2015年3月2日 10:00
5日にかぐや姫の正体が判明!? - 石川温がKDDIに聞く、三太郎CMの"キモ"
サービスを一言に凝縮するかが重要になってくる」(高橋氏)
○"田中プロ"も満足した三太郎シリーズ
ただ、様々なサービス、商品を訴求するCMの場合、どうしてもいろいろとメッセージを盛り込みたくなってくるものだろう。特に商材が豊富にある携帯電話会社にとってみれば、「あれもこれも」となってくるはずだ。
「社内から『細かくサービスを訴求したい』と言われるかと思ったが、CMが面白いと、そういった声も聞こえてこない。むしろ、CMの中身がセールストークになるなど、社内からの反応も思ったより良かった。エンタメ要素を盛り込むと、世の中が動くと実感した」(高橋氏)
このCMの面白さに「会話劇」があるのは間違いない。誰もがよく知る3人の太郎たちが、現代人が当たり前のように会話しているリアリティのあるセリフをしゃべる面白さ、軽妙な掛け合いについつい画面を注視したくなってくる。実際に、撮影現場では台本通りにやるだけではなく、出演している3人のアドリブによって成立することも多いようだ。
学割を訴求する際、桃太郎が「パッカーン」と桃を割られる誕生シーンを表現するシーンがあるが、撮影時、高橋氏は「『パッカーン』の面白みは撮影しているタイミングでは認識できなかった。