こんにちは!海外で1歳児の育児に奮闘するママライターなかやまあぽろです。ママ友と、よく妊娠中の症状や出産時についての話になることはありませんか?ひと口に“妊娠”と言っても、つわりが重かったり、逆に全くない人など十人十色ですね。妊婦さんに特に多いのは、眠気やだるさが続いたり、常に空腹でついつい何かを口にしてしまい、産科に行けば体重コントロールで注意の嵐……なんてことも。後期に入るとおなかで足元が見えないし、赤ちゃんに膀胱(ぼうこう)が圧迫されて思わず尿もれ。妊婦生活は、思った以上に大変!でも、そんな妊娠中にしか体験できないこともあるはず!今回は妊娠中のおもしろエピソードをママたちに聞いて、まとめてみました。現在妊娠中の読者様も、育児真っ最中の忙しいママたちも、しばしの間楽しんでいただけたら幸いです。●夫とのエピソード:イクメン誕生のきざしが見えるかも?『おなかがふくらんで靴下がうまく履けなくなったとき、旦那さんが手伝ってくれるようになりました。ありがとうと伝えると、「僕の老後の介護は頼むよ」 と一言。思わずクスリと笑っちゃいました』(3か月の男の子のママ)『妊娠がわかってから、フィルムカメラでおなかが大きくなる様子を撮っていって、子どもが産まれてから現像して記念にしようということになり、夫が撮影をしてくれることに。私はてっきり全身が写っていると思い込んでいましたが、いざ現像してみるとおなかの部分しか写っていなくてショック。「幸せそうな顔も写ってないと意味ないじゃん!」と夫に言ったら、「赤ちゃんのことしか考えてなかった……」 とのこと。その返事になんだか気が抜けて笑っちゃいました』(1歳の女の子のママ)旦那様との間では、ほっこりするようなエピソードが特徴でした。妊娠中の奥様への気づかいは、パパとして目覚める重要なキーとなり、出産後の子育てへの協力にも影響すると言われています。皆様、イクメンと呼ばれているのでは!?●家族とのエピソード:孫の誕生が待ちきれない両親の、おちゃめな一面『里帰り中のある日、父が畳み終わった洗濯物をキッチンにいるわたしに渡しながら「これ台拭き用のふきんだからしまっておいてね」と一言。何気なくふきんを見たら、なんとわたしの妊娠中に愛用していたデカパンツが…… 。「ちょっと、これわたしのパンツだよ!」と言ったものの、父はわたしがこんな大きなパンツをはいているとは想像もつかないという様子。他の家族は大笑いでした』(2か月の男の子のママ)『息子はおなかにいるうちから名前を決めていて、里帰り先では家族がみんな名前を呼びながらおなかに話しかけていました。特に母は初孫の誕生を待ちわびていて、毎日おなかの息子の名前を呼んではうれしそうにしていました。ある日、母が間違えて実家暮らしのわたしの兄をおなかの息子の名前で呼んだ ときには、家族全員大爆笑でした』(1歳の男の子のママ)孫の誕生を待ちわびるご家族の熱気は、本当に熱くありがたいものですね。出産後に知る両親のありがたみは計り知れないものです。これからお子さんと一緒におじいちゃんおばあちゃん孝行をしたいですね。●外出先でのエピソード:妊娠中は、意外と大胆になる?『妊娠中、わたしはおなかをなでてもらうとすごく幸せな気持ちになって、いろんな人によくなでてもらっていたのですが、他の妊婦さんもきっと同じ気持ちだろうな、と思っていました。ある日、外出先で母のパート仲間の女性に会い、おなかがふくらんでいたのでニコニコしながらなでたのですが、後から母が青ざめた顔で「あの子妊娠してないよ……」 と一言。どうやら元からふくよかな体型の方だったよう。あとから母を通じて謝りましたが、ご本人も爆笑だったみたいで救われました』(1歳の女の子のママ)『健診で産院に行くと、予約をしていなかったので1時間半待ちと言われました。わたしは妊娠中、常におなかがすくタイプだったので、待っている間も何かを食べたい衝動にかられていました。あまりにも待ち時間が長いので、ついに近くのコンビニでおにぎりを買い、待合室でむしゃむしゃ。顔見知りの助産師さんが近づいてきて、「ここでおにぎりを食べたのは、私が知る限りあなたが始めてよ」 と。急に恥ずかしくなり、思わず隅の席に移動しました』(2歳の男の子のママ)妊娠前の自分からすれば、思ってもみなかった行動をとってしまった……というおもしろいエピソードでした。子育てをしている現在では、さらに大胆になっているのでは!?----------妊婦生活は、目まぐるしく変化する自分の体に戸惑いつつも、毎日が赤ちゃんの誕生を待つ幸せな気持ちでいっぱいですね。普段子育てに忙しいママたちも、たまにはパパと妊娠中の出来事を思い出して語ってみては?●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年05月03日「おむつなし育児」を知っていますか?聞いたことはあるけれど、大変そう?私も第一子の育児中は、「無理!」と決めつけてまったくチャレンジしませんでした。でも、第二子の育児でゆる~くチャレンジ。今思えば、二人目の育児がとても楽だったのは、「なんちゃっておむつなし育児」のおかげかもしれません。「おむつなし育児」ってなに?「おむつなし育児」とは、「なるべくおむつをつけないで排泄させる育児法」です。近年、日本でも「おむつなし育児」が広まりつつあるようです。「おむつなし育児」の本を読むと、「ホーロー容器やおまるを用意しましょう」「排泄のパターンを記録しましょう」「家にいる時はおむつなしで」などと書いてあって、ハードルが高そう。「ただでさえ忙しいのに部屋が汚れそうだし、お出かけもするから無理!」としり込みしてしまいますよね。でも、普通におむつをつけて生活していても、無理なくできる「おむつなし育児」があります。実践!「なんちゃっておむつなし育児」わが家で試したのは、「赤ちゃんが小さいときから、ひんぱんにトイレに座らせる」ということだけ。生後3カ月ごろから、気がついたときに赤ちゃんをヒョイと抱えて、トイレの上に乗せていました。うまくタイミングがあえば、赤ちゃんは気持ちよさそうにおしっこやうんちをしてくれます。当たればラッキー。それだけで、おむつ交換の手間が減ります(おむつはパンツタイプを使用。汚れていなければ、パンツと同じ感覚で同じおむつをはかせても大丈夫です)。だんだん、条件反射のように、座る→出るというパターンができて、成功率も上がりました。ダントツで当たる確率が高いのは、寝起きです。大人も同じですよね。そのほか、授乳前後、お着替え前後、抱っこやおんぶから降ろしたあとも出やすいようです。夜の就寝時は無理をしません。ママも赤ちゃんも、ぐっすり眠ることが大事なので、普通におむつをつけて寝ます。外出するときも、もちろんおむつで。ママがお手洗いに行くときに、ついでに赤ちゃんも座らせてみるだけです。赤ちゃんとのコミュニケーションも「おむつなし育児」は世界的にみても珍しくない育児法です。 私は第一子を中国で育てていたのですが、中国人も、生後2~3カ月の新生児を洗面器の上に座らせて「シーシー」とやっていました。おむつなしで、おしりの上から直接「股割れズボン」をはいている赤ちゃんの姿も珍しくありません。アメリカでは、おむつなし育児はEC(Elimination Communication=排泄コミュニケーション)と呼ばれ、「排泄を通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとる手段」とされています。たしかに、成功率を上げたくて、自然に赤ちゃんを観察したり、「出る?」「出ない?」とコミュニケーションを取ったりしていたように思います。私は、赤ちゃんに「おしっこ出たね」「うんち出たね」と話しかける際、おしっこならお腹の下をポンポンと叩く、うんちならおしりをポンポンと叩くサインを見せていました。そうすると、いつの間にか、赤ちゃんが自分でポンポンとジェスチャーしてくれるようになり、とってもかわいかったですよ。成功しました!!「なんちゃっておむつなし育児」さて、「なんちゃっておむつなし育児」の結果、わが子は1歳以降うんちをトイレでできるようになりました。2歳で夜の就寝中を除いておむつがほぼ必要なくなりました。おかげで子育ての負担が随分減ったと思っています。おむつやおしりふきシートの節約にもなりますね。良いことづくめでストレスフリーな「なんちゃっておむつなし育児」、気軽にチャレンジしてみては!?<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年04月28日こんにちは、ママライターのましゅままです。2016年4月、『平成28年熊本地震』が起こり、避難生活を過ごしている住民の方、それ以外の住民の方もライフラインの欠損で大きなダメージを受けています。水、電気、食料、物質が不足し、粉ミルクや調乳のための水、紙おむつ、ベビーフードなどが特に不足しているとのことです。無力な赤ちゃんを守ってあげられるのはそばにいる大人だけ。いつどこで災害に遭うか予想などつきません。日ごろから赤ちゃんのための物資も充分備えておくことが大切です。今回は、赤ちゃんがいる家庭の災害対策についてご紹介します。●物資や食料で備えておくと良いもの9つ●(1)粉ミルク母乳のみで赤ちゃんを育てていても、万が一のことを考えて粉ミルクは用意しておきましょう。離乳食作りにも重宝します 。また、粉ミルクが切れてしまった場合は、手に入るまでの間5%程度の砂糖水でも代用ができる ので、角砂糖やスティックシュガーも用意しておくといいかもしれません。大人も子どもも砂糖水でエネルギー補給をすることができますよ。●(2)ミルク用の水水は断水時にはとても入手しづらく、食用として煮沸消毒するための電気やガスもしばらく使えない場合があります。水の蓄えは必須 です。母乳のみで育っている赤ちゃんも、ママが清潔な水と少しのお米さえ食べれていれば充分な質の母乳を与えることができます。可能であればガスコンロや電気ケトルの準備をしておくといいです。●(3)紙おむつ紙おむつは災害時とても貴重な品物になります。必ず備えを用意しておきましょう。●(4)おしりふき、抗菌ウェットティッシュ汚れたおしりだけでなく、傷口や手足や体、口を拭くのにも重宝するでしょう。アルコールが入っているものだと口周りやおしりが荒れてしまうことがあるので、肌には水が主成分のおしりふきを用意しておくと良い です。少しの水で濡らせば洗髪代わりに赤ちゃんの頭を拭いてあげたり、歯を磨いてあげることもできます。●(5)着替え赤ちゃんの着替えを数組用意しておきましょう。サイズアウトした古着なども、切っておむつ代わりにできたり保温に役立ったりするので詰め込んでおくといいです。●(6)離乳食期の赤ちゃんのベビーフードベビーフードも大変手に入りづらくなります。赤ちゃん専用のベビーフードはもちろん、大人用の食事の缶詰やレトルトのものも、離乳食期の赤ちゃんが一緒に食べられるようなもの を用意しておきましょう。レトルトのおかゆやツナ、ひじき、大豆、ペーストコーン、煮魚の缶詰がおすすめ。●(7)タオル数枚、可能なら毛布赤ちゃんには必須アイテムなのでハンドタオル数枚、バスタオル1、2枚用意しておきましょう。バスタオルは授乳ケープやおくるみ代わりにもなります 。寒い時期の寝かしつけに毛布が重宝しますので車に積んでおくといいです。●(8)紙コップ災害時は哺乳びんを充分な消毒をすることができない場合もあります。そのとき、紙コップを使い捨てて、ミルクを与えることができます。食事の器代わりにすることもできます。●(9)ビニール袋・ゴミ袋古着をおむつ代わりにした際おむつカバーにしたり、汚れた紙オムツを包んだり、ビニール袋はあると重宝するでしょう。また、食材と水、ミルクを清潔なビニール袋の中で揉んでつぶせば簡単に離乳食が作れます。足や体の保温にも役に立ちます 。●被災ママたちの体験談『困ったのは、トイレ、水……下の子がまだ9か月だったので、余震の続く中家に入って、おむつやミルクを取り出さなければ、救援物資が届くまでもたなかった。3歳の子どもに穴をほったトイレにさせるのは大変だった。結局トイレを嫌がり、おむつ生活に……地震が終わってもしばらくはおむつだった。つらかったのは、自分の家は全壊なのに、他の家は無事で、早く仕事に出て来いと言われ、地震の起きた5日後には仕事へ。家にいて、子どもの心のケアをもっとしたかった 』(3歳・9か月のママ)『当然のことですが、タンスなどの大きな家具は倒れないようにしておかなくてはならないと思った 。被災する数分前まで、2階で遅い昼寝をしていた娘を起こして、下に連れてきて、起きたばかりで抱っこされたがっていたので、そのままストーブの前に居たところに、地震が起こった。そのため、しばらくの間(翌日くらいまで)2階のタンスが倒れていることもわからず、わかってからも何も考えなかったが、何日もたってからやっと、もう少しでタンスの下じきになっていたかもしれないことに気づき、とても反省した』(12歳・2歳のママ)『子ども(1歳7か月)が余震におびえ、風で家がきしむだけでも、大泣きする時期があった。夜も寝つきが悪くなり、電気を消すのも嫌がったので、お気に入りのビデオ、DVD、CDをかけながら、眠らせることが多かった。自分自身も産後1か月だったので、疲れがたまっていたが、リラックスすることを心がけ 、水分を多くとっていたので、母乳が止まらず、大変助かった』(1歳7か月・1か月のママ)●災害対策は心の準備も大切いかがでしたか?