秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【前編】
という声もあったようで、最終的には、近年はホラーが人気というのもあってスリラーのテイストを押し出していこうということになったそうです。松本冒頭からいきなり羽根の生えた男が出てきて、最初から「これはこういう世界の話です」という描かれ方をしてるんですよね。そこにすごくびっくりしました。
渡辺説明がないんですよね。人間が動物化していることが既に当たり前のこととして受け入れられている世界として描かれてるんです。
青木普通はああなるまでのプロセスを描くものだけど、そうじゃない。最初から宇宙人が地球で暮らしているという設定で描いていた『第9地区』と同じ描き方ですね。
渡辺導入も含めて見せ方がうまいですよね。
青木いま、世界中で移民の問題があったり、「分断」が叫ばれる中で、自分と異なる存在にどう向き合うべきかを描いているのがうまいですね。
奥村原題は『Le Règne Animal』で英語だと“The Animal Kingdom”ですよね。これを『動物界』という邦題にした経緯は知りたいです。
渡辺当初はそのまま『アニマル・キングダム』でいこうかという話もあったんですけど、既に『アニマル・キングダム』という別の映画があるんですよね。