2020年3月10日 11:50
佐藤健「恋つづ」から『るろ剣』まで計り知れないその魅力
もちろん「恋つづ」の天堂でも、ドSツンデレから一転、酔いつぶれた“勇者”七瀬が「私が先生を笑わせます」と告白した際、閉ざしていた心を射貫かれハッとする繊細な演技も披露している。
語り継がれる野上良太郎「仮面ライダー電王」
とことん不運なヘタレ男子の野上良太郎が、俺様系や人情系、キザ男系など、タイプの異なる4人のイマジン(怪人)に“憑依される”という設定の「仮面ライダー電王」(2007~2008)。佐藤さんは特技のブレイクダンスを披露する上、イマジンに憑依されるたび、人格やルックスがガラリと替わる良太郎を熱演した。
つまり、実質1人5役。関俊彦や遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一といった人気声優やスーツアクターのクセまでも把握したその演技力は、“新人の登竜門”といわれる平成仮面ライダーシリーズの中でも突出しており、当時から“ただ者じゃない”と感じていたファンは多いはず。『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』では『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』以来、10年ぶりに良太郎としてカムバックしたことも話題を呼んだ。
振り幅を堪能すべし『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010)