【エルピス 第1話 感想】覚悟を十二分に感じる第1話 意味深なEDにも注目
そんな岸本に、自分が思い描いたままのエリート人生の危機が急に迫ってきたのだ。
実はその女子中学生こそ、幼き頃虐待を受け家出した大山なのだが、岸本は訳のわからぬまま、冤罪を暴くしかなかった。
問われる報道の『責任』
そんな岸本のお願いを軽く受け流していた浅川だったが、同市で同様の行方不明事件が発生しているニュースを見て、報道に持ち込むことを提案する。それで気が収まればと思ったのだろう。
案の定、ディレクターの滝川雄大(三浦貴大)には聞き入れてもらえず、不服そうな岸本に浅川はこう続ける。
「誰も自分達が報道したことの責任なんて振り返りたくないんだよ。だから報道っていつも必要以上に忙しい忙しいって、時間ないふりして」
浅川はこの事件を報道したことはないと話していたが、本当は死刑判決も、無罪を主張し控訴したことも報道していたのだ。自分も報道の責任なんて、考えたくなかったのだ。
世間の構図を映し出したかのような『エルピス』
そんな時、岸本は入社当時の研修担当だった斎藤が事件を報道したと知る。
その斎藤が浅川の路チュー相手だと知らない岸本は、凍りつくフロアの空気も読めないまま浅川を半ば強引に誘い出し、話を聞くことに。