【婚姻届に判を捺印しただけですが 10話】「もう二度と」になる前に…・ネタバレあり
と声をかけたくなってしまった。
百瀬は美晴(倉科カナ)から偽装結婚に気づいていたという旨を伝えられる。
好きな人がいたこと、想いを告げずに偽装結婚に逃げたのは臆病心からだということを話す百瀬。
彼は明葉との関わりの中で自分の弱さを知り成長していたのだ。
ここまで吐露しておきながら、好きな相手が美晴であったことは決して伝えない百瀬。
それは美晴への気遣いなのか、兄への義理立てなのか、彼なりの覚悟なのか。
そして恐らく百瀬の想いに気づいていただろうに、何も言わなかった美晴。
その判断が誰のためなのかは分からない。
しかし、百瀬の『叶わなかった初恋』が綺麗に昇華されたのは、美晴が『語らなかった』おかげでもあるのではないかと感じた。
2つ目は百瀬と明葉の最後のすれ違い。「よりを戻した後にどうするのか」という部分で価値観の差が出てしまったのだ。
百瀬と明葉には「相手も自分と同じ考えだと解釈し、きちんと対話をしない」という弱点がある。
再婚することを見越して結婚式の準備まで始めようとする百瀬。恋人同士にはなるけれど結婚は別問題だと考える明葉。
そのギャップが明らかになったのは、明葉の仕事の場面だった。