小西詠斗が普通であることに思い悩んだ日々「高3の頃は絶望していました」
(笑)台詞は棒読みですし、相手の台詞も聞けていないですし、会話をするという意味が理解できていなかったです。その時の映像があるんですけど、ひどいですね、本当に。
でもそこから1年くらいして、もう一度、同じシリーズの舞台に今度は東京の方で出させていただいて。そのときに家で何度も台本を読んで、ここをこうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかってすごく考えて。それを稽古場に持っていったら、少しずつ演出家の方に評価してもらえることが増えてきました。
本当に普通のことなんです。台詞がナチュラルに話せるようになったとか。動きに感情が感じられるようになったとか。
お芝居をしたらきっと誰でもできるような、普通のことなんですけど、何もできない僕には少しでもできるようになったことがうれしかったです。
そこからですね、お芝居を仕事にできたらすごく幸せなんだろうなって前を向けるようになったのは。ちゃんと俳優をやりたいって思えるようになりました。
ジェイミーの歌声を聴きながら、僕もこんなふうに歌えたらと思った
――そんな小西さんですが、今年に入ってからは「地縛少年花子くん-The Musical-」