サンワサプライは19日、デジタルカメラやスマートフォンの画面を鏡で確認しながら撮影できる自分撮り用一脚「DG-CAM19」を発売した。価格は税別3,500円となっている。DG-CAM19は、着脱可能な鏡が付属する自分撮り用の一脚。デジタルカメラやスマートフォンなどセットした機器の背面に鏡を置くことで、アングルや構成など写り具合を確認しながら調節できる。スティック部分は23cmから95cmまで伸縮可能だ。なお、リモートスイッチなどの機能は持たず、カメラ側のセルフタイマー機能で撮影することを想定している。サイズはW43×D22×H230~950mm、重量はスティック部分が119g、ミラー部分が22g。幅70mmまでのスマートフォンをセットできるホルダーが付属する。
2014年12月22日もらって嬉しい年賀状。でも年賀はがき買ってきて書いて出すのは面倒だ。もう期限が迫ってきた! かといってありきたりのデザインで出したくない…。毎年のことながら頭が痛い。しかし今はスマートフォンで何でもできる時代。スマホ年賀状アプリを使えば簡単に年賀状が送れる。そして数あるアプリの中でも注目を集めているのはCONNECTITが提供する「スマホで年賀状2015」。受注数は前年比298.3%(2014年12月14日現在)で、既に100万枚を突破しているという。同社代表取締役社長の飯野法志氏に好調の要因を聞いてみた。○日本人のクリエイティブ活動としての年賀状作成--年賀はがきの売り上げが年々減っているのに、どうして年賀状に着目を?年賀状というのは日本人が何かをつくり、アウトプットする手段としてすごく興味深い分野だと考えました。みなさんが行っているクリエイティブな活動を、日本の文化として残したいという気持ちもありましたね。「人が何かをつくりたいという気持ち」をサポートしたいという想いです。--不安はなかったですか?ビジネスとして成り立つのか、収益を生み出せるかということに関して、マーケットの縮小は非常に大きな問題だったのですが、日本郵便さんをはじめとする関係企業の方々が、良い取り組みだと思うのでぜひ応援したい、とチャレンジを支持してくれたというバックボーンがあったので突っ走ることができました。○ターゲットを設定しなければ、エッジのたった企画にはならない--「ネットで年賀状」と「スマホで年賀状」のサービスを提供されていますが、「スマホで年賀状」の受注数が大幅に伸びています。理由は何だとお考えですか?スマートフォンの普及が進んでいるという状況は大きいですね。最近は特に、女性のニーズを見込んでいます。これまで年賀状というと、お父さんがデジカメから写真を取りこんでPCで仕上げて…という傾向があったのですが、スマホで年賀状を作れるとなると、今度は女性が年賀状作成の主役になってきます。今年は20歳代後半から30歳代前半の方がメインターゲットになっています。特にお子さんがいらっしゃる女性ですね。--具体的にはどういったアプローチを?年賀状市場でいうと写真つきのものがすごく多いんです。ご家族の写真とかお子さんの写真ですね。そして日常的な写真っていまはほとんどスマートフォンで撮りますよね。「スマホで年賀状」ではスマートフォンにある写真を簡単に取り込めるので、特にお子さんがいる層にターゲットを絞り込むと伸びるのではないかと意識しています。テンプレートデザインもオシャレでカワイイ、写真が映えるものを増やしています。--デザインや使い勝手ではどんな特徴がありますか?500種類以上のテンプレートを提供していて、オリジナリティあふれる年賀状がつくれます。また人気テンプレートのトップ10はすべて写真あり年賀状で、より多くの写真を使いたいというニーズに応えて、使用できる写真を昨年度の3枚から5枚に増やしました。--ターゲットを考えた際に「みんなに届けたい」といった結論になってしまうこともあると思うのですが、どのように絞り込まれているのですか?やはり、ターゲットが決められないと、エッジが立った企画にはならないですね。スマートフォン自体が若い世代に支持されていることを考えて、更にふだん写真を使っているのは…と考えていき、20代後半~30代前半の女性、と絞り込まれていきます。ただ、年賀状は国民的なものですから、アプリ自体のターゲットを絞り込んでいるのではなく、例えば10代~20代に対しては、「進撃の巨人」とコラボしたアプローチなど、いくつかのターゲットを設定して、それぞれにあった企画を立てています。若年層については、年賀状自体が既に身近な存在ではないため、まずは「面白そうだからアプリにさわってみよう」と思ってもらうことを目指しました。○人気マンガ「進撃の巨人」と驚きのコラボ--『進撃の巨人』とのコラボデザインを見て驚いたのですが…人気マンガとのコラボレーションは難しかったのですが、年賀状に馴染みのない若年層に興味を持ってもらいたくて、「進撃のマンガ年賀状」企画を進めました。--どんな企画ですか? 具体的に教えてください作中の人気キャラクターや巨人の画像を使って、マンガの一コマに写真を入れる「フォトフレームタイプ」と、自分で考えた台詞を入れる「台詞入力タイプ」の全18種類のデザインテンプレートを提供しています。また購入者に抽選で「超特大年賀状」プレゼントキャンペーンも展開しています。--ファンにはうれしい企画ですね正直、結果は見てみないとわかりませんが、アプリのダウンロードはすごく増えました。若年層が年賀状を出す、という行動につながって年賀状文化の継承につながるならば、また次の企画をやってみたいですね。○短期勝負の年賀状。克服すべきはスピード感--年賀状ビジネスは、短い期間に多くの作業が集中しますよねそうですね、ネットやスマートフォンで年賀状を簡単に作って送れるようになって、さらに後ろ倒しになっている傾向があって、自分たちの首を自分たちで絞めているように感じるときもあります(笑)--翌日配送を実施するにあたってデータ処理や印刷、配送で協力会社さんに無理を言うこともあるのでは?年賀状のマーケットというのは、年賀状自体に直接影響される会社が多いんです。日本郵便さんはもちろん、印刷会社さんも年賀状印刷を自宅プリンターでやられるよりも、きちっとした印刷物できれいなものを体験してもらいたいと思うんです。出来ないことがひとつでもクリアできれば、次のマーケットが広がるというポジティブな意味合いで応援してもらっています。とはいえ、同業各社さんも同じだと思うのですが、分散させるように早期割など導入したりしているんですけど、なかなか…。○目指すは通年サービス提供のプラットフォーム--年賀状が終わって年が明け、新しく考えていることはありますか?年賀状は1年に1回しかない短期的なプロジェクトなので、通年でサービス提供できるようなプラットフォームをやりたいと思っています。暑中見舞いなどのはがきを使ったリアルなコミュニケーションのサービス提供ですね。旅行に行ったときに、旅先から簡単にカードが送れるようなサービスも考えています。--ビジネスにあたって、飯野社長が一番大事にしていることは何ですか?僕のキャリアはデジタル領域で形成されていますが、最終的にアナログでリアルな部分が世の中を突き動かしていると思うんです。デジタルとアナログの関わりをすごく大事にしたいですね。自分たちのサービスでシェアが増えたから喜ぶのではなく、利用者に何を還元できているのか、利用者の立場になって考えていければと思っています。--ありがとうございました
2014年12月22日LINEはこのほど、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」 において、ECサイト・デジタルコンテンツ販売サイト・アプリ事業者などを対象に、LINE Pay加盟店の申し込み受付を開始した。LINE Payは、LINE(iPhone/Android)を通じて、ユーザー間での送金や提携サービス・店舗での決済を行えるモバイル送金・決済サービス。個別サイトへの利用登録が不要で簡単に決済ができるため、利用者の購入手続きの簡略化を実現し、LINE Pay加盟店においては、サービス利用・流通額の増加や成約率の向上が見込めるという。事業者は、LINE Pay加盟店申請サイトにて加盟店申請および書類の提出を行い、出店審査を通過すると、LINE Pay決済を導入することが可能となる。加盟店手数料は、導入から2年間は月間決済額100万円まで0%で利用できる(LINE Pay加盟店申請サイトから直接申請があった場合のみ適応)。100万円を超えた分については、物販が3.45%、デジタルコンテンツが5.5%となる。LINE Payでは、既に2015年春を目処に数10件の大型加盟店による導入を見込んでいる。今後は、LINEのユーザー基盤を活かした送客キャンペーンやパートナーシップ施策なども随時実施していくことで、LINE Pay加盟店および決済利用の拡大を図っていくとしている。
