小3から不登校だった息子、学びの多様化学校へ。文化祭で活躍、生徒会長に!?変化に驚いた中学校生活
とか、「だったらどうしたら良いか」とか、いろいろなことを考えるようになったからだろうなと思います。
また、コチ丸が通った中学校の先生方は、子どもたちを中学生である前に一人前の人間としてみてくれており、一人ひとりの考え方や意見を大切にしてくれていました。地元の小学校では取り合ってもらえなかった自分の意見に耳を傾けてくれる場所ができ、安心して学校に通えるようになり、友達が増え、自分の意見も言えるようになって……その過程で自信をつけたり、取り戻したりしていく子どもの姿を、中学校の3年間でたくさん見ることができました。また、私も含め、子育てに自信をなくして孤独だった保護者も、同じように成長できた3年間だったと思います。
コチ丸にとっても、自分の社会での立ち位置を見つけ、自信を持って毎日を送れるようになったきっかけがこの中学の3年間でした。結果的に、コチ丸にはこの私立中学という進路選択が合っていて、人生を変えるために親子2人で頑張ってよかったと思っています。
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執筆/あき
(監修:新美先生より)
とっても素敵なエピソードを聞かせていただきありがとうございます。
小学校にはほとんど通えていなかったコチ丸さんが、「学びの多様化学校」(不登校特例校)での中学校生活で、さまざまなことを経験して変化、成長していかれる様子を読ませていただき、読んでいるほうもパワーをいただけたように感じました。
学びの多様化学校(不登校特例校)は、令和6年度時点で公立と私立の学校が全国に35校設置されています。文部科学省からも、各都道府県で1校以上の設置を促すような呼びかけも出ており、今後は各地に増えていくことが期待されています。
そもそも、子どもの個性・特性・学び方は多様であり、現在の多くの公立学校のように何もかも一律で決められた生活・学習では、通いづらいお子さんがいるのは当たり前で不登校の児童生徒数は増加の一途をたどっています。通っているお子さんの個性・特性を尊重し、自分らしく登校しやすいよう、多様性を尊重し学び方、活動の仕方の選択肢を広くした「学びの多様化学校」が注目されています。
コチ丸さんは、たまたま入学時にコロナ禍スタートで、オンライン授業が続いたのですね。それが学校の雰囲気に慣れ、授業を受けるのも大丈夫だと実感するのに、ちょうどタイミングがよかったのかもしれないですね。