【石子と羽男 第10話 感想】その傘は、誰のために差し出すのか?
しかし直ぐ後退りしていた頃の羽男は、もういない。石子も大庭も同じだ。ちょっとした出会いで、遭遇で、彼らの人生は良い方向に大きく変化した。
ここから潮法律事務所の反撃が始まる。
大庭は、拓が書き続けていた『蒼』の文字は、『蒼色』のライターということを伝えるものだったと気づく。その色のライターを持つのは、刀根だ。
そして羽男の姉の検事・優乃(MEGUMI)の巧妙な話術にまんまと乗せられた刀根が、犯行を自白。
あの日理一郎を尾行していた刀根は、自ら命を絶とうとする理一郎に手持ちのライターで火を放ったのだ。
そして不動産投資は御子神が計画したものだということも判明する。綾と高岡の裁判は無事に勝訴。
残るは御子神を追い詰める方法。
そのヒントは、塩崎(おいでやす小田)が連れてきたご近所さんが訴えた『ポイ捨て』だった。羽男が思い出したのは、御子神が煙草をポイ捨てしている瞬間。それから1ヶ月、大庭と石子と共に、全ての証拠を回収し、自分の真顔と共に写真で収めた。
法の隙間を掻い潜るのならば、強い者が無下にした小さな穴から攻めれば良いのだ。
御子神は廃棄物処理法違反で現行犯逮捕される。