう。そうすれば、感情的にならずにすむかもしれません。脳科学の観点から悩みをひもとくと、生きるのが楽になる「親がうざい!」などのイヤな気持ちは、「脳が引き起こしている感情のひとつ」。そう、理解しているだけで、子どもも親も生きることが少しだけ楽になるのではないでしょうか。人間関係の悩み、勉強や将来への不安、劣等感、承認欲求からくる苦しさなど、生きているかぎり悩みはつきません。もし子どもが以下のような悩みを抱えているのであれば、『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』を読んでみてください。空気がうまく読めません人前に出ると緊張して、うまく振る舞えません失敗すると、とてもはずかしくて、ずっと引きずってしまう信頼できる友だちができない。浅い付き合いばかりする自分がイヤ自分の見た目にまるで自信がもてません 本書は小学校中学年~高学年向けとされていますが、親世代が読んでもためになる内容です。「イヤな気持ち」を感じる脳の仕組みについて、脳科学の見地からわかりやすく書かれています。そして、本のなかにある「自分を大切に」という中野先生の温かい言葉が響きます。それもそのはず、中野先生自身が「運動が不得意」「頭痛もち」「感覚が過敏」「コミュニケーションが苦手」などの悩みを抱え、生きづらさを感じながら成長してきたのですから。中野先生は、「脳を知ることで生きるのが楽になる」と述べています。イヤな気持ちをエネルギーに変える「生きるコツ」が満載の1冊です。本の体裁は子ども向けですが、本質を突く内容なため、親子で読むのも、子どもがひとりで読むのも、大人が読んでから子どもに説明してあげるのもいいと思います。 ***子どもの頃、「早く大人になりたい!」と思ったことはありませんか?あなたの子どもも、いままさに、そう感じているかもしれません。でも、中野先生いわく、「脳の成長が早すぎると、伸び幅が小さくなる場合もある」のだそうです。多くの子どもたちが、イヤな気持ちをエネルギーに変えながら、時間をかけて成長できるといいですね。(参考)中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|コロナ×こどもアンケート 第1回調査報告書国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|コロナ×こどもアンケート 第2回調査報告書国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|コロナ×こどもアンケート 第3回調査報告書国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|コロナ×こどもアンケート 第4回調査報告書
2021年11月16日ある特定分野で飛びぬけた才能を持つ「ギフテッド」と呼ばれる人がいます。有名なところでは、アルベルト・アインシュタインやビル・ゲイツなどもギフテッドと言われ、「天才」といったイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、他人に比べて知的能力がとても高い子どもたちは、才能を伸び伸び発揮させ、人生を謳歌しているわけではありません。知的能力が高いがゆえに理解されない部分があり、また注意をうまく切り替えたり保持したりするのが苦手で、日常生活や人間関係に困難を抱えてしまうことがあるのです。日本では、「浮きこぼれ」とも言われます。こうした「ギフテッド」と呼ばれる子どもや知能の高い子どもの個性を知り、伸ばす方法についてわかりやすく解説した書籍『ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法』が11月15日(月)に発売されました。■「ギフテッド」の子どもは支援が必要とは!?書籍の中では、「ギフテッド」と呼ばれる子どもや知能の高い子どもの個性を知り、伸ばす方法についてわかりやすく解説しています。またイラストやまんがによって親はもちろんのこと、子ども自身にも自分への理解が深めることができます。本書を執筆されたひとりでもある北海道教育大学旭川校教授・片桐正敏さんは、次のように語ります。「私は、子どもの教育や支援に携わる者として、本人の可能性を引き出し、伸ばしてあげたいですし、なるべく多くの自己実現の選択肢を増やす手助けをしたいと思っています。ギフテッドの子どもの支援の場合、本来は学校教育(公教育)の中で、可能性を伸ばすべきだと思いますし、実際アメリカでは、特別支援の枠組みの中で、取り組まれています。もちろん、学校教育が子どもにとって最良の選択肢でなければ別な選択肢も考えるべきですし、高い柔軟性を持って関わるのが望ましいでしょう。私たち専門家はいつも大上段で偉そうなことを言ったりしますが、そういった態度を慎み、手に取って気軽に読んでもらえるよう比較的わかりやすさを重視しました。」発達障害とギフテッドの違い、才能をいかすための環境整備のコツなど、多感で個性的な子どもを支えるヒントが満載です。「天才」のイメージをもたれがちな子どもたちが感じている生きづらさ。彼らが才能を発揮できる社会にどうすればできるのか。書籍から一緒に考えてみてはいかがでしょうか? 『ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法』 (編著/片桐正敏 著/小泉雅彦 著/日高茂暢 著/富永大悟 著/ギフテッド応援隊 構成/楢戸ひかる/小学館/1980円(税込))学校での居場所がないギフテッドの子どもや、その保護者たちにも執筆に参加していただき、いままでのギフテッド教育に足りなかったことや、ギフテッドのこれからなどが、詳しくわかります。子育てに悩んでいる保護者、そして、ギフテッドについて知りたい教育関係者には必読書です。みんなの教育技術オンライン研修会「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」●対象:全国の学校の先生方、教育関係者、保護者の方々ほか、どなたでもご参加いただけます。●開催日時:第1回:11月19日(金) 20:00~21:30第2回:12月3日(金)20:00~21:30第3回:12月10日(金)20:00~21:30※回ごとに講師・パネリストが異なります。※本講座は全3回の連続講座です。回ごとの参加も可能ですが、3回連続で受講されることを推奨いたします。●参加費:各回2000円●参加方法:「Zoom」を利用してオンラインで実施。●主催:小学館 教育技術編集部・みんなの教育技術イベントの詳細:
2021年11月16日娘と公園や児童館で遊んでいると、たまに「嫌だな」「あまり関わりたくないな」と思う親子に出会います。今回は私が嫌な思いをし、自分も気をつけようと思った親の対応について3つお話ししたいと思います。痛い思いをさせたら謝ってほしい娘が1歳半のころ、児童館で同じぐらいの月齢の子とおもちゃの取り合いになりました。この時期にはよくあることなので少しの間見守っていたのですが、娘は髪を引っ張られて泣いてしまったのです。引っ張った子の親もその場面を見ていて「引っ張ったらダメでしょ」と注意していましたが、娘に「ごめんね」とは言いませんでした。 私は自分の子を注意するのも大切だけど、相手に謝ることも大事だと思います。きちんと謝ったほうが相手の不快感を和らげられるし、自分の子にも謝ることの大切さを教えられると思いました。 注意の仕方が違うと思ったある日娘と砂場で遊んでいると、近くで1歳過ぎぐらいの男の子がシャベルで勢いよく砂を掘り、その砂が私たちのほうに少し飛んできていました。かかるというほどではなかったのでそこまで気にしてはいなかったのですが、その男の子のお母さんは「コラ、人にかかっているよ。怒られるからやめなさい!」と言うのです。 私は別に怒っていませんでしたし、その注意の仕方は違うのではないかなと思いました。人に怒られるからではなく、人に迷惑がかかるから気をつけなければいけないと教えてほしかったです。 よその親に任せきりにしないでほしい友人たちと公園でシャボン玉をしていたときのことです。毛糸や割り箸で大きなシャボン玉を作るための道具を作って遊んでいました。そこへ小学1年生ぐらいの子がきて、一緒にやりたいというので「じゃあ順番にやろうね」と声をかけ一緒に遊ぶことに。でもその子はなかなか順番を守らないし、他の子が大きなシャボン玉を作っているそばから割ってしまうのです。 知らない子ですし強く注意もできず、私もイライラ。その子のお母さんは遠くから様子をうかがっていましたが、最後は私たちにあいさつもなく帰って行きました。せめて「遊んでくれてありがとうございました」と言ってほしかったなと思います。 子どもがわがままを言ったり、いけないことをしてしまうのはある程度は仕方がないですが、そのことについて親がどう行動するかで、迷惑をかけてしまった相手からの印象も変わってきます。私の娘も周りに迷惑をかけてしまうことが多々あるかと思うので、何かしてしまったときはきちんと謝ったり対応したりできるようにしたいです。 イラスト/マメ美著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2021年11月15日「HSPがHSCを育てています」第11話。敏感な息子きったんがイヤイヤ期に入り、子育てに疲弊するユキミさん。そこで実母に子育てのアドバイスを乞うことに。しかし実母からかえってきた答えに、ユキミさんは「そういうこと2度と言わんで」と憤慨します。実母のアドバイスとは……?Instagramでフォロワー4.8万人超えのユキミ(@yukita_1110)さん。2015年生まれの息子さんのママです。 敏感な「きったん」を育てるユキミさんの体験談マンガをご紹介します。 「HSPがHSCを育てています」第11話息子きったん、好き嫌い多いです。 息子1歳3カ月。 まだ私は「HSP&HSC」という単語を知りません!「早よ気づいて」と思うかも知りませんが、もう少しお待ちを。 