サラリーマンの子供にも"帝王学"を! 元銀行員に聞く"家族とお金"のあり方
それを子供にも相続させたい、連続させたい、というのが帝王学です。それはお金持ちだけの特権ではありません。普通のサラリーマンでも、個人事業主として、自分を独立した経営者として位置づければ、自分の子供に信用を引き継いでもらったほうがいいですよね。
――まじめにコツコツ生きてきた信用を、子供にも同じ信用金庫に口座を作ってもらうことで、継承させることができるわけですね。
○悩みを聞いて解決する能力を親が付けてあげることが必要
――ファミリーレストランで子供に「観察」させて「質問」をする話が出てきますよね。ファミリーレストランを経営する「経営者」やビルの「オーナー」の存在を感じさせるという。そうした"帝王学"もサラリーマンでもできますよね。
教育というと、従業員として言うことを聞く、仕事を覚える、といったような雇われ根性みたいな教育がずっと行われてきているわけです。
いっぱい知識を詰め込んで暗記した人が頭がいいというような。それは違いますね。そんなものはインターネットで検索すればすぐ出てくる話で、そうではなく、問題そのものを設定する能力だとか、あるいは問題を解決する能力だとか、答えが一つでなくてもそういう能力を子供に身に付けさせるのが"帝王学"となります。