2014年12月22日LINEは12月19日、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」で、ECサイト・デジタルコンテンツ販売サイト・アプリ事業者などを対象に、LINE Pay加盟店の申し込み受付を開始したと発表した。LINE Payは、LINEを通じてユーザー間送金や、提携サービス・店舗における決済を簡単・便利に行えるモバイル送金・決済サービス。19日より、LINE Payによる決済導入を希望するECサイト・デジタルコンテンツ販売サイト・アプリ事業者などを対象に、加盟店の申し込み受付を開始。事業者は、LINE Pay加盟店申請サイトにて加盟店申請および書類の提出を行い、出店審査を通過すると、LINE Pay決済を導入可能になる。なお、加盟店手数料は、導入から2年間は月間決済額100万円まで0%で利用可能。100万円超えた分については物販が3.45%、デジタルコンテンツが5.5%を基本とし、国内主要ID決済サービスよりも格安の料率で運用できる。
2014年12月22日デノンは12月20日、東京・秋葉原で開催されたポータブルオーディオフェスティバル2014(ポタフェス2014)にて、DSD 5.6MHz対応のUSB DACを搭載したフルデジタルアンプ「PMA-50」の説明イベントを行った。PMA-50は12月10日に発表されたばかりの製品。Bluetoothの高音質コーデック「aptX(アプトエックス)」を開発しているCSR社とデノンが初めて共同で開発を進めた。PMA-50は最新の低遅延Bluetoothコーデック「aptX Low Latency」を取り入れていることも特徴のひとつだが、より注目したいのはCSRから提供された「Direct Digital Feedback Amp(DDFA)」だ。ディーアンドエムホールディングス マーケティンググループ マネージャーの宮原利温氏は、DDFAの採用により「音の入り口から出口までフルデジタルで、アナログ変換によるロスが一切ない」コンパクトなシステムが完成したと説明。それでいて出力は50W+50W。ヘッドホンアンプ部はアウトプットバッファーでディスクリート構成をとったほか、3段階のゲイン切り替え機能により高インピーダンスのヘッドホンにも対応する。また、デノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」も搭載。入力された音楽信号を32bitにアップコンバートするなどして、デジタル音源をより滑らかなアナログの原音に近づける。Bluetooth利用時でもAdvanced AL32 Processingは有効に機能するとのことだ。そのほか、PCからのノイズを遮断する「デジタルアイソレーター」技術を採用し、NFCにも対応。きょう体には、3mm厚アルミ素材を用いた堅牢設計となっている。続いて、オーディオ評論家の野村ケンジ氏、PMA-50の開発者であるデノン(D&M)の山内慎一氏、そしてCSRの大島勉氏によるトークセッションが行われた。野村氏はPMA-50について、フルデジタルにすることでコンパクトなサイズにまとめながら、「実売6万円前後と予想するが、10万円クラスの音を鳴らす」と評価。「ライバルが多くひしめくジャンルだと思うが、縦置き(も可能な)スタイルがユーザーにどう受け入れられるか注目していきたい」と語った。大島氏は、音質に悪影響を及ぼすノイズなどの要因を独自の方式で取り除くのがDDFAの特徴であると、CSRの技術に自信をみせた。また、「DDFAを経験豊かなHi-Fi設計陣にリファインしてもらった」とデノンの技術者に敬意を表した。山内氏は、PMA-50をDA-300、DA-10に続く3つ目のUSB-DAC搭載アンプであると位置づけ、フルデジタルでコンパクトアンプを作るためにいくつかの技術を検討した中で「DDFAがベスト」との結論に至ったと開発の裏側を明かした。また、「PCサイドでも本格的なリスニングルームでも期待に応えられる」と設置の自由度について言及。「PMA-50の鳴りっぷりは、価格を超えたパフォーマンスを味わってもらえる」とアピールした。
2014年12月21日ドスパラは19日、スマートフォンやデジタルカメラを固定できる「自撮り棒」製品として、「セルフィースティック 5点セット(DN-12088)」を、同社運営の「上海問屋」で発売した。価格は1,999円。セット内容は、セルフィースティック(自撮り棒)、マルチホルダー、Bluetoothシャッターリモコン、リモコンマウント、ネジ、簡易マニュアル(英語)だ。セルフィースティックは4段階の伸縮で、25cm~75cmの範囲で長さを調整できる。底面には1/4インチネジ穴を設けており、一般的な三脚への取り付けも可能だ。持ち手部分にはウレタングリップを採用し、手首用のストラップも付いている。耐荷重は最大2kg、重量は105mm。ホルダーに固定できるのは、幅が20mm~120mm、厚みが12mmまでのスマートフォン、タブレットなど。デジタルカメラは三脚穴を使って固定する。リモコンの通信規格はBluetooth 3.0で、通信距離は最大で約10mだ。リモコンの電源には、別売のボタン電池(CR2032)×1個を用いる。対応環境は、iOS 6.0以降のiOS標準カメラアプリ。対応機種は、iPhone 4 / 4S / 5 / 5C / 5S / 6 / 6 Plus、iPad 2、第3世代iPad、第4世代iPad、iPad Air、iPad mini、iPod Touch(第4世代以降)。および、Android 4.2.2以降のAndroid標準カメラアプリ。対応機種は、Galaxy S4 / S3 / S2、Galaxy Note3 / Note2 / Note、Galaxy Tab2 / Note8 / Note10.1。Nexus 4 / 5 / 7。なお、標準カメラアプリでの撮影に対応していない機種の場合、「Camera360」というアプリを用いることで、リモコン撮影が可能となる。
2014年12月21日デジタルハリウッドは、映画「STAND BY ME ドラえもん」キャラクターCGのメイキングセミナーをデジタルハリウッド駿河台ホール(御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F)にて開催する。開催日時は2015年1月10日15:00~17:00。参加費は無料。同セミナーでは、これまでの「ドラえもん」作品の2D表現とは異なり、フル3DCGアニメーションによって描かれた映画『STAND BY ME ドラえもん』監督の八木氏、アートディレクターの花房氏、CGスーパーバイザーの鈴木氏が登壇し、国民的キャラクターをどのようにして3DCGで映像化したのか、CGの技術面や演出面から作品映像を交えながら解説を行うという。ちなみに、同セミナーはデジタルハリウッドの社会人・ダブルスクール対応コース「本科CG/VFX専攻」(2015年4月開講)の開講記念セミナーとして開催されるが、同スクールへの入学検討を検討している人だけでなく、3DCG・VFX技術・キャラクターCGに関心のある人、「ドラえもん」シリーズのファンまで幅広く参加することができるということだ。なお、参加に際してはWebページからの申し込みが必要になるとのこと。
2014年12月19日カシオ計算機は18日、最大7台のカメラで同時に撮影できるデジタルカメラ「EX-100PRO」を発表した。多視点からのハイスピード動画撮影や秒間60コマの高速撮影を行える。発売は2015年1月13日。法人向けのモデルだが、オンラインショップ「e-casio」でも購入可能で、価格は税別120,000円だ。EX-100PROは、ズーム全域でF2.8の明るいレンズを搭載したハイスピードカメラ「EX-100」をベースに、各分野のプロフェッショナルのニーズに応えた法人向けデジタルカメラ。秒間60コマの高速連写機能のほか、最大7台を無線LANで同期させてリモートコントロールできる機能を追加した。同期精度は最大500μ秒。多視点からのハイスピード動画・高速連写により、企業の開発部門や、大学の研究室における実験解析、アスリートのフォームチェックなどのシーンで活用できるとしている。同期には無線同期撮影専用アプリ「Synchro Shot」をインストールしたAndroidタブレットが必要だ。ハイスピード動画撮影の際に、絞り、ISO感度、シャッタースピードを調整できるモードを搭載し、状況に合わせて設定を変更可能。また、望遠鏡や顕微鏡などに接続したとき逆さまに見える画像を上下左右に反転させて撮影できるモードも装備する。連写速度以外、主な仕様は「EX-100」と同様。本体サイズはW119.9×D50.5×H67.9mm、重量は約389g(電池およびメモリーカード含む)。