イヤイヤ期が始まり、いよいよ自分ひとりの力では困難になってきた息子の育児。 こんなときは先人の知恵っしょ!ということで…… 実際我々姉弟はどこへいっても「大人しいわね」「お利口さんね」と誉められていたので、母も「できる母」と見られていた。 なので2~3回言っても聞かない子は聞き分けが悪い子に見えていたし、親の言い方が悪いんじゃない?とすら思っていたとか。 鬼やんけひど でも、ま。仕方ないよね。私だって息子きったんを育ててなければ、知らなかったこといっぱいある。 実母と同じ育児をしていたら、きっと同じように「床で転がる子は母親のしつけが悪い」そう思っちゃってたかも。 そう思うと、今まで5年間の育児はつらいことが多かったけど無駄じゃないね。よかったと思えるよ。 ということで、今日もそんなきったんが好き。 でも。肝心である私の「イヤイヤ期手詰まり」という悩みは解決されぬまま。 うーん。ならば夫側の母にも聞いてみるか……?夫の幼少期からなにかヒントが得られるかも! ◇◇◇ 実母の子育てアドバイスに玉砕し、今度は夫の母にアドバイスを求めることにしたユキミさん。次回、夫の母はユキミさんにどんなアドバイスをするのでしょうか。 ※乳幼児期はHSCと発達障害の区別がつきにくい場合があります。育てにくさや気になることがある場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターなどに相談しましょう。ユキミさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪著者:イラストレーター ユキミ漫画家、イラストレーター。2015年生まれの息子の母。絵を書くこと、推し活が日々の活力。陰と陽のハイブリッド人間。
2021年11月11日「自分は目標に向けて頑張ることができない、情けない性格」と思っていた、とあるママ。しかし、実家に帰省したときに「もしかしたら家族の言葉のせいでそう思い込んでいたのかも?」と気付き、「これだけはわが子に言わない」と決心した言葉があったそうです。私は幼少期から引っ込み思案で、自信のない子どもでした。思春期は特にそれが顕著で、将来の夢や目標らしきものができても「どうせ自分には無理だ」「そんなものになれるわけがない」と、始める前からあきらめていました。ずっとそういう性格なのだと思っていましたが、結婚して子どもが生まれ、母親や祖母のわが子に対する言動を見て、「もしかしたら環境のせいもあるのかも」と考えるようになりました。 「絶対にしない」と決めたこと 中学生になって進路について考える時期になり、「大人になったら~がしたい」「将来~になりたい」というようなことを私が言うと、両親は必ず「そうなるためには○○(具体的な行動の説明)という大変な思いをしなければならないけれど、それがあなたにできるの?」と返しました。 そう言われると、自信のない私はそんな大変なことが自分にできるわけがないと思ってしまい、「じゃあ、やめる」と言わざるを得ませんでした。両親は「それでもなりたい。頑張る」という言葉を期待していたのかもしれませんが、その言葉を言えるほど私の自己肯定感は強くありませんでした。 ずっと、自分は目標を持って何かを成し遂げることができない、意気地や根性のない性格なのだと思ってきました。しかし、実家に帰省した際、「もしかしたら環境のせいもあったのかも」と考える出来事が……。 わが子にはなるべく挫折してほしくない、つらい思いをしてほしくないと思います。母も祖母もそういった気持ちがあって、「できるわけない」という言葉になってしまったのかもしれません。しかし、そのネガティブな言葉が刷り込まれて、自己評価を下げてしまうのも事実。ネガティブな言葉がけは私の代で封印して、わが子には「目標に向けて努力することができる」という自信をつけさせるような言葉がけをしていきたいと思っています。 作画/まっふ著者:松本寛子3児の母。結婚を機に地方へ引っ越し出産。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年11月09日乳児期には笑顔で見守っていた娘の指しゃぶりも、卒乳して1歳半を過ぎたころから「そろそろやめさせるべき?」と悩み始めました。幼稚園へ入園する3歳までにはやめさせようと指吸い防止グッズや絵本を試してみましたが、どれも劇的な効果はなし。「もうすぐ5歳、来年は年長なのに……」と諦めかけていたとき、パパのあるひと言でその日から指吸いを卒業できました。赤ちゃんのころから四六時中…娘は、赤ちゃんのころから昼夜問わず指を吸っていました。おしゃぶりを与えることはなく、乳児期は指吸いについて注意しませんでした。そして、1歳半ごろから指吸いの注意をし始め、幼稚園入園までにやめさせることを目標にしていました。 対策として、2歳前ごろには子どもが舐めても害がない、爪噛み・指しゃぶり防止のマニキュア(おもちゃなどの誤飲防止に使用される安息香酸デナトニウムという苦味成分を配合した物)を爪に塗りました。舐めた瞬間は“苦い”という顔をしましたが、舐め続けてしまうため効果はありませんでした。 いよいよ幼稚園の入園が迫った3歳目前に、指吸いをやめるように促す絵本を購入。大きくなった娘にとって指吸いは恥ずかしいこと、やめたほうが良いことと認識させる効果はありましたが、やめることはありませんでした。 無意識の睡眠時は何をしてもダメ…幼稚園入園後は、幼稚園から帰宅した昼間に手持ち無沙汰なときは指吸いしている姿が見られましたが、徐々に昼間は指を吸うことがなくなりました。 ただ、本当に厄介だったのは夜間の指吸いでした。入眠の際は布団をかぶって隠れて指を吸い、完全に熟睡しているときも指を吸い……。こちらがそっと口元から指をはずしても、またすぐに吸うのでとても困りました。また、就寝中に指を吸うことで寝起きの娘の口臭は最悪……。指の臭いもひどいものでした。 爪噛み・指しゃぶり防止のマニキュアも、指吸いをやめるように促す絵本もほとんど効果がなく、指吸いをしているところを発見したら口頭で注意するしか術がない……。昼間は吸わなくなっても寝ているときは注意することもできず、無意識なので指がはずれなくて半ば諦めていました。 5歳目前にやめたのはアニメのおかげ!?あと1カ月で5歳の誕生日を迎えるというころ。幼稚園の友だちから「乳歯が抜けて永久歯が生えてきた」という声が聞こえ始め、いよいよ睡眠中の指吸いをやめさせなければ歯並びに影響が出る、と焦っていました。 そんなとき、娘がハマっていたアニメのなかに、嫌われ者の出っ歯のキャラクターがいました。パパが娘へ「娘ちゃん、かわいいのにこのまま指を吸い続けたら●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」と言いました。これを受けて娘は「嫌だ! もう吸わない、やめる!」と宣言。 私は正直、「そうは言っても無意識だし、吸うんだろうな」と思っていました。ところが、その日の夜は一切指を吸っていませんでした。寝起きで口臭と指のにおいを確認しても無臭! その日を境に夜間も指を吸うことがなくなりました。 言葉がわかるようになったころから私は、娘に「前歯が出てしまうからやめようね」と指を吸い続けるとどうなるか具体的に説明して指吸いを注意していましたが、娘には響いていませんでした。パパの「●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」のひと言は、出っ歯のイメージがわきやすく、そうなりたくないと思わせたようです。そのおかげで“指を吸わない”という強い決意が固まり、無意識だった夜間の指吸いを卒業することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:寺田梓地方在住で、幼稚園へ通う5歳の娘を育てる母。フリーランスの編集・ライターとして在宅勤務をしている。
2021年11月08日幼稚園に毎日楽しく通っている4歳の娘ですが、ある日しょんぼりして帰ってきました。理由を聞いたところ、「先生から幼稚園に来ないでくださいって言われちゃった」とのこと。そんな幼稚園の先生から言われた言葉が原因で起きた、ある出来事を紹介します。娘がしょんぼり帰ってきた幼稚園が大好きな娘は毎日楽しく通っていたのですが、ある日いつもと様子が違う⋯⋯。元気がない理由を聞いてみたところ、「先生に幼稚園に来ないでくださいって言われた」と話してくれました。クラス全員で制作活動をしていたところ、娘を含めた数人が集団行動を乱し、困り果てた先生が子どもたちに言った言葉だったようです。私は言葉の選び方に疑問を感じましたが、あなたがしたことで先生が困ってしまったんだよということを伝えました。 しかし、娘は言われた言葉だけが心に残り、状況には関心がない様子で、幼稚園に行ってはいけないと思っているようでした。 娘が幼稚園バスに乗りたがらない翌朝、スクールバスを使用している幼稚園バスの停留所へ。バスが到着して先生が迎えてくれたのですが、娘はバスに乗りたがりませんでした。前日の出来事が原因と思い、バスに乗り合わせた先生に「先生に幼稚園に来ないでくださいって言われたから行けないって言うけれど、幼稚園に行っていいですよね?」と話すと、「幼稚園に来ていいんだよ」と言ってくれたのを聞いた娘は安心したようで、バスに乗って出かけていきました。会話を振られた幼稚園の先生は、私が話した内容に少し驚いた様子でした。 担任の先生から電話がかかってきたその日の夕方、バスでのやりとりを知った幼稚園の担任の先生から電話がありました。娘には「もう幼稚園に来てもいいです」と伝え、誤解を解くように努めてくれたとのこと。けれども娘が不安を感じた「幼稚園に来ないでください」という言葉に関しては、特に説明はありませんでした。娘に関しては、幼稚園に行ってもいいということがわかってからは、前と変わらず楽しく幼稚園に通い、担任の先生のこともとても大好きです。 実際に現場を見たわけではないし、私自身もいつもお手本のような態度や振る舞いを実践できているわけではありません。