【エルピス 第4話 感想】「かないっこなかった、最初から」その言葉が意味することは
しかしこれだけは推測できた。検察や裁判所、そのメンツがプライドが捻り潰されたようなものなのだ。今すぐ手を打ちたいものなのだろう。
「敵はどこにいるかわからない」という村井の言葉が今返ってくる。人のためにある司法が時として敵として立ちはだかる。
岸本は捜索を続ける意思を主張するが、浅川はもう半分諦めるしかないと思っていた。
国中が再審しろと言えば動くかもしれないって思っていたが、ネットの反応なんて世の中の一部の声にすぎない。
時が立てば話題は移り変わり、すぐ鎮火してしまう。
浅川の「勝ってこないよ君」は岸本を含めた若者のような全てが人任せの人間を指しているのだ。国家権力の力を、思い知る。
そして浅川は政治にも精通している斎藤(鈴木亮平)が話したかった内容がこれに関わることなのか気になり始める。斎藤を家に招き、早速再審請求が棄却されたことや何を話そうとしていたのかを聞くが、「知らない方がいいこともある」と言い、浅川の頬に手を添えるだけだった。
そんな斎藤の誘惑を、浅川は拒むことはできない。
断捨離で全てを捨て去ったはずの部屋にはダブルベットが置かれている。
浅川にとっては、この世界に絶望した時に「大丈夫だよ」