2021年11月22日 19:09
【『最愛』感想 6話】約束の成就が別離の時である痛み・ネタバレあり
刑事と被疑者という、これ以上にない強い制約の関係が生んだ『最大風速』である。
15年前と現在。それぞれの事件は収束に向かっているように見えて、しかしまだ火種は燻っている。ひどく不穏な形でもう一度燃えあがろうとしている。
ようやく平穏に暮らせるはずの姉と弟の元に訪れたフリーのジャーナリストの橘しおり(田中みな実)から漂う憎悪が、これからの更に辛い陰鬱な展開を示唆しているようだ。
初回の冒頭、大輝のモノローグで、『その名が世間を騒がせる前の姿』で映し出された梨央の暗い表情、鮮血がついた手のひらで髪をかきあげる場面を見返してみる。
すでに半分以上見守ってきた、この哀しいヒロインの魂にどうか光と救いのある着地であって欲しいと今は願うばかりである。
[文・構成/grape編集部]
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