それに、先生の言い方や言葉のニュアンスの解釈が違っていたかもしれないので、あえて、なぜあんなふうに言ったのかは聞いていませんが、娘の叱り方や叱るときの言葉選びについて考えさせられる出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年11月06日娘が2歳になるころ、俗に言う「イヤイヤ期」がやってきました。なんでも自分でやりたい時期の娘に対して頭を抱えつつも、健やかな成長にうれしさもありました。そんな中、義母から言われたひと言についてのお話です。(※コロナ禍になる前の体験談です) イヤイヤのレベル買い物などで同じくらいの月齢の子を見かけると、同じくイヤイヤ期なんだろうなぁと感じる場面に何度か遭遇したことがあります。友人から、「大泣きしながら床に這いつくばって、どこだろうと寝転がって動かないよ!」という話を聞くこともありました。 娘の場合は人見知りもあったためか、外出先では比較的イヤの主張は控えめで、周りを見て落ち着けるタイプのようです。イヤイヤの言動が見られたときは、娘が伝えたいことを一度必ず受け止めて、一緒に解決するというコミュニケーションを大切にしながら成長を見守ってきました。 楽しかったバーベキューのあとに…ある日、義両親とバーベキューに出かけました。久しぶりの祖父母に緊張した様子の娘でしたが、遊具が設置された河川敷でおこない、ごはんもそっちのけで遊ぶほど楽しく過ごせました。 しかし楽しい時間も束の間、「イヤ!! 帰りたくない」と予想通りにこの日もイヤイヤの時間が来ました。珍しく這いつくばって動きません。最終的には無理やり連れて帰るしかないと思っていたとき、義母が来ました。「今がちょうどイヤイヤ期で、主張が激しくすみません」と伝えると……。 今と昔の育児の違い「(夫姉弟)はイヤイヤ期なんてなかったけどね〜」とひと言。帰宅後には義両親から「今はそんな風に言うの? 家でもこうなの?」「昔はイヤなんて言わせる前にお尻たたいて外に出してたよ」と、娘の成長や私の育児を比べるような話題に。 それから急に娘に対して厳しい対応に切り替わり、とても気が気でない状況でした。数カ月に1回会える程度の義両親に何がわかるんだと、私は夫に愚痴を言うことしかできませんでした。 イヤイヤ期も娘の喜ばしい成長過程だと思っていたので、義両親の言葉にはショックを受けました。その後、その場だけではない娘を見てもらため、写真共有アプリで文章を添えて娘の成長を頻繁に発信したり、イヤイヤ期の中でもできるようになったことを伝えました。今では、30年前とは時代も育児も変わっていることに、理解を示し接してくれています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/ムチコ著者:島野かすみ2歳女の子のママで、元ブライダル業界勤務。現在、第二子を妊娠中。激務の夫に頼らずワンオペ育児をこなし、自身の経験から家事・育児術などを執筆している。
2021年11月06日朝、バタバタと身支度をしている最中に「お父さん、これ見て見て!」と、子どもがまとわりついてくるのも、夕飯の支度をしていて手が離せないのに「お母さん、聞いて聞いて!」と、子どもが邪魔してくるのも子育てあるあるですよね。そんなとき、つい口をつくのは「あとでね」という言葉。大切なわが子を後回しにしているようで胸が痛くなる人もいれば、まるで口癖のように、気軽に「あとでね」と返事をしてしている人もいるかもしれません。では、「あとでね」と言われた側の子どもはどうでしょう?親に「あとでね」と言われ続けることで、子どもの心の成長や人格形成に、どのような影響が及ぼされるのでしょうか。子どもにとって「あとでね」=「親との約束」「ママ、聞いて」「パパ、一緒に遊ぼう」「これ見て」「抱っこして」といった子どもの要望に、毎回即座に応えてばかりはいられませんよね。ほとんどの場合、次のように考えてしまうのではないでしょうか。「いま手が離せないのに……」「このあとの予定がずれたら困る」「疲れているから面倒だ」――。その結果、口から出てしまう言葉が「あとでね」です。もちろん大人にも都合があり、毎回子どもの言うことを聞いていては身がもちません。しかし、日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんは、「適当なことを言うのはうそをつくのと同じ」「その場しのぎの安易な約束ならしないほうがいい」と厳しく指摘しています。そう、子どもにとって親の「あとでね」は、 “約束” なのです。ですから、「ごはんの支度が終わったら話を聞くね」「パソコンで仕事のメールを返信したら、完成したパズルを見せてね」と子どもに伝えたら、その約束を確実に守ることが大切です。大野さんによると、「日常の小さな約束を守ることを徹底するだけで、子どもの親に対する信頼度は確実に上がる」のだそう。逆に、「やっぱり面倒だから適当にごまかそう」「『あとで』と言ったけど子どもは忘れているみたいだから、このままやり過ごそう」というずるい気持ちが見え隠れすると、子どもは親への信頼を失います。親子間の信頼が薄れると、子どもが成長するにつれてさまざまな問題が生じるようになるのは、火を見るよりも明らかでしょう。「あとでね」が子どもの心に及ぼす影響は計り知れません。親から「あとでね」と言われ続けた子どもが抱える問題について、次に詳しく説明していきます。「あとでね」と言われ続けた子どもの心理・困った行動親から「あとでね」と言われ続けた子どもは、どうなってしまうのでしょうか。■「やる気」が奪われる「縄跳びができるようになったよ、見て見て!」「ブロックが高く積めたよ!」「絵が上手に描けたよ!」と言いに来る子どもは、とにかくいますぐ見てほしい、ほめてほしい、という気持ちが強いものです。「いくら忙しいからといって、このタイミングで『あとでね』と言ってしまうと、高揚した子どもの気持ちが急速にしぼんでしまい、せっかくのやる気が失せてしまう」と話すのは、臨床心理士の河井英子さん。子どものやる気が高まっているときは、少しだけでも忙しい手を止めて、できるだけ「あとで」は言わないようにしたほうがいいでしょう。子どもがほめてほしいときにほめてあげることが大事です。■「聞く態度」「聞く姿勢」が育たない花まる学習会代表の高濱正伸さんは、「子どもの『聞く態度』『聞く姿勢』は、家庭での毎日の積み重ねが重要」と話します。親がしっかりと見本を見せていれば、子どもの「聞く態度」「聞く姿勢」はぐんぐん育つでしょう。「『先生の話、ちゃんと聞いてる?』『先生の目を見て、きちんと聞くのよ』とどんなに言い聞かせたところで、家庭で親が子どもの目を見ないで空返事をしていては意味がない」と高濱さん。「あとでね」と言いながら、子どもの話をいい加減に聞き流してばかりだと、子どももそのうち同じ態度をとるようになってしまいます。■「聞いて聞いて」が続き、いつまでも満足しない「子どもとのコミュニケーションは時間の長さではなく、子どもに対して『心を向けているか』どうかが重要」と話す帝京短期大学教授の宍戸洲美さんは、「親の心が自分に向いていないと感じる子どもは、『聞いて、聞いて』と同じことをいつまでも話しかけてくる」と指摘します。臨床心理士の福田由紀子さんも同様に、「しっかり聞いてくれていると子どもが感じると、思ったより時間がかからない。適当に聞いているから長引く」と述べています。子どもは意外と大人の本心を見抜いているのかもしれませんね。■親と話をしなくなる家族間のコミュニケーションは、子どもの人生において人間関係の基盤にもなる重要なものです。そのため、親は子どもに対して、豊かなコミュニケーションを育み、社会性を育てていくことを意識する必要があります。子どもが一生懸命に話しているときに「あとでね」と遮ったり、ほかのことを考えながら気のない返事をしたりしていませんか?宍戸さんは、「子ども自身が『親に話を聞いてもらえていない』と感じることで、『話しても仕方がない』『話すとかえって嫌な思いをする』と受け止め、次第に親と話をしなくなる」と警鐘を鳴らしています。■「親の代わり」を求めるようになる児童精神科医の故・佐々木正美さんは著書のなかで、保育園で保育士の関心をひとりじめしようとする子が増えてきたことに言及し、子どもたちが「お母さんの代わりを保育士さんに求めている」ことを指摘しています。「あとでね」と言われたまま放っておかれると、その寂しさや満たされない気持ちを、保育士に埋めてもらおうとするのです。次第に、保育士に自分のほうだけを向いてもらおうとしていたずらをしたり、わざと困らせるような行動をとったりする「注意獲得行動」につながっていくこともあるそうなので、注意が必要です。このように、普段なにげなく発してしまっている「あとでね」ですが、この言葉がもたらす弊害は想像以上のようです。とはいえ、「あとでね」を使わずに忙しい日々をやり過ごすことはできませんよね。できれば子どもに悪影響を与えないように、「あとでね」とうまく付き合う方法について考えていきましょう。「あとでね」と言うより、簡単な方法もある!「あとでね」を言わざるを得ない状況になったときには、子どもを傷つけないように意識する必要があります。またどんなに忙しくても、先々のことを考えてその場で対応したほうがいいケースも。詳しく見ていきましょう。■「いまは無理」の理由を説明する手間を惜しまない発達心理学と幼児教育が専門の東京学芸大学教授・岩立京子さんは、「面倒くさいという理由で『あとでね!』と言うのはなるべく避けたほうがいい」としたうえで、「要望を少し先送りにする “満足の遅延” というのは、子どもの心の成長においてとても大事」と述べています。親が「いま、対応できない」ことに、子どもなりの納得を導いてあげることで、子どもの「待つ力」が育ちます。最も重要なのは、子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、理由を説明するひと手間を惜しまないこと。たとえば、料理中に「遊ぼう」とせがんできた場合、「お母さんも○○ちゃんと一緒に遊びたいんだけど……」と、子どもの気持ちを受け止めましょう。