発達凸凹の困りごとを解決するヒントが分かる『でこぼこポン!』Upload By 発達ナビニュース発達障害や、発達に凸凹のあるお子さんが、社会生活で大切なスキルを学べる番組『でこぼこポン!』。2021年3月、12月の放送で大きな反響がありました。そして好評の声を受け、この春NHK Eテレでレギュラー放送が決定。放送時間は、火曜日午前 8:35~8:45(再放送:木曜 午前 7:20~7:30)。いよいよ2022年4月5日(火)から放送スタートします!『でこぼこポン!』は、お笑い芸人・俳優の鳥居みゆきさんが演じるはかせの「でこりん」、はかせの年の離れた友達「ぼこすけ」、不思議な生き物「ポン」の仲良し3人が繰り広げるドタバタ劇。発達に凸凹があるお子さんにとってよくあるシチュエーションや、そのサポート方法を描いたドラマを中心に、テレビの前で一緒に遊べるゲームやダンスなどの楽しいコーナーも通してお子さんの発達をサポートします。第1回の放送から「でこりん」役として出演する鳥居みゆきさんにお話を伺いました。Upload By 発達ナビニュースーー昨年3月、12月の「でこぼこポン!」放送後の周りの方からの反響はいかがでしたか?鳥居みゆきさん(以下、鳥居さん):周りの発達障害のある子どもを育てる親御さんは、今までカミングアウトしづらかったらしいんですね。それが、「でこぼこポン!」が放送されたあと「実は言ってなかったんだけど…」って話してくれる人が結構多くいました。その話を、私がまた「結構カミングアウトしてくれる人が増えたよ」と伝えると、それでまたそれぞれ安心してくださって。みんなに「すごく気が楽になった」と言われました。実は、私の親戚の子どもにも発達障害のあるんですけど、昔は「何で?」と思っていた行動も、「でこぼこポン!」を通して客観的にみることができてその行動も「あっ」と理解ができたんです。それに特性による行動って、みんなもあてはまることの延長だったり、それが強いか、弱いかだったりするだけなんだなと思いました。私も自分の親から「落ち着きがないな」とか「何でそんなことで怒るの?」とか「何ですぐパニックになるの?」とか、小さいころからよく言われてました。それもあって「でこぼこポン!」で取り上げる困りごとは、みんなそれぞれあてはまることじゃんって思って。だから私も「今まで何で(周りの人たちを)理解しようとしてなかったんだろう」と思いました。私も今回でこりん役をやらせていただきましたが、でこりんだけでなくて、ぼこすけの悩みとかも全部あてはまってて(笑)。「でこりん」みたいにみんなが発明品をつくることができるわけじゃないけど、こういう考え方をすればいいんだって言うのが分かりました。ーー番組を楽しみにしている方たちへのメッセージをお願いします。私の身近な人は、これまでの放送がきっかけでカミングアウトしてくれた人が結構いたんですが、カミングアウトすることだけが正しいというわけでないのかなと思うんですよ。だから別に「言う・言わない」はそれぞれだと思うんですけど、「でこぼこポン!」を通してちょっとでも気が楽になってくれたら、と言うか、そんなにあんまり「気が楽」とかも考えず、「でこぼこポン!」を楽しいなと感じてくれるだけでもいいなと思っています。ストーリーに出てくる「この発明品、おもしろいなあ」でも。みなさんに番組をフランクに楽しんでいただけたらなと思っています。4月5日放送「声の大きさ調節の発明品」Upload By 発達ナビニュースレギュラー放送の初回は2022年4月5日(火)午前8:35~8:45に放送。その気になるあらすじをご紹介します。〈あらすじ〉友達と電話をしているぼこすけ。「いま電話中だからね」と、でこりんに静かにしてもらうように促しますが、でこりんは大きな声で話をしてしまいます。「電話中とは聞いたけど、静かにして、とは言われなかった」と、でこりん。どうやらでこりんは、場面によって「適切な声の大きさが違う」 ということが分からないみたい。そこで、図書館や公園など、さまざまなシチュエーションで どんな大きさの声が適切かをロールプレイして試せる発明品をつくることに…仲良しだけど、いつでもうまくいくわけじゃない…!そんな「でこりん」「ぼこすけ」「ポン」の3人の関わり合いは発達が気になる子どもたちが毎日を過ごすためのヒントがいっぱいです。学びになるだけでなく、すべての人がみんな違った個性をもっているからこそ楽しい!ということに改めて気づくきっかけになるはずです。ぜひご覧ください!放送予定<NHK Eテレ>本放送 火曜 午前 8:35~8:45(初回放送 4月5日)再放送 木曜 午前 7:20~7:30※クリックすると発達ナビからNHKのホームページに遷移します
2022年04月04日4月下旬、NHK Eテレの大人気キャラクターたちがユニクロのパジャマになって登場します!NHK Eテレの大人気番組「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」「みいつけた!」の3番組のキャラクターが登場♪ユニクロのベビー用パジャマは、着せやすくて赤ちゃんも快適! しかもプチプラとママたちに大人気です。パジャマの上下を留めておけるボタン&ボタンホールがついているので、トップスがめくれておなかが出る心配もなく安心。トップスの襟ぐり部分はスナップボタンつきなので、頭からかぶりやすくなっています。即完間違いなしのコラボパジャマだから、オンラインストアをチェックしておいてくださいね! サイドボタン付きだから、セパレートでもおなかが出ない!画像提供:ユニクロ商品名:Eテレキッズキャラクターコレクション ドライパジャマ(半袖)価格:1,500円(税込み)サイズ:BABY80、90、100、110、120※120サイズは、オンラインストアのみでの取り扱いカラー:42 YELLOW※4月下旬発売予定見ているだけで元気になりそうなイエロー×ホワイトのストライプ。「いないいないばあっ!」からは、「ワンワン」と「う~たん」が登場します。「う~たん」のマラカスのお耳がかわいいね♪ 画像提供:ユニクロ商品名:Eテレキッズキャラクターコレクション ドライパジャマ(半袖)価格:1,500円(税込み)サイズ:BABY80、90、100、110、120※120サイズは、オンラインストアのみでの取り扱いカラー:00 WHITE※4月下旬発売予定ホワイトベースに「おかあさんといっしょ」の「ガラピコぷ~」に登場するキャラクターがプリントされています。元気な「チョロミー」、やさしい「ムームー」、楽しい「ガラピコ」といつもいっしょに♪ 画像提供:ユニクロ商品名:Eテレキッズキャラクターコレクション ドライパジャマ(半袖)価格:1,500円(税込み)サイズ:BABY80、90、100、110、120※120サイズは、オンラインストアのみでの取り扱いカラー:60 LIGHT BLUE※4月下旬発売予定「みいつけた!」からは、“いすのまち”の仲間たちが描かれています。やんちゃで好奇心いっぱいの「コッシー」、仲良し3きょうだいの「ドッチ&コラジ&ショーゾー」もおやすみしています。 赤ちゃんパジャマとしての機能面もバッチリなユニクロパジャマ。こんなかわいいパジャマを着たら、嫌がらずにおねんねしてくれそうですね♪パジャマのイラストを指さしながら、お話を作って子どもに聞かせたり……親子で楽しいねんねタイムを過ごしてください。© NHK・NED ※ベビー商品は一部店舗とオンラインストアで販売※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/ユニクロ構成・文/いはな
2021年04月22日発達でこぼこをテーマにした子ども向け番組がEテレにて放送されます!Upload By 発達ナビニュースNHKエデュケーショナルが制作する新番組『でこぼこポン!』の放送が決定しました。番組タイトルからも分かるように、発達障害の子など、発達にでこぼこのあるお子さんに向けた番組で、また多様性を含んだ社会の創造のため、特性の有無に関わらず観た人みんなが楽しめる工夫がたくさん詰まった内容で構成されています。番組では、ロボットの『でこりん』を中心に、『ぼこすけ』『ポン』の3人のキャラクターが繰り広げる、楽しいドタバタ劇を土台に、ゲームや体操などの楽しいコーナーを加えて、お子さんの発達をサポートします。LITALICOも監修として番組に協力させていただきました。気になる物語のあらすじは...研究所に住まう、年老いた1人のはかせ。彼が長年開発してきたのは、スーパーロボット。しかし、ロボットが完成するまさにその瞬間、どう猛なネコがネズミを追いかけ回す途中で開発用コンピューターをめちゃくちゃに操作してしまいます。研究所は大爆発! さらに、いろいろなことが変化してしまって…。年老いたはかせは、身も心も幼い子どもに。どう猛なネコは、 ちょっと変わったやさしいネコに。そしてロボットは、発達でこぼこなロボットに。ロボットが引き起こす騒動に振り回されながらも、やさしくサポートするはかせとネコ。そんな二者と過ごすロボットの成長物語です。『でこりん』を演じるのは、お笑い芸人の鳥居みゆきさん。『でこりん』は、はかせによって生み出されたロボット。発達にでこぼこがあり、悪気はないのに周りを振り回す行動をとります。共演するのは、『でこりん』を生み出した発明家で、身も心も幼くなってしまった『ぼこすけ』(キャスト:猪股怜生さん)と、ネコにねずみや空き缶などが合体した不思議な生き物『ポン』(声:河合郁人さん(A.B.C-Z))。今回は『でこりん』役で出演される鳥居みゆきさんに、番組出演に際しての思いを伺いました!Upload By 発達ナビニュースーー今回「発達のでこぼこがある子が社会生活を送るうえで大切なスキルを学べる番組」へのご出演とのことですが、どのような思いで出演されたのでしょうか。鳥居みゆきさん(以下 鳥居さん):キャラクターについて、"大人なのに子どもみたいな人"ってマネージャーから言われたんですよ。だから「素でいけますね」と言われて。それを聞いて、確かにそうだなと思って。ロボット役だけど、大人なのに、子どもの心を持っているキャラクターだから。第1話も第2話も、内容が全部私に当てはまるんですよ!私もしゃべりすぎるところなどがあって。キーワードに乗っかって違う話が広がっちゃう。本当に私のことだ!と思いました。喜怒哀楽が激しいし、感情の起伏が激しくて、言いたいことが感情的にたくさん出すぎて、伝わらないことが多いんです。そのせいで、自分で立ち上げた劇団の座長から降ろされたことなんかもあって(笑)本当に支離滅裂になっちゃうんです、感情が先に出ちゃうから。どうしたらいいのかなとこれまで思っていたんですけど、今回の台本に答えがありました。「落ち着けばいいんだ」とか、答えが一個一個分かりやすいし、子どもだけじゃなくて、私みたいな大人の人にも絶対に当てはまると思う。毎日平常心で生きていられる人なんていないですよね。みんなに当てはまる、だれでも共感できる内容だと思います。わたしまた、しゃべり過ぎちゃってますね(笑)ーー発達でこぼこロボット『でこりん』役とのことですが、演じる上で心がけていることなどがあれば教えてください。鳥居さん:人間らしい動きが出ないようにしてたんですけど、わたし、普段から動きがぎこちないみたいで。でこりんでやってる手の動きは私のクセなんです。ーー自然体で演じられたんですね。『でこりん』は鳥居さんから見て、どんなキャラクターでしょうか。鳥居さん:そう、自然体なんです!動きながらいっぱい喋っちゃうし、ぴったりすぎるんですよ。笑わたしの中での『でこりん』は、小学2年生くらいの元気いっぱいなひと!男でも女でもなく、妖精でもないのが『でこりん』。抑揚がありつつも、無機質でありたいなと思っています。『でこりん』について、もっとシンプルにいうと...「明るくて楽しくて素直、みんなの心の中にいるキャラクター」かな。大人だったら抑え込んでいる気持ち、子どもだったらそのまま吐き出しているような気持ち、そういう誰にでもある気持ちをかたちにしたものかなと思います。ーー番組をどのような人に見てもらいたいですか。鳥居さん:でこぼこしてる人たちもフラットになる必要はなくて、でこぼこを「個性」として伸ばしていけたらそれもいいし、生きづらかったら人の言葉に耳を傾けてもいいのかなと思います。まわりから浮いているなって思う人には、ぜひみてもらいたいですね。わたしも、ずっと人とうまくいかないな、自分だけ変わっているのかなって悩んでいたので。でも、私は孤独じゃなくて「孤高」と呼んでチェンジしてたんですけどね(笑)大人になるのは大変で、嫌なことにも「うん」て言わないといけないことがありますよね。私は小学校のとき、校歌を1オクターブ下で歌ってたんですけど、それを許してくれる小学校だったんです。授業中もずっと空想していて、地下シェルターの絵を描いて「もし地球がなくなったら」って妄想していました。今も、心は子どものままかもしれないけど、体は大人なので、自分自身もいいところをつまんでいけたら良いなと思います。だから大人が見ても良い番組なんです!こんなに心が子どものままで良いのかなって思っている大人にも見てもらいたい。みんなにとって、ちょっとした支えになるのがこの番組であってほしいです、重たいかもしれないけど。ーー番組をご覧になる保護者の方にメッセージをお願いします!鳥居さん:自分のお子さんに発達でこぼこがあって、手がつけられないな...と思うときがあったとしても、こういう番組をみて、許せる心や、「いろんな子がいていいじゃない」という視点を持っていただけたらいいなと思います。鳥居さんのお話に対し、総合演出の岩田さんも「発達障害当事者の取材をさせていただく中で、自分の話しばかりしてしまう子など、いろんな特性がある子に出会いましたが、そこま特別ではないと思うようなことも、周りから許容されないことがあると気づきました。それは、社会の側にも課題があるんじゃないかなと思っていて。鳥居さんのような考えの人が増えると、どんな子も生きやすくなるのかなと思います」とコメントされています。『でこぼこポン!』は発達でこぼこのある子どもたちの学びになることはもちろん、番組を見るすべての人が「みんな違う」ということに改めて気づけるきっかけになるかもしれません。ぜひ放送をご覧ください!本放送:2021年3月30日(火)・31日(水) [Eテレ]午後3:30~3:40再放送:2021年4月1日(木)・2日(金) [Eテレ]午前9:00~9:10Upload By 発達ナビニュース PR 『でこぼこポン!』
2021年03月27日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はテレビに関するご相談です。 Q.子どもと遊ぶのが苦手でテレビについ頼ってしまいます。生後11カ月の子どもを育てています。日中子どもといるときは、つい録画していたEテレやYouTubeを付けっぱなしにしてしまいます。テレビをつけていると、気に入っている番組などはかじりついて見ていて、あまりグズりません。昼間は散歩か支援センター、昼寝以外はずっとつけている状態です。 本当はテレビを消して一緒に遊んであげたらいいとはわかっているのですが、子どもと遊ぶのが苦手で長くは相手することができません。絵本を読んで、機嫌が悪くなると抱っこして、散歩して……の他は子どもがEテレを見たり、ひとりで何かをしているのを家事をしながらそばで見守っている感じです。やはりテレビは消したほうがいいでしょうか? ひとり遊びだとあまり時間がもたずグズグズするので、つい頼ってしまいます。 高杉絵理助産師からの回答テレビは子どもにとってとても刺激的なので、お気に入りの番組などあれば食い入るように見ますよね。 小児科学会の提言では、2歳以下の子どもには,テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょうと言われています。内容や見方によらず、長時間視聴児は言語発達が遅れる危険性が高まるという研究結果も出ているようです。なので、見せるとしても、決まった時間にしたり、お気に入りの番組が終わったら消すというようにメリハリをつけるといいですね。 ママの大変なお気持ちもとてもよくわかります。そろそろたっちなどして遊びますか?体を使ってできる遊びや支援センターなどで教えてもらった遊びがお家でもできるといいですね。ママも無理しすぎずにお過ごしくださいね。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 赤ちゃんにテレビはいつから見せていいの?まず、日本小児科医会(2004年)から、このようなスマホやタブレットなどディスプレイに関する提言が出ています。 1. 2 歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1 日 2 時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日 30 分までを目安と考えます。4. 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。5. 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。出典:「子どもとメディア」の問題に対する提言/社団法人 日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会 なかなか厳しい提言ですね。この提言を見て、「1分もディスプレイを見せたらダメなんですか?」といった質問をされるママもいらっしゃいます。 ただ、特に上にきょうだいがいる場合、2歳までテレビなしって実際はすごく難しいですし、テレビゲームを30分でピタッと終わらせることは不可能のように思います。 小児科医の保田典子先生が大事にしている3つのこと子どもとメディアの付き合い方として、「こんな育児がしたいから、こんなときにメディアを使う」というルールをつくっておくといいかなと思います。 ちなみに、私は育児をするうえで、以下の3つを大事にしています。 ① 睡眠時間をしっかりとる② 体をたくさん動かすようにする③ 自己肯定感を育てるようにする WHOの提言では、「5歳までは体をたくさん動かしましょう」「ハイチェアなどにじっと座らせておく時間を少なくしましょう」と言われています。 この3つのルールを守っていると、自然と日本小児科医会の提言がだいたい守れていました。 睡眠・運動時間を多くとると、ディスプレイタイムが減った私は子どもが生後2~3カ月のころから働いていたのですが、①と②を守ろうとすると、自然とディスプレイタイム(テレビ、タブレット、スマホなどの合計時間)が短くなっていきます。休日も、とにかく外に出て遊ぼうとしていたので、テレビはながら見を入れて1-2時間でした。でも、雨の日は自然とテレビ時間が増えることが多いです。博物館などに行くなどもしていましたが、コロナ禍になってからは外出を控えているので「のんびりする日もいいよね」と割り切って、テレビを見せています。 お出かけのときもベビーカーではなく抱っこが多く、カバンやポケットに入っていたスマホを出しにくかったため、子どもがぐずっても電車の中でスマホを使ってあやすことはありませんでした。ぐずりにくい時間帯を選んで移動したり、ぐずりだしたら歌を歌ったりしてやり過ごしていました。 下の子は時間を区切って、じょうずに付き合うしかし、上の子が成長し、テレビを楽しむようになったら、一緒に過ごしている下の子は0歳のときからテレビを見るようになり、2歳からはタブレットも見ています。 動画は、子ども向けアプリだと時間制限ができるので、それで時間を区切って見せています。ゲームなどはタイマーをつけて、決めた時間で終わらせることを条件に、3歳ごろから使っています。 親が家事や仕事などをするために、お子さんにスマホやテレビを見せる時間があってもいいかなと思います。 テレビなどを見せるときは、①「わが家は、こんなときはテレビを見ます」といったルールを決めること、②時計の針を絵に描いて「この時間になったらテレビを見ていいよ」など、子どもにもわかりやすい方法でルールを見える化するのがおすすめです。 スマホやテレビの時間を制限したいのではなく、育児で大事にしていることを優先すると、自然と時間制限が必要になってきます。 大事なのは「メディア選定」と「親子のコミュニケーション」スマホやタブレットなどのメディアは悪いことばかりではなく、メディアによっては子どもの語彙力や計算力が高くなる傾向があるという研究もあります(セサミストリートに関する研究より)。触れさせるメディアを選ぶというのは大事かもしれません。 また、メディアの問題点は、一方的なコミュニケーションになるということ、一度に大量の情報が流れているということ、そして視力に対する影響などがあります。動画やテレビを子どもに見せるときは、ひとりで見せっ放しにせず、「何見てるの?」とか「これおもしろいね」「どんなところが楽しいの?」など、お子さんとコミュニケーションをとりながら親子の会話や触れ合いにプラスに働くように利用するといいと考えられます。 ※参考:ニュース(ママネタ)「2歳までテレビや動画NG」でもスマホやメディアと上手に付き合うには?【3児ママ小児科医の育児】【監修者:医師 保田典子 先生 小児科 | 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師】