2014年12月18日NECパーソナルコンピュータは18日、同社およびレノボ・ジャパン製のPC・タブレットをMicrosoft Officeの新機能とともに訴求する「NEC×Lenovo デジタルクリスマスイベント」を東京都・秋葉原で開催した。「NEC×Lenovo デジタルクリスマスイベント」は、10月に発表されたNEC製2014年秋冬新製品や12月に発表されたWindows・Androidタブレット、レノボ・ジャパンのタブレット製品などを、Microsoft Office Premiumサービスの特徴と合わせ紹介するもの。イベントではゲストとして、ますだおかだの岡田圭右さん、元アイドリング!!!メンバーでタレントの菊地亜美さん、シンガーソングライターのchayさんが登場。岡田圭右さんのSkypeを使った"デジタルギャグ"やchayさんのライブなどが披露され、来場客らとともに盛り上がった。菊地亜美さんはトークショーでNECの13.3型モバイルPC「LaVie Z」や13.3型の2-in-1 PC「LaVie U」に触り、LaVie Zに対しては「女性でも持ち運べてストレスにならない」、LaVie Uに対しては「一つでも二つの役割ができる」とコメント。レノボ・ジャパンの「YOGA Tablet 2」については、「ランニングマシンの前にかけてエクセサイズを楽しんだり、料理の時にレシピを見たりできそう」とはしゃいだ様子をみせた。また、「今日は沢山のPCやタブレットに触れられたが、もっと詳しくなって操作法をマスターしていきたい。あと一週間でクリスマスなので、大事な人にプレゼントとかどうですか」とPCへの興味を語ったほか、chayさんは「PCはいじるのが難しいと思っていたが、クリスマスカードも簡単に作れた。年賀状作りにも挑戦したい」と意気込みをコメントした。イベントには、NECレノボ・ジャパングループコンシューマ事業統括エグゼクティブ・ディレクターの留目真伸氏、日本マイクロソフト株式会社のコンシューマ&パートナーグループオフィスプレインストール事業統括本部執行役本部長宗像淳氏も登壇。留目氏はイベント開催の理由を「国内トップシェアのNECと、世界No.1のPCメーカーレノボは合弁事業を進めているが、今回2社が協力することで、日本のユーザーに合った幅広いレンジの製品を提供できる。NECPCの国内シェアも35%弱まで伸びてきている。今回はクリスマスを機会に、PCやタブレットで我々が目指すデジタルライフで何ができるかを訴求したい」と語った。
2014年12月18日タムロンは、フルサイズデジタル一眼レフカメラ用の大口径超広角ズームレンズ「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」のキヤノン用とニコン用を12月25日に発売すると発表した。希望小売価格は140,000円となっている(税別)。なお、ソニー用については順次発売予定とされている。2014年9月に開発発表された超広角ズームレンズ。35mmフルサイズ対応でF2.8対応のデジタル一眼レフカメラ用大口径超広角ズームレンズとして初めて(2014年12月17日時点)、手ブレ補正機構「VC」を搭載する。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する超音波モーター「USD」やレンズ面の反射を抑える「BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)」コーティング、ゴーストやフレアを抑制する「eBANDコーティング」を採用。「BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)」コーティングを改良することで、光の透過率を均一にして色の再現性を向上した。主な仕様は、焦点距離が15-30mm、明るさがF/2.8、画角が35mm判フルサイズ一眼レフカメラ使用時で110度32分~71度35分、APS-Cサイズ一眼レフカメラ使用時で85度51分~49度53分、最小絞りがF22となっている。レンズ構成は13群18枚、絞り羽枚数は9枚(円形絞り)、最短撮影距離は0.28m、最大撮影倍率が1:5。被せキャップとリアキャップが付属し、本体サイズは最大径が98.4mm、長さが145mm(キヤノン用)、143mm(ニコン用)、重量は1,100gだ。
2014年12月18日大日本印刷(DNP)とJR東日本は12月17日、共同で駅構内を案内するデジタルサイネージシステムを開発し、その有効性を検証するため、JR東京駅構内に同システムとポストカードを設置して実証実験を行うと発表した。同システムの設置場所には、カメラ付きのデジタルサイネージと、各店舗や施設の専用ポストカードがあり、行きたい場所のポストカードを選んでカメラに向けると、ポストカードに印刷されたマーカーを認識し、デジタルサイネージに店舗や施設までの経路が表示される。従来の構内図は、多くの情報の中から目的の店舗や施設を探し出し、現在地からの経路を自分で考える必要があるのに対し、同システムでは、ポストカードを選んでカメラにかざすだけで、行きたい店舗や施設までの経路や距離、所要時間などの情報を取得できる。実証実験は12月13日から26日まで、JR東京駅丸の内北口改札横で行われる。DNPは同実証実験を通じて、印刷物を介した簡便な操作と3次元表現によるナビゲーションの有効性を評価し、2015年度中に商業施設などへの本システムの提供を開始する予定。
2014年12月17日ニコンは12月16日、デジタル一眼レフカメラ「D800」の不正改造品が同社の修理に持ち込まれた事例を公表。不正改造品がインターネットオークション等で流通していることに注意喚起を行っている。「D800」に「D800E」のカバーを取り付けた不正改造品が修理に持ち込まれ、これらがインターネットオークション等で流通していることが発覚した。これら不正改造品はニコンの保証規定が適用されず、点検や修理の適用対象とならないと注意を喚起している。また、不正改造に起因する事故や不利益について同社はいっさい責任を負わないと説明している。「D800」「D800E」ともに、2012年1月に発表されたニコン製デジタル一眼レフカメラのハイエンドモデル。2モデルの基本的な仕様は同じで、レンズマウントがニコンFマウント、AFポイントが51点、対応感度が常用でISO100~ISO6400だが、ISO50相当~ISO25600相当への減感・増感も可能だ。相違点は、「D800E」は光学ローパスフィルターを省略し、より解像感が高い写真を撮りやすくなっていることだ。ニコンでは、「D800」と「D800E」の見分け方についてWebサイトで言及。1コマ表示モードで「統合表示」にし、右上に「NIKON D800」と表示されたものは不正改造品であるという(本来は「NIKON D800E」と表示される)。
2014年12月16日オリンパスイメージングは16日、コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS 1」向けの最新となるファームウェア Ver.2.0を発表した。最新モデル「OLYMPUS STYLUS 1s」と同等の機能にアップグレードするためのものだ。2015年1月15日11時から無料で提供する。今回の新ファームウェアは、2013年11月29日に発売された「STYLUS 1」が対象となっている。2014年11月14日に発売された最新モデルの「STYLUS 1s」で実装された機能を「STYLUS 1」でも使えるようにするためのものだ。Ver.2.0で追加される機能は以下の通り。AFターゲットのサイズを小さくして狙った部分にピンポイントでフォーカスしやすい「スモールAFターゲット」「倍率」「焦点距離」「35mm換算」のいずれかから、焦点距離表示を選択可能特定の焦点距離にスピーディーにセットできる「ステップズーム」マニュアルフォーカス時に合焦位置付近の輪郭を強調表示する「ピーキング」インターバル撮影、タイムラプス動画の撮影ワイドコンバージョンレンズ「WCON-08X」への対応アップグレードは、「オリンパスデジタルカメラアップデーター」がインストールされているパソコンとカメラ本体をUSB接続することで行える。詳細はWebページを参照のこと。
2014年12月16日ヨドバシカメラは、同社の通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」およびモバイル向けサイト「モバイルヨドバシ」限定で、デジタル製品を福袋形式で購入できる「2015年 夢のお年玉箱」予約ページを公開した。予約開始は12月18日9時から。「夢のお年玉箱」は、ヨドバシカメラが毎年年末に企画している福袋企画。PCやカメラ、家電など、各ジャンルごとに中身不明の「お年玉箱」が設定されており、特価で該当のデジタル製品を購入できる。2015年の「夢のお年玉箱」では、例として20,000円の「海外ブランドモバイルパソコンの夢 Office付」、40,000円の「ミラーレス一眼ダブルレンズキットの夢」、20,000円の「ウェアラブルカメラの夢」といった「お年玉箱」がラインナップされている。予約受付は12月18日9時から。いずれの「お年玉箱」も数量限定で、なくなり次第終了する。購入は一人1点限り。注文手続き終了後に予約整理券が配布される。決済方法はクレジットカードおよびゴールドポイント、コンビニエンスストアのみ。入金期日は12月20日23時59分までで、期日までに決済完了を確認できない場合、注文がキャンセルされる。配送は2015年1月1日で、時間指定は不可。また、お年玉箱の内容に関する返品や交換も不可となる。
