2016年10月27日 12:00
独占スクープ「映画『デスノート』の最終ページ」 5時間4万字の記録 (9) デスノ、10年後復活には裏テーマがあった!「GANTZのその先へ」「桐島の真逆」
実写映画『GANTZ』を信介監督にオファーしたのが2008年。2009年末から2010年にかけて二部作一気に撮影しました。信介監督とは同じ1970年生まれで同じ苗字。何か運命を感じたのか(笑)、まだ完成もしていない撮影中からお互い手応えは感じていて、『GANTZ』が公開される前、つまりは「興行的な成功=結果」が出る前から「次」のことを話し合っていました。
『GANTZ』は実写映画で「VFXを駆使した」「SF」「アクション」エンターテイメント超大作という、当時の日本映画界にはほとんど成功例の無い挑戦でした。今でも変わらずに少ないジャンルですね。そのチャレンジングな企画である『GANTZ』で、興行的にも成功できた(『GANTZ』が34.5億円、『GANTZ PERFECT ANSWER』が28.2億円)。信介監督とのチームで、この成功の「その先」に行かなければならない。
二人とも、「成功」と「挑戦」というテーマを持って臨もうと意思統一はできていて、「挑戦」という意味で、現在の日本映画では少ない「オリジナル脚本」の開発も進めていたりしました。○『桐島、部活やめるってよ』で知る"真逆のエンタメ"
――オリジナル脚本での映画は日本のメジャー作品では少ないですよね?
現在の日本映画の環境としては、どうしても「原作モノ」