新型コロナ蔓延により、世界は変化を余儀なくされました。子どもたちも、この大きな時代のうねりと無関係ではいられません。学校ではオンライン授業が導入されたり、自宅ではお父さん・お母さんがテレワークをしていたりと、いままでとは違った生活になっているでしょう。そんな新しい時代、わが子の未来はどうなってしまうのかと不安になっている親御さんも少なくないはずです。そこで今回は、これからの時代を生き抜いていく子どもたちに「絶対必要な力」を考えてみました。子どもたちの65%が、いまはない職業につく!?これから世界はどうなってしまうのでしょうか?子どもの未来という観点から世のなかを見てみましょう。1. テクノロジー化が急速に進むIT化にともなって、「処理的な事務仕事は、2020年代を通じて半分に、その後の10年でほぼなくなっていくのでは」と、教育改革実践家の藤原和博氏は見ています。すでに、さまざまな店舗で自動精算機が普及し、企業では事務作業のIT化もどんどん進んでいますよね。「いまの子どもたちが大人になったとき、その65%はいまはない職業につく可能性が高い」という研究データもあるように、テクノロジー化は子どもたちの職業にも大きく影響を与えるのです。2. さらなるグローバル化が進む「多様性」という言葉を聞かない日はないほど、その必要性が各方面で指摘されています。人口減少や高齢化が進む日本。労働者不足の懸念や、世界との競合力強化の側面からもグローバル化の波は避けられないでしょう。「これからは国境を越えて人がつながっていく事象がさらに進んでいく」と教育ジャーナリストの中曽根陽子氏が言うように、これからはさまざまなパーソナリティーをもつ人たちと仕事をしていく時代なのです。「テクノロジー化」「グローバル化」、どちらも未来の仕事に直結する大きなテーマ。親世代とは違う能力が、子どもたちに求められるようになるでしょう。それは、どんな能力なのか――専門家の意見を参考に、「将来絶対に必要になる4つの力」を考えてみます。将来活躍するために必要な力1:「考える力」先の見えない時代に必要とされるのは、「記憶力」ではなく「考える力」です。「 “記憶力がよい = 頭がよい” わけではない!」と断言するのは、精神科医の泉谷閑示氏。本来、人間の頭には「考える仕組み」が備わっているのに、現代社会では記憶力のほうが評価されてきたため、応用力のない人が増えたと言います。また日本屈指の名門校、麻布中学校・高等学校校長の平秀明氏も、「情報をうのみにせず、自らの頭で考えよ」と、生徒たちに繰り返し話しているとのこと。複雑な問題を解決する際には、自ら情報を集め、考え、判断し、そして行動をしなければいけません。答えのない未来に備えるために、考える力の重要性はこれからますます増してくると言えるでしょう。「考える力」をアップさせるコツ■「どうして?」と聞かれたら「どうしてだろう?」と答える子どもの「どうして?」は考える力をアップさせるチャンス。元筑波大学附属小学校副校長・田中博史氏は、「どうして?」と子どもに聞かれたら「どうしてだろうね」と受け止めてから、「そんなこと、考えたこともなかった!」と伝えるのがよいとしています。子どもは、「パパ(ママ)も考えもしなかったことに自分は気がついたんだ」と嬉しい気持ちになり、ますます知的好奇心が高まっていくそうですよ。そして、親は必ずしも正解を教えなくてOK。一緒に考えてあげればいいのです。■子どもには「自分で決める」という経験をさせるまた田中氏は、考える力をつけるためには「自分で決める」という経験が大切だとしています。なぜならば、自分で決めようとすれば、自然と考えることになるから。子ども自身が「どれにしよう」「どっちがいいかな」と選択する機会を、たくさん与えてあげてください。そして子どもが選び終わったときに、「どうして?」と聞いてみましょう。すると「なぜ選んだのか?」を子どもはあらためて考えることになるのです。将来活躍するために必要な力2:「協働力」今後はグローバル化が一層進み、多様な人々と生きていくことになるでしょう。そのような世界で必要となるのは「協働力」です。千葉大学教育学部附属小学校教諭の松尾英明氏によると、「協働力」は単なるコミュニケーション力ではなく「自分の特質を生かしながら、さまざまな個性や能力をもつ人と一緒に、同じ目標に向かって力を合わせることができるスキル」とのこと。松尾氏はまた、「苦手なことで困っていれば、それが得意な誰かに助けてもらえばいい。逆に、自分が得意なことで困っている人がいれば、自分が助けてあげればいい」と話し、異なるスキルをもった人間同士が力を合わせることこそが大切だとしています。「協働力」をアップさせるコツ■家庭のルールを決めて、家族全員で守る「全米最優秀女子高生」の母であり、非認知能力育成ライフコーチとして活躍するボーク重子氏は、「家庭のルールを決めて、家族全員で守ること」が子どもの協働力アップにつながると話しています。家族といえども、別々の人間。子どもは一番身近なチームである家族のなかで協働力を育むのです。ルールは、「靴ひもは自分で結ぶ」「日曜日に朝食をつくる」など何でもOK。「あなたは家族のためにどういうことができる?」と子どもに聞いて、子ども主導でルールを決めさせましょう。■子どもにキャンプなどの自然体験をさせるキャンプなどの自然体験で「協働力」が育まれると言うのは、独立行政法人国立青少年教育振興機構 元理事長の鈴木みゆき氏。そして、できれば “家族以外” との体験が望ましいのだそう。初めて会った友だちと協力して何かをやり遂げたり、年齢の違う子ども同士で作業したりなど、自然体験やキャンプは協働力をアップさせる機会が盛りだくさんです。ひとりでの参加が難しいお子さまであれば、ほかの親子とのキャンプなどから始めてみてはいかがでしょう。将来活躍するために必要な力3:「やり抜く力(GRIT)」『脳科学的に正しい一流の子育てQ&A』著者で脳科学者の西剛志氏は、つまずいても立ち上がることができる「折れない心」と、何度でもトライし続ける「粘り強さ」――つまり、「やり抜く力(GRIT)」がなければ、将来的にしっかり生きていくことはできないと述べています。人生に挫折はつきものですから、そのつど落ち込んでいては先には進めません。また「やり抜く力」を提唱しているアメリカの心理学者アンジェラ・ダックワース氏の研究では、「やり抜く力にIQや才能は関係ない、この能力は先天的なものではなく、後天的に誰でも得ることができる」ということが明らかにされています。ぜひ今日から、子どもの「やり抜く力」を鍛えていきましょう。「やり抜く力(GRIT)」をアップさせるコツ■子どものチャレンジをほめちぎる!西氏、ダックワース氏の両者とも、「子どものチャレンジに対して、しっかりほめることが大切」と述べています。結果はともかくとして、チャレンジした行動力をとにかくほめちぎるのだそうです。このほめ方は、特に慎重派の子どもには効果が高いとのこと。もし望んでいた結果ではなかったとしても、「もう少し時間をかけてやってみよう」「〇〇ちゃんの努力はすばらしいね」など、子どもが「よし、もう一度頑張ってみよう」と思えるような声かけがポイントです。■「好きなこと」をとことん楽しんでもらう子どもに「好きなこと」「夢中になれること」があれば、やり抜く力は育っています。好きなことなら一生懸命になりますし、そのことについて勉強したり工夫したりするでしょう。注意したいのは、親が「上達させてやろう」と思わないこと。ダックワース氏によると、「その道を極めた達人でさえ、最初は気楽な初心者だった。必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」とのこと。子どもがとことん楽しむことが先なのです。将来活躍するために必要な力4:「創造力」多くの専門家が必要だとする力、それが「創造力」です。『学びを結果に変えるアウトプット大全』著者で精神科医の樺沢紫苑氏は、「AIは『0から1』を考えることはできない。人間に求められるのは『0から1』を創造する力だ」と話していますし、西氏は「知能は高くなくても、創造力がある子どもは成功する」と断言しています。なぜ「創造力」がこんなにも注目されるのか――その理由は、「すでに確立された手法を知っていたり多くの知識をもっていたりすることの価値が、今後はどんどん下がっていくから」。『16倍速勉強法―「東大」「ハーバード」ダブル合格』著者で “学びのイノベーター” 本山勝寛氏は、そう予測しています。「創造力」をアップさせるコツ■どんどん「アウトプット経験」をさせる創造力は、知識や情報をインプットしたからといって育つものではありません。アウトプット経験を積み重ねることで創造力が育まれます。また、アウトプットする過程で、新たなアイデアが生まれることもあるでしょう。アウトプットの方法は、絵を描く、言葉で説明する、文章を書くなど、何でもOK。本山氏の著書『そうゾウくんとえほんづくり』でオリジナルの絵本をつくってみるのも手です。さまざまなワークをしながら、子どもの好奇心や自由な創造性、発想力を伸ばすことができますよ。■子どもが「退屈だ!」と感じる時間をつくる「退屈」を感じたときに、人は創造性を発揮します。そして幼少期にこそ「退屈な時間」が必要なのだそう。イギリスの心理療法家であるアダム・フィリップス氏は、大人は子どもの「興味を探す」ために、いろいろな体験をさせたがるけれど、本当に重要なのは、「退屈」のなかで、子ども自身が「興味のあることを探すために費やす時間」だとしています。スケジュールが詰まりすぎていないか、いま一度確認してみましょう。子どもが「暇だな~」なんて言っていたらしめたもの。創造力、育っていますよ!***今回挙げた「4つの力」は、「生きる力」となり、未来を切り開くための “エンジン” 。変化の波は着実に押し寄せています。子どもたちの「生きる力」を蓄えるために、できることから、さっそく始めてみましょう。(参考)STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「大人の愛」と「協働力」が子どもを大人に導いていくーー親以外の人との交流によって広がる子供の視界STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもを自立できる人間に育てるーー脳科学者が考える「理想の子育て」STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|求められるのは「想像」「創造」「協働」の力。「困っている子」がいてありがたい!?STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“AI時代に大活躍”できる子どもの育て方。「アイデア」と「失敗」が必要な理由STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|家のなかに生活感を!子どもの「創造力」を伸ばすために親ができることSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|過剰な受験勉強よりも大切な、「10歳までに思い切り遊ぶ」という経験STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“考える力”を伸ばす、子どもの「どうして?」と親の「どうして?」STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|親の役目は我が子の「自己探究の力」を育むこと。“理想の子ども像”を押し付けてない?STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「ただの石でも化石に見える」?自分で新たに生み出す経験が育むイノベーション能力ボーク重子(2018),『世界最高の子育て』, ダイヤモンド社.GLOBE+|創造力とは、どこから生まれてくるのかYouTube|自分で考えよう|狩野みき|TEDxTokyo TeachersColeman|尾木ママが語る“家族キャンプ”のすごい力プレジデントオンライン|「点数より粘り強さ」偏差値75超の高校が求める“レジリエンス”が身につく親の習慣一中通信|「退屈のすすめ」ビッグイシュー・オンライン|小学生に宿題は無意味?/「退屈」することで子どもは初めて自分の頭で考える
