2016年12月21日 08:00
木村拓哉、『無限の住人』杉咲花との“特別な関係性”とは?異例の対応に記者陣も感激
そういう強いイメージがあったんですが、真逆の人でした」と楽しそうににっこり。
「何に対してもものすごく繊細」と分析するが、「監督の繊細さがまた違ったように感じられたのは、緊張感あふれる現場での言葉のチョイス」だそう。「現場自体が真剣勝負だし、その真剣さが膨張してパンクしそうになると、監督がわざとわざとガス抜きをするようなことを言ってくれるんです。冗談も言うし、関西の方だからツッコミも放ってくれる。僕もびっくりしました」。
一方の杉咲さんも、可憐な中にも強さと孤独を秘めた少女・凜を見事に作り上げていた。「凜の描いてあるページや、大事にしたいと思った表情を印刷したりした」と原作への敬意を胸に、撮影に臨んだと言う。「凜の背負っている過去を、どうやって自分のなかで大事にすることができるかすごく不安だった」と難役への不安もあったが、「万次さんと対面して演じさせていただいているので、“万次さんを信じる”ということを一番大事に演じています」とまっすぐな眼差しを見せる。
木村さんは「“死ねない”というメンタリティを持っていた男が、凜が自分を頼ってくれたことによって、初めて前向きになれた。凜と出会ったことで、万次は生きる目的を確実に得ている」