第67回グラミー賞ノミネート! 宅見将典インタビュー “グラミー賞を目指す”と公言してから実現までのサクセスストーリー
や今後の活動ビジョンについて、宅見自身の言葉で語ってもらった。
――改めまして、『第65回グラミー賞』の受賞、おめでとうございます。
ありがとうございます。もう去年の出来事なんですが、まだちょっと他人事のような感覚なんですよ(笑)。それを目指してガムシャラにやってきたものの、プレゼンターのジョン・レジェンドが登場したときに「自分の名前が呼ばれるわけないな」と思って。私の名前がコールされたときは脳の中で何かがハジけた感じがありました。まるで夢の世界でしたけど、リアルに体験できたことはよかったですね。
――宅見さんはグラミー賞を取るという目標を定めて、具体的な活動を続けてこられたそうですね。
そのために3年間移住しましたからね。グラミー賞の会場のCrypto.com ArenaはFigueroa Street沿いにあるんですが、目的を忘れないように同じストリートに住んだんですよ。“ひとりレコード会社”という感じで、制作やプロモーション、JASRACへの登録も全部ひとりでやって。1から音楽ビジネスを勉強できたこともよかったのかなと。
――そもそもグラミー賞を目指したきっかけは?
Sirenというバンドでメジャー・デビューしたんですが、2003年に脱退して。