【コブスくんの使えそうな仕事術】不動産アドバイザーに聞く。退去時のトラブル対策ベスト3
たまに、今日連絡して明日解約できると思っている人もいます。そうなると1カ月以上分の家賃が発生してしまいます。
また、家主側から、『6カ月以上前に通知をすること』というような契約書が渡されていたら、その申し出は消費者契約法に違反することもありますので、地域の消費生活センターに問い合わせるなど、対処をしてください。
引っ越しを決めたら、まずは契約書を見て、『退去や解約予告の通知日』について正しく把握してから移転プランを立てるのが得策です」
■トラブル2・原状回復について
2番目に多いトラブルとは、
「借主が、退去をするときに、『入居時の状態に戻す=原状回復を行う義務がある』という取り決めの解釈についてです」と言う穂積さん。
続けて、こう説明します。
「借主は原状回復をどこまでするか、という点が疑問に感じるかと思います。普通に暮らしていて、年月とともに当然生じる自然損耗や汚損は、借主が負担する必要はありません。国土交通省(旧建設省)や地方自治体などでガイドラインが定められています。
例えば、次の事項などは、家主側が負担するべきものです。
・日照による自然損耗(そんもう)、経年や通常使用による汚損(おそん)