イメージは「ヴァンパイア」『結婚』に見るディーンのこだわり
マイペースで、気負いなく、自然体のディーン・フジオカ(36)。まもなく公開の主演映画『結婚』(6月24日全国ロードショー)で演じるのは、結婚詐欺師。結婚詐欺師を演じたって、第3子が生まれたって、“おディーンさま”は揺るがない。そんな彼に話を聞きました!
ーー最初に結婚詐欺師役と聞いたときの心境を教えてください。
ディーン「結婚詐欺師かあ。どうなるんだろうなあって、ドキドキ(笑)。同時に、なぜ、詐欺師になったのか?というところまでキャラクターを掘り下げていけたらいいなあと思いました。実際、演じていて、あまり結婚詐欺師をやっているという感じがしなかったですし、生まれた以上、サバイブするために、結婚詐欺師というアプローチになったのかなあ、と」
ーーなかなか身の回りに参考にできる人のいないキャラクターですが、妻を持ちながら結婚詐欺師として生きる男・古海健児を演じるうえでこだわった点は?
ディーン「“ヴァンパイア”ですね。
そのイメージでいろいろ細かいところまで作りました。まず、身につける服の質感。メーンになるロングコートは、つかもうとすると、スルッと手からすり抜けていくような感じのものを選びました。生地のテクスチャーでもヴァンパイアを表現できたらいいなあ、と。小物は、くし、時計、ルービックキューブ、携帯電話など持ち物一つひとつ、古海のシンボルになるようにこだわりました。メタファーとなるたくさんの要素を集約させていく感じですね。柔らかく言うと連想ゲームのようなもので、それはしぐさも同じこと。今回、何か一つ、古海のジェスチャーが欲しいなあと思って、考えたのは髪をなでるしぐさでした。
表現が見えない角度であっても、髪をなでつけるしぐさだけで情緒を描写したかった。ポッケに手をつっこむにしても、いろいろな見せ方があるけれども、そこには不思議な意味が生まれる。演じていて楽しい部分でもあります」
ーー映画をご覧になった感想は?
ディーン「家族に見せるのはしんどいわ〜と思いましたね、正直(笑)」
ーーそれはやはり、ラブシーンが想像よりも過激だったから?
ディーン「そうですね。撮っているときは演技の一環ですけれども、編集されたものを見ると、照れくさいものですね。自分のラブシーンはあまり見たくないなあ、と(笑)」
ーー映像はとても美しかったです。
ディーン「そう言っていただけると、心が安らぎます。アハハ。今回のようなラブシーンは本当にひさしぶりで。
こういうのは、10代後半とか、20歳くらいの男のコがやったほうがいいんじゃないでしょうかね」
ーーそんなことはありませんよ。その年代では出せない大人の色気がまさに、匂い立っていました。
ディーン「それはありがとうございます。今後、もっと色気について研究しておきます(笑)」
ご自身で、色気を出すために意識されたことは?
ディーン「技術的な話をすると、映画って、光とカメラのアングルとのコミュニケーションなんです。同じことをしていても、その具合で全く雰囲気や意味が変わってくる。色気がミステリアスなものであるなら、UNKNOWN(未知の)な部分があるから興味を引いたり、想像をかき立てられたりするわけで、どこを見せないかというのは重要だと思います。色気ですよね、難しいなあ……。たとえば、映画『ベニスに死す』のような作品の、ああいう色気もいいと思います。
10代にしか出せないFLAWLESS(傷のない)な美しさというのかな。でも、年齢を重ねたからこそにじみ出てくる色気もあると思いますし、いろんなものがあっていいんじゃないかなあ、と……。正直、自分自身のことはよくわからないですね」
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