子育て期のママと赤ちゃんが被災に遭うと、身の回りの物資の不足はもちろん、集団生活での赤ちゃんの夜泣きに対応するママの疲労、赤ちゃんや子どもの心のケアも課題となります。ついつい、「自分の地域だけは大丈夫」と過信してしまいがちなのですが、今まで被災されてきた方々も同じような気持ちだったはず。ぜひ気持ちをひきしめて、災害に対する心構えや準備を日頃から行っておきましょう。【参考リンク】・赤ちゃんのいる家庭の防災準備 | コンビタウン()・災害体験に学ぶ | 東京都子どもを守る災害対策検討会(PDF)()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月25日私は、子どもを出産してから生後6ヶ月まで「育児日記」をつけていました。最初は、出産した病院に勧められてつけ始めたのですが、「おしっこ」や「うんち」「授乳」「睡眠」を細かく管理しているうちに、子どもの体調管理に役立っただけでなく、「どのタイミングでお昼寝をさせたら機嫌良く過ごしてくれるか」など、育児が少し楽になるヒントがたくさん見つかりました。そんな育児日記のつけ方や活用方法を紹介します。■私がつけていた育児日記育児日記にもいろいろと種類があるようですが、どんな物を使っても良いと思います。私がつけていた日記は、病院でもらったもの。見開きが1週間分になっていて、縦の軸に24時間分の時間軸が刻まれています。尿や便、睡眠の枠が設けられていて、オムツ交換や授乳のときには、わかりやすくマークをつけていくタイプ。1日の最後には、コメントを入れられる欄が設けられていました。私は、時々しかそこにコメントを書いていませんでしたが、「昨日も眠れなかった」とか「熱が出た」とか、読み返すと育児の大変さが昨日のことのように思い出されます。■検診や風邪のときに活躍日記をつけていて役立ったと最初に感じたのは、1ヶ月検診のときでした。検診では、1日の授乳の回数、便の回数などを聞かれます。私は慣れない育児と寝不足で、いっぱいいっぱいだったため、日記をつけていなければ答えられなかっただろうと思います。息子が風邪をひいたときも同様で、嘔吐の時間や授乳、便の様子などを医師に伝えるための記録になりました。また、息子は哺乳びんが苦手でミルクを飲んでくれず、母乳育児だったため、尿の回数を把握することで「水分が足りているか」という確認にも役立ちました。 ■離乳食やねんねのリズムが育児日記でつかめる生後5ヶ月ごろからは、離乳食の記録もつけ始めました。離乳食開始時は、おかゆや野菜をペースト状にしたものを、ひとさじから与えていきます。幸いアレルギーは見つかっていないのですが、万が一アレルギー症状が出たときに日記につけていることで原因が早くわかることもあるようです。私の友人の中には、「乳児湿疹だと思っていたら、乳アレルギーだった」という子もいました。アレルギー症状が軽いとわかりにくいこともあるので、何を与えたかを記録しておくと役立つはず。また、徐々に生活リズムが整ってくると、お昼寝や夜のねんねの時間も決まってきます。1日中グズついている日と、1日中機嫌の良い日では、お昼寝や外遊びの時間が違っていたりするんです。これも、育児日記のお陰で気づいたこと。息子の生活リズムが整ったのは、生後5ヶ月頃だったと思います。その頃の生活は、午前6時起床、8時お散歩、9時お昼寝、10時~室内遊び、午後1~3時お昼寝、4時お風呂、8時就寝(夜間授乳があったので、深夜に数回起きていましたが…)。この生活リズムが息子には合っていたので、保育園に入るまでできる限り同じ生活を送るようにしていました。そのお陰もあってか、2歳になった今でも、6時には勝手に起床して、お昼寝は午後1時~、夜は8時頃に就寝します。■思い出の1冊に何と言っても、育児日記は思い出のノートになります。子どもが生まれたときの感動や、睡眠時間を削って向き合った時間、初めて笑った日や寝返りを打った日など、たくさんの記念日を記録できます。生まれたばかりの頃の育児は、本当につらくて、泣いてしまうこともありましたが、そんなことも良い思い出。ノートを見返すと昨日のことのように思い出せます。今では、大切な宝物になった育児日記。みなさんも子どもの生活リズムが整うまでの6ヶ月間、育児日記を試してみてはいかがでしょうか。あまみや(OFFICE-SANGA)
2016年04月25日春から職場復帰をしてみたものの、「朝と晩だけの授乳ペースに子どもが慣れない」「仕事中に胸が張って辛い」など両立が思ったより大変だと感じている方も多いのでは。また、夜中に起きて授乳するため寝不足になったり、薬が飲めなかったり、体調管理が難しいもの。母乳育児を続けることに何らかの困難を感じているのであれば、思い切って卒乳・断乳を考えてみてもいいかもしれません。卒乳・断乳に適した時期は?とはいうものの、ママの都合だけで断乳をするわけにはいかず、お子さんの方にいくつか条件があります。下記の項目をチェックしてみましょう。1 離乳食(後期~完了)、通常の食事などで母乳以外の栄養をとれること2 マグカップやコップ、ストローなどで水分をとれること3 1人歩きがしっかりできること夏場・冬場は避けたほうがいい?夏場は暑いので、水分を欲しがり子どもがぐずることが多くなります。また、母乳の分泌を抑えるためママも水分を控えた方がよいので、喉が乾きやすい季節は避けた方がよいでしょう。冬場は体調を崩しやすく、特に胃腸の風邪をひいた場合、ふだんの食事は受けつけなくても母乳だけは受けつけることがあり、体調管理の面から避けた方がよいでしょう。春か秋が卒乳・断乳には適した季節春と秋は、暑すぎず、寒すぎず、外遊びで気を紛らわすことができます。家に閉じこもっていると、おっぱいを求めてお子さんはすぐママのことろへやってきます。公園や動物園など、動き回れる場所でたくさん遊ばせることで、気分も紛れ、夜もコトンとよく寝てくれるかもしれません。パパのお休みを最大限に活用して卒乳・断乳中は、子どもだけでなくママも辛いもの。胸が張って、痛くて抱っこするのも大変になるでしょう。そこでパパの出番です。おっぱいを思い出させないよう、食事も水分もパパが与えます。特に初日の夜は、パパもふんばりどころです。夜中の授乳がないことで、泣いて何度も起きるお子さんを一晩中あやす覚悟が必要。翌日は仕事がないに越したことはありません。もしものときのために相談でいる専門家を決めよう最後の授乳をしてから時間があくにつれ、どんどん張ってくる胸の痛みで初日から2日目くらまでは、家事や仕事もままならないでしょう。個人差はありますが3日目くらいから徐々に分泌も減っていき、身体も慣れて行きます。最低でも3日、できれば4日間の連休はほしいところです。ただし、胸の痛みがひどい場合は助産師さんや医師に相談した方が良いケースも。断乳する際は、もしものときに頼れる人がいるかどうか、確かめておくのも大切です。家族みんなが納得した状態で卒乳・断乳できることが何よりも幸せなこと。無理をせず、お子さんの成長と相談して進めましょう。
2016年04月24日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。突然ですが、質問です。“愛情”の反対は何でしょう?憎悪?いいえ。違います。答えは“無関心”。「子どもは褒めて育てましょう」。そう言われ始めてから久しくなりますが、子どもが何かに成功したときや新しいことにチャレンジしたときにだけ褒めてはいませんか?今回は、心理カウンセラーとして、食育インストラクターとして長年、さまざまな子育てを見てきた筆者が、幼児期にその欲求が満たされるか否かで成人後にも大きな影響を与える“承認欲求”から子育てを考えてみたいと思います。●承認欲求ってなに?今回は子どもの承認欲求(心理学者・マズローが提唱)に特化したお話しになりますが、哺乳類の中でも人間の赤ちゃんだけが、自分の力だけで母乳を飲みに行くことができません。母親に抱かれ、乳房に口が届くところまで持っていってもらわないと母乳を飲むことさえできないのです。そのために赤ちゃんはお腹がすくと泣くのですが、泣いて自分の存在、状況を主張しているのですね。ここですでに承認欲求が出てくるのです。この場合はもう命がけ と言ってもいいでしょう。成長して少しおしゃべりできるようになると、しつこいくらい話しかけてきます。同じことを何度も聞くこともあります。これも「甘えたい」「かまって欲しい」といわれる承認欲求のひとつ。自分の気持ちが満足するまで、その存在を認めて欲しい わけです。決してママを困らせたいわけではありません。●無意識に子どもに無関心になってはいませんか?仕事をしながらの家事や子育ては本当に大変。掃除機をかけよう、洗濯をしようと思ったときに限って足に絡みついてくる。SNSでのやり取りをしているときに限って泣かれる。そんなとき、どうしていますか?もし家事やSNSを優先しているのなら、その手を10秒だけでもいいので止めて、子どもに視線を向けてあげてください。子どもに触れてあげてください。そうするだけで、子どもは満たされます。忙しいのに家事の手を止められない!そう思った方は家事の目的を考えてみてください。家事は家族が快適に生活するためのことではないでしょうか?そう考えたら何を優先すべきか分かるはずです 。子どもが食事をしている間に家事をするのは効率的かもしれませんが、子どもはその間、とっても寂しいツラい気持ちで食事をしているかもしれませんよ。そのまま中学生、高校生になったら、自分の存在を認めてくれるネットの中の世界や、いわゆる“悪さ”をする友達といることに心地よさを感じてしまうかもしれません。小さなうちに時間をかけるか?大きくなってから時間を取られるか?極論を言ってしまえば、そんな選択になってしまう可能性もあります。●褒める育児の落とし穴子どもを褒めて育てることも確かに大切です。しかし、そこには落とし穴があります。それは「何かができたとき」「頑張ったとき」だけにしか褒めてもらえないと、子どもは「何かができないと、認めてもらえない」「頑張らないと認めてもらえない」そう刷り込まれてしまうのです。もっと突っ込めば、「何もできなければ自分はダメな人間なんだ。」「頑張らないと自分は認めてもらえない、ママの笑顔さえ見れない存在価値のない人間なんだ」、そう刷り込まれて成長してしまうため、自己肯定感の低い大人になってしまう 可能性があるのです。褒める育児よりも“認める育児”を。難しく考える必要はありません。視線を向け、微笑みかけ、スキンシップと何もなくても「大好き!」と声をかけてあげるだけで、子どもの承認欲求は満たされ、自己肯定感は高まります。親子の信頼関係の“根っこ”、人間性が育まれる“根っこ”は認めることから始まるのです。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年04月21日【ママからのご相談】1歳3か月の女の子のママです。私は母乳がたくさん出る体質なので、完全母乳で娘を育てました。現在も寝かしつけや食後におっぱいを飲ませています。授乳させることに苦痛は感じず、娘もおっぱいが大好きなのでこのまま母乳育児を続けていきたいと思っていたのですが、最近2人目の妊娠が発覚しました。まだ初期なので流産する可能性があるのですが、母に「妊娠中の授乳は胎児に悪いらしい」と言われ、授乳をすぐにやめるべきか悩んでいます。やはり断乳するべきですか?●A. すぐに断乳する必要はありません。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。授乳中に妊娠が発覚すると、まず頭をよぎるのが「上の子のおっぱいどうしよう?」ということですよね。妊娠中の授乳に関してはさまざまな意見が飛び交っていますが、「授乳の刺激が流産に直結する」という説に根拠はありませんので、すぐに断乳する必要はありませんよ。●妊娠初期の授乳による影響浜松の産科医が、妊娠中の授乳に関して論文を発表しており、こう述べられています。**********石井第一産科婦人科クリニック(浜松市)の石井広重院長は、96~00年に同院で第2子の妊娠が確認された20~34歳の女性のカルテをもとに分析。第1子が満期産(妊娠37週以上42週未満に出産)で流産の経験がない人で、授乳中だった110人と、授乳していなかった774人を比較。授乳群で流産は全体の7・3%に対し、授乳しない群は8・4%で、有意な差はなかった。石井院長は「母乳育児は母子双方にメリットがあり、禁止はすべきでない」と話す。**********流産を防ぎたいと思う気持ちは誰しもが持っていますが、初期流産の大半はどんな高度医療を持ってしても防ぐことはできません。だからこそ、お医者様は考えうる流産予防の方法をすべて提案して少しでもリスクを軽減しようとします。そのため、一部では「妊娠したら即断乳」をすすめる産婦人科があり、世間的にも「妊娠したら授乳はやめるべき」と慎重に考える風潮が強くあります。しかし、この論文では具体的なデータを用いて授乳と流産の関係性がないことを証明しているので、授乳中に妊娠が分かっても緊急で授乳する必要はない と言えます。とはいえ、安定期まではつわりなどでママの体調が優れず授乳どころではなくなる可能性もありますし、ホルモンの影響で胸が敏感になり、授乳が苦痛になってしまうこともあります。そのリスクを考えると、妊娠が分かった段階で授乳回数を減らしたり、断乳に取り掛かったりしておくのも良い方法です。●妊娠中期以降の授乳妊娠中期以降も、妊娠経過に問題が無ければ授乳は続けても問題はありません。