2021年10月07日週一で遊びにくる義両親。義両親は近くに住んでいるため週一で家に遊びに来ていました。野菜や手づくりのおかずなどたくさん持ってきてくれるので食費も浮き、初めはあまり嫌な気はしていませんでした。しかし娘が成長するにしたがって、義両親は子育てに口を出すことが多くなってきたのです。ある日、自宅で義両親も含めお昼ごはんを食べていたときのこと。いつもどおり全然食べる気配がない娘。Upload By とまぱんUpload By とまぱん『こっちはこっちのやり方があるんだよーーー!!』と心の中で絶叫しました(笑)。この時期、娘は長い間座って食べることができませんでした。どんなに言ってもダメです。一口食べさせて美味しいと分かれば座って食べてくれるのでは、と思いとった行動でした。また別の日。珍しく娘が大人しくごはんを食べていました。自分も今のうちにごはんを食べようと思い自分の食事に集中していたそのときのこと。Upload By とまぱんUpload By とまぱん『えーーーん。うるさいよーーーうるさいよーーー』再び心の中で叫びました(笑)。義両親には(特に義父)、食事どきの訪問を避けてもらえたら…心の中でそう思いました。癇癪を起こしそうな娘。私がとった行動に義両親は義両親とおでかけ中、娘が癇癪を起こしそうになったときのこと。癇癪が起きてからは何をしてもダメだということを知っていたので癇癪を起こす前に娘にお菓子をあげました。娘は大きな癇癪を起こさずにすみ、ほっと胸をなでおろす私。しかし一緒にいた義両親は私にひとこと。「すぐにお菓子をあげるなんて。しつけがあまいな」私のとった行動は、しつけがあまいと取られてしまうのは仕方ないかもしれません。しかしほかの子より癇癪が強い娘。癇癪が始まると、長時間大声で奇声を出し続けてしまいます。力強く暴れまわるので抱きかかえることもできません。床に大声で暴れまわる娘を見つめることしかできない時間は、私にとってつらいものでした。もちろんお菓子に頼らずしつけられるのが理想です。しかし子育てとは理想通りにできないもの。妥協せざるをえないときがたくさん出てきます。親の葛藤と苦悩とは裏腹に、義両親はそのことを知りません。私は義両親と一緒にいることが徐々にストレスになっていきました。義両親と会うのがストレスに。そんなとき夫は義両親と会う前日は「明日はどんなことを言われるのだろう」と考えて眠れなくなる日も。こんな行動したら何か言われるだろうかと、義両親の前で行動ひとつ取れなくなっている自分がいました。ちなみに夫はそんな義両親をどう思っていたかというと…。夫にとっては両親なので、義両親の発言がストレスだということを伝えるのは勇気がいりました。ある日思い切って伝えることに。Upload By とまぱんUpload By とまぱんはい、夫は全く記憶にありませんでした。義父はもともと指摘することが多く、義母に対してもいろいろと言う場面が多かったようです。夫は小さいころから慣れていることもあり、スルースキルが身についていたようです。うらやましい…。うらやましいけど、このつらさを共有できないのがしんどい(笑)。現在の義両親との関係は?今、義両親とはちょうどいい距離感になりました。その理由は夫が義両親に「来すぎ」と言ったからです。ありがたいけど、夫の言い方が強くてシュンとする義両親。ほんのちょっとだけ可哀想になりました。そんなこともあり、今は遊びに来る頻度が週一から月一になりました。孫を可愛がってくれるのは嬉しいですし、可愛い孫の子育てに口を出したくなる気持ちも分かります。口を出すのも孫に会えた嬉しさからなのでしょう。ですが、やはり子育てでとても大切なのは親のメンタル。親の気持ちが不安定だと子どもにすぐ伝わるし、ときには子どもに当たってしまうこともあります。私も夫のように、スルースキルを身につけられればみんなハッピーだったのかもしれません。しかし人間そんな器用なことはできないもの。ときには自分のためにも子どものためにも。自分自身の気持ちを優先することも大切だと思いました。執筆/とまぱん(監修:初川先生より)同居していない祖父母などの親族の言葉はネガティブなものであればどんな些細なことでも刺さりますね。子と生活を共にし、どういうときにどう難しくなるかの歴史や「傾向と対策」を日々身に付けているお母さんからすると、とまぱんさんの「心の叫び」が出るのも当然だろうと思います。祖父母も孫がかわいいし、良い子に育ってほしい思いで助言するのだろうということをそんな状況でも察しているのは素晴らしいですね。ただ、本当に欲しいのは、助言ではなく労いや子育ての苦戦の理解だったりするんですけどね…。「大切なのは親のメンタル」はその通りです。心がざわつく距離感ではなく、良い距離感に落ち着けることが大切です。今は「ちょうどよい距離感」とのこと、何よりです。
2021年10月04日「○○くんがぼくのことをぶつの」。幼稚園に通う5歳の息子がある日ぽつりと言ったひと言に、私は少なからず動揺してしまいました。上の娘のときは一度も聞かなかったトラブルなので、親としてどう対応すればよいのか悩んでしまった体験談です。「たたかいごっこ」との違いは?息子が出してきたお友だちの名前は、それまでにも何度か家での会話で耳にしていました。たいていは楽しく遊んだ、という内容だったのですが今回は違う様子。たたかいごっこをしていると、最近は一方的に自分ばかりぶたれる、というのです。 相手は体格のよい男の子で、口も達者な一方、息子は小柄で赤ちゃんぽさが抜けていません。果たして対等に遊べるのかな?とこれまでも疑問には思っていました。 担任の先生にはどう話す?息子は私に話して気がすんだのか、それ以降思い悩む様子も登園をしぶることもありませんでした。「心配ないかな?」と思っていたある日、同じクラスの男の子ママから「うちの子が、息子くんがよくぶたれているって言ってたのだけど、大丈夫?」と声をかけられたのです。いずれにしても子どもの話なのですべてを真に受けるわけにはいかないものの、一度担任の先生に相談する必要があると感じました。 「わが子がぶたれている」ということではなく、「最近男の子同士でたたかいごっこをしているようですが、園ではどのように指導されているのか教えていただきたい」というニュアンスで連絡帳に書きました。 「いやだ、やめて!」と「ごめんなさい」先生からは「実際に手や足が当たらないように気をつける」「万が一あたったら謝る」「行き過ぎだと教員が感じたら止めに入る」という、納得のいくお返事がありました。私自身も、「たたかいごっこ」そのものがダメだとは思っていません。ただあくまで「遊び」であって、そこには守るべきルールがあることを息子には話しました。 まず自分が傷つけてしまったら、「ごめんなさい」と言う。そして自分が嫌な思いをしたら、毅然と「いやだ、やめて!」と大きな声で伝える。そういったことを息子には言い聞かせたのです。 その後も「たたかいごっこ」の遊びは続いたようですが、一方的に嫌な思いをすることはなくなったようです。たくさんの子どもたちが関わりをもつ園では、誰しもが加害者にも被害者にもなりうることを肝に命じました。楽しく遊ぶためにはルールがあり、それはみんなで守らなければいけないものだということを息子には理解してほしいと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年10月03日子育てにはいろいろな方法があり、時代や家庭によって良いとされることやそうでないことがありますよね。今回は、私が第1子を妊娠・出産し、子育てをするなかで習慣にしておいてよかったことを紹介します。子育てについて夫と情報を共有する初めて出産をしたとき、私も夫も子育て初心者でした。私の場合は妊娠中に妊娠や出産、子育てに関する情報を本やインターネットで調べたり、先輩ママから話を聞いたりしていました。一方、夫はあまり自分から情報を収集しないタイプ。そのため、妊娠中から妊娠や出産、子育てに必要になりそうな情報についてはSNSで記事を送ったり、直接伝えたりして情報を共有していました。娘が生まれてからは、娘の様子や娘に対する自分の対応をなるべく頻繁に伝えることで、一緒にいる時間は少ないけれど子育てについてお互いの意見を言い合えるようになりました。 実家の母とも子育てについて話し合う私のなかでかなり苦戦したのが、実家の母との子育てに対する考え方のすり合わせです。母には母の考え方があるけれど、私が娘を産んだときとは時代が異なります。湯冷ましをあげる・あげないから始まり、娘に対するしつけの仕方など、時にはかなりキツイ言い争いになることもありました。けれど、何かあったときに頼りにする人でしたし、何度も私自身の子育てに対する考え方を伝えていくうちに 「あなたの考え方があるんでしょう」 と見守ってくれるようになりました。 友だちと子育てに対する考え方を伝え合う子どもを育てていくうちに知り合った友だちとも、子育てに対する考え方を伝え合うようにしています。そうすることで、一緒に子どもを遊ばせたときにそれぞれの家庭で大切にすることを尊重することができるからです。また 「娘は慣れない友だちには少し攻撃的である」といったことや 、「子ども同士の喧嘩はできる限り見守りたいと考えている」といったことを伝えることで、子ども同士が喧嘩になってもトラブルになることなく親同士で見守ることができています。 子育てに対する考え方や方法がいろいろあるなかで、自分なりの考えについて周りの人に伝えることを習慣にしたところ、周りの人たちの協力を得やすくなって子育てがしやすくなりました。娘は今4歳。これからも周りの人たちと意思疎通を図りながら楽しく子育てをしていきたいです。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2021年10月02日わが家には、素直で穏やかな娘とやんちゃで頑固な息子がいます。娘はわりと自分に似ているところが多く育てやすい子だったのですが、息子には悩んでばかりです。ですが先日ふと、その理由が少しわかった気がしました。なぜこんなにも大変さを感じているのか?と考え、息子に対する見方を変えてみると、あることに気づいたのです……。 つい、「だから男の子は…」と言ってしまう私には8歳の娘と3歳の息子がいますが、朝起きてからしばらくぼーっとしている私と娘に対し、息子は起きるなり跳んだり跳ねたりとハイテンションです。それから息子は夜寝るまでずーっと落ち着きなく動き回って、さらにおしゃべりもしています。 そのうえ、物を投げたり蹴飛ばしたりと乱暴的なところもあり、注意してもなかなか止まりません。そんな息子があまりにも騒がしいので、家では娘と苦笑い。ママ友たちにもつい、「男の子って大変……」と愚痴をこぼしてしまうことも多々ありました。 男の子のほうがかわいい…?ママ友の間でよく聞くのが、「娘より息子のほうがかわいい」というものです。異性であるからこそ、許せることややさしくなれることもあるそうですが、私は逆でした。もちろん娘も息子も同じようにかわいいのですが、自分に似ているポイントが多い娘のほうが理解できるので、「仕方がない」とやさしくなれる気がします。 逆に息子のやることなすことがなかなか理解できず受け入れられないので、「なんでそんなことばっかりするの?」と困ってしまうのです。結果的に、私は娘よりも息子に対して厳しくなってしまっているな、と感じていました。 息子に怒ってばかりの理由いつでもテンションが高く、人の言うことを聞けない頑固な息子に、私はいつもヘトヘトになっていました。なんでこんなに怒ってばかり、気になることばかりなんだろう……と思っていましたが、ある日ふと、私が以前自分とは違うタイプだなぁと思ったことのある男性に似ていることに気づいたのです。 以前、ちょっとのことで大騒ぎしてしまう男性とお付き合いしていたことがあったのですが、もともと気性が荒い方だったこもとあり、一緒にいても気持ちが休まらず、結局お別れすることに。しかし、その男性と息子のタイプが似ていたので、いちいち気に障ってしまうのかな……と思うようになりました。 息子が自分とは違うタイプなんだと気がついたときに、当たり前のことですが「息子は自分とは違う『一人の人間』なんだ」と改めてわかったような気がしました。と同時に、もっと息子の主張に耳を傾けてあげようとも思えたのです。これからは、息子らしさを大切にしながら、バランス良く成長を見守っていけたらいいなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年09月30日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医的しつけ、イヤイヤグズグズ対応のNG行為について。NG行為と言いつつ、私自身ももよくやってしまいます。反省も込めてお伝えしたいと思います。NG1:ぐずったら「とりあえず泣き止むもの」をすぐ与えてしまう子どもがクリニックで泣いてしまったら、とりあえずスマホの動画を見せてしまう、とりあえずお菓子をあげてしまう、という親御さんがよくいらっしゃいます。子どものグズグズ、イヤイヤに対して、スマホやお菓子に関わらずすぐ何か与えてしまったり、子どもの言いなりになってしまうのは、あまりしない方がいいでしょう。 子どもはそもそも泣くものです子どもはよく泣くものですし、よくグズグズします。特にクリニックは、お子さんにとって嫌なこともいっぱいしますし、予防接種などの注射は痛いので、機嫌が悪くなったり泣いてしまう子も多いですが、別にいいんです。 子どもが学びエスカレートする可能性も子どもは賢く、すぐ学びます。「こうやったら親はすぐに言うことを聞いてくれる」と学んだら、どんどん態度がエスカレートしていくことがあります。スマホやお菓子を与える「使いどき」を親御さんがきちんと決めて、生活の主導権を握れるようにすると、後々のしつけにも良い影響があります。 スマホは「ここぞというときにだけ」与えるようにするたとえば、電車や役所など、公共の場所で子どもがグズって本当に大変!というときに、「スマホは電車に乗るときのスペシャルね♡」という感じで、ここぞというときにだけ「とりあえず泣き止むもの」を使うようにすると、より効果的だと思います(とはいえ、親がスマホをずっと見ていてお子さんは無視は、もっと避けた方がいいかなと思います)。 NG2:イヤイヤグズグズしている子どもへ感情的に怒る子どもがイヤイヤグズグズしているときに、「だから何がしたいの!」「〇〇しちゃダメでしょ!」「しょうがないでしょ!」と怒ってしまう親御さんを、よく見かけます。突然しょうもないことでイヤイヤし始めると、ため息が出ちゃいますよね。 とはいえ、このように子どもと同じ土俵に立ってしまっては何も解決しないですし、火に油を注ぐことになってしまいます。親が感情的に怒ることで、子どもはさらに泣き叫び、親は困り果てる……ということになります。 親がイライラしなくていいように対処しておく子どものグズグズは本当にどうしようもありません。なので、突然イヤイヤが始まっても慌てなくていいように、事前に対処しておいたり、時間に余裕を持ったスケジュールで行動ができると良いですね。 例えば、電車の中でかんしゃくを起こしてしまっても、時間に余裕があれば次の駅で降りることができます。