2018年6月11日 11:30
ヒット作連発・池井戸潤、執筆最大のピンチ&初映画化の感想は?
と、この小説のことを思い出してくれたら良いですね。
――事件というと、今もちょうど隠蔽など話題になることも多いですよね。
不祥事が起きると、なぜか引き合いに出されることがよくあります(笑)。
――今までたくさんの作品が映像化されてますが、池井戸作品にハズレなし、という印象がありまして。その理由はどういう点にあると思われますか?
どうでしょう。ただ、僕の小説は、あまり難しくなくて、ストーリーラインがシンプル。そして、変なラブシーンを出さない(笑)。仕事なら仕事を、徹底して描いています。
例えば家族でドラマを観るという状況で、気まずくなることはないと思いますよ。世代が広めで楽しめるような構造になっているのは、事実かなと思います。そう思うと、意外とそういうコンテンツはないのかも知れませんね。若い子向けの恋愛ドラマは、おじさんたちにとっては見づらいし。
――幅広く観ることができますもんね。作中では登場人物が困難に苦労していますが、その中でも働くことの面白さが描かれているように感じます。様々な職業を描かれる際の難しさはありますか?
全部書き終わった後に、心配なところだけ取材に行くことが多いです。