妊娠中に上の子に授乳を続けることには、以下のメリットがあります。・ママが妊娠したことによる上の子の心のゆらぎを和らげることができる(赤ちゃん返りを緩和できる )・授乳タイムでママ自身もリラックスする時間を作ることができる(妊娠中・育児中のイライラをリセットできる)・ママの産後へのおっぱいケアが簡略化できるこの3点はママ、上の子、おなかの赤ちゃんにとってとても大きな意味をなすメリットです。ですが、『妊娠中期以降は授乳による刺激に影響が出ることがある』とつづった産婦人科医のブログもあります。切迫流産・早産ぎみのママは慎重に上の子の授乳を検討しましょう。●産後の授乳は赤ちゃん優先が大前提産後まで上の子の授乳を続けていたり、断乳していても上の子が母乳を欲しがるようになったりした場合は、ママの抵抗がなければ兄弟で母乳を分け合う『タンデム授乳』 という選択肢があります。特別推奨されていることでもないのですが、・下の子がうまくおっぱいを吸えなくても上の子が吸ってくれるため母乳がよく出る・妊娠中同様、上の子の赤ちゃん返りが和らぐというメリットがあります。しかし、母乳を飲む順番は赤ちゃんが先 が鉄則。上の子が下の子よりも先に母乳を欲しがったら、きちんと順番を守ってもらうように言い聞かせましょう。あくまで母乳は赤ちゃんの成長のためにあり、優先順位は下の子です。下の子にミルクをあげてまで上の子に母乳を飲ませる……ということはNG。また、妊娠中は上の子に授乳を続けて、赤ちゃんが産まれた時点でおっぱいとサヨナラするよう言い聞かせることもしつけのひとつ。ママの考え方、子どもの性格に合わせてさまざまな授乳ライフの選択肢があります。ぜひ、赤ちゃんとママが一番円満にいく方法を模索してみてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月11日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、イクメンがもてはやされていますね。しかし、仕事が忙しくてなりたくてもなれないという男性が多いという話を、ちらほら耳にする機会があります。イクメンになるのは大変です。無理をすると、ママを怒らせてしまったり、ケンカになってしまったりとややこしいことがたくさん出てきます。乳幼児を抱えたママにとって、パパが手伝ってくれることがどんなに心強い か知っていますでしょうか。パパが知っていたら実践できることや、何をしたらママが喜んでくれるか、男女間の考え方の違いなどをまとめてみました。イクメンの第一歩が踏み出せる参考になればと思います。●ママが喜ぶねぎらいとお手伝い5選●(1)子どもと遊ぶパパが子どもと遊んでくれているあいだに、家事を終わらせたり自分の時間を持ったりすることができます。ママはかなりストレスを減らすことができます! それと同時に子どもに関わってくれることを喜ぶでしょう。●(2)子どもと入浴これも上記と同じ理由です。自分の身一つなら動きやすいので、さっと済ませることができます。パパが積極的に子どもと関わりを持ってくれることにうれしさを感じます。●(3)オムツ交換普段はママしかしないことをパパがやってくれたらうれしいものです。ただし、しっかりお尻をふくなどの大事なことをおろそかにしないようにしましょう 。●(4)話を聞く「こっちの話を聞いてほしいよ」と思われるかもしれませんが、ママは日中誰にも話せずにいることが多いです。それに、自分たちの子どものことなど夫婦でしか共有できない悩みもあるでしょう。否定せず、結論を急がず、相づちとねぎらいの言葉(ありがとう、お疲れ様など)をお願いします!●(5)片付け・皿洗いなどの家事地味ですけど、これが本当に助かるんです。子どもを寝かしつけてから、皿洗いがあったり部屋が散らかっているのを片付けたりするのは結構しんどい もの。それを代わりにやってくれたら感謝ですね。●パパが勘違いしてしまいがちな“ねぎらい”男女のあいだでは、ねぎらいの方法や「してほしい、やってあげたい」の思いがすれ違ってしまうことがあります。ママの場合、それがねぎらいと捉えることができず、イライラをぶつけてしまうこともあるのです。たとえば、映画や旅行などの外出に誘うこと。これは勘違いのねぎらい になります。気分転換になっていいと思われるでしょうが、ママの気持ちは気分転換にはなりません。“子どもを置いてきてしまった罪悪感”や“子どものことが心配になる不安感”を抱いてしまいます。だから、せっかく連れ出しても楽しむことができません。奥さんが楽しそうな顔をしていないと、「なんだよ!せっかく連れてきてやったのに!」という思いが湧いてきて、お互いがイライラしケンカになってしまうこともあるでしょう。ここが子を持った後の男女間の違いです。同じ外出でも、近くの公園などに子どもと一緒に散歩に出かける というのは大正解です!子どもが目の届くところにいていつでもお世話ができますし、パパが育児を手伝ってくれているという感じをママは感じることができます。そして何より、外の空気を吸うことでママの気分転換になります。勘違いのねぎらいをしてケンカにならないように、最初に「こんなのはどう?」と相談をしてみるといいですね。●何をすればいいかわからないときは……しっかり者のママの場合、自分のやり方とちょっとでも違うやり方をされるとイライラしてしまって、「もう何もしないで!」となってしまうことがあります。そう言われれば、せっかく手伝おうと思ってもやりたくなくなってしまいますよね。しかし、乳幼児がいる時期はママのストレスは相当なものです。精神的にまいってしまうママもいるくらいですから、配慮が必要だとあらかじめ思っておきましょう。何をすればいいかわからないときは、「何を手伝ったらいい?」「何か手伝わせて」と聞いてあげてください。これが一番です。そうすれば、本当にお願いしたいことを頼んできてくれる でしょう。もし、手伝いをしていたときに「やり方が違う!」と注意されることがありましたら、そのときは「ごめん、やり方を教えてくれる?」と素直に言うだけで丸く収まります。●おわりに出産を終えて、慣れない育児・泣きやまない赤ちゃん・自分の時間が取れないストレスなどが想像以上の早さでママを襲ってきます。しっかり者のママでさえ大変だと感じるのですから、パパの支えは必要不可欠です 。無理してイクメンになる必要はありませんが、子どもと関わりを持つことや、ママを助けることはできるはずです。子どもは二人で作って、二人で育てていくものですからね。少しずつでいいので、ママに寄り添って支えてあげましょう。そうすれば、心に大きな負担を抱えすぎてしまうことやうつの手前なんてことにならなくて済みます。全国の乳幼児がいるパパには、この時期にぜひママとお子さんにたくさん関わっていただきたいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻』吉崎達郎/明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月06日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日パパライターの矢山ユースケ@育休中です。2015年8月、第一子となる娘の誕生と同時に開始した私の育児休業。3月末をもって、いよいよ終了します。思えば「育休を取りたい」と同僚に告げたのがちょうど2015年の春だったので、準備開始から起算すると、なんだかんだ1年になろうとしています。今回は「育休を取って、良かったこと、残念に感じたこと」をお送りしたいと思います(いくつでも挙げることができてしまうので、項目はそれぞれ3つずつとします)。●パパが育休を取って残念に感じたこと3つ先に悪いことを書いてしまいましょう(笑)。●(1)男性の育休そのものの認知度の低さ男性の育休の認知度については、取得率2%台 であることを考えれば、不思議ではありません(残念ですが、それが現実です)。私の場合、職場の理解を得ることは比較的スムーズでしたが、プライベートでは、「ああ、男性の育休は、まだまだ認知されていないんだなあ」と感じることが多々ありました。●(2)パパの育児参加の重要性への理解の低さパパの育児参加の重要性への理解も、認知度と同様に、まだまだだなと感じました。女性の中でも 、パパの育休や育児参加については、意見が分かれていました。----------上記2点に共通して、東京など都市部では徐々に浸透してきている気配があるので、今後は都市部以外の地域にも広がっていくよう、官民ともに努力が必要なのかなと思いました。●(3)復職の難しさと、転職には精神的なハードルの高さ現状、産育休前の部署やポジションへの復帰を希望しても、その通りにいかないケースが少なくないという、非常に残念な状況です。こちらは企業側の問題でもあるため、私たち個人の努力だけではどうにもなりません。ただ、Googleが『Women Will』という働く女性のための運動を立ち上げたり、株式会社メルカリが産育休中の給与の100%保証を打ち出したりするなど、明るい兆しも見えてきました。このような動きが拡散して、「子育てと育児の両立」が理想論で終わらない社会 にできれば、と強く感じます。●パパが育休を取って良かった点3つそれでは、良かった点です。●(a)娘が日々成長していく様子を体感し、共有できたなんと言っても、“一番かわいい時期”と言われている、生後数か月間の日々に寄り添うことができた ことが、最大最高のポイントです。これだけで十分すぎるくらいです。ささいなことで一喜一憂し、またその瞬間瞬間を妻と共有できたことは、とても素晴らしいことだと思います。●(b)ママにはかなわないが、わが家の“育児の2番手”になれた“育児の2番手”という単語は、この原稿を書きながら思いつきました(笑)。良い意味で、パパはママに絶対にかないません 。それは、ママには母乳があるからです。母乳は赤ちゃんに対して“最後の切り札”であり“必殺技”です。パパが何をしてもどうにもならないときでも、ママが母乳をあげたら解決してしまうという場面は、それこそ毎日のように訪れます。しかし、それでいいのです。落ち込む必要なんてありません。育児について、パパはママに勝つ必要はありません。勝ち負けではありませんし、勝ち負けなんてどうでもいいのです。大事なのは自分がきちんと“2番手”であること 。ママが安心して子どもを任せられる相手であることが大切なのかな、と、個人的には思っています。もちろん、2番手には2番手のプライドもあります。私の場合ですと、うんちの処理は私の方が上手だと思っていますし、寝かしつけも負けてはいないと思います。早い段階で得意分野を持つことができると、「ここはオレのほうがうまいぜ!」と、パパも楽しみながら育児ができるかもしれません。そういった意味でも、男性の育休がもっと普及したらいいのにな、と思います。●(c)仕事について、職場から離れた位置で意識をリセットして考えることができ、今後の方向性を見定めることができた自分の仕事について、職場にいて考えるのと、物理的にも精神的にも離れた位置から考えるのでは、まるで違います。第三者的な視点 で考えることもできますし、“自分”や“家庭”を軸にした視点 で考えることもできます。そのような視点で考えたとき、私の場合は、残念ながら所属していた会社に復職して働き続ける価値を見いだすことができず、育休から復職せず、そのまま退職することとなりました。●これから育児休業を取ろうとしているパパへひと言で言ってしまえば、「どんどん取って!」に尽きます。多くの場合、育休を取得するまでは大変だと思います。取れたら取れたで、思ったより育児の序盤は大変です(笑)。そのうえ、元通りの職場に戻れるかどうかもわからないという状況では、「そんな危ない橋は渡れないよ……」と諦めの気持ちが芽生ええてしまうのは、おかしなことではありません。しかし、それでも私は、声高々に言います。「パパよ、育休を取ろう!」----------それでは、一人でも多くのパパが育休を取得して、ママと一緒に生まれてきた赤ちゃんと大切な時間を過ごせますように!またお会いしましょう!【参考リンク】・育児休業取得者割合 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)●モデル/TOYO
