子育て情報『「なんでできないの!」から卒業しよう。子どもの挑戦する心を育てる、失敗への対応術』

「なんでできないの!」から卒業しよう。子どもの挑戦する心を育てる、失敗への対応術

でも、本当に子どもに伝えたいのは、モノを大切にする心、モノの丁寧な扱い方ですよね。大切なモノを失った悲しみを正直に伝え、大事なモノの扱いかたについて子どもと一緒に考えることで、成長を促すことができるのではないでしょうか。

たとえばガラス製品のように、壊れたら元に戻せないモノを割ってしまったときは、OK例のように、まず子どものケガを心配し、モノより子どものほうが大事なのだという気持ちをしっかり示してみてはいかがでしょう。

親が自分を大切に扱う姿勢から、子どもはモノやさらには人を大切にする姿勢を学んでくれるかもしれません。*2

【対人関係での失敗】友だちとけんかをした
NG例:「どうせあなたが悪いんでしょ。ちゃんと謝ったの?謝ってないなら、早く謝ってきなさい」

OK例:「つらかったね。なにか原因があると思うから、よかったらママに話してくれる?」

NG例:「友だちとケンカしたくらいで、すぐに泣かないでよ。〇〇君は弱虫だな。
そんなに泣いていたら、△△君だって仲直りしたくないって思うよ」

OK例:「それはしんどいよね。まずは、友だちの気持ちを一緒に考えてみよう。どうすれば仲直りできると思う?これを乗り越えれば、もっと強い絆になるよ」

≪解説≫
子どもが友だちとケンカして帰ってきたとき、NG例のように頭ごなしに子どもを悪者扱いしたり、泣いている子どもをこき下ろしたりしても、子どもが親に不信感を募らせるだけ。「どうせ親は話をきいてくれない」と口を閉ざし、誰にも相談できないまま人間関係をこじらせてしまうかもしれません。いじめ問題のような最悪の事態に子どもが陥らないよう、親にできることは、OK例のようにまず子どもの感情をしっかり受け止めること。そのうえで、子ども自身が友だちとのトラブルを解決するためになにができるか一緒に考えてあげてください。

仲良しの友だちとの関係が悪化してしまうと、とても心細く不安なものです。そんなとき、自分を否定せずやさしく寄り添ってくれる親の存在は心強いもの。
親との対話をとおして子ども自身が友人との人間関係を修復する術を見い出し克服できれば、その経験が社会に出たとききっと活かされるはずです。*2

***
子どもが失敗したときには、次のポイントを意識しながらお子さんに声かけしてみてください。

  • 子どもの言葉がどんなふうに聞こえたか
  • 子どもの行動がどんなふうに見えたか
  • ママ・パパがどんな影響を受けたか
  • ママ・パパがどんな気持ちになったか
子どもの気持ちに寄り添う言葉で親子の信頼関係を築いて、お子さんの成長を力強くサポートしていきましょう。

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