2020年10月22日Instagramで大人気のニシカタさん(Instagram@c_nishikata)の育児エピソードをお届けします。 大好評のEテレあるあるシリーズ。今回は、おいしそうなごはんを子どもが食べる、あのコーナーのお話です。 見せてくれよ……ありのままの姿を……! このコーナーは、裏で親御さんが頑張ってる収録用の日常だよね?という視点でしか見れなくなる。と言うか、そうであってもらいたい。 ムームーのいただきますコーナーが一番顕著なんですが、他のコーナーでも同様の傾向がありますよね。パジャマに着替えるのとか歯磨きのやつとか。 この前、「明らかに目隠し用のこじゃれた布」が何かでかい物にかけられていたときは、ものすごい親近感を覚えました(笑)。NHKさん、うちに収録に来てくれたらありのままを見せるよ!!!子どもたちがたくさんごはんを食べていたり、お利口さんに歯磨きをしたり……。テレビに出てくる子どもたちが、あまりにもちゃんとしていて、ついわが子や自宅の環境と比べてしまいがち。 テレビ用だよね? これ撮るために、影では親やスタッフたちの涙ぐましい努力があるんだよね? そう思わずにはいられない親あるあるですね~(笑)! ニシカタさんの最新マンガはInstagramやアメブロで更新中です。ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ニシカタ(@c_nishikata)がシェアした投稿 - 2019年11月月15日午後3時54分PST著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2020年10月02日Instagramで大人気のニシカタさん(Instagram@c_nishikata)の育児エピソードをお届けします。 今回は、1万人以上がいいねした、Eテレあるあるのお話です。 これは、えみりんだけでなく私にも当てはまります……!月中あたりで「あー、そういえばこの曲毎日流れてるな〜。これが今月の曲なのね」と気づき、後半あたりで愛着がわき、月末あたりで完全にお気に入りになり、翌週からは流れないという……。過去の今月の歌が流れるとリアルタイムで流れてた時を思い出します。特に私が好きなのはこのあたりです↓「デビル・ビビる・ガンバる!」おかあさんといっしょを初めて見た月の「今月の歌」がこれだったので印象深い。濃いめのメイクした二人がかわいいっ……!あとゆういちろうお兄さんのダンスがね……愛らしいんだよ……。デビルっていうか子犬みたいで……。「ミライクルクル」まこと&あづきペアのデビュー月だったので、「まだちょっとテンションがぎこちなくて見てるこっちがドキドキするぜぇ……!」といらん心配をしながら見てた記憶。この頃は、まだ「からだダンダン」で「がおーっ!」とか言ってなかったよね、まことお兄さん……!「はらぺこカマキリ」中毒性のある音楽と切ない歌詞……。このカマキリ餓死するよね?と心配しながら見てました。今でもたまに流れると見入っちゃいます。えみりんはこの歌で、かまきりという単語を覚えたっぽいです。きりがないのでとりあえずこの3つで(笑)!リアルタイムでは見てなかったですが、「かたっぽちゃんとかたっぽちゃん」もかわいくって大好きです!ちょうどハマったころに終了しちゃうのは、「おかあさんといっしょ」世代のお子さんがいるママあるあるですよね……! ニシカタさんの最新マンガはInstagramやアメブロで更新中です。ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ニシカタ(@c_nishikata)がシェアした投稿 - 2019年11月月15日午後3時54分PST著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2020年09月11日Instagramで大人気のニシカタさん(Instagram@c_nishikata)の育児エピソードをお届けします。ママたちから共感の声が続々寄せられた、Eテレあるあるとは……?! 時計いらずのEテレ!毎朝こうです。保育園が再開すると、やはり朝は忙しい…。そんなときに、時計を見ずとも時間がわかるEテレはありがたい!「カラダダンダン」じゃなく、その1つ前の「生き物の映像とともに流れるピアノ」でスイッチが入るのがポイントです(どうでもいい)。カラダダンダンが流れると「やべえぞぉーーーーッ!」と焦ってしまうんですが、ピアノの段階で着手しておくと焦らなくて済むんですよね(どうでもいい)。 私だけかもしれないのはご愛嬌(笑)!2万超のいいね!を獲得したこちらの投稿には、「わが家はガラピコぷ~で出発です!」「共感しかないです!おかあさんといっしょが“みんな~元気ー?”って聞いたら焦ります」など「わかる!」の声が多数寄せられていました。ママあるあるですね♪ ニシカタさんの最新マンガはInstagramやアメブロで更新中です。ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ニシカタさん(@c_nishikata)がシェアした投稿 - 2018年 6月月12日午後2時22分PDT 著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2020年08月14日この季節、散歩にでかけるとさまざまな生き物に出会えます。蝶やアリ、てんとう虫、トカゲ、カエルなど、身近な生き物は子どもの好奇心を刺激してくれます。しかし、虫が苦手なママは多いのではないでしょうか?私も以前は、虫なんて気持ち悪い!と思っていました。でも、今では子どもと一緒に身近な生き物探しを楽しめるように。今回は虫嫌いだった私が、小さな息子から教わったことをお伝えします。身近な生き物との触れ合いは、子どもにとって大切な経験幼稚園で虫の飼育をしたり、自然体験をしたり、小学校では「春を見つけよう」というテーマで生き物や植物を探しに行く授業があるように、身近な生き物との触れ合いは子どもにとって大切な経験。自分自身も子どものころ、生き物との出会いを楽しみ、捕まえるために友達と試行錯誤したことを思い出します。また、飼育することを通して、命の尊さを学びました。本当は苦手でも「おもしろいね」と声をかけたしかし、私は大人になるにつれ、いつのまにか生理的に虫やトカゲなどを苦手と感じるように。新婚旅行でバリに行った際、露天風呂に大きなヤモリが現れ、絶叫しお風呂から飛び出したことを覚えています(笑)。日常生活でも小さな虫が飛んでくると、「気持ち悪い」と避けていました。そんな私でしたが、保育士の仕事で子どもと関わる中で、決めたことがあります。それは生き物に対する私の感覚を子どもに押しつけないこと。好奇心旺盛な子どもたち。外で遊ぶと、たびたび「先生!見て!」とダンゴムシを私の手に乗せて見せてくれることがありました。その時私は、内心「やめて~!」と叫びたい思いでしたが、子どもの好奇心を大切にしたいと思い、ぐっとこらえていました。そして「おもしろい動きをするね」と一緒に観察したり、「虫と仲良くなれてすごい!」と、触れ合える子どもたちを褒めるように。私は積極的に生き物と関わる先生ではなかったのですが、触れず困った時には生き物が好きな子に活躍してもらっていました。大切なのは、子どもが虫に興味を持った時には、否定せずにおもしろがることだと思っていたからです。息子が生き物の楽しさを教えてくれた私が本当に生き物を好きになったのは、息子が産まれて数年たったころでした。散歩に出かけるようになると、息子はアリに夢中になりました。そのため、よく息子の気が済むまで一緒にアリを眺めていました。ある時、アリが自分より大きな虫を運んでいました。それを見た息子は「ぼくがパパをおんぶするくらい大変だ、すごいなあ」と感動。また「この巣とこの巣は繋がってるみたい」と気づいたり、アリの行列の先にはなにがあるのかつきとめたり、大人でも楽しめるような発見がありました。知らない虫を見つけると、名前やその特徴を図鑑で調べたりもしました。3歳の時には、散歩に出かけた先の草むらで小学生の集団がトカゲ取りをしている中に突入。まだ小さな息子は小学生のように捕まえることはできなかったのですが、優しいお兄さんが1匹分けてくれ、大喜び。お兄さんと一緒に「ゴロウ」と名前を付け「絶対飼う!」と言い出しました。トカゲのエサは生きた小さな虫など。トカゲも虫も苦手な私にとってハードルが高すぎるので反対したのですが、息子の意思は固く飼育することになってしまいました。息子はトカゲを「かわいいな~」と大切にし、自分で世話をする約束を守り、毎日欠かさずエサのバッタやコオロギを取りに行きました。私は初めのころはトカゲが生きた虫を食べる姿に抵抗があったのですが、一生懸命に世話する息子を見ているうちに、「今日はたくさんバッタが取れてよかったね」と思うようになり、雨でエサの虫が取れない日が続くと「ゴロウ大丈夫かなあ」と心配するようになりました。苦手だったトカゲにこんな感情を抱く日がくるなんて思いもよらないことでした。生き物に興味をもったきっかけ2つ私がさらに生き物に興味を持つようになったきっかけは、息子が見ていたNHK Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組です。カマキリの格好をしたカマキリ先生こと香川照之さんが、子ども向けに昆虫の授業をする番組なのですが、そのトークの熱さと面白さについつい見入ってしまうのです。そして見終わると、特集された昆虫に対して、不思議と尊敬の気持ちが芽生えるのです。もうひとつは小学生になった息子の愛読書の「残念な生き物辞典」シリーズ(監修・今泉忠明/高橋書店)。思わずクスっと笑ってしまう生き物の残念な一面が書かれた内容なのですが、実際にその生き物を見つけた時には、「本当だ!」とじっくり観察したくなります。どちらも親子で楽しめる内容で、生き物が苦手な人も見方が変わる可能性あり!おすすめです。ママが苦手でも大丈夫、子どもの発見を前向きに見守ってそうして気づけば生き物の楽しさに目覚め、今では息子と生き物探しや飼育を楽しめるようになりました。子どもの友達に「この虫の名前は〇〇でね…」と解説してしまうこともあるくらいです(笑)。息子は小学校では「昆虫博士」と言われるくらい、今も生き物が大好きです。もし私が感情のままに「虫なんて気持ち悪い!」と息子に言っていたら、今の姿はなかったと思います。保育士でもママでも、苦手なものは苦手でいいと思います。ママが手出ししなくても子どもは自分なりの方法で身近な生き物と関わっていきます。その時に、否定せず「すごいね!」「おもしろいね!」と、受け止めてあげるだけで充分。その中で子どもと一緒に新たな発見ができたらステキだと思います。■香川照之の昆虫すごいぜ!■残念な生き物辞典<文・写真:ライターnicoai>
2020年06月01日編集部:学研キッズネット編集部「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社が発信する、楽しみながら気軽に「学び」にチャレンジできる体験を提案するエデュケーションシリーズ「kurikit」が、子どもから大人まで誰もがSNS投稿で参加できる『#うちロボ』コンテストを初開催します。『#うちロボ』コンテストとは『#うちロボ』コンテストの応募条件は、小学生ロボコン2020予選会公式キットとして開発された、小学生でも簡単にロボット作りができる「ユカイな生きものロボットキット」を使い、「とにかく面白い」ロボットを作ること。今回、特別審査員として、玩具のデザインや企画開発を行う有限会社ザリガニワークスの参加も決定しました。日本全国からユニークでオリジナリティ溢れるロボットが続々と生まれることを期待しています。また、コンテスト開催期間中の5月29日(金)と30日(土)には、「小学生ロボコン」を主催するNHKエンタープライズと協働し、『自宅で!オンラインロボ作りワークショップ』の開催も決定。「ユカイな生きものロボットキット」を使った、日本全国の小学生(低学年)が誰でも参加できるロボット作りのワークショップです。高専ロボコンOBで、本キット開発者でもある当社エンジニア和田義久が講師となって「ものづくりの知恵」を伝授します。 参加者全員が完全にリモート(遠隔)で実施するトライアル企画です。外出自粛や休校などで自宅にいる時間が長い今まさに、モノづくりにチャレンジするチャンスです!自分だけのオリジナルロボットを作って、おうち時間を楽しみながら自分の「好き」を見つけてください。「ユカイな生きものロボットキット」※ユカイ工学は、「小学生ロボコン」予選会公式キットとして開発した「ユカイな生きものロボットキット」をはじめ、全国大会用の専用制御基板の製作など、技術面からワークショップを含めたティーチングまで「小学生ロボコン」に全面協力しております。※「ついに開幕!第1回小学生ロボコン」が「サイエンスZERO」(Eテレ)で放送番組詳細:(再放送予定は2020年5月15日(金)午前10時40分〜11時10分)『#うちロボ』コンテスト概要■作品募集期間2020年5月15日(金)〜7月15日(水)24時まで■審査結果発表時期2020年8月上旬予定■審査結果発表(InstagramやTwitterでもお知らせします)■募集作品テーマ「世界でいちばんユカイな生きものロボット」※ひとり何作品でも応募OK※年齢制限なし■応募条件1.kurikit SNSをフォローInstagram(@kurikit_official)またはTwitter(@KurikitOfficial)2.「ユカイな生きものロボットキット」(必須)を使用して、オリジナルロボットを作る(さらに自分のロボットを無線で動かせる「ココロキット」を使ってもOK)3.ハッシュタグ「#うちロボ」と作品名とこだわりポイントをつけて、InstagramまたはTwitterに写真や動画を投稿応募方法参加は簡単3STEP!■賞種類・ユカイ大賞:1名(Amazonギフト券 3万円)・部門賞[アイディア賞・ユーモア賞・デザイン賞・技術賞]:各1名(Amazonギフト券 1万円)・審査員特別賞:2名(各審査員の選んだ賞品)– 有限会社ザリガニワークス(おもちゃの企画・開発・デザイン等/)– ユカイ工学 エンジニア 和田義久左)ザリガニワークス(武笠太郎氏、坂本嘉種氏)、右)ユカイ工学(エンジニア 和田義久)『#うちロボ』コンテスト詳細はこちら『#うちロボ』コンテスト主催:ユカイ工学株式会社『自宅で!オンラインロボ作りワークショップ』概要■開催日時1日目:2020年5月29日(金)15:00〜17:00頃2日目:2020年5月30日(土)15:00〜17:00頃■対象小学1〜3年生(保護者1名と一緒に参加できること)※保護者の方はお子様の安全面の管理のため、ワークショップ中は常に同伴をお願いします。■参加費無料■用意するもの・ユカイな生きものロボットキット(参加確定後に準備方法についてご連絡します。)・はさみ・その他、家にあるものを自由に使って頂きます(申し込み確定後に詳細を連絡)・インターネット環境と、保護者の方のスマートフォンあるいはタブレット端末(パソコンを使用される場合は、カメラを手動で自由に動かせる環境をご用意ください。オンライン会議システム「Zoom」アプリを使用します。)■参加方法下記申し込みフォームより、希望の参加回へお申し込みください。(5月18日より申し込み開始)※先着順となります。各回の定員に達し次第、締め切りとなりますのでご了承ください。・1日目[定員5名]:・2日目[定員10名]:<オンラインワークショップお問い合わせ先>・小学生ロボコン公式サイト・NHKエンタープライズ(小学生ロボコン事務局)shougakusei.robocon@gmail.com■『自宅で!オンラインロボ作りワークショップ』主催:NHKエンタープライズ、科学技術館特別協賛:本田技研工業株式会社協賛:NOK株式会社、株式会社Cygames、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、パーソルR&D株式会社、セメダイン株式会社協力:ユカイ工学株式会社、埼玉大学STEM教育研究センター、Tech Kids School、双葉電子工業株式会社【ユカイ工学株式会社について】ユカイ工学は、「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、様々な製品を開発・販売するロボティクスベンチャーです。