2016年03月31日【ママからのご相談】先日、第一子を出産しました。母乳はよく出る体質のようで、母乳育児をしていこうと思っています。ただ、母乳で育てていると卒乳したあとに胸がしぼんでしまうと聞いて、とても暗い気分になっています。私はまだ20代前半で、周りの友人は誰も出産していません。私だけ一生、しわしわの胸のままなのかと考えると悲しくなってしまいます。授乳が終わったあとの胸ってどんなふうになるのでしょうか。できるだけ詳しく知りたいです。●A. 授乳後の胸は垂れて下がってしぼんでしまいます。ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。母乳がよく出るとのこと、母乳育児を考えているならひとまずは安心ですね!出産して授乳が終わると、個人差はあるもののだいたいの方の胸がしぼみます。そこまで悲観的にならなくても……と思うのは人ごとだからこそ。赤ちゃんのためですし、母親ってそういうもの。それはよくわかっているけどそれでも、お風呂前に鏡で胸を見てしまうとやっぱり落差に悲しくなってしまいます。では、卒乳後の胸はいったいどんなふうに変わるのか。●産後の胸はこう変わる古谷実さん原作の『行け!稲中卓球部』という漫画をご存じでしょうか。この漫画の中で、卓球がやけに強い、胸の垂れ下がったおばあちゃんが出てきます。腰の下ほどまでありそうな垂れた胸を電話の代わりにする、という場面が出てきますが、これって卒乳後の胸をわかりやすく表している鉄板ネタです。もちろん漫画なのでデフォルメはされていますが、つまり、・胸の上部の肉が削げて骨っぽくなる・胸の皮膚が余って、下に下がる・バストトップが下がり、下を向く個人差はありますが、卒乳後の胸はこんな感じです。よく、「授乳が終わったら胸が小さくなった」なんてことを聞くことがありますが、通常状態の“小さい胸”と卒乳後の“小さい胸”は、全く別次元のもの 。好みの範囲で考えられる一般的な小さな胸と、授乳を終えて垂れて小さくなった胸では、含んでいる意味合いが違います。では、なぜ卒乳後のバストはしぼんだり垂れたりしてしまうのでしょうか。●授乳が終わった後の胸が垂れ下がってしまう理由3つ●(1)乳腺が発達をやめるから胸の中身は、乳腺と皮下脂肪です。乳腺は赤ちゃんのためにおっぱいを蓄え、その乳腺を支えるように皮下脂肪が胸についていきます。出産後に胸が大きくなるのは、赤ちゃんのために乳腺が発達するからですね。しかし、授乳が終わると、乳腺はその役目を終えます 。もう発達する必要がなくなるので、徐々に働きを弱めていき、それに伴って乳腺を支えていた皮下脂肪もなくなっていきます。●(2)出産前後の大きい胸に合わせた皮膚私の場合は、妊娠した時点で胸のサイズが2カップ〜3カップほど大きくなりました。人生の中で、最初で最後の巨乳体験です。私のように妊娠や出産を機に胸のサイズが大きく変わった場合、胸の皮膚は大きいときの状態に合わせて伸びます。中身が詰まっている間はいいのですが、中身がなくなるとただの伸びた皮 。巾着袋に小さな石を一つ入れたときのように、ダランと垂れ下がります。●(3)クーパー靭帯クーパー靭帯とは、乳腺や皮下脂肪をまとめるように支えている、コラーゲン繊維の束のこと。胸が垂れないように、ロープでくくりつけているようなイメージです。このクーパー靭帯、重要なのは、「伸びるけれど縮まない。伸びても切れても修復しない」 ということ。妊娠や出産によって発達した乳腺をつなぐために、クーパー靭帯は思いっきり伸びて支えます。そして授乳が終わっても元に戻らないんですね。今までピンピンに張って引っ張っていたものが、だるんだるんで引っ張っている。これはやっぱり垂れてしまいます。●少しのケアで変わることもある。でも今は赤ちゃんのために私の胸は多分、授乳後の垂れ下がった胸界の中でもトップクラスに入るくらいの駄乳ですし、そのわりにあまりケアをしてきませんでした。最近になってようやく、年齢にあったブラジャーをつけるようになったりマッサージクリームをつけるようになったり。誰に見せるわけでもないけど、それでも久々にブラジャーをつけて洋服の上からちょっと膨らみが分かったり、クリームで胸に少しハリが出てきたり。少しのことで年がいもなく浮かれることもあります。最近は食べ物やおっぱいマッサージなど、授乳後の胸を元に戻すための方法も多く紹介されています。妊娠前と同じくらいの胸になった、という方の話を聞くこともあります。放置してしまうとそのままですが、きちんと対処していけば改善することも可能なのだと思います。とはいえ、今はまず、赤ちゃんのための胸 。「女性は胸が大きくふくらんでいるはず」という知識を身につけた長女が、お風呂の中で私の胸を見て「ないね」とニヤニヤ笑います。特大の舌打ちをするくらいには腹が立ちますが、それでもやっぱり私は授乳してよかったと、今の垂れ下がった胸を見ても思います。あまり悲しくなりすぎないよう、ぜひ授乳時期を楽しんでください。【参考文献】・『おっぱいバイブル 南雲式メソッドで美しさも健康も手に入れる』南雲吉則・著●ライター/マフィー(ママライター)
2016年03月20日【女性からのご相談】現在妊娠しており、もうすぐ妊娠5か月になります。つわりはおさまり、体調はだいぶ安定してきました。私が住んでいる市では、妊婦の歯科検診が公費で受けられるようなのですが、やはり受けておくべきでしょうか?妊娠中ではありますが、 フルタイムで仕事をしているためなかなか時間がとれず、どうしても優先順位が下がってしまいます。●A. 妊娠中の歯茎トラブルは早産につながることも。ぜひ歯科検診へ!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。フルタイムでお仕事をしていらっしゃるためスケジュールの調整が難しいかもしれませんが、ぜひとも歯科検診を受けていただきたいと思います。なぜなら、妊娠と歯茎トラブルは一見何の関係もないように思えますが、実は早産や低出生体重児を産むリスクにつながることもある からです。●妊娠中に起こる口腔環境の変化4つ妊婦さんの口の中の環境は、妊娠をしていないときと比べ大きく変わっています。助産師であるSOLANINさんの著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』では、次のような変化があると記されています。●(1)歯周病菌が増える妊娠すると増える女性ホルモンは、歯周病菌の好物でもあるため、妊婦さんの口の中には歯周病菌が増えます 。それにより歯茎がはれたり出血しやすくなったりします。●(2)だ液の分泌量が減るだ液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。●(3)だ液の酸を中和する力が落ちる妊娠中は口の中が酸性のままの状態になりやすいです。さらにつわりで歯磨きが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることもあるため、虫歯のリスクが上がります 。●(4)歯肉の免疫力が低下する体だけでなく歯肉も免疫力が低下するため、歯周病菌や虫歯菌に攻撃されやすくなります。----------思った以上に口の中のトラブルに見舞われやすいことがわかりますよね。実は私も第一子妊娠中に歯科検診を受けたところ、生まれて初めての虫歯が見つかり、がっかりした経験があります。●重い歯周病は、早産や低出生体重児が産まれる原因に妊婦さんが歯周病を重症化させてしまうと、そうでない妊婦さんよりも早産や低出生体重児を産むリスクが何と5.9倍も高くなる といわれています。口の中に歯周病菌が増えると免疫のバランスが崩れ、血液中に『サイトカイン 』という物質が放出されるようになります。このサイトカインが増えるにつれ、子宮が収縮しやすくなり、早産などの原因となるわけです。----------いかがでしたか?妊娠中の歯科検診、お腹の赤ちゃんのためにも大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。受診のタイミングとしては、つわりがおさまった妊娠4か月ごろがおすすめです。妊娠後期になるとお腹が大きくなるので、診察の際あおむけになると苦しくなったり気分が悪くなったりする可能性があります。もし治療が必要であればそれまでに完了できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月19日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。多くのママが出産の喜びを味わったのも束の間、“産後太り”という大きな壁にぶち当たります。体重が減るどころか増えてしまいがちな産後だからこそ、 ダイエットを成功させるにはそれなりの“コツ”があります。たった3つのコツで産後ダイエットを成功させてしまいましょう。●(1)食事量は1人分よく、「妊娠中のママは2人分食べなくちゃね」というセリフを耳にします。確かに、お腹で赤ちゃんが育っているあいだは食事量が多くて当たり前。ただ出産後も、10か月に渡って食べてきた2人分の量を食べ続けてしまうのは大問題 です。「産後も母乳のために食べなくちゃ」という理由づけをすることもありますが、100%母乳であっても食事量2人分は多すぎます。胎児を育てるための食事と母乳を作るための食事では、必要とされるものが違う からです。あくまで、“食事の量”は1人分を徹底し、母乳のためには“食事の質”で対応しましょう。●(2)ベビーと一緒にエクササイズ赤ちゃんの世話があるから、ダイエットのためのエクササイズに時間を割けないと思っていませんか?赤ちゃんの月齢にもよりますが、抱っこやおんぶは赤ちゃんにとっては“安心”、ママにとっては“エクササイズ”になります。そっと抱っこして爪先立ちをするだけでも、赤ちゃんの体重分の負荷がかかってエクササイズ効果アップ。お腹や足に乗せたり座らせたりし、腹筋をしながら“いないいないばあ”をするのもいいですね。●(3)骨盤の開きと歪みを修復出産によって女性の骨盤は開き気味になっています。産後はしばらく骨盤が柔らかい状態が続くため、放置しておくと開いて歪んだ状態で固定してしまい、腰回りなどに見慣れない脂肪が付く原因になりかねません。同時に、骨盤が柔らかいからこそ骨盤を正常に戻すことも容易 で、過激な骨盤エクササイズを行わなくても、日常的な動きに注意する程度で脂肪の付き方に変化があらわれます。ただ、骨盤は自分では感じにくい場所なので、専門家のアドバイスを受けたほうがより大きな効果を期待できます。----------産後ダイエットのコツはたったの3つ。日々の生活でこの3つを習慣化することが、産後太りを防ぎ、解消することにつながります。ただし、ママと赤ちゃんの体調と相談しながら、無理をしないように。【参考リンク】・産後ダイエット | 渋谷DSクリニック()・産後エクササイズ | ベネッセ子育てインフォ()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月16日【ママからのご相談】4月から娘が小学校に通うママです。短時間でも働けないかなと思い、近所でパートを探してみたのですが、母の介護もあるため、なかなか条件に合うパートが近所にはありません。そこで、在宅ワークについて調べています。具体的に在宅で働くメリットを教えてください。●A. 生活状況によっては在宅ワークのメリットがたくさん!ご相談ありがとうございます。在宅ワーカーの川中利恵です。私自身はシングルになり、子どもたちを抱えて生活をするためには就職するよりも収入的に有利だと考えたため、在宅ワークを選択しました。在宅ワークの働き方は、基本自由です。自由には責任が伴いますが、自由であるがゆえに、自分のライフスタイルを優先させた働き方が可能になります。主収入源がほかにあれば、収入は扶養の範囲内でよいでしょうし、一人で仕事をし続けることがつらい方もいるでしょう。ネットを見ていると、相談者さんをはじめ、在宅で仕事を始めれば解決するのになあと思うことが多々あります。そこで今回は、私が常々「在宅ワークでよかった!」と感じている理由をお教えしますね。●在宅ワークのメリット3つ!ライフスタイルや働く目的によっても異なりますが、私自身が実感している在宅ワークのメリットはおおまかに以下の3つです。●(1)子どもに「おかえり」を言える日が圧倒的に多い出勤を伴う仕事の場合、子どもが早く下校する日はお留守番をしてもらう必要があります。私はフルタイムで在宅ワークをしていたため、学童なども利用していましたが、それでも平日に学童保育がお休みになったり、風邪をひいてしまって学校を休んでしまったりすることがあります。そんなとき、よほど急ぎの打ち合わせなどがない限り、在宅で仕事をしていれば「おかえり」を言ってあげられます 。保育園や幼稚園の間はお迎えになりますが、入園したてはどの子も熱が出やすいもの。そんなときも周囲に気を遣ってお休みをもらうという必要もなかったことも、大きなメリットでした。●(2)自分の裁量や家庭の事情で仕事量や収入、仕事をする時間を決められるほとんどの在宅ワーカーは、業務委託契約を結びます。これは多くのケースで時給制ではありません。成果物を納品して初めて収入を得られる仕事です。仕事の数をこなせばこなせるだけ、報酬を得られるシステムです。つまり安定した収入という面では難しくなりますが、逆に言えば、自分のスキルや努力次第で時給3,000円以上を狙うことも可能であるということです。もちろん最初からそのレベルの仕事をすることは、もともと専門性の高いスキルをお持ちでなければおそらく難しいでしょう。しかし、それは同時に、ママにとって大きなチャンスでもあります。子どもが学校へ行っている間だけ、寝ている間だけ、など、自分が働ける時間を逆算してその時間内でこなせる仕事だけ請けることもできるということです。またスキルさえ伴えば、やりたいと思った仕事だけ請けて趣味と両立することだって可能です。私のように収入重視であれば「いただける仕事は何でもやります!」 ということもできますよ。●(3)仕事の合間に家事が、家事の合間に仕事ができる!いつどのような形でどのタイミングで仕事をしているのか問われず、定められた納期までにクオリティを保って依頼された仕事を納品できればいい 、というのが在宅ワーク最大の特長です。つまり、時間で拘束されないのです。これもそれぞれの働き方によって立ち位置が変わります。私の場合、洗濯を干してから仕事をして、メールの連絡を待つ間に掃除して、仕事をしながら煮込み料理を作ることができることはとても助かりました。