くらし情報『口論が裁判沙汰へと発展…衝撃作『判決、ふたつの希望』の裏側を探る』

2018年8月29日 18:00

口論が裁判沙汰へと発展…衝撃作『判決、ふたつの希望』の裏側を探る

監督
特に細かい演出ということはしていなかったよ。それよりも、キャスティングに6か月かけて、精査して選んだんだ。だから、現場では読み合わせをして、リハーサルをして、撮影するだけだった。特に、トニーとヤーセルを演じた2人の俳優は直感型のタイプだから、特にメソッド的なことは必要なかったよ。彼らも、現場では役を引きずることなく、普通に話していたしね。

おもしろかったのは弁護士の2人の方かな。というのも、トニーの弁護士役の俳優が大学で演劇を教えている先生で、ヤーセルの弁護士役の女優が本物の生徒だったから、彼のことを現場では「教授」って呼んでいたんだ。

レバノンをより知るためには?

口論が裁判沙汰へと発展…衝撃作『判決、ふたつの希望』の裏側を探る


―この作品を拝見すると、レバノンの歴史や文化に触れることもできるので、日本でも興味を持つ人は増えるかと思います。
レバノンをより知るためにオススメの映画や本などはありますか?

監督
映画や本では足りないから、一番いいのは2か月くらいレバノンに住んでみることだね(笑)!すごく歓迎してくれる場所でもあるので、理解できないことも多いかもしれないけど、少しずつ好きになってもらえると思うよ。日本では物事や歴史について、ある程度統一した見解を持っていると思うけど、レバノンは18の宗派が共生していて単一の思考がないし、それぞれの歴史を主張するような国。

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