自社製品の製造、販売ノウハウを元に、ロボットやIoT製品のコンセプトデザイン、試作、量産、販路開拓までを一気通貫でサポートしています。主な製品に、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」や脳波で動く「necomimi」、フィジカル・コンピューティング・ツールキット「konashi3.0」、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」、音声コミュニケーション開発キット「codama」、小学生でも簡単にロボット作りができる「ユカイな生きものロボットキット」などがあります。また、より身近に人に寄り添う“究極にエモい”(エモーショナルな)ロボットへ進化する「BOCCO emo」は2020年のサービス開始を目指し、開発を進めております。Qooboの新しい仲間、「Petit Qoobo」は2020年11月発売を目指し開発中です。■企業情報ユカイ工学株式会社(Yukai Engineering Inc.)代表取締役:青木俊介本社:東京都新宿区富久町16-11武蔵屋スカイビル101TEL:03-6380-4710会社公式HP:::::■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月15日編集部:学研キッズネット編集部株式会社RambleOn(ランブルオン)は、2020年5月16日(土)にオンラインで楽しめる親子の遊び場『Asovivit(アソビビット)』にて、「ワクワクさん」でお馴染みの久保田雅人氏によるオンライン工作教室を開催することを発表しました。長期的な外出自粛の影響で、自宅を子どもの「遊び場」に変えることが求められている緊急事態宣言が延長されたことにより、子ども達が学校や保育園に通えず家で過ごさなければならない状況が続いています。これにより、子どもの運動不足や外部とのコミュニケーションの減少、ストレスの増加などに不安を感じている子育て世代が少なくありません。子どもを主体的に遊ばせたい、楽しませたいと思う中で、遊びのレパートリーが少ないことや、自宅での過ごし方がわからないといった悩みを抱える親御さんが増えています。そこで、何か力になれないかと考えました。株式会社RambleOnが提供している親子の遊び場『Asovivit』では、30分500円から、遊びの達人(アソビスタ)と共にオンライン上で親子が楽しめる遊び場を提供しています。ネット動画やテレビ等を受動的に楽しむ娯楽ではなく、「オンライン上で子どもが主役となって、主体的に遊んで学べる最高の時間」を提供し、学校では学べない新しい発見を提供していきたいと考えています。「ワクワクさん」でお馴染み、久保田雅人氏による工作教室を開催5月16日(土)に、子ども向け工作番組に出演されていた「ワクワクさん」こと久保田雅人氏による工作教室を開催いたします。ビデオ通話にて、リアルタイムで子どもと一緒にゲームやけん玉、竹とんぼ等の工作をお楽しみいただけます。お子様自身が自分の頭で考え、組み立て、自分だけのオリジナルのモノを制作する楽しさを体験することで、自宅にいながらも知的好奇心を広げるキッカケを創出することができます。なお、工作教室は「色画用紙だけで作れる的あてゲーム」と「けん玉とたけとんぼを作ろう」の二部制で開催いたします。特設サイトURL:■久保田雅人(くぼた まさと)氏プロフィール1961年8月8日生まれ東京都出身1990年4月~2013年3月NHKEテレ「つくってあそぼ」ワクワクさんで出演。番組放送中からイベントや講演活動を開始。現在も「工作の伝道師」として幼稚園での工作ショウ、親子工作教室や保育士向け研修会などを全国で展開中。くぼたまさとさんとワクワクオンライン工作教室詳細[1部:色画用紙だけで作れる的あてゲーム]日時:2020年5月16日(土)11:00〜11:30(30分間)対象:未就学児対象(3〜5歳対象)定員:50組※親子一緒での参加が必須となりますテーマ:「色画用紙だけで作れる的あてゲーム」料金:500円(税込)準備するもの:・色画用紙B4サイズ/明るめの色/2枚 ※できましたら2色でご用意ください・ハサミ・ホッチキス・カラーペンまたはクレヨン数色・輪ゴム普通サイズ/数個※1人分の材料です。2人以上で参加する場合は人数分の材料をご準備ください。[2部:けん玉とたけとんぼを作ろう]日時:2020年5月16日(土)11:50〜12:30(40分間)対象:小学生(5〜12歳対象)定員:50組※親子一緒での参加が必須となりますテーマ:「けん玉とたけとんぼを作ろう」料金:500円(税込抜)準備するもの:・工作用紙1枚・古新聞紙朝刊サイズ/2枚・ビニールテープ1本・ガムテープまたはクラフトテープ・セロハンテープ・ハサミ・ストロー1本 ※直径約6ミリのごく普通の先が曲がるもの・タコ糸または細いひも50センチほど/1本※1人分の材料です。2人以上で参加する場合は人数分の材料をご準備ください。<受付フォーム>プログラムの予約一覧より、「くぼたまさとさんとワクワクオンライン工作教室」を選択してご予約ください。URL:の利用方法【STEP1】Asovivit (アソビビット)に登録し、お好きなアソビスタ(教室の先生)を選んでご予約【STEP2】パソコンまたはスマホにビデオ通話アプリZOOMをインストール【STEP3】ご予約後にZoomのURLが届くので、開始時間に入室【STEP4】プログラムを楽しむ対象:0〜12歳の子どもとその親御様※プログラムによっては親御様が同席必須のものもございます。■他にもリトミックや英語、美術、ダンス等が楽しめるプランもAsovivit(アソビビット)は、お子様の好みに合わせて多様なテーマの中から好きなプログラムを選択いただけます。幅広いテーマのプログラムは今まで知らなかったことや新しいものに触れる機会となり、お子様の視野を広げることができます。いつもの習い事では見つからない、子どもの新しい「好き」を発見するキッカケ作りに最適です。<料金>30分500円(税込)<プログラム一例>・なつみ先生とレッツ!エンジョイ!ミュージック!〜ベビーリトミック・ママやパパとリズムで遊ぼう!〜・ Chihiro先生と英語の世界に飛び込もう!〜親子で英語あそび(触れあいながら一緒に楽しむプログラム)〜・ゆうい先生とラテンダンスにチャレンジ!〜リズムにあわせて身体をうごかそう!!〜・Saori先生と一緒にストリートダンスを踊ろう!〜親子で発散ストリートダンス!音楽に合わせて楽しく身体を動かそう!〜・ゆうきせんせいのずーむびじゅつきょうしつベータ!〜 ジュワッとフラワ〜 〜・まりえ先生の小学生にもできる簡単ヘアアレンジ教室〜自分でできるヘアアレンジを3つ覚えて、オシャレ女子になろう!〜(※髪が鎖骨下以上ある人向け)【企業概要】社名:株式会社RambleOn(ランブルオン)代表取締役社長:屋冨祖和弥設立:2016年01月12日事業内容:WEBサイト、WEBアプリの企画、開発、制作、運営及び管理■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月07日編集部:学研キッズネット編集部休校中の小・中学生の生活リズムと学習へのきっかけづくりを応援するオンライン教室「きょうの時間割」を2020年4月10日(金)より無償提供中の株式会社ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ」は、「きょうの時間割」が開始7日間でのべ約35万人の子どもたちが利用していることを発表しました。休校中の子どもたちを”生活リズムと学習のきっかけづくり”で応援4/10(金)の初授業日より多くの子どもたちに視聴され、4/20(月)までの視聴人数はのべ35万人超え。「日ごろダラダラ過ごしてしまう午前がとても有意義に過ごせました。」「こんな風に授業が受けられて嬉しいです」「チャイムの音で子供達の気持ちが切り替わり画面に集中してとてもいいなと思いました」などの声も上がっている。今後の予定としては、「ピコ太郎」が4/22(水)”朝の会”にて、手洗い動画『PPAP-2020-』に隠された“6つの理由”をわかりやすく解説。同じく4/22(水)にアーティスト「HY」による元気になる音楽ワークショップを沖縄からお届けする。またモデル「はな」先生の英会話、サイエンスアーティスト「元気」先生の科学実験なども好評放映中で、4/23(木)にはSKY-HI、眉村ちあき、Czecho No Republic、杏沙子、集団行動らが朝の会でライブを予定している。<4/22(水)放映予定>初公開!世界が称賛した手洗い動画『PPAP-2020-』の“レクチャー授業”手洗い動画『PPAP-2020-』は、厚生労働省のマニュアルに沿った手洗いの順序となっていますが、実は「ピコ太郎」なりの“6つの理由”に基づいた動きを取り入れており、その解説を初公開。ホワイトボードを使い、アニメのキャラクターや海産物、バンドの演奏、そして往年の名プロレスラーの必殺技などに例えながら、ユーモアたっぷりにレクチャー。また最後に「体もいっぱい動かしてくださいね」と“ピコ太郎ダンス”も披露。<手洗い動画『PPAP-2020-』について>手洗い動画『PPAP-2020-』は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、楽曲「PPAP」(ペンパイナッポーアッポーペン)の新バージョンとして4/5(日)に公開。ユニセフなど世界中から称賛され、瞬く間に約810万回再生。<放映中の授業の一例>講師陣コメント講師就任の「ピコ太郎」さんのコメント今、学校に行けないみんなが自宅でできる予防対策の手洗い。手洗い動画を皆さんにレクチャーしちゃいます!これで手洗いを楽しく覚えてほしいピ。ヨロピコす!「眉村ちあき」さんずっと外に出れないと心がもやもやする時があると思うけど、そんな時に怒ったり泣いたりする心をちょっとだけ優しくする音楽を紹介します。みんなが今日も1日、ホクホクな気持ちで過ごせますように!「杏沙子」さん音楽でみんなにクイズを出題します!みんなが必ず目にしたことのあるモノが、主人公になっている歌をお届け。歌詞をしっかり聞いて、想像を膨らませて、主人公が一体誰なのか、当ててみてくださいね。「集団行動」さん「お友達に会えない」「学校で勉強ができない」そんな毎日が続いて寂しく感じている方も多いと思います。この時間が、みんなにとって学校へ行っている時と変わらないくらい大切な人生のひとときでありますように。「Czecho No Republic」さん少年、少女元気してるかい?おうちで過ごす時間、少しでもハッピーになるように楽しい音楽お届けします!よろしく!「SKY-HI」さん外出自粛って何のためにするの?って思う人もいるかもだけど、今家にいる事は、自分の為でもあるけど、ひょっとしたらもう自分はウィルスを持ってる可能性も、気づかずに持って帰ってくる可能性もあるから、周りの人を守る為に必要な事です。でも、そのせいで、「貴重なこの時期に家にいちゃあ成長できない!」なんてなったら勿体ないよね。近年は家でしか学ばなくても世界的なスターになった人もたくさんいるし、楽しむ事、学ぶ事はどの子どもにも許された権利です。一緒に楽しんで一緒に大きくなりましょう!プロフィール【ピコ太郎】2016年8月YouTubeにアップした動画 『PPAP (ペンパイナッポーアッポーペン)』 がジャスティン・ビーバーをはじめ、国内外様々な有名人がシェア、モノマネ動画 を投稿した事で、CNN、BBCなどの大手海外メディアにとりあげられ、 全世界中で大ブレイクを巻き起こし、世界で一番有名な日本人となる。【眉村ちあき】弾き語りトラックメイカーアイドル 兼(株)会社じゃないもん代表取締役社長兼カリスマ。 趣味ゴミ拾い、マンガみたいな生活を送っている。目標はビルボード全米1位。 NHK Eテレの子供向け某番組では「うたのコーナー」を担当している。【Czecho No Republic】2010年結成、多幸感溢れる男女ボーカルバンド。 深夜ドラマやバラエティー番組等に楽曲が多数使用される他、 2014年には「オールナイトニッポン0」のパーソナリティーを1年間務める。 2020年に結成10周年を迎え、6月10日にフルアルバムをリリース予定。【SKY-HI】圧倒的なRAPスキルのみならず、卓越したボーカル&ダンス&トラックメイキングスキルを武器にエンターテインメント性溢れるコンテンツをセルフプロデュースで創り上げる日本の音楽シーンの新たな可能性を示すアーティスト。【杏沙子】鳥取県出身のシンガーソングライター。2018年7月メジャーデビュー。松本隆に影響を受けた表現力豊かな詞世界を、超絶キャッチーなメロディーに乗せ織りなす、自作の楽曲が高く評価される。群を抜いたポップセンスと衒(てら)いのないチャーミングな歌声を併せ持つ、次世代シンガー。【集団行動】相対性理論のコンポーザーでもあった真部脩一が、新たなプロジェクトとして立ち上げたバンド「集団行動」。2017年より活動開始、ポップスセンス溢れるキャッチーなメロディーと、一度聴いたら耳から離れない中毒性の高い歌詞をミックス、王道ポップスとして新しいスタンダードを作ることを目指す。■関連記事はこちら■■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月21日これを見れば大喜び!わが家のイチオシを教えます新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごすことが多い今、テレビや映画を見ることも多いですよね。そこで、あんふぁんWebで「子どもが喜ぶおすすめの番組や映画」をリサーチ!笑えるもの、感動するもの、体を動かすものなど、いろいろな声が集まりました。親子で楽しいひとときが過ごせるといいですね。笑ってストレス発散しちゃいましょう■「おしりたんてい」です。低学年の小学生と幼稚園児の子どもがいますが、こちらを見るといつも笑ってます。笑うことで少しでもストレス発散になっているのかな?と思います。 (きなこもっちさん/41歳)■親ウケはよくないのを承知で、「クレヨンしんちゃん」 (NANAさん)■5歳の子どもは、「志村けんのバカ殿様」が大好きで、録画した物を何度も見て笑い転げています。何十年経っても、笑わせてくれるバカ殿様はすごすぎです! (チューリップさん/46歳)■ディズニーやジブリ映画は何十回も見ていますが、「ひつじのショーン」や「世界の果てまでイッテQ!」はばか笑いしています。 とくに、海外で知ってる英語でゴールにたどり着けるかというコーナーでのイメージポップ?でバカウケです。 (ロバさん/6歳)■「ボス・ベイビー」!! ムロツヨシがとてもおもしろい!! (なおさん/35歳)■「サバイバルファミリー」という邦画はこどもに大ウケでした。 ある日、突然電気が使えなくなり、日本大パニック。 笑える場面がとても多いのですが、いざという時にどうするか、役に立つ。こどもは家族の大切さも感じてくれたようです。 小日向さんや深津さんの演技力も光ります。 (haniさん)■「トムとジェリー」 (あいさん/33歳)■Eテレのビットワールド内の「あはれ!名作くん」がイチオシです!幼稚園児が見ても、中高生が見ても面白いです。もちろん大人も。YouTubeでも見られるので、ぜひ見てほしいです。 (ゲストさん)■MacやiPhoneやiPadなどのApple好きなのですが、昔Podcastで「セサミストリート」を見せてました。いまはYouTubeでセサミ以外にも色々見せてますが、Apple TV+の中に子供向けの「Appleオリジナル番組」があり、おすすめです。 Apple TVがあるかたは是非! (えりちさん/42歳)心が震える!感動の涙でリフレッシュ■「ソングオブザシー海のうた」です。年長の子どもが感動して最後まで見ていました。 そんな姿に感動です(涙)。(ゲストさん)■子どもが動物好きなら、「マリと子犬の物語」「ロック わんこの島」の2本はいかがでしょう?動物のかわいさだけでなく、新潟中越地震、三宅島の噴火がテーマにあり、未曽有の事態のときのペットとのかかわり方、家族の絆など親子で考えるきっかけにもなります。 (わんこさん/40歳)■やはりジブリ作品でしょう!「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」もいいですが、私が小学生の子どもと何度も見ているのは「千と千尋の神隠し」です。映像もストーリーも、何度見ても面白い! (ききとじじさん/38歳)■鉄板はやっぱりアンパンマンです。 何度も飽きないのかというくらい同じアンパンマンの映画を見ています。特にお気に入りは映画の「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」です。 (ことてつさん/39歳)■我が家では5歳の次男がハマっているのが、ドラえもんの映画シリーズですね。中でも、「南極カチコチ大冒険」「ひみつ道具ミュージアム」がお気に入りです。 (皇帝ペンギン2号さん/31歳)■ディズニー映画の「アナと雪の女王」「トイストーリー」。5歳くらいから夢中です。 (gorさん/8歳)歌ったり踊ったり、戦ったり!で楽しく■3歳と1歳半の娘がいます。 2人とも仲良く観れるのは「しまじろう」! 音楽に合わせて歌ったり踊ったりとても楽しそうです。私はその隙に家事をこなしています。 (haruhonaさん/30歳)■ノリの良い子ならNHKの「Eダンスアカデミー」。家にいるとついぼーっとテレビを眺めがちだけど、ノリで一緒にダンスに挑戦すれば、結構難しいダンスもあるから良い運動に☆ ノリの良くない子なら「ホームアローン」シリーズ。子供がいたずらを駆使して大人を倒す姿は誰でもウケるはず。 (まいくまさん/36歳)■ありますあります!わが家の6歳児と2歳児は、今「仮面ライダーウィザード」(2012年)にドハマり中。アマゾンプライムのおかげですー。 (りんたろうさん/32歳)投票期間/2020年3月4日〜18日<あんふぁんWeb編集部>
