くらし情報『【『大奥』感想4話】堀田真由・斉藤由貴、二人の『母』の覚悟で描く男女逆転社会のリアリティ』

【『大奥』感想4話】堀田真由・斉藤由貴、二人の『母』の覚悟で描く男女逆転社会のリアリティ

【『大奥』感想4話】堀田真由・斉藤由貴、二人の『母』の覚悟で描く男女逆転社会のリアリティ

Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2023年1月スタートのテレビドラマ『大奥』(NHK)の見どころを連載していきます。

かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

NHKドラマ10『大奥』(火曜22時)の原作、よしながふみの同名漫画は2021年の日本SF大賞を受賞している。

時代劇がSFというカテゴリであることに一瞬不思議な気持ちになるが、SFの『科学的な空想に基づいたフィクションである』という説明に基づくなら、男子のみが罹る架空の伝染病が起点となるこの作品は、まぎれもなくSFだ。

大きな虚構で読者や視聴者をしっかり包み込むためには、細部のリアリティこそが必須だ。

今回4話目、つまり一人の名を奪われた女が、男の偽物ではなく女として将軍の名を継ごうと立ち上がる場面は、この大奥という物語の世界観が成立するための物語の最重要場面である。

どんな描き方になるか、楽しみであり少し不安でもあったが、杞憂だった。


【『大奥』感想4話】堀田真由・斉藤由貴、二人の『母』の覚悟で描く男女逆転社会のリアリティ

※写真はイメージ

もしもおとぎ話なら、不幸な姫と優しい王子が出会い、愛し合うことで物語はめでたしめでたしで終わる。

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