2015年10月29日 07:00
手をつないだら不倫ですか? 弁護士に聞く、浮気の境界線とは
例えば、性行為をしている写真やビデオ、ホテルに出入りする写真、ホテルの領収書、信用調査会社の報告書、携帯電話のメールや通話履歴、手紙、第三者の証言なども証拠になります。メールや履歴だけでは性的関係の有無がハッキリしないときは、いろいろな証拠の合わせ技で不貞行為を証明していくこともできます。相手の名前や連絡先やメールや履歴は消去されてしまわないよう、写真撮影などで証拠に残しておき、証拠の作り方も専門家に相談してみましょう。
証拠がそろったら、パートナーや不倫相手に慰謝料請求をします。気になる慰謝料の額は、不貞行為の回数や期間、主導権がどちらか、結婚期間、結婚生活への影響などさまざまな要素をもとに判断されるのでケースバイケースですが、離婚したときは100万円~300万円程度、離婚しなければ数十万程度が多いです。法律を知り、ボーダーラインを超えないことは大切です。でもそれを越えなくても不誠実なことが続けば、二人の信頼関係は崩れ、大切なものを失ってしまいます。請求したい方も請求されてしまったという方も、不倫や浮気でお悩みのときは一度弁護士にご相談くださいね。
※写真は本文と関係ありません
<著者プロフィール>
正木裕美(まさきひろみ)