2020年03月21日デジタル技術の進化で、バーチャルやゲームの世界で疑似体験ができる時代になりました。アートの世界でも「体験型」がトレンドになりつつあります。チームラボが展開するデジタルアートミュージアムが大人気なのも、そのひとつですね。最近は、美術館の子ども向け展覧会にもその流れがきているようです。バーチャルではなく “リアル” を体感することは、子どもたちにとってより印象的な経験になるはずです。今回は、気軽に楽しめて感性を育んでくれる体験型美術展覧会をご紹介します。アート鑑賞が子どもに与える3つの効果小さな頃からアートを体感することが子どもの人格形成や脳に良い影響を及ぼすことは、広く知られるようになりました。大人になってからもそれは同じです。銀座靖山画廊オーナーである美術商の山田聖子氏は、芸術に親しむことで身につく能力を次のように語っていらっしゃいます。■思考力絵画や映画、音楽など芸術に触れることで生まれた思いを、「どうしてそう思ったのだろう?」と深く考えることで思考力が育まれます。■表現力思って、考えたことを人に伝えようとすることで表現力が培われます。■多様性世界には多様な芸術があふれ、同じ作品でもさまざまな感じ方があります。アートに身近に接することで、そのグローバリズムを体感できます。多様性が自然と受け入れられるようになり、「人はみな違って当たり前」と思えるようになることは、自信と自己表現にもつながり、世界で生き抜く大きな力となります。そのほかにも、美的センスやコミュニケーション力も身につきます。これらは全て、見て感じたことを人に伝えようとすることが大事。伝えるために、考え、表現する方法を探し、相手の言うことに耳を傾けるようになります。今、このスキルはビジネスパーソンにも必要だと取り上げられることも増えていますが、子どもの頃から行なうことで、感性豊かになり、人の立場で考えられる人間性のベースを築くことができます。堅苦しさはいりません。アートについて家族で感想を自由に語り合うことで十分。その際は何を言っても否定はせず、枠にはまらない子どもたちの感性を優しく受け入れてあげることがいちばん大切です。今、アートのトレンドは「体感型」!以前は、美術館へ足を運んでアートを鑑賞することは、「陳列されている絵画や彫刻などの作品を静かに観る」というイメージが強かったと思います。だからこそ、子連れで美術館に行くのはハードルが高いと思う人も多かったでしょう。しかし、最近はその傾向が変わってきたようです。参加型・体験型のものや、動く・変化するアートなど、ただそこにあって観るだけではない、身近で自由な発想のものが増え、子どもたちにとっても興味を持ちやすく親しみやすくなってきました。特に現代アートにその特徴が見られます。その中から、人気のイベントを4つご紹介します。①『デザインあ展』(熊本)熊本市現代美術館にて2019/9/8(日)まで開催中全国を巡回している『デザインあ展』は、体験型の先駆け的存在といえるでしょう。展覧会のベースとなっているNHK Eテレの番組『デザインあ』は、子どものデザインマインドを育むことを目的とした画期的な番組です。優れたデザインには、人と人、人とモノをよりよくつなぐ工夫があります。番組では、身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」ととらえ、多彩な映像表現をもちいて伝えてきました。デザインあ展は、この「デザインマインド」を、見て、体験できる展覧会です。(引用元:デザインあ展 in KUMAMOTO|デザインあ展とは)会場は「体験のへや」「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」の4つのコーナーから成っており、それぞれ遊びながら、デザインとは何かを自然と感じられる工夫にあふれています。たとえば、対象物をデッサンしてスタッフに渡すと、目の前のスクリーンに自分が描いた作品が大きく映し出される――。これには、子どもだけでなく大人も大興奮。スクリーンに踊るたくさんの子どもたちの絵は、ひとつとして同じものはありません。個性豊か。この、“デッサンそのもの” と “その絵の楽しみ方” の両方を体感すること。これが、子どもの中に「デザインマインド」の種をまくことになるのですね。②『あそびの時間 Now, it’s time to play』(東京)東京都現代美術館にて2019/10/20(日)まで開催中“あそび”の価値を見直すことがテーマ。日常のルールや考えに縛られない新しい価値観や法則を発見するべく、展示されている “作品” で自由に遊べるようになっています。「ハンドルにアソビを持たせる」のように、“あそび” のもうひとつの意味「余裕・緩み」の意味も再確認。「みんな同じでなくていい」「失敗してもいい」と心を自由に解き放つことで、創造力を育むことが趣旨の展覧会です。あそびはシンプルなものばかり。廃材タンスの壁のボルダリング、的に向かってひたすらボタンを投げる、全身で影絵を作る、お面を作る、ブロックで言葉遊び、などなど。体と感性を使って遊べるさまざまなコーナーがあります。それらは全て、アーティストと子どもが一緒に作り上げるアート作品でもあります。子どもそれぞれ夢中になるあそびはきっと違うはず。好きなものに好きなだけ時間をかけて楽しんでください!③『クルクルパラパラ 動くアートの秘密展』(島根)浜田市世界こども美術館にて2019/9/23(月)まで開催中子どもたちの創造力と感性を養うために美術とふれあってほしいとの思いから、1996年に誕生したのが、浜田市世界こども美術館です。企画展がほぼ途切れることなく開催され、近隣の小学校や幼稚園とも連携し、「ミュージアム・スクール」も実施されています。今年の夏のテーマは「動く作品」。その仕組みや秘密、歴史を紐解いていく体験型現代美術展を開催中です。昔から子どもたちを夢中にさせるパラパラ漫画やイギリス発祥のソーマトロープなどの古いものから、今大人気の最新アニメーションへの変遷を楽しみながら体感できる、子どもたちがワクワクできる魅力的な展覧会となっています。④『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』(神奈川)ポーラ美術館にて2019/12/1(日)まで開催中子どもに優しいポーラ美術館が、初めての試みで、現代アートをテーマにした展覧会を開催中です。所蔵のモネ、セザンヌ、ピカソ、ダリなど巨匠の作品と、そこからインスピレーションを受けた現代アーティストのコラボレーションは、おもしろい観点です。“アートから発想をえて、世界を広げる” というすばらしい実例を子どもたちが体感できる貴重な機会となるでしょう。土地柄を生かし、そこに「自然との共生」というテーマも加わり、全身でさまざまなものを体感することで、アートの世界観が広がります。***「体が動くと、心が動く」これは、横浜美術館で30年近く「子どものアトリエ」のエデュケーターを務める山﨑優さんが、多くの子どもたちと接するなかで感じたことです。「心が動くことが美術のもと」ともおっしゃっています。五感を解放して “アート” を体験することが多ければ多いほど、感受性や価値観、好きなものの基準が、子どもの潜在意識の中で育まれていくのでしょう。これから楽しい展覧会がさらに増えるといいですね。(参考)幻冬社GOLD ONLINE|芸術を鑑賞するだけで「コミュニケーション能力」が高まる理由東京都現代美術館|あそびの時間デザインあ展浜田市世界こども美術館ポーラ美術館日本財団DIVERSITY IN THE ART|STORIES|REPORT 体が動くと、心が動く。横浜美術館の<子どものアトリエ>
2019年08月25日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ 今回は、Instagramでフォロワー14万人超えの寿ニンカシ(@kotobuki_ninkashi)さん。NHKのEテレ愛が詰まった、かなりクセが強めの投稿が話題なんです! 4月、新しい体操が始まった件。 「からだ☆ダンダン」......私は好きです。体操が新しくなって、さっそく息子が「ポッポー」とか「おーっとっとっとー」とかやっちゃって、「もうブンバボーン忘れたの…」って悲しい気持ちになるから早く2人で覚えたい。毎日勝手にハラハラしながら見守っていた時間も、だんだん穏やかになってきました。これからが楽しみです。それにしても、あづきお姉さんの馴染み具合、、、スゴくね?羨ましい程のポテンシャルの高さだぜ。。。 6月のカマキリの歌の件。 6月の月の歌「はらぺこカマキリ」の歌詞に狂気を感じたのは私だけでしょうか……?後日、「カマキリ先生だからしゃーないw」すんなり納得しました(笑)! いや~どれも、とってもクセが強いっ! 新しい体操も、毎日見ていると子どもも覚えてきますよね。でも、よしおお兄さんのこと…忘れません(叫び)!!!さて、寿ニンカシさんの最新マンガは、Instagramから更新中。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る 寿 ニンカシさん(@kotobuki_ninkashi)がシェアした投稿 - 2019年 4月月21日午前6時32分PDT 協力/寿 ニンカシ(Instagram:@kotobuki_ninkashi)
2019年08月01日「エデュテイメント」って知ってる?教育の分野でよく使われている言葉で、「学び」という意味の「エデュケーション」と、「娯楽」という意味の「エンターテインメント」を合わせた造語。あんふぁんでは今年度「学ぶって楽しい!エデュテイメント」をテーマに、学びと遊びの関係について考えていきます。入園、進級、おめでとうございます!幼稚園での毎日の中で、子どもたちは大きく成長します。それは、幼稚園での“遊び”が、成長のための“学び”につながっているから。遊びの大切さと、遊びを通して子どもたちがどう育っていくのか、聖心女子大学・教育学科教授の河邉貴子さんに聞きました。お話を聞いたのは聖心女子大学文学部教育学科教授河邉貴子さん東京都公立幼稚園で12 年間教諭として幼児教育に携わった経験を持つ。専門は幼児教育学。著書に『遊びを中心とした保育〜保育記録から読み解く「援助」と「展開」』(萌文書林)ほか。NHK Eテレ「すくすく子育て」でも活躍遊びを繰り返して発達に必要な経験を積み重ねる一見、ただ楽しく遊んでいるように見える幼稚園の日常。しかし、子どもにとってはすべてが大切な学びにつながっています。子どもは生まれながらにして外界の情報を取り込む力を持っています。面白いところに手を伸ばす、新しい刺激を追う…。手や足を動かして感じて、世の中を知る、それを“遊び”の中で体得していくのです。遊びの本質は、自分からやってみたいという気持ち、やっていて楽しいという感覚、やり遂げた達成感にあります。その中で、見通しを立てる力、最後までやり通す力など、さまざまな能力を獲得します。こうした感情や感覚は、大人に押し付けられたり、正解を先回りして教えられても身に付きません。「非認知能力」の重要性が問われていますが、これは幼少期の遊びの中で、興味を持ったものに夢中になり、試行錯誤することで養われます。「認知能力」が高まるには、「非認知能力」が大切との研究結果も出ています。幼児期の遊びが、子どもの自発性を育み、小学校に上がってからの学習への自発的な意欲につながっていくのです。Keyword非認知能力とは目標に向かって頑張る力や自己肯定感を持つといった自分に関する力や、他者への思いやりやコミュニケーション能力など、人間として生きていく上で大切な内面的な心の力のこと。対して、文字が読める、計算ができるなどIQで測れる力を「認知能力」といいます先生や友達との関わりの中で質の高い遊びに日本では初の幼稚園が開園した約140年前から、遊びを中心とした保育を行っていて、「幼稚園教育要領」でも「遊びは幼児にとって重要な学びである」と明記されています。幼稚園に入ると、子どもの世界は広がります。中でも大きく変わるのが「人との関わり」。はじめはひとりで遊んでいる子どもたちも、お友達に影響されて、興味の幅が広がります。もちろん、ケンカになることも多々ありますが、そんなときは、保育者がそれぞれの気持ちを代弁して、相手にも気持ちや意見があることを知ります。「仲よくしましょう」と言われてできるものではありません。ぶつかりあう経験を通して、人との関わり方を学んでいくのです。また、子どもたちを放任していると、同じことをずっと繰り返したり、遊びが停滞することがあります。そんなときは保育者が助言を与え、見守り寄り添うことで、ひとつの遊びがどんどん発展して膨らんでいき、「質の高い遊び」ができるようになるのです。幼児期の遊びで心も、体も、頭も育つ運動会や発表会などの行事を通して、子どもたちが成長した姿を実感することも多いでしょう。しかし大切なのは、当日の成果ではなく、そのプロセス。みんなでひとつのことをやり遂げる、人と一緒に頑張ることの楽しさを、子どもたちは学びます。当日うまくいかなかったとしても、それまでの頑張りをほめてあげてほしいですね。幼児期の遊びで、心も、体も、頭も育ちます。そして遊べば遊ぶほど、能動的な学び手となって成長するのです。幼児期に夢中になって遊んだ経験が、大人になっても持続的に幸せを感じる土台を作ると言われています。幼稚園でたくさん遊んで、どんどん成長していく子どもたちの毎日を、親は見守り、一緒に楽しんでください。読者ママアンケート「小学校に上がる前に幼稚園で身に付けてほしいことは?」(※上位3つを複数回答)1位自分の考えを人にちゃんと伝えることができる74.8%2位先生や親、友達の話をちゃんと聞くことができる51.2%3位最後まで諦めずにやり通すことができる40.2%※あんふぁんWebアンケート2019年1/9~2/5、有効回答数1296人河邊さんからのアドバイス小学校に入ると、子どもたちは人間関係をイチから作り上げる必要性があります。幼稚園時代は毎日を一緒に過ごす中で、お友達とも分かりあえる力が高まっていますが、それがすべてリセットされてしまうのです。その中で「自分の意見を言えること」「お友達や先生の意見を聞けること」が、新しい環境で自分の居場所を見つけるのに重要になってきます。その意味でもこの結果は、とてもいい願いですね。「小学生になったら人の話をちゃんと聞くんだよ」「自分の意見を言いなさい」と親や先生に言われたからといって、できることではありません。幼稚園時代に、人との関わりや遊びを通して、お友達の話を聞くと自分の意見も聞いてもらえることや、イヤなことをイヤと言う大切さなどを、体感することが必要なのです。幼稚園での“遊び”を通して、こんなに成長します!子どもたちは遊べば遊ぶほど、遊びの質がどんどん高まっていきます。幼稚園での遊びを通じて、どのように成長していくのか見てみましょう。◆年少ひとり遊びから始まり、同じことをする楽しさを知る始めは一人ひとりが好きなことをバラバラに遊びます。同じ動作をする他者を感じて楽しい気持ちになる「身体同調」という感覚がありますが、園の環境に慣れてくると、隣のお友達を見て、「楽しそう、やってみようかな」という気持ちが芽生えてきます。ままごとをしていたら、全員がお母さん役になっていても不都合を感じないのがこの時期です。◆年中役割を決めてお友達と一緒に楽しむ友達とのやり取りの経験を積むと、相手に気持ちがあることや、ケンカをしても言葉で解決できることが分かり、その都度、どうしたらいいかを考えられるようになってきます。ままごとをしていても役割分担を決めて一緒に遊べるように。仲良しの友達ができる反面、お互いの主張が対立してケンカになったりもします。◆年長ひとつの遊びを通して、どんどん世界が広がる見通しを立てて遊ぶことができるように。また、友達との関わりの中で、意見を出し合い、ひとつの遊びがどんどん発展したり、みんなで一緒にひとつのことを成し遂げる楽しさが分かるようになります。ままごとでも、見えない部分のシチュエーションを考えていたり、現実を取り入れたり、発想が豊かになり、遊びの世界がどんどん広がります。ママの心配事に答えますQ スマホの動画やゲームが好きでずっと遊んでいますが、遊びといえますか?A この時代に生きていると、スマホ・パソコンはそのうち絶対触れるものです。全てを否定するわけではないですが、遊びは実際の経験の中で楽しみを見つけていくもの。バーチャルで見ただけのことは遊びとはいえず、実は身に付いていないことも。園時代は、べちゃべちゃしたり、どろどろしたりといった、実際の手触りや感覚を大事にしてあげてほしいですね。バーチャルしか知らないと、寛容性が狭まる恐れもあります。見せるにしても時間を決めるなどのルールは必要です。Q 遊びに夢中で、ひらがなや数字に興味なし…、小学校へ行っても大丈夫?A 遊びの中で「看板に文字を書きたい」「お友達にお手紙を書きたい」など、興味を持ったときに教えてあげるのはOKですが、興味がない子に「“あ”を書いて」など無理やり教える必要はありません。また、字が汚いとか書き順が間違っているなど、子どものやる気を奪うようなことは幼稚園時代には言わないで。小学校に入るときに、自分の名前が読めて書けるくらいで十分です。遊びに夢中になれるのは素晴らしいこと!この時期に大切にしてほしいのは、習得ではなく、文字・数字に対しての豊かな経験。ママが本を読んでいる姿を見せたり、一緒に絵本を読んだりする体験を積んであげてください。Q ママにべったりで、幼稚園でママから離れてちゃんと遊べるか心配ですA 幼稚園に入ったのだから、しっかりさせなきゃと思うママもいるでしょうが、新しいところにすぐなじむ子もいれば、時間がかかる子もいます。自分の目で新しい環境をじっくり見て、安心できるところや、自分の居場所はどこかを子どもはしっかり考えています。見るだけで満足している場合もあります。ママは心配もあるでしょうが、「今日は何したの?」「今日はどうだった?」などと、矢継ぎ早に、問いただすようなことはしないで見守ってあげてください。一見何もしていないようでも、子どもたちはいろいろなことを学んでいますよ。ママも実感!幼稚園でわが子が成長したと感じたエピソード● 幼稚園の事を聞いてもいつも「分からん、知らん」と答えていましたが、最近になり、自分から「今日ね…」と話してくれるようになりました。言葉の発達、園生活でのいろんな感情、何よりも楽しんでいるからこそ少しずつ話してくれるようになったのかなーと思えてうれしくなります。(愛知県・年少ママ)● 作品展の制作で、あまりお友達や先生に意見を言う事のない息子が、初めて自分から意見を言い、それがみんなに好評価だったそう。それからは、何かあるたびに「こうした方が良いんじゃない?」とか「こうしたらどうかな?」と積極的に発言するようになりました。(愛知県・年少ママ)● 発表会で、年中までは声が小さくてセリフを聞き取れませんでしたが、年長では堂々と大きな声でセリフを話していて、その姿に成長を感じました。本人の自信になったようで、普段も積極性が出てきたと先生から聞きうれしくなりました。(青森県・年長ママ)● 友達と遊ぶ時、仲間と協力して大きな物を作ったり、新しいルールを決めてみたり。 大人との関係では築けないような、独創性や仲間意識が見られるようになりました。(東京都・年長ママ)● 縦割り保育で、上の学年の子たちから優しくしてもらったり、下の学年の子たちの面倒を見てあげたりすることを通して、自分の妹にも優しくいろいろ教えてあげたりできるようになってきました。(東京都・年中ママ)河邉さんからメッセージ子どもたちは幼稚園でプラスの体験、マイナスの体験を積んで育ちます友達との関わり、ダイナミックな遊び…、家でできないことをするのが幼稚園です。もちろん毎日、いろいろなことは起きるでしょう。まずは何事も、素晴らしい体験をしていると思って、園に委ねてください。子どもはプラスの体験だけでなく、マイナスの体験をして育っていきます。小さな失敗や挫折を乗り越えていくことが子どもを成長させるのです。ママが一緒に落ち込むと、その気持ちは子どもにも伝染します。共に悲しむのではなく、いい経験と前向きに捉えてみてください。入園当初はママも不安なことも多いでしょうが、気になることや心配事はどんどん先生に聞いたり相談してください。また、何かかができるようになることを焦ったり、周りと比べず、子どものできたことに目を向けてあげましょう。幼稚園で子どもたちは思いっきり遊んで、どんどん成長しますよ!イラスト/柴田ケイコ
