2018年8月29日 18:00
口論が裁判沙汰へと発展…衝撃作『判決、ふたつの希望』の裏側を探る
50の国に50の歴史があるようなそんなところなんだ。だから、レバノンの歴史については、レバノン人にとっても本当に複雑なものなんだよ。
レバノンというのは、モダンなところもあれば、伝統的なところあって、ムスリムの顔もあれば、キリスト教徒的な顔もある。無宗教的なところもあるし、共産党主義的なところもあるというように、すべてがある場所だから、まずは住んでみて、働いてみて、恋愛をしてみて、食事をしてみてというのがレバノンを知るのには一番いいかもね。
女性に希望を見出している
―それでは最後に、ananwebを読んでいる女性読者に向けてメッセージをお願いします!
監督
中東のことを日本の女性がどんなふうに思うのかわからないけれど、中東の女性というのは状況をよくしようといま闘っているところだし、僕は女性に希望を見出しているんだ。中東が置かれている暴力的な状況も、権力の座に女性がつけば絶対にいいほうに変わるんじゃないかと思っているくらい。
日本よりもアメリカよりもどの国よりも、中東あるいはレバノンの大統領が女性になればいいなと思うし、アラブ圏のなかで女性がもっと力を持つようになったら、物事はもっと良くなるようになるんじゃないかな。