くらし情報『手をつないだら不倫ですか? 弁護士に聞く、浮気の境界線とは』

2015年10月29日 07:00

手をつないだら不倫ですか? 弁護士に聞く、浮気の境界線とは

また、不貞行為に該当しても、それを理由に慰謝料請求するには他にも条件があります。それは、不倫相手が結婚や内縁関係を知っていたか知らなかったかが関係します。慰謝料請求するには不倫相手が結婚や内縁関係を知っていたことと、関係を持ったときに夫婦関係が破綻してなかったことが必要です。

そもそも法律では、故意または不注意(過失)によって他人の権利や利益を侵害した者は損害賠償を支払う義務を負うとされています。不貞行為で慰謝料の請求が認められるのは、結婚や内縁にあることを知っていた(故意)または、ちゃんと注意していれば知りえた(過失)相手がパートナーと関係を持ったことで、結婚生活の平和を乱したり、不倫したことにより法律的に守られていた事を侵害したりするため、とされています。

ですから、既婚者と気付かなくても仕方ないよねと客観的に評価できる場合や、結婚生活の平和が不貞行為で壊されたと言えない夫婦関係がすでに破綻している場合などでは、慰謝料は発生しないことになります。

さらに、裁判では、慰謝料を請求する人が不貞行為があったことを証明しなくてはなりません。関係を持ってないと言い逃れることも珍しくないので、証拠集めが重要になってきます。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.