2019年04月13日道徳の授業が教科化されるなど、学校や社会で子どもたちの「心の教育」に力を入れるなか、思考力と対話する力を育てるもっとも効果的な方法として、『こども哲学』が注目されていることをご存知ですか?これからの時代、求められる能力は思考力とコミュニケーション能力ーー。よく耳にする言葉ですね。しかし問題は、「どうやってその能力を育てるの?」ということです。『こども哲学』はみんなが自由に自分の考えを話し、人の意見に耳を傾け、積極的に議論して「自分で考える力」と「自己表現」が身につく対話活動です。そのメソッドは、親子の会話にも取り入れることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。道徳の教科化で「哲学対話」=「こども哲学」にも注目集まるまず、“哲学”と聞いて何を思い浮かべますか?「難解」「変わり者の学問」「実社会では役に立たない」「成績に結びつかない」……、このように、わたしたちの日常とはあまり縁がないように感じている方も多いのではないでしょうか。たしかに、大学で専門的に学ぶいわゆる“学問としての哲学”には、そのようなイメージがありますね。しかし、ここでご紹介する『こども哲学』は、哲学対話と呼ばれる対話活動を意味します。それは決して難しいことではなく、いくつかのシンプルなルールを守っていれば、「どんな発言もOK」といった自由なものです。最近では、有名小学校や私立中学校・高等学校で教科として導入されたり、国際バカロレアのプログラムにある「哲学」との関連性で語られたりと、教育プログラムとしての側面にもスポットがあたっています。また、2018年度から教科化された道徳の教科書にも哲学対話が紹介されるなど、「心の教育」を重視し始めたここ日本でも注目が集まっているのです。『こども哲学』の歴史は意外にも古く、1920年代にドイツで萌芽し、アメリカの哲学者であるマシュー・リップマンによって1970年代に大きく躍進しました。その後世界各地に広まり、さまざまな教育機関で実践されるようになりましたが、ここまで広く知れ渡るようになったのは、ある映画がきっかけであると言われています。それは、フランスのドキュメント映画『ちいさな哲学者たち』(2011年公開)です。舞台はフランスのある幼稚園。3歳~5歳の子どもたちと哲学対話を行った2年間の記録を集約したこの映画は、「こども哲学」の真髄とも言える要素がふんだんに詰まっています。「愛とは何か」「賢いとはどういうことか」「どういう状態を自由と呼ぶか」、さらに貧富の差や人種問題に関係する問いを子どもたちが話し合うのですが、びっくりするほど世界を鋭く観察し、物事について深く考えている子どもたちの対話の様子は、観客を大変驚かせたといいます。「こども哲学」は大人も変える!哲学・哲学教育を専門とする立教大学の河野哲也教授は、「『こども哲学』では、哲学的なテーマについて子ども同士で対話をすることで、他人と合理的に議論する力、自分自身で自律的に考える力を養うことができます」と述べています。議論といっても、哲学対話はただの意見交換とは違います。子どもたちが同じテーマについて異なった意見を関連づけて対話を広げて深めていくことが目的です。普段の授業では、子どもたちは唯一の正解を求められますが、この『こども哲学』では自分の考えを素直に述べることが求められるのです。ここで、実際にどのようなことがテーマになるか、例を挙げていきましょう。河野教授が監修を務めたNHK Eテレの子ども向け哲学番組『Q〜こどものための哲学』では、次のような「子どものギモン」をテーマにしていました。・ふつうってどういうこと?・なんで勉強しなきゃいけないの?・なんでお母さんはいつも怒るの?・カッコイイってどういうこと?普段お子さんから「ねえねえ、これってどういうこと?」と聞かれるような内容ばかりですね。ここで「お母さん忙しいから、あとでお父さんに聞いて」と子どものギモンに向き合うことを避けてしまっては、思考力と対話力は身につきません。それはお子さんだけではなく、親御さんも同じです。逗子で「こども哲学教室」を主宰し、親子で哲学対話することをテーマにした『自信をもてる子が育つこども哲学ー“考える力”を自然に引き出す』(ワニブックス)の著者である川辺洋平氏は、「『こども哲学』は親子の相互理解を深めます」と述べています。なぜなら、哲学対話を通して、子どもは物事を深く考える思考力が身につき、親は子どもの発言や考えていることを理解できるようになるからです。子どもの思考力と対話力を引き出すだけではなく、親にとっても子どもとの関係性を見つめ直すよいきっかけになる「哲学対話」。ご家庭でも取り入れてみたいと思いませんか?子どもたちと哲学対話をするときの注意点川辺氏が代表を務めるこども哲学教室・アーダコーダでは、子どもたちと哲学対話をするにあたって、次のようなルールを決めています。・ひとが話しているときはきく・自分が考えているときは待つ・自分の思ったことを言う・ひとの嫌がることはしない・何も言わなくてもいいこうしたルールを守ることで、「ちゃんと聞いてもらえる」「ゆっくり考えても待ってもらえる」「何を言っても怒られない」「ひどいことをされない」「何も言わなくても怒られない」という安心感を得ることができ、考えることの楽しさを感じられるようになります。河野教授も、哲学対話でもっとも気をつけなければならないことは「セイフティ=安心」であると述べます。セイフティとは、自分の意見を言うことに躊躇を覚えずにすむ状態のこと。子ども同士が哲学対話をするときにも、その場にいる進行役としての大人は、子どもたちが自由に発言し、気楽に質問や反論ができる雰囲気を作り出すことを心がけなくてはなりません。グループで対話をする場合、基本的には丸い円になって座ります。それは、お互いの顔が見え、誰が何を言っているかがわかる「相互理解」や「安心感」を与えるという理由からです。全員がリラックスした状態であることが好ましいので、必ずしも円であることにこだわる必要はないでしょう。自分の意見を堂々と言える子もいれば、緊張したり恥ずかしかったりしてなかなか発言できない子もいるかもしれません。そんなときは「コミュニティボール」(毛糸を巻きつけてボールにしたもの)を使い、ボールを手にした人が発言し、次に発言する人にそのボールを渡す、という方法を取り入れましょう。「ボールを持っているから話してもいいんだ」「あの子がボールを持っているから黙ってちゃんと聞こう」という意識をもつことが大切なのです。哲学対話では、ディベートのように相手を言い負かすのではなく、いろいろな考えを認めることを重視します。そして、対話を深めるためにも「みんな考えが違って面白いね」で終わらず、相手の意見でわからないところがあれば「どうして?どんなときにそう思うの?」など、どんどん質問しましょう。最終的にひとつの結論が出る必要はありません。30分なら30分と時間を決めて、終わりの時間になったら終了とします。親子でやってみよう!家庭でできる哲学対話ここまでは、グループで行う哲学対話の方法や概念についてお伝えしてきました。ここからは、家庭でも簡単にできる哲学対話についてご説明します。まず、『こども哲学』の入り口は“受け止めること”です。子どもが言っていること、やっていることの奥にある、本当に伝えようとしていることは何かな?どうしてその表現になったのかな?ということに、保護者が思いを巡らせましょう。■テーマを決めようテーマはなんでも構いません。できれば子ども自身に決めさせるといいでしょう。最初は「友だち」「学校」「勉強」など、子どもにとって身近なテーマがいいかもしれませんね。(例)・友だちは必要?・優しさってどういうこと?・なぜ学校へ行かなきゃいけないの?■対話してみよう大人は「正しい答え」や「立派な答え」を考えてしまいますが、答えを出すことが目的ではありません。思考力と対話力を伸ばすためには、子どもの発言をさらに広げることを心がけましょう。(例)親:「誰にでも優しくしなきゃいけないと思う?」子:「もちろん!」親:「でも世の中には悪い人もいるよね。悪い人にも同じように優しくするべきかな?」子:「うーん、悪い人には優しくしなくてもいいかな」親:「じゃあその悪い人が本当に困っていたらどうする?」子:「その人が本当に反省していたら助けてあげる」このように、子どもからどのような発言が飛び出すかはわかりません。しかし、どんな答えが返ってきても決して否定しないでください。まずは受け止めて、どんどん対話を深めていきましょう。***哲学対話は、今すぐにでも始められるとても簡単なコミュニケーションです。子どもは意外と物事をしっかりと考えているものです。対話を進めていくうちに、「本当はこんな風に考えていたの!?」と驚かされることになるでしょう。ぜひ親子で挑戦してみてくださいね。(参考)川辺洋平(2018年),『自信をもてる子が育つこども哲学』,ワニブックス.河野哲也(2018年),『じぶんで考え 自分で話せる こどもを育てる哲学レッスン』,河出書房新社.NHK for School|Q ~こどものための哲学特定非営利活動法人 こども哲学 おとな哲学 アーダコーダSHINGA FARM|子どもの学びのコト|「こども哲学」川辺洋平氏×伸芽会 飯田先生のスペシャル対談!「『こども哲学』ってなに? 幼児のうちから身につけたい“力”とは」
2019年02月01日お正月はフレッシュな気分で、普段は忙しい家族が一緒に過ごせる大切な季節です。神聖な1年の始まりに感性を共有すべく、家族皆で美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。意外かもしれませんが、お正月期間にも開いている美術館は多いのです。今回は、家族でアートを楽しむ技とおすすめ美術館をご紹介します。年明けに、ぜひ家族で美術館に行ってみてくださいね!美術館を楽しむための4つのコツ美術館は、普段から行き慣れていないと、どうしても敷居が高いイメージですよね。でも海外の美術館はそんなことはありません。ロンドンでは美術館や博物館は基本的に入館無料ですし、ニューヨークでも市民や子ども向けに色々なサービスを提供していて、皆さん気軽に利用されています。ですから日本でも気負うことはないのです!親子でおもいきり美術館を楽しめる4つのコツをご紹介しましょう。【1. 下調べをする】観に行く展覧会の概要をざっくり調べていきましょう。自由すぎると、何を観ていいのか漠然としすぎて戸惑ってしまうかもしれません。そこで、イマジネーションのベースになるテーマや、作者についての情報を少しだけ入れて行くことをオススメします。注意すべきは、詳しく調べすぎないこと。知識は時に、発想の自由を奪ってしまいます。【2. 自分なりのテーマを決めていく】「自分のベスト5を選ぶ」「部屋に飾りたいアートは?」「それぞれの絵に自分でタイトルをつけてみる」などなど。「今回のテーマ」を家族で決めて行くと、アートを見る視点も変わって楽しめます。「えー!あの絵を部屋に飾るの!?」なんて、鑑賞後に会話も盛り上がりそうですね。【3. 自分の視点と感性で自由にみる】「鑑賞する」ということは、「作者が誰で、どんな背景で作品を作ったかを把握し、その意図を正しく受け止めること」ではありません。「そうすべき」と思ってしまうと堅苦しくなってしまいます。鑑賞法に決まりはありません。自分の感性で作品から受けたイメージを膨らませて想像を飛ばしたり、何かを連想したり、自分との共通点を見出したり、自由な感性で作品を受けとめてみてください。【4. 美術館で非日常感覚を味わう】“美術館に行く” ということは、“展覧会を観る” ということだけに止まりません。特に最近の美術館は建築そのものにこだわりを持っていて、カフェやミュージアムショップ、子供のための施設も充実しています。さっき見た作品について語り合ったり、腹ごしらえをしたり、お土産を買ったり、鑑賞の前後も美術館を味わい尽くしましょう!毎回全てのコツを実行する必要はありません。その時々でいろいろな楽しみ方を発見してみて下さいね。◎金沢21世紀美術館美術館がより楽しくなるツール楽しみ方はわかったけれど、子どもが美術館に興味を持っていない場合や、そもそも美術館がどんな場所かを理解していない場合はどうしたらよいのでしょう。そこで、美術館に行く前に見ておくとより鑑賞が楽しくなる番組や絵本をご紹介します。アートへの子どもの興味をひきつけてくれること間違いないしです。<テレビ>■NHK「びじゅチューン」(Eテレ水曜午後7:50)歌とアニメで“世界のびじゅつ”を紹介する番組です。おもしろいのは、作詞・作曲・アニメ制作・歌の全てを担当しているアーティスト・井上涼さんが繰り出す、豊かで突飛なイマジネーション広がるアートの世界観!作者の意図とは別に自由な発想で各アートのオリジナルストーリーを表現しているのです。キャッチーな歌詞と耳に残るリズミカルな音楽。「そんな時は鳥獣戯画ジム♪」「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織♪怒ってる…噴火してる…♪」など、歌詞は子どもには少し難しいかもしれませんが、理解できなくても子どもたちの心をがっちり掴んでしまうほどのオリジナリティ。一度見たら親子できっとハマってしまいます。例えば『ムンクの叫びラーメン(作詞・作曲/井上涼)』を見て、展覧会でホンモノの作品を見たら……ちょっとクスッと笑ってしまうかも。その後作品に興味を持って、「実際はどういう作品なんだろう?」と調べる子もいるでしょう。アートは自由に楽しんでいいんだということが分かれば、美術鑑賞の導入としても大成功です。鑑賞後に家族で“オリジナルびじゅチューン遊び”として、それぞれがどう思ったかを披露しあうのも楽しそうですね。テレビ放映以外にもNHK公式サイトで見られる動画もありますので、ぜひ一度チェックしてみてください。<絵本>絵本を読んで楽しく美術館デビュー。子どもたちを美術館へ誘う、魅力的な絵本たちです!『ババールの美術館』(評論社)作・絵:ロラン・ド・ブリュノフ訳:せな あいこぞうのババールが使わなくなった駅舎に美術館をオープン。たくさんの美術品を見に街の大人や子どもがやってきます。有名絵画の登場人物は全部ぞうになっていて可愛らしさに子どもたちも引きこまれるでしょう。テーマごとに美術品の説明も簡単にされていてアート入門書としても良いものです。美術にはルールはない、だからなにを感じても自由であると、絵本の中でババールは話していました。『ひらめき美術館』(小学館あーとぶっく)結城昌子著自由に楽しめる美術館が本に閉じ込められたような絵本です。「ひらめき美術館」の「展示室」では有名なアート作品を一堂に介して観ることができます。しかも面白くて興味をそそる解説付き。「みんなが参加する部屋」では、ピカソのつもりで絵を描いてみたり、ミロのヴィーナスの腕を想像してみるなど、自由な発想を楽しみます。「みんなの展覧会」の部屋には、皆の作品が発表されていて、同じ作品を観ても感じとることはそれぞれ違うんだということが良くわかります。アートに対して心を軽くしてくれる工夫いっぱいの、親子で楽しめる絵本です。親子で利用しやすいおすすめ美術館家族で美術館に行く心の準備が整ったら、次は実際に美術館へ!年始や連休などの休日にも利用しやすい美術館をご紹介します。●東京都美術館上野にある美術館が参加する「ミュージアムスタートあいうえの」をはじめとして、子どもやファミリー向けサービスが充実しています。休館日も基本的には月2回で、年始も1月2日から開館。しかも小学生は無料で観られる展覧会がほとんどです。毎月第3土曜・日曜は「家族ふれあいの日」で、対象の展覧会のチケットが保護者も半額となります。●森美術館年中無休で、年末年始もオープンしています。ドラえもんやモダンアートなど子どもの興味をそそり、想像力を働かせて楽しめそうな企画が多いのは、美術館の理念「あらゆる年齢、地域、国々の人びとに開かれた美術館であることを目指している」からなのでしょう。●大塚国際美術館徳島県鳴門市にあるこの美術館の素晴らしさは、ヴァチカンに行かずして「システィーナ礼拝堂」を鑑賞できることです。そのほかにも1000点以上に及ぶ西洋の名画が全て陶板で再現されている陶板名画美術館で、その完成度の高さは、ローマ法王庁からの聖シルベストロ騎士団長勲章授与やピカソのご子息からの賛辞などでも証明されています。年始も元旦からオープンしていますのでお正月に神聖な気持ちで名画を家族で堪能するのもいいですね。●金沢21世紀美術館石川県金沢市にあり、2004年の開館以来全国から人が集まる人気の美術館です。コンセプトに「“まちの広場”としての市民参画交流型美術館」「子どもたちとともに成長する美術館」とあるように、建築も「まちに開かれた公園のような美術館」です。ガラスが多用された開放感、どこからでも人が入れるような多方向性円形デザインは数々の受賞歴に輝くSANAA(妹島和世氏+西沢立衛氏)によるもの。オブジェが点在する広い芝生の庭、デザインチェアが置かれたガラス張りの回廊のようなスペース、アートライブラリーなど無料で利用できるエリアも充実しています。週末にはキッズスタジオでワークショップなども開催。お正月は2日からオープンしています。***昔に比べると、アートも多様化して、より親しみやすいものになってきたような気がします。それも美術館の様々な取り組みや関係者の方々の努力の成果なのでしょう。アートが引き出す子どもたちの自由な感性と可能性は、彼らの世界を広げてくれるにちがいありません。これからますます美術館が身近な場所になってきそうですね。(参考)東京都美術館森美術館金沢21世紀美術館大塚国際美術館びじゅチューンEhonNaviStyle|親子で美術館に行こう!はじめてのアート鑑賞を応援する絵本藤田令伊(2015), 『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』, 秀和システム.ロラン・ド・ブリュノフ作 せな あいこ訳(2005), 『ババールの美術館』, 評論社.結城昌子著(1996), 『ひらめき美術館 第1館』, 小学館あーとぶっく.結城昌子著(1996), 『ひらめき美術館 第2館』, 小学館あーとぶっく.結城昌子著(2002), 『ひらめき美術館 第3館』, 小学館あーとぶっく.