雨が急に降り始めたら、干していた布団をすぐに取り込むこともできます。仕事と家事のウエイトが家事や育児への比重が高い、子育て中のママであれば、「子どもが寝ている間に、家事が終わったらすぐに仕事に取り掛かれる」ことがメリットといえるでしょう。●みんなどれぐらい在宅ワークを続けているの?平成25年度厚生労働省委託事業における『在宅ワーカーに関する調査』では、『在宅ワークの経験年数』について聞いています。その結果、1年から3年の方が35.7%、過半数以上の方が10年未満 であることがわかりました。意外と勤続年数が短いことにお気づきでしょうか。ITの発達とともに広がった働き方であるため経験年数が短い、ということもあると思いますが、クライアントに迷惑をかけない範囲であれば自由に働き方を変えられる のも在宅ワークのメリットです。実際に私の周囲でも、同時期に在宅ワークをスタートした方々が、起業したり就職して在宅ワークを引退したりしているケースも少なくありません。子どもや介護の手が離れたり、やっぱり出勤して仕事をしたほうが向いていると考えたり。その理由は千差万別です。私自身はと言えば、在宅ワークを初めてもう13年。ありがたいことに仕事も途切れず、ひとり親でも子どもたちを希望の高校に進学させられる程度には収入を得ることができています。収入や働く時間をフレキシブルに変えられること、成果制のため自らの努力がそのまま収入に直結すること、学歴を問われることなくさまざまな仕事に携われることが、私にとっては大きなプラスで、この働き方が向いているだと思います。----------自宅で仕事をするメリットは他にもまだまだあります。東日本大震災のとき、私が住んでいる場所は都内ですが震度5.5でした。もし出社する仕事だったら、間違いなくお迎えに行くどころか帰宅さえできず、子どもたちを二人きりにしてしまっていた ことでしょう。個人的には、企業にもメリットは大きいため、もっと企業側からも普及させるべき働き方なのではないかと思うぐらいです。在宅で仕事をするから在宅ワークと呼ばれるだけで、仕事そのものの内容は多岐にわたります。あなたのできることはなんでしょうか?自己管理が問われる世界ではありますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。【参考リンク】・データでわかる在宅ワーク「在宅ワーカー編」 | ホームワーカーズウェブ()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)
2016年03月12日みなさん、こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。春も近付き、日中は暖かい気候が続くようになりましたね。そろそろ公園デビューを、と考えているママさんたちも多いのではないでしょうか。公園で赤ちゃんと自然を通して一緒に春を感じたり、いつもとは違った環境でのんびりしたり、同じくらいの月齢ベビーを持つママとの新しい出会いも期待したり……。でも、ちょっとだけご用心。今回は、ママ友7人に聞いた「公園デビューで知り合った、ちょっと困ったママ友」エピソードを大公開します。どんな特徴を持ったママ友に気をつけた方がいいのでしょうか。大きく3つに分けてみました。自分を振り返ってみるいいキッカケになるかも……!?●公園デビューで遭遇! 困ったママ友の特徴3つ●(1)生活や暮らしの様子を細かく聞いてくる『娘が5か月のころに公園デビューしました。ベンチに座っていると、同じマンションに住むママさんに話しかけられ、何階か、部屋は何坪あるか、賃貸かなどを事細かく聞かれました。賃貸だと答えると、なんで買わないの?と質問攻め。その日は気疲れして帰りました』(2歳の女の子のママ)『訳あって、娘が生後6か月になるまで実家暮らしをしていました。その理由について公園で出会って間もないお母さんにしつこく聞かれてびっくり。最初からウソでもつけばよかった 』(1歳の女の子のママ)『初対面で、旦那の職業や部屋の家賃などについて聞いてくる人。自分のことは一切話さないから何のつもりだろうと思った』(10か月の男の子のママ)初対面にもかかわらず、自分と比べたがるママさん たちが多いようですね。しかし、出会って間もないころに相手がどのような人か判断するのは難しいところ。最初はあまり私生活については語らず、子育てあるあるなどの共通の話題に持っていくことがポイントだとか。●(2)わが子や私生活の自慢ばかりする『産後、母乳が出なくて悩んでいることをママ友に打ち明けたら、その人がいかに母乳育児にこだわっているかを延々と聞かされました。なんだか否定されたようで悲しくなり、その人を公園で見かけたら避けるようになってしまった思い出があります』(2歳の男の子のママ)『公園で出会ったときはいたって普通のママさんと言う感じだったのに、SNSでつながって見てみたら、毎日子どもや自分の持ち物、食事の自慢ばかり。後日公園で会っても、この前アップした○○のランチが~とか、○○のブランドの服は~という話の内容ばかり。聞いてませんから! 』(8か月の男の子のママ)誰だって、産後は慣れない育児で家庭や子どものことでいっぱいです。そこに無理やり自慢話を持ち込まれたら嫌な気分になりますよね。エピソードを語ってくれた2人のママさんたちに共通したのは、“嫌だと思ったら極力かかわらない” ことでした。不定期に会うママ友付き合いよりも、自分の心を守る方が大事なようです。●(3)ウワサや悪口が好き『いつも公園で見かけてあいさつ程度のママAさんが、もう一人のご近所ママBさんを紹介してくれました。それから3人でよく会話をするようになったのですが、ある日、AさんはBさんがいないときに彼女の旦那さまの職業やポスト、家族構成や親戚付き合いの様子まで 私に話してきました。私のこともBさんや他のママさんたちにベラベラ話されているかと思うと、ぞっとします』(1歳の女の子のママ)『同じ時期に公園デビューして知り合った、共通のママ友が何人かいる人が、会うたびに必ず「○○さんってどう思う?」 と聞いてくる。余計なもめごとは嫌なのでスルー』(1歳の女の子のママ)『共通の友達が出産してお祝いムードだったのに、その赤ちゃんに持病があることをママ友たちに言いふらしていた人がいて、周りはドン引きでした』(1歳の男の子のママ)ウワサや悪口が好きなママさんは、一番付き合いにくいという意見でした。本人は気が付いていないということもあるそうですよ。無理に付き合っていれば、のちにトラブルに巻き込まれる可能性があるようなので要注意です。----------いかがでしたか?「公園デビューで初めてのママ友ができてうれしい!」と喜んでいたら、ドロ沼にはまってしまった……ということがないように、慎重にお付き合いを始められるといいかもしれません。現在困ったママ友に悩まされているという方は、今後幼稚園や保育園などで定期的に会うママ友との付き合いの練習だったと思って、スッパリ関係を切ってみては?●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月11日【ママからのご相談】もうすぐ出産予定のプレママです。よく「スマホ育児はダメ」とか、「子どもにはテレビを見せない方がいい」と聞きますが、本当にそんな風にできるのか不安です。旦那が、よくスマホもいじるし、テレビも大好きな人なんです……。●A. スマホとテレビは“意識的に”使えるようにしましょう。こんにちは、ライターの佐原チハルです。テレビを見せることの是非については、昔からよく話題になっていたようです。この数年はスマホが身近なものになり、最近では“スマホ育児”についての話も聞かれるようになってきましたね。テレビやスマホとは、どのような距離でいるのがよいのでしょうか。ポイントをまとめてみました。●「“スマホ育児”ができるなら苦労はしない」というたくさんの声「スマホ育児はよくない」と言われることが多い一方で、「そもそも“スマホ育児”なんて、できるなら苦労しないよ!」という声も多く聞かれます。『スマホを渡したぐらいで親が楽になるなんて言ってる人、本当に育児したことあるのかな。スマホを触らせたら、気をつけなきゃいけないことも増えるんだよ』(30代・ワーキングマザー)『気づいたら子どもが何度も職場に電話かけちゃってたことがあった。子どもがスマホ持ってる間は、怖くて目を離すなんて無理 』(30代・ワーキングマザー)『うちの子は、おままごとの電話としてスマホを使うので、相手をしないわけにはいかない』(20代・専業ママ)スマホ育児で楽をするのは、現実にはなかなか難しいことも多いようです。●テレビは子どもには悪影響なの?子どもにテレビを見せることについては、日本小児科学会などでも調査が行われ、注意喚起されています。「特に2歳以下の子どもには、長時間テレビを見せない方がよい」ということをはじめ、どんなとき・どんな風にテレビを見せるのがよくないのか、いくつかポイントがあげられています。ただし、同じ年、日本小児神経学会から、この喚起に対する緊急声明も出されています。テレビが言語の遅れや発達障害の原因になる、というような“根拠のない不安” が広がることを懸念したためです。『児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK』によると、テレビの利用で気をつけるべきは「受動的に長時間テレビを見続けてしまう」「テレビを見る以外の経験が阻害されてしまう」というような点だそうです。●スマホもテレビも、“コミュニケーションツール”として使うのが大切スマホもテレビも、必ずしも育児を楽にしてくれるわけではありません。しかし、一緒に遊ぶツールになったり、コミュニケーションのきっかけ になったりするのであれば、育児を助けてくれる強い味方です。子どもへの教育を目的として作られたテレビ番組の場合、子どもの年齢や発達段階に応じた内容を放送していることもあります。テレビをきっかけに、さまざまなものへの興味関心や、想像力を高めてくれるようなものもあるでしょう。スマホで家族と通話したり、録画した子どもの動画を子ども自身が見られたりするのは、家族にとっても子どもにとっても有意義なことも多いです。「長時間テレビを見せっぱなしにする」のはよくありません。しかし、たとえば夕食の準備中に少し注意を向けていてもらうだけで、随分と楽になることも多いはず。そんな短時間のものまでは、注意喚起されてもいません。----------大切なのは、スマホもテレビも、“ツールとして意識的に使える”ことです。それぞれの使い方について、旦那さんとも一度お話ししておくことができるといいかもしれませんね。【参考文献】・『児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK』白尾直子・著●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年03月04日【ママからのご相談】3歳の子を持つワーキングマザーです。仕事は短時間勤務なのですが、仕事、家事、育児で1日が終わってしまい、自分の時間をなかなか上手に使えません。周りには2人きょうだい、3人きょうだいのワーママもたくさんいて、みなさんそれぞれ充実して過ごしているようですが、どうやって時間をやりくりしているのでしょうか?●A. 少しの工夫を積み重ねましょう!こんにちは。ライターのNANARUKAです。「趣味の裁縫で子ども服をたくさん作ってあげたい」「育児中だって大好きな映画をたくさん観たい」「幼稚園の役員に選ばれて作業が山積み」などなど、その理由はさまざまですが、家事、育児、仕事と自分時間のバランスは、多くのママたちが抱える永遠のテーマ。家庭を持ち、子どもを育てている身では、自分のことはとかく後回しになりがちですよね。それでも、ママだってひとりの女性であり一人の人間。趣味や自分磨きに没頭する時間、さまざまなことに考えを巡らせる時間というものは、わずかな時間であっても必要なことです。そこで、先輩ママさんの時間捻出術をリサーチしてみました。どの方も2人以上のお子さんを育てているお母さんですが、少しの手間と少しの工夫で、みなさん驚くほどの時間を手に入れていることがわかりました。●ひと手間、5分の手間で30分獲得! 食事準備編『朝ごはんの支度時に、夕食に使う野菜をすべて切って調理するだけの状態にしておけば、夕食はあっという間に仕上がります。残った野菜は翌日の味噌汁に入れて使い切れば、翌朝も包丁いらず』(3歳・7歳のママ)『晩のおかずと汁物は翌朝も出せるように多めに作っておきます。そうすれば翌朝はお茶をいれてご飯を盛るだけでOK』(1歳・3歳のママ)『残り物のおかずは次の食事ですぐ出せるように食器で保存します。それまではプラスチック製のタッパーを使っていましたが、油汚れが落ちにくいしそのまま出せないのですべて処分しました』(2歳・5歳・9歳のママ)『野菜は、面倒でも買ったその日に下ごしらえして冷凍保存 。次の使用時には必ず「やっててよかった!」って思います』(4歳・9歳のママ)●そのときできる作業を後回しにせず5分獲得! 洗濯編『洗濯前の仕分けに時間がかかっていたので、カゴを3つ用意し、家族に“肌着類”“洋服類”“タオル・ハンカチ類”に分類しながら脱いでもらうことに 。そのおかげで、忙しい朝もワンアクションですぐに洗濯機を回せるようになりました』(5歳・7歳・9歳のママ)『乾いた洗濯物は取り込む際に収納場所ごとに分けておき、一気に畳んでいます。