時間ぎりぎりだと「下車すると間に合わないのに!」とますますイライラしてしまうかもしれませんね。また、ぐずりやすい時間を外して移動したり、子どもが眠くなりやすい時間に移動をすれば、外でイヤイヤの対応をしなくて済むかもしれません。子どもがグズグズしやすいポイントを把握したうえで、グズグズしないスケジューリングをすることも大事ですよ。 ぐずったら共感して抱きしめてみてぐずったときの良い対処としては、「〇〇したかったんだね」と共感して、ギュッと抱きしめてあげましょう。そのあとは落ち着くまでそうっとしてあげるか、トントンしてあげましょう。これは、公共の場所でも、子どもが泣いても大丈夫な場所でも同じです。 イヤイヤグズグズに対応している親御さんへ赤ちゃんや子どものイヤイヤ・グズグズは「こんなことで!?」とか「なんでここで!」という連続だと思います。周りの目が気になったり、迷惑をかけていると落ち込んだりすることもたくさんあると思います。子どもがぐずっても、慌てて「イヤイヤを止めないと!」って思わなくていいんですよ。子どものイヤイヤに付き合うのはすごく疲れてしまいますが、親の毅然とした態度が今後の親子関係に深く関わってきます。イヤイヤしたら、慌てずに「共感して」「ギュッとして」あとはあらかじめ決めたルールであやすようにしてもらうといいでしょう。そうすると、今よりもっと上手くお子さんのイヤイヤと付き合えるかもしれません。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2021年09月30日私には7歳と4歳の娘がいます。長女は3歳のころから謝ることが苦手。プライドが高いのでしょうか。「ごめんなさいしなさい!」と言っても頑なに言わず、泣き続け最終的に不貞腐れて謝る始末。7歳の今でも妹を泣かせた、何かをこぼした、私を怒らせたときなども、「ごめんさい」が言えません。 ネットで調べてみた娘が6歳のころ、謝まれないことに悩んだ私は、どうしたら良いのかをインターネットで調べてみることに。検索をしてたどり着いた子育て掲示板には、「きちんとしつけしていないから」「親が謝らないから」「善悪の区別がついていないから」といった辛らつな内容が書かれていました。 それを読んだ私は、育て方を変えなくてはと焦りました。冷静になれば、匿名の人が集まる掲示板には厳しいことを書く人が多いということがわかるのですが、そのときは追い込まれてしまったのです。 謝るまで許さないようにきちんと謝れるようにしなくては⋯⋯と焦る私。娘が悪いことをしたときは、「ごめんなさい」と大きな声ではっきりと言うまでは許さないことにしました。しかし、怖い顔で厳しく「謝りなさい!」と怒って、素直に応じる娘ではありません。謝るように求めても、しばらく泣き続けるだけ。 ようやく言ったと思っても不貞腐れたまま、到底謝るような態度でないので、私はさらに怒ることに。結局娘がきちんと「ごめんなさい」と言うのは、寝る前になってから。ここまでくるとお互い何に対して謝っているのかすらわからなくなっています。 子育て支援者に相談をする悩んだ私は、子育て支援センターの支援者さんに相談することに。娘の状態を話すと支援者さんは「謝らせようと厳しくする必要はないのかもしれない。ちゃんと反省はしているのよ」と言いました。また、「長い時間“謝りなさい”と押し問答するのも、時間が経ってから謝らせることも、あまり意味がない」とも。 そして、「謝るタイミングだけ教えたら良いのでは?」とアドバイスされました。これまでは何が何でも謝らせなくてはと思っていた私は、この言葉を聞いてラクに。私が怒り、娘が泣くという時間がかなり短くなりました。 私は、「ごめんなさい」と言う言葉を聞くために怒りすぎていたことを反省しました。確かに、お互い意地になっているときに謝るのは難しいのかもしれません。今では謝ることを強要しなくなりました。自分が悪いことをしたと思ったときは娘にきちんと謝るよう心掛け、手本になるようにしています。7歳になった今、娘は昔よりは謝れるようになってきています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まるたまの母著者:小川恵子7歳と4歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2021年09月29日生後11カ月のころから少しずつ言葉を話し始めた子ども。話せる単語が増えるにつれて、次第に言い間違いがちらほら見られるようになりました。短い期間しか聞けないと思うと、かわいくてついついメモを取ってしまう私。今回は、子どもの感性が伝わってくるようなかわいい言い間違いとのわが家の言い間違いへの対処法をお伝えします! パパ・ママを合わせて「パマ」と呼ぶ子どもが生後11カ月のころ、少しずつ単語が話せるようになりました。初めて話した言葉は「ママ」、その次が「パパ」でした。そしてたまに間違えてパパのことをママ、ママのことをパパと呼ぶようになりました。 私も「パパ」と呼ばれるたびに「ママだよ」と訂正していましたが、子どもはそれが面倒くさくなったのか、次第にパパとママのことを合わせて「パマ」と呼ぶようになりました! この「パマ」呼びは1歳3カ月ごろまで続き、自然となくなっていきました。 かわいい言い間違いはほかにも子どものかわいい言い間違いはほかにもあります。例えば「いいにおい」を意味する「うんごい」。お花をかいで「あぁ~、うんごい!」としみじみ感じ入る様子にはつい笑ってしまいます。 花の香りをじっくりと楽しみ、感動している気持ちが表れた言葉だと感心します。ほかにも単純に、「アンパンマン」を「あんまん」と言ってみたり。本人は真剣に「あんまん」と呼んでいるので、笑いにしないようにそっと突っ込んだりしています。 言い間違いへのわが家の対処方法このようにたまにかわいい言い間違いを披露してくれる子どもですが、わが家の場合は気持ちを伝えようとする姿勢がまずは大事だと思っているので、子どもの言い間違いを強くは訂正しません。 その代わりに、言葉を繰り返したあとに言い換えるようにしています。例えば「パマ」と呼ばれれば一度返事をしてから「ママだよ」と返し、子どもが花をかいで「うんごい」と言えば「そうだね、うんごいね。いい香りだね」などと言っています。 言い間違いは、子どもならではのあどけなさや感性が表れているようでとてもかわいいものです。そんな言い間違いを短い期間の楽しみだと思って付き合っていきたいと思っています。将来、大きくなった子どもと「こんな言い間違いをしていたんだよ」と思い出話として話せる日を楽しみにしています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 REIKO著者:藤野 まい2歳男児の母で、ただいま第二子(男児)を妊娠中。インテリア業界出身で、結婚を機に退職。現在は、転勤族の暮らし・子育てをより楽しむためのインテリアの工夫や、転勤族ならではの生活の楽しみ方や、悩みについて記事を執筆している。
2021年09月27日3歳を迎えてようやくトイレに行き始めた長女。あの手この手でやっと便器にご機嫌で座ってくれるようになったある日、とんでもない叫び声が……。その叫び声の原因となったのは……? 衝撃的で思わず笑ってしまった事件を紹介します。トイレが怖かった長女長女が1歳半くらいのころからなんとなく始めたトイレトレーニング。はじめはトイレにおまるを置いて座ってみることから始めてみました。でもおしりを丸出しにして座ることが怖かったのか、一度座ってみて以来まったく座ってくれなくなりました。 長女は2歳半を過ぎるまではトイレに近づくことすらできなくなってしまい、大好きなキャラクターやトイレにまつわる絵本でなんとかトイレに誘ってトイレの室内に入ることに成功。それでもやっぱりトイレが怖い長女は、トイレに座っておしっこなんて程遠いものでした。 やっと座っておしっこができた!3歳を過ぎてすぐに「座っておしっこしてみたい!」と言ってくれた長女は、ある日いきなりトイレでのおしっこに成功しました。補助便座を主に使っていましたが、補助便座なしでもじょうずに座っておしっこできるように。 おしっこだけでなく、うんちもトイレでできるようになり、ひとりでトイレに行って用を足せるようになりました。もっと難航するかと思ったトイトレはすんなり終わりを迎えたかのように思えましたが、ある日まさかの事件が……。 急な叫び声!何ごと!?すっかりトイレができるようになった長女は、いつも通り「おしっこ!」とトイレへ行きました。すると、なぜか2歳になる次女も付いていきます。「お姉ちゃん好きだからな。トイレを見てみたいのかな」なんて思っていたそのときです。急にとんでもない叫び声が。何があったのかと思い急いで行ってみると、温水洗浄便座の水が勢いよく吹き出していました。 泣きながら「次女ちゃんがー!」と叫ぶ長女。そういえば急いでトイレへ向かっているとき、何食わぬ顔で走って行った次女のことを思い出しました。ひとまず、温水洗浄便座の水を止めてトイレを掃除し、長女に事情を聞くと「次女がピッてしたの。おしりがびちゃびちゃになっちゃったの」と……。 温水洗浄便座事件の犯人はやっぱり…いきなり温水洗浄便座攻撃を受けてしまった長女をなだめて助けたあとで逃げる次女を捕まえ、何があったのか聞くと「しーしたからピってした」と……。どうやらお姉ちゃんがおしっこをしたので流してあげるつもりでボタンを押したけど、どれがどんなボタンかわからない次女はおしり洗浄のボタンを押してしまったようでした。 次女の親切心と「おしっこをしたら水を流す」ということを理解していたことに感心しながらもきちんと注意をし、事件は終息しました。 次女の好奇心とやさしさで起きてしまった事件。衝撃で泣く長女をなぐさめ、ダメだと思いながらも思わず大爆笑してしまった私。その後は「誰かがトイレに入っているときは勝手に入って行かないこと」と「トイレのボタンを押してもいいのはここ(洗浄ボタン)だけ」ということを子どもたちと約束しました。 監修/助産師REIKO ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2021年09月26日どんなに前向きな人でも、生きていれば落ち込むこともくじけることもあります。もちろんその感情自体は悪いものではなく、むしろそのような経験をしたからこそ、得られるものもたくさんあるでしょう。しかし近頃では、頻繁に「へこむ」「くじける」「心が折れる」と口にする若者が増えてきているそう。今回は、子どもが自分の力で気持ちを立て直せるようになるにはどうしたらよいかについて考えていきます。「心が折れる」と言う若者が増えている学校心理士スーパーバイザーとして多くの生徒や教師から相談を受けてきた臨床心理士の芳川玲子氏は、友だちとのちょっとしたトラブルに深く傷つく、教師が少し大きい声で注意しただけで萎縮してしまうといった「ストレス耐性が極端に弱い子どもたちが増加している」と指摘しています。実際に、トラブルへの対処力や問題解決能力の不足が原因で、不登校や引きこもりといった深刻な状況に発展してしまうケースも少なくありません。いま教育業界では、いかに子どもたちに「社会的スキル」を身につけさせるかが切迫した課題となっています。芳川氏によると、乳幼児期における親の「無関心」「放任」そして「過干渉」が、子どもの心を折れやすくする要因となっているのだそう。乳幼児期に注がれる親からの深い愛情によって、子どもは「自分は大丈夫」「自分には価値がある」と自尊感情を育みます。すると、将来傷ついたりへこんだりすることがあっても、自分の力で乗り越えられるようになるのです。一方で、幼い頃から親との接触が少なく、愛情が不足した環境で育つと、自尊感情が育たずにちょっとしたことで心が折れ、さらには回復するのに長い時間を要するようになります。親がわが子へ注ぐ愛情は、子どものその後の長い人生に大きな影響を与えるのです。また、愛情過多であることも危険をはらんでいます。親が子どもの世話を焼きすぎると、子どもが自律的に行動することや、転んでも自分の力で立ち上がるという経験を奪います。その結果、友だちとのトラブルに直面したときや、勉強やスポーツで失敗したときなど、自分で乗り越える方法がわからずに右往左往してしまうようになるのです。「ほめ育て」「叱らない子育て」がもたらすストレス耐性の弱さ子どもの心が折れやすくなった背景について、もう少し詳しく見ていきましょう。先に述べた、乳幼児期の「無関心・放任・過干渉」に加えて、一時期話題になった「ほめる子育て」「叱らない子育て」も、折れやすい心をつくる一因になっているのだそう。心理学博士の榎本博明氏は、次のように指摘しています。わが子の気持ちを傷つけないように言葉づかいに気をつけたり、ひたすらほめてわが子をポジティブな気分にさせるように気をつかう親が増えてきてから、子どもや若者の心はたくましくなっただろうか。嫌なことがあっても、思い通りにならないことがあっても、傷ついたり落ち込んだりせずに、前向きにがんばり続けられるようになっただろうか。むしろ逆に、心が折れやすい子どもや若者が増えたのではないか。(引用元:Business Journal|「ほめる子育て」「心を傷つけない子育て」が、我が子の将来を不幸にする)わが子を傷つけないようにと配慮しすぎることで、逆に傷つきやすい心が育ってしまうというのは、なんとも皮肉ですね。しかしこれは時代の流れという点で仕方がないのかもしれません。次のデータを見てください。20歳前後の大学生と30代以上の社会人を対象に榎本氏が独自に実施した調査では、以下の結果が出たそうです。「小学校時代に先生からよくほめられた」ー大学生:53%30代以上:37%「父親からよくほめられた」ー大学生:34%30代以上:20%「母親からよくほめられた」ー大学生:61%30代以上:36%いずれの質問も数字に大きな差が見られます。