2018年12月29日「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第3回です。寒さが本格的になり、子どもたちも家にこもる時間が増えてきたのではないでしょうか。家で過ごす時間が増えたら読書を習慣づけるチャンスです!これまで時間がなくて読めなかった本や、時間があるときに読もうと思っていた少し難しい本に挑戦することで、子どもが自分自身と向き合うきっかけになります。この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっと子どもの本選びのお役に立つはずです。選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?2018年人気図書ランキング1位鳥獣戯画を読みとく五味文彦 監修岩崎書店2位学校プールのヤゴのなぞ星輝行少年写真新聞社3位失敗図鑑いろは出版編著いろは出版4位鉱物・宝石のひみつ松原聰岩崎書店5位辞書びきえほんもののはじまり陰山英男ひかりのくに(※2018年4月1日~11月30日累計)近ごろは空前の図鑑ブームですが、中でも3位にランクインした『失敗図鑑』は、立派な偉人たちの失敗を知ることで元気と勇気をもらえると評判です。しかも、ココ・シャネルやベーブ・ルース、徳川慶喜といった歴史上の人物だけではなく、いきものや発明品にまつわる失敗など、計320個ものさまざまなエピソードがつまっているので、読み応えも抜群!子どもが壁にぶつかったとき、失敗をして落ち込んだとき、親御さんからの励ましの言葉にプラスして、この図鑑をめくってみましょう。きっと「この失敗は成功するために必要なんだ!」と前に進む力になるはずです。コンシェルコラム"本選びのプロ"選書センターコンシェルジュのおすすめの本あの有名な物語が裁判のテーマに。視点を変えると昔話の印象がガラリと変わる!非現実的な昔話を法律の観点から読み解く……というこれまでにない斬新なテーマで、子どもたちだけではなく大人たちの間でも話題になったNHK Eテレの番組『昔話法廷』。今回は、この番組を本にしたシリーズの第2弾をご紹介します。たとえば『3匹のこぶた』では、オオカミは最後に鍋で煮込まれてしまいますよね。しかしこの法廷では、それは子ぶたたちの計画的犯行ではないかと疑われてしまうのです。果たして子ぶたたちは殺人罪に問われてしまうのか?それとも正当防衛で無罪になるのか?視点の面白さもさることながら、「なぜオオカミが入るほどの鍋があったのか」という鋭い指摘に、これまでまったく意識せずに読んでいた昔話の中に潜んでいる「謎」や「気づき」がどんどん明らかになっていきます。「もしかして……」と、大人でも考えさせられる内容なので、親子で一緒に読んだあとに意見を出し合ってみてもいいかもしれませんね。子どもたちが裁判員裁判について考えるきっかけになる図書としてもおすすめです。『昔話法廷 Season2』オカモト 國ヒコ金の星社
2018年12月29日今までの障害を扱う番組とは違う!?「u&i」の企画に共感して監修委員に2018年にNHK Eテレで始まった「u&i」。私は民間企業にて障害児者支援をする立場から、多様性をテーマにした教育番組の監修委員を担当しています。「u&i」は感覚過敏や身体障害、発達性協調運動障害、そして今週は学習障害をテーマに、生きづらさを感じている人と周りの人の気持ちを対話しながら探る番組です。Upload By 野口あきな「多様性を大切にする社会づくりのための番組を本気でつくるんだな」それがu&iの企画について、NHKのディレクターさんにお話をお伺いした時に思った印象です。この10年間、実際の就労支援や教育現場において多くの「障害のある人」と日常的に関わる中で、社会の側にある「差別」や「偏見」というものに何度も何度もぶつかってきました。それをなくすためには、障害のある人を取り巻く社会環境の変革していく必要がある。障害のある人に日々接する機会がない人、これまで出会ったことのない一般の人に障害を広く知る機会を提供するためには、メディアの存在が重要であることは言うまでもないでしょう。一方、これまで「障害」に関する番組やメディアは、「障害のある人も頑張っている」「理解をして助けてあげよう、応援しよう」といった趣旨のようなものが多かったように思います。それに対し私自身、嫌悪感を持つことも少なくありませんでした。「障害のある人は困っているから、理解して助けよう」的なメッセージの番組だったら嫌だな、と思っていたのですが、企画を聞くとu&iは私がこれまで目にした番組とは趣旨が異なることがわかりました。多様性やちがいを大切にする社会は、綺麗なことばかりではない。その難しさに真正面から向き合い、それもそれを子どもに伝えるための番組を本気でつくるつもりだ、と思い、その気概に感激し私も監修委員としてかかわることになりました。「障害」について描くことの難しさUpload By 野口あきなメディアはその時代の人が持っている「障害者像」を反映しているように思います。あるいは、逆にメディアが時代の「障害者像」をつくっているという見方もあります。いずれにしても、多くの人が目にするメディアで「障害」が扱われる時、その番組の趣旨や描き方により、誰かが深く傷ついたり誤解を招いたりする可能性が大きくあります。例えばコメディアンのステラ・ヤングさんは健常者の感動を呼ぶために障害者をメディアに取り上げる風潮を批判し、「自分たちを『感動ポルノ』として消費しないで」と社会に投げかけました。たとえメディアをつくっている側としては、差別や偏見をなくそうという趣旨でいたとしても、日常的に障害のある人と接することのない人がその番組を見ることで、障害者像を固定化してしまったり、視聴者の感動を誘うような描き方が誰かを傷つけたりします。一言で「障害者」と言っても、実際には一人ひとり本当に異なります。例えば、車いすにのっている、同じ診断名の身体障害のある人でも、身体的な障害の状況は異なり、そして当然その人の持っている価値観や思い、感じている困難さは異なります。しかし、これまで身体障害のある人に出会ったことのない人がテレビでとある身体障害のある人を見て、その人しか知らなかったら、「すべての身体障害のある人はこういう生活をしている」と過度な一般化をしてしまう可能性があります。目に見えづらく、かつ本当に一人ひとりによって異なる「発達障害」についてあつかうことは、偏見をなくしたり必要な支援につながったりするよりも、「あの人も発達障害じゃない?」などと逆に新たな偏見を生んだり助長したりしてしまう可能性もあります。「障害」は描き方によって、それは「その場限りの感動ストーリー」で終わってしまったり、固定的なイメージをつくってしまったりします。そうなってしまうと差別・偏見をなくすような、多様性を大切にするような意識改革や行動変容にはつながりづらい。メディアに「障害」を描くことにはこのような難しさがあります。私は、それによって傷つく当事者がたくさんいる可能性を認識した上でメディアでの発信をしていかなければならない、と強く思っています。そんな中、u&iは絶妙なバランスで「障害」や「ちがい」を描いています。以下は私が思っているu&iのこだわりポイントです。「障害名」ではなくそのひとりが困っている状況とその理由にフォーカスUpload By 野口あきなu&iには、ユウとアイという登場人物が出てきます。アイはユウとの関わりや困難な状況に悩んでいます。例えば第1回の「授業に集中したいのに…(感じ方のちがい)」では、ユウの落ち着かない授業中の様子が気になり、授業に集中できないことにアイは悩んでいます。夢の世界に住むサルの妖精、シッチャカ・メッチャカと共にユウのこころの内を聞くことができる「ココロの電話」で、ユウがなぜ困っているか?を聞いてみると、ユウには画鋲がものすごく光って見えたり、太陽の光がまぶしすぎると感じることで、授業中落ち着きがなくなってしまうことが分かります。教室にいる落ち着きのない子。学校でよくある場面です。実際にはこのような状況が起きたとき、「この子は発達障害だから落ち着きがない」とその子にラベルを付けて、その子の障害を原因においてしまいがちです。そして、そのようにその子の障害に原因を置いてしまうと、具体的な解決策につながりづらくなってしまいます。しかし、u&iには障害名は出てきませんし、その子を「〇〇障害」とラベルを付けることはしません。そのため、障害名にフォーカスされず、アイとユウが実際に困っている状況、そしてその理由にフォーカスが置かれます。このような描き方により、「発達障害=〇〇」のような過度な一般化はされません。そして、アイとユウの悩んでいる状況とその理由が具体的に提示されることで、どのような工夫をしたら困らなくなるか?の具体的な解決策を考えることができます。ユウとアイは「ちがう」けど「同じ」u&iでは、ユウとアイにはちがいがあるけれど、かけ離れた存在ではないことを描いています。たとえば、第1回では、アイが悩みの解決策を考えているとき、人間の子どもに詳しいジローはかせが出てきて、「感じ方は人それぞれ」であることを「同じカレーを辛いと感じる人も甘いと感じる人もいる」と自分にも当てはまる身近な例で伝えています。ここでもし「障害」の言葉を使って説明をしたり、自分とはかけ離れた例で伝えてしまうと、あまりにもかけ離れた存在であるという印象を持つでしょう。感じ方は一人ひとり違う。そしてそれぞれ苦手なことも得意なこともある。お互いのちがいを知ることで、お互いにきもちよく過ごすことができる。「普通の人」と「普通じゃない人」がいるのではなく、だれもがちがっていて、なおかつ同じ存在であるというメッセージがちりばめられています。ユウとアイは対等で、流動的な関係性Upload By 野口あきな社会の中には障害のある人は「助けてあげるべき存在」と思っている人はすくなくないでしょう。私はそのような番組や学校の授業に非常に違和感を持っています。「助けてあげるべき存在」という考え方そのものが障害のある人を下に見ているからです。みなさんがもし街中で困っている障害のある人に出会ったとき、「助けよう」と思うと思います。それは、「困っているから」助けるのでしょうか。もしくは「障害があるから」助けるのでしょうか。たとえば障害のない、困っている人がいたらどうしますか。私は、困っているその人に障害があってもなくても助けたい、と思います。そして自分が困っていたら誰かに助けてもらいたい、と思います。私はこれまで多くの障害のある人に助けられてきました。u&iはアイとユウの対等な関係性を描いています。状況によってアイがユウを助け、ユウがアイを助ける。ユウがアイを困らせることも、アイがユウを困らせることもある。どちらかが「助ける側」、どちらかが「助けられる側」という固定的な関係性ではなく、状況によって、流動的で対等な関係性を描いています。解決策を考え続けることこそが一番大切な解決方法Upload By 野口あきなu&iの特徴的なところは、「このように接したほうが良い」や「こうするのが正しい」のように、断定的に解決方法を提示しないことです。シッチャカ・メッチャカとの会話の中で解決方法はたくさん提案されますが、「唯一の正しい答え」は提示されません。障害のある人もない人も、当然一人ひとり違う思いや考えを持っています。そしてそのときの状況や相手によって望んでいることは異なります。そのため、相手が困っているときに勝手に解決方法を決めつけてしまうのは失礼です。困っている理由も解決策も一人ひとり違う。それを前提としたとき、唯一の解決方法は、どうすればいいか、共に考え続けることではないでしょうか。キャラクターが生み出すコミカルさと親しみやすさUpload By 野口あきな「障害」や「ちがい」による困難さについてのトピックや番組は、どうしても「感動」や「重い」雰囲気に描かれがちですが、u&iでは非常にカジュアルに描かれています。冒頭からシッチャカ・メッチャカがユーモアを交えた会話をしており、見ている側はくすっと笑ってしまいます。コミカルな会話の中にさりげなく「ふつうって何?」のような本質的な問いが出てきたりします。「夢の世界」という設定や、シッチャカ・メッチャカやジローはかせの存在が、親しみやすさを感じさせているのでしょう。そして、声優をきゃりーぱみゅぱみゅさん、伊野尾慧さんがしてくださることにより、これまでこのようなテーマに触れることのなかったたくさんの方たちが見てくださっています。さいごにu&iは大人が見ても感じることがたくさんあります。そして、子どもたちには、大人の考えや感想に邪魔されずに見てほしいです。その上で、感じたことを対等にお話してもらえると嬉しいです。私は本当はこのような番組がなくても、日常的に多様なちがいと接し、知ることのできる機会がある社会をつくりたいです。そして、テレビにも映画にも障害のある人が特別ではなくふつうに出演していることが当たり前の社会にしたいです。そのために自分ができることを、u&iの監修を通じて考え続けたいと思います。【放送】Eテレ 毎週水曜 午前9:00~9:10(全10話)【声の出演】伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、きゃりーぱみゅぱみゅ、笹野高史【脚本】西田征史(朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる人気作家)【音楽】サキタハヂメ(Eテレ「シャキーン!」をはじめ、ドラマ、CM、舞台などで活躍)毎週水曜日の放送後はインターネットの「NHK for School」でも配信されます。下記リンクをご参照ください。 | NHK for School第4回サブタイトル「なんで覚えられないの?」(放送日:2018年11月21日、28日)テーマは「読み書きの苦手」。知的に問題がないにも関わらず、文字を読んだり書いたりすることに苦手を抱える子どもは少なくないが、努力が足りないと勘違いされることも。アイは学芸会の劇で、ユウがセリフを覚えないことにいらだっていた。だが、ユウの特性や努力などを知り、一緒に苦手を克服する手立てや、ユウの得意なことをどう活かすかを考えていく。
2018年11月19日発達障害の感じ方の違いや生きづらさを、2分間で伝えるアニメUpload By 発達ナビ編集部2018年11月にNHKで放映がスタートした2分アニメシリーズ「ふつうってなんだろう?」。毎回当事者が登場し、自身の体験を元に発達障害のある人の感覚の違いやそこから起きる軋轢について、アニメーションで伝える番組です。NHKでは11月中旬から「発達障害キャンペーン」が始まりました。このアニメーションはそのキャンペーンの一つとして11日からスタート。総合テレビとEテレで随時放送予定です。発達障害のある人の困りごとをアニメで表現番組では、特性からの困りごとや生きづらさを抱えながら、前向きに生きる発達障害当事者が自分にとっての「ふつう」とは何かを語ります。その一人が落語家の柳家花緑さん。11日から始まった第1回では、文字を読むのが苦手という花緑さんが、学校での勉強は苦手だったけれど、耳から覚えた噺を語る落語家になった今、子どもたちに伝えたいこととは…?Upload By 発達ナビ編集部また普段の生活でも外出先で、さまざまな刺激を感じてしまうというフミヤさん。「ほかの人と感覚が違う」感覚過敏などの特性で悩んできました。一体、フミヤさんはどんな風に刺激を感じているのか、アニメーションならではの映像と音で描きます。アニメを制作するのは新進気鋭のクリエイターたち。毎回違う作風も、発達障害のある人の多様な世界を表現するのにぴったりです。Upload By 発達ナビ編集部「ふつうってなんだろう?」から始まるUpload By 発達ナビ編集部発達障害のある人の感じ方や行動は、定型発達の人とは違うこともあります。同じ発達障害のある人でも、その特性によって一人ひとり、多様で独特な感じ方をしています。そのことで、生きづらさを感じることもあるでしょう。ですが、違うことで生まれる摩擦を描くこのアニメシリーズを見ることで、「私にとっての「ふつう」は、誰かの「ふつう」とは違うかもしれない。」そんな風にも思えてきます。そして感じ方に「ふつう」も優劣もない、あるのは一人ひとりの違いだけ…。もしその違いから軋轢が生まれるとしたら、それを知った私たちには何かできることはあるのでしょうか?多様な人の感じ方やその人の困りごとを2分間という短い映像で見せてくれる「ふつうってなんだろう?」。発達障害のある人の、一人ひとりの声から、違いのバリエーションや困っていることも人それぞれと知ることもできます。ぜひ多様な世界の見方を、アニメーションを通じて、家族や周りの人と覗いて見てください。総合テレビとEテレで随時放送予定。番組詳細は以下のリンクからご確認ください。2分アニメシリーズ「ふつうってなんだろう?」NHK健康ch
