【エルピス 第1話 感想】覚悟を十二分に感じる第1話 意味深なEDにも注目
そして、冤罪事件という題材を通し、国家権力の圧力や数々の隠蔽、マスコミの報道責任を描く今作。
腐りかけた世の中で、何かに揺らぐことなく、当事者意識が欠乏した私達の背筋を確かに伸ばしただろう。
そのマスコミ側であるテレビ局を舞台に、テレビがこれを放送するという覚悟を初回で十二分に感じた。
プロデューサーの佐野亜裕美さん、脚本の渡辺あやさんが各局に提案するも、断られ続けた企画がついに連ドラとして幕を開けた。
『エルピス』に触れた私たちに確かに芽生えた揺らぎは、希望、あるいは災いか。
[文・構成/grape編集部]