2014年12月16日グリーンハウスは12月16日、車載用デジタルオーディオプレーヤー「kana DRIVE(カナ・ドライブ)」を発表した。発売は12月下旬。価格はオープンで、同社のショッピングサイト「グリーンハウスストア」での販売価格は4,298円(税込)。kana DRIVEは、FMトランスミッターを内蔵し、シガーソケットアダプター(12V車専用)が付属する車載用のデジタルオーディプレーヤー。外部入力を持たないカーステレオでも利用できる。ストレージにはmicroSD/SDHCメモリーカード(16GBまで)を使用。320kbpsまでのMP3形式、192kbpsまでのWMA形式、およびWAV形式のファイルを再生できる。音楽再生以外には、FMラジオと録音機能を装備。録音機能は、ボイスレコーダーとFMラジオ録音に利用できる。録音形式はADPCM(WAV)。車内で音楽を鳴らすだけではなく、ポータブルのプレーヤーとしても使用可能。内蔵バッテリーの充電時間は約4時間30分で、フル充電の場合、約8時間の連続再生が可能だ(FMトランスミッター使用時は約4時間)。本体サイズはW81×D14×H29mmで、質量は約23g。
2014年12月16日東京都・代官山のギャラリー「GALLERY SPEAK FOR」は、イラストレーターおよびグラフィックデザイナーの中野葉子氏による個展「Trunk Show!」を開催する。会期は2015年1月16日~28日(木曜休廊)。開館時間は11:00~19:00(最終日のみ18:00まで)。入場無料。同展は、動植物や自然の造形物をおもな題材に、甘くグラフィカルなデジタルイラストレーションを展開している中野氏による、イラストレーターとして初めての個展。グラデーション表現とはあえて対照的に、フラットなシルエットで捉えることで、逆にモチーフの細部までをきめ細かい視線で包み込む作風となっている。同展のタイトルである「Trunk Show!」には、洋服の新作コレクションをトランクに詰めて持ち寄り、ホテルなどで開く小さな展示会スタイル、"トランクショー"をイメージし、デジタル上での絵の制作と、受け手との身近な関係性が楽しめる展示を融合したいという意図が込められている。また、会場では描き下ろしの新作をメインに、これまでの創作を幅広く俯瞰できる種々の代表作を含め、ジークレープリントなど約40点が展示・販売される。オリジナルクッションやバッグ、ハンドメイドの巾着や財布など雑貨類も紹介・販売されるとのことだ。さらに、2015年1月16日18:30~19:00にはギャラリートークも開催され、中野氏による作品解説が行われる予定となっている。なお、中野氏は東京都生まれ。多摩美術大学卒。ソニー・ミュージックエンタテインメント、ニューヨークのデザイン事務所勤務を経て、自身のデザイン事務所yo-co.を設立。主にCDジャケット、ファッション広告などのアートディレクションを手がけてきた。2005年よりイラストレーターとしての創作もスタート。2010年に米コロラド州ボルダーに滞在したことを転機として、自然や動物をより身近に深く見つめるようになったという中野氏は、都市空間でのショップや立体的な演出にも絵を調和させる手法を使い、多くの印象的な誌面、ユニークなキャンペーンを形づくってきた。現在はFIGARO JAPON、Harper’s BAZAARなどの雑誌や、松屋銀座クリスマスキャンペーンなどの広告制作、パッケージデザインなどで幅広く活躍している。
2014年12月16日ヤマハは、ライブサウンドの高品質化・多様化に応える最新ライブコンソールのフラッグシップモデル「RIVAGE PM10」を発表した。発売時期は2015年中を予定。同製品は、コントロールサーフェス「CS-R10」をはじめ、DSPエンジン「DSP-R10」、I/Oラック「RPio622」、新開発の専用カード5種類で構成されており、用途に応じてシステムの規模や構成を柔軟に設計することが可能。CS-R10とDSP-R10はEthernetケーブルで接続、DSP-R10とRPio622は新開発の「TWINLANe」ネットワークを利用してマルチモード光ファイバーケーブルで接続される。また、同製品は新開発の「ハイブリッドマイクプリアンプ」を搭載。アナログ段では、回路構成、パーツの選定などすべてを見直して新規に設計し、純度の高いナチュラルサウンドを追求。デジタル段では、Rupert Neve Designs社のトランスフォーマー回路に加え、同社のハイエンドアナログ製品に搭載されているSILKプロセッシングを、ヤマハ独自の「VCM(Virtual Circuitry Modeling)テクノロジー」によって、アナログ回路の実際の挙動をパーツレベルで克明にモデリングした。そのほか、入力チャンネル4バンド/出力バス8バンドのチャンネルEQは、新開発のアルゴリズム3種と、歴代のヤマハデジタルコンソールに搭載されているアルゴリズム「Legacy」を備えたフルパラメトリック仕様。さらに、Rupert Neve Designs、TC Electronic、Eventideとの協業による新しいプラグインエフェクトを含む全45種類を装備する。
2014年12月15日MM総研は11日、「ITデジタル家電購入意向調査(2014年冬ボーナス商戦編)」の結果を発表した。ボーナスの使い道として商品・サービスの購入を挙げた人においては、昨冬よりIT・デジタル家電製品の購入意向が増加した。調査の対象は、インターネットアンケートサービス「NTT コム リサーチ」の会員モニターで、全国の20歳以上の就業者1,115人。冬のボーナスの増減を調査したところ、「横ばい(昨年と変わらない)」と答えた人が45.1%で最も多かった。「前年比1%増~9%増」から「前年比50%増以上」と回答した人は合わせて13.7%で、昨冬の調査時の8.7%から5ポイントの上昇を見せた。対して今冬のボーナスが「前年比1%減~9%減」から「前年比50%減以上」と回答した人は合わせて8.7%だった。今冬のボーナスで購買意欲が「大変上がった」「やや上がった」と回答したのは合わせて13.2%で、「変わらない」と回答したのは65%、「大変下がった」「やや下がった」と回答したのは合わせて21.8%。購買意欲が「下がった」人の方が「上がった」人より多かった。今冬は大手企業を中心にボーナスの増額に踏み切る企業が増加した一方で、2014年4月の消費税増税や円安に伴う物価上昇などの影響から購買意欲は足踏み状態にある、とMM総研は分析している。今冬のボーナスの使い道を調査したところ、「貯蓄・運用」が最も多く59.1%、続いて多かったのは「商品・サービスの購入」をすると回答した人で37.3%であった。「商品・サービスの購入」をすると回答した人に、購入商品の分野を尋ねたところ、ノートパソコンや薄型テレビ、スマートフォンなどを含む「IT・デジタル家電」と回答したのが35.3%で、昨冬の33%から2.3ポイント増えた。「IT・デジタル家電」の項目ごとに購入意向を調べたところ、薄型テレビが最も多く9.7%。薄型テレビは昨冬の5.2%から4.5ポイント伸びた。薄型テレビの購入意向を示した29人のうち、20人が「4Kテレビ」を購入する意向を示しており、国内大手テレビメーカーの4Kテレビ製品が出揃って比較検討しやすくなった点、1インチあたりの価格が低下した点が影響している、とMM総研は見ている。薄型テレビに続くのは、ノートパソコンが9%、スマートフォンが8.3%。ノートパソコンは昨冬の6.8%から2.2ポイント、スマートフォンは昨冬の6.1%から2.2ポイント増加した。
2014年12月12日「エルメス(HERMES)」がクリスマスに向けて、オリジナルのデジタルスノードームを作ってシェア出来る「エルメスが贈る、手のひらのスノードーム」イベントをエルメス銀座店、御堂筋店にて開催する。イベントは、特設ステージにて撮影し、自身が中に入ったデジタルスノードームを作るというもの。11台のカメラにより、立体的な画像が完成する。しかもスノードームのベースはメゾンのアイコンレザー「バレニア」が忠実に再現されているなど、ディテールが利いている。撮影後は、キーワードとURLが書かれたカードが渡される。PCもしくはスマートフォンでそのサイトへアクセスし、フォームにキーワードを入力すると作成された自分だけのスノードームがデジタル上で届く仕組みだ。また、写真として保存し自分の手の中で楽しむことも、大切な人に贈ることも可能。エルメス銀座店では、12月12日から25日の14時から20時(最終受け付け19時半)、エルメス御堂筋店では、12月19日から25日の16時から20時(最終受け付け19時半)に実施。銀座店では14・16・18時に、御堂筋店では16・18時に整理券が配布される予定。また、エルメス公式サイトでは誰でも利用出来るオリジナルスノードームを作るデジタルサービスを実施中。エルメスアイコンの馬がトナカイに扮した“うまトナカイ”、エルメスのバッグ、クリスマスツリーなどのモチーフを選択し、中央に配置。続いて、周りの風景を決めると完成する。エルメスのオレンジボックスに包装され、メッセージを付けてFacebookやTwitterなどのSNSを通じてシェアしたり、メールフォームで大切な人に贈ることが可能となる。