このように、いまの若者たちは小さい頃から頻繁にほめられて育ってきているのです。さらに、指示待ちで自分から動けないという学生たちに、子ども時代のことをたずねたところ、「親が先回りして自分が困らないように教えてくれたり手伝ってくれたりした」「親が口うるさくあれこれ指図するのでうっとうしかったが、いつの間にか親を頼るようになっていた」というケースが目立ったのだそう。子どもが幼いうちはそれほど大きな問題にはなりませんが、成長するにしたがって、現実の社会の厳しさに直面するようになります。思い通りにいかなかったり、努力が報われなかったりすることも山ほどあるでしょう。そのたびに深く落ち込み、前を向くことができなくなってしまったら、何事にも対処することはできません。そこで求められるのは「傷つかないこと」ではなく、「傷ついても気持ちを立て直せる力」、いわゆる「エゴ・レジリエンス」を鍛えることです。ストレスを回避する力「エゴ・レジリエンス」エゴ・レジリエンスは、「状況に応じて柔軟に自我を調整し、日常的ストレスにうまく対処し適応できる力」と定義されています。簡単に言うと、「ストレスがあったとき、自分で回避して気持ちを立て直せる力」です。米国の心理学者ジャック・ブロック氏が1950年に提唱したこの概念は、目まぐるしく社会の状況が変化する現代において、誰もが身につけておきたい力として注目を集めています。「エゴ・レジリエンスとは、自己抑制力と自己解放力を調節するスイッチのようなもの」だと説明するのは、目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授で心理学博士の小野寺敦子氏です。人間は、何かストレスがかかるようなとき、自己抑制や我慢をしてなんとか頑張ろうとします。一方で、ストレスを感じない状態のときには、思いきり羽を伸ばして、心からリラックスすることができるでしょう。しかし、常に羽を伸ばしているようでは、日常生活に支障をきたします。反対に、気を張って緊張状態が続いてしまうと、ストレスがさらに高くなります。このような心の状態のバランスをうまくとることで、不安や傷つきやすさが解消されて、「折れにくい心」が鍛えられていくのです。そこで、ブロック氏が提唱する14項目の「エゴ・レジリエンス尺度」を紹介しましょう。質問に対する答えを以下の4段階で点数化して、合計点数を導き出します。お子さま、親御さん自身のエゴ・レジリエンスを測ってみませんか?まったく当てはまらない・・・1点あまり当てはまらない・・・2点かなり当てはまる・・・3点非常に当てはまる・・・4点「エゴ・レジリエンス尺度」チェックテスト私は友人に対して寛大である私はショックを受けることがあっても、すぐに立ち直るほうだ私は慣れていないことにも、楽しみなから取り組むことができる私はたいてい、人に好印象を与えることができる私はいままで食べたことがない食べ物を試すことが好きだ私は人からとてもエネルギッシュな人間だと思われている私はよく知っているところへ行くにも、違う道を通っていくのが好きだ私は人よりも好奇心が強いと思う私のまわりには、感じがよい人が多い私は何かするとき、アイデアがたくさん浮かぶほうだ私は新しいことをするのが好きだ私は日々の生活のなかで、おもしろいと感じることが多い私は「打たれ強い」性格だと思う私は誰かに腹を立てても、すぐに機嫌が直る(ブロック&クレメン1996)点数をざっくりと区分すると、以下のとおりになるようです。20点以下 = エゴ・レジリエンスがとても低い21~26点 = エゴ・レジリエンスがちょっと低い27~36点 = 普通37~46点 = エゴ・レジリエンスがかなり高い47~56点 = エゴ・レジリエンスが非常に高いいかがでしたか?「エゴ・レジリエンスがとても低い」という結果になった方もいるかもしれません。でも大丈夫。エゴ・レジリエンスは高めることができるのですから。エゴ・レジリエンスの高め方について、次項で詳しく説明しましょう。柔軟性・好奇心・立ち直り力でエゴ・レジリエンスが育つ!小野寺氏は、エゴ・レジリエンスを鍛えるにあたって、3つのポイントを挙げています。それが「柔軟性」「好奇心」「立ち直り力」です。お子さんのエゴ・レジリエンスを鍛えるために、これら3つの要素を伸ばすことを意識してみましょう。■「柔軟性」を育てる「◯◯じゃないとだめ」「○○以外は全部失敗」と、子どものうちから思考が凝り固まってしまわないように、さりげなく違う視点からアドバイスをしてあげましょう。まずは子どもの気持ちを受け止めたうえで、「そうか、○○がいいんだね。でも△△っていう手もあるよ」「別の方法で試してみたらもっと楽しいかもしれないよ」など、そっと背中を押してみてください。また、親が「この子はこうだから」と決めつけないことも大事です。子どもの可能性を信じて、見守ってあげましょう。■「好奇心」を育てる精神科医の和田秀樹氏によると、「心が折れにくい人は、緊張をほぐせる『楽しみ』をもっているケースが多い」のだそう。どんなに落ち込んでいても、食べると気分が上がるような食べ物や、時間を忘れて没頭できるゲームなど、自分だけの「楽しみ」をもっていれば、ストレスに負けずに乗り越えられるようになります。お子さんの興味の幅を広げられるように、さまざまな文化に触れさせてあげるといいでしょう。■「立ち直り力」を育てる「立ち直る際に大事なのは、考え方のモードを変えること」と小野寺氏が述べるように、ちょっと発想を変えるだけで、折れそうな心がぐんと上向きになることも。ネガティブ思考に陥りがちな子の場合、親の影響を受けているケースもあるので要注意です。たとえば暑い日に、「暑くていやになるね」と愚痴をこぼすより、「暑いけどもうすぐ夏休みだね!」「暑いとアイスがおいしいよね!」と、思考をポジティブモードに切り替えてみましょう。毎日の親子の会話をほんの少し工夫するだけで、子どものエゴ・レジリエンスは鍛えられます。ぜひ試してみてくださいね。***エゴ・レジリエンスという言葉を初めて知った人も多いかもしれません。「自分で立ち直る力」「ストレスに負けない力」「心のバランスをとることができる力」はわが子にぜひ身につけてもらいたいですよね。そのためにも、家庭でできることから始めてみませんか?(参考)学びの場.com|芳川 玲子子どもの折れやすい心を語る。幻冬舎 GOLD ONLINE|「ほめて育てる」「叱らない子育て」の流行が恐ろしすぎるワケ幻冬舎 GOLD ONLINE|心理学博士が教える「傷つきやすい心が世に蔓延している理由」リクナビNEXTジャーナル|ストレスにうまく対処できる自分になる!「エゴ・レジリエンス」の高め方ガールズ親なび|手をかけずにココロをかけよう 節目の10歳こそ親子の関係を深めるチャンスベネッセ教育総合研究所|Benesse発2010年「子どもの教育を考える」ー教育の第一人者からのビデオメッセージ「2010年に向けて~教育への提言」エゴレジ研究所|エゴレジ力を測ってみよう!Block‚Jack and Kremen‚Adam M.(1996),“IQ and Ego-Resiliency: Conceptual and Empirical Connections and Separateness,,”Journal of Personality and Social Psychology‚70(2):349-361.こととも|「エゴ・レジリエンス(エゴレジ)」でめざす「メゲない」保育プレジデントオンライン|心が折れない人が「もう終わりだ」と思ってから発揮する3つの力負けず嫌いほど実は折れやすい
2021年09月24日現在住んでいるアパートに引っ越してきたのは長男が2歳前で、次男はまだ妊娠中のころでした。私の実家に近く、希望していた家賃で部屋の広さも理想的。ですが、引っ越してきて間もなく次男が生まれたので1カ月間、里帰りをしていました。しかし、里帰りを終えて自宅へ戻ってきたところ、苦情を言ってくる女性が現れたのです……。 母が迎えにきた車のエンジン音に文句苦情を言ってくるその女性は、私の住むアパートのすぐ下の階に住んでいる80代くらいの方でした。母が車で迎えにきてくれるときに待っているのは、ちょうどその女性の部屋の隣。車のエアコンをつけたまま待っていたのに対し、「エンジン音がうるさい」と言うのです。 準備をしていて待っていも、子どもが幼いので出かけるまでに片付けをしたり、靴を履かせたり、すぐに出発することは難しいです。エアコンをかけたまま待つのは申し訳ないと思うのですが、夏は暑いしエアコンをつけたまま5~10分程度は許してくれないものか……とモヤモヤしていました。 足音がうるさいとパズルを買ってくるその後もその女性からの苦情は続きました。エンジン音の次には足音や物音がうるさい、という苦情でした。しかも、その女性は「このパズルで遊んでください」とパズルを買って持ってきたのです。 わが家にもパズルはありましたが、元気盛りの男の子が静かにパズルを1日中するはずもありません。トミカ、プラレール、走り回ったり飛んだり……。私はその女性に対して、うるさくて申し訳ないとは思いつつも、子どものことをわかってくれないことに対して少々不満を感じていました。 引っ越しを考えたが、直接女性と話してみることに私はその女性に注意されてから、長男にはできるだけ静かに遊ぶように言いましたが、100%は無理でした。下の階に気をつかうことも大切ですが、長男の行動に対してダメダメ言ってしまう自分が嫌で引っ越しを考えることも。しかし、少しでも理解してくれないかと直接その女性と話す機会をつくったのです。 意外だった女性の気持ちとは?すると、女性は自分自身の子育てについて語ってくれました。その女性は4人のお子さんを働きながら育て、保育所から帰ってきたらパズルやおえかきなど、比較的静かにできる知恵遊びなどばかりして遊んでいたとか。 しかし、私は専業主婦なので1日中家にいます。外に連れ出したいのは山々ですが、今はコロナ禍ということもあり、なかなか思うように外に連れ出すことはできずにいる……という事情を女性に理解してほしいと思い、伝えました。すると、それからというもの苦情を言ってこなくなり、会うと世間話をしてくるようになりました。 引っ越し先で苦情を言ってくる人がいて、はじめはかなりストレスでした。しかしその女性とは、お互いに話す機会を設けることで前より解決したような気がします。これからまた何か問題があればしっかり話し合う機会を作って、思っていることを言い合える環境を作りたいなと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:森下ミメカ2歳男児と0歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。
2021年09月22日出したい期・開けたい期のお子さん。片付かない・散らかるとイライラしていたパパとママの体験談を紹介しています。でも考え方を変えてみると、子育てがとてもラクになったそうです。 私は3人の子育てを経験していますが、うちの子どもたちも例外なく大変だったことがあります。それは、子どもがつかまり立ちをし始めた時期。引き出しの物や箱の中に入っている物を見境なく出しまくる、開けまくるで、なかなか家が片付きません。そんなわが家で実践した出したい期・開けたい期の関わり方をご紹介いたします。 出さないでと叫ぶ妻つかまり立ちを始めたわが子。小さな足を一生懸命につっぱって、ゆらゆらと不安定に揺れながらも、こちらを振り向くうれしそうな顔は私たち親の心を癒してくれました。しかし、その笑顔とは裏腹にまるで小悪魔のように扉やテレビラックの戸を開け、ティッシュをはじめ、おむつやおしりふきまでいろいろなものを出すように。 子どもの心の出したい欲求・開けたい欲求が湧き出るたびに、妻の叫び声が……。わが子の後ろを追いかけながら出したものを片付けていく、妻と子どものイタチごっこ。妻も疲労困憊でした。 出さないにようにしてみたついに妻が「扉にはテープを貼って、子どもの手に届くところには何も置かない」という提案をしてきました。保育士をしていた私は、妻の提案に対して「この時期の子どもはたくさんの物に触れて、見て、いろいろな感覚を身に付けるらしいよ。だからもうちょっと様子を見させて。片付けは俺がするから」と、子どもの発達の道すじを伝えました。 妻は、あなたが片付けるのならばと納得してくれましたが、やってみると本当に大変で、仕事と子育ての両立は大きな労力も伴うことを実感しました。 様子を見て気付いたこと子どもの目線を観察していると、何か物を取り出すときに子どもは必ず手を見ていることに気付きました。指先の感覚を養っていると共に「どうなっているんだろう?」という探求心が芽生えているのではないかと思いました。 とするならば、命の危険がない限り多少の痛みも必要な感覚であったり、家が散らかることは、子どもがどれだけ学んでいるのかという物差しになるだろう。 そうやって考え方をプラスに転換していきました。例えば、引き出しに指を挟んでしまったことも、「痛み」と「危険」を覚える良い経験になるだろう。先回りして止めてしまっては獲得できないもので、生きていく上ではとても重要な感覚だと考えるようにしました。 イライラしがちな、子どもの出したい期・開けたい期の考え方を「見てみたいという探求心やできた喜び、痛みや危険などたくさんの経験をしているんだ」とプラスに捉えるようになったことで、私も妻もずいぶんラクになり、笑顔で乗り切ることができました。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:藤田直樹10歳長女・6歳長男・2歳次男の3人を子育て中のパパ。現役男性保育士ならではの保育経験や子育て経験を執筆している。
