2017年12月13日 10:00
大黒摩季、応援歌を「絶対に主観で書かない」理由 - "不器用な言葉"を超えて夢の架け橋に
同じ時代を一緒に生きてきた同志。B’zの稲葉さんは、みんなが憧れる人で、王子でもあるし、ヒーローでもある。でも、私は「摩季姉聞いて!」みたいな立ち位置。
――応援歌などの提供曲とは、また違うわけですね。
例えば、「ゆうあいピック」(全国知的障害者スポーツ大会)で知的障害の子たちの応援ソング。私はその子の母になったこともないし、家族にもなったことない。だから私は、絶対に主観では書かないんです。すべて取材します。
――そうなんですか! そもそもの作り方が違う。
はい。フレーズは自分から出てくるけど。明治安田生命さんの社歌や長沼中学校の校歌は、そこで働く人、先生や子どもたちから何百人のアンケートをとるの。
――どのようなことを質問するんですか?
自分たちが毎日歌うにあたってどのようなものがいいのか。元気なフレーズがいいのか、癒やされるものがいいのか。それから、その街でいちばん好きな風景はどこか聞いたり、その学校の好きなところを聞いたり。逆に、「嫌いなところはどこですか?」とか。
そういう膨大なアンケート結果を何カ月もかけて読み倒すんです。
――それだけ多くの声を聞いてしまうと、1つにまとめるのは相当大変そうですね。