2014年12月11日シード・プランニングが運営するデジタル領域専門の市場・サービス評価機関 デジタルインファクトは12月10日、「クラウド型会計ソフト」に関する調査を行い、その結果を発表した。調査は11月、国内事業所勤務者2万814人に対してWebアンケート形式で行われたもの。回答者が所属する事業所でパッケージ型会計ソフト・クラウド型会計ソフトを合わせた会計ソフトの導入率は30.2%だった。この会計ソフト利用事業所のうち、クラウドサービスの利用率は全体の4.8%となった。回答者が所属する事業所でメインに利用されているクラウド型会計ソフトは、「freee(41.3%)」「ネットde会計(12.0%)」。ただし、やよい会計が提供している二つのソフト(青色申告オンラインと白色申告オンライン)を合わせると16.7%となり、事業者単位での利用率は第二位となった。クラウド会計サービスを選ぶときに最も重視する点については、「簡単(65.7%)」が最も高く、またクラウド型会計ソフトに関する要望については、「セキュリティーに関する情報を充実してほしい(31.0%)」という結果になっている。デジタルインファクトでは、「クラウド型会計ソフトが今後普及拡大をするためには、ユーザーにとり現状最も魅力的とされている、簡単さを訴求すると同時に、ユーザー側にクラウド型会計ソフトのセキュリティー対策への取り組みとその安全性の高さに対する理解をいかに深めていくかが重要となることが想定される」と分析している。
2014年12月11日クラウド型の動画制作プラットフォームを提供するViibar(ビーバー)は12月10日、デジタルハリウッドと提携し、デジタルハリウッドが2015年1月31日に開講する新設講座「ネット動画クリエイター専攻」内にて、ネット動画のシナリオ作りに特化したクリエイター教育プログラム「ネット動画 企画・シナリオライティング実践」コースを2015年2月より開講すると発表した。同コースは、ビーバーの現役プロ動画クリエイターを講師に迎え、ネット動画時代に適したシナリオや字コンテ制作の手法、企画の考え方など実践的な技術を提供するプログラム。経験や年齢を問わず、クリエイティブに携わりたい人やネット動画クリエイターを目指す人、動画マーケティングの導入を検討する法人などを対象とする。授業は個別トレーニング形式で、2015年2月28日から1カ月間「STUDIO 渋谷」にて実施されるほか、同年4月頃を目処に全国展開する予定。同コースのみの受講料は6万円(税別)で、12月13日より申し込み可能となる。なお、同コースにて一定水準の成績を収めた受講者は、ビーバーの提供する動画制作プラットフォームへのクリエイター登録が可能。修了後からシナリオライターとして、さまざまなネット動画制作案件に参加することができる。○動画制作を身近にするプラットフォーム「Viibar」動画制作プラットフォーム(Viibar)とは、広告やPR、コンテンツなどに活用するネット動画を制作したい企業(クライアント)と、動画クリエイターを直接結びつけるサービスで、審査を通過した約1700人のクリエイターが所属。マッチング機能だけでなく、動画制作の過程におけるコミュニケーション・ファイル共有を一元的に行うチャットルーム機能や、進捗アラート付きのスケジュール機能、動画内に指示を書き込める試写機能なども提供する。クライアントは、中間業者を通さずに、同サービス上でクリエイターのポートフォリオを閲覧し直接発注が可能なほか、ネット上でやり取りを行うため、通常よりも安価に短期間で動画素材を手に入れることができるという。なお、データはAWSを活用したクラウドにて保管される仕組みだ。同サービスは既に、楽天やDeNA、ヤフー、ANA、リクルートなどに採用された実績を持ち、多彩なクライアントのネット動画制作案件が集まる。クリエイターは、企画アイデアを100文字で募集するライトな案件から、数百万円の制作費を預かり企画から完パケまで遂行する案件まで、講座で身につけた力を活かし参加することが可能となる。○なぜ今、動画制作なのかビーバー 代表取締役の上坂優太氏は、大学卒業後に映像制作会社を経た後、楽天に入社。マーケティングや宣伝の業務に携わる中で、映像・動画制作における課題をテクノロジーで解決できないかと考え、起業に至った経歴をもつ。同氏は、米国において動画を活用したマーケティング手法や広告が台頭し、ネット動画広告市場が拡大に向かう一方で、日本市場は未発達な理由を、動画業界の制作側と発注側の視点から分析する。「米国では例えば、New York Timesが動画コンテンツを作成し配信しているといった事例があります。プレイヤーも多彩にわたり、動画広告の市場規模を見ると、2013年は約3800億円でしたが2014年には約5900億円になります。成熟しつつある市場なので、今後成長スピードは鈍化するものの、2017年に1兆円を超えると予測されています」(上坂氏)シード・プランニングの調査によると、日本の動画広告市場規模は、2013年が約158億円、2014年が前年比2倍となる約311億円という実績で、2017年には880億円にのぼると推測。米国より数年遅れているといった印象だ。上坂氏は、この現状を踏まえ、日本市場には「動画を配信するメディアが少なく」「動画配信技術の発達が遅れている」ほか、「ネット動画を大量に制作する仕組みがない」ことが原因ではと述べる。「動画の制作側と発注側の両方の立場にいた経験から、特に動画制作環境の非効率さと価格の高さに対し課題を感じていました。そのソリューションとして、動画制作プラットフォームの提供に至っています」(上坂氏)ビーバーは、同プラットフォームの提供とデジタルハリウッドとの提携によるクリエイター教育プログラムで、日本のネット動画市場の更なる拡大を図る考えだ。
2014年12月10日ディーアンドエムホールディングスは12月10日、デノンブランドよりフルデジタルプリメインアンプ「PMA-50」を発表した。発売は2015年1月中旬で、希望小売価格は68,000円(税別)。PMA-50はUSB DAC機能を搭載したフルデジタルプリメインアンプ。入力端子は、USB Type B×1、光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×1、アナログ音声×1を装備する。USBからの入力では、192kHz/24bitまでのリニアPCMと、5.6MHzまでのDSDの再生に対応。光・同軸デジタル音声入力からは、192kHz/24bitまでのリニアPCMの再生に対応している。アンプ部には高速で精度の高いフィードバックループで音質を向上させる、DDFA(Direct Digital Feedback Amplifier)テクノロジーを採用。全高調波歪率は0.004%で、S/N比は110dBと、優れた性能を実現している。定格出力は25W×2(8Ω、1kHz、THD 0.1%)で、適合スピーカーインピーダンスは4~16Ω。デジタル音源をアナログの原音に近づける技術「Advanced AL32 Processing」も採用。16bitの音楽信号を32bitにまでアップコンバートするとともに、時間軸方向の情報も拡大。よりオリジナルに近いなめらかなアナログ波形を再現する。スピーカー用のアンプのほかにヘッドホン出力専用のアンプも搭載。オペアンプによる電圧増幅段とディスクリート回路による出力バッファーの組み合わせで、ヘッドホン本来の能力を引き出す。高インピーダンスのヘッドホンでも最適な音量を得られるよう、3段階のゲイン切り替え機能を搭載する。Bluetooth 3.0とNFCにも対応しており、スマートフォンなどとワイヤレスで接続することができる。Bluetoothの対応プロファイルはA2DPとAVRCP。コーデックはaptX Low Latency、AAC、SBCを利用できる。出力端子はスピーカー、ヘッドホン、サブウーファープリアウトを装備している。本体サイズは、横置き時がW200×D258×H86mmで、縦置き時がW80×D258×H206mm。質量は2.5kgだ。
2014年12月10日米国でAmazon.comがPolaroidのプリント機能付きデジタルカメラ「Socialmatic」の販売予約受付を開始した。価格は299.99ドルで、本体色はブラックとホワイトの2種類。2015年1月1日の本発売を予定している。Socialmaticは、Polaroidらしくプリント機能を内蔵したデジタルカメラ。Android OSを採用しており、撮影した写真をすぐにFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSで共有できる。写真をPolaroidフィルム風に加工するフィルター機能も備えている。フロントカメラは1,400万画素、リアカメラは200万画素。背面の4.5インチ液晶はタッチ操作が可能だ。通信機能としてWi-FiとBluetooth、GPSセンサーも備えている。撮影データは4GBの内蔵メモリともしくはmicroSDカード(32GBまで対応)に記録する。前面右上にはユニークな「Mood Assistant」機能を搭載。写真をシェアするためのQRコードや動作ステータス、絵文字でフィーリングを表示する。Instagramのアイコンに似ていることからも話題になっているカメラだが、歴史的にはInstagramのアイコンがPolaroid製品の影響を受けて作られたと考えるべきかもしれない。
