2021年12月17日 18:45
「SNSはツールの1つであることを忘れちゃいけない」臨床心理士・みたらし加奈に訊くSNSの向き合い方
もしかしたら病気という形になっていくというのは、体の病気と同じく当たり前のことだと思うので。そういった面でもすごくリアルだなって思ってました。
奥浜例えば不安の種みたいなものは努力で解決できるとか、精神的に頑張ればいいんだとか、そういうところで押し込められていた日本の文化ってあると思うんです。でも、いまって、その弱さを1つ1つ自分で認めてあげることがゆくゆくは強さに繋がっていく、というか。強さっていう表現が正しいか分からないんですけれど、でも弱さを認めてあげることだよね、っていうのがこの作品でも描かれています。みたらしさんもおっしゃっていたように、いろんな人にその種があって、誰もが抱えているものだよねっていうところを肯定している、認めてあげるような作品でもあったかなと思いました。
主人公のエヴァンが社交不安症(社交不安障害)と医師からいわれて、自分自身に手紙を書くようなセラピーをやっているんですけれども、これってどういった症状で、学生の方に多いことなのでしょうか?
みたらし世の中には10代まで、特に義務教育までの過程って集団行動が苦手な方もいらっしゃると思うんです。苦手と思っても学校の中に押し込められてしまうとか、コミュニケーションを取らざるを得ない環境というのをかなり強いられている部分が10代は大きいので、そういったところで社交不安障害を発症しやすいのもあるだろうし、自覚しやすい。