2021年09月15日7歳と4歳の娘さんを持つママ。上のお子さんはもちろん初めての子だったので、自分でもうまく対応できていなかったと思うことが多いそうです。今回は、上のお子さんが未就園児だったころの対応で、「あのときはごめんね」と思うことについて紹介しています。 口うるさく言ってしまう長女が1、2歳のころ、公園で頻繁に「危ないよ」「汚いよ」などと声をかけていました。どれくらいが危険で、どれくらいなら見守っていれば良いのかがわからなかったのです。なので危なくないよう、何でも先回りして注意をしていました。 しかし、次女が公園遊びをするようになったときは、子どもが2人いるので目が行き届かなかったこともあり、あまり口出ししませんでした。次女はひとりで考えて行動し、冒険をすることからいろいろと学び、たくましくなりました。直接関係があるかはわかりませんが、口うるさく言ってしまった長女は、現在とても慎重で失敗を恐れる子です。 お姉ちゃん扱いをしてしまう次女の出産後、3歳の長女と対面したとき、体がすごく大きく感じました。この瞬間から私の中で、「長女=お姉さん」だということがインプットされたような気がします。2人目出産後は1人目の心のケアが大切という話は本で読んだり、先輩ママたちから聞いて意識はしていたのですが、どうしても「お姉ちゃんだから手伝ってほしい、我慢してほしい」と感じることが多かったです。歳の離れたお姉ちゃんがいる長女の友だちのお母さんが、2人に対して「まだこんなに小さいんだから」と言っていてハッとした経験があります。同じ年齢でもきょうだい構成によって感じ方が違うのだなと思いました。 先を急がせてしまう長女に対して、「ちゃんと育てなきゃ」という思いが強い気がします。何歳になっても、長女が体験することは親としても初めて体験すること。どうしても周りの子たちを参考にして、比べてしまいます。例えばもうおむつが外れた、習い事を始めたなどと聞くと、焦って長女にも「やらせなきゃ」と思ってしまうのです。 次女は長女のときの経験があるので、早めに習得させたほうが良いこと、本人がやる気が出るまで待っていたほうが良いことなど、ポイントがわかる気がします。なので次女には「先を急がせたい」と思うことが少ないです。 2人に平等に接したいと思っているのですが、親の至らなさから長女には厳しくなってしまうことがあります。長女のほうがお下がりを使うことなく、常に新しい物を買ってもらえるなど得している面もあるのですが……。これからも長女にはうまく対応できないことがあると思いますが、私自身も勉強しながらこれらも姉妹の子育てを頑張っていきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まっふ著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2021年09月14日2歳3カ月の長男はイヤイヤ絶頂期! 私の言うことは日を増して聞かなくなり、まだ生後2カ月の次男にもいたずらをしたり。注意し続ける私は、長男の態度と気分に振り回され疲れてしまいます。そして、気づけば毎日長男を叱ってばかり……。そんな私でしたが、長男への対応のなかで気づけたこと、学んだことを紹介します。イヤイヤ期の長男長男は何でも自分でしたい時期のようで、他人が手助けすることをすごく嫌がります。まだ小さいためひとりで着替えもできないのですが、誰かが手助けしようとすると「うーん!」と怒って服を引っ張ったり手を払いのけようとしたり。 しかし、結局ひとりでできないことに長男本人も腹を立てて泣き出す始末なのです。また、特に寝起きは機嫌が最悪で、大半はぐずって30分ほど泣き続けることも多く、その都度私は困り果てていました。 やっぱり叱ってしまう私…「イヤイヤ期は大変だけど、成長とともに終わるから」と先輩ママたちに聞いていた私は、できるだけ怒らず見守る体制でいようと思っていました。しかし、長男は「ママは怒らないから大丈夫!」とわかっているかのようにぐずりたい放題。 私が注意しても何度も同じことを繰り返す長男にイライラして、最終的には「やめなさい!」叱ってしまうのです。私が叱っても長男は泣いてもっといたずらをしようとして状況は悪くなる一方。私は「叱ることは悪循環だな……」と、そのとき気づきました。 今の長男を受け入れること叱ることは、長男にとって解決策ではないと思った私。長男がぐずり始めると、私は「もう!」と叱りたくなる気持ちを抑えて、長男を抱きしめることに切り替えました。すると、どうしようもなくぐずっていた長男の荒い呼吸が私の腕のなかで落ち着き、あっという間に機嫌が戻ったのです。 また、外へ連れて行くなど環境を変えると長男の感情が切り替えられるようで、ぐずること自体が愕然と減りました。私は「私自身が長男を受け入れて、良い環境を作ってあげることが必要なんだ」と気づいたのです。 今までの私の人生で、こんなにも自分の思い通りにならないことはありませんでした。イヤイヤ期の長男から、「なんでも自分の思い通りにはならないこと、相手を受け入れて自分が変わること」の大切さを教えてもらったように感じます。これからも長男や次男からいろいろ教わりながら、育児を楽しんでいけたらと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年09月11日わが家には3人の子どもがいますが、一番上の長女は2歳6カ月、次女は1歳11カ月で自然とトイレに行くようになり、あまりトイトレで苦労したことはありませんでした。しかし、末っ子の長男は甘えん坊でなかなか赤ちゃんっぽさが抜けず、3歳が近づいてきてもトイレに向かう気配がありません。これまで、それほど特別「トイトレ」というようなことをしたことがなかった私も、さすがに焦り始めていたのですが……。 進まないトイトレそもそも長男は体が非常に小さく、補助便座を使ってもお尻が落ちそうになっていたため、1歳代のときは便座に座らせることすらできませんでした。2歳になり少しずつ補助便座に座らせるようにしてみましたが、本当に座るだけでまったく意味を理解していないようです。男の子ということもあり、夫にお願いして立っておしっこをする様子を見せたり、息子自身も立ち小便にチャレンジしたりしましたが、どれも効果はなく月日だけが過ぎていきました。 水遊び中もじもじする息子あっという間にトイトレを始めて半年が経ち、幼稚園の手続きなどが目に見えてきた夏本番、私は焦っていました。しかし、意外なところで転機が訪れたのです。ある日、庭にビニールプールを出して子どもたちに水遊びをさせていると、遊んでいた息子が股間を抑えてもじもじしていました。 「おしっこが出そうなんだ」と気づいた私は息子の海パンを脱がせ、大急ぎでトイレへ。補助便座に座らせると、すぐに「ちょろちょろちょろ」と水音が聞こえてきました! 完全に私がタイミングを見極めただけでしたが、息子は初めてトイレで用を足すことができたのです。 1回だけと思いきやまさかのトイトレ終了ほぼ偶然というような初めてのトイレ成功でしたが、私はテンションが上がってしまい、息子を大きな声で褒めました。すると翌日、遊んでいる最中の息子が不意に股間を押さえてもじもじし、今度はしっかり私のほうを見たのです。「まさか昨日の今日で?」と思いつつトイレに連れて行くと、2回目とは思えないほどすんなりおしっこに成功。 「すごいねぇ! すごいねぇ!」驚きと喜びで騒がしい私を見ながら、息子は照れくさそうに笑っていました。それ以降、息子はほとんどおむつにおしっこをすることがなくなり、トイレに行きたくなると股間を押さえてもじもじしながら私の元にやってくるようになりました。 水遊び中はおむつをはいておらず、息子自身もそれに気づいていて、おしっこをすることを一瞬戸惑ったのだと思います。その一瞬を見逃さずにトイレに連れていけて本当によかったです。それにしても一度の成功で「トイレに行くこと」を理解する子どもの成長の速さには本当に驚かされました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2021年09月09日私には7歳と4歳の娘がいます。2人はYouTubeを見るのが大好き! 現代っ子はみんな見ているようだし、見ている間は熱中しておとなしくて助かるな、と軽い気持ちで見せ始めました。でもそれが悩みの種に……。今回はYouTubeがわが子たちに与えた影響と、その悩みに対して取った対策についてお話ししたいと思います。 わが家のYouTube事情長女が初めてYouTubeを見たのは2歳ぐらいです。夫に子守りを任せたら、手持ち無沙汰から見せてみたそう。するとテレビ以上の、ものすごい食いつき! そのころ大好きだったアンパンマンのアニメより、ユーチューバーがアンパンマンのぬいぐるみを使って寸劇をしているような動画を好むようになりました。 次女のYouTubeデビューはさらに早く、物心ついたころから長女と一緒に見ていました。親から見ると、何が楽しいのか理解できなかったのですが……。 感じた危機感2人はEテレやアニメを見ることはなくなり、YouTubeを視聴すると表示される関連動画から、次々と自分たちが好きなものをみつけては見ていました。特に好んで見ていたのが、おもちゃを紹介するものや替え歌を歌い続けるようなものです。 数あるYouTubeのなかには、おもしろいもの、子どものためになるものもあると思います。しかし、わが子たちが好きな動画はストーリー性もなく、「やばい」「すごい」が連呼されるようなもの。このままでは情緒や言語力が育たないのでは、と危機感を感じた私はYouTubeに関するルールを作ることにしました。 作ったルールわが家では、もともとテレビ画面を見てもよい時間を平日1時間、休日2時間までとしていて、2人はその時間をすべてテレビ番組ではなく、YouTubeにあてていました。しかし、Eテレや国民的アニメもたまには見てほしいと思った私は、幼稚園のお弁当がない日はYouTubeを見てもよいけれど、それ以外の日はテレビにするというルールに。 お弁当がないのは水曜、土曜、日曜の3日間だったので、曜日の概念がまだない次女のために、お弁当がない日という言い方にしていました。好きなものも見てほしいし、これからの時代はYouTubeを排除することはできないと感じたため、見て良い日も設けました。 ルールを作ったことにより、2人はYouTubeだけでなく、テレビも見るようになりました。私はいろいろなメディアをバランス良く見たほうが子どもたちのためになると考えています。現在、子どもたちは特段嫌がることもなくルールを守っています。まだ親の言うことに素直に従う時期にルール作りができてよかったです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2021年09月08日「毒親」のご両親のもとで育ってきた2児のママが、実母と同じように子どもに対して「八つ当たりしてしまう」「ついカッとなってしまう」ことに反省し、負の連鎖を断ち切るためにシンプルな家庭のルールをもうけたそうです。 私は現在4歳と1歳の子どもを持つ2児の母親です。次女を出産後、当時3歳くらいだった長女に対して、「これはただの八つ当たりだったな」「どうしてあんなにひどいことを言ってしまったのだろう」と反省と後悔をくり返す毎日でした。私自身、親から怒鳴られたり暴力を振るわれた経験があったので、子どもたちには私のような思いをさせたくないという思いから、「どうすれば感情的にならずに済むか」私なりに考えたことをご紹介します。 「しつけに暴力は必要なし」と断言できる実は私は「毒親」育ちで、両親から暴力やネグレクトなどを受けて育ち、悲惨な環境のもと、敏感で弱かった幼少期時代を過ごしてきました。子どもを産むまでは、正直言って「親から怒られる自分に原因があるのだ。叩かれるのも私のせいだ」というような思考を持ち続け、ずっと自己肯定感が低いままでした。しかし出産を通して、また実親とも離れて暮らして精神的な独立を経て、どんどんと私のなかで「私はなぜ親から叩かれないといけなかったの? しつけに暴力は必要なの?」といった疑問がわいてきたのです。 もちろん、私の答えは「NO」です。しつけに暴力など必要ないばかりか、子どもをかえって悪い方向に導くばかり。虐待経験者だからこそ断言できる、私なりの結論でした。 日々のモヤモヤ感を払拭したものとはしかし、終始穏やかで怒らない母親でいられるか?と言えば、それは私にとってかなりキツい課題で、どうしても実母にされてきたようにしてしまう自分がいました。 赤ちゃん返りの症状が出て手に負えなくなる長女に対して、度々感情的に怒鳴ってしまうなど怒っては後悔の毎日。そのたびに落ち込み、「どうすれば穏やかな自分でいられるの?」と自問自答する日々でした。そんな最中、私のモヤモヤ感をすとんと腹落ちさせてくれたものは、ズバリ「本」でした。主にアンガーマネジメント(怒りの感情を管理する)の書籍を何冊も読み、怒りの感情と向き合ってきました。 怒りの先にある感情とはアンガーマネジメントの本を何冊か読み、私のなかで取り組んだことは、怒りたくなったときに、「怒りの感情の先にあるものはなんなのか?」と自分自身に問いかけてみることです。もちろん、前述した「実親に対する怒りやされてきたこと」を、長女を通して再現してしまうという「過去の根深い出来事」に対する怒りが、まず1つありました。 しかしほかにも、長女に対して「しつけがなっていない」と周りから思われてしまわないだろうか?といった「体裁を気にする心」も、相当私の怒りの源になっているなとある日気付いたのです。 シンプルなルールを3つだけ持つ「実親に対する怒り」「体裁を気にする心」。どちらも長女に対してまったく怒る理由にならないことだと、冷静に考えて悟りました。