【石子と羽男 第5話 感想】今を生きる全ての年代の人へのエール
大人のはずの羽男が、大庭の恋の行方を中学生の修学旅行の夜みたいに思いっきり楽しんでいたように。
子供のようにはしゃぐのも、恋を楽しむのも、新しい日々を受け入れ、新たな気持ちと出会うのに、遅すぎるということはないのだ。
「高齢者の方々は人生を楽しむ義務があるんじゃないですかね?」
羽男の言葉に、重野は生前整理を進める事を決意する。
重野は一歩踏み出す。何度も練習した、万寿江が大好きな曲を奏で、やってくる素敵な未来を想像するのだ。救いの手はそこにある、何歳でも遅くはない。歩む道や時代、一歩を踏み出す歩幅が違くても、エンドロールはまだまだ先だ。
そして大庭も、石子に想いを伝える。
第5話で描かれた、大切な誰かに、今、想いを伝えること、何も言わない優しさ。
依頼人と主人公達の関係性がこのテーマで上手く交差し、私達へささやかな希望を与えてくれただろう。
『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送
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[文・構成/grape編集部]
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