【エルピス 第6話 感想】一人で事件を追い続ける岸本 見えてきた構図に最終章への扉が開く
斎藤は報道という器から溢れてしまった。その器が自分がいる場所ではないことが、最初から決まっていたかのようだった。
そして浅川は斎藤との間に出来、た決して埋められぬ溝を必死に取り繕ってきた。だが斎藤から送られるサインの本当の意図を、背中合わせの浅川は見ることは叶わないのだ。
いつか目の前に訪れる別れという終着点を迎えるために、一本道をひたすら歩いた。
そこは斎藤の甘い優しさに包まれていて、足先が元いた場所に向く瞬間は、浅川に訪れることはなかった。
それでも決めた『ニュース8』への出演。それが意味するものは別れだった。
「それでもそういう君をこそ、俺は好きだった」
斎藤の最後の言葉を目にして、浅川は一人で泣き叫ぶ。その裏で斎藤は今日も、大門の横で笑みを浮かべるのだ。
バラバラになった元『フライデーボンボン』のその後
そして番組は改編期に合わせて打ち切りとなった。だがMCの海老天(梶原善)は続投で『ウィークエンドポンポン』が後番組に続き、スタッフも大体がそのまま残留。
番組がリニューアルしただけのようだが、会社としてはケジメをつけたことを世間、そして大門に示す必要があったのだ。