そして、「あれもしなきゃこれもしなきゃ」といった焦りが、怒りの火をつけやすかったこともまた事実です。 そういった経緯から、私は「子どもに守ってほしいルールを3つに絞り、それ以外は子どもたちにキツく言わない」というシンプルなルールを持つことを決めました。 ・歯磨きや早寝早起きなど、規則正しい習慣を身につけること・笑顔で1日を終えること(泣いたままで終らない)・あいさつをすること シンプルなことですが、きちんと守るとなると子どもたちにとってもそうですが、大人である私自身にとっても決してたやすいものではありません。長女の年齢的には勉強を教えたり、ほかの課題も出てくる時期ですが、それとは一旦距離を置くことにしました。 次第に長女も赤ちゃん返りが落ち着き、物事を理解してくれる年頃になったということもあってか、現在は心の荒れがなくなり落ち着いています。私自身も、怒りの感情を分析して「子どもに守ってもらうルールを3つに絞る」という取り組みをおこなったことで、精神的にゆとりが出てきたのでよかったです。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年09月05日息子が赤ちゃんのころの育児の苦労から、この子は育てにくい子だと思い込んでしまっていた私。しかし、久々に会った祖母からの何気ない言葉で、息子が大きく成長していたことに気付かされ、自分の子育てに対して少し自信が持てたエピソードをお話しします。 やんちゃな息子に祖母がかけてくれた言葉私は現在第2子妊娠中のため、コロナ渦ではありますが、里帰り出産の病院を受診する目的で先日帰省しました。私の祖母にはもう1年近くひ孫の顔を見せられていなかったので、お墓参りも兼ねて2歳の息子を連れて祖母宅に訪れることにしたのです。 その際、物心がついた息子は初めての祖母宅に興奮してしまって、家中駆け回り、物色し、落書きをし……。肝心のお墓参り中には寝てしまったのですが、帰る間際に祖母が私に「ええ子やな」と言ってくれました。 育児に対するネガティブなイメージ息子は生まれたころから本当によく泣く赤ちゃんで、早いうちから人見知りも激しく……。離乳食もなかなか進まず、発育も遅れ気味でしたし、2時間おきの夜泣きは2歳になるまで続き、これまでの子育てには散々苦労させられたイメージしかありませんでした。 そして私はいつまでもそんなネガティブなイメージを持ちながら息子を見てしまっていたのだと思います。 素直に息子の成長を認められなかった自分ところが2歳になった息子は、好き嫌いもなく何でもよく食べるようになり、朝まで一度も起きずに寝てくれる日も増えました。口達者なほうなので、駄々をこねずにしたいことや嫌なことははっきりと言葉で伝えてくれます。 それなのに私自身は、最近の息子の成長を目の当たりにしても、素直に「ええ子や」と思ってあげることができなくなってしまっていたことに、祖母のひと言で気付くことができました。いつも一番近くにいたはずの母親の私が、息子の成長を認めて褒めてあげることができていなかったのです。 祖母が何気なくかけてくれたやさしいひと言のおかげで、これからはもっと息子を信頼して、心に余裕をもって子育てしていこうという気持ちになりました。息子の成長をはっきりと感じ、今後の子育てにも少し自信を持つきっかけとなった、うれしい帰省中の一幕でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:鈴木ゆり2歳の男の子の母。現在第2子を妊娠中。結婚後は夫の実家で義両親と同居しながら、旅行会社にフルタイムで勤務。その傍ら、自身の体験をもとに子育てに関する体験談を執筆している。
2021年08月30日この記事では、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOさんが赤ちゃんの指しゃぶりについて解説しています。赤ちゃんは生後4~5カ月ごろになると、自分の手に意思を持って興味を示すようになり、遊びと学習の両方の意味を持ってしゃぶるようになってくるそうです。 こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。ほとんどの赤ちゃんがする、指しゃぶり。でも、あまりしすぎるのは愛情不足、母乳不足などと言われることもあり、ママが不安に思うこともあります。そこで、今日は「指しゃぶり」についてお話しします。 個性ある赤ちゃんの指しゃぶり生後2カ月ごろになると、赤ちゃんは自分のげんこつをなめる仕草を始めます。生後3カ月を過ぎるころからは、特定の指をリズミカルにしゃぶるようになり、手が口から離れると泣き出すようなことも出てきます。 いわゆる「指しゃぶり」は、赤ちゃん全員がするわけではなく、しない子もいれば、どの指を吸うかもその子によってレパートリーはさまざまです。 指しゃぶりは、「母乳不足」「愛情不足」のサインだと育児書などに書いてあることもあって不安になりますが、どんなに愛情をかけていても、ちゃんと母乳や育児用ミルクを飲ませていても、指しゃぶりをするときはします! 口に触れたものに吸いつく原始反射赤ちゃんは、口に触れたものに吸いつく原始反射を持っています。さまざまな体の感覚器のなかでも口と舌の感覚が最初に発達するので、なんでも口に入れて吸いつくことでいろいろなことを感じ取ります。 このような反射があるからこそ、母乳や育児用ミルクを飲むという生きていくうえで絶対必要な本能的行動ができるのです。すごいですよね。 指しゃぶりは遊びと学習生後4〜5カ月になると、自分の手に意思を持って興味を示すようになり、物の形や大きさ、感触を確かめ、手と目の協調運動を学び、遊びと学習の両方の意味を持ってしゃぶるようになっていきます。何かを吸う行動には不安や緊張を解消させる効果があり、鎮静作用があるということも明らかにされています。脳の発達においても、指しゃぶりは大きな効果があります。好奇心旺盛の赤ちゃんの自然の摂理である行動は、無理にやめさせる必要はないし、悩むことでもありません。 少し大きくなって1歳以上になると、歯並びや噛み合わせに影響することから、指しゃぶりが習慣化している子は注意が必要だという意見もありますが、12人の子育ての経験上、そんなに目くじらを立てなくても時期がくれば自然にしなくなります。 ゆっくりのんびり、指しゃぶりをしなくなるその日を待ってあげましょう。神経質にならずに子どもに安心感を与えてあげること。それさえ心がけていればOKです! イラスト/(c)chicchimama 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2021年08月28日私はかなりのネガティブ思考で、自己嫌悪も激しいタイプ。またそれは性格だから変わらない、自分だけが苦しいと思い込んでいました。ところがあるとき、私のネガティブな考え方や行動が息子に悪影響を与えていると気づくことになる出来事が……。 息子の言葉が忘れられない息子が小1の冬のことでした。息子が最近「どうせ自分はダメなんだ……」「自分を殺す……」などといった自分を傷つけるような言葉を使うのが気になっていたところ、同時に担任の先生からも学校でも同じだとお話がありました。 うまくいかないことがあると自分を傷つけるような言葉を発したり、自分の頭を叩いたりするのです。このままではいけない。そう思った私は、子どもの自己肯定感を上げる方法について調べ始めました。 問題は母親である私自身にあったしかし、調べていくうちに、どうやら問題は息子というより私自身にあるのではないか? ということに気づいたのです。私の考え方や口癖などが、知らず知らずのうちに息子へ伝染していたのでした。 自分のようになってほしくないと思いながらも、ネガティブな物の見方やうまくいかないことがあると自分を責めまくる行動などを私自身がしていたのです。また、感情の制御が利かず暴言を吐くといったこともあり、それも息子を傷つけていたと気づきました。 試行錯誤するうちに良い変化が…「大切な息子を傷つけてしまった、このままでは息子の人生を台無しにしてしまう……」。かなりのショックを受けた私は、自分を変える決意をしました。 本やネットで心理学などを勉強して断捨離を始めたり、瞑想や運動を取り入れたり、自己分析をし、自分の考え方のクセやその日の行動を記録するなど、とにかく何でも行動に移して試してみました。そして、試行錯誤していくうちに私自身の考え方や行動も変化していきました。 息子にもうれしい変化が!私自身に良い変化が起きてくると、同時に息子もだんだんと自分を責めるような言葉を使わなくなりました。以前よりも息子らしく生き生きと過ごしてくれている気がします。 まだきょうだい喧嘩の際などには「どうせ僕が怒られるんだろ」など、ややひねくれることはあるので、私の言葉かけや態度などをもっと良くしていかなければとも思っています。 人生のターニングポイントとなったこの出来事。息子が身をもって教えてくれたことは計り知れません。息子に対しては、ネガティブな考え方を刷り込んでしまい、本当に申し訳ない気持ちと、気づかせてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。これからも息子や私自身の人生のためにも努力していこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:やましたくるみ2男2女の母。結婚を機に田舎に移り住み、のんびり子育てを楽しみながら、自身の体験談を中心に執筆中。
2021年08月27日保育士の中田馨さんが、保育園で実践している「子どもへのほめ方・しかり方」を教えてくれました。今回はお出かけ編です。お菓子を買ってと泣く、なかなか帰りたがらない、公共の乗り物で騒ぐなど、シーン別に詳しく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している、子どもへのしかり方・ほめ方」の第4回目になります。今回は、お出かけでのしかり方とほめ方です。普段、保育士が現場で実際にどのような声かけをしているかお話しします。 よかれと思って言ってしまう言葉を言い換えてみるお出かけ先でよく出る言葉といえば、子どもの言動を止めたいときに思わず言ってしまう「ダメ!」という言葉。気をつけてほしいのは、「ダメ!」を何度も使っていると、「ダメ!」の効力が薄まっていき、子どもにとって日常の言葉になってしまうことです。「ダメ!」は危険を回避するためにしかるときの言葉としてとっておきましょう。 実は、子どもと生活していても「ダメ!」を使わずに過ごすことはできます。子どもの行動と気持ちにフォーカスを当てていると、「ダメ!」と言う場面はそれほど多く訪れません。今から、普段使っている「ダメ!」を別の言葉に言い換えることはできないかを考えてみましょう。例えば、人の家の花を子どもが取ろうとしたとき。「ダメ!」ではなく、「待って」と言いましょう。そして「きれいな花だから触りたくなっちゃったね。でも、このお花はおうちの人が大切にしているお花だから、見るだけにしようね」と言います。 お菓子を買ってと泣くスーパーに行くとよく見かける光景。「お菓子、買って!」「今日はダメ!」というやり取りです。私自身も自分の子どもで経験していますし、保育園の子どもたちを連れてお買い物に行ったときにも経験しています。 商品を握りしめ「買ってくれるまで絶対に離しません!」と強い意志で向かってくる子どもに、どう対応したらいいか迷ってしまいそうです。ここで、ママが見せてほしい態度は「買うなら買う。買わないなら買わない」と言う明確な態度です。 子どもの訴えが激しいと、周りの目もあるので思わず根負けしてしまいそうですが、「買わない」と決めたなら、自分の気持ちに負けてはいけません。でも「今日は買わないって言ったでしょ!」としからないでください。まずは、「このお菓子が欲しかったんだね」と子どもの気持ちを受け止めます。そして「今日は、卵を買いにきたからお菓子は買わない」と伝えます。子どもは、まだかたくなにお菓子を手に持ち動かないと思いますが、ママの言葉は聞いているのでしばらく待ってみましょう。 そして、こんな提案はOKです。「今日のおやつは、バナナヨーグルトにしようと思ってるの。おいしそうなバナナを選んでほしいな」などです。お菓子を棚に戻すことができたら、お菓子を戻せたことをほめます。スーパーに行っても、お菓子を買ってもらえない経験を積むことで「買わないこと」が日常になります。少し時間がかかるかもしれませんが、じっくりと付き合いましょう。スーパーに行く前に「今日は、お菓子は買わない日だよ」とあらかじめ伝えることも大切です。 遊びに行くと帰りたがらない!公園へ遊びに行ったときなど、「帰るよ」と言ってからがとても長いですよね。「帰るよ」「ヤダ!」のやり取りをいったい何回することでしょう。ママは帰宅してからのことを考えると「早く帰りたい」という気持ちでいっぱいなことでしょう。とはいえ、今遊びがのってきているのに急に帰ると言われても子どもだって困るのです。このようなときは、少し前から予告をしておきましょう。 帰宅の15分前から「そろそろ帰るよ」と伝えます。そのときは、子どもに知らん顔されてもOKです。また5分したら「そろそろ帰るよ」と言います。そうすると、5分前に言われていたので、何となく子どもも「ああ、そろそろなんだな」と思い、1つおもちゃを片づけるかもしれません。さらに5分経ったら、自分でおもちゃを片づける子もいます。 子どもの様子を見つつ「行こうか」と言うとと、すんなりと帰宅の方向へ進みます。そして、「お片づけできてカッコいいね。ママ助かっちゃった!」とほめてあげましょう。ママがやりがちなのは、何度も頻繁に「そろそろ帰るよ」の言葉を使うこと。「そろそろ帰るよ」と1回言ったら、子どもを信じて少し待ってみるのがコツです。 