聖夜にあえておすすめしたい『異色の』クリスマス映画傑作5作
と平和に感謝したくなるはずです。
『東京ゴッドファーザーズ』
最後は、「つらい日常にもクリスマスはひとさじの奇跡と幸福をもたらしてくれるかも」と温かい気持ちになれる、2003年公開のアニメ映画『東京ゴッドファーザーズ』です。
物語は、新宿の公園で細々暮らすホームレスの中年男性ギン、元・ドラァグクイーンのハナ、家出女子高生のミユキの3人が、雪が降り注ぐクリスマスの夜にゴミの山から偶然赤ん坊を見つけたことから始まります。
『清子』と名付けたその子の親を探しに旅立った3人は、予想もしてなかった大トラブルと聖夜の奇跡を体験することになるのでした。
2010年に46歳の若さで逝去してしまった、天才アニメ監督の今敏(こん・さとし)さん。本作は彼の長編3作目になります。
主演の3人組の声には名優の江守徹、芸人の梅垣義明、元女優の岡本綾が抜擢され、生き生きとした名演を見せています。本作はひねりが効きつつも見やすい脚本や、全編を彩る緻密な書き込みが観る者の心を掴み、観賞後は、『第76回 アカデミー賞』長編アニメーション部門にノミネートされたのも納得の感動を与えてくれるはずです。
ストレートなラブストーリーやファミリームービーだけがクリスマス映画の華ではありません。
今年は趣向を変えてこういう作品を観てみるのもいいものですよ!
[文・構成/grape編集部]
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