2014年12月09日ソフトバンクコマース&サービスは、SoftBank SELECTIONブランドより、場所を問わずにフルセグテレビ放送を視聴できる「エリアフリー録画対応デジタルTVチューナー Plus」(ピクセラ製)を12月20日に発売する。SoftBank SELECTIONオンラインショップなどを通じて販売する。直販価格は税込16,800円。同製品は、専用アプリ「エリアフリーTV Plus」を使って、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の視聴・録画が可能な自宅設置型のデジタルチューナー。自宅だけでなく、LTE回線やWi-Fi回線を利用して、外出先からも視聴できる。なお、利用にあたってはいくつかの注意事項がある。録画機能を利用する際は、別売のHDDが必要。対応HDDの容量は最大2TBとなる。LTE回線で約30分視聴した際、高画質モードでは約1GB、標準で約500MB、低画質で約384MB、低速回線画質で約250MBを使用する。また、外出先から使用するリモート視聴機能を利用した場合、90日に1回本体と対応機種を接続する必要がある。接続方式や対応機種は以下のとおり。接続方式はLANポート(10BASE-T/100BASE-TX)、サイズは(W)約60mm×(D)130.5mm×(H)170.5mm。対応機種は、iPhone 5/5c/5s/6/6 Plus、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 3、iPad mini 2、SoftBankスマートフォン、ワイモバイル スマートフォン、第2世代以降のKindle Fire。同製品の販売は、SoftBank SELECTIONオンラインショップほか、一部のソフトバンクショップ(銀座、表参道、渋谷、東京駅グランルーフフロント、横浜ザ・ダイヤモンド、六本木、大宮中央、千葉中央)で行われる。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月09日日本ATMは12月5日、ATM監視センターを活用したデジタルサイネージコンテンツ配信サービス「@Guidance」の新たなラインナップとして、「@Guidance Light」を2015年2月より開始すると発表した。同サービスは、ATMのセカンドディスプレイや店舗内に掲示する電子ポスター、外向きサイネージに対する映像配信を行うもので、新機器の採用やモバイル回線の利用、既存ネットワークとの併用などにより、従来の「@Guidance」に比べ利用料金を引き下げることが可能だ。同サービス導入により金融機関は、店舗の美観性を保ちつつ、ATMコーナーや店舗ロビーにおけるポスターの掲示を効率的に管理することができるほか、「@Guidance(金利表示機能付きデジタルサイネージ)」を店舗内の設置場所に応じて組み合わせることにより、最適なデジタルサイネージ運用も実現する。
2014年12月08日カシオ計算機は、さまざまなアングルからの撮影を可能にしたデジタルカメラ「EX-TR500」の新色アイスホワイトを中国で発表した。日本での発売予定はない。EX-TR500は、レンズ・フレーム・モニターが回転するデジタルカメラ「EXILIM TR」シリーズの最新モデル。従来より大きくなった1/1.7型CMOSセンサー、新開発のレンズなどの搭載によって、描写力の向上を実現し、「TRシリーズ史上最高の画質」を謳う。肌の階調表現と色再現性を向上させた「Make-up Plus」機能も搭載する。このたび、従来のカラーであるゴールド、レッド、ブルーに新色「アイスホワイト」モデルを追加した。クリスマスを意識して打ち出されたモデルだ。撮像素子は有効1,110万画素の1/1.7型CMOSセンサー(裏面照射型)。レンズはF2.8で焦点距離21mm(35mm換算時)の単焦点レンズ。対応感度はISO80~ISO3200。撮影可能範囲は約8cmからとなっている。静止画記録はJPEG方式、動画記録はMOV形式(H.264/AVC準拠・IMA-ADPCMモノラル音声)で、フルHD(1,920×1,080ドット)。内蔵メモリとして約49.9MBを持ち、外部記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードだ。電源は内蔵バッテリで、充電端子はmicroUSB。背面には3.0型のタッチパネル方式液晶モニターを備える。サイズはW124×D14.6×H64mm、重量は167g(バッテリーとメモリーカードを含む)。
2014年12月05日リリックは12月5日、Nmodeブランドのプリメインアンプ「X-PM7」を12月8日に発売すると発表した。希望小売価格は270,000円(税別)。X-PM7は、サンプリング周波数12MHzの1bitデジタルアンプを搭載したプリメインアンプ。スピード感の高いリアルなサウンドを実現する。最大出力は、8Ω負荷時が17W×2で、4Ω負荷時が25W×2。スピーカー出力端子は、コールド1本にホット2本を備えた3極タイプ。ホット側のスピーカーケーブルを接続する端子を選ぶことで、「Hmode」と「Lmode」の2つのモードを利用できる。Hmodeは駆動力重視のモードで、Lmodeはニアフィールドリスニング向きにS/N比率を重視したモードとなっている。Hmode時の周波数特性は5Hz~70kHz(±1dB)で、全高調波歪率は0.05%(1kHz、1W出力時)。モノコンストラクション構造を採用。左右に分けられたパワーアンプ基板と大型Rコア電源トランスの間に、プリアンプ基板とプリアンプ用電源基板が配置されている。入力端子はRCA×3系統とXLR×2系統を装備。本体サイズはW420×D380×H80mmで、質量は10kg。消費電力は25Wとなっている。
2014年12月05日●新製品「SSACK」は「ほぼ日手帳」の"新しい顔"スマートフォンがかなりの割合で普及してきた昨今でも、やはり手帳の買い換え時期になると、文房具店や書店などの手帳売り場はにわかに活気づく。山と積まれた手帳の中でも、定番ブランドとしての地位を確立している感がある「ほぼ日手帳」も2015年版の新商品を多く売り出しているが、その中でも異彩を放っているのがシリコン製の手帳カバー「SSACK」だ。「SSACK」は、著名クリエイターとのコラボレーションの「ひながた」、あるいは「キャンバス」とも言える基本の手帳カバーとは素材が異なり、かたちもいちからデザインされている。すでに定番の位置を占めている手帳カバーのラインナップに、あえて異なる設計の新製品を投入したのは、いったいどのような理由があったのだろうか。今回は、「ほぼ日手帳」全体のアートディレクションを担い、新製品「SSACK」のデザインも手がけたデザイナー・佐藤卓氏と、開発に携わった「ほぼ日刊イトイ新聞」のスタッフに、「SSACK」の開発エピソードやシリコンという素材を選んだ理由、そして「アナログとデジタルの行く先」についてお話を伺った。――まず、SSACKを制作されることになったきっかけをお教えください。佐藤:まず最初に糸井さんから打診をいただきまして、それが直接のきっかけですね。糸井さんが求めていらした"「ほぼ日手帳」の新しい顔"という大きなテーマに対して、シリコンはその答えに近いと思い、採用したというところです。手帳のカバーとしては新鮮に感じられるシリコンですが、素材としてはかなり生活に浸透してきていますよね。手帳に近い形であればブックカバーですとか、そのほかにも財布や小物入れなど、本当にいろいろな物に使われている。そして、シリコンについて市場調査をしてみると、意外と加工もしやすいし、色もきれいに出るし、とても面白いものだと分かったんです。――では、初期段階からシリコンに絞って開発を進められたのでしょうか?佐藤:いえ、革や紙など、手帳によく使われてきた素材も試してみたのですが、どうしても保守的な感じになっていってしまいます。というのも、既存の手帳カバーはいろいろな試行錯誤の末に今の形になっているので、そのデザインの完成度はとても高くて、新規にデザインしても、手帳としての使い勝手を考えていくと、既存の形に近づいていってしまうんですね。だから、シリコンのような、いわば「ちょっと手ごわい素材」にチャレンジしてみてはどうかというご提案をしたのですが、何せシリコンはテロテロとして、形がしっかり決まらない素材なので、提案しつつも「本当に製品化できるのかな」という危惧はありましたね。しかし、「手帳のカバーには丈夫な素材を使う」という、常識のようなものを超えないと、結局新しい顔なんてできるわけがないと思ったんです。だから、逆にそういう意味では、素材の難点と思える部分を乗り越えていく方が、もしかすると、新しい可能性が見えてくるんじゃないかということで、開発に着手することになりました。ほぼ日:先ほど佐藤さんがおっしゃったように、「今あるもの」で作ろうとすると、考えれば考えるほどに、結局今の形状が一番便利なんじゃないかという結論に行き着くような状況でした。素材や作り方から変えたいという共通認識を持つことができたことから、今回の「SSACK」の原型になる物を含め、さまざまなアイデアをご提案いただきました。