くらし情報『【エルピス 第4話 感想】「かないっこなかった、最初から」その言葉が意味することは』

【エルピス 第4話 感想】「かないっこなかった、最初から」その言葉が意味することは

と言われ、何かを考えるより、ただ抱かれ、斎藤の温もりを感じる方が自分を守っているように思えるのだ。斎藤もそれを理解っていた。

二人の関係は、ただ愛で繋がっているものではない。

「かなわない、かないっこなかった、最初から」

浅川の言葉はきっと斎藤に、そして権力にも。

開け広げすぎた『パンドラの箱』

そして岸本の元に視聴者から晴美と手紙の文通していたというネタが寄せられるが、斎藤からガセネタと告げられ、まんまと騙されたことを知り、村井とやけ酒をしていた。

そこで村井に改めて忠告を受けるも、「負けちゃダメ」と特集を続ける意思を見せる。

いや、『続けなくては』ならないのだ。

自分が持ち込んだことへの責任を感じているわけではない。
ただ彼は、全てにおいて勝ち組であり、エリートである自分を誇りに思い続けるしかないのだ。

でも本当は、もうわかっていた。

勝ち組という幻想の中に居続けるために、友達を見殺しにしてまで、偽りの笑顔を演じてきただけということを。それは、『負けている』と同然だったということを。

「一体僕は、何に勝ってるっていうんですかね」

そう村井に打ち明け岸本は、ある場所へと連れて行かれた。

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