【エルピス 第1話 感想】覚悟を十二分に感じる第1話 意味深なEDにも注目
その真相とは、10年前に八飛市で若い女性が殺され遺棄された八頭尾山連続殺人事件の犯人・松本良夫(片岡正二郎)が実の犯人ではないというものだった。
家出中の女子中学生が松本の家に偶々身を寄せてただけというが、マスコミが誘拐、監禁、そしてロリコン殺人鬼だと騒ぎ始め、世間は松本が犯人だと信じ始めた。
松本は一度は事実を認めたものの、裁判では無罪を主張。その後の最高裁で死刑判決を下された。
いわゆるマスコミによる印象操作が無実の人を犯人に仕立て上げ、冤罪を生んだのだという。
以前『ニュース8』で冤罪特集を扱っていた浅川にこそ力を借りたいと目力で訴える岸本だが、目の色を変えそこまで躍起になるのは事情があった。
岸本はヘアメイクの、チェリーこと大山さくら(三浦透子)に「手出し禁止の出演者を口説いたという証拠をばら撒かれたくなければ力を貸せ」と脅されていたのだ。
弁護士の両親のもと裕福な家庭で生まれ育ち、順調に名門に進学。
大手のテレビ局に入所した岸本は、そのルックスもあり、異常なまでに自己評価が高かった。
どれだけ村井にパワハラをされても全く効き目はなく、寧ろ自分を優位に思わせてくれる存在としか考えていないようだ。