くらし情報『【エルピス 第4話 感想】「かないっこなかった、最初から」その言葉が意味することは』

【エルピス 第4話 感想】「かないっこなかった、最初から」その言葉が意味することは

そこは明王中学の校舎が見える屋上だった。村井は当時、生徒の自殺を取材していたのだ。

逃げ出そうとする岸本に、「自分が何に負けてきたのか向き合え。それができねえ限り、お前は一生負け続けて終わるぞ」と忠告する。

岸本の目にはまだ、『あの手』がこびりついていた。

「何だよ勝ち組って、どう勝ってんだよ…!」

岸本は声を枯らして泣く。負け続けた『岸本拓朗』を、他人からも、勝ち組の自分にも見抜かれてしまった。

勝ち組である自分が崩れ始めた。
一発指で弾けば簡単に砕け散る、そんな脆い器だった。

いつもそこにあった、奴の強烈な目力は今はもうない。食べ物も喉を通らなかった。浅川はそんな岸本の様子に「脳天から真っ二つに切られたような気がした」という。

「自分の弱さを、愚かさを、情けなさを、見抜かれたと思った」

そう言いながら鏡を見る浅川。落ちぶれたもう一つの自分を客観視したような気になったという暗示だろうか。

『岸本拓朗』。つまりこれは私、『浅川恵那』なんだと。


そしてラスト、再審請求が棄却されたと聞いた、チェリーこと大山さくら(三浦透子)らしき女性がベランダから転落する。

パンドラの箱を開け広げてしまったことなよる、余波はどこまで続くのか。次週も注目だ。

[文・構成/grape編集部]
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