2018年11月16日体育で「ダンス必修」が決まったのは10年前の2008年のこと。当時、ヒップホップダンスが必修化されるという誤解もあり、賛否両論のあったニュースなので記憶している人も多いのではないでしょうか。その後、2011年に小学校、2012年に中学校、2013年に高等学校で、段階的にダンスの授業が始まりました。ふたを開けてみれば、これまでの体育などでお馴染みの創作ダンスやフォークダンスも含んだ「ダンス」を学び、中学生の7割が「ダンスの必修化はうれしい」という調査結果も。実は、「ダンス必修」に苦手意識をもっているのは、子どもよりも大人の方かもしれません。大人の苦手意識を子どもが何となく感じ取り、ダンスを苦手に思ってしまうのは避けたいものです。ダンスはコミュニケーション能力アップにも効果があると言われています。今回はそんなダンスのメリットについてご紹介しましょう。そもそも、体育の必修科目「ダンス」では何をやるの?体育の授業でダンスが必修科目になったと報じられた当時、メディアではヒップホップダンスを紹介されることが多く、「ダンスの授業=ヒップホップ」というイメージをもってしまった方も少なくありません。しかし、2008年3月に告示された中学校学習指導要領の改訂内容には、以下のように書かれています。ダンスは、「創作ダンス」、「フォークダンス」、「現代的なリズムのダンス」で構成され、イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動で、仲間とともに感じを込めて踊ったり、イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。(引用元:文部科学省|武道・ダンス必修化)ヒップホップは「現代的なリズムのダンス」に含まれ、さらに改定前の体育授業で行われてきた「創作ダンス」や運動会などの学校行事でお馴染みの「フォークダンス」と並んで記載されていることからも、ダンスの授業で取り上げる1ジャンルにすぎないことが分かります。ただし、学校の実態に応じてこれらの3種類の中から1種類以上を選択して取り扱うことになるので、「ダンスの授業=ヒップホップ」という学校もないとは限りません。「ダンス」を苦手に思うのは、親自身が中学時代にもったイメージ?私たちが普段の生活でダンスに触れる機会はどれくらいあるでしょうか。ほかのスポーツや趣味と同様、スクールに通っている人もいれば、上手なパフォーマンスを見るのが好きな人、まったく興味のない人まで、人によってさまざまでしょう。ダンスが苦手だという親御さんの中には、自身の中学時代にダンスの授業で恥ずかしい思いをしたり、気乗りしない振り付けを皆で行なったりした「苦い思い出」があるかもしれません。また当時、テレビ番組の企画で放送されていたストリート系ダンス版甲子園の高校生パフォーマーやキレのあるダンスが人気のアイドルグループなどを見て、ダンスは特別な才能をもった一部の人のものというイメージをもっている人もいるかもしれません。しかし、ここ10年でダンスを取り巻く環境はめまぐるしく変化しているのをご存じでしょうか。ダンス必修化をきっかけに、Eテレでダンス&ボーカルグループのメンバー2名による子ども向けのダンス番組がスタートし、同時期には高校生のダンス選手権も始まり、大阪の高校ダンス部のキレのある演技が一大ブームとなったのは記憶に新しいところです。動画投稿サイトでは、アイドルグループのヒット曲に合わせてご当地ダンスが披露され、人気ドラマのエンディングテーマ曲の振り付けは社会現象を巻き起こしました。「一般人がやるダンスは恥ずかしいばかりで面白くない」というイメージは着実に変わってきています。ダンスはコミュニケーション能力がアップするそれでも、急にダンスを好きになる自信がないという人もいるでしょう。ここで、ダンスが子どもたちの教育にどのような効果があるのか紹介します。【ダンスはコミュニケーション能力がアップする】先に引用した学習指導要領にもある通り、ダンスの授業では「仲間とのコミュニケーションを豊かにすること」が重視されています。上手くダンスを踊ることよりも、仲間とのダンスを通して自分の意見を伝え、相手の意見を聞き、コミュニケーションを図ることが第一。学校のダンス授業にも関わっている、振り付けユニット「振付稼業air:man」の杉谷一隆さんはインタビューで、次のように話しています。自意識が強すぎる人ほど、「人より下手かもしれない」「遅れているかもしれない」と思ってしまう。「うまくならねば」という価値観だと、「自分はダンスは向いてない」「苦手だ」となって、ダンスが嫌いになってしまう。 そういう人を減らしたくて、学校のダンスの授業に関わっています。下手でもいいし、動きがバラバラでもいいんですよ。楽しくコミュニケーションできれば(引用元:withnews|学校の授業でダンスやるのダサくない?有名振付師の答えが深かった)また、コミュニケーション能力は社会に出ても必要とされるもので、企業の採用活動においても常に重視されるものです。ダンスそのものの上達ではなく、その先にあるコミュニケーション能力アップの効果を期待できるのがダンスです。【ダンスはバランスのとれた体をつくる】全身を使って表現をするダンスは体幹や下半身の筋力アップに効果があります。加えて、日常生活であまり使わない筋肉も使うことが多いのが特徴。ヒップホップでは、腕を付け根からグルグル回す振り付けがあったり、足を左右に開いて股関節を動かしたりします。このような動きを繰り返すことで柔軟性がアップするのです。また、ダンスは持久力を必要とします。1曲あたり約3分間、リズムに乗って体を動かし続けると、慣れないうちは息が上がるもの。繰り返していくうちにスタミナがつきます。お子さんのコミュニケーション能力アップや体力づくりに大きく寄与してくれると考えれば、体育のダンス授業を積極的に応援したくなりませんか?***最近は、女子中高生の間で指だけの振り付け動画の投稿が人気ですね。あれもダンスの一部だと考えれば、日常生活の中に意外とダンスは入り込んできているのかもしれません。お子さんが「やってみたい」と言ったら、親御さんも一緒に楽しさを体験してみるのもいいですね。(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|ダンス必修化の問題点と今後の課題ベネッセ教育情報サイト|ダンス必修化に中学生の7割が「うれしい♪」と回答!文部科学省|武道・ダンス必修化文部科学省|新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレットwithnews|学校の授業でダンスやるのダサくない?有名振付師の答えが深かった
2018年10月29日10月10日スタートの新番組「u&i」、テーマは「困ったあの子の気持ちになってみる」Upload By 発達ナビニュース10月からEテレで始まる新番組「u&i」は発達障害、身体障害、外国人など、困難がある子どもたちの特性を知ることで、多様性への理解を深める子ども番組です。番組のテーマは「困ったあの子の気持ちになってみる」。子どもと妖精が対話を重ねながら、「困った」を抱えるその子の気持ちに耳を傾け、どうしたらいいかを考えていきます。子どもたちの気持ちの橋渡し役はふたりの妖精。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧さんが声を演じるシッチャカは、夢の世界に住むサルの妖精。明るい性格のお調子者で、こどもの悩み相談にのるのが好き。得意な楽器を披露したくてちょっと強引にアイちゃんに歌わせてしまうマイペースな性格で、片付けはちょっと苦手です。きゃりーぱみゅぱみゅさんが声を演じるメッチャカはシッチャカと仲良しの妖精。独特の美的センスの持ち主で、ファッションにこだわりがあります。お姉さんぶっているけれど、考えが的外れなこともある様子…。考えが煮詰まったときには人間のこどもに詳しい研究者、ジローはかせ(声:笹野高史さん)が夢の世界のモニターに現れて、アドバイスをしてくれます。第1話は「感覚過敏」。発達障害のある子にもよく見られる困りごと、どう取り上げる?Upload By 発達ナビニュース10月10日放送の第1話のテーマは「感覚過敏」。LITALICO発達ナビのユーザーのお子さんにも多く見られる感覚過敏の特性・悩みを取り上げます。授業中、鉛筆をコロコロ転がしたり、体操着入れをバンバン叩き続ける隣の席のユウくんに「嫌だなあ〜!なんて落ち着きがないんだろう!」と悩むアイちゃん。自分の部屋で眠ったはずなのに、気がつくとそこは悩みがある子どもがたどり着くという夢の世界…。シッチャカとメッチャカが現れて、賑やかに自己紹介を始めます。ふたりのペースに巻き込まれながら、悩みを相談してみたアイちゃん。シッチャカが取り出した「ココロのでんわ」でユウくんにそのわけを聞いてみることに…。すると、ユウくんから意外な答えが返ってきました。ユウくんが落ち着きのない行動をしてしまう理由とは…?「ココロのでんわ」のパートでは、いわゆる「問題行動」と括られてしまう困った行動が、実はユウくんが「困っている」状況によって引き起こされていることを、わかりやすく伝えます。映像によって、ユウくんが困っている感覚過敏の辛い状況が疑似体験できることも、テレビ番組の強みかもしれません。そして、ユウくんのココロの声を知ったアイちゃんは、どうしたらその「困った」が減らせるか、考え始めます。シッチャカとメッチャカもいろいろな可能性を示しながら、解決の考え方のヒントになりそうなあの手この手を一緒に考えます。解決法は一つじゃない。「違いを一緒に考える」シッチャカ・メッチャカの想像力と対話術Upload By 発達ナビニュース発達障害は「見えにくい障害」と言われます。特に学校での集団生活の中ではその振る舞いや問題行動だけが目立って見えてしまいます。「困った子」と誤解されたり、どうしていいかわからず「迷惑!」「無視された!」と周りの子に誤解されて困っている子もきっと少なくないはずです。でも、「みんなと違う、その行動の背景には何か理由があるのかも?」とその子の背景やココロの声に耳を傾ける。そんな想像力の使い方を知ったら…?その子自身も、こんな風に自分の「ココロの声」を伝えてみたら…?そして、明るくてマイペースなシッチャカ・メッチャカの掛け合いから、違いを同じ場所で一緒に話し合い、友達と分かち合う楽しみを知ったら…?u&iを通じて、あなたのココロに思いをはせる、私の考え方や行動が変わる。そんな何かがちょっと変わるきっかけになるかもしれません。また、第1話では、一つの決まった解決法は提示されません。発達凸凹のある人の特性や困りごとは十人十色。対処法や解決策も一人ひとりの状況によって異なります。たまたまユウくんに当てはまって解決したからといって、それはすべての人に当てはまる解決法ではないかもしれません。決めつけず、「その子」のココロの声に寄り添いながら、環境調整や解決法を一緒に考え、工夫し続けることがとっても大切。そんなことを、u&iが教えてくれているように感じました。そうして結論を出さないことは、多くの人が視るテレビ番組だからこそ、大きなポイントになるのかもしれません。【放送】Eテレ 毎週水曜 午前9:00~9:10(全10話)【声の出演】伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、きゃりーぱみゅぱみゅ、笹野高史【脚本】西田征史(朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる人気作家)【音楽】サキタハヂメ(Eテレ「シャキーン!」をはじめ、ドラマ、CM、舞台などで活躍)第1話の「感覚過敏」に続き、今後は第2話「身体障害」、第3話「運動障害」、第4話「学習障害」などのテーマを扱う予定です。毎週水曜日の放送後はインターネットの「NHK for School」でも配信されます。友達の悩みや困りごとを考えるきっかけに。困っている子の特性や背景を伝えるためのツールとして。ご家庭で、お子さんと対話を深める機会として。私とあなたは、違うけれど、一緒に話して考えることはできる。そんな「u&i」の物語を、ぜひご覧ください。 | NHK for School
2018年10月09日こんにちは、2歳3ヶ月の娘を子育て中のホコリです。2歳にもなると、「あ、今のわたしの真似かな」というようなセリフを言ったりしますよね。うちは園に通わせたりしていないので、娘の喋る言葉のおおよそがわたしの真似です。(ほかはEテレの真似です笑)この間の散歩中も、こんなことがありました。まだはっきりとは喋れない娘なので、何を言っているのかな〜と3秒くらい考えてみると、「大丈夫よ、泣かないのよ。」と、わたしの肩に手をポンポンしながら励ましてくれているのでした。別にわたしが泣いているわけでもないのに、何を思ってこの行動に出たのかはわかりませんが唐突すぎて笑ってしまいました。ほかにも、いつそんなことを覚えたのか、お気に入りのおもちゃが見当たらないと思ったら引き出しの中にしまわれていたり。さあ出かけるぞと言う時にスマホが見当たらなく、「ママの携帯どこ?」と聞くと娘が自分のバッグから取り出したり、など…。子どもの思いつき行動って本当に面白いです。日々の成長も感じる、子どものおもしろ発言同じくらいの月齢や、月齢が下の子でも三語文を上手に話している子を見かけると発達の違いにびっくりしてしまいますが、言葉の発達は特に個人差が大きいので、我が子のペースを楽しんでいきたいです。はっきりと喋れないからこそ、親は何を言いたいのかな〜と思考を巡らせますよね。遊んでいるときに「おーき!おーき!」とせがまれて、何かと思えば『お絵かき(がしたい)』。同じような感じで、『歯磨き』は「はーき」。わかったときのスッキリ感!この時期のたどたどしい幼児言葉を、動画や簡単な日記などで残していけたら将来楽しそうですよね。●ライター/ホコリ
2018年09月19日私が子どものころは、こんなに攻めた内容ではなかったはず…!!イケメンのお兄さんも平気で変顔するし、どこぞの番組のパロは多いし…お笑い芸人や俳優さんをこれでもかと出演させるし…。もうEテレは子どもだけの番組ではない!!!!!(だいすけお兄さんの卒業後は、ゆういちろうお兄さんを応援しています!)さらに…ひとつのものを親子一緒で楽しめるなんて…なんて素晴らしいんだ!再放送が多いEテレですが、何度観ても全く飽きない!すっかり夢中になって8年目…。今でも楽しく観ています。なんなら子どもがいなくても楽しんでます。この調子なら孫ができても孫と楽しめそうです。Eテレさん、これからも親子で楽しめる番組! よろしくお願いいたします!
