2017年11月27日 19:00
【インタビュー】オンラインシアター始動 別所哲也が提唱する「ライフスタイルとしてのシネマ」
「契約が終わる10年目を前に、8年目くらいから『次の10年をどうすべきか?』ということを考えてきました。ショートフィルムを巡る環境の変化――デジタル化の浸透、課金の方法や著作権の在り方、広告のシステムなどが整ってきた中で、これまで実際の映画館で“人肌”で感じてきたことを、それが伝わりづらいとされるオンラインでチャレンジしてみるべきなんじゃないかと」。
オンラインでの映像配信としては、ここ数年で「Netflix」や「Hulu」「Amazon プライム」といった配信事業がしのぎを削り、“戦国時代”の様相を呈しているが、別所さんは、新たに立ち上げる「ブリリア ショートショート シアター オンライン」は「決して既存の配信サービスの競合ではない」と語る。
「最近、“ライフスタイルショップ(=衣食住にまつわる商品を取り揃え、生活スタイルをまるごと提案する店)”というのをよく聞きますが、僕らが提案するのは『ライフスタイルになるシネマ』。ただ作品を置くのではなく、生活の延長として、映画的な体験や情報が集約されたWEBメディアでありたい。地縁、血縁、ネット縁って言い方を僕はよくするんですが(笑)、SNSなどを通じて、いろんな経験や共感を、瞬時にいろんな人と共有できる時代です。