【『不適切にもほどがある!』感想2話】柔らかいのに息苦しい、現代社会への処方箋
を育てている。
そんな小川市郎が偶然現代にタイムスリップしてしまう。配慮のない小川の言動は現代で騒動を引き起こすが、時に膠着(こうちゃく)している現代の問題を解決する。
一方、小川とは逆に令和から昭和にタイムスリップしている親子がいた。
社会学者の向坂サカエ(吉田羊)とその息子のキヨシ(坂元愛登)である。
研究の一環でやってきたらしいサカエだが、親子が現代に帰る間際、純子に一目惚れしたキヨシが帰りたくないと熱望して残ることになってしまう。
それぞれの時代で違う価値観に困惑しつつ、小川と向坂親子は様々な人々に出会う。
今週のメインテーマは、働き方改革は本当に人々を幸福にしているのか、である。
令和で小川が出会ったのはシングルマザーの犬島渚(仲里依紗)。テレビのバラエティ番組のアシスタントプロデューサーで育休から復帰したばかりである。
育児は大変だが、仕事への意欲は高い。そんな彼女を働き方改革による上司・部下との断絶と、その分の仕事のしわ寄せが悩ませる。
配慮されているはずなのに、なぜか苦しさばかりが増える。
意欲を持って仕事をしたくても、意欲を受け止めてくれる相手がいない。