公共の乗り物で騒ぐこれは本当に困ってしまいますね。私の息子と娘は電車に乗ると騒ぐ子どもでした。「どうして電車に乗ると、いつも騒ぐの?」と、泣きたくなったことが何度もあります。電車に乗ることは、子どもにとって最高にウキウキする場面。特に、電車好きの息子はテンションMAXになってしまったのでしょう。とはいえ、「子どもが電車好きなんだから、騒いでも仕方ないでしょ?」というのは違います。 「静かにしなさい!」「走らない!」と言っても、子どもはすぐにおとなしくなりません。このような場合に声かけするときに心がけてほしいのは、ママがしてほしい行動を言葉にするということ。「静かにしなさい!」は「小さな声でお話してほしい」に、「走らない!」は「歩いてほしい」「止まってほしい」「座ってほしい」に変えて伝えます。 そして、騒がしくしている場合は、少なくとも周りの方に不快な思いをさせているかもしれませんので、下記の2つの行動と言葉で、きちんと子どもに気持ちを届けてほしいのです。 ・子どもの動き(声)を体で止める・「座ってほしい」と伝える 保育園での「遠足ルール」保育園では、遠足などで電車に乗るときは、乗る直前に簡単なルールを2つだけ伝えます。 【1】先生と手をつなぐこと【2】小さな声でお話しすること この2つを伝えるだけで、子どもたちの電車に乗るときの気持ちが変わってきます。ぜひ、おうちのルールを決めてから電車に乗ってみましょう。お出かけしているときに子どもが困った行動をすると、体中に冷や汗がダラダラ出ます。家なら泣いていてもしばらくそばで様子を見ることができますが、外だと早期に解決したいのがママの本音です。「この状況をどうしたいいの?」と悩むところですが、基本的には家と同じ対応をすればいいのです。子どもの気持ちを受け入れて、ママのしてほしいことを伝える、そして待つ。もちろん、抱っこもしてあげてください。 お出かけの場で子どもを「ダメ!」としかるのは、2つのときだけ。・ケガをしそうな危ないことをしたとき・走り回ったり大騒ぎして、周りの人に迷惑をかけてしまったとき これらのときは「ダメ!」としかります。しかるときは、短い言葉を心がけます。それ以外の場面の場合は、いかにしからずほめる方向に持っていけるか、言葉の言い換えをしてみましょう。 作画/はたこ著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年08月22日「奥さんと子どもに好かれたい」第122話。今回は、息子と映画に行ったときに出くわしたとあるできごとについて。あまりの迫力に驚きつつも、いろいろ考えさせられたそうです。 奥さんと子どもに好かれたい第122話人にはそれぞれ事情があるのでしょう。わかってはいるのですが……。 息子と映画に行ったときのこと。ベンチで開場を待っていると隣から怒号が聞こえました。「ほら! だから言ったでしょ!」「まずなんていうの! まず謝りなさい!」恐る恐る様子をうかがうと、お母さんと一緒に来ていた5歳ぐらいの男の子の持っていたポップコーンがカップからこぼれてしまったようでした。 「早く謝りなさい! あなたはいつもそうだ!」と怒号を飛ばすお母さん。男の子はお母さんよりもはるかに落ち着いた様子で、ポップコーンをせっせと拾っていました。 そのあまりの迫力に僕は若干引いてしまったのですが、普段大声で怒られることに慣れていない僕の息子も「人ってこんなに怒られるの……?」とでも言いたそうな顔でショックを受けているようでした。急に怒りがマックスになってしまうことは、僕にももちろんあります。子どものためを思って、つい怒ってしまうのは愛情があるからこそだということも理解はしているつもりですし、これまでも同じようなことがあって公開説教になってしまったのかもしれません。それぞれの家庭に事情があるのだと思います。ただ、楽しみに映画を待っていた息子のテンションが、その瞬間、一気に下がってしまったのはとても残念でした。子どもに謝罪ばかり求める発言も若干気になりました。つくづく「子どもを正しく叱る」ということについて考えさせられました。家でも外でも気をつけないといけませんね……。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年08月20日私の息子は、少し変わった方法でトイレトレーニングをおこないました。その方法のおかげで、1週間でトイレトレーニングを完了することができました。今回は、実際に息子が2歳6カ月のときにおこなったトイレトレーニングの方法と、工夫したポイントをお伝えします。 まずは、おしっこの存在を知ってもらう息子はおしっこをしても、何ごともなかったかのように遊び続けるタイプ。息子が自分からトイレに行くためにはまず、「自分のおちんちんから、おしっこというものが出ている」と知ってもらうことが必要だ、と私は考えました。吸収力の良いおむつをしていてはどこから何が出ているのか感じることも見ることもできないと思い、気温の高い日中の1日だけ長めのTシャツ1枚で息子に過ごしてもらうことに。 1回目のおしっこタイム。床に勢いよくおしっこが出たことに息子はビックリし、ジッとそれを見ています。2回目のおしっこタイムもまた床に出し、息子はおしっこと自分のおちんちんを見ていました。「今だ!」と思った私は、「おしっこが出たね。どこから出たのかな? ○○君のおちんちんからでてきたんだね」と息子に伝えると、3回目のおしっこタイムでは、おしっこが出た瞬間に息子は自分のおちんちんを確認したのでした。 床を一緒に掃除するおしっこが自分のおちんちんから出てくることを認識した息子に、次は床におしっこをしてはいけない理由を伝えようと思いました。4回目のおしっこタイム。私は汚れた床を見て、「床が濡れてしまったね。このままにしておくと、バイキンがたくさんくるし、滑って転んでしまうね。一緒に拭いてきれいにしてくれる?」と言い、雑巾で一緒に拭くことに。 そして、「トイレでおしっこできたら床が濡れないね。おなかがもぞもぞしてきたらおしっこが出る合図だから、教えてくれる?」と伝えました。おしっこがおちんちんから出ていることを息子が見たので、短パンをはかせることに。パンツではなく短パンにした理由は、おしっこが足を伝って流れてくる感覚で「気持ち悪い」と息子に感じてほしかったからです。 トイレに行く習慣をつけるおしっこで濡れた床を初めて息子と掃除したあと、何度もおしっこタイムがありました。「床におしっこしてはいけない」と思ってもらうために、それ以降は毎回、おしっこで濡れた床の掃除は息子と一緒にすることに私は決めました。 そして、息子が床におしっこをしてしまっても、必ずそのあとトイレへ行って、便器に座ってもらうことにしたのです。こうすることで、「おしっこのときには必ずトイレへ行く」という認識を持ってもらおうと思ったからです。 あとは繰り返し練習するのみ 息子は、床におしっこをする→床を拭く→トイレに座るを何度も何度も繰り返しました。 すると1日目の終わりに、「おしっこ」と言って床にお漏らししてしまった場所を教えてくれるようになり、3日目には半分くらいの確率で事前に「トイレ」と教えてくれるようになりました。そして、7日目にはパンツと短パンをはいても、毎回事前にトイレへ行けるようになったのです。 トイトレで大事にしたことは、「こうしたほうがよい理由」を息子に伝えることです。理由がわかれば、自発的に行動できると思ったからです。でもこれは2歳6カ月だったから理解できたのかもしれません。そして、おしっこを漏らしてしまっても怒らないことを心がけました。失敗したときに息子自身で後処理したことも、トイトレに活かせたのではないかと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:石垣 まり4歳男児のママ。大学病院で4年間助産師として勤務し、現在は筆耕業務をおこなっている。副業として、妊娠・出産・育児・芸能などの記事を執筆中。
2021年08月08日現在2歳と0歳の息子を育てています。専業主婦なので保育園に預けず、1日中一緒です。2歳差育児は大変だと聞いていましたが、想像よりはるかに大変。わが家の場合、上の子の赤ちゃん返りや下の子への意地悪がひどい⋯⋯。長男は次男を叩いたり蹴ったり、おもちゃを取り上げたりと、すごいのです。いつになったら仲良く2人で遊んでくれるのだろうと、私は途方に暮れる毎日でした。おなかにいる弟の存在を教えていたのに…私は下の子がおなかにいるときから、長男に「弟がここにいるからね」「仲良く遊ぼうね」と話しかけていました。きっと長男は下の子が生まれたら赤ちゃん返りやイヤイヤ期などがあるから、あらかじめおなかにいる弟の存在を教えておこうと思ったのです。 私自身も兄弟と2歳差。母から2歳差育児の大変さは重々聞いていました。長男は物分かりが良いほうだったので、弟の存在をきちんと話せば生まれてからもきっと仲良く遊んでくれるだろうと私は信じていたのです。 実際はママを取られて邪魔な存在?次男が生まれてから、長男はやっぱり赤ちゃん返りが始まりました。抱っこばかり求めてくるし、せっかくトイトレが進んでいたのにおむつに後戻り。次男におっぱいをやれば隣で泣きじゃくり、寝ても覚めても「ママ、ママ」……。 おなかの中にいたときに「弟がいる」ということを何度も話していたので、長男は理解してくれていると思っていたのですが、現実はまったく違い、私は困りました。 大変だったけど長男に言わなかったひと言それからも長男の赤ちゃん返りは続きましたが、次男がよく寝る子だったので、長男と2人の時間も比較的取れていました。でも、まだまだ弟に対して敵対心が強い長男の行動に私はイライラして叱ってしまうことも……。だけど私は長男に対して、「お兄ちゃんなんだから!」というひと言は絶対に言わないようにしていました。 なぜなら「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」と、私自身が親からしょっちゅう言われていて嫌だった言葉だからです。好きでお姉ちゃんになったわけではないし……と、ずっと妹を羨ましく思っていました。兄弟で歳の差はあるけど、私にとってはどちらも同じ息子。そんな気持ちで日々過ごしています。 「お兄ちゃんなんだから」というひと言を言わないおかげが、長男は徐々に赤ちゃん返りをしなくなってきました。次男が1歳になるころには、だいぶ2人で仲良く過ごせるようになってきました。まだまだ大変な時期ですが、来年から長男は幼稚園。2人で過ごす貴重な毎日を、私自身無理することなく楽しんで過ごしていきたいなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:森下ミメカ2歳男児と0歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。
2021年08月04日3歳の長男はこだわりが強く、物事の順番などを気にする性格で、そのルーティーンが崩れることを嫌います。繊細、几帳面だなと親としては見守っていましたが、保育園に通い出したら見守るだけではいけないので、自分の思い通りにいかないときもあることを教える必要が出てきました。思った通りにできないことを、真剣に教えた父親の体験談を紹介します。 登園ルーティーン、崩れる!息子は保育園に登園するだけでも、こだわりがたくさんあります。 靴の履き方、履く順番、玄関を誰が開けるのか、車のドアを誰が開けるのか、どの扉から開けるのか、どの扉に誰が入るのか、たくさんの指示が息子から出てきます。保育園に着いてからも、それはそれは細かい決まりがたくさんあり、それを1つずつミスのないように親も気をつけます。 ある日次男を先に教室に預けて、その後に長男と次男がタッチする流れがあるにもかかわらず、先生が急いで次男を抱えたまま部屋に入ってしまいました。 次男とタッチできなかった長男は、「タッチしたかった! できなかったー!」と、廊下で泣きながら暴れました。 全力共感、作戦検討!ここからが息子への語りかけタイムです。自分の焦る気持ちは排除し、長男の気持ちを理解することに全力を注ぎます。まずは共感です。「嫌だったね。タッチしたかったね。残念だね」⋯⋯これを、本気で気持ちを込めて伝えます。「パパも、悲しいよ!」と。そして、私にも反省点があれば反省します。「パパも、先生に最後にタッチさせてください、って言えばよかったね」と、自分の落ち度も伝えます。 そこから、対策を考えます。「じゃあさ、どうしたらいいかね。今日は失敗しちゃったけど、明日はどうしようかね?」と。ここまで言うと、「明日はパパ、ちゃんと言ってよ」といったように、明日の作戦を答えてくれました! 作戦成功! 絆深まる!次の日は朝から作戦決行です。「今日はパパ、先生にちゃんと言うから、長男もタッチするんだよ! 忘れずに集中しよう!」と、半分遊びながら登園しました。この日もいくつものルーティーンをこなし、いざ次男の教室へ。 そして、作戦通りパパと長男の流れるようなコンビネーションで無事にクリアしました! そこから長男を預けるまでの時間は、仲良くお互い感謝しながらよかった点の褒め合いです。言ったことが伝わり、ましてや褒めてもくれるだなんて、また長男の成長を感じました。思っていた以上に、大きくなっていました。 怒らないことを意識し始めてから1カ月強。体感として、驚くほど長男と会話ができるようになりました。 もちろん説得がうまくいかない日はありますが、次の日にはできたりするので、潜在的に親の言葉は届いてるのだなと感じています。 これからも、決して感情的にならずに対等に接し続けていきたいです。 監修/助産師REIKOイラストレーター/大福著者:高橋ともゆき男の子2人(3歳と2歳)のパパ。普段は会社員で、妻は短時間勤務で働く共働き夫婦。育児、家事について最近ブログを始める。ライティングスキルを勉強中!