――どういったプロセスでデザインの方向を固めていかれたのでしょうか?佐藤:糸井さんを含め、ほぼ日の皆さんと話しているうちに、これまでの手帳カバーは、ある程度固さのある素材で、中身の手帳を守るという意識で作られていることを再確認しました。もちろん、それは手帳カバーの使命のひとつでもあるわけです。「固い物で守る」という既存の手帳カバーのイメージをもとに、分厚いシリコンを使って、ある程度しっかりと四角い形が出る物も作ってみました。ですが、ほぼ日手帳は使う人によって自由に貼ったり挟んだりできますし、さらにSSACKと同じタイミングで、1年分の手帳が2冊に分かれている「アベック」というのが発売されたので、「厚くなる」方向だけでなく、従来よりかなり薄くなる可能性も出てきました。そのため、場合によってはうまく留まらず、カバーの形が崩れてしまいました。柔らかなシリコンを使っていながら、無理やり決まった形に収めるということがフィットしていないように感じましたね。シリコンという素材は柔らかいので、そのまま巻き付けると、手帳本体の表面に、被膜のようにはりつくような状態になります。既存の手帳の方法論ではなく、シリコンに合った形の方向性を見つけて、考え方を変えようと意識しました。――SSACKは、従来のほぼ日手帳と形は異なるものの、カードポケットからしおりまで、1枚のシリコンで機能を網羅しています。どういった設計の工夫で機能の面を解決されたのですか?佐藤:完成品を見るといかにも計算づくというように見えますが、最初から全てが計画通りに行ったわけではないんです。素材らしさを引き出すというのは、デザインにおいてとても重要なわけですよね。逆に言えば、素材らしさを活かさないのであれば、シリコンを使う意味がありません。例えば、しおりについて、そもそもシリコンで機能を満たせるかどうかという根本的な点から検討しましたし、シリコンが曲がるなりの曲線を活かすほうが自然だから、カバー範囲の真上の方向から切り出すことにしたり……というのは、実際に手を動かしながら気付いていったんです。●新素材への挑戦と試行錯誤――従来のほぼ日手帳はペンホルダーとペンで閉じるバタフライストッパーを採用していますが、SSACKはそれとはまったく異なり、マグネットで止める形式ですね。ほぼ日:カバーの留め方に関しては、かなり悩みました。佐藤:最初は、シリコンの素材同士を密着させることで張り付かないかだとか、でこぼこをつけておいて、押すだけでくっつくような構造を模索したりと、さまざまな方法を考えました。あとは、バンドで留めてしまおう、という案もありました。先ほどお話しした通り、人によって手帳の厚さ、すなわち手帳を留める位置が変化しやすいのがほぼ日手帳の特性ですから、そこをどのようにクリアするかという部分が、とても難しかったですね。試行錯誤の末、磁石で留めることに決まりました。そうすると、巻き付ける終点のところが、洋封筒のような形になるわけです。斜めにカットしないと、余った端の部分がベロベロとめくれてしまうでしょう。でも、磁石を1点で留めて引っ張る形にすれば、こうベロベロするところが少なくなります。この形も、見た目を追い求めたのではなくて、機能から必然的にそうなったものなんです。こうした創意工夫を乗り越えてみると、変化する手帳の厚みに沿わせていくということに対して柔軟に対応できるシリコンは、この手帳に適した素材なんだと感じられるようになりました。――従来のほぼ日手帳ではペンホルダーがストッパーでもありましたが、SSACKでは別途ペンクリップを挟むためのパーツを作られていますね。留め具の話の続きにもなりますが、既存のほぼ日手帳から離れる、という意味だけではなくて、シリコンでバタフライストッパーを作ると強度が足りないんです。ペンの抜き差しにも耐えられないでしょうし、手帳の外側にあると、かばんの中の持ち物と引っかかって力がかかってしまう。だから、いっそ手帳の中に入れてしまった方がいいだろうなと考えて、そこからペンを引っかけて入れるような形が生まれました。――SSACKのカラーバリエーションはかなり鮮やかでありつつ、ややパステル調の色味ですが、この色選びに至った理由を教えてください。佐藤:シリコンという素材の発色はかなり自由になるので、皆さんと一緒に話し合いながら検討していきました。ほぼ日:どうしても他のラインナップとの兼ね合いもあるので、バリエーションをたくさん出して、他との調和を見ながら決めていきました。ただ、やっぱりシリコンらしい発色のよさとかわいらしさが合わさった雰囲気は、生地では出せない部分なので、そこを活かすことは考えました。佐藤:シリコンという素材は本当にバリエーション豊かなので、その発見と共に、またカラーバリエーションが増えてくる可能性もありますよね。ほぼ日:色を決定してから工場に行ったところ、それまでに見たことのないすごくはっきりとした蛍光色のシリコン素材を見かけたました。蛍光色に関しては、毎日使う物としては強すぎるかと思って見送りましたけれど、今後色が増えることもあるかもしれません。表面も、今回のような平らな物だけでなく、シボを付けたり、エンボス加工をしたり、模様を付けたりもできるので、まだまだ発展しそうな面白い素材を見つけた、という段階です。佐藤:そうそう、だから、可能性の扉が開いた感じがしますよね。――なるほど。話は変わりますが、以前糸井重里さんに今季のほぼ日手帳についてインタビューさせていただいた際、「SSACK」はこの手帳のスチューデント・モデルにあたるというようなご説明をいただいたんです。佐藤さんがデザインを手がけるに当たって、若い方が手に取ることを念頭に置かれていたんでしょうか。佐藤:シリコンのような素材に違和感なく触れる人たちというのは、比較的若い人だろうなという意識はありました。だけど、最初の入り口を若い人だとしても、大人の方々に好きになっていただけたのであれば、ぜひ使っていただきたいです。第一の対象としては若い人になるかもしれないけども、その奥にはいろんな人たちがいるので、デザインにおいて、やはり普遍性というのは、常に考えておかないといけないと感じています。だから、僕がデザインするときはいつも、例えば「若い人」向けに完全に絞ったデザインはまずしてないんですよ。入り口のその先を見る視点というか、それはいつもね、考えてはいるんですよね。――SSACKは100%シリコンで作られたカバーですが、今後、他の素材と組み合わせるなど、他の展開はあるのでしょうか?佐藤:そうですね、可能性としてはあると思います。繰り返しになりますが、シリコンはこう、テロテロとした形の決まらない素材なんです。だから、何かと貼り合わせることによって、質感や触感、使い勝手といった感覚的な部分で、新しいと感じられる素材が生まれるんじゃないかと思いまして、そのような作りのプロトタイプも提案させていただいたんです。だけども、新しい素材から開発を行うみたいな方向になると、それはそれは時間がかかるんですよ。そうやって複雑なことを突き詰めていく一方で、ものすごくシンプルに作ることも考えて、後者のほうがコストは抑えられると気づきました。まず手にとってくださる若い人たちのことを考えた時に、やっぱり高価な物は買えないじゃないですか。そういった流れで、今回は違ったかたちになりましたが、この(シリコンと異素材と組み合わせる)方向をこれからも探っていくことは、僕はいいのではないかと思っています。――今後、SSACKの第2弾、第3弾もありうるということですか?佐藤:「ほぼ日手帳」全般にいえることなのですが、糸井さんやみなさん、そして僕たちという"「ほぼ日手帳」チーム"は、決して満足しないんですよ。次の年には「何か」できる、もっとよくできるぞという姿勢で取り組んでいます。もちろん、その時点では一番いいと思えるものを世に出しているのですが、それでも、出来上がったものを常に疑ってかかるわけです。SSACKに関して言えば、初々しい新人で、「まだまだこれから精進しなさい」と言いたくなるようなところがありますね。●デジタルメディアの「朽ち方」――最後にお聞きします。SSACKのデザインを拝見したとき、昨今スマートフォンなどでスケジュール管理をしている人たちにも受け入れられやすそうな雰囲気を感じました。デジタルがアナログにとってかわる、というような論議はさまざまなところで起こっていますが、佐藤さんのデザインのお仕事の上で、デジタルとアナログはどのような違いがあり、どちらを好んで使っていらっしゃいますか?"デジタル"と"紙"はよく比較されますが、これからもずっと共存していくものだと思います。僕個人としては、大人になるまでずっと紙に親しんでいて、そもそもデジタルメディアがなかったですからね。だからこそ感じる安心感と、鉛筆と紙の摩擦によって、スケッチが見えてくるというその触感、そして自分がアウトプットすることによって、目からその結果がインプットされるという相互作用が非常に重要だと感じています。もちろん、インターネットで調べものをしたり、メールをしたり、連絡のために文章を書いたりだとか、そういった用途には当たり前のように使いますし、スマホも使っています。けれど、デザインに関しては、デジタルな道具で線を引くことは1本たりともないです。