畳みながら分類するより早いです』(8歳・11歳のママ)『干す時点で、ハンカチやタオルは角をそろえたり、半分に折って干すようにすれば畳むときにとても簡単』(8歳・12歳のママ)『汚れ物がたまってからまとめて洗うより、こまめにスピードモードで洗濯機を回す方が時短になります。干すのも畳むのも大量だとその都度時間がかかりますが、少量ずつなら合間時間をうまく使えます』(4歳・8歳・10歳のママ)●プチ掃除の積み重ねで掃除時間を大幅カット! 掃除編『トイレを使うたびに便器と床をサッと拭く、洗面所を使い終わったら水跳ねを拭き取る、帰宅時すぐに玄関の泥や砂を掃き集める、など、自分が行く先々でちょこちょこ掃除する習慣を付ければ、わざわざ掃除時間を確保する必要なし !』(2歳・4歳・6歳のママ)『それまで、掃除時間に毎日20分は要していましたが、コードレス掃除機にチェンジしてからは気付いたときにこまめに掃除しているので、20分の掃除時間がなくなりました』(5歳・9歳のママ)『床や卓上用の掃除シートを各所にそろえておき、気になったその場で掃除するようにしています。掃除機の出し入れや雑巾がけの手間を省けてすぐにキレイにできるので、私にはこの方法がベスト!』(2歳・5歳のママ)----------取り入れられそうな方法やアイデアはありましたか?どの方もその都度、少しずつの積み重ねで大きな時間を手に入れていました。どんな家事もたまれば億劫になるし、手数が多いと煩わしくなりますよね。そうなる前に処理できて時間も得られるベストな方法、ぜひ見つけてみてください。●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年03月02日【ママからのご相談】1歳1か月の息子をもつ母親です。息子は今も母乳を飲んでいます。最近はごはんをたくさん食べるようになってきたので授乳回数は減ってきましたが、それでも1日2~3回は欲しがります。でも、周りから「まだ飲ませているの?虫歯になりやすいからやめた方がいいよ」と言われるようになりました。また、子どもが1歳を過ぎたあたりから断乳をするママ友も増え、このまま飲ませていてもいいのか心配になってきました。やはり1歳を目安に断乳を考えないといけないのでしょうか?●A. 1歳で断乳しなければならないという医学的根拠はありません。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。私にも1歳過ぎの子どもがおり母乳育児をしていますが、相談者様と同じように「まだ母乳をあげているの?」「だんだん子どもが執着してやめられなくなるよ」と周囲から言われるようになりました。たしかに子どもが1歳を過ぎると、こういった意見を不思議と耳にすることが増えるので、何となく母乳をあげることが後ろめたい気持ちになってしまいますよね。しかし、実は1歳を目安に断乳しなければならないという医学的根拠はない のです。●WHOやユニセフは、2歳以上まであげることを推奨1歳で断乳すべきという医学的根拠がないだけでなく、WHOやユニセフは、ホームページの中で、2歳以上まで母乳をあげることを推奨しています 。また助産師であるSOLANINさんは、著書『最強母乳外来ママをたすける実践編!』の中で、近年は一方的に母乳を止めるような断乳ではなく、言い聞かせをして徐々に回数を減らしたり、事情が許すのであれば、子ども自身が自然に欲しがらなくなるまで見守るという“卒乳”の形をとる考え方に変わってきている と述べています。もちろんママが仕事復帰の予定があったり、2人目を妊娠中で切迫早産と診断されたなど、どうしても断乳せざるを得ない場合もあると思います。しかし、そういった事情がなければ、焦らずお子さんの気持ちに寄り添うことはとても大切です。一方で、1歳までに自然に母乳を欲しがらなくなったお子さんに対して、「2歳までは母乳を飲みなさい」と強要する必要もないということです。●虫歯の直接の原因は、母乳ではないとはいえ、「だんだんと歯も増えてくるし、いつまでも母乳をあげていると虫歯になるのでは?」と心配される方も多いと思います。たしかにスプーンや箸を家族と共用したり、お子さんに砂糖を含む食品をたくさん食べさせたり、また寝る前に歯磨きをしなければ、虫歯になるリスクは格段に上がります。要は家族など周りの大人からのミュータンス菌 (いわゆる虫歯菌)の感染を予防し、口の中のケアをしっかり行っていれば虫歯は防げるでしょう。それでも気になるようであれば、小児歯科でフッ素を塗ってもらうのもいいと思います。----------いかがでしたか?「まだ飲んでいるの?」という周囲の雰囲気にプレッシャーを感じてしまうというママもいらっしゃると思います。でも卒乳の形は十人十色。お子さんとママが一番納得できる形で卒乳できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年02月29日【パパからのご相談】もうすぐ里帰り出産を終えた妻が戻ってきます。職場の先輩や子どものいる友人たちから、家事の分担はきっちり決めたほうが良いとアドバイスを受けました。これまで特に分担せずやってきてしまったのですが、 子どもができたらやっぱり決めたほうがよいのでしょうか?●A. 最初にガチガチに決めすぎず、日々を過ごすうちに決めるのもアリです。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。先日、「家事育児を『やっているつもり』の旦那へ見せた執念の分担図」という画像が話題になりましたが、家庭での家事・育児の分担 はもはや“永遠のテーマ”と言えますよね。子どもが産まれると、なおさら重要になってきます。しかしながら、「がっつり分担すべき」「分担なんて必要なし」と、けっこう意見が真っ二つに分かれるのも、このテーマの特徴でもあります。ということで、分担派・非分担派のそれぞれのパパママよりコメントをいただきました。●分担派のコメント『パパができることはパパの分担にしています。ありがちですが、家事だったらゴミ捨てとお風呂掃除、育児だったら子どものお風呂、みたいな感じです』(33歳・2児のママ)分担派でもっともポピュラーな意見がこの「パパができることはパパに」 ですね。“できることからやってもらって、徐々に増やしていく”場合もあれば、“できることだけやってくれればいい”という場合もあります。『うちはどちらも放っておくとなにもしないので、小学校の係決めレベルで決めましたよ。玄関掃除とか庭の水まきとか、いくつかのことは月決めで持ち回りにしています。子どもが大きくなったら、持ち回りメンバーに加えてもいいかなとか思いますね』(35歳・1児のパパ)お子さんが大きくなったときに、持ち回りメンバーに加えるのは、いいアイディアかもしれません。『最初は特に何も決めていませんでしたが、お互いの得意分野を引き受けていたら、自然と分担が決まった感じですね。トイレ掃除は僕、風呂掃除は妻、みたいな』(30歳・1児のパパ)無理やりではなく自然に、というのが良いですね。お互いに苦手なことがあった場合、どうするのかが気になりますが……、『結婚当初、お互いの収入差や残業を含めた勤務時間を考慮して、家事の分担を決めました。妻が妊娠して体調の変化があったので、負担割合を調整しました。出産後、実家から戻ってきて今度は育児を追加した新しい分担を決めました。今は妻が育休中なので、彼女が復職したタイミングでまた調整が必要だと思っています』(34歳・2児のパパ)かなりきちんと考えてるご様子。収入差 や勤務時間 など、分かりやすい指針を基準にするのもよさそうです。●非分担派のコメント『気がついたときに気がついた方がやる ようにしています。決まりごとってなんか好きじゃないので』(29歳・2児のママ)非分担派のメジャー意見はこちらでした。「わざわざ家でまでルールに縛られたくない!」という声も。『面倒臭いと思うことは相手も同じように思っているだろうから、率先してやるようにしています。思いやりが大切ですよね』(37歳・1児のパパ)ステキな心がけですね。お互いがこのように思っていれば、家庭円満、家事育児もスムースに行えそう。『分担を決めてしまうと、何かの理由でそれができていなかった場合に、文句言っちゃいそう なのであえて決めませんでした』(32歳・1児のママ)確かに、「なんでゴミ捨ててないの?」「なんで洗い物してないんだよ!」などと夫婦で言い合ってる姿は、子どもに悪影響を与えそうですね。●お互いに無理がかからないようにわが家の場合、基本的には“非分担派”に属すると思います。ですが、朝食の主な担当は私で、夕食は妻が主に作ります。お風呂の準備はもともと私がメインでしたが、最近は妻がすることのほうが多いです。コーヒー豆をひくことが趣味のひとつなので、コーヒーは私の担当です。逆に、紅茶や日本茶の場合は妻がいれています。これらは、“なんとなく”過ごしてきた結果です。“はじめにルールありき”でももちろん良いとは思いますが、“結果的にルールっぽくなってきた”でも、“ルールはないけど、問題なく過ごせている”でも、別に構わないと思うのです。たとえ文句のつけどころのない素晴らしいルールでも、守ることが苦痛となってしまっては、本末転倒になってしまいます。一番大切なのは、家族みんなが無理なく過ごせること です。それを忘れずに、がんばってくださいね。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年02月25日【ママからのご相談】先日第2子の妊娠がわかりました。上の子は現在1歳1か月で、母乳で育ててきましたが、まだ卒乳していません。流産が心配なのでそろそろ授乳をやめた方がいいのかなと思っていますが、授乳にスキンシップの役割を感じていることもあり、なかなか踏み切れません。やはり妊娠中は上の子への授乳をやめるべきでしょうか?●A. 母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。小さいお子さんを育てながらの妊婦生活、なかなか休まる暇もないかと思いますが、休めるときに少しでもお体をいたわってあげてくださいね。さて、妊娠中の授乳についてのご相談ですが、切迫流産・早産の既往があるなど母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。妊娠中に授乳をすることのメリットもありますのでご紹介させていただきますね。●妊娠中の授乳にはこんなメリットも「妊娠中の授乳は流産につながるのでは?」と心配される方は結構いらっしゃいます。しかし、石井第一産科婦人科クリニック産婦人科の医師、石井廣重らの論文『妊娠中の授乳の予後について』によると、妊娠中の授乳が流産率を高めるわけではな い ことが証明されています。また、妊娠中に上のお子さんに授乳をすることのメリットもあるのです。『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』の著者である助産師SOLANIN氏は、本書の中で次のようなメリットがあると述べています。(1)上のお子さんの「ママをお腹の赤ちゃんにとられてしまう」という不安が軽減され、赤ちゃん返りが軽くなる(2)上のお子さんの強い吸啜力(吸う力)が、妊娠中の乳頭・乳輪のお手入れを軽減させる(3)授乳による免疫の効果により、上のお子さんが病気になった際、重症化・長期化しにくい(4)仮に2人目のお子さんが出生直後にうまく母乳が飲めなくても、上手に吸えるようになるまで母乳分泌の維持に貢献してくれる意外にも多くのメリットがあることがわかりますよね。●母体の問題により授乳ができない場合もしかしながら、妊娠中に授乳ができない場合もあります。それは、頸管無力症で切迫流産・早産の既往がある方、今回の妊娠で子宮頸管長が短くなっていたり絨毛羊膜炎などの病気と診断されたりした方、今回の妊娠が双子のため管理入院となる方、逆子が治りにくくお腹の張り止めの薬を処方されている方などです。あくまでも妊婦健診をきちんと受け、妊娠経過を見ながら授乳することが重要 ではありますが、上のお子さんとの時間を大切にしつつ、2人目のお子さんの出産に備えられるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著【参考リンク】・妊娠中の授乳の予後について | 一般社団法人関東連合産科婦人科学会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年02月24日「会社、辞めておいでよ」サラリと出た言葉だったけれど、思い返すとびっくりする。こどもが産まれたばかりで、妻から夫に言う言葉とは思えない。でも、わたしも仕事をしている身だ。幸いにも、現段階でイラストレーターの仕事は忙しく、このままいくと育児との両立につまづく事も考えられる。子育ても夫と分担できれば助かるのでは?夫は長い間サラリーマン生活を送っていたことだし、辞めてすぐは退職金や失業保険でどうにか次のステップまで持つだろう。翌日、わたしの説得もあり、夫は出社し、上司に辞める事を告げてきた。何度も引き止められたらしいが、夫の意志は固かったようで、引き継ぎの終わる2カ月後を目安に退社することを決めた。大学卒業後、ずっと続けてきた仕事をこのタイミングで辞めることになるとは、こどもの誕生がわたしたちの運命を大きく変える鍵になっているようにしか思えない。どうなる? わたしたち!!もともと夫も転職したがっていたし、これはきっと良い選択に違いない。そう自分に言い聞かせながら、わたしは不安と戦っていた。そして「真面目にやってきたんだ。転職だって頑張ればきっとうまくいく」と自分に言い聞かせた。学生時代、イラストレーターの卵で、まだまだ仕事のなかったわたしを影ながら応援してくれたのは彼だった。10年が経ち、こうして仕事が忙しいのは彼のおかげもある。好きな仕事に就きたいのなら、就けばいい。努力したら報われるはずだ。今度はわたしが夫を応援する番じゃないか。共に働こう、共に育児もしよう、夫よ!それから、2カ月が経ち夫は会社を辞め、息子は生後4カ月になった。その間、育児をする上でのトラブルもなく、すくすく元気に大きくなっていった息子。もう出社する必要の無い夫は、朝起きてからずっと息子にデレデレしている様子。何をしても可愛いらしい。わたしが仕事で作業をしている間は、ミルクをあげるのも、オムツ替えも、家事も全部やってくれた。 夫と育児を分担することでわたしの仕事は円滑になった。これまで、授乳をしながら仕事は猫の手も借りたい状態だったので、夫の助けは、とてもとても大きかった。毎朝満員電車に乗り、毎日のように頭を下げ、頑張っていた夫。わたしには到底出来ない。夫が息子を抱き上げ、満面の笑みであやしている姿を見ると、会社勤めをしていたころよりも、確実に良い顔をしているなぁと思う。ちいさな手、むちむちのあんよ、ふわふわの甘いおっぱいの香り…。赤ちゃんと呼べるこの貴重な時間を、こうして家族3人過ごすことができるのは「しあわせ」そのものだ。夫が会社を辞めた。安定を捨てた。お金は入ってこない。でも、今この瞬間は誰がなんと言おうと「しあわせ」だと言える。不安は大きい。でもきっと大丈夫、なんとかなる。わたしたちは家族なんだ。信じよう。息子のためなら、夫婦力を合わせてきっと頑張れるだろう。つづく