2021年07月29日息子のイヤイヤ期を経験するまでは「とにかく泣き叫ぶ」「どうしようもない」という印象でした。しかし、実際にはイヤイヤの理由はいつも明確で、うまく対処できれば回避できるように感じました。個人差が大きいとは思いますが、うちのイヤイヤパターンとその対処法をお伝えします。 集中していることを中断させられるとき2歳の息子がおもちゃで遊んでいるときや動画を見ているとき、無理にやめさせようとすると「まだ遊んでるの!!」と本気で怒られます。言うこと聞かないな〜とイライラしていましたが、突然やめさせられるのは自分だって嫌だよなと思うようになりました。 そこで、早いうちから「もうそろそろやめようか〜」「お片づけできる?」と何度も声をかけるようにしました。すると、声かけのあと数分待てば自分のタイミングでスッとやめてくれるようになったのです。私自身に根気強く声かけできる心の余裕、子どものタイミングを待てる時間の余裕があることが重要となるため、セルフコントロールを心がけています。 欲しい物が手に入らないときスーパーでお菓子、ジュースを手当たり次第に欲しがる息子。「ダメだよ」と言うとイヤイヤもヒートアップし、収拾がつかなくなって逃げるようにスーパーを出ることも。 そこで、欲しがる物をひとつ買ってあげるようにしています。そうすれば1つ目から否定する必要はなくなり、2つ目を持ってきたときは「どちらかひとつだよ。どっちがいい?」と聞くように。息子も本当に欲しい物を考えてくれるようになりました。 たまに、気をそらす作戦として「これ持てる? 重いかな〜?」と牛乳パックなどの少し重めの物を渡すことも。「持てるよ! ほら!」と本人も楽しくなって、物欲から気をそらすことができました。 自分が行きたい道に行けないとき保育園から家への帰り道は、ひとりで歩くときの3倍の時間がかかります。家とは真逆の方向を指差して「こっち! こっち行く!」と言うことは日常茶飯事。ある程度の回り道であれば行くのも手ですが、できれば最短ルートで帰りたい……。 そんなとき私は、「あっちはブーブーがいっぱいで、ガシャーンてなるよ(危ないよ、という意味)!」「ほら、こっちに行くとバスが見えるよ!」「今日はパパが早く帰ってくるから、早く帰らなきゃ!」とたくさんの言葉を身振り手振りでオーバーに伝えるようにしています。まだ息子が言葉を理解していない時期から続けており、意味は理解できずとも「何かただならぬ理由がありそうだ......」という顔をしてついてきてくれるようになりました。 わが家での対処法をお伝えしましたが、もちろんうまくいく日ばかりではありません。何をしてもだめで、「も〜!!!」とイライラが爆発してしまうことも。それでも、自我形成に重要とされるこのイヤイヤ期の息子の感情を否定することなく、かつ自分も疲れずに楽しく受け流していけたらいいなと思っています。 イラストレーター/まっふ監修/助産師 松田玲子著者:高橋さちこ2歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年07月29日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳ごろになると、そばにいるお友だちのおもちゃを取ってしまうことがあります。私が経営している保育所は0~2歳児が対象ですので、毎日そんな子ども同士のやり取りがあります。 お友だちのおもちゃを取ってしまうことは、子どもが成長するなかでよくあることです。でも、よくあることと言っても、一緒に遊んでいるお友だちのおもちゃを取ってしまったときは、やっぱり困ってしまいますよね。そんなとき、親は子どもにどう声かけをしたらいいのでしょうか? お友だちのおもちゃを取ることはダメなこと?まずは、おもちゃを取りあうことも成長の証ととらえましょう。3歳ごろまでは「自分の物」「他人の物」の区別がついていません。この時期に、「貸して」「はいどうぞ」の練習を始めるチャンスです! 声かけで両者の気持ちを受け止めるもし、お友だちのおもちゃを取ってしまい、お友だちが泣いてしまったら、あなたならどのような声かけをしますか? たとえば、取られたほうには「取られて悲しかったね」 取ったほうには「おもちゃで遊びたかったね。〇〇ちゃんも取られて悲しかったと思うよ」と、声かけをしてみましょう。このように、両者の気持ちを受け止めることが大切。これは、幼児期になっても同じです。 取ったらダメ!と言わなくてもいい方法友だちが遊んでいるおもちゃですから、遊び終わってから貸してもらうのが理想。子どもの気持ちを受け止めたら「取ったらダメ」ではなく「こっちのおもちゃで遊ぼうか」と別の遊びを提案して、子どもの視点を変えてみましょう。 親が注意しなければいけないことお友だちとの遊びのなかで親が気を付けることは、お友だちを突き倒す・噛む・たたく・ひっかくなどしないかを見守ることです。 このような子どもの行動は、成長するうえでよくあることですが、せっかくの楽しい遊びが残念な気持ちになりかねません。してはいけないことを未然に防ぎ、子どもに繰り返し伝えていくことが大切です。 とはいえ、親も人間。うまく声かけができなくて反省してしまうこともあります。私も反省の連続です。子どもの成長に合わせ、いろいろと声かけにも変化をつけて、親も育っていきたいですね。 イラスト/sawawa著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年07月27日3人育児のなかで全員が絶賛イヤイヤ期の毎日。どの子に何を言っても返ってくる答えは「イヤ!」か「だめ!」で、母親である私自身どうしていいのかわからずにイライラする日もたくさんありました。そんなどうしようもなくなったときにどのようにしていたのかをご紹介します。 始まりは突然に…イヤイヤ期って本当にあるのかな?と思うほどお利口さんでよく笑う1番目の子ども。だんだん食事などでも好き嫌いが出てきた1歳半のころ、噂に聞くイヤイヤ期はまだまだこないものだと思っていました。 しかしある日の食事中に突然「イヤ!」と言い始め、びっくりしたのを覚えています。ママから見ると何がダメなのかまったくわからないけれど、だんだん「イヤ!」や「ダメ!」と言われることが多くなってきて、これが噂に聞くイヤイヤ期か……とぐったり。今となればまだまだかわいいイヤイヤでした。 2番目のイヤイヤ期1番目の息子が3歳になったころ、イヤイヤがとても激しくなってきたと感じていました。そんな息子に手を焼いていましたが、かわいい悪魔がもう1人誕生。2歳になる2番目の娘が、やることすべてに「イヤ!」というようになってしまいました。 最初のうちは気のせいかな? お兄ちゃんのまねかな?なんて思っていましたが、明らかに意思のある「イヤ」に、白目になってしまうような感覚になりました。 まさかのあなたも!?1番目と2番目のイヤイヤ期に手を焼く毎日で、てんてこ舞いだった私。唯一、素直に抱っこさせてくれていた1歳の3番目の娘の存在にとてもありがたさを感じていました。 でもお兄ちゃんとお姉ちゃんのイヤイヤを毎日見ていた3番目も、あるときからママのすることすべてに「イヤ!」と言うようになってしまったのです。 イヤイヤ期との付き合い方1歳・2歳・3歳の同時に起こったイヤイヤ期に、ママである私もイヤイヤ期になってしまいそうでした。そこで試した方法が、“ママもイヤイヤ期になる作戦”。 子どもたちが誰かイヤというと、「ママもイヤー!」と駄々をこねます。そうすると、普段は困り果てているママなのにどうしたのだろう?と思うのか、キョトンとした顔で自分たちがイヤと騒いでいたのを忘れてくれました。 3人同時のイヤイヤ期に一時期はどうしていいのかわからず、子どもたちが寝静まったあとに泣いていた日もありました。いろいろな作戦を実践して、なんとかイヤイヤ期の子どもたちとそれに立ち向かう自分自身と向き合えたように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2021年07月25日息子の対応を児童相談所に相談したことで、叱るときの区切りが明確になり、窮屈になっていたママの心がフッと軽くなりました。「子を守る親」を守ってもらえる場所もちゃんとある――。そう気づけた出来事でした。朝、普段とは様子が違った息子も、幼稚園から帰ってくるときには普段通りに。そんな息子の姿にも、ママは救われたのでした。 胸のつかえがとれたママは… 答えのない育児。だからこそ、不安に思ったり、孤独と感じたり、悩んだりと、たくさんの壁にぶつかることがあると思います。ツマ子さんもそうでした。今回の一件で、息子さんの対応に悩み児童相談所へ電話したことで「ひとりではない」「頼れる場所がある」と気づくことができました。 自身の経験から、ツマ子さんは悩みを抱えるママたちに「いい母親ってなんだろう? 理想の母親と全然違う!と悩んでいるママさんたち。大丈夫です。みんな一緒です」とも伝えています。 ツマ子さんの体験談をご紹介したことで、ママたちの不安の種を少しでも取り除けるきっかけになったらうれしく思います。 著者:マンガ家・イラストレーター ツマ子長男と双子女子の母。5人家族。育児漫画、ホラーエッセイ漫画を書いています。
2021年07月21日息子に「お母さん、やめるね」と言ってしまった翌日。よそよそしく息子に接していたママに、息子は不安そうな表情を覗かせました。幼稚園バスのお見送りのときも、おしゃべりだった息子はほとんどしゃべらず……。「このままじゃダメだ」そう思ったママは幼稚園のお見送りから帰宅後、児童相談所へ電話することに。 息子の対応、どうしたらいい? 「機嫌が悪いと物を投げたり、下の子に当たったりする。どれくらいまでるべき?」「叱っているときに息子がふざけていると、突き飛ばしたり、叩いたりしてしまう、どうしたらいい?」少しずつ、自分の思いを相談員に伝えたママ。相談員は、1つずつ丁寧に話を聞いてくれ、アドバイスをしてくれました。 児童相談所に「電話してよかった」と心から思ったママ。どうしたらいいか困ってしまったとき、周囲に相談できる人がいない、相談を聞いてもらえないというとき、話を聞いてもらうだけでも心がラクになるかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ツマ子長男と双子女子の母。5人家族。育児漫画、ホラーエッセイ漫画を書いています。
2021年07月20日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~