――現在のデジタルツールは、まだ佐藤さんのデザインの仕事における相互作用を成り立たせるまでには至ってないということでしょうか。佐藤:そういう意味では、まだまだ発展途上なんでしょう。だって、デジタルな入力デバイスでは、質感みたいなものまでは自分に戻ってこないじゃないですか。まだ「平らなものを、とがったものでこする」というような触感しかなくて、紙と鉛筆が持っている「豊かさ」はそこにはないわけです。デジタルなツールのほうが情報はどんどん手に入るけれども、自分の身体の感覚を常に活かしながらクリエイションするという意味では、まだまだといった印象です。今のところは、紙のほうが面白くてしょうがないですね。だから僕にとっては、比べようとも思わないというか。――まだ比べる段階にない、ということですか?佐藤:ええ、全くないですね。たぶん、そのまま僕は逃げ切っちゃうのかもしれない(笑) でも、デジタルなものを否定しているわけではまったくなくて。なぜなら、これからの若い人にとってはね、当たり前のことだからなんです。もうそういう世代はすでに生まれているのだから。僕らの時代だって、シャープペンシルが出た時には、「普通は鉛筆をナイフで削るもんだ!」って、怒られたわけでしょう。ロットリングが出た時には、「本来はカラス口で引くものだ」って言われてたわけだし、常に道具っていうのは進化して、その都度「昔はこうだった」ってお叱りを受ける運命にあるものなんです。誰が文句を言っても、新しい道具の可能性がどんどん切り開かれていくのは事実で、僕にとっては、紙と鉛筆と消しゴムっていうのが感覚的に一番信頼できる、というだけの話です。ただ、いまのデジタルメディアに対して思うのは、「朽ちていく」という要素を入れるといいと思うんですよ。紙は時と共に朽ちていくので、時間を経た自分のスケッチを見ると、黄ばんで時間を経た状態が、過去の情報を自分に戻してくれます。また、例えば人間の細胞も、細胞そのものに死ぬプログラムが組み込まれているからうまく働くのであって、もし細胞が死ななかったら、どんどん増長して大変なことになってしまう。デジタルデータには、この例えに近いものを感じます。だから、いつまでもきれいなままではなくて、デジタルならではの「朽ち方」みたいなものがあったりしたら、すてきなのではないかと思います。――ありがとうございました。
2014年12月05日クロスフォレストは5日、デジタル一眼レフカメラの背面液晶モニターを保護するガラスフィルム「CF-GCシリーズ」を発表した。発売は12月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込1,480円前後だ。「CF-GCシリーズ」は、0.33mm厚のガラスを採用したフィルム。カッターなど鋭利なものでこすっても傷が付きにくく、デジタル一眼レフカメラの背面液晶モニターを保護する。フィルム表面には撥油コーティングを施しており、防指紋性も高い。タッチパネルにも対応。対応機種は、キヤノン「EOS 7D Mark II」「EOS 70D」「EOS Kiss X7i(X6i)」「EOS Kiss X7(X6)」、ニコン「D810(D800)」「D750」「D610(D600)」「D7100」「D3300(D3200)」。
2014年12月05日年末年始のこの時期。親しい友人とのパーティや、冬休みの家族旅行などを計画している人も多いことだろう。そのような機会に大活躍してくれそうな、小型のデジタルビデオカメラ「iVIS mini X」がキヤノンから発売された。価格はオープン、キヤノンオンラインショップでの直販価格は38,800円となっている(税別)。今回、実際にセルフィー(自撮り)し、その使い勝手をチェックしてみたので紹介しよう。○まずは仕様をチェックiVIS mini Xは、高性能マイクを搭載したHDビデオカメラ。手のひらに乗るサイズ感は、ビデオカメラというよりスマートフォンに近いイメージだ。手にとってみると、スマホよりやや厚く、やや重い、そんな印象を抱く。カラーバリエーションはブラックの1色。表面にはツヤ消し加工が施されており、指紋の跡がつかないよう配慮されている。本体の底面には、最大傾斜60度の自立式スタンドを搭載。また三脚穴が用意されているので、カメラの三脚を取り付けることも可能だ。液晶モニターはバリアングル仕様のため、自由な角度で撮影が楽しめる。カメラの主な仕様としては、F2.8の明るいレンズを採用、MP4記録時の有効画素数は約899万画素。電源をオンにするとレンズカバーが開く仕組だ。レンズの両脇には高性能なステレオマイクロホンを搭載する。端末のサイドにはマイクの音量調整ボタン、イヤホン端子、マイク端子、電源ボタン、HDMI端子などが配置される。動画記録時間は約17時間20分(4Mbps記録時/ 32GBメモリーカード記録時)、バッテリー連続使用時間は約160分(付属バッテリー使用時、AVCHD 17Mbps記録時)。○実際にセルフィーしてみるさて、ここからは本製品の実力を実際にチェックしていきたい。実際に秋の行楽地に出かけて、撮影してきたので、その結果を紹介しよう。まずはバリアングル液晶を活用したセルフィーに挑戦してみる。カメラ好きの女性が増えたこと、スマートフォンで簡単に自撮りが楽しめるようになったことなどの理由から、カメラ市場では最近、セルフィーがブームとなっている。iVIS mini Xなら、レンズを自分の顔に向けて液晶ディスプレイを起こせば簡単に自撮り環境が整う。セルフィーに最適な製品と言えるだろう。驚いたのは、その画角の広さ。本製品では動画(MP4)で約160度、静止画で約170度の広角撮影が可能だ。「景色の良い観光地に来たのに、全景がカメラに収まらない」という悔しい思いをしたことはないだろうか。iVIS mini Xに搭載されている魚眼レンズなら、目の前の景色を撮り逃がす失敗はなくなるかも知れない。銀杏の紅葉が綺麗な並木道を、手持ちで歩きながら撮影することにした。モニターの明るさはほどよく、屋外でも見難いことはなかった。ただ、手で持ちながら撮影する場合、本製品のどこを持てば良いか迷った。スタンドを出してグリップすべきか、本体の底を手のひらに乗せるべきか、手持ち用に一脚のようなものを用意するのが良いのか。筆者は結局、スタンドを出して手持ちすることにした。ここで、実際に撮影した動画を掲載したい。高性能マイクが、すれ違う人の話し声や噴水の音、土を踏む靴の音まで鮮明に拾っている。手ブレ補正が効いており、歩きながら撮影してもさほど画面が揺れない、などの特長も認められる。本製品は、場所や被写体に合わせて撮影シーンを選べるのも特長のひとつ。「マクロ」「夜景」「車内」「スポーツ」「グルメ・ファッション」「スノー」「ビーチ」の計7種類が用意されている。このほか「オーディオシーンセレクト」では、撮影シーンを選ぶだけで適切な録音設定で撮影できる。楽器の演奏風景などを記録する際に活用できるだろう。ユニークな撮影方法としては、最大1/4倍速の「スロー記録」や、時間の経過を早回しで見せる最大4倍速の「倍速記録」に対応した。また、被写体の動きを一定間隔で自動撮影し、映像をつないで一つの動画として再生できる「インターバル記録」も搭載している。このほか、魚眼レンズによる広角撮影にも対応。手ブレ補正機能と高性能ステレオマイクが搭載された本製品なら、様々な利用シーンで活躍してくれそうだ。例えば、これまで家族旅行のビデオには映ってこなかった撮影熱心なお父さんも、セルフィーに適した本製品なら家族と一緒に楽しんでいる様子を映像に残すことができる。ハンドバックやジャケットの内ポケットなどに入れて持ち運べるほどコンパクトなので、旅行の手荷物にもならずに済むことだろう。本製品には無線LANを内蔵する。専用アプリケーション「CameraAccess plus」を手持ちのモバイル端末にインストールすれば、スマートフォンやタブレットから映像のチェックやリモート撮影が可能だ。外出先から留守中のペットの様子もモニタリングできる。大画面のテレビやモニターに映像を表示しながらの撮影も行える。ちなみにiOS向けには専用アプリケーション「Movie Uploader」も提供されている。iVIS mini Xで撮影した動画や静止画をiPhoneやiPadに転送できるので、YouTubeやFacebookなどのSNSにもアップロードしやすい。これまでスマートフォンで自撮りしてきた人は、これが1台あれば一歩も二歩も先を行く高品質なセルフィー環境が手に入ることになる。また、楽器の演奏やダンスの振り付け、テニスやゴルフなどを楽しんでいる人なら、本製品で自撮り撮影することで、後から客観的な目線でフォームなどを確認することができるだろう。広角で撮影できるので、人数が多くても見切れる心配がない。高音質で記録できる点も心強い限りだ。アイデア次第で、様々な楽しみ方ができそうなiVIS mini X。この機会にiVIS mini Xを使ったハイクオリティな動画作りに挑戦してみてはいかがだろうか。本稿を読んで興味をもたれた方は、同社のスペシャルサイトをチェックしてみてほしい。
2014年12月04日右手に指輪をする夫
兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい