2015年5月15日 10:00
菅田将暉、ストイックな役作りの本音「褒められることが壁になった」「ネットのダメ出しも大事」
――ほかの作品でも同様のプレッシャーはあるんですか?
普段は「やってやろう!」「尖ってやる!」「何かを残してやる!」という気持ちもあるんですが、今回の作品に関してはまずそれをまず捨てようと思いました。自分の欲を一切出したらダメだと。
●「何もしていないのに"トロフィー"」がコンプレックス
――最近は『海月姫』の女装男子役で役作りが話題になりましたが、事前に準備ができるというのはそういうことですね。
あれは肉体的な条件ですからね。いくらでもやれます。
――役者としてストイックに役作りできる方が安心な面もありますか。
そうですね。なんでやるかというと、自分を安心させるためですから。
自己満足です(笑)。これだけやれば、現場に素直に立てるだろうという「自分」を手に入れるため。だから、今回の作品の方が役者としてはより自分が出ますから難しいんです。
『海月姫』の時は体重50キロぐらい。誰が見ても分かるぐらい痩せたんです。その肉体にきれいにメイクをしてもらった姿を見せれば、どんな芝居をしようとも褒めてもらえることが壁にはなりました。でも、男性が女性並みに細くなったら、誰だって評価すると思います。