2018年12月25日 14:50
扶養制度に関する「税法」と「社会保険」における所得の壁の違いとは?
また、社会保険における壁は、「収入金額」が基準となるため、税法の扶養の壁とは考え方が異なります。
「106万円の壁」は社会保険に加入する義務の基準
106万円の壁とは、「厚生年金保険に加入する必要があるかどうかの基準」となる収入金額です。
厚生年金保険は、平成28年10月より加入対象者が拡大され、その加入要件の一つに、「月額賃金が8.8万円以上」というものがあり、年額に換算すると「105.6万円」となりますが、実質的には、年収が「106万円」を超えてしまうと、社会保険に加入することが義務付けられてしまうということになります。
「130万円の壁」は健康保険の扶養親族等の範囲の基準
130面円の壁とは、「健康保険における扶養親族として認められるかどうか」の目安となる収入金額です。
健康保険の扶養親族等に該当するための要件の一つに「年間収入が130万円未満であること」が規定されています。そのため、健康保険の被扶養者となるために、年間収入が130万円未満でなる必要があり、それを超えてしまうと、自分で国民健康保険等の医療保険に加入手続きをしなければならなくなります。