2018年2月18日 17:00
会社を辞めて、こうなった。【第68話】何がウケて、どんな冗談がドン引きに? アメリカン・ユーモア世渡り術。
またジョークを言うときの彼の姿勢を注意深く観察すると、胸を張って深々と椅子に腰掛けて堂々とした様子で発言し、どう見ても劣等感を持った人には見えません。しかもこの眼力!(笑)。
ウディ・アレンのジョークもこちらアメリカでは好みがわかれるのが事実。よくよく考えてみると、映画のなかでウディとやりあっている人は誰も笑っていませんね。”ウディ・アレンはすごい映画監督だ” という共通認識のもと、観客として映画を観ているから笑えるのです。
つまりユーモアのなかでも自虐ネタで笑いが取れるのは、こちらではある程度社会的に認められた人だという表れなのかもしれません。あとは、間違ってもウディ映画の主人公のように姿勢を丸めたりせず、自虐ネタはあえて “堂々と悠然とした” 様子で言い切ってしまう、というところでしょうか。聞いているアメリカ人が笑えるように安心させる必要があるのです。
肩をすくめながら「宙ぶらりんな女」を満喫中の私はまだまだ、アメリカと日本、2つのユーモアチャンネルを使いわけるほうが無難なようです。
SEE YOU!
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