そのうえで、「いまはごはんをつくっているから、ごはんの準備が終わったら少し遊ぼうね」と、いま遊べない理由を説明します。また「あとでね」とひとことで返すよりも、「いま包丁を使っていて危ないからあとでね」「仕事の電話をかけなくちゃいけないからあとでね」と必ず理由をつけ加えて返事をすることで、子どもの納得度は格段に上がります。バタバタしていて余裕がないときこそ、少し丁寧に伝えるように心がけましょう。■表情や声のトーンで「聞いているよ!」のアピールを「しっかり聞いていることをアピールする」「時間がないなら話を “膨らませない” 工夫を」と具体的な対応方法を提案するのは、前出の臨床心理士・福田さんです。まず、切羽詰まっているわけではないけど、聞き始めると長くなりそうで面倒くさい……という場合。福田さんによると、「『へー!そうなんだ!』『それはおもしろいね!』と表情豊かに反応を返したり、『どんな気持ちだったの?』と子どもの気持ちを聞いて共感したりすると、案外早く満足する」のだそうです。大事なのは、親がきちんと向き合っている姿勢を見せること。また、本当に時間がなかったり手が離せなかったりする場合は、「話を膨らませずにアウトラインだけつかむのも手」とアドバイス。お友だちのことや学校での出来事など、子どもが何について話したがっているのかだけでも把握して、「もうちょっと聞きたいけど、いまは時間がないから続きはあとで聞かせてくれる?」と伝えます。こうすることで、子どもの「いま」聞いてほしいという気持ちを受け止められるのです。■「1分ルール」を設定してメリハリをつけるカリスマ保育士・てぃ先生が提案するのは「1分ルール」を設けること。子どもの「見て」「やって」が1分くらいの短時間で終わりそうだったら、とりあえず子どもに付き合ってみる、というのが「1分ルール」です。たとえば、描いた絵を見てほしい、上手につくったレゴを見てほしい、髪の毛を結んでほしい、など子どもが要求するものは短時間で終わるケースがほとんど。にもかかわらず、とっさに「あとでね」と言ってしまうのは、毎日何回も同じような要求をしてくるからかもしれません。てぃ先生は、「子どもの小さな満足度を満たすためにも、1分以内で終わりそうなものだったらとりあえず付き合ってしまったほうが、結果として本来集中したいものに集中しやすくなる環境ができあがる」と述べています。短時間でもしっかり向き合い、子どもの満足度を高めることで、結果的に親もイライラせずにすむというわけです。「あとでね」が続くと、子どもは絶望感に襲われる……親が「あとでね」の約束を守ることの重要性について解説してきました。「あとでね」は便利ですがその場しのぎの言葉でもあります。みなさんも友人を誘って、返答が「また今度」ばかりだったら、「自分は相手から嫌われているのかな?」「一緒にいてもつまらないのかな?」と不安になりますよね。子どもだって同じです。「お母さんは私とお話したくないのかな……」「パパは僕のこと好きじゃないのかな……」と、絶望感に襲われてしまいます。「あとでね」と一度言ったのなら、必ずその約束を守る。たったそれだけで、子どもの親への信頼はぐっと深まり、素直に言うことを聞いてくれるようになります。前出の佐々木さんは、「普段から親にたくさん受け入れられている子は、親の言うことも受け入れるようになる。受け入れる、受け入れられるというのは相互関係である」という言葉を残しています。大人の都合を一方的に押しつけてしまっては、子どもの不満は募るばかり。子どもだから適当にあしらっていいのではなく、子どもだからこそ、手をかけ、心をかけ、しっかりと向き合って話を聞いてあげたいものですね。***「あとでね」は約束であり、子どもは親の「あとでね」をずっと信じて待っています。毎回しっかりと話を聞くのは難しいかもしれませんが、きちんと目を合わせて、忙しい理由を説明するだけで子どもは理解してくれます。たとえ子ども相手でも、誠意をもって向き合うように心がけたいですね。(参考)東洋経済オンライン|言う事を聞かない子どもの親の残念な共通点PHPのびのび子育て増刊号(2020),『すべての力の土台!!子どもの「自己肯定感」を高める!』, PHP研究所.高濱正伸(2012),『伸び続ける子が育つ お母さんの週間』, 青春出版社.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解All About|どう対応してる?忙しい時の子どもの「聞いて聞いて」佐々木正美(2021),『子どもが喜ぶことだけすればいい』, ポプラ社.BRAVA|【心理学博士に聞く】「早くして!」「あとでね!」子どもを急かす・待たさないために効果的な工夫とは?YouTube|子どもに「あとでね~」と言ってしまう回数を減らせる【簡単な自分ルール】
2021年11月05日お子さまの自己肯定感が低下していると感じたことはありませんか。「どうせ……」という口癖が増えた、なんだか最近元気がないなどの様子が見られるのであれば、子どもの自己肯定感を上げるエクササイズをおすすめします。1日たった数分でできる「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す(口に出す)」という、とても簡単な方法です。今回、自己肯定感が下がり気味の小学2年生が実践してみたところ、びっくりするほど自己肯定感が上がったので、そのやり方と効果をみなさんにお伝えします。「スリー・グッド・シングス」で自己肯定感アップ!「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す」ことで自己肯定感を上げる方法は、アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン氏が唱えているもので、「スリー・グッド・シングス」と呼ばれています。「いいこと」「グッド・シングス」とは、「よかったこと」「嬉しかったこと」「幸せだと感じたこと」。セリグマン氏の研究では、この方法を1週間行なったところ、「幸福度が増進するだけでなく抑うつ度が低下し、しかもその効果が半年後も持続した」という結果が出たそうです。「幸福学」の第一人者で、『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』の著者・前野隆司氏(慶応義塾大学大学院教授)も、この「スリー・グッド・シングス」をすすめているひとり。前野氏いわく、グッド・シングスは書き出さなくても、誰かと伝え合うことでも効果を感じられるとのこと。その際は、「そのときの感情を思い出し、嬉しい気持ちや幸せだと感じたことを再実感する」とより効果が出るようです。脳が勝手に「いいこと」を探すから、幸せ体質になるなぜ「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す」だけで、自己肯定感がアップするのでしょう?理由として、以下のことが挙げられます。理由1:夜のうちに「自分の気持ちをリセット」できるから「夜はイヤな出来事を思い出しやすい時間帯」と話すのは、一般社団法人 認知行動療法研修開発センター理事長で精神科医の大野裕氏。そして、そのイヤな気持ちのまま眠りについてしまうと、翌朝まで「負の感情」をもち越してしまうことに……。しかし「スリー・グッド・シングス」を取り入れると、寝る前に気持ちを切り替えられるので、翌日を前向きな気持ちでスタートできるのです。また、寝る前にポジティブな言葉を自分自身にかけると、「心が育つため、自己肯定感が上がる」そうですよ。理由2:脳が勝手に「いいこと」を探すようになるから心理カウンセラーの中島輝氏は、「スリー・グッド・シングス」を続けていると、脳が勝手に「いいこと」を探すようになり、結果的に自己肯定感が上がっていくと話しています。人間の脳は、同じことを繰り返すと、ニューロン間のネットワークが刺激されてクセが強くなっていきます。この性質のために、「スリー・グッド・シングス」を続けていくと、脳は「いいこと」を勝手に探すようになります。すると、1日の出来事に期待感を持てるようになり、「今日はいいことがあった」「明日もいいことが起きるはずだ」と、潜在的な思考が書き換えられていくのです。同時に、感情のコントロールもしやすくなっていくことで、自己肯定感が高まっていきます。(引用元:STUDY HACKER|「夜をどう過ごすか」が自己肯定感を左右する。明日も最高のスタートを切るための大切な夜習慣とは?)※太字は編集部が施したちなみに前出の前野氏の奥さまは、毎朝9時前に「いいこと」を3つ見つけてしまうのだそう。きっと、脳が勝手に「いいこと」を探してしまうのですね!「スリー・グッド・シングス」を続けると「幸せ体質になる」と前野氏が断言しているのも納得です。玄関先で泣いていた娘の自己肯定感が本当に上がった!とはいえ、寝る直前に「紙に書き出す」という行為は、子どもにとってハードルが高いですよね。そこで、前野氏の「誰かと伝え合うのもよい」というアドバイス通り、「今日あったよかったことを、3つ教えて?」と子どもに聞いてみました。【背景】バスケットチームのお友だちから、「〇〇ちゃんはバスケが下手」「〇〇ちゃんはコーチにほめられないけど、私は今日もほめてもらった」といった言葉を練習中にたびたび言われるようになる。練習後、自宅の玄関先で泣くことが多くなり、「お友だちに言い返したら?」「バスケをやめる?」と親子で話し合う。「言い返してけんかになるのはイヤ」「お友だちが意地悪なことを言えなくなるくらい、たくさん練習して上手になりたい」という結論に。近所の公園で親子練習を始める。→「スリー・グッド・シングス」開始。■1週め:「いいこと」を探すのに15分以上もかかる……最初の3日は「今日あったいいこと」がとにかく出てこない……。「なんでもいいんだよ」と何度言っても、「なにがあったかな」と考え込んでいる状態。特に初日は3つのいいことを探すのに15分以上かかりました。ですが、少しずついいこと探しの時間が短くなり、同時に、「いいこと」が起こった時間帯も変わってきました。「いま、お母さんと話していること」「晩ごはんがおいしかった」など、最初のうちは寝る直前の出来事ぐらいしか思い浮かばなかったのに、しだいに「おばあちゃんと遊んだ」といった、昼間の出来事を挙げられるようになったのです。脳がいいこと探しに慣れてきたのかもしれません。せっかくなので、このまま継続することに――。■2週め:「前向きな言葉」が増えてきたぞ!「バスケの練習が楽しかった」「今日は公園でたくさん練習できた。明日のチーム練習が楽しみ」など、前向きな言葉がちらほら。実際にチームでの練習時も、前のような積極性が戻ってきたと感じました。2人1組、3人1組などの練習で、自分から近くにいる子に声をかけられるようになったのもこの頃。いつも誰かに声をかけてもらうまで待っていたので、この娘の変化は親として嬉しかったです。■3週め:家族以外との「いいこと」が見つかったまた学校でも、同じクラスに仲良しのお友だちができたようで、毎日がとても楽しそうな様子。家にお友だちを連れて来たり、公園で遊ぶ約束をしたりと、かなり行動的に。このあたりから、「鬼ごっこをした」「お友だちとレゴで遊んだ」など、家族以外との「いいこと」を挙げるようになりました。■4週め:「いいこと」が勝手に見つかるようになったいいこと探しにすっかり慣れた4週目では、学校から帰るなり、「今日のいいこと、もう2つ見つかったよ!」なんて言うことも。「これはもしや、娘の脳が勝手にいいことを探してしまっている状態!?」と嬉しくなったことを覚えています。※以下の画像は、娘が教えてくれたいいことを、親が書き取ったメモです■効果:自己肯定感が上がり、「明るく」「強く」なった!娘の雰囲気が明るくなったなと感じたのは1週め。そして「すっかり元気が戻ってきたな」と思ったのは3週めでした。自己肯定感が上がったからなのか、「明るく」「強く」なったという印象です。また、「スリー・グッド・シングス」を始める前よりも、毎日が楽しそうにも見えました。4週間で「スリー・グッド・シングス」をストップしましたが、その後も効果は持続していたようです。「また今日も『〇〇ちゃんはバスケが下手』と言われたけれど、こうやって、私のやる気をなくそうとしているんだとわかったから、もう気にしないことにした!」と強気な笑顔で話す娘を見て、「スリー・グッド・シングス」の効果を改めて実感しました。人間の脳は21日間で「書き換え」可能になる上述した効果は、あくまで筆者が感じたことです。そこで、実践した娘本人に「スリー・グッド・シングス」の効果について聞いてみました。「公園での自主練は大変だと思うときもあったけど、寝る前に『楽しかった』って言ったら、本当に楽しかったような気持ちになった」「前よりも、よかったと思うことが増えた気がする」 もしかしたらこれは、中島氏の言う「思考の変換作業」なのかもしれません。「楽しかった、よかった」とアウトプットすることで、実際には大変だったこともつらかったことも、グッド・シングスに置き換えられてしまったのでしょう。また中島氏は、「人間の皮膚が21日で生まれ変わるように、私たちの脳も21日間で書き換え可能になる」ので、「スリー・グッド・シングス」は3週間(21日)続けてみてほしいと述べています。3週めあたりから、娘が元気を取り戻したように感じたのは、娘の思考がポジティブに書き換えられたためかもしれません。じつは、この「スリー・グッド・シングス」を行なったのは約1年半前(コロナ禍前)。もし効果が出なかったとしても、とりあえず1週間は続けてみようと、「スリー・グッド・シングス」を始めたのです。その結果、当時小学2年生だった娘の自己肯定感は、確実に上がりました。現在は4年生になりましたが、1年半経過したいまでも自己肯定感は下がっていません。ですが、イライラしていたり、元気がなかったりするときは、「スリー・グッド・シングス」を1週間ほど再開して、意識的に「いいこと探し」をしてもらうようにしています。お子さまの自己肯定感が下がってきたなと感じたときは、ぜひ「スリー・グッド・シングス」を試してみてくださいね。***子どもが泣いている姿を見るのは、親として本当につらいものがありました。どうにかしてあげたいけれど、子どもの友だち関係に親が口出しをするのはよくないのではないか……。この時期は、娘も筆者も気持ちが不安定だったと記憶しています。けれど、この「スリー・グッド・シングス」を通して、娘自身に「強くなる力」がしっかりあったことがわかりました。こんなに効果があるのなら、今度は筆者も「スリー・グッド・シングス」を実践してみようと思っています。親子一緒に「スリー・グッド・シングス」をやってみたら、家のなかが明るくなりそうですね!(参考)前野隆司(2018),『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.独立行政法人経済産業研究所|良いことを毎日3つ書くと幸せになれるか?STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子育てでイライラした時どうすれば?幸福学の権威が教える「幸せ体質な親」の目指し方STUDY HACKER|「夜をどう過ごすか」が自己肯定感を左右する。明日も最高のスタートを切るための大切な夜習慣とは?日本経済新聞|夜、よかったことを書き出す新R25|“1日3つ書く”習慣で思考が置き換わる。「ノート」で自己肯定感を高める3つの方法
2021年10月29日2歳になる前から3歳半まで激しいイヤイヤ期が続いた息子。「自分でやってみたい! 」「何でも自分で決めたい! 」欲が人一倍強く、意にそぐわないと、室内でも屋外でも地べたにあお向けになって泣きわめいてジタバタしていました。まさか自分の子どもがこんな風になってしまうとは……と心身ともに疲労困憊の毎日でしたが、あることを実践したことでイヤイヤ行動が劇的に減っていきました。 どんな場所でもひっくり返って泣く息子 息子は、公園やおもちゃで遊ぶことが大好き。イヤイヤ期の最中、あたりが暗くなり夕飯の時間になるまで遊んでも、帰りたくないと泣きじゃくり、家の中でおもちゃで遊んでいるときは、お出かけをする時間になっても家から出たくないと泣いて床に転げまわって泣きわめきました。 そうなってしまうと、どう声かけをしても落ち着くことがないので、息子を肩に担いでその場を移動しなければならないという日々が続きました。 かんしゃくの原因は、時間感覚がないから?息子のかんしゃくは「時間」に関係する事柄でよく起きており、まだ2歳なので時間の感覚がないということに気づきました。そこで私は、息子に時計の読み方を教えようと決め、時計の絵本を購入。 やってみたいという欲求が強い息子は、時計の読み方に強い興味を持ち、意欲的に覚え始めました。「何時何分」と正確に読むことは2歳の息子には難しかったので、「長い針が1から2になったら5分進んだ」ということを覚えさせました。 時間の決定権を息子に委ねてから変化が!息子のイヤイヤ行動にさらに有効だったのは、最終決定権を与えることでした。たとえば、公園から家に帰る際、「いま長い針が3なんだけど、長い針が4と5、どっちになったら帰りたい?」と、スマホの時計を見せます。そうすると息子はどちらかを選択することができるので、「自分で決めたい」という欲求も満たすことができました。 帰る時間を自分で決めることができるようになってから、遊んでおきたい遊具で何度も遊んだりと、息子の行動にも変化が見られました。 息子が時間の概念を理解し、時計をある程度読めることができるようになってから、大きなストレスが1つ減り心が軽くなりました。2歳なので当然気分にムラがあり、うまくいかない日もあります。しかし、子どもなりに遊ぶ時間配分があるのかなと考えたら、泣きわめいて床に転がっている息子を見ても、気持ち的にラクに対応できるようになりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ムチコ著者:大井絵衣5歳男児の母。「楽しく子育てがしたい!」がモットー。台所育児を実践中で、息子が1歳のころから毎日夕飯を一緒に作るのが日課。自身の育児経験を中心に、子育て関連の記事を多く執筆中。
2021年10月21日IQ(知能指数)に対して、EQ(心の知能指数)やSQ(社会性の知能指数)が近年話題になっていますが、もうひとつ、「AQ」があるのをご存じですか?AQ(Adversity Quotient)は「嫌だな」「つらいな」と感じるような、「日常に起こるさまざまな逆境やストレスに対する対応力を数値化したもの」で、「逆境指数」とも呼ばれます。ちなみにビジネスエリートには、このAQが高い人が多いのだとか。「すぐに諦めるクセがある」「一度失敗すると、怖くなってもう挑戦したいと思わない」という人は、AQが低いのかもしれません。子どもには、どんな逆境でも「ピンチがチャンス」と思えるような人間になってほしいですよね。今回は、子どものAQを高める方法を紹介します。人は1日に23回もの「逆境」に遭遇する!AQは、組織コミュニケーションを研究する、ハーバード・ビジネススクール客員教授のポール・G・ストルツ氏により考案されました。ストルツ氏によると、人は小さなことから大きなことまで、1日に23回もの「逆境」に遭遇するそう。次々に降りかかるピンチをどう乗りきるのか。ストルツ氏は、AQレベルを以下の5段階に分けています。【レベル1】試練を乗り越えられず、逃げ出してしまう【レベル2】逆境にあっても、なんとか生き残ることができる【レベル3】とりあえず逆境に対処できる【レベル4】試練を正面から受け止め、解決しようと努力できる【レベル5】逆境を「ピンチはチャンス」と受け止め、ポジティブに乗り越えられる あなたのお子さまはどのレベルにいると思いますか?「一緒に遊ぼう」とお友だちを誘ったら、「イヤ!」と断られてしまった。公園に行くはずだったのに急に雨が降ってきて、ママに「今日はおうちで遊ぼうね」と言われてしまった……など、子どもには子どもなりに多くの逆境があるでしょう。けれど、もし「ピンチをチャンス」ととらえることができたら?「ほかのお友だちを誘ってみよう!」「家のなかで何をして遊ぼうかな?」と考えられるはず。そんなふうに考えられる人――AQが高い人にはどんな特徴があるのでしょうか。AQが高い人は「失敗してもめげず、楽観的」ストルツ氏の著書『仕事の逆境指数』によると、AQが高い人の特徴は以下です。AQが高い人の特徴プラス思考でポジティブ何事にも粘り強く取り組み、諦めない失敗してもめげず、楽観的人に感謝できる笑顔が多く、ユーモアセンスがある好奇心が強く、チャレンジ精神が旺盛短気ではない(感情的に怒らない) また、子どもを「メシが食える大人にする」という教育理念を掲げる学習塾・はなまる学習会代表の高濱正伸氏は、逆境に強い人間について次のように述べています。逆境を楽しめる人は、人生を満喫しようとしている人です。何もかも安定して問題ありませんという人生ゲームは面白くないと分かっている。だから自分にとって適切な負荷のかかる状態、「どうだろうできるかな、いややるしかない」と思える程度に向かい風や壁や目標があったほうが、充実できると知っている人です。(引用元:花まるコラム|高濱コラム 『AQ』※太字による強調は編集部が施した)AQが高い人は、「逆境を楽しめる人」なのですね。しかし多くの親は、「向かい風」や「壁」から子どもを守ってしまいがちではないでしょうか。そんな過保護な親の行動について高濱氏は、「幼い頃に『しなやかな強さ』を育むことをしなければ、逆境に弱い人間になってしまう」と警鐘を鳴らしています。では、どうすれば子どものAQを高めることができるのでしょう。子どものAQを育む、親の行動2つAQは生まれつきの才能ではありません。社会心理学者・渋谷昌三氏も著書『AQ-人生を操る逆境指数』のなかで、「子どもの頃の体験」がAQに大きな影響を与えると述べています。親の行動次第で子どものAQはどんどん高めることができるのです。渋谷氏・高濱氏のアドバイスを参考に、子どものAQ向上のために保護者が実践すべき行動を紹介します。■口出しをせず、ひたすら見守る「子どものためのアドバイス」を、一度見直してみましょう。たとえば、子どもが積み木で遊ぶとき。「この積み木のほうが大きくていいんじゃない?」など、 “効率” を知っている大人はついアドバイスしたくなります。でも、ぐっと堪えてください。なぜなら、うまくできなくても、自分でやってみることが大切だからです。失敗を繰り返し、自分で解決法を見つける体験がAQ向上につながります。特に、子どもが集中して何かに取り組んでいるときは、口出しを控えて見守りましょう。■「ちょっと高い壁」に挑戦させる「かわいい子には旅をさせろ」「若いときの苦労は買ってでもせよ」――まさにAQアップのためのことわざですね。子どもには、あえてちょっと高い壁を用意してあげてください。初めてのおつかいのような、「まだ無理かな。でも頑張ればできるかな」くらいの、少しハードルの高いことに挑戦させるのです。そんな「乗り越え体験」を積み重ねることで、子どもは逆境を楽しめる強い人間になっていきます。「わが子や自分自身のAQレベルが知りたい!」という方は、『AQ 人生を操る逆境指数』のAQ判定をぜひやってみてください。「IQ(知能指数)とEQ(心の知能指数)が高ければ人生明るいと思うのは、ちょっと早い」だなんて、少しドキっとすることが書いてありますが、「誰でもいつからでもAQは高められる」そうなので、親子でAQ力を高めていきましょう。***高濱氏は「伸ばす親は、子どもに逆境を与えようとする」とも言っています。「たくましく生きてほしい」という親の願いは、いまも昔も変わりませんよね。子どものために……と、つい過保護になりそうなときは、ぜひAQを意識して行動しましょう。(参考)ポール・G.ストルツ 著, 渋谷昌三 訳(1999),『すべてが最悪の状況に思えるときの心理学―AQ逆境指数』, きこ書房.ポール・G.ストルツ 著, 菊池隆 訳(2004),『仕事の逆境指数』, バジリコ.渋谷昌三(2015),『AQ 人生を操る逆境指数』, 東海教育研究所.e-ヘルスネット|知能指数/IQWeport|AQ:逆境指数とは!?困難な状況に打ち勝つサバイバル力!!Forbes|いくつ当てはまる?EQ(心の知能指数)が高い人に共通する5つの特徴かもめの本棚online|幸せへのトビラは「AQ」で開く花まるコラム|高濱コラム 『AQ』STUDY HACKER|「いるだけでチームの雰囲気が良くなる人」はSQが高い。”10個の特徴“あなたはいくつ当てはまる?
2021年10月21日ごはんを食べているとき、最初のうちはしっかり食べてくれるのに途中で物を口に入れるとベッと出してしまう娘……。どうにかごはんを残さず食べてもらうべく、さまざまな工夫をして何とかすべて食べてもらえるようになりました。 いきなりごはんを食べなくなった娘は生後6カ月ごろから離乳食を始めましたが、特に嫌がったり、好き嫌いしたりすることはありませんでした。ところが1歳を過ぎてから、ごはんの途中で口に入れた物をベッと出すように……。 最初のうちは、もうおなかいっぱいなのかな?と考えていました。しかしその後、ごはんの量を減らしたり、お気に入りのおかずに変えてみたりしましたが、口から出してしまうことは変わりませんでした。 さまざまなもので食卓を囲んでみたごはん中の楽しみが足りず、遊びたくなっちゃうのかな?と思い、机の向かい側に娘のお気に入りのぬいぐるみを座らせてみました。最初はお気に入りのぬいぐるみが一緒にごはんを食べているのがうれしかったのか、笑顔でごはんを食べてくれていましたが、それも効果はたった数分……。 そこで、私も娘と同じ時間にごはんを食べることに。それまでは、娘はまだひとりでごはんを食べられないし、私も一緒なんて大変だと思い、食事は別にしていました。そこで、私のごはんも娘と同じくらいの少ない量に。私が一緒に同じ物を食べてくれるのがうれしかったのか、かなり効果がありました。 コース料理形式に私と娘が一緒に食卓を囲むようにしてから何日かしたところで、またごはんを出してしまうように……。なんでだろう……?と考えてみると、娘は目の前に大好きなフルーツがあるときにほかの物を口に入れられると、それを出していることに気がつきました。 そのため、今まではワンプレートにごはんをすべてのせて出していましたが、コース料理のように1品ずつ出すようにごはんの食べさせ方を変更。すると効果てきめん! よく食べてくれるようになりました。 娘は、好きな物を先に食べたい派なのか、目の前に好きな物がないコース料理形式はとてもうまくいきました。何度かコース料理形式にしたあと、ワンプレートをもう一度出してみたところ、フルーツはほかのおかずを全部食べないと食べられないと覚えたのか、ワンプレートでもごはんを口から出さずに食べてくれるようになりました。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年10月20日モーニング娘。OGメンバーの飯田圭織さんは、現在4歳の娘さんと8歳の息子さんのママです。そんな飯田さんに今回は子育てインタビューをさせていただきました! 後編となる今回は、お子さんの小学校受験についてのお話をメインに取材させていただきました。画像出典:飯田圭織さんのオフィシャルInstagramよりー息子さんは小学校受験されたそうですね。受験しようと思われた理由やきっかけを教えてください。 飯田さん:きっかけは、小学校受験するお友達が幼児教室に通っていて、受験は考えていませんでしたが、子どもにどうやって教えるんだろうという興味があり、一度体験に行ったんです。そうしたら、もう私が目からウロコで! やっぱりプロの先生の教え方がおじょうずで、これはすごく子育てにも役に立つなと思いました。あとは、息子がすごく楽しそうだったんです。「僕お勉強楽しい! 行ってみたい! 」と言ったのが第一でしたね。受験するしないは後で決めてもいいから、お教室通ってみようか、というスタートでした。 ー目からウロコだったのは、どのような教え方だったんですか? 飯田さん:子どもと同じ目線で教えてくださるんですよ。例えば、ネコの絵を出して「これはイヌだよね」って先生がわざと間違えるんです。子どもたちは、すっごく楽しそうに「違う違う! イヌだよ~! 」と言って、先生に教えてあげようという気持ちから、たくさん学ぶんですね。あぁ、すごくいいなって。私も家でやってみようと思って、「ママ疲れたから歯磨きしないで寝よう~」ってわざと言ってみると、「え! ダメだよ、虫歯になるよママ! 」って自分で言うから、「はい、言ったよね、じゃあしようね」と。幼児教室が親の成長にもなりました。 ーパパは、幼児教室や受験に対してどのようにお考えだったのでしょうか。ご夫婦で話し合ったりしましたか? 飯田さん:主人はしばらくは、「受験はかわいそうだよ。早いよ」と言っていたんです。でも、息子本人が楽しんでやっているということと、受験するもしないも、結果が良くても悪くても、そこまで頑張ったことは無駄にならないよねっという話をして、やれる範囲でやってみたらとなりました。娘が生まれたばかりだったので、私が連れて行けないときに、主人に連れて行ってもらったら、主人がなんだかすごくノリノリで帰ってきたんです。やっぱり私の報告だけじゃなくて、自分の目で子どもが頑張る姿、できるようになる姿を見て変化していったんだと思います。 負けず嫌いな息子を元気づけるのが一番のサポートー息子さんご自身は、受験をどういうふうに捉えていらっしゃったのでしょう。 飯田さん:息子は5月生まれで、それまでは同学年の中でもできることが多くて、ちょっとお兄ちゃんタイプだったんですね。でも幼児教室に行って、できなかった自分がすごく悔しかったんでしょうね。男の子特有の負けず嫌いな気持ちに火が付いたという感じなのかな。一番になりたい、よし行くぞ! ってやる気が出たんだと思います。 ー諦めたくない、もっとできるようになりたいっていう強さは、ママの印象にも重なりますね。 飯田さん:うちの家庭はすごく息子といっぱい話をするので、私がモーニング娘。で培った諦めない気持ちとか、目標を定めて達成する、達成するまで諦めない! みたいなハングリーな部分は、息子にも受け継いでいるのかな。 ー小学校受験の準備ってどういうことをされるのですか? 飯田さん:私自身はお受験を経験していないので知らなかったのですが、今は素敵な幼児教室がたくさんあるんですよね。私の場合は、すごく信頼できる先生に出会えて、学校もさまざまなタイプがあるので、まずは目で見ることが重要と教えていただきました。娘も小さかったんですけど、いろいろな学校の説明会や学園祭に足を運びました。やっぱり実際に目で見ると、どういう方向性が息子に合うのかわかってくるんですよね。 ー息子さんの受験のサポートで、飯田さんが意識していたことはありますか? 飯田さん:やっぱり、子どもといえどもプレッシャーはかかるし、その数時間で100パーセントの力を出し切れるかというと、なかなか難しいじゃないですか。だから、風邪をひかないようにごはんを食べさせる、あとはとにかく自信をつけさせる。ダメだったことで全部のテンションが落ちちゃうと良くないなと自分も反省したことがあったので、ぐっと言いたいことを堪えて「大丈夫! できるよ! 先生があなたを見たら、この学校に来てくださいって言っちゃうんだから! 」って、子どもを元気づける、これが一番重要だったかなと思います。 自分より大事な存在を守る育児、楽しんで悩もう ー子どもがいるっていいなと思えるのはどんなときでしょう? 飯田さん:。皆さんもそうだと思うんですけど、自分は1日中休めなかったり、エステや美容院やお買い物など、やりたいことをぜーんぶ我慢して子育てをするじゃないですか。私も子どもを持つ前は自分中心の生活で、自分磨きがすごく好きだったのに。今は鏡も見ないで出かけてきちゃった! とか、しょっちゅうですね(笑)。でも、自分よりも大事な存在ってこういうことなんだなって。それを守っていくということは、ものすごくかけがえのないことなんだなと、日々感じていますし、子ども達の存在がすべての原動力になっています。 ー子育ての中で大切にしていることがあれば、教えてください。 飯田さん:お勉強も大事だし、いろいろ大事なことはあるけど、人を大切にすること、人を思いやること、これは子どもたちに第一に言っています。私自身、やっぱりモーニング娘。の仲間やお友達関係から生まれる絆は一生大事にしたいと思っているので。「お父さんもお母さんもお兄ちゃんも妹もお友達も、みんなずっと大事」と何度も何度も言ってますね。でも今、コロナ禍でなかなか直接人と接することができないですよね。お友達を招待して、お誕生日パーティーをしたり、遊ぶ約束もしたいんですけど、一定の距離を保たなければいけない。なんだかちょっとかわいそうだなと思ってしまいます。 ーそうですね。最初仰っていた、娘さんができるようになったときに、息子さんが一緒に喜んであげていたお話は、そういう教えからなのかなと思いました。飯田さん:そうだとうれしいですね。妹もお兄ちゃんのサッカーに一緒に行って、「お兄ちゃん! 頑張れー!! 」って一生懸命応援してます。お互いを大事にして、お互いの頑張りを認め合える兄妹になれているんだったら、私はすごくうれしいです。 ー子育てを始めたばかりの新米ママのころと今では、どのように変わりましたか? ふたり育児も経験されると、肩の力は抜けるものでしょうか? 飯田さん:肩の力は……抜けないですね(笑)。でも、まぁ冷静でいることが重要だとわかってきました。例えば子どもがお熱を出しても、息子のときは夜間救急に電話して相談したり、夜中にちょっと咳をしただけでも目が覚めて、スマホで調べたりという感じだったんですけど。ただ、その時にお母さんも体調を崩してお世話ができないという経験もしたので、今は少しでも寝ておこう! と思えるようになりました。常に冷静に、先々を見て考えようって。経験ですね。あぁ、でもそういう意味では肩の力、少し抜けてきているかもしれないです。 ー最後に、これからママになる方、なろうとしている方にメッセージをお願いします。 飯田さん:私ももう8年目で、いろんな経験をしてきました。ママになって子どもを育てるってすごいことだけど、自分のお母さんも経験しているし、隣のおばちゃんも経験しているし、すごく特別ってことではないと思うんです。悩んだり戸惑ったりすることもたくさんあると思うんですけど、その一つひとつを楽しんで、わが子と向き合っていければ、お母さんとしても良い時間を過ごせると思うので。うん、楽しんで悩んでくださいって思います。私自身も、楽しんで悩めたら素晴らしいなと思っています。 この度はお忙しいところ、インタビューのご協力どうもありがとうございました! お話しを聞いていると、すごく子育ての熱意が伝わってきて、とても聞きごたえのある素敵な取材でした! 最後の「楽しんで悩んでください」というメッセージも飯田さんが言うからこそ説得力があると思いました! 子育ては大変なことも多いと思いますが、飯田さん自身も、かわいいお子さんとの日々を悩みながらも楽しんでくださいね。 PROFILE:飯田圭織さん1981年8月8日生まれで北海道出身。1998年モーニング娘。1期生としてデビューし2代目リーダーを務めた。2005年グループ卒業後ソロに転身し歌手、タレントとして活動。2007年には結婚を発表し、現在は男の子と女の子の2児のママとして育児にも奮闘中!著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2021年10月16日モーニング娘。OGメンバーの飯田圭織さんは、現在4歳の娘さんと8歳の息子さんのママです。そんな飯田さんに今回は子育てインタビューをさせていただきました! ママ歴も長くなってきた飯田さんですが、日々の育児に悩むこともあるそうです。今回はそんな育児の悩みや、皆さんも頭を悩ませているコロナ禍のお家での過ごし方など、お話を聞かせていただきました!画像出典:飯田圭織さんのオフィシャルInstagramよりー8月に40歳のお誕生日を迎えられたそうですね、おめでとうございます。Instagramではお子さんたちからのサプライズプレゼントを投稿されていましたが、うれしい言葉などをかけられたのでしょうか? 飯田さん:ありがとうございます。いつも自分たちがお祝いしてもらっているから、ママのお誕生日はボクたちも何かやりたい! ということで、パパとこっそり相談してくれたみたいです。でも、下の娘は「ママに内緒なんだけど、私、ママのお誕生日のお飾り作ってるんだ~」って言ってきて(笑)。1週間くらい前から、「ママのお誕生日だね。ママを喜ばせたーい! 」ってすごい楽しみにしてくれていましたね。 ー事前にネタバレしてしまったのですね(笑)。それでもうれしいですよね。 飯田さん:そうですね。だから「ママのお誕生日も、ママのお料理食べられると思ってる? その日はお料理しないからねー」と話したら、「そっかぁ! 」って言ってました(笑)。 ーママのお料理が大好きなんですね。Instagramにもおいしそうなお料理やお弁当の写真が多いですね。もともとお料理することは好きだったのでしょうか? 飯田さん:好きですね。15歳から1人暮らしだったので、上京してからずっと自炊しています。15歳ってちょうどぽっちゃりしやすい年ごろじゃないですか。当時はすごく厳しいマネージャーさんで、「自己管理できずに売れなくなったら北海道に帰ってください」と言うような教育だったので、せっかく頑張ってアイドルになれたのにっていう思いで、体型キープのための自炊でした。Instagramでは、私物や私服を見せてほしいというお声もあるんですけど、もう毎日慌ただしくて……。あっ! て気がつくのがお料理が出来上がったときなんです。本当は完成度の高いものを載せたいんですけどね。毎日のことなのでなかなか……。でも日常の雰囲気を見せられて良いのかな。「かおりんのインスタ見てメニュー決めてるよ」ってお声を聞くと、あぁ良かったと思いますね。 ママの真面目さ故に試行錯誤の育児 ーデビュー当時から真面目で努力家のイメージがあったので、子育てに対しても真面目に取り組んでいらっしゃるのかなと想像していました。実際はいかがですか? 飯田さん:子どもときちんと向き合うように心掛けているので、少し口うるさいかもしれないです(笑)。真面目すぎるかなって思う時もあるんですけどね(笑)。特に上は男の子なのですが、私のなかではちょっと手こずっていますね。今朝も家を出るのが少し遅くなって、持ち物も確認しないで走って家を出ようとしていて、忘れ物を3つもしていたんです。なので、「持ち物をちゃんと確認しなさい」って言ったり、「焦って車にひかれないように」って言ったりするのですが、でもあんまり言い過ぎもよくないかなぁ? と考えたりもする日々で……。頭を抱えることが多いです。 ー男の子と女の子では違いますか? 飯田さん:私自身が姉妹の長女ですし、モーニング娘。になってからずっと女の子の世界で活動してきたので、男の子のことは理解不能なんです(笑)。娘の育児は、私も同じ女ですし、後輩たちも育ててきているので、言い方や考え方を理解できてラクに感じているのかもしれないです。息子の子育ては、アクション映画を常に体感している感じですかね(笑)。かわいいところもたくさんあるんですけどとにかくやんちゃで! もうちょっと型にはめずに子育てしてもいいと思うんですけど、抜けているなと感じる部分を今のうちに直しておくのも親の責任なのかな!? って思うと、私の真面目さ故に朝からどんよりしてきちゃいます(笑)。 ー子育てをしていて大変なことはどんなことですか? 飯田さん:今、すごく悩んでいるのは、子どもが困っているときに、どういうふうにアドバイスしたらいいのかなっていうことですね。例えば、お友達と喧嘩しちゃったり、嫌なことを言われたときとか。私たちの時代とは違うから、どんなアドバイスが正しいのか、正直よくわからないんです。