2022年2月17日 18:36
【妻、小学生になる。第4話 感想】明かされた『万理華』としての生活・ネタバレあり
千嘉が抱えていたもの
ママのママ、白石千嘉。夕方になって家を出て、夜は帰らず、朝に帰ってくるような生活。その原因はお弁当屋での夜勤の仕事だった。
客からのクレームへの対応に追われる毎日。自分の食事を用意するのも、洗濯物を畳むのも、「ただいま」の一言をかけることもない。彼女には余裕がないのである。
そんな中でも球技大会当日の朝、疲れ切って帰ってきた千嘉だったが、諦めて家を出ようとする万理華に「今日、お弁当何がいいの?」と声をかけたのだった。
休日に出かけようと提案した時と同様に、万理華を気にかける姿が見えるのである。
キッズケータイの裏に貼られた笑顔の親子の写真。関係が良かった日々もあったことがわかる。
しかし、それは何かのきっかけで崩れたようだった。噂によれば、父親のDV、そして離婚。
あの頃のように思う通りにできないもどかしさを抱えながらも、自分でどうにかしなくてはならないと力が入り過ぎている結果が現状なのではないか。千嘉が相手の男性と頻繁に連絡を取り会うのも、万理華の転校なんて「どうにでもなる」…そんな発言からも、自分の幸せしか頭にないように感じられるのだが、家庭を安定させたいという焦りがそうさせているようにも思える。