2016年02月11日みなさん、こんにちは。おかっぱちゃんです。突然ですが、育児中のみなさん、お仕事ってどうされていますか?私の場合でいうと、産前産後、一度もまとまった休みをとらずにここまでやってきた。それがよいのか、悪いのはさておき、うちの場合は共働き。夫は外で汗水たらして、がむしゃらに働いている。ここで夫の仕事を紹介すると、彼は大学卒業後ずっと、小さな銀行の営業でサラリーマンとして働いてきた。わたしのイラストレーターの仕事と比較するとずっと安定しているし、世間からの信用と言ったらすごいもの。銀行員とイラストレーター。完全に庭が違う。友達に夫を紹介すると、どうやって知り合ったのか?とよく聞かれる。もともと高校の同級生だった彼は、学生時代からの親友だった。親友から夫婦になるとは誰も予想していなかったことだけれど、あらゆるチョメチョメ(笑)を介し、10年という親友関係を逸脱し、わたしたちは夫婦になった。「結婚するならワイルドな人が良い」そう思い込んでいたわたしは、これまでヒッピーのような容姿の“難あり男子”とばかり恋愛をしては失敗してきた。男運のなかったわたしにとって、こうして真面目で、優しい彼と結婚できたことは奇跡といってもいい。当時わたしは生涯を共にする人が、こんな身近にいたなんてびっくりしたものだ。話は戻るが、わたしの仕事は自宅でもできてしまうので、基本わたしが育児と仕事を両立せざるおえない。しかし、これがなかなか難しい。平日は仕事で夫は夜まで帰って来ない。わたしは締め切りに追われ、授乳しながら筆を走らせる日々…。「あぁ、もっと余裕をもって育児に向き合いたいものだなぁ。でも仕事のキャリアを失いたくはないし…」と、この生活に憤りを感じ始めていた。 そんな中、息子が産まれて2カ月が経った夜のこと。夫がいつもにも増して疲れてた表情で家に帰って来た。普段ならドアを開けるなり、息子を抱き上げ、お決まりの赤ちゃん言葉で「ただいま~かえりまちたよ~」と笑顔を見せるのに、今日は息子の顔を見てもニコリともしないのである。心配した私は、あまりにも元気がない夫に「どうしたの?」と聞くと、どうやらこの春人事異動があってから、仕事量が増え、人手不足でかなりつらい状況だと言う。真面目で、忍耐強さが売りの夫が、珍しくまいっている。こんなこと今までなかった。息子が産まれる直前に、今の部署になってから忙しいと話は聞いていたけれど、まさかここまで疲れきってしまうとは。忙しさから心を無くしているように見えた。大学卒業後、あまり興味の持てない金融の仕事を、真面目に7年も勤めてきた彼が初めて愚痴をこぼした夜だった。思い返すと、わたしは毎日仕事と育児に追われ、自分のことばかり話して、不満をぶつけ、夫の変化に気付かずにいた。夫がSOSを出す前に、なんでもっと気にかけてあげられなかったのだろう。わたしは好きな仕事をしている一方、夫は仕事を楽しんでいるのだろうか。つらい事ばかりではないのか? 話を聞いて「面白そうな職場だねえ」と言ってあげられたことは一度もない。人生の楽しみ方は、いろんなところに転がっているはず。仕事もひとつではない。意志さえ強く持てば、選ぶ権利あるはずだ。人生のほとんどを締める仕事の時間を夫にも、もっと楽しんでもらいたい。小さな息子を抱きながら、わたしは夫にこう言った。「会社、辞めておいでよ」。つづく~おかっぱちゃんの夫の仕事はどうなる? 乞うご期待!次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~後編」をお届けします。
2016年02月05日双子育児は、ひとり育児とは違う部分がたくさん。実際に双子の育児をしてみて、役に立ったもの、個人的にはそうでもなかったと感じたものについて紹介します。そもそもひとり育児とどんな点が違うのか大きなお腹を抱え、早産の危機にさらされながらも、ようやく産まれたかわいい双子たち。でも、育児となるとなかなか大変です。当然ながら育児をする時間、お金、労力、何でも2倍かかります。2人同時に泣いたり、1人を抱っこして寝かせつけ、その間にもう1人のおむつを替える必要がでてきたり。でも、ママの手は1人分しかありません。そんな双子育児に必要なものとは…?双子育児で役に立ったもの・おやすみたまご双子を育児する中で一番嬉しいのは同時に眠ってくれること! しかし、特に生後3ヵ月に入るまでは、どんなにすやすやと腕の中で眠っていても、ベッドや布団に寝かせると、まるでスイッチが入ったかのように泣きだすことが多々ありました。片方が泣きだすともう片方もびっくりして泣きだす始末。そんな状況を改善してくれたのが、この「おやすみたまご」。簡単に言うとビーズ入りのクッションです。このクッションが、赤ちゃんが安心して眠れるカーブをつくってくれます。双子に限らず、子どもの「寝かせつけ神グッズ」といわれている、素晴らしいアイテムでした。・食洗機ミルクを使って双子を育児している人ならばわかるかと思いますが、とにかく哺乳瓶が大量に必要となります。1日7回のミルクだとしたら、消毒や洗うことを考えて3~4本×2人分は必要です。そのためにも食洗機があるのは助かりました。・乳母車(ベビーカーではありません)双子ともなると、散歩する時にそれぞれをツインズベビーカーに乗せるだけでもひと苦労。散歩をはじめても、エレベーターや少し細い道は通れなかったり、線路を超えるときにひっかかったりして、思ったよりもストレスがたまります。そこで見つけたのが乳母車でした。これだと、普通に抱っこして入れることができるので、余計な装着物もなく、かつベビーカーほど幅や長さも取らずに2人一緒に移動できるので大変便利です。車輪も丈夫なので多少の段差もスイスイと進めます。少し値段は張りますが、専用の安全枠を付ければ3歳くらいまでは使用できるそうです。だから、良い買い物ではないかと思います。参考: 東京乳母車 ・母乳ミルク代だって、2人ともなるとばかになりません。母乳育児が可能な方は、出産後忙しい毎日の中でも、なるべく母乳を与えるようにしておけば、トータルコストがまったく変わってきます。個人的にあまり必要ではなかったもの・双子用のベビーベッドもちろん便利なアイテムの一つです。今でもおむつ替えの時には使用しているくらいです。ですが、あえて双子用でなくてもよかったのかもしれません。もしくは、布団でもよかったな? と思っています。ペットを飼っている方や、双子でも大きめに産まれた方にはおすすめです。・バウンサー同時泣きを回避させるのによいと聞いていたので購入したのですが、うちには合わなかったようで、むしろ大泣きされてしまいました。もちろん、ご機嫌ですやすや眠る赤ちゃんもたくさんいます。この2つは個人的にはあまり役に立たなかった、というだけで、どちらも世間では役立っているといわれているものです。特にバウンサーは、合う赤ちゃんには本当に助かるアイテムと聞きます。まずは、短期間のレンタル等をしてみるのもよいかもしれませんね。なくてはならないもの・配偶者の手助け当然ながら必要です。世には「イクメン」という言葉が浸透してきていますが、双子の場合はいやでもイクメンにならざるを得ません。パパママふたりで育児をしないとママが疲れ果ててしまいます。育児そのものだけではなく、食器を洗ったり、洗濯物を干したり、簡単なお手伝いをするだけでママはとっても助かります。日中、パパがいない間はママしかいません。できるだけ便利アイテムを使って、赤ちゃんたちと過ごす時間をつくりたいものですね。そしてお休みの日は、パパも一緒に育児を楽しみましょう!(田中かなた)
2016年01月16日夫の実家で眠れない日々を過ごして4日ほどが経ったころ、夫の親戚が遊びにくることになった。結婚式でもお会いしたことのある伯母さんに、夫の従妹に、そのこどもたちがお祝いに来てくれた。こどもたちも初めて見る小さな赤ちゃんに触れて、終始嬉しそうだった。一緒に昼食をとり、子育てに関していろいろとアドバイスをもらって良い時間を過ごさせてもらったのだけれど…。その日の夜も、わたしは寝付けずにいた。うーんなんだか気持ちが悪いぞ…どうやら熱もあるようだ。身体が熱い。寝苦しさから喉が渇いたので、夜中水を飲みにキッチンへ。コップ一杯の水を「ゴクン!」と一気に飲みほして部屋に戻ると、急激な吐き気がやってきた。夜中3時ごろ、トイレに駆け込み「おえおえおええ~!」どうしたものか、全て嘔吐してしまった。ふと昨日のことを思い出す。そういえば、夫の伯母さんが「ついこの前、急性胃腸炎で家族全員嘔吐と下痢で大変だったのよ~」と話していたっけ。・・・・は! もしや、この急激な吐き気は、急性胃腸炎なのか?発熱嘔吐不眠産後の体力低下に加えて、この仕打ちはなんなのだろう。それでも、2時間起きに息子はおっぱいが欲しくて泣き出してしまう。「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあああああ」あぁ、おっぱいをあげなくちゃわたしが頑張らなくちゃ。わたしが元気でいなくっちゃ、この子は生きていけない。大きくなれない。死んでしまう。母になったのに、身体を壊した自分が恥ずかしくて、情けなくて、辛くて、辛くて涙が出て来てしまった。「あぁ、お家に帰りたい」。 そう思ってしまった。実家に帰れば眠れるかもしれない。相変わらず義理の両親はわたしたちにとても良くしてくれて、家事は何一つしないでいい暮らしをさせていただいていたのだけど、気遣いから知らず知らずストレスが溜まっていたようで、不眠の辛さも重なって、体力的にも精神的にも辛くなってきてしまった。翌日、夫の家族に具合が悪いことを伝えると、とてもとても心配された。この時、ほとんど眠れていないことも告げると、ふみ婆が「その夜は授乳は大変だろうから、ミルクをあげてみよう」と提案してくれた。ミルクか、果たして飲んでくれるのだろうか?ネットで色々と調べてみると、哺乳瓶のちくびの種類によっては赤ちゃんが嫌がってミルクを飲もうとしないこともあるとのこと。これから先、ミルクを嫌がる赤ちゃんになってしまうと、搾乳するしかなく、今後誰かに預けることもなかなかできない。と書いてある。「うちの子はどうだろうか…」不安がよぎる。ミルクを飲まなかったら、この具合がすこぶる悪い中でも変わらず授乳をしなくてはならない。ただでさえおっぱいをあげているだけで、ものすごい体力を奪われているのに、この状態はピンチだ。産前に買っておいた哺乳瓶。このタイミングで早くも使うときがきてしまうとは。おっぱいの出も良いし、しばらくは完全母乳でいきたかったのに。無念! でも、今は仕方ない。ひとまずちゃんと眠れるように努力せねば。ふみ婆のお言葉に甘えて、その夜はミルクを代理で与えてもらうことにした。ベッドで横になり、安心感からか1時間程眠りにつくことが出来た。その後すぐに息子の泣き声が「うんぎゃあ、うんぎゃあ!」部屋越しに、夫とふみ婆がミルクをあげているようだ。飲んだかな、飲んだかな? 大丈夫かなぁ。わたしは、自分でおっぱいをあげられない不甲斐無さから、責任を感じていた。 やっぱり気になってしまい、ふらふらとした身体で、ドアを開け様子を見に行くと、歓は、ミルクを飲んでいた。「あぁ、よかったあ。あぁ、よかったぁ。えらいねぇ、歓。えらいよ、よく飲んだね」溢れ出す涙。ぬぐってもぬぐっても、止まらない。ゴクンゴクンと、一生懸命ミルクを飲む姿を見て、わたしは義理の母を前に、初めて号泣した。その姿を見て、彼女はわたしの背中をさすって「大丈夫よ、心配しないで大丈夫。ちゃんと元気に育つから、安心して大丈夫よ」と慰めてくれるのだった。これはきっと産後鬱の始まりだったのだろう。(Boojil)つづくまだまだ続く、試練におかっぱちゃんは耐えられるのか!?