私もこういう性格だから、なるべく子どもの力になりたくて、なんて言ったらいいんだろう? って調べたりしちゃうんですけど、主人は、「子どもは子どもなりの力を持っているんだから、自分で改善するから大丈夫だよ」と言うんです。それもそうだけど、親心としては、嫌なことがあったのに、そのままにしておくのも気にかかるんですよ。 ーまさに現在進行形、試行錯誤の最中ということですね。 飯田さん:そうですね。今日は大丈夫かなって後ろをついて行きたい気持ちを、ぐっと我慢したりするんですけど(笑)。子どもの力を信じて任せていいのか、子どものことを理解したうえでアドバイスしてあげたらいいのか、さじ加減がわからないですね。 コロナ禍は家族で有意義な時間を持てるようにー昨年に引き続き、お出かけなども自由にできない夏休みを過ごしたご家庭が多かったと思います。コロナ禍の夏休みはいかがでしたか? 飯田さん:まさに、うちもそうでした。旅行にも行けないので、これはいい機会だと目標を立ててみたんです。息子はサッカー少年で、スイミングを習う機会がなかったんですけど、学校の水泳教室までに何メートル泳げるようになるって目標を決めて、スイミングの夏期講習やプライベートレッスンを入れたんです。元々カナヅチだったんですけど、ガッと集中して通って、23メートル泳げるようになりました! あとは、まず朝起きたらお勉強をして、それが終わってから一緒にサッカーの練習をする計画を立てました。娘は娘で、お兄ちゃんが英語を勉強しているのを横で聞いていたり、隣で動物図鑑を見たりして、この夏休みに英語や動物の名前をすごく覚えたんです。目標を決めてやってみると、塾などに通わなくても、兄妹2人同時に成長できるんだなと実感しました。 ー素晴らしいですね! とても有意義な夏休みです。 飯田さん:なんだかんだ2カ月弱あった夏休み、予定がない日が1日もなく、ハードでしたが良い時間の使い方ができました。またおもしろかったのが、息子に「お兄ちゃん、ちょっと教えてあげて」とお願いして息子から妹に折り紙を教えてもらうようにしたんですけど、妹ができるようになっていくのを見て「わぁ!すごいできるようになってる!」と息子がすごく喜ぶんですよ。そういう兄妹の関係も良いなって。私の自分時間は1ミリもなかったんですけど(笑)、こういう時間の使い方もすごく良いなと思えた夏休みでした。 ー目標や計画を立てて過ごすおうち時間のために、何か工夫したことはありますか? 飯田さん:これは私もそうなんですけど、息子に夏休みが始まる前に、目標を書いてもらったんです。私、野球が大好きなんですけど、大谷翔平選手が高校生のときに、なりたい自分を表に書き出して、そうなれるように1個1個努力していたとインタビューで仰っていたんです。さらに大谷選手のすごいところは、当時のその表に書いてあったことを全てクリアしているんですよ。やっぱりこうして1個1個目標を定めていたからこそ大活躍されている今があるんだなと思い、息子にも「目標を書いてごらん」って言いました。まあ、小学生の息子はまだ、書いて完結してしまったり、「あの紙どっかいっちゃったー」ということもあるんですけどね(笑)。 ーそれではコロナ禍を通して、これまでの家族の生活に変化などはありましたか? 飯田さん:以前は子どもが幼稚園や習い事に行ったら、先生に全て教えてもらえるんだと思っていたんですよね。でも、ずっと一緒にいると、習っているはずのことを覚えていなかったりとか、すごく見えてくるんです。私もリモートのお仕事が増えて、家庭に向ける時間が今までより作れるようになったこともあり、「よし、教えるぞ!」っとやる気がでまして。また、子どもたちも、親の持っている知識を知りたいみたいなんですよね。例えば、息子は食べるのがすごく好きなんですが、食べ物に何の栄養があるのか知りたいようで、「サッカー強くなりたい! 足が速くなりたいから、筋肉になる食べ物教えて」と言ってきたりして。食事って、食べておなかいっぱいになってごちそうさまって、それで終わりといえば終わりじゃないですか。でも、こうやって一緒にいる時間が長くなったことで、食事からもいろいろ会話が生まれるなと気付きましたね。「この食べ物はこんな栄養があって、これで筋肉になるんだね」とひと言プラスするだけでも、かなり違うと思うんですよ。ただ食べるより、そうやって食べ物の知識などを盛り込みつつ、楽しんで食べたほうが楽しいじゃないですか。そういう知識や楽しさを、コロナ禍によって家族みんなで掘り起こしていけるようになりましたね。 飯田圭織さん、この度はどうもありがとうございました! インタビューを通して飯田さんの一生懸命さや真面目さが伝わってきたのと、お子さんからもすごく愛されているんだなと感じました。インタビュー後編となると次回の配信では、息子さんの小学校受験についてお話ししていただきました! ぜひ次回もチェックしてくださいね。 PROFILE:飯田圭織さん1981年8月8日生まれで北海道出身。1998年モーニング娘。1期生としてデビューし2代目リーダーを務めた。2005年グループ卒業後ソロに転身し歌手、タレントとして活動。2007年には結婚を発表し、現在は男の子と女の子の2児のママとして育児にも奮闘中!著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2021年10月15日イヤイヤ期が始まっていたことに気づかず、感情の起伏が激しくなるお子さんを怒ってばかりいたママ。同い年の子を持つ妹さんへ相談したことでイヤイヤ期を理解し、お子さんの接し方を学んだという体験談です。 1歳3カ月を過ぎた息子が、急に怒り出したり泣いたりする毎日に戸惑う私。「おとなしかった息子がなぜこんなに変わるの!?」。イヤイヤ期がこんなにも早く訪れるだなんて予想もしていなく、気づけば息子に怒ってばかりでした。怒ることに疲れ悩んだ私が妹に相談すると……。そんな私の体験談です。 あれ? なんでこんなに怒るの?1歳3カ月を過ぎるころ、今までおとなしくいつも穏やかに過ごしていた息子が「おむつを替えるとき、急に顔を真っ赤にして怒り出す」「食べたくない物を口に持っていくと低い声でう゛~と私をにらむ」「今まで機嫌よく遊んでいたのに急に怒って泣き出す」ようになったのです。 180度変わってしまった息子の態度に、私たち夫婦はびっくりして「え? なんなの? なんでこんなにすぐ怒るの?」と戸惑い始めました。 訳もわからず怒る毎日…息子がなんでこんなに感情の起伏が激しく、全身を使って怒っているのかまったくわかりませんでした。そこで「一個一個説明して注意していかないとわがままになる」と思った私は、おむつ替えを嫌がって足をバタバタするときは「○○! おむつが替えられないでしょ!」と足を押さえ、食べ物をポイッと捨てたときは「食べ物は捨てちゃダメ!」など気づけば毎日ずっと怒っていました。 しかし、だんだん怒っている自分が嫌になって、怒られたあとに機嫌がよくなって笑っている息子の顔をみると「怒ってばっかりでごめんね」と後悔するように。 自我の芽生えだったんだ!息子の感情の変化が日々強くなるにつれ、「どうやって対応したらいいんだろう」と悩むようになり、同い年の子どもを持つ妹に相談しました。すると「うちなんかもっと早くにイヤイヤ期に入ったよ! それは自我が出ている証拠。成長だから見守ってあげて」と。 イヤイヤ期は2歳くらいからだと勝手に思い込んでた私は、子どもの成長はそれぞれ個人差があることに気づき、息子に怒ってばかりの態度を改めて反省しました。 イヤイヤ期だと知った今では、危ないことをしたら注意しますが、何か嫌で怒って泣き叫んでいるときは静かに見守り、気を紛らせたり落ち着くまで泣かせてみたりなど対応しています。子どもの成長は本当に個人差があるので、息子のペースを見守りながら受け止めて、できるだけ怒らずに子育てしていけたらと思っています。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年10月13日当時、息子は生後9カ月。おすわりやハイハイ、つかまり立ちなど、できることが増え、行動範囲が広がってきました。成長をうれしく思う反面、子育てに行き詰りそうになることも。なかでも苦痛だったのが食事の時間です。今回は、ジッとしていられなかったわが子の食事に関する体験談を紹介します。日に日に活発になってくる息子離乳食後期に入った生後9カ月ごろ、息子の活発度は日に日に増していきました。自分の意思で移動できるようになり、引き出しやリモコンなど興味のある物に一直線。行動範囲が広がり、ますます目が離せなくなりました。 この時期で一番大変に感じた日常シーンは、食事時間でした。体を動かすのが大好きな息子はジッとしているのが大の苦手です。案の定、食事中も椅子に座れませんでした。 ジッと椅子に座っていられない大人と同じ目線で食べられるよう、ハイチェアに息子を座らせていました。しかし、ジッと座って食べたことは一度もありません! 椅子の上に立とうとする、ダイニングテーブルを足で蹴るなど体を動かしていないと気がすまない様子です。 「きちんと座ろうね」と何度言ったことか……。残念ながら私の声が届くことはありませんでした。どうすれば椅子に座って食べてくれるのかが、最大の悩みでした。 ハイチェアからローチェアに変えてみた先輩ママにもらったアドバイスは、「足置きがある椅子を選ぶ」、あるいは「足が床につく椅子を使う」ことでした。そこで床に足がつくタイプの「ローチェア」に座らせてみました。 その結果、なんとある程度ジッとして食べられる時間が増えたのです。足が宙に浮いている状態で食事をしていたことも、食事に集中できない一因だったのかもしれません。 食事中は周りに興味をひくような物を置かない工夫をしました。また、絵本を読むなど、ある程度椅子に座っていられる時間もつくるように。なかなか難しいことでしたが、息子なりに少しずつ座っていられる時間が増えたように思います。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2021年10月12日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~