2018年07月13日5/26 (土)「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャルの内容は?Upload By 発達ナビニュース2018年5月26日(土)にEテレで発達障害特別番組「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャルが放送されます。幼児の子育ての悩みや疑問に専門家が答える「すくすく子育て」と、小・中学生の保護者が教育について尾木ママと語り合う「ウワサの保護者会」が初コラボ。最近は、若い親世代の間で発達障害が知られてきています。それによって、「言葉がなかなか出ない」「他の子と比べて落ち着きがない」など少しでも気になる様子が子どもにあると、「もしかして発達障害かも…?」と心配をする親も増えているといいます。しかし、発達障害は社会性や人間関係に表れる特性のため、乳幼児の間は診断ができないことが多いとされています。「様子を見ましょう」という医師の言葉に不安と期待を抱きながら過ごす時期は、心も揺れ、どう対応するべきか分からずかえって苦しい思いをしている場合も…。今回の番組は、乳幼児期から就学にかけての年齢の子どもたちを育てている保護者にぴったりな内容です。 Eテレ「すくすく子育て」「ウワサの保護者会」乳幼児期から就学にかけて…成長の段階で変わっていく不安や悩みは?Upload By 発達ナビニュース番組の前半では、乳幼児期の「もしかして発達障害?」という悩みを専門家と一緒に考えます。■発達障害のある子もない子にも共通する子育ての基本■初めての集団生活である幼稚園や保育園でできる対応などを紹介しながら、発達障害とは何かを小児科医の榊原洋一先生が解説します。後半は、発達が気になる子の就学にはどんな支援があるのか、現在の特別支援教育についてを詳しく解説。■発達が気になる子の就学、どんな支援がある?現在の特別支援教育についてなどの疑問にも答えてくれます。また、「地域の中で、他の子どもたちと関わりながら一緒に育ってほしい」「将来の自立のために、手厚い支援を受けさせて能力をのばしてあげたい」という思いを当事者の親が語り合い、発達障害のある子どもにとって、必要な教育とは、学校とはどうあるべきなのか?を考えます。どちらを選んでも感じるジレンマ。その選択は悩ましいものです。そのどちらの思いも両立する「インクルーシブ教育」に向けて、親と行政と学校が手を組んで始まっている取り組みについても、番組内で取り上げられます!同じ悩みや不安を共有するだけでなく、先進的な事例も知ることができそうです。番組の詳細はこちら!Upload By 発達ナビニュース【番組名】Eテレ「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャル【放送日時】2018年5月26日(土) 21:00~21:54、2018年6月2日(土)12:00~12:54【出演者】司会:尾木 直樹(教育評論家)、高山 哲也(アナウンサー)、山根 良顕(お笑いコンビ「アンガールズ」、優木 まおみ(タレント)、専門家:汐見 稔幸(東京大学名誉教授)、榊原 洋一(お茶の水女子大学名誉教授)、ナレーター:笠間 淳、鈴木 麻里子発達障害プロジェクト
2018年05月22日NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で放送された、昨年4月から1年分のうたを中心に、全25曲の映像を収録したベストDVD『NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック おまめ戦隊ビビンビ~ン』が4月18日(水)に発売されます。うたのお兄さん・花田ゆういちろう、うたのお姉さん・小野あつこら出演者の4人が、人気番組「ピタゴラスイッチ」にゲスト出演し、お笑い芸人・いつもここからの2人と一緒に、名物コーナー「アルゴリズムたいそう」と「アルゴリズムこうしん」を披露する映像が特典として収録! 人気番組同士のコラボレーションは必見です。また、予約購入すると先着で “作ってあそぼう「おまめ戦隊ビビンビ~ン」なりきりお面”がもらえます。観光地などにある顔出しパネルのように、お面から顔だけを出す仕様で、お面の表面には好きな色が塗れるので、オリジナルの“おまめ戦隊”変身できます。他にも、無料ダウンロードできるアプリには、期間限定で携帯画面上に画像が現れる仕掛けが用意されています。昨年10月の放送当時、全国で数多く誕生したちびっこおまめ戦隊も収録されている、豪華な内容になっています。【DVD『NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック おまめ戦隊ビビンビ~ン』商品情報】2018年4月18日(水)発売品番:PCBK-50125/価格:3,200円(本体)+税収録分数:57分[本編 35分+特典 22分]■収録曲(順不同)そよかぜスニーカー(2017年4月のうた)とり(2017年5月のうた)あめのひドキドキ(2017年6月のうた)ぱんぱかぱんぱんぱーん(2017年7月のうた)にんじゃ きりん(2017年9月のうた)おまめ戦隊ビビンビ~ン(2017年10月のうた)オカリナのリーナ(2017年11月のうた)もくもくふゆーん(2018年1月のうた)おはよう!(2018年2月のうた)すごいぞ!じゃがいもほしぞらカーニバルちょんまげマーチふたごのタンゴかげはともだち ~シルエットはかせのうた~ブレーメンのおんがくたいべるがなる(フルバージョン)※本編歌詞選択機能付き■特典映像□からだをきたえようはしるよ はしるガマン ガマン!ドンスカパンパンおうえんだんチョロミーのぱっちりダンスへんしんロボット★マックスどっこいしょブンバ・ボーン!□ピタゴラスイッチにゲスト出演!アルゴリズムたいそう アルゴリズムこうしん<DVD先着予約購入者特典>作ってあそぼう「おまめ戦隊ビビンビ~ン」なりきりお面※一部取扱いのない店舗がございます。ご予約・ご購入前に必ず店舗にご確認ください。
2018年03月09日阿部利彦先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!星槎大学・発達支援臨床センター長の阿部利彦先生は、特別支援教育、学校カウンセリングがご専門。発達障害のある子の魅力やサポート法についての講演・教員研修で全国各地を飛び回り、その取り組みはNHK Eテレなどでもたびたび取り上げられています。そんな阿部先生に、親子のかかわりについて学べる本や、親子で楽しめる感動作を教えていただきました!『クラスで気になる子の支援 ズバッと解決ファイル V3 対談編: 達人と学ぶ!ライフステージを見据えたかかわり』「井上雅彦先生をはじめ、梅永雄二先生、宇野宏幸先生、藤野博先生、川上康則先生など特別支援や教育相談で私が尊敬している専門家の先生方との対話的で深い学びをまとめた一冊です。なにせ各先生方の思いがいっぱいつまっています。皆さんも聴き手である私と一緒に先生方から支援のヒントをたくさんもらって下さいね。」(阿部利彦先生)阿部先生と特別支援教育・発達障害児者支援の第一人者が、「気になる子」の支援のコツとワザについて考える対談集を発達障害について学べる本として教えていただきました。登場されるのは11人の専門家。「気になる子」への支援の基本を学ぶ第一部、ライフステージから見る「気になる子」への支援を取り上げる第二部、「気になる子」の支援の基本に立ち返る第三部に分けてそれぞれの専門分野から学ぶことができます。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』「タイトルが結構覚えにくい本書、9歳の男の子オスカー君が主役の物語です。あの9.11が土台となっている本ですが、ストーリーについては私が説明してしまうと皆さんの楽しみが半減してしまうので、先入観なしに読んでいただきたいと思います。映画(2011年公開)については、発達障害の知識があるとすごく共感できる作品です。こちらもぜひ。」(阿部利彦先生)阿部先生が大好きな本としてあげて下さったのが2001年のアメリカ同時多発テロ事件を背景にした小説『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。作者ジョナサン・サフラン・フォアはアメリカの若手作家です。世界的ベストセラーとなった本書には「ビジュアル・ライティング」という実験的な手法が用いられています。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーブン・ダルドリー監督による映画化でも話題となりました。『ワンダー』「本書も映画化されていますが、日本ではまだ公開が決定していません。主人公はオーガスト君。彼は発達障害ではなく生まれつき外見に障害がある男の子です。10歳にしてはじめて学校に通うことになったオーガスト君と周囲の人たちの視点で物語が進みます。本書のテーマ(例えばいじめ)について親子で話し合ってみるのもいいかも知れません。」(阿部利彦先生)阿部先生がおすすめする親子で読んでほしい本は、全世界で発行部数500万部を超える児童書『ワンダー』です。外見に障害がある人に対してまわりの人はどう接したらよいのか、子どもにどのように説明したらよいのでしょうか?作者のR・J・パラシオさんも、障害のある女の子と出会ったときに子どもたちの前で取ってしまった行動を後悔し、この本を書き始めたとのこと。本書はいじめをテーマにしていますが様々な人の視点で語られ、感動のあとに明るい気分になれる本です。「人と違うということ」「ふつうとは何か」について親子で考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。阿部利彦先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部阿部利彦(あべとしひこ)星槎大学・発達支援臨床センター長。『新・発達が気になる子のサポート入門』(2015年,学研)、『見方を変えればうまくいく!特別支援教育リフレーミング』(2013年,中央法規出版 )、『見方を変えればうまくいく!発達が気になる子の子育てリフレーミング』(2015年, 中央法規出版)、など著書多数。
2017年11月01日9/24(日)深夜の保護者会「発達障害 子育ての悩みSP」見どころは?Upload By 発達ナビニュース2017年9月24日(日)、NHK総合の特別番組、「深夜の保護者会『発達障害 子育ての悩みSP』」が放送されます。小・中学生の保護者の皆さんと教育評論家の尾木直樹さんが子育てについての悩みを共有しながら、問題解決のヒントを探していくEテレの人気番組「ウワサの保護者会」。NHKの通年企画「発達障害プロジェクト」の一環として特別バージョンでの放送です。今回は7/24に放送されたあさイチ「他の子と違う?子育ての悩み」とのコラボとして、あさイチで紹介された家庭のVTRを見ながら話し合いをしていきます。■周囲の理解が十分ではない中、子どもの発達障害・または特性を周囲に伝える?伝えない?伝えるならば誰にどう伝える?■子どもの気持ちにどうやって寄り添う?など、発達障害がある子どもを育てる上での困り事や悩み事から、「発達障害ってなに?」「子どもを丸ごと受け入れられるためにどうする?」といった深い内容まで、出演者・保護者の皆さんが本音で語り合います。番組の詳細はこちら!Upload By 発達ナビニュース◆番組名NHK総合 深夜の保護者会「発達障害 子育ての悩みSP」◆放送日時2017年9月24日(日) 23:00~23:50◆出演者はなわ、尾木直樹、有働由美子、高山哲哉◆サイトURL総合 深夜の保護者会「発達障害 子育ての悩みSP」(画像提供:NHK)
2017年09月22日あんふぁんが行った調査では、読者ママの84.0%がスマートフォンユーザー。便利さを感じる一方で、子どもに使わせる後ろめたさがあったりママの使い方が子どもに影響を与えないか気になったりするようです。スマホを悪者にし過ぎず、依存もしないポジティブな使い方について考えてみましょう。お話を聞いたのは:遠藤利彦さん東京大学大学院教育学研究科教授。専門は発達心理学。NHKEテレ「すくすく子育て」で、発達の観点から幼児期にスマホを使うことの注意点について解説。共著に「よくわかる情動発達」(ミネルヴァ書房)。子どもは親がスマホを使う姿をそっくりまねする子育て時代にスマホをどう使うか。ママの子ども時代はスマホがなかったからこそ、悩む方は多いことでしょう。スマホに限らず、子どもは親の行動をまねします。スマホをいじってばかりの子になってほしくないなら、ママやパパがスマホを四六時中いじってはいけません。ただ、調べ物やママ友への連絡など、普通に生活する上で子どもの前で使うことがあるのは当然です。本来やるべきことがおろそかになる「依存状態」になるのはまずいですが、生活の一部としてスマホを使うのは問題ないと思います。アンケートの結果(2ページ目を参照)を見る限りでは、みなさん健康的な範囲で使えていると感じます。ただ、シーン1の「子どもに質問されてスマホで調べる」ようなシーンでは、正解を教えることよりも一緒に考えることを大事にしてください。子どもは、「○○だからかな?」と会話する中で考えを深めていきます。一方、スマホで調べる間は会話が生まれませんし、ママも初めて知った内容を読み上げたところで、結局子どもは理解できません。「分からない」ことも含め、まずはママの考えを言葉にしましょう。正しい知識を教えたいなら後で調べて、ママが納得した上で教える方が、子どものためになると思います。スマホだけの遊びでは想像力や発見が育まれない大人も子どもも「スマホ依存」になるのは問題ですが、特に子どもにとって良くないのは、成長に必要な体験ができなくなることです。子どもの遊びを見ると、水を張ったボウルの中でおたまをぐるぐる回したり、同じ絵本をボロボロになるまで繰り返し読んだり、大人にとっては理解不能なことが多いもの。しかし実はこうした遊びの中で、仮説を立てて実験をする、キャラクターに成り代わってストーリーに自分を入り込ませる、といった大事な体験をしています。かたやスマホからは、音が流れたり映像が動いたりといった強い刺激を受けます。こうした強い刺激は子どもの注意を一気に引きつけます。食いつきはすごく良いのですが、刺激そのものに注意を奪われてしまい、発見や想像をする余地がありません。だからすぐに飽きがきて、新しい刺激を求めます。次々に動画を見たがるなど、依存性も高まってしまうのです。子ども本来の遊びや生活をおろそかにしないでは、どうすれば依存しない範囲でスマホを使えるようになるでしょうか。一つは、子どもにとって本来必要な遊びができるように大人が配慮することです。外遊びや工作など、遊びのバリエーションの一つとしてであれば、たまにスマホで遊ぶことがあっても問題ないと思います。また、大前提としては生活に支障が出ないこと。実際に、親が寝ている間に幼児がスマホを使って朝まで動画を見ていたという事例もありました。家庭によっては「スマホは○時まで」など、ルールを考えなくてはいけない場合もあるでしょう。スマホの画面の世界だけで完結させないもう一つは、人との関わりの中でスマホを使うということです。例えば、子どもが動画を見ているときは、「ワンちゃんが映ってるね」など、なるべく大人が積極的に話し掛けてほしいですね。画面を通じて現実の会話が成り立ちますし、親子で心を通わせられます。家事などで目を離すときは、後から「何を見てたの?」と聞いてみましょう。理想を言えば、ママがスマホを触るときも「電車の時間を調べるね」「友達にお手紙送るね」など、何のために使うかを子どもに伝えるといいですね。スマホは現実の生活を便利にするツールであることを教えられます。スマホが生活の一部に入り込むのは自然なこと。全否定する必要はありません。本来の生活を妨げない範囲で上手に利用していきましょう。スマホを使うとき念頭におきたいポジティブな心得5箇条●スマホだけで遊ぶのではなく遊びの一部として取り入れるだけにする●子どもには一人で使わせたままにしない●夜中に子どもの手の届く範囲には置かない●ママがスマホを使うときは、「使う理由」を子どもに伝える●本来の生活習慣が妨げられない範囲で使うシーン別:あなたはどっち?気になるスマホの使い方スマホの使い方について、普段ついやってしまいがちかどうか、またその理由について、あんふぁん読者に答えてもらいました。1.子どもに「雨はなんで降るの?」など質問されたときはスマホで調べる。【はいの理由】●時間がたつと興味をなくすので、すぐ答えたい。[大阪府・年長ママ]●事典や図鑑で調べたいが、ネットのデータ量にはかなわない。[神奈川県・年長ママ]●写真付きで説明できるので便利。[東京都・年中ママ]【いいえの理由】●親がなんでもスマホに頼る姿を見せたくない。[埼玉県・年中ママ]●例えば「雷様の涙かな?」と言うと、想像力や子どもなりの考えが広がるので。[千葉県・年長ママ]●スマホで調べるほど難しい質問をしないから。[宮城県・年少ママ]2.よその子と一緒に遊ばせているときスマホをチェックしがち。【はいの理由】●子ども同士で遊びの世界ができているから、ある程度なら大丈夫な気がする。[愛知県・年中ママ]●急ぎの連絡が来ないか見るため。[神奈川県・年少ママ]●LINEの通知が来るとつい見てしまう。[東京都・年長ママ]【いいえの理由】●よその子にケガをさせては大変だし、目を向ける責任があると感じるから。[愛知県・年長ママ]●一緒に遊んでいる子のママとおしゃべりするので。隣にいるのにスマホばかりいじられたら私は嫌。[千葉県・年長ママ]3.すき間時間があるとついスマホを使ってしまう。【はいの理由】●子どもがテレビでアニメを見ていてニュースが見られないので、スマホでチェックしたい。[東京都・年長ママ]●ブログのチェック、懸賞のアンケート、SNSの投稿をするため。[山形県・年少ママ]【いいえの理由】●子どもが起きている間は触らないルール。[京都府・年中ママ]●自分がスマホ依存になっている姿を子どもに見せたくない。[兵庫県・年中ママ]●ほかにすることがある。[福岡県・年中ママ]4.食事中、よくスマホをテーブルの上に出している。【はいの理由】●固定電話がなく、幼稚園の連絡が携帯電話に来る可能性があるから。[東京都・年少ママ]●食卓の上がスマホの定位置になっている。[兵庫県・年長ママ]●LINEやメールが来るとチェックしたくなる。[東京都・年少ママ]【いいえの理由】●飲み物と食べ物以外は食卓に出してはいけない、と子どもに教えている手前、示しがつかないので。[愛知県・年中ママ]●パパが食事中にスマホをいじると腹が立つので、自分はやりたくない。[北海道・年長ママ]5.子どもを静かにさせるためにスマホを渡すことが多い。【はいの理由】●電車で知らない男性に「うるさい」と怒られたことがあるので。[神奈川県・年少ママ]●外食中、ほかの席に行かないように。[千葉県・年中ママ]●家族写真やビデオのみ見せている。[兵庫県・年中ママ]【いいえの理由】●折り紙やお絵描きができるようになってからは、スマホを渡すことはない。[神奈川県・年中ママ]●子どもたちがスマホのゲームをしているときの、執着した目つきを見るとゾッとすることがあるので。[兵庫県・年中ママ]6.子どもがスマホを使うときは渡しっぱなしにしている。【はいの理由】●どんどん次の動画を見て、会話できないから。[大阪府・年中ママ]●家事がはかどるし、私は子どもを見ていられない。[神奈川県・年中ママ]●子どもに「うるさい!」と言われ口を挟めない。[大阪府・年少ママ]【いいえの理由】●壊したり、危険なサイトにつないだり、勝手に電話をかけたりさせないため。[東京都・年少ママ]●子どもにスマホを使わせるのは、写真を撮るときだけ。撮り終わった写真を見て子どもと2人で笑っている。[北海道・年中ママ]Q.ママは1日のうちどのくらいスマホを見ていますか?※「園児とママのデータvol.14」(2016年)より
2017年09月06日子どもが小さいときは『いないいないばあっ!』や『えいごであそぼ』などでお世話になっていたNHK Eテレ。子どもの成長にともなって視聴の機会も減るかと思いきや、実は子どもが小学生になった今でも、楽しみに見ている番組がいくつかあります。独創的でユーモアがあって、つい目が離せなくなる。今回はそんな遊び心あふれる番組を3つご紹介しましょう。親子で楽しめるものばかりなので、おすすめです!CGは使いません! やってみることに価値がある『大科学実験』科学の楽しさと奥深さを届けるために、けたはずれの実験検証をする『大科学実験』。この番組の特徴は、実験映像にコンピューターグラフィックスを一切使わないところです。あくまでも「実際にやってみる」ことにこだわりをもち「え、そこまでやる…?」とこちらが戸惑うほどの大がかりな実験を目にすることができます。「一体、最後はどうなるの?」「もう科学とかどうでもいいから、とりあえず成功しますように…」とハラハラしたり、息をのんだりして見守らざるをえない、そんな番組です。「自分が見たいがために子どもを誘っている」なんていうパパさんもいるよう。実験監修をしているガリレオ工房は、過去に福山雅治さん主演で放送された超常現象解決ドラマ『ガリレオ』や、映画『容疑者Xの献身』などの実験監修も行ったNPO法人。わかりやすくエンターテイメント性の高い実験が得意なガリレオ工房あっての『大科学実験』なのかもしれません。アンティークな世界観がツボな『ムジカ・ピッコリーノ』子ども向け音楽エデュテイメント番組『ムジカ・ピッコリーノ』の魅力は、なんといってもアンティークっぽい映像と音楽がおりなす世界観です。人々から忘れられてしまった「ムジカ」という音楽や楽器が怪獣「モンストロ」となってさまよう…という説明文だけではまったく想像のつかないストーリーですが、キャストが着ているクラシックでレトロ感あふれる衣装や、クオリティの高いライブシーンなど見どころが多い番組です。その独特な世界は、小さなお子さんでは好き嫌いがわかれるところですが、音楽への興味を探る意味でも親子で見てほしい番組です。登場人物の一人、高い歌唱力とギター演奏をみせるヒロイン役の斎藤アリーナちゃんは、連続テレビ小説『あまちゃん』でベロニカとしても出演。シーズン3、4ではメトロン号の乗組員ゴンドリーとしても出演していたゴンドウトモヒコさんが、音楽制作を担当。コンピューターと管楽器による独特なスタイルで、Yellow Magic Orchastraをはじめ、Love Psychedelico、The Beatniksなど多くのミュージシャンの音楽活動に参加している異色の経歴の持ち主です。 耳から離れないメロディと奥深い歌詞に注目『びじゅチューン!』「モナ・リザ」や「ヴィーナスの誕生」、「サグラダ・ファミリア」など世界中の美術作品や建造物をオリジナルソングとアニメにのせてお届けするのが美術エンターテイメント番組『びじゅチューン!』です。作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのは、映像作家の井上涼さん。彼の“目のつけどころ”に子どもも大人も心をわしづかみにされ、テーマとなった作品を「見てみたい!」と思わせる力はすごいの一言。目に入ったその瞬間から「なに、これ」と釘づけになる脱力系ゆるっとアニメと、耳から離れない歌の中毒性はかなり高め。「子どもがどハマりして、いつのまにかわたしも家事の最中に口ずさんでいる」というママもおり、親子そろって虜になる人が続出しているようです。わたしのおすすめは、パーティードレスを美しく着こなすためにトレーニングにはげむ「鳥獣戯画ジム」という作品。何回見てもにやけてしまうし、ノリノリに歌えて楽しいです。ほかにも「見返りすぎてほぼドリル」「プロポーズはラスコーの洞窟で」など、ストーリー性を感じる歌のタイトルから、すでに心ひかれてしまう作品が満載です。教育番組でありつつ、挑戦的なバラエティ要素も感じるEテレの番組ラインアップ。これからも期待が高まります。ぜひ皆さんのお気に入りをみつけてくださいね。<参考>・ 『大科学実験』 ・ 『ムジカ・ピッコリーノ』 ・ 『びじゅチューン!』 ・ ゴンドウトモヒコ『愚音堂』 ・ 『井上涼オフィシャルサイト』
2017年09月05日4人の子ども育ててます
子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。