2015年11月05日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日初めてのお産を終え、やっと出会えたかわいい赤ちゃん。「おっぱい! おむつ! なんでも私がやってあげる!」と生まれたての我が子を病院で見つめる日々も終わり、我が家へ帰ってきた新米ママたち。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と頭ではわかってはいるけど、毎日の育児に気持ちがついていかないと悩んではいませんか。赤ちゃんが泣けば「なんとかしないと! 私はお母さん! 私がなんとかしないと…!」と母としての責任を全うしようと頑張るママたちの姿が目に見えます。しかし、そんなママたちこそ自分を追い込みすぎて辛くなってしまいがち。そんなときは、頭の片隅に「諦め」も肝心ということを置いておいてください。我が子がかわいいあまりに、こんなこと思うときはありませんか? 「私と赤ちゃんは繋がってるから大丈夫…! 私が冷静になればきっと泣き止む…!」。でもそんな気持ちは一旦心の奥にしまってみませんか? 酷な言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、心が繋がることで泣き止んでくれるのならば、「泣き止んで!」と思った瞬間泣き止んでくれるはず。しかしそう簡単にいかないのが現実です。次は赤ちゃんがどんな理由で泣いているのかを詳しく教えます。泣き顔も我が子ならば愛おしい生まれたての赤ちゃんが泣くということはどういうものか詳しく考えたことはありますか? 産科医院の新生児室で、一人の赤ちゃんが無くと周りの赤ちゃんも泣き出します。これは一種の「共感性」と呼ばれる反応なのです。わかりやすく説明すると、一人の赤ちゃんが泣き、その泣き声に驚いてとなりの赤ちゃんが泣くのではなく、一人の赤ちゃんが「お腹すいたよ~」と泣くと隣の赤ちゃんが「わたしも! わたしもお腹空いたのよ! ウェ~ン!!」と共感して泣いているということです(もちろんただ驚いて泣く事もあります)。新生児の赤ちゃんの前で、母親が感情に合わせて表情を変えると赤ちゃんが模倣するという実験結果もでています。そして、赤ちゃんだけでなく、お母さんも出産後から誰に教えられるわけでもなく、赤ちゃんの泣き方のトーンを自然と判別し対応を考えるのです。この赤ちゃんの「共感性」と母さんの「判別能力」が合わさることで前ページで出た「私と赤ちゃんは繋がっている」という感覚が生まれるわけです。赤ちゃんは"喜怒哀楽"をママやパパの表情から学び取ります。だから、「母親だから!」なんて肩肘張らず、「これが人間の喜怒哀楽よ!」と力を抜いた、自然体のお母さんを赤ちゃんに見せてあげてくださいね。そうすることで赤ちゃんが泣いている姿も違ったものにみえてくるでしょう。泣き顔だって、かわいい我が子ならば愛おしくてたまらないもの。力を抜いて育児を楽しんでくださいね。
2015年07月01日皆さんは、「桶谷式」という単語を聞いたことはありますか?「おっぱいが張って痛い」「赤ちゃんがおっぱいにうまく吸い付けない」「赤ちゃんの体重が増えてない気がする」など、「病院へ行くほどではない」ものの、何かしら母乳や育児に関する不安を抱えている人は一度、桶谷式母乳育児相談室へ行ってみるとよいかもしれません。■桶谷式母乳育児相談室とは? 桶谷式母乳育児相談室とは、「昔から行われている痛い母乳マッサージではなく、乳房の基底部(乳腺体の後面)の伸展性をよくしておっぱいをスムーズに出す独自のマッサージをしてくれる」(※)ところです。※ 桶谷式乳房管理法研鑽会のWebサイト より引用「桶谷式」の冠をつけた母乳育児相談室を開いているのは、全員が助産師の資格を持っている専門家。そのため、個人に合わせた授乳方法やおっぱいにやさしい搾乳の仕方、赤ちゃんがよく飲むおっぱいを作る食事についてなどを相談でき、たくさん情報をもらえる、新米ママには心強い存在です。■桶谷式に通いたい場合、予約は必要? 持って行くものは? 多くの相談室は予約制で、料金は初診料が5,000円ですが、2回目からは3,500円になり、詳しいカルテを作っておいてもらえるので、何か不測の事態あった時にもすぐ対応してもらえます(価格はいずれも税抜)。初診の持ち物は、母子手帳とケアで使うタオル。赤ちゃんを連れて、予約時間より少し早めに行きましょう。まずはカルテに書き込みをしながら、妊娠過程、出産前後の状況、赤ちゃんの成長具合などを確認していきます。確認作業が終わったらベッドに横になり、手技を受けます。この時、赤ちゃんはママの隣に来るか、ほかの助産師さんが見ていてくれるので安心です。手技中は「おっぱいが油っぽいけど揚げ物たくさん食べた?」「肩こりがひどいから、この部分が固くなっていたのかも」など、おっぱいの状態を教えてくれますし、今の授乳状況や心配ごとにも原因と改善策を教えてくれます。特に、出産直後の場合はママには正しいおっぱいの飲ませ方を、そして赤ちゃんにも正しいおっぱいの飲み方を教えてくれます。新生児の口はとても小さいので、赤ちゃんが慣れるまでは、ママからも飲み方を教えてあげる必要はありますが、これがなかなか難しいもの。しかし、桶谷式で助産師さんが赤ちゃんの小さな唇を「こうするのよー」とやさしく動かして教えると、赤ちゃんの飲みっぷりに驚くほどの変化が現れることもあります。■「桶谷式は厳しい」って本当? 桶谷式は「食事制限が厳しい」などと言われることもありますが、・カレー・シチュー・ラーメン・揚げ物・肉の脂身・ケーキやチョコレートなどの甘いもの・スパイスがきついものなど、主に脂肪分や糖分の多い食べ物の摂り過ぎがよくないとされているだけ。なぜなら、母乳の中の脂分が細い乳腺の中で詰まってしまうことがあり、その結果、母乳の味が変わって、赤ちゃんが飲みづらくなるからです。ですが、母乳が詰まってしまう度合いはママの体質に影響されます。「絶対に食べたらダメ!」というわけではないので、ストレスをためないように心がけながら注意する程度でよいかもしれません。■乳腺炎で受診した場合は、医療費控除の対象にもなる通常は医療費として認められない桶谷式母乳育児相談室の料金ですが、乳腺炎が原因で手技受ける場合は、医療費控除の対象となります。地方自治体によっては「子育て応援券」のような、子育て支援サービスに使えるチケットを利用すると、施術料が割引や無料になることもありますので、初診の申し込みの際はぜひ問い合わせてみてください。「名前は聞いたことがあっても、どんな時に行けばいいのかわからない」という印象を持つママも多い「桶谷式」。しかし、実は意外と気軽に利用できるのです。心配ごとが膨らむ前に、プロの力を借りて、赤ちゃんとの二人三脚のペースをスムーズに作れるとよいですね。桶谷式母乳育児相談室は、全国にあります。お近くの相談室を探して、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょう。 全国の桶谷式母乳育児相談室検索ページ
2015年02月27日母乳がたくさんですぎて、母乳パットを使いましたか? 母乳パットは必要ありませんでしたか? 授乳経験のある方で、「差し乳」や「溜まり乳」という言葉を聞いたことがありますか? どちらも、母乳の出方を指す言葉です。「差し乳(さしちち)」とは、普段は母乳が分泌されず胸が張ることが少ないけれど、赤ちゃんが吸うタイミングで母乳が出始め、常に新鮮な母乳をあげられるおっぱいのこと。いわゆる、受注生産型のおっぱいです。中には、「おっぱいが出ているかどうかわからない」という人もいるかもしれません。授乳のリズムが整う生後半年くらいから「差し乳」になる人が多く、母乳育児にとっては理想的な状態といえます。 一方、母乳の生産が多過ぎて「おっぱいがたくさん出るのは嬉しいけれど、パンパンに張って痛くなる」という状態を「溜まり乳(たまりちち)」と言います。赤ちゃんが乳腺に「溜まっている」おっぱいを飲むことになるので、そう呼ばれています。溜まり乳になるかどうかは、遺伝や乳腺の細さなど元々の体質が大きく関わってきます。溜まり乳タイプの人は、乳腺が詰まってしこりができやすく、乳腺炎を引き起こしやすいため、注意やケアが必要です。そこで、まどれ助産院の真木先生に、溜まり乳のための対策法を伺ってきました。■母乳が出過ぎる、溜まり乳を改善する乳腺炎対策赤ちゃんが生後半年を過ぎたのに、まだ常におっぱいが張って、痛くて困っているという人は以下の点に注意してみてください。 (1)授乳間隔を空け過ぎず、2~3時間にする赤ちゃんが乳房をくわえると、最初に小さく細かく吸う「催乳」の動きがあり、それを合図にママのおっぱいが出始めます。赤ちゃんと離れていても2~3時間ごとに新しいおっぱいは生産されるので、その間隔で赤ちゃんに授乳することがトラブルを避ける大きなポイントになります。 (2)搾乳し過ぎない人の体はよくできているもので、母乳は必要とされている分だけ出るようになります。ですから、搾乳をたくさんしてしまうと、体は「母乳がもっと必要なんだ」と判断してしまい、過剰に母乳が生産され、溜まり乳になってしまいます。張り過ぎて眠れない夜も、絞ってよいのは片方のおっぱいにつき50mlくらいまで。それ以上絞ると分泌量が増えてしまうので、絞り過ぎないように気をつけましょう。(3)食事はあっさり和食に母乳はママが食べたものから作られています。脂肪分が多いものは乳腺が詰まりやすくなり、スパイスが多いものは赤ちゃんが嫌がることも多く、量を飲んでくれなくなる可能性があります。そのため、あっさりした和食がおっぱいには最適です。ちなみに、和食ではありますが、もち米系の食べ物はおっぱいのも分泌量が増えるので避けたほうがベターです。 (4)全身の血行を良くする母乳に効くツボは肩甲骨周りや首や肩にあるため、ストレッチなどでその辺りの筋肉をほぐし、血行を良くしましょう。ただし、一日何度も湯船につかるなど、温め過ぎると分泌が増えやすいため、張り過ぎてつらい時はシャワーだけにしておくとよいでしょう。(5)乳腺の張りや詰まりを取る乳房が固く張った時は、乳首の周辺を柔らかくなるまで手で絞ってから、赤ちゃんにあげましょう。そして、なるべく固くなっている部分から赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれるように促すと、症状が軽くなることが多いそうです。乳首に白い粒が栓のように詰まった時は、乳首に馬油などをたっぷり塗ると良いようです。ですが、くれぐれもやり過ぎはNG。白栓や固い乳栓を取ろうと頑張り過ぎると化膿の原因になりますし、しこり部分を強く押さえ過ぎると張り返しが起き、リンパが腫れて事態が悪化することが多いため、無理は禁物です。また、馬油を塗った際、通気性が悪くなると、細菌性乳腺炎の原因菌のひとつであるカンジタなどの皮膚炎にかかりやすくなります。通気性の良い下着やガーゼをつけて、細菌の発生を防ぎましょう。■こんな時は母乳マッサージを受けよう「赤ちゃんの飲み方がいつもと違う」「おっぱいを飲みながらひっぱったり噛んだりする」と感じたら、すぐに助産師さんや桶谷式の母乳相談室などに相談し、乳腺マッサージを受けましょう。私も母乳が出過ぎる体質で、夜にこってりしたものを食べた後、翌朝まで授乳せず寝てしまい、おっぱいが痛くなって、桶谷式の母乳マッサージに駆け込んだことが何度もあります。おっぱいが張り過ぎてブラジャーのサイズが小さくなり、締め付けられることでよりひどくなってしまうこともありました。整体へ行っても漢方薬局へ行っても「母乳が出ない人のためのツボや漢方はあっても、出過ぎの人につける薬は何もない」と言われてしまい、結局は和食で赤ちゃんとのリズムを作ることが一番だと思い知ったのです。赤ちゃんにいつでも新鮮なおっぱいをあげられるよう、紹介したポイントを心がけながら、一緒に頑張っていきましょう。
2014年10月07日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。■おむつをまったくしないわけではありません「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました!「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ)「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ)「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ)「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ)「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ)おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日できれば母乳育児を続けたいけれど、職場復帰後は断乳も仕方ないと考えるママは多いのではないでしょうか。しかし、実は働くママにこそ、母乳育児をするメリットがあります。今回は、働きながら母乳育児をするメリットと、その方法をお伝えします。■働くママの母乳育児は、ママと赤ちゃんの心の安定をもたらす働くママだからこそ、実は母乳で育てるほうがラクなのです。というのも、ママのおっぱいを飲む時間は赤ちゃんにとって大事なスキンシップの時間で、赤ちゃんの心の安定をつくる時間でもあります。ママが働いている間、赤ちゃんはいつも一緒だったママと離れているので、不安だったり寂しかったりしています。ママが仕事を終えて帰ってきた時におっぱいをもらえたら、不安でいっぱいだった赤ちゃんの心はすぐに安定します。赤ちゃんの心の不安は、発熱や風邪といった身体の不調を引き起こすこともあります。母乳育児をしていると赤ちゃんの心がを安定するため、急な体調不良を防ぐことができ、結果としてママも仕事を休む回数が減るというわけです。同時に、赤ちゃんにおっぱいをあげることで、ママにも幸せを感じるホルモンが出てきます。母乳育児は赤ちゃんだけでなく、ママの心の安定にもなるのです。仕事、家事、育児でお疲れのママは、母乳育児をすることによってリラックスをすることができますよ。■夜間と休日だけ母乳の「変則授乳」で対応しようとはいえ、働きながらの母乳育児はなかなか大変です。中には、一生懸命搾乳をして冷凍し、保育園に預けながら完全母乳育児を続けているママもいるでしょう。冷凍母乳はお断りという保育園もありますし(私が見学をした保育園もそうでした)、勤務中に搾乳をして保存するというのも、育児に理解のある職場環境でないと難しいですよね。そのため私は、平日昼間の預けている間は粉ミルク、休日や夜間は母乳をあげるという、「変則授乳」の方法をとりました。この方法でも私の場合、十分母乳は出続けましたし、むしろこのほうが、授乳タイムが楽しみになって、とても幸せでした。完全母乳で育てないと赤ちゃんがかわいそうなのでは? と思うかもしれませんが、育児に完璧は存在しません。仕事、家事、育児に頑張っているママが、楽しくニコニコ赤ちゃんと接することが、何より大切なこと事です。メリットをうまく利用して、無理なく母